JP2000139626A - 車両用シートにおける表皮材の取付構造 - Google Patents

車両用シートにおける表皮材の取付構造

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JP2000139626A
JP2000139626A JP10352037A JP35203798A JP2000139626A JP 2000139626 A JP2000139626 A JP 2000139626A JP 10352037 A JP10352037 A JP 10352037A JP 35203798 A JP35203798 A JP 35203798A JP 2000139626 A JP2000139626 A JP 2000139626A
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Hideo Mori
秀雄 森
Takeshi Miyashiro
武司 宮代
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、表皮材の周端に取付けられる取
付部材がその係合部位において異音や軋み音の発生を防
止して係合される車両用シートにおける表皮材の取付構
造を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 表皮材30の周端に縫合される取付部材
10は、平板状の止着片11の一端にフック片12を延
設し、このフック片12には内壁面に柔軟性を有する緩
衝層13を設けた受止部14が形成されて、その止着片
11を表皮材30の周端に縫合し、フック片12をパッ
ド材33の背面側に設けられる係止部31にその緩衝層
13を介して係合されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用シートを
形成する表皮材の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に設置されるシートは、表
皮材の両端部にそれぞれ係合片を有する取付部材を縫合
して柔軟性を有するパッド材に被覆し、その一端側に縫
合されている一方の取付部材に形成されているフック部
をパッド材に設けた係止部に係合するとともにこの一方
の取付部材に形成されている係合片と他端側に縫合され
ている他方の取付部材に形成されている係合片を相互に
引掛け係止したものが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに表皮材をパッド材に被覆して係合するための取付け
作業において、その係止部位が殆んど目視できないため
手探りに近い状態で行われており、表皮材に縫合されて
いる一方の取付部材に形成されているフック部はパッド
材に設けられているワイヤーあるいは板状体から形成さ
れる係止部に引掛け易くその取付け作業が容易となるよ
うに構成されているため、表皮材が被覆された使用状態
では、フック部と係止部との係合が緩んだり、その一側
に必要以上に圧接されることにより異音や軋み音が発生
し易かった。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、車両用シートを構成する表皮材に形成される取
付部材がパッド材の係止部に係合されたとき、その係合
部位において生じる衝突音や軋み音が防止される車両用
シートにおける表皮材の取付構造を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る車両用シートにおける表皮材の取付構
造は、表皮材に縫合されて取付部材が平板状の止着片と
その内壁面に緩衝層を設けた受止部を有するフック片を
一体に形成してなり、表皮材はその周端に止着片を縫合
して取付部材を取付けて柔軟性を有するパッド材に被覆
し、取付部材に設けたフック片をパッド材に形成されて
いる係止部にその内壁面に設けた緩衝層を介して係合し
てなるものである。
【0006】前記フック片の受止部の内壁面に設けられ
る緩衝層は、フック片の受止部と係止部とが係合された
状態において、表皮材への負荷によって生じる揺動に対
しても常にその係止が維持され、また、フック片の受止
部と係止部の一部が離れてもその戻りの衝突が吸収され
て軋み音や衝突音の発生が効果的に防止されるように柔
軟性を有する軟質層とするもので、毛髪状の数多の細片
を一体に設けたり、エンボス状の突部や尖端状の突条を
突設したり、あるいは、発泡層からなる軟質層を形成す
るものでもよい。
【0007】前記取付部材は、止着片とフック片を硬質
合成樹脂材により一体に長さ方向に連続する長尺材とし
て押出成形され、パッド材の外形に対応して設置される
係止部に合致するよう適宜寸法に切断して表皮材の周端
に縫合されて係合されるもので、取付部材の硬度を止着
片はその縫合に適するようにやや柔らかくし、また、フ
ック片はその係合を考慮してやや硬くして硬度が異なる
ように同一材料によりその配合を変えたり、異種の材料
を用いて成形されるものである。
【0008】前記取付部材のフック片は、第1鈎状部と
第2鈎状部とを設けてその開口端を狭搾状とする略円形
状の受止部が形成され、この受止部を形成する基端側の
第1鈎状部の板厚をその上方の第2鈎状部の板厚に比し
て厚く形成して、パッド材に形成されるワイヤー状の係
止部に緩衝層を介して係合され、また、第1鈎状部と第
2鈎状部の先端縁にそれぞれ外方に拡開される案内突部
を形成してなるものである。
【0009】パッド材に設けられる板状に形成されてい
る係止部に係合される場合には、その内壁面に緩衝層が
形成された断面略U字状の受止部を備えているフック片
を有した取付部材を用いて、板状の係止部にそのフック
片を引掛け状に係合するものである。
【0010】さらに、取付部材は、鉛直状の主体片の一
端側に平板状の止着片を、また、その反対端にはその内
壁面に緩衝層を設けた受止部を有するフック片を一体に
形成し、前記主体片の背面側にはフック状の連結部を設
けた第1取付部材と、平板状の止着片の一端にフック部
を設けた第2取付部材との2つの取付部材からなり、前
記表皮材の周端の一側に第1取付部材の止着片を、その
反対側に第2取付部材の止着片をそれぞれ縫合し、第1
取付部材のフック片に形成される受止部をパッド材の係
止部に緩衝層を介して係合するとともに第1取付部材の
フック状の連結部と第2取付部材のフック部とを相互に
係合してなるものである。
【0011】また、前記取付部材は、第1取付部材の背
面側に一体に形成されるフック状の連結部の内壁面およ
び第2取付部材のフック部にそれぞれ緩衝層を設けて係
合してなるものである。
【0012】
【作用】上述のように構成される本発明に係る車両用シ
ートにおける表皮材の取付構造によれば、取付部材のフ
ック片に形成される受止部は、その内壁面に緩衝層を設
けてパッド材に設けられている係止部に係合され、その
係合部位が緩衝層を介して密接または接触されているた
め、表皮材への負荷によって受止部や係止部が揺動した
り、摺動したり、あるいはその一側に偏して圧接されて
も衝突や軋みが吸収されて揺動等による異音の発生が防
止されている。
【0013】さらに、係止部の一部に曲がりや凹凸等の
多少の変形があっても、その係合状態において緩衝層に
より吸収されてフック片の受止部が変形することなく安
定した係合状態が保持される。
【0014】さらに、取付部材に形成されるフック片
は、第1鈎状部と第2鈎状部とによりその開口端を狭搾
状とする断面略円形状の受止部が形成されることによ
り、フック片の受止部は、その第2鈎状部の先端側を外
方に湾曲して狭搾状の開口端を拡開しながらワイヤー状
の係止部に装着され、また、装着後は拡開された第2鈎
状部が復元されてその開口端が狭搾されるため取付作業
が容易に行われ、その係合状態において緩衝層が介在し
て第1鈎状部により強固に係合されて長期間の使用に供
される。
【0015】さらに、取付部材に形成されるフック片
は、第1鈎状部と第2鈎状部の先端縁にそれぞれ外方に
拡開される案内突部を形成してなることにより、フック
片を係止部に取付ける際、係止部により第1鈎状部と第
2鈎状部、とくに第2鈎状部の先端側が内側に屈曲して
係止部の開口端側が塞がれることがなく円滑に装着され
るとともにその都度係止部を目で確認してから係合する
ことなく案内突部をガイドとして係止部に位置決めされ
そ、の取付けのための係合が容易に行われる。
【0016】さらに、取付部材に形成されるフック片
は、その基端側に位置される第1鈎状部の板厚をその上
方の第2鈎状部に比して厚く形成してなることにより、
フック片を係止部に取付ける際、第1鈎状部に比して薄
く形成される第2鈎状部は外方に湾曲して狭搾状の開口
端を拡げて係止部への装着を容易にし、かつ、第1鈎状
部は厚く形成されてワイヤー状の係止部への係合状態に
おいて変形することがなく保形性が維持されて受止部が
係止部から離脱することが防止されている。
【0017】さらに、取付部材に形成されるフック片
は、その内壁面には緩衝層を設けた断面略U字状の受止
部を形成することにより、パッド材に形成される板状の
係止部に緩衝層を介して容易に引掛け状に係合される。
【0018】さらに、取付部材は、止着片とフック片と
を有する主体片の背面側に一体に突出されるフック状の
連結部を有する第1取付部材と、止着片の一端にフック
部を有する第2取付部材との2つの取付部材からなり、
第1取付部材の止着片を表皮材の周端の一側に、また、
第2取付部材の止着片を表皮材の周端の他側にそれぞれ
縫合して、第1取付部材のフック片に形成されている受
止部をパッド材に設けられている係止部に、その内壁面
に形成されている緩衝層を介して係合するとともに第1
取付部材のフック状の連結部と第2取付部材のフック部
とを相互に係合することにより、係止部がパッド材に限
定的に設置されて表皮材の取付け作業を簡便に行うとと
もに受止部との係合部位におけるの衝突音やきしみ音等
の異音の発生が防止されているものである。
【0019】前記2つの取付部材を用いて相互に係合す
る際には、受止部の内壁面に形成される緩衝層を相互に
係合される第1取付部材のフック状の連結部と第2取付
部材のフック部の内壁面の一方、または双方に形成する
ことによりその係合部位における異音の発生が防止され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る車両用シー
トにおける表皮材の取付構造の実施例につき添付図面に
基づいて説明する。図1は、表皮材と取付部材との取付
構造を示す断面斜視図、図2は、取付部材を示す端面
図、図3は、表皮材の取付状態を示す略示図である。
【0021】自動車に設置される車両用シートは、図3
に示されるように、ウレタンフォームのような柔軟性を
有するパッド材33の表面に表皮材30を被覆して、こ
の表皮材30の周端に縫合されている取付部材10をパ
ッド材33の背面側にやや突出状に設けられる係止部3
1に係合して構成されているものである。
【0022】表皮材30に縫合された取付部材10が係
合される係止部31は、ワイヤーまたは板状のものが用
いられるが、使用後、車両用シートの分解作業が容易に
行われるように、パッド材33は、取付部材10と係止
部31との係合を解いて表皮材30を分離するとともに
その背面側に設置される係止部31とも分離されるよう
に、係止部31はパッド材33の背面側に組み込んだ
り、あるいは必要とする部位に適宜離脱可能に設置され
ているものが使用される。
【0023】表皮材30をパッド材33に被覆して係合
するための取付部材10は、図2に示されるように、一
端側に平板状の止着片11を、また、反対端側にはフッ
ク片12を一体に成形してなるもので、このフック片1
2の内壁面には柔軟性を有する緩衝層13を設けた凹面
状の受止部14が形成されている。
【0024】前記表皮材30は、取付部材10の上端側
に形成されている止着片11をその周端縁にミシンを用
いて縫合して取付けてパッド材33に被覆したのち、取
付部材10の下端側に形成されているフック片12をパ
ッド材33の背面側に突出状に設けられているワイヤー
からなる係止部31に係合して被覆固定されている。取
付部材10の係合状態において、フック片12の内壁面
に設けられている緩衝層13が受止部14と係止部31
との間に介在されて表皮材30の揺動による衝突音や軋
み音の発生が防止されている。
【0025】前記フック片12は、その基端側に位置さ
れる上向きに湾曲された第1鈎状部15と、この第1鈎
状部15よりやや上方側に相対向して突出される下向き
に湾曲された第2鈎状部16との2つの鈎状部により、
その開口端を狭搾状としてその内壁面には緩衝層13を
設けた断面略円形状の受止部14が形成されている。
【0026】また、基端側の第1鈎状部15の板厚は、
その上方に突出されている第2鈎状部16の板厚より厚
く形成されて、その係合状態において、常に係止部31
に圧接される第1鈎状部15を補剛してその変形による
受止部14の係止部31からの脱離を防止しているとと
もに第1鈎状部15および第2鈎状部16の先端にはそ
れぞれ外方に拡開される案内突部17a、17bが突出
され、その取付作業におけるフック片12の位置決めが
容易に行われる。
【0027】このように構成される取付部材10は、止
着片11とフック片12を同一の硬質合成樹脂材、例え
ばポリプロピレン樹脂や塩化ビニル樹脂を用いて、ま
た、受止部14の内壁面に設けられる柔軟性を有する緩
衝層13を同様の軟質合成樹脂を用いて長尺状に一体に
押出成形されて、パッド材33の外形に対応して適宜長
さに切断して使用されるものである。
【0028】なお、取付部材10は、止着片11をフッ
ク片12よりも薄く成形したり、あるいは、やや柔軟性
を有してその縫合作業を容易にするものであり、また、
フック片12はその硬度を高めて取付作業における弾揆
的な係合やその係合状態における保持強度を一層高める
ことが望ましく、止着片11とフック片12とをそれぞ
れの硬度が異なる同一の合成樹脂材により、あるいは、
硬度が異なる異種の合成樹脂材により緩衝層13ととも
に同時成形して、止着片11とフック片12の性能に適
した取付部材10が得られる。
【0029】フック片12の内壁面に設けられる緩衝層
13は、軟質合成樹脂材を用いて柔軟性を有する層を形
成することで説明したが、図4(イ)に示されるよう
に、毛髪状の細片13aを一体に突設したり、図4
(ロ)に示されるように、柔軟性を有する尖端状の突条
13bを数多形成したり、図4(ハ)に示されるよう
に、発泡層13cとするものでもよく、さらに、突部を
エンボス状に数多設けるものでもよく、係止部30との
係合状態において、表皮材30への負荷によるフック片
12の揺動に追随されて変動や衝突による軋み音や衝突
音等の異音が吸収されてその発生が効果的に防止される
ものが選択される。
【0030】表皮材30は、図3に示されるように、長
尺状に成形されている取付部材10をパッド材33への
取付寸法に切断して、その周端部分に止着片11を縫合
して略袋状に形成した後、略矩形状に形成されているパ
ッド材33に被覆して、パッド材33の背面側におい
て、その外周縁に沿って予めやや突出状に取り付けられ
ているワイヤーからなる係止部31に取付部材10のフ
ック片12を係合して、係止部31のワイヤーが受止部
14の緩衝層13により密接状となるようにして係合さ
れることにより、表皮材30はパッド材33に被覆され
る。なお、表皮材30が取付部材10により取付けられ
るパッド材33の背面側にはカバー材が張着される(図
示せず)。
【0031】この取付部材10は、図示されるように略
矩形状に形成されているパッド材33の四辺部に直線状
に形成される係止部31に係合する以外、パッド材33
の外周縁が略曲面状や円弧状に形成されて、係止部31
がこの曲面状の外周縁に沿って断続的または曲線状に設
けられている場合には、取付部材10を短寸状に切断し
て表皮材30の周縁に適宜間隔を有して縫合して、係止
部31の形状に追随して係合されるものである(図示せ
ず)。
【0032】図5に示される実施例は、表皮材30の両
側の周端に相対向して異なる形状の第1取付部材10a
および第2取付部材10bを縫合し、パッド材への被覆
状態において相互に係合してなるもので、第1取付部材
10aは、鉛直状の主体片18aの一端側に平板状の止
着片11aをやや傾斜状に、また、反対端側にはその内
壁面に緩衝層13を設けた受止部14aを有する断面略
U字状のフック片12aを一体に形成するとともに主体
片18aの背面側にはフック状の連結部19aを突設し
てなるものであり、第2取付部材10bは、平板状の止
着片11bの一端に鈎状のフック部20bが一体に形成
されている。
【0033】このように形成される第1取付部材10a
は、その止着片11aを表皮材30の一側の周端に縫合
し、フック片12aおよびフック状の連結部19aを受
止部14aの開口端が下向きとなるように反転して、こ
のフック片12aの受止部14aをパッド材の背面側に
設けられる基板32に切り起し状に形成されている薄い
板状の突片からなる係止部31に緩衝層13を介して弾
揆状に係合し、係止部31に設けられた切抜状の掛止片
34を受止部14aの開口端に設けられた内向き突縁2
1に引掛け係止するとともに、第1取付部材10aのフ
ック状の連結部19aと表皮材30の他側の周端に相対
向して縫合された第2取付部材10bのフック部20b
とを相互に係合して表皮材30を被覆するものである。
【0034】図6に示される実施例は、図5に示される
実施例と同様表皮材30の両側の周端に異なる形状の第
1取付部材10cおよび第2取付部材10dを縫合し、
板状の突片からなる係止部31に表皮材30が被覆され
た状態で相互に係合してなるもので、第1取付部材10
cは主体片18cの一端に形成されるフック片12cの
背面側にフック状の連結部19cを並列状に一体に形成
され、また、第2取付部材10dは止着片11dの一端
に鈎状のフック部20dが形成されている。
【0035】この第1取付部材10cと第2取付部材1
0dは、表皮材30の両側の周端に相対向して縫合さ
れ、パッド材の背面側に設置されている基板32に切り
起し状に形成されている薄い板状の突片からなる係止部
31に第1取付部材10cに形成されているフック片1
2cの受止部14cを、その内壁面に設けた緩衝層13
を介して弾揆状に係合して、係止部31に設けられてい
る切抜状の掛止片34を受止部14cの開口端に設けら
れている内向き突縁21に引掛け係止するとともに、第
1取付部材10cのフック状の連結部19cと第2取付
部材10dのフック部21dとを緩衝層13を介して相
互に係合して表皮材30を被覆固定するものである。
【0036】なお、フック片12の受止部14の内壁面
に形成される緩衝層13は、図6に示されるように、受
止部14c以外第1取付部材10cのフック状の連結部
19cおよび第2取付部材10dのフック部20dの内
壁面にそれぞれ設けて係合により生じる軋み音や衝突音
等の異音の発生を防止することができるものである。
【0037】
【発明の効果】上述した説明のように、この発明の車両
用シートにおける表皮材の取付部材および取付構造によ
れば、取付部材のフック片に形成される受止部はその内
壁面には緩衝層を設けてパッド材に形成されている係止
部に係合され、その係合部位に緩衝層が介在されている
ため、表皮材への負荷によって受止部や係止部が揺動し
たり、摺動したり、あるいはその一側に偏して圧接され
ても衝突や軋みが吸収されてそれらの異音の発生が防止
されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表皮材と取付部材との取付構造を
示す断面斜視図である。
【図2】取付部材を示す端面図である。
【図3】表皮材の取付状態を示す略示図である。
【図4】取付部材に設けられる緩衝層の他の例を示すも
ので、(イ)は毛髪状の細片からなる緩衝層を、(ロ)
は突条からなる緩衝層を、(ハ)は発泡層からなる緩衝
層をそれぞれ示す要部の拡大断面図である。
【図5】取付部材の他の実施例を示す断面図である。
【図6】取付部材のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 取付部材 10a、10c 第1取付部材 10b、10d 第2取付部材 11 取付部材10の止着片 11a、11c 第1取付部材の止着片 11b、11d 第2取付部材の止着片 12 取付部材10のフック片 12a、12c 第1取付部材のフック片 12b、12d 第2取付部材のフック片 13 取付部材10の緩衝層 14 取付部材10の受止部 14a、14c 第1取付部材の受止部 14b、14d 第2取付部材の受止部 15 受止部14の第1鈎状部 16 受止部14の第2鈎状部 17a、17b 案内突部 18a、18c 第1取付部材10a、10cの主体
片 19a、19c 第1取付部材10a、10cのフッ
ク部 20b、20d 第2取付部材10bのフック状の連
結部 21 内向き突縁 30 表皮材 31 係止部 32 基板 33 パッド材 34 掛止片

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性を有するパッド材に表皮材を被覆
    して形成される車両用シートにおいて、一端側に平板状
    の止着片を形成し、その反対端側には内壁面に緩衝層を
    設けた受止部を有するフック片を一体に形成してなる取
    付部材の前記止着片を前記表皮材の周端に縫合してフッ
    ク片の受止部を前記パッド材に形成されている係止部に
    緩衝層を介して係合されることを特徴とする車両用シー
    トにおける表皮材の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記取付部材のフック片は、第1鈎状部
    と第2鈎状部とによりその開口端を狭搾状とする略円形
    状の受止部を設けて、パッド材に形成されるワイヤー状
    の係止部に緩衝層を介して係合されることを特徴とする
    請求項1記載の車両用シートにおける表皮材の取付構
    造。
  3. 【請求項3】 前記取付部材のフック片は、第1鈎状部
    と第2鈎状部の先端縁にそれぞれ外方に拡開される案内
    突部を形成してなることを特徴とする請求項2記載の車
    両用シートにおける表皮材の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記取付部材のフック片は、その基端側
    に形成される第1鈎状部の板厚を第2鈎状部に比して厚
    く形成してなることを特徴とする請求項2または3のい
    ずれかに記載の車両用シートにおける表皮材の取付構
    造。
  5. 【請求項5】 前記取付部材のフック片は、断面略U字
    状の受止部を形成してパッド材に設けられる板状の係止
    部に緩衝層を介して係合されることを特徴とする請求項
    1記載の車両用シートにおける表皮材の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記取付部材は、鉛直状の主体片の一端
    側に平板状の止着片を、また、その反対端側にはその内
    壁面に緩衝層を設けた受止部を有するフック片を一体に
    形成し、前記主体片の背面側にはフック状の連結部を設
    けた第1取付部材と、平板状の止着片の一端にフック部
    を設けた第2取付部材とよりなり、前記表皮材の周端の
    一側に第1取付部材の止着片を、その反対側に第2取付
    部材の止着片をそれぞれ縫合し、第1取付部材のフック
    片に形成される受止部をパッド材の係止部に緩衝層を介
    して係合するとともに第1取付部材のフック状の連結部
    と第2取付部材のフック部とを相互に係合してなること
    を特徴とする請求項1記載の車両用シートにおける表皮
    材の取付構造。
  7. 【請求項7】 前記取付部材は、第1取付部材に設けら
    れるフック状の連結部の内壁面および第2取付部材のフ
    ック部に緩衝層を設けて相互に係合してなることを特徴
    とする請求項6記載の車両用シートにおける表皮材の取
    付構造。
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