JPS6256412A - 固型化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は保型性、使用感、仕上がり、化粧もちの何れに
も優れた固型化粧料に関するものである。

〔従来の技術〕

固型化粧料としては、代表的なものに口紅、リップクリ
ーム、ファンデーションスティック、チックなどの棒状
化粧料、アイブロウペンシル、アイライナーペンシルの
ようなペンシル型化粧料、ファンデーション、アイシャ
ドウ、頬紅などのプレストパウダー及び油性のケーキ状
化粧料がある。

これらのうち油性化粧料は従来力ルナラバワラスフ、キ
ャンデリラワックス、セレシン、マイクロクリスタリン
ワックス、硬化動植物脂、ミツロウなどの固体脂とヒマ
シ油、オリーブ油、ホホバ油、スクワラン、各種合成エ
ステル油、シリコーンオイル、流動パラフィン、ワセリ
ンなどの液体又は半液状油の混合系に粉体を分散せしめ
たものである。

これらの従来使用されてきた油分を組み合わせて上述の
如き固型化粧料を製造し２ようとした場合、固体脂と液
体又は半液状油の割合を調節することにより、製品に必
要とされる性能である保型性、使用感、仕上がり、化粧
もちの４つを満足させなければならない。しかし、この
４つを同時に満足させることは非常に困難である。

その理由としては次の如く考えられる。油性化粧料の組
織構造としては、固体脂の結晶が網目構造を形成し、そ
の網目の中を液体油が満たした組織構造が一般に考えら
れており、この網目構造の強度、柔軟性が化粧料の保型
性、使用感、仕上がり、化粧もちに大きく関与している
。

即ち固体脂が多い（液体油が少ない）場合は網目構造が
緻密になり組織が強固のため、保型性、仕上がり、化粧
もちは良いが、のびが重く、タッチもハードになるとい
った如（使用感が悪い。

反対に固体脂が少ない（液体油が多い）場合は、網目構
造が粗となり、組織が軟弱のため、保型性、仕上がり、
化粧もちは悪いが、のびは軽く、タッチもソフトで使用
域が良い。このように化粧料に要求される４つの性能を
同時に満足させることは固体脂と液体油の割合の調節だ
けでは困難であり、また油分の種類を変化させても同様
である。

従って少なくとも１つの性能には不満をもちながら固型
化粧料を製造してきたのが現状である。

例えば、口紅などの棒状化粧料や、アイライナーなどの
ペンシル型化粧料では、固体脂を減らす（液体油を増す
）と、のびが軽く、タッチもソフトで、使用感の良いも
のが得られるが、スティックや芯の強度が低下し、折れ
やすく、また塗布後の仕上がりはべたつく、フィツト感
が悪いなどの問題があり、また化粧もちについても、に
じみやすい、色落ちしやすい、色移りしやすいなどが認
められる。反対に固体脂を増す（液体油を減らす）と、
のびが重い、タッチがハード、ざらつくなどの使用感の
劣化が起こるが、他の性能は良くなる。

またプレストパウダータイプの化粧料は粉体の比率が多
く、使用時の感触、調整及び成形時の結合力又は保型を
目的として、前述の如き油成分が用いられている。この
場合、粉体粒子間の結合が不充分であると、使用時にく
ずれたり、耐衝撃性が低く割れたり、ひび割れを生じた
りする。逆に粉末粒子間の結合力が強すぎるとパフやは
けの付きが悪く、適用が困難であったり、油性のテカリ
による外観の低下をきたす。こうした現象は固体脂と液
体油の割合の調節、油分の種類の変化及びプレス圧など
の成形条件を調節することだけでは解決することは困難
である。

〔本発明が解決しようとする問題点〕

以上の如く、従来使用されてきた油分の組み合わせだけ
で、固型化粧料を製造しようとした場合、製品に必要な
性能である保型性、使用感、仕上がり及び化粧もち等の
望ましい性能を同時に満足させることは困難である。

本発明はかかる従来技術の欠点を解決し、保型性、使用
域、仕上がり、化粧もちの何れの性能をも満足する固型
化粧料を得んとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者等は先にその組成中に構成脂肪酸として炭素数
２０以上の飽和直鎖状脂肪酸及び炭素数１６〜２２の不
飽和脂肪酸を含有し、かつ炭素数２０以上の飽和脂肪酸
と炭素数１６〜２２の不飽和脂肪酸の混酸基トリグリセ
リドを主体とする可塑性油脂を配合すれば優れた固型化
粧料が得られることを見出したが（特願昭６０−５０１
２４号）、本発明者等は上記可塑性油脂、即ち構成脂肪
酸として炭素数２０以上の飽和直鎖状脂肪酸を３０〜７
０重量％、好ましくは４０〜６５重量％、炭素数１６〜
２２の不飽和脂肪酸を２０〜６０重量％、好ましくは２
５〜５０重量％含有し、かつ炭素数２０以上の飽和脂肪
酸と炭素数１６〜２２の不飽和脂肪酸の混酸基トリグリ
セリドを主体とする可塑性油脂に、式（１） （式中、ｍは２ないし１４の整数、ｎは３ないし１１の
整数であり、ｍとｎの和は９ないし２１である。） で表わされるα−モノ　（メチル分岐アルキル）グリセ
リルエーテルを配合することにより、上記欠点のない優
れた固型化粧料が得られることを見出した。更に本発明
者等は前記の可塑性油脂とα−モノ　（メチル分岐アル
キル）グリセリルエーテルに、式（２） （式中、Ｒは合計１１〜２３個の炭素原子を有し、カル
ボキシル結合位から主鎖の中心までに、少なくとも１つ
のアルキル置換基を有する飽和脂肪族炭化水素基である
。） で表わされる分岐脂肪酸コレステリルエステルを配合す
ることにより、さらに優れた固型化粧料が得られること
を見出した。

本発明によれば、保型性、使用感、仕上がり、化粧もち
を同時に満足させる固型化粧料が提供される。

本発明に使用される可塑性油脂は、これを化粧料に配合
すると、皮膚塗布時ののびが非常に軽（１、タッチもソ
フトになるなど顕著な使用感改良効果が認められ、その
他、仕上がり、化粧もちも成る程度改良されるが、その
改良効果は未だ弱く不満足なものであることが見出され
た。

又本発明に使用されるα〜モノ　（メチル分岐アルキル
）グリセリルエーテルの固型化粧料への利用については
既に特開昭５７−１２０５０８号公報に記載されており
、棒状化粧料の保存中の発汗、ブルーミングによる外観
上の品質劣化、及び折れ強度の低下、使用感の低下を防
止することが示されている。その他、仕上がり、化粧も
ちについても成る程度改良されることを認めたが、その
効果は弱く不満足なものであることが見出された。

しかるに本発明者等は上記可塑性油脂と共にα−モノ　
（メチル分岐アルキル）グリセリルエーテルを固型化粧
料に配合したところ、両者の間に顕著な相剰効果を発見
した。

即ち、これらの成分を個々に配合した場合に比較して、
使用感、仕上がり、化粧もちが飛躍的に改善され、また
保型性も問題ない固型化粧料が得られることがわかった
。

また、これらの可塑性油脂とα−モノ　（メチル分岐ア
ルキル）グリセリルエーテルを含有する固型化粧料に、
さらに分岐脂肪酸コレステリルエステルを配合すると化
粧もちが更に一層改善されることを発見した。

本発明の固型化粧料に含有される可塑性油脂は主として
、分子中に２つの飽和直鎖状アシル基を持つ、二胞和−
不飽和型の混酸基トリグリセリドを主体とする。この混
酸基トリグリセリドの飽和直鎖状アシル基のうち少なく
とも１つは２０以上、好ましくは２０〜２６の炭素数を
有するものであり、他の飽和直鎖状アシル基は炭素数１
６以上、好ましくは１６〜２６であり、不飽和アシル基
は炭素数１６〜２２のものである。なかでも２つの飽和
直鎖状アシル基がいずれも炭素数２０〜２６であるもの
がより好ましい。可塑性油脂の残りの成分は炭素数８以
上の飽和直鎖状脂肪酸及び／゛又は炭素数８以上の不飽
和脂肪酸を構成脂肪酸とするトリグリセリドであり、さ
らに、それら脂肪酸の炭素数は１６〜２４のものである
ことが好ましい。

この時、構成脂肪酸の炭素数が８未満のものは、におい
が悪い他、加水分解を起こした場合、皮膚刺激の恐れが
ある。尚、本発明において、炭素数２０以上の飽和脂肪
酸と炭素数１６〜２２の不飽和脂肪酸の混酸基トリグリ
セリドを主体とするとはトリグリセリド中の最多量成分
であることを意味し、通常可塑性油脂中、上記二飽和−
不飽和型の混酸基トリグリセリドが３５％程度以上、好
ましくは４５％以上含有されていることをいう。

上記可塑性混酸基トリグリセリドを構成する炭素数１６
〜２２の不飽和脂肪酸としては、オレイン酸、リノール
酸、リルン酸等が挙げられ、その結合位置はα位、β位
いずれでも良いが、その混合物が好ましい。又、不飽和
脂肪酸中の不飽和結合の位置、及び数に制限はないが、
酸化安定性の面から、不飽和結合の数は１〜２個である
ことが好ましい。炭素数２０以上の飽和直鎖状脂肪酸と
しては、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられるが、炭素
数２０〜２６の範囲が特に好ましく、それ以外の場合、
柔軟性に若干欠けてくる。また炭素数が１８以下となる
と、明らかに結晶性が高くなり、もろくなるため、固型
化粧料に配合した際、前述の性能が発揮されない。

本発明の固型化粧料中の上記可塑性油脂の含有量は化粧
料の剤型により異なるが、０１１〜８０重量％の範囲で
含有することができ、通常０．２〜５０重量％の範囲で
含有させるのが好ましい。この範囲以下では充分な効果
が得られず、又この範囲以上の高濃度では効果が飽和に
達し、経済的に不利であるばかりか、可塑性油脂自身の
物性が化粧料に発現し、のびが重くなるなど使用感が劣
化し、化粧料の性能が損なわれる。

尚、本発明に使用される可塑性油脂の製法は特に限定さ
れないが、例えば特開昭６０−５３５９８号公報に記載
の如き方法で得られる。

本発明の弐（１）で表わされるα−モノ　（メチル分岐
アルキル）グリセリルエーテルの好ましいものは、式（
１）中のＩとｎの和が１３ないし１７　（即ちアルキル
基の合計炭素数が１６ないし２０）のものであり、更に
好ましいものはｍとｎの和が１５（即ちアルキル基の合
計炭素数が１８）のものである。また分岐メチル基はア
ルキル主鎖の中心近くのものが好ましい。

本発明の固型化粧料中の上記α−モノ　（メチル分岐ア
ルキル）グリセリルエーテルの含有量は化粧料の剤型に
より異なるが、０，１〜１０重量％の範囲で含有するこ
とができ、通常０．５〜８重量％の範囲で含有させるの
が好ましい。この範囲以下の低濃度では充分な効果が得
られず、又この範囲以上配合すると、油脂物性に影響し
７、例えば口紅の場合には折れ強度が弱くなるなど保型
性の問題が起こりやす（なる。

尚、本発明におけるα−モノ　（メチル分岐アルキル）
グリセリルエーテルの製法については、特開昭５６−１
３３２８１号公報に記載されているが、本発明の固型化
粧料に使用されるα−モノ　（メチル分岐アルキル）グ
リセリルエーテルの製法はこれに制限されるものではな
い。

本発明に使用される分岐脂肪酸コレステリルエステルの
製造に用いられる分岐脂肪酸（ＲＣｏｏｌ（）は、炭素
数１２〜２４（Ｒとしての炭素数として１１〜２３）の
ものが使用できるが、炭素数１４〜２０（Ｒとしての炭
素数１３〜１９）のものが好ましい。

分岐脂肪酸は、カルボキシル基結合位から主鎖の中央ま
でに少なくとも１つのアルキル置換基を有する飽和分岐
脂肪酸である。このような飽和分岐脂肪酸は、石油化学
工業原料又は油脂化学工業原料より容易に得られる。

石油化学工業原料より得られるこのような分岐脂肪酸の
例としては、α位に側鎖を有する分岐脂肪酸があり、次
式で表わされる。

Ｒ１−Ｃｌ１−Ｃ０ＯＨ （式中、Ｒ１及びＲ２はそれぞれ直鎖又は分岐鎖の飽和
脂肪族炭化水素基であり、Ｒ，及びＲ２の炭素原子数の
和は１２〜１８である） α位に側鎖を有する飽和分岐脂肪酸の好ましい具体例と
しては、５，７．７−ドリメチルー２−（１，３，３−
トリメチルブチル）−オクタン酸、２−へブチルウンデ
カン酸、２−へキシルデカン酸、２−オクチルドデカン
酸、２−ペンチルノナン酸等がある。

油脂化学工業原料より得られる飽和分岐脂肪酸の例とし
ては、次の式で表わされるメチル分岐鎖を有する脂肪酸
がある。

Ｃｌ５（Ｃ１ｌｚ）−ＣＨ（ＣＨｚ）ｎＣＯＯＨＣＨ。

（式中、ｍとｎの和は１４であり、ｍ＝ｎ・７を中心と
する分布を有する） このようなメチル分岐鎖脂肪酸は、例えばオレイン酸の
ダイマー製造時の副産物として得られるメチル分岐イソ
ステアリン酸であって、例えばそのイソプロピルエステ
ルとして市販されている（米国エメリー社など）。

本発明の固型化粧料に含有される分岐脂肪酸コレステリ
ルエステルは、上記の分岐脂肪酸又はその誘導体とコレ
ステロールから通常のエステルを製造する方法によって
製造される。

本発明の固型化粧料中の上記分岐脂肪酸コレステリルエ
ステルの含有量は化粧品の剤型により異なるが、０．０
１〜５０重四％の範囲で含有することができ、通常０．
０３〜３０重量％の範囲で含有させるのが好ましい。こ
の範囲以下の低濃度では充公な効果が得られず、又この
範囲以上の高濃度を配合しても、効果が既に飽和に達し
ており、経済的な面からも不利であり、また分岐脂肪酸
コレステリルエステル自身の物性が発現し、べたつきが
目立つなどの問題が起こりやすくなる。

尚、本発明における分岐脂肪酸コレステリルエステルの
製法については、特開昭５６−６５９００号公報に記載
されているが、本発明の固型化粧料に使用される分岐脂
肪酸コレステリルエステルの製法はこれに制限されるも
のではない。

本発明の固型化粧料（棒状化粧料）の製造は、当該化粧
料組成中に上記各成分を夫々の配合量で含有させる以外
は常法に従い行われる。即ち、上記量の可塑性油脂及び
α−モノ（メチル分岐アルキル）グリセリルエーテル、
或いは更に分岐脂肪酸コレステリルエステルと油脂類、
ワックス、ロウ等の油性基剤を加熱溶融し、これに必要
に応じた色素、香料、薬剤成分等の任意成分を加え均一
となるまで混合し、更に得られた混合物を型に流し込み
、冷却、固化させ、棒状に成型することにより製造され
る。

本発明で使用される油性基剤としては、カルナウバワッ
クス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モクロ
う、ミツロウ、セレシンワックス、ミクロクリスタリン
ワックス、パラフィンワックス、硬化牛脂、硬化ヒマシ
油、硬化ホホバ油、ラノリン、ワセリン等の固体乃至準
固体油性基剤の他に流動パラフィン、スクワラン、オリ
ーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、シリコーン油、合成エス
テル油等の液体油基剤が挙げられる。

また、任意成分としては何ら制約はないが、その典型的
なものとしては、酸化鉄、酸化チタン等の無機顔料、レ
ーキ顔料等の色素；酸化防止剤、消炎剤、ビタミン類、
抗菌剤等の各種油性薬剤成分；タルク、カオリン、金属
石鹸、マイカパウダー、セリサイト、ナイロンパウダー
等が挙げられる。

斯くして得られた化粧料には、棒状で固体又は半固体の
化粧料のすべてが包含されるものであり、例えばスティ
ック状口紅、リップクリーム、スティック状アイシャド
ウ、化粧ペンシル及びチック等が含まれる。

〔実　施　例〕 次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に制限されるものではない。尚、
例中の部は重量基準である。

実施例１　（口紅） 第１表に示した各成分を８０℃に加熱して均一に混合し
、成型用型に流し込み、冷却同化し口紅を製造し、専門
パネラ−１０名による性能評価を行った。

結果を第２表に示す。

（注）＊１　以下に示す合成法により得られた可塑性油
脂。

ベヘン酸トリグリセ９１５０重量％、サフラワー油５０
重量％の混合油を、油脂に対して０．１重量％のナトリ
ウムメチラートを触媒とし、８０℃で３０分間反応を行
いエステル交換油を得た。このエステル交換油を１ｇ当
り４ｍｌ　のｎ−ヘキづンに溶解し攪拌下４０℃から２
８℃まで冷却して析出した三飽和トリグリセリドを主体
とした高融点部（収率：エステル交換油に対して１４％
）を濾別した。濾液を常法により溶剤留去した後、残留
部をＩｇ当り５ｍｌのアセトンに溶解し、攪拌下３０℃
から１０°Ｃまで冷却して析出した目的とする区分を採
取した。

この区分は溶剤を留去した後、常法に より脱臭して可塑性油脂を得た。

本２　米国エメリー社のｌＥｍｅｒｙ　２３１０イソス
テアリン酸イソプロピルエステルとイソプロピリデング
リセロールから合成したα−モノ　（イソステアリル）
グリセリルエーテル。

幡　米国エメリー社のＥ＋ｍｅｒｙ　８７５イソステア
リン酸とコレステロールから合成した分岐脂肪酸コレス
テリルエステル。

この結果から、本発明品は保型性、使用感（のび、つき
、なめらかさ）、仕上がり（べとつき、フィツト惑）、
化粧もち（色落ち、にじみにくさ）に於いて優れている
ことがわかる。

実施　　例　２　　（アイブロウペンシル）第３表に示
した配合組成のアイブロウペンシルを下記製法により製
造し、専門パネラ−１０名により性能評価を行った。

結果を第４表に示す。

（製　法） 各成分を８０°Ｃに加熱し、ロールミルで練合を繰り返
す。これを室温まで冷却し、圧搾射出機によってノズル
から芯を押し出して成型する。芯を、芯型の溝を有する
木部に装着し、接着、抱合、切削により、鉛筆型に成型
し、製品とする。

この結果から本発明品は、保型性、使用感（書きやすさ
、柔らかさ、なめらかさ）、仕上がり（むらづきしない
）、化粧もら（化粧くずれしない）に於いて優れている
ことがわかる。

実　施　例　３　（固型パウダーアイシャドウ）第５表
に示した組成の固型パウダーアイシャドウを下記製法に
より製造し、耐衝撃性評価及び専門パネラ−１０名によ
り性能評価を行った。

結果を第６表に示す。

（製　法） 粉末部をブレンダーで攪拌混合し、これに加熱均一溶解
した油相部を吹きつけ、更に攪拌する。その後粉砕して
、成型機で圧縮成型し、固型パウダーアイシャドウを得
る。

（耐衝撃性の評価） アルミニウム製皿状容器に入れた固型パウダーアイシャ
ドウを１０個、１ｍの高さから鉄板上に落下させた後、
割れ、ひび、欠けの状態の有無を観察した。

◎：ｌＯケいずれも割れ、ひび、欠けなどの変化がない ○：１０ケ中ひび、欠けは４ヶ以内 へ：１０ケ中５ヶ以上にひび、欠けが認められた ×：１０ケ中５ヶ以上が割れて粉々になった （官能評価：伸ばしやすさ〜とれ） ◎：１０名中８老中８名以上と評価した。

Ｏ：１０名名中名以上が良好と評価した。

△：１０名中４老中４名以上と評価したつ×：１０名中
２名以下が良好と評価した。

この結果から、本発明品は保型性（耐衝撃性）、使用感
（伸ばしやすさ、つき、ぼかしやすさ）、仕とがり　（
外観、発色のよさ）、化粧もち（よれ、とれ）に於いて
優れていることがわかる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　構成脂肪酸として炭素数２０以上の飽和直鎖状脂肪
   酸を３０〜７０重量％、炭素数１６〜２２の不飽和脂肪
   酸を２０〜６０重量％含有し、かつ炭素数２０以上の飽
   和脂肪酸と炭素数１６〜２２の不飽和脂肪酸の混酸基ト
   リグリセリドを主体とする可塑性油脂と、式（１） ▲数式、化学式、表等があります▼（１） （式中、ｍは２ないし１４の整数、ｎは３ないし１１の
   整数であり、ｍとｎの和は９ないし２１である。） で表わされるα−モノ（メチル分岐アルキル）グリセリ
   ルエーテルを含有することを特徴とする固型化粧料。 ２　構成脂肪酸として炭素数２０以上の飽和直鎖状脂肪
   酸を３０〜７０重量％、炭素数１６〜２２の不飽和脂肪
   酸を２０〜６０重量％含有し、かつ炭素数２０以上の飽
   和脂肪酸と炭素数１６〜２２の不飽和脂肪酸の混酸基ト
   リグリセリドを主体とする可塑性油脂と、式（１） ▲数式、化学式、表等があります▼（１） （式中、ｍは２ないし１４の整数、ｎは３ないし１１の
   整数であり、ｍとｎの和は９ないし２１である。） で表わされるα−モノ（メチル分岐アルキル）グリセリ
   ルエーテルと、式（２） ▲数式、化学式、表等があります▼（２） （式中、Ｒは合計１１〜２３個の炭素原子を有し、カル
   ボキシル結合位から主鎖の中心までに、少なくとも１つ
   のアルキル置換基を有する飽和脂肪族炭化水素基である
   。） で表わされる分岐脂肪酸コレステリルエステルを含有す
   ることを特徴とする固型化粧料。