JPH0672087B2 - 固型化粧料 - Google Patents

固型化粧料

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JPH0672087B2
JPH0672087B2 JP19938387A JP19938387A JPH0672087B2 JP H0672087 B2 JPH0672087 B2 JP H0672087B2 JP 19938387 A JP19938387 A JP 19938387A JP 19938387 A JP19938387 A JP 19938387A JP H0672087 B2 JPH0672087 B2 JP H0672087B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は固型化粧料に関し、詳しくは特定の高伸展性ジ
グリセライドを含有する固型化粧料に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
固型化粧料としては、代表的なものに口紅、リップクリ
ーム、ファウンデーションスティック、チックなどの棒
状化粧料、アイブロウペンシル、アイライナーペンシル
のようなペンシル型化粧料、ファウンデーション、アイ
シャドウ、頬紅などのプレスドパウダー及び油性のケー
キ状化粧料がある。
これらのうち油性化粧料は従来カルナウバワックス、キ
ャンデリラワックス、セレシン、マイクロクリスタリン
ワックス、硬化動植物脂、ミツロウ、ポリエチレンワッ
クスなどの固体脂と、ヒマシ油、オリーブ油、ホホバ
油、スクワラン、各種合成エステル油、シリコーンオイ
ル、流動パラフィンなどの液体油との混合系に必要に応
じて粉体を分散せしめたものである。このうち、固体脂
の割合が多いと化粧料は硬くなり、保形性が良好にな
り、又べとつきも改良されるが、伸びが悪くなるという
欠点がある。一方、液体油の割合が多くなると、伸びは
良くなるが、保形性が悪くなり、べとつくという欠点が
ある。
又、固体脂と液体油の中間の性質を示すワセリン等の半
液状油などもしばしば用いられ、比較的保形性には影響
を与えずにのびを改良するが、それ自身の物性として粘
着性が強いため、べとつきが著しくなる。
又、これらの固体脂、液体油、半液状油は、保存時間の
経過、保存環境の温度、湿度等の変化によって、相溶性
の不均衡が発生し、発汗現象や粉ふき現象(ブルーミン
グ)による外観上の品質の劣化、硬さ(降伏値)の大き
な変化による折損強度の低下をきたす等の欠点があっ
た。
またプレスドパウダータイプの化粧料は粉体の比率が多
く、使用時の感触、調整及び成形時の結合又は保形を目
的として、前述の油成分が用いられている。この場合、
粉体粒子間の結合力が不十分であると、使用時にくずれ
たり、耐衝撃性が低く割れたり、ひび割れを生じたりす
る。逆に粉末粒子間の結合力が強すぎるとパフやはけへ
の付きが悪く、適用が困難であったり、油性のテカリに
よる外観の低下をきたす。こうした現象は、プレス圧な
どの成形条件を調節することだけで解決することは困難
である。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる実情に鑑み、本発明者は上記欠点を解決せんと鋭
意研究を行った結果、その組成中に特定のジグリセライ
ドを配合すれば上記欠点のない優れた固型化粧料が得ら
れることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、次の一般式(I)で示される脂肪酸ジ
グリセライドを含有することを特徴とする、伸び、感触
がよく、べとつきが無く、又、柔軟性に富み且つ温度変
化による固さの変化が少ないと同時に、発汗やブルーミ
ングによる品質の劣化のない油性の固型化粧料及び耐衝
撃性に優れ使用感のよいテカリの出ない固型化粧料を提
供するものである。
(式中、R1,R2,R3の内の1つは炭素数18〜22の直鎖飽
和脂肪酸残基を、1つは2−エチルヘキサン酸残基を、
残余は水素を示す。) 本発明で用いられる脂肪酸ジグリセライドは上記一般式
(I)で示される如く、分子中に2−エチルヘキサン酸
残基と炭素数18〜22の高級直鎖飽和脂肪酸残基をそれぞ
れ1個有する、良好な伸展性、感触の良さを示すジグリ
セライドである。高級直鎖飽和脂肪酸残基が炭素数18未
満では、常温領域(10〜30℃)で、液状又は半液状とな
り、固型成分として使用することはできない。炭素数18
〜22の高級直鎖飽和脂肪酸残基の中でも、炭素数22のベ
ヘン酸残基が0℃〜40℃の広い温度領域において、伸展
性あるいは良好な感触を示すことができるので好まし
い。
又、2−エチルヘキサン酸残基の代わりに、イソステア
リン酸等の高級側鎖脂肪酸残基、あるいはカプリル酸、
ラウリン酸、パルミチン酸等の低〜高級飽和脂肪酸残
基、あるいはオレイン酸、リノール酸、パルミトオレイ
ン酸等の不飽和脂肪酸残基を用いると、本発明の脂肪酸
ジグリセライドが示す、良好な伸展性を示さず、結晶質
のもろい性状を示す。
炭素数18〜22の高級直鎖飽和脂肪酸及び2−エチルヘキ
サン酸を残基とする本発明の脂肪酸ジグリセライドは、
分子中に側鎖脂肪酸の残基を含んでいるために、分子空
間が広く、非結晶質的な性質を示す。即ち、半透明状で
弾力があり、伸展性に富む特性を示す。このような本発
明の脂肪酸ジグリセライドは常温(5℃〜30℃)におい
てのX線回析による結晶型はサブα型を示した。
一方、高級直鎖飽和脂肪酸と側鎖脂肪酸を残基とするジ
グリセライドであっても、高級側鎖脂肪酸(例えば、イ
ソステアリン酸)を残基とするものは、非結晶質的な特
性がなく、透明感のないもろい結晶を示す。その結晶型
はα型をとった。
更に、高級直鎖飽和脂肪酸と直鎖飽和脂肪酸あるいは不
飽和脂肪酸を残基とするジグリセライドにおいても、非
結晶質的な特性を示さず、透明感のないもろい結晶を示
した。その結晶型はβ′(ベータープライム)あるいは
β型であった。
本発明に係る前記一般式(I)で表される脂肪酸ジグリ
セライドは、例えばベヘン酸等の炭素数18〜22の高級直
鎖飽和脂肪酸及び2−エチルヘキサン酸とグリセリンを
公知の方法でエステル化して得られる。エステル化に
は、酸ハライドを用いる方法、エステル基交換法、無触
媒及び触媒存在下、常圧又は減圧下でのエステル化反応
等を用いて行う。更にリパーゼ等の固定化酵素を用いて
製造することもできる。
エステル化反応時に形成される過剰のモノグリセライド
は、分子蒸留法又はクロマトグラフィー法により除去す
ることができ、グリセライド混合物を溶剤抽出法、溶剤
分別法、分子蒸留法等により、濃縮することができる。
更に、得られたグリセライド混合物は常法に従って、脱
色、脱臭することにより、無色・無臭で皮膚に対して刺
激を与えず、優れた伸びの良好な非結晶性を有する本発
明のジグリセライドを主成分とする混合物となり、化粧
品・医薬品等の固型油性基剤として優れた性質を有する
ものとなる。
上記の如き方法により得られる本発明の脂肪酸ジグリセ
ライドは各種グリセライドの混合物として得られること
が多いが、上記一般式(I)で表されるジグリセライド
の含有量としてはグリセライド混合物中に40%(重量規
準、以下同じ)以上、好ましくは50%以上が適当であ
り、40%未満になると、グリセライド混合物の伸びの良
さ、また、感触の良さが低減する。更に、炭素数18〜22
の直鎖飽和脂肪酸残基2個を有するジグリセライドの含
有量はグリセライド混合物中に20%以下、また、2−エ
チルヘキサン酸残基2個を有するジグリセライドの含有
量はグリセライド混合物中に10%以下である必要があ
り、各々の比率以上になると、伸びの良さが損なわれ
る。
又、本発明の脂肪酸ジグリセライドを製造する過程にお
いて、上記ジグリセライド以外のモノグリセライド、及
びトリグリセライドが製造されるが、それらのものは、
精製することにより可及的に除去することが好ましい。
特に、モノグリセライドは、該ジグリセライドの特徴で
ある伸びの良さ、感触の良さの両者に悪影響を及ぼすた
めに、その含有量を20%以下、好ましくは10%以下にす
る必要がある。更にトリグリセライドにおいては、伸展
性への影響は少ないものの、その含有量が増すと、感触
が重たくなるために、その含有量を40%以下にする必要
がある。
更に、上記一般式(I)で表される本発明のジグリセラ
イドを含有するグリセライド混合物は、常温(0℃〜35
℃)において固体脂含有量(NMR法:日本油化学協会制
定、暫定固体脂含量により測定)が50%以上であること
が好ましい。
本発明の固型化粧料は主として化粧品用油性物質と、化
粧品用顔料とからなるが、本発明に用いられる化粧品用
油性物質とは、上記一般式(I)で示される脂肪酸ジグ
リセライドを含む、化粧品として使用可能な固型もしく
は液状のすべての油性物質及びその混合物をいう。固型
もしくは半固型の油性物質としては、例えば、カルナウ
バワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、
モクロウ、ミツロウ、セレシンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレン
ワックス、硬化牛脂、硬化ヒマシ油、硬化ホホバ油、ラ
ノリン、ワセリン等が挙げられる。
また、液状の油性物質としては、流動パラフィン、流動
イソパラフィン(流動ポリイソブチレン)、スクワラン
等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油等の
天然動植物油脂、ジメチルポリシロキサン等のシリコー
ン油、イソプロピルミリステート等の合成エステル油等
が挙げられる。
本発明に用いられる化粧品用顔料とは、化粧品として使
用可能な公知の顔料、もしくはその混合物をいい、例え
ば、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、シリカ、
ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウ
ダー、セルロースパウダー等の体質顔料;カーボンブラ
ック、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、群青、紺青、酸
化クロム、有機タール系色素、レーキ等の着色剤;及び
雲母チタン、酸化鉄コーテッド雲母等の複合顔料等が挙
げられる。またこれらの化粧品用顔料をシリコーン、高
級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石
鹸、アミノ酸、アルキルフォスフェート等により表面処
理したものも挙げられる。
本発明の固型化粧料中の化粧品用油性物質と化粧品用顔
料の配合割合は、化粧品用油性物質4〜100重量%、化
粧品用顔料0〜96重量%が好ましく、又、上記一般式
(I)で表される脂肪酸ジグリセライドの含有量は化粧
料の剤型により異なるが、全油性物質中0.5〜80重量%
の範囲が好ましく、更に1〜50重量%特に2〜40重量%
の範囲で含有させるのが好ましい。液体油の多い系では
この脂肪酸ジグリセライド含有量を多く、液体油が少な
く固体脂の多い系ではこの脂肪酸ジグリセライド含有量
を少なくするのが好ましい。0.5重量%より少ないと効
果が乏しく、又、80重量%を超えると効果が飽和に達し
ており、経済的に好ましくない。
又、更に、本発明の固型化粧料中には、必要に応じて公
知の化粧成分、例えば他の油性成分、界面活性剤、薬効
成分、防腐剤、抗酸化剤、香料等を、配合することがで
きる。
〔実施例〕
次に合成例、比較例、実施例を挙げて本発明を更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの合成例、実施例に制限
されるものではない。
尚、例中の%及び部は重量基準である。
合成例1〜2、及び比較合成例1〜4 グリセリン1モル及び第1表に示す脂肪酸(a)1モ
ル、脂肪酸(b)1モル及び活性炭を全仕込量に対して
0.4%加え、150〜260℃にて、エステル化により生ずる
水が計算量にいたるまで反応を行った。その所要時間は
2〜4時間で、水の計算量の90〜100%が分離した。次
いで、未反応のグリセリン、脂肪酸を除去するために、
150〜200℃にて1時間水蒸気蒸留を行った後、活性炭を
濾過して除き、グリセライド混合物を得た。
更に、得られたグリセライド混合物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより、ジグリセライドを濃縮し、
更に、該ジグリセライド濃縮物に対し5倍重量のn−ヘ
キサンを用いて、溶剤分別を行い、その中融点組成物を
得た。
第1表に最終的に溶剤分別して得られた目的とする中融
点組成物の組成を示す。
実施例1(リップクリーム) 第2表に示した各成分を80℃に加熱均一に混合し、成型
用型に流し込み冷却固化しリップクリームを製造した。
これらのリップクリームA〜Hについて、一般女性20名
により使用感について官能評価を行った。その結果を第
3表に示す。
又、リップクリームA〜Dについて各温度における折損
強度を下記測定法により調べた。その結果を第1図に示
す。
<折損強度測定法> 直径11mmの円筒状に成型した第2表記載の本発明品A,B
及び比較品C,Dを各温度に保存し、レオメーター(不動
工業(株)製NRM-20105)を用いて折損強度を測定し
た。測定は、固定部より、10mmの部位に10mm/secの速度
で垂直方向の応力をかけ、スティックが折れるまでの最
大応力を記録して折損強度とした。
第3表に示す結果より、本発明品は、伸び、さらっとし
た感触、べとつきの無さに於いて優れた化粧料であるこ
とがわかる。
又、第1図から明らかなように、本発明品は比較品に比
べて温度変化による折損強度の変動が少なく、全温度範
囲で使用感に優れることがわかる。尚、折損強度200g以
下では軟らかすぎて保型性が悪く、600g以上では硬すぎ
て使用感が悪い。
実施例2(口紅) 第4表に示した配合組成の口紅を製造し、専門パネラー
10名による性能評価を行った。
結果を第5表に示した。
この結果から、本発明品は、伸び、さらっとした感触、
べとつき、温度による伸び・感触の変化の無さに於いて
優れていることがわかる。
第2表及び第4表に示したリップクリーム及び口紅の中
から第6表に示した本発明品A,B,J,K,比較品C,D,Mの検
体についてその発汗現象及び発粉現象(ブルーミング)
の有無を調べた。
発汗現象は検体を5℃に4時間、次いで35℃60RHの条件
下に4時間放置した後の発汗状況を目視で観察すること
により、ブルーミングは35℃に8時間、次いで5℃に24
時間置いた後の状況を目視で観察することによりその有
無を判定した。
この結果を第6表に示す。
本発明品は、発汗、発粉現象が認められず、品質的に極
めて安定であることがわかる。
実施例3(アイブロウペンシル) 第7表に示した配合組成のアイブロウペンシルを下記製
法により製造し、その使用感を専門パネラー10名により
評価した。
結果を第8表に示す。
<製法> 各成分を80℃に加熱し、ロールミルで練合を繰り返す。
これを室温まで冷却し、圧搾射出機によってノズルから
芯を押し出して成型する。芯を、芯型の溝を有する木部
に装置し、接着、抱合、切削により、鉛筆型に成型し、
製品とする。
鉛筆型化粧料の場合、芯の硬さ、滑らかさは、ワックス
とオイル成分の量比により調節することが可能である。
しかしながら概して低融点のワックスを用いると感触的
にザラツキのない柔らかい芯はできるが、その粘性から
滑らかさがたりない傾向にある。この傾向は体温付近に
於いてシャープな融点を持つ飽和直鎖脂肪酸トリグリセ
ライドを用いることにより、多少緩和できるが、その効
果は十分ではない。
本発明のジグリセライドを配合することにより、柔らか
い感触で、なおかつ滑らかさの優れた鉛筆型化粧料が得
られることが第8表よりわかる。
実施例4(固型パウダーアイシャドウ) 第9表に示した組成の固型パウダーアイシャドウを下記
製法により製造し、物性及び使用感を評価した。
結果を第10表にまとめた。
<製法> 粉末部をブレンダーで攪拌混合し、これに加熱均一溶解
した油相部を吹きつけ、更に攪拌する。その後粉砕し
て、成型機で圧縮成型し固型パウダーアイシャドウを得
る。
第10表から明らかな如く、本発明のジグリセライドを含
む本発明品は、耐衝撃性に強い一方、とれ、つきも良好
であり、外観上のテカリもなく、優れた性能を示した。
実施例5(クリームタイプアイシャドウ) 第11表に示した配合組成のクリームタイプアイシャドウ
を下記製造法により製造し、その使用感を専門パネラー
10名により評価した。
結果を第12表に示す。
<製法> 基剤成分を混合、加熱して融解し均一にする。これにあ
らかじめ混合した顔料を加え、ロールミルで練る。次に
再融解し、脱泡してから容器に流し込み放冷して固め
る。
この結果から、本発明品は、伸びの良さ、伸びの軽さ、
べとつきに於いて優れているばかりでなく、ぼかし易さ
においても優れた性能を発揮したことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたリップクリームA〜Dの温
度と折損強度との関係を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式(I)で示される脂肪酸ジグリ
    セライドを含有することを特徴とする固型化粧料。 (式中、R1,R2,R3の内の1つは炭素数18〜22の直鎖飽
    和脂肪酸残基を、1つは2−エチルヘキサン酸残基を、
    残余は水素を示す。)
  2. 【請求項2】固型化粧料が、 (A)化粧品用油性物質 4〜100重量% (B)化粧品用顔料 0〜 96重量% を含有するものであり、かつ、油性物質中の一般式
    (I)で示される脂肪酸ジグリセライド含量が0.5〜80
    重量%である特許請求の範囲第1項記載の固型化粧料。
JP19938387A 1987-08-10 1987-08-10 固型化粧料 Expired - Lifetime JPH0672087B2 (ja)

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