JP2000136133A - メタロ―β―ラクタマ―ゼ阻害剤 - Google Patents

メタロ―β―ラクタマ―ゼ阻害剤

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JP2000136133A
JP2000136133A JP11238108A JP23810899A JP2000136133A JP 2000136133 A JP2000136133 A JP 2000136133A JP 11238108 A JP11238108 A JP 11238108A JP 23810899 A JP23810899 A JP 23810899A JP 2000136133 A JP2000136133 A JP 2000136133A
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JP11238108A
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Terutaka Hashizume
橋爪照隆
Rie Nagano
長野理恵
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MSD KK
Original Assignee
Banyu Phamaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、一般式 [式中、R1は、水素原子もしくは低級アルキル基を示
すか、またはR3と共に結合して複素環基を形成し、R2
は、水素原子、エステル残基、アルカリ金属または陰電
荷、R3およびR4は、同一または異なって、水素原子も
しくは酸素原子、硫黄原子および窒素原子からなる群か
ら選ばれるヘテロ原子を含有していてもよい炭化水素基
を示すか、または結合する窒素原子と共に互いに結合し
て複素環基を形成する]で表される化合物を有効成分と
して含有することを特徴とするメタロ−β−ラクタマー
ゼ阻害剤としてのその用途に関するものである。 【効果】本発明の化合物は、文献未記載のメタロ−β−
ラクタマーゼ阻害作用を有するので、メタロ−β−ラク
タマーゼ阻害剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルバペネム(7
−オキソ−1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2
−エン−2−カルボン酸)化合物を有効成分として含有
するメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】β−ラ
クタム系抗生物質に対する重要な耐性因子の一つである
β−ラクタマーゼは、そのアミノ酸一次配列から、クラ
スA、クラスB、クラスCおよびクラスDに分類され
る。クラスBに属するβ−ラクタマーゼは、活性中心に
亜鉛を含む金属酵素である点で、活性中心にセリン残基
を有する他のクラス(クラスA、クラスCおよびクラス
D)のセリン酵素とは、系統発生的に異なる。
【0003】クラスBのβ−ラクタマーゼは、カルバペ
ネム化合物を加水分解することから、一般的にカルバペ
ネマーゼと呼ばれているが、セファロスポリン化合物お
よびペニシリン化合物をより効率よく加水分解ためこの
呼称では誤解を生ずるとの見解から、メタロ−β−ラク
タマーゼと称呼することが推奨されるようになった
[B.A.Ramussen et. al.(ビー
エイ ラムセン等)、Antimicrob. Age
nts Chemother.(アンチミクロビアル・
エーゲント・ケモセラピィー)、第41巻、第2号、第
223−232頁、1997年およびD.M.Live
more(ディ・エム・リブモアー)、ASM New
s(エイ・エス・エム・ニュース)、第59巻、第3
号、第129−135頁、1993年]。
【0004】メタロ−β−ラクタマーゼには、染色体由
来の酵素とプラスミド由来の酵素の2種類があり、前者
の酵素を産生する菌としては、例えばStenotro
phomonas(Xantomonas) malt
ophilia[ステノトロフォモナス(キサントモナ
ス) マルトフィリア]、BacteroidesFr
agilis(バクテロイデス フラギリス)、Aer
omonas hydrophilia(アエロモナス
ヒドロフィリア)、Bacillus cereus
(バチルス セレウス)等の菌が挙げられ、これらは比
較的古くから知られている。
【0005】他方、後者の伝達性プラスミド由来の酵素
を産生する菌としては、最近、臨床において難治性感染
症の起炎菌として分離されている、例えばPseudo
monas aeruginosa(シュードモナス
エルギノーサ)、Serratia marcesce
nce(セラチア マルセッセンス)、Klebsie
lla pneumoniae(クレブシェラ ニュー
モニエ)、Bacteroides fragilis
(バクテロイデス フラギリス)等が発見されている
[M.Watanabe et. al.( エム・渡
辺等)、Antimicrob. Agent Che
mother.(アンチミクロビアル・エーゲント・ケ
モセラピィー)、第35巻、第1号、第147−151
頁、1991年およびH.Ito et. al.(エ
イチ 伊藤等)、 Antimicrob. Agen
t Chemother.(アンチミクロビアル・エー
ゲント・ケモセラピィー)、第39巻、第4号、第82
4−829頁、1995年]。
【0006】これらの菌が産生する酵素は、腸内細菌が
産生するプラスミド由来の酵素と分子レベルおよび酵素
学的性状の点で略同一であり、腸内細菌間に伝播してい
ると想定されている。この酵素(メタロ−β−ラクタマ
ーゼ)は、カルバペネム化合物のみならず、他のβ−ラ
クタム系抗生物質にも耐性となるので、将来のβ−ラク
タム剤耐性因子として注目を集めている。
【0007】既存のβ−ラクタマーゼ阻害剤としては、
クラスAおよびクラスDに属するβ−ラクタマーゼに有
効なものは、クラブラン酸およびスルバクタムが挙げら
れ、アモキシシリン、セフォペラゾンとそれぞれとの合
剤が開発されている。クラスCに属するβ−ラクタマー
ゼにまで阻害スペクトルを広げた阻害剤として、タゾバ
クタムとピペラシリンとの合剤が開発されているが、十
分な効果が得られていない。クラスBに属するβ−ラク
タマーゼに対する阻害剤は現在のところ知られておら
ず、上記の伝達性プラスミドの発見を契機として、クラ
スCに属するβ−ラクタマーゼ阻害剤の研究開発が盛ん
に行われている。
【0008】その結果、現在までにクラスBに属するβ
−ラクタマーゼに対し阻害作用を有する化合物として
は、Streptomyces(ストレプトミセス)属
に属する微生物の醗酵培養液から単離されたフェナジン
誘導体[M.L.Gilpinet. al.(エム
エル ギルピン等)、J. Antibiotics
(ジャーナル オブ アンチビオチックス)、第48
巻、第10号、第1081−1085頁]およびピロリ
ジンならびにチアゾール誘導体(WO97/10225
号公報)が知られているのみである。
【0009】また、カルバペネム骨格を有する化合物に
おいては、WO97/23483号公報明細書第67頁
下から第4行目に、当該公報に記載のカルバペネム化合
物は、「β−ラクタマーゼ抑制活性を有している。」旨
の記載がされているものの、如何なるタイプのβ−ラク
タマーゼについて抑制するのか具体的な説明は全くなさ
れておりません。さらには同公報明細書第266頁に
は、当該公報に記載のカルバペネム化合物の具体的な試
験例が記載されているものの、抗菌活性データーについ
てのみ開示されているだけで、具体的なβ−ラクタマー
ゼ阻害活性はおろか、それを示唆しうる実験例は何ら記
載されていません。
【0010】従って、本発明の化合物は上記のクラスB
に属するβ−ラクタマーゼ阻害活性を有する化合物とは
全く構造が異なる化合物であるか、または基本骨格は類
似していているものの少なくとも本発明化合物の特徴で
あるクラスCに属するβ−ラクタマーゼ阻害作用につい
ては何ら開示も示唆もされておりません。すなわち、本
発明の化合物がクラスBに属するβ−ラクタマーゼに対
し阻害作用を有することは現在まで全く知られていませ
ん。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、新規なク
ラスCに属するβ−ラクタマーゼ阻害剤を提供すること
を目的とし、鋭意研究した。その結果、本発明者等は、
カルバペネム骨格の2位に、一般式
【0012】
【化3】 [式中、R3およびR4は、同一または異なって、水素原
子もしくは酸素原子、硫黄原子および窒素原子からなる
群から選ばれるヘテロ原子を含有していてもよい炭化水
素基を示すか、または結合する窒素原子と共に互いに結
合して複素環基を形成する]で表される基を有するか、
またはカルバペネム骨格の1位の置換基R 1がR3と共に
結合して複素環基を形成する本発明のカルバペネム化合
物がクラスBに属するβ−ラクタマーゼに対し阻害作用
を有することを見出し、本発明を完成した。
【0013】本発明は、一般式
【0014】
【化4】 [式中、R1は、水素原子もしくは低級アルキル基を示
すか、またはR3と共に結合して複素環基を形成し、R2
は、水素原子、エステル残基、アルカリ金属または陰電
荷、R3およびR4は、同一または異なって、水素原子も
しくは酸素原子、硫黄原子および窒素原子からなる群か
ら選ばれるヘテロ原子を含有していてもよい炭化水素基
を示すか、または結合する窒素原子と共に互いに結合し
て複素環基を形成する]で表される化合物を有効成分と
するメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤としてのその用途
に関する。
【0015】本明細書に記載された記号および用語につ
いて説明する。
【0016】本発明の化合物は、基本構造
【0017】
【化5】 を有し、系統的に7−オキソ−1−アザビシクロ[3.
2.0]へプタ−2−エン−2−カルボン酸と呼ばれ
る。本明細書では、簡易化のために慣用的に広く使用さ
れているカルバペネムに基づく番号を付し、その基本構
造を1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸と記載
する。
【0018】
【化6】 本発明は、カルバペネム骨格の1位、5位、6位および
8位の不斉炭素原子に基づく光学異性体および立体異性
体を包含するが、これら異性体で好適な化合物は、チエ
ナマイシンのような立体配置を有する5R,6S配置
(5,6−トランス)で、かつ8位の炭素原子がR配置
の化合物である(5R,6S,8R)配置の化合物、ま
たは1位にメチル基を有する場合は(1S,5S,6
S,8R)配置の化合物を挙げることができる。
【0019】
【化7】 低級アルキル基とは、炭素数1ないし6個の直鎖状また
は分岐状のアルキル基を示し、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−
ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が
挙げられ、中でも、メチル基、エチル基、t−ブチル基
等が好適である。
【0020】シクロ低級アルキル基とは、炭素数3ない
し6個の環状のアルキル基を示し、例えばシクロプロピ
ル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基等が挙げられ、中でも、シクロプロピル基、シク
ロブチル基等が好適である。
【0021】低級アルケニル基とは、炭素数2ないし6
個の直鎖状または分岐状のアルケニル基を示し、例えば
ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、イソプロペニ
ル基、1−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタ
ンジエニル基、2−ペンテニル基、4−ペンテニル基、
1−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、5−ヘキセニル
基等が挙げられ、中でも、1−プロペニル基、アリル
基、イソプロペニル基、1−ブテニル基等が好適であ
る。
【0022】低級アルキニル基とは、炭素数2ないし6
個の直鎖状または分岐状のアルキニル基を示し、例えば
2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、
2−ペンチニル基等が挙げられ、中でも、2−プロピニ
ル基、2−ブチニル基等が好適である。
【0023】アリール基とは、例えばフェニル基、ナフ
チル基、アンスリル基、フェナンスリル基等が挙げら
れ、中でもフェニル基、ナフチル基が好適である。
【0024】芳香族複素環基とは、例えばピロリル基、
チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イ
ソオキサゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ト
リアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピラジニ
ル基、キノリニル基、イソキノリニル基、ベンゾチアゾ
リル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾピラゾリル基、
キノキサリニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾトリ
アゾリル基、チアジアゾリル基、チエニル基、フリル
基、テトラゾリル基等が挙げられ、中でも、ピロリル
基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、チエニル基、
フリル基等が好適である。
【0025】脂肪族複素環基とは、単環または2もしく
は3環からなる縮合環である脂肪族複素環基を示し、そ
れらは飽和脂肪族複素環基であっても不飽和脂肪族複素
環基であってもよい。
【0026】
【化8】単環の脂肪族複素環基の具体例は、例えば 等の複素環基が挙げられ、中でも例えば
【0027】
【化9】 等の複素環基が好適であり、特に例えば
【0028】
【化10】 等の複素環基が好適である。
【0029】2もしくは3環からなる縮合環の脂肪族複
素環基は、例えば
【0030】
【化11】 等の複素環基が挙げられ、中でも例えば
【0031】
【化12】 等の複素環基が挙げられ、特に例えば
【0032】
【化13】 等の複素環基が好適である。
【0033】多環状基とは、ヘテロ原子を適宜包含した
2ないし3環からなる環状の置換基を意味し、例えば
【0034】
【化14】 等の置換基を意味し、中でも
【0035】
【化15】 等の置換基が好適である。
【0036】エステル残基とは、例えばアセトキシメチ
ル基、ピバロイルオキシメチル基等のアルカノイルオキ
シメチル基、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル
基等のアルコキシカルボニルオキシアルキル基、フタリ
ジル基、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソ
ール−4−イル)メチル基等の(5−置換−2−オキソ
−1,3−ジオキソール−4−イル)メチル基等が挙げ
られる。
【0037】アルカリ金属とは、例えばナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属が挙げられ、中でもナトリウム
が好適である。
【0038】酸素原子、硫黄原子および窒素原子からな
る群から選ばれるヘテロ原子を含有していてもよい炭化
水素基とは、本発明の特徴であるカルバペネム骨格の2
位置換基の部分構造:S−C(=S)Nと結合しうる炭
化水素基を意味し、1またはそれ以上の複数の複素環基
または多環状基を適宜含有し、さらに該複素環基または
多環状基は1ないし3個の置換基を有することができ
る。具体的には、該炭化水素基は、式:(CH2m−X
−(CH2n−R5[式中、R5は、水素原子または置換
基を有していてもよい、低級アルキル基、シクロ低級ア
ルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリ
ール基、芳香族複素環基、脂肪族複素環基もしくは多環
状基、Xは、単結合、酸素原子、硫黄原子、スルフィニ
ル基、スルホニル基、NR6、SO2NR6、N(R6)S
2NR7、N(R6)SO2、CH(OR6)、CON
6、N(R6)CO、N(R6)CONR7、N(R6
COO、N(R6)CSO、N(R6)COS、C
(R6)=CR7、C≡C、CO、CS、O(O)、OC
(O)NR6、O(S)NR6、SC(O)、SC(O)
NR6またはC(O)O(ここにおいて、R6およびR7
は、水素原子または置換していてもよい低級アルキル基
を示す)、mおよびnは、同一または異なって0ないし
10の整数を示す]で示される。中でも、R5が、置換
基を有していてもよい、低級アルキル基、シクロ低級ア
ルキル基、低級アルケニル基、アリール基、芳香族複素
環基または脂肪族複素環基で、Xが、単結合、酸素原
子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、N
6、SO2NR6、N(R6)SO2NR7、N(R6)S
2、CH(OR6)、CONR6、N(R6)CO、N
(R6)CONR7またはN(R6)COO(ここにおい
て、R6およびR7は、水素原子または置換していてもよ
い低級アルキル基を示す)で、また、mおよびnが、0
ないし4である炭化水素基が好適であり、特にR5が、
置換基を有していてもよい、低級アルキル基または低級
アルケニル基で、Xが、単結合、酸素原子、硫黄原子、
NR6、CONR6またはN(R6)CO(ここにおい
て、R6およびR7は、水素原子または置換していてもよ
い低級アルキル基を示す)で、また、mおよびnが、0
ないし2である炭化水素基が好適である。
【0039】結合する窒素原子と共に互いに結合して形
成される複素環基とは、飽和もしくは不飽和で、窒素原
子が四級化していてもよく、置換基を有していてもよ
い、3員ないし14員からなる単環または2もしくは3
環からなる縮合環もしくは集合環を意味する。該複素環
基は本発明の特徴であるカルバペネム骨格の2位置換基
の部分構造:S−C(=S)Nと共に形成しうる複素環
基で、さらに1ないし3個の置換基を有することができ
る。
【0040】該単環または2もしくは3環からなる縮合
環の具体例としては、前述した単環または2もしくは3
環からなる縮合環の脂肪族複素環基が挙げられる。
【0041】該2もしくは3環からなる集合環とは、結
合する該窒素と共に互いに結合して形成された複素環基
が、他の1ないし2個の環構造を有する置換基と共に、
2ないし3の環構造を有する複素環基を示す。該集合環
の具体例は、例えば
【0042】
【化16】 等の置換基が挙げられ、中でも例えば
【0043】
【化17】 等の置換基が好適である。
【0044】カルボキシル基の保護基とは、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、t−ブ
チル基等の低級アルキル基;例えば2,2,2−トリク
ロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等の
ハロ置換低級アルキル基;例えばアセトキシメチル基、
プロピオニルオキシメチル基、ピバロイルオキシメチル
基、1−アセトキシエチル基、1−プロピオニルオキシ
エチル基等の低級アルカノイルオキシアルキル基;例え
ば1−(メトキシカルボニルオキシ)エチル基、1−
(エトキシカルボニルオキシ)エチル基、1−(イソプ
ロポキシカルボニルオキシ)エチル基等の低級アルコキ
シカルボニルオキシアルキル基;例えば2−プロペニル
基、2−クロロ−2−プロペニル基、3−メトキシカル
ボニル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニ
ル基、2−ブテニル基、シンナミル基等の低級アルケニ
ル基;例えばベンジル基、p−メトキシベンジル基、
3,4−ジメトキシベンジル基、o−ニトロベンジル
基、p−ニトロベンジル基、ベンズヒドリル基、ビス
(p−メトキシフェニル)メチル基等のアラルキル基;
例えば(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソー
ル−4−イル)メチル基等の(5−置換−2−オキソ−
1,3−ジオキソール−4−イル)メチル基;例えばト
リメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基等の低
級アルキルシリル基;インダニル基、フタリジル基、メ
トキシメチル基等が挙げられ、特に2−プロペニル基、
p−ニトロベンジル基、p−メトキシベンジル基、ベン
ズヒドリル基、t−ブチルジメチルシリル基等が好まし
い。
【0045】水酸基の保護基とは、例えばトリメチルシ
リル基、t−ブチルジメチルシリル基等の低級アルキル
シリル基;例えばメトキシメチル基、2−メトキシエト
キシメチル基等の低級アルコキシメチル基;例えばテト
ラヒドロピラニル基;例えばベンジル基、p−メトキシ
ベンジル基、2,4−ジメトキシベンジル基、o−ニト
ロベンジル基、p−ニトロベンジル基、トリチル基等の
アラルキル基;例えばホルミル基、アセチル基等のアシ
ル基;例えばt−ブトキシカルボニル基、2−ヨードエ
トキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシ
カルボニル基等の低級アルコキシカルボニル基;例えば
2−プロペニルオキシカルボニル基、2−クロロ−2−
プロペニルオキシカルボニル基、3−メトキシカルボニ
ル−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−メチル−
2−プロペニルオキシカルボニル基、2−ブテニルオキ
シカルボニル基、シンナミルオキシカルボニル基等のア
ルケニルオキシカルボニル基;例えばベンジルオキシカ
ルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル
基、o−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−ニト
ロベンジルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカ
ルボニル基等が挙げられ、特に2−プロペニルオキシカ
ルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、
t−ブチルジメチルシリル基等が好ましい。
【0046】アミノ基の保護基とは、例えばベンジリデ
ン基、p−クロロベンジリデン基、p−ニトロベンジリ
デン基、サリチリデン基、α−ナフチリデン基、β−ナ
フチリデン基等のアラルキリデン基;例えばベンジル
基、p−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベン
ジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル
基、ベンズヒドリル基、ビス(p−メトキシフェニル)
メチル基、トリチル基等のアラルキル基;例えばホルミ
ル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、オキ
サリル基、スクシニル基、ピバロイル基等の低級アルカ
ノイル基;例えばクロロアセチル基、ジクロロアセチル
基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基等
のハロ置換低級アルカノイル基;例えばフェニルアセチ
ル基、フェノキシアセチル基等のアリールアルカノイル
基;例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、プロポキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル
基等の低級アルコキシカルボニル基;例えば2−ヨード
エトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキ
シカルボニル基等のハロ置換低級アルコキシカルボニル
基;例えば2−プロペニルオキシカルボニル基、2−ク
ロロ−2−プロペニルオキシカルボニル基、3−メトキ
シカルボニル−2−プロペニルオキシカルボニル基、2
−メチル−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−ブ
テニルオキシカルボニル基、シンナミルオキシカルボニ
ル基等のアルケニルオキシカルボニル基;例えばベンジ
ルオキシカルボニル基、o−ニトロベンジルオキシカル
ボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、フ
ェネチルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカル
ボニル基;例えばトリメチルシリル基、t−ブチルジメ
チルシリル基等の低級アルキルシリル基等が挙げられ、
特に、2−プロペニルオキシカルボニル基、t−ブトキ
シカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル
基等が好ましい。
【0047】R1は、水素原子もしくは低級アルキル基
を示すか、またはR3と共に結合して複素環基を形成す
ることができる。該複素環基または多環状基は、飽和も
しくは不飽和で、窒素原子が四級化していてもよく、6
員ないし14員からなる単環または2もしくは3環から
なる縮合環であって、同一もしくは異なって、後述する
3なる置換基を1ないし3個有することができる。
【0048】R2は、水素原子、エステル残基、アルカ
リ金属または陰電荷を示し、R2が陰電荷の場合、該炭
化水素基または該複素環基上のアンモニオ基とイオン対
を形成する。
【0049】R3およびR4は、同一または異なって、水
素原子もしくは酸素原子、硫黄原子および窒素原子から
なる群から選ばれるヘテロ原子を含有していてもよい炭
化水素基を示すか、または結合する窒素原子と共に互い
に結合して複素環基を形成する。
【0050】該炭化水素基は、本発明の特徴であるカル
バペネム骨格の2位置換基の部分構造:SC(=S)N
なる二価基と結合可能な炭化水素基であれば特に限定さ
れないが、1またはそれ以上の複数の複素環基を適宜含
有し、さらに該複素環基はR 3なる置換基を1ないし3
個有することができる。具体的には、式:(CH2m
X−(CH2n−R5[式中、R5は、水素原子または置
換基を有していてもよい、低級アルキル基、シクロ低級
アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、ア
リール基、芳香族複素環基、脂肪族複素環基もしくは多
環状基、Xは、単結合、酸素原子、硫黄原子、スルフィ
ニル基、スルホニル基、NR6、SO2NR6、N(R6
SO2NR7、N(R6)SO2、CH(OR6)、CON
6、N(R6)CO、N(R6)CONR7、N(R6
COO、N(R6)CSO、N(R6)COS、C
(R6)=CR7、C≡C、CO、CS、OC(O)、O
C(O)NR6、OC(S)NR6、SC(O)、SC
(O)NR6またはC(O)O(ここにおいて、R6およ
びR7は、水素原子または置換していてもよい低級アル
キル基を示す)、mおよびnは、同一または異なって0
ないし10の整数を示す]である炭化水素基が挙げられ
る。中でも、R5が、置換基を有していてもよい、低級
アルキル基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル
基、アリール基、芳香族複素環基または脂肪族複素環基
で、Xが、単結合、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル
基、スルホニル基、NR6、SO2NR6、N(R6)SO
2NR7、N(R6)SO2、CH(OR6)、CONR6
N(R6)CO、N(R6)CONR7またはN(R6)C
OO(ここにおいて、R6およびR7は、水素原子または
置換していてもよい低級アルキル基を示す)で、また、
mおよびnが、0ないし4である炭化水素基が好適であ
り、特にR5が、置換基を有していてもよい、低級アル
キル基または低級アルケニル基で、Xが、単結合、酸素
原子、硫黄原子、NR6、CONR6またはN(R6)C
O(ここにおいて、R6およびR7は、水素原子または置
換していてもよい低級アルキル基を示す)で、また、m
およびnが、0ないし2である炭化水素基が好適であ
る。
【0051】R6およびR7は、同一または異なって、水
素原子または置換していてもよい低級アルキル基を示す
が、該置換基としては、水酸基、メトキシ基、アミノ
基、ニトロ基、シアノ基、カルバモイル基、カルバモイ
ルオキシ基、ホルミル基、ヒドラジルカルボニルオキシ
基、スルファモイル基、トリフルオロメチル基、カルボ
キシル基およびスルホ基等が挙げられる。中でも、R6
およびR7の好適な例としては、水素原子、メチル基、
エチル基、プロピル基等が挙げられ、またその置換基の
好適な例としては、水酸基、アミノ基、カルバモイル基
等が挙げられる。
【0052】例えば式:(CH2m−X−(CH2n
5(式中、R5、X、mおよびnは前記の意味を有す
る)におけるR5は、置換可能な位置であれば何れの位
置にも置換基を有することができる。該置換基の具体例
としては、例えばメチル基等の低級アルキル基、ヒドロ
キシ基、シアノ基、ふっ素原子、塩素原子、臭素原子、
よう素原子等のハロゲン原子、ヒドロキシメチル基等の
ヒドロキシ低級アルキル基、カルボキシル基、メトキシ
カルボニル基等の低級アルコキシカルボニル基、カルバ
モイル基、N−メチルカルバモイル基等のN−低級アル
キルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基
等のN,N−ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモ
イルオキシ基、N−メチルカルバモイルオキシ基等のN
−低級アルキルカルバモイルオキシ基、N,N−ジメチ
ルカルバモイルオキシ基等のN,N−ジ低級アルキルカ
ルバモイルオキシ基、アミノ基、N−メチルアミノ基等
のN−低級アルキルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ
基等のN,N−ジ低級アルキルアミノ基、N,N,N−
トリメチルアンモニオ基等のN,N,N−トリ低級アル
キルアンモニオ基、アミノメチル基等のアミノ低級アル
キル基、N−メチルアミノメチル基等のN−低級アルキ
ルアミノ低級アルキル基、N,N−ジメチルアミノメチ
ル基等のN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル
基、N,N,N−トリメチルアンモニオメチル基等の
N,N,N−トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル
基、アセチルアミノ基等の低級アルカノイルアミノ基、
ベンゾイルアミノ基等のアロイルアミノ基、アセトアミ
ジノメチル基等の低級アルカノイルアミジノ低級アルキ
ル基、メタンスルホニルアミノ基等の低級アルキルスル
ホニルアミノ基、N,N−ジメチル−N−ヒドロキシプ
ロピルアンモニオメチル基等のN,N−ジ低級アルキル
−N−ヒドロキシ低級アルキルアンモニオ低級アルキル
基、N,N−ジメチル−N−ジメチルアミノエチルアン
モニオメチル基等のN,N−ジ低級アルキル−N−ジ低
級アルキルアミノ低級アルキルアンモニオ低級アルキル
基、ヒドロキシイミノ基、メトキシイミノ基等の低級ア
ルコキシイミノ基または基:
【0053】
【化18】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、Rbは、低級アルキル基、ホルミル基または低級ア
ルカノイル基、RcおよびRdは、同一または異なって低
級アルキル基、pおよびqは、同一または異なって0な
いし4を示す)等が挙げられ、中でも例えばヒドロキシ
基、シアノ基、ふっ素原子、塩素原子、臭素原子、よう
素原子等のハロゲン原子、ヒドロキシメチル基等のヒド
ロキシ低級アルキル基、カルボキシル基、メトキシカル
ボニル基等の低級アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、N−メチルカルバモイル基等のN−低級アルキル
カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基等の
N,N−ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモイル
オキシ基、アミノ基、N−メチルアミノ基等のN−低級
アルキルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基等のN,
N−ジ低級アルキルアミノ基、N,N,N−トリメチル
アンモニオ基等のN,N,N−トリ低級アルキルアンモ
ニオ基、アミノメチル基等のアミノ低級アルキル基、ア
セトアミジノメチル基等の低級アルカノイルアミジノ低
級アルキル基または基:
【0054】
【化19】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適で、特に例えばヒドロキシ基、シアノ基、
ふっ素原子、塩素原子、臭素原子、よう素原子等のハロ
ゲン原子、ヒドロキシメチル基等のヒドロキシ低級アル
キル基、カルバモイル基、アミノ基、N−メチルアミノ
基等のN−低級アルキルアミノ基、アミノメチル基等の
アミノ低級アルキル基または基:
【0055】
【化20】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適である。
【0056】なお、R5が多環状基の場合の具体例とし
ては、例えば
【0057】
【化21】 等の置換基が挙げられ 、中でも
【0058】
【化22】 等の置換基が好適である。
【0059】また、R3およびR4は、結合する窒素原子
と共に互いに結合して複素環基を形成することができ
る。
【0060】該複素環基は、飽和もしくは不飽和で、窒
素原子が四級化していてもよく、3員ないし14員から
なる単環または2もしくは3環からなる縮合環もしくは
集合環を意味する。該複素環基は本発明の特徴であるカ
ルバペネム骨格の2位置換基の部分構造:S−C(=
S)Nと共に形成しうる複素環基であれば特に限定され
ないが、さらにR3なる置換基を1ないし3個有するこ
とができる。
【0061】以下に該複素環基の内、単環の脂肪族複素
環基の具体例は、例えば
【0062】
【化23】 等の複素環基が挙げられ、中でも例えば
【0063】
【化24】 等の複素環基が好適であり、特に例えば
【0064】
【化25】 等の複素環基が好適である。
【0065】単環の飽和脂肪族複素環基の置換基は、置
換可能な位置であればの当該複素環基の何れの位置にも
置換できる。該置換基の具体例としては、例えばメチル
基等の低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、ヒドロキシメチル基等のヒドロキシ低級アルキル
基、カルボキシル基、カルバモイル基、N−メチルカル
バモイル基等のN−低級アルキルカルバモイル基、N,
N−ジメチルカルバモイル基等のN,N−ジ低級アルキ
ルカルバモイル基、アミノ基、N−メチルアミノ基等の
N−低級アルキルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基
等のN,N−ジ低級アルキルアミノ基、N,N,N−ト
リメチルアンモニオ基等のN,N,N−トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノメチル基等のアミノ低級アルキ
ル基、N−メチルアミノメチル基等のN−低級アルキル
アミノ低級アルキル基、N,N−ジメチルアミノメチル
基等のN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
N,N,N−トリメチルアンモニオメチル基等のN,
N,N−トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
アセチルアミノ基等の低級アルカノイルアミノ基、ベン
ゾイルアミノ基等のアロイルアミノ基、メタンスルホニ
ルアミノ基等の低級アルキルスルホニルアミノ基、メチ
ルチオメチル基等の低級アルキルチオ低級アルキル基、
メタンスルホニルメチル基等の低級アルキルスルホニル
低級アルキル基、メチルスルフィニルメチル基等の低級
アルキルスルフィニル低級アルキル基、ヒドロキシイミ
ノ基、メトキシイミノ基等の低級アルコキシイミノ基、
オキソ基、ホルミル基、アセチル基等の低級アルカノイ
ル基、カルバモイルエチルカルボニル基等のカルバモイ
ル低級アルキルカルボニル基、アミノメチルカルボニル
基等のアミノ低級アルキルカルボニル基、カルボキシエ
チルカルボニル基等のカルボキシ低級アルキルカルボニ
ル基、N−メチルアミノメチルカルボニル基等のN−低
級アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基、N,N−
ジメチルアミノメチルカルボニル基等のN,N−ジ低級
アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基、N,N,N
−トリメチルアンモニオメチルカルボニル基等のN,
N,N−トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキルカル
ボニル基、ヒドロキシメチルカルボニル基等のヒドロキ
シ低級アルキルカルボニル基または基
【0066】
【化26】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、Rbは、低級アルキル基、ホルミル基または低級ア
ルカノイル基、RcおよびRdは、同一または異なって低
級アルキル基、pおよびqは、同一または異なって0な
いし4を示す)等が挙げられ、 中でも例えばメチル基
等の低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、ヒドロキシメチル基等のヒドロキシ低級アルキル
基、カルボキシル基、カルバモイル基、アミノ基、N−
メチルアミノメチル基等のN−低級アルキルアミノ低級
アルキル基、N,N−ジメチルアミノメチル基等のN,
N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、N,N,N
−トリメチルアンモニオメチル基等のN,N,N−トリ
低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、アセチルアミ
ノ基等の低級アルカノイルアミノ基、メタンスルホニル
アミノ基等の低級アルキルスルホニルアミノ基、ヒドロ
キシイミノ基、メトキシイミノ基等の低級アルコキシイ
ミノ基、オキソ基、アセチル基等の低級アルカノイル
基、アミノメチルカルボニル基等のアミノ低級アルキル
カルボニル基、カルボキシエチルカルボニル基等のカル
ボキシ低級アルキルカルボニル基、N−メチルアミノメ
チルカルボニル基等のN−低級アルキルアミノ低級アル
キルカルボニル基、N,N−ジメチルアミノメチルカル
ボニル基等のN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキ
ルカルボニル基、N,N,N−トリメチルアンモニオメ
チルカルボニル基等のN,N,N−トリ低級アルキルア
ンモニオ低級アルキルカルボニル基、ヒドロキシメチル
カルボニル基等のヒドロキシ低級アルキルカルボニル基
または基:
【0067】
【化27】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適で、特に例えばメチル基等の低級アルキル
基、ヒドロキシ基、ヒドロキシイミノ基、メトキシイミ
ノ基等の低級アルコキシイミノ基、アミノメチルカルボ
ニル基等のアミノ低級アルキルカルボニル基、N−メチ
ルアミノメチルカルボニル基等のN−低級アルキルアミ
ノ低級アルキルカルボニル基、N,N−ジメチルアミノ
メチルカルボニル基等のN,N−ジ低級アルキルアミノ
低級アルキルカルボニル基または基:
【0068】
【化28】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適である。
【0069】単環の不飽和脂肪族複素環基の置換基は、
置換可能な位置であればの当該複素環基の何れの位置に
もモノ置換または同一または異なってジ置換できる。該
置換基の具体例としては、例えば水素原子、塩素原子、
臭素原子等のハロゲン原子、メトキシ基等の低級アルコ
キシ基、メチル基等の低級アルキル基、カルバモイル
基、カルバモイルメチル基等のカルバモイル低級アルキ
ル基、アミノメチル基等のアミノ低級アルキル基、N−
メチルアミノメチル基等のN−低級アルキルアミノ低級
アルキル基、N,N−ジメチルアミノメチル基等のN,
N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、N,N,N
−トリメチルアンモニオメチル基等のN,N,N−トリ
低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、ピリジニオメ
チル基等のピリジニオ低級アルキル基、ヒドロキシメチ
ル基等のヒドロキシ低級アルキル基または基:
【0070】
【化29】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、Rbは、低級アルキル基、ホルミル基または低級ア
ルカノイル基、RcおよびRdは、同一または異なって低
級アルキル基、pおよびqは、同一または異なって0な
いし4を示す)等が挙げられ、 中でも例えば塩素原
子、臭素原子等のハロゲン原子、カルバモイルメチル基
等のカルバモイル低級アルキル基、アミノメチル基等の
アミノ低級アルキル基、N,N,N−トリメチルアンモ
ニオメチル基等のN,N,N−トリ低級アルキルアンモ
ニオ低級アルキル基、ヒドロキシメチル基等のヒドロキ
シ低級アルキル基または基
【0071】
【化30】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適で、特に例えばアミノメチル基等のアミノ
低級アルキル基、ヒドロキシメチル基等のヒドロキシ低
級アルキル基または基:
【0072】
【化31】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適である。
【0073】2または3環からなる縮合環は、例えば
【0074】
【化32】 等の複素環基が挙げられ、中でも例えば
【0075】
【化33】 等の複素環基が挙げられ、特に例えば
【0076】
【化34】 等の複素環基が好適である。
【0077】該2または3環からなる縮合環の置換基
は、置換可能な位置であればの当該複素環基の何れの位
置にもモノ置換または同一または異なってジ置換でき
る。該置換基の具体例としては、例えば水素原子、塩素
原子、臭素原子等のハロゲン原子、メトキシ基等の低級
アルコキシ基、メチル基等の低級アルキル基、カルバモ
イル基、カルバモイルメチル基等のカルバモイル低級ア
ルキル基、アミノメチル基等のアミノ低級アルキル基、
N−メチルアミノメチル基等のN−低級アルキルアミノ
低級アルキル基、N,N−ジメチルアミノメチル基等の
N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、N,
N,N−トリメチルアンモニオメチル基等のN,N,N
−トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、ピリジ
ニオメチル基等のピリジニオ低級アルキル基、ヒドロキ
シメチル基等のヒドロキシ低級アルキル基または基:
【0078】
【化35】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、Rbは、低級アルキル基、ホルミル基または低級ア
ルカノイル基、RcおよびRdは、同一または異なって低
級アルキル基、pおよびqは、同一または異なって0な
いし4を示す)等が挙げられ、 中でも例えば塩素原
子、臭素原子等のハロゲン原子、メチル基等の低級アル
キル基、カルバモイルメチル基等のカルバモイル低級ア
ルキル基、N−メチルアミノメチル基等のN−低級アル
キルアミノ低級アルキル基または基
【0079】
【化36】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適で、特に例えばメチル基等の低級アルキル
基または基:
【0080】
【化37】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適である。
【0081】該2もしくは3環からなる集合環とは、結
合する該窒素と共に互いに結合して形成された複素環基
が、他の1ないし2個の環構造を有する置換基と共に、
2ないし3の環構造を形成する複素環基を示す。該集合
環の具体例は、例えば
【0082】
【化38】 等が挙げられ、中でも例えば
【0083】
【化39】 等が好適である。
【0084】該2または3環からなる集合環の置換基
は、置換可能な位置であればの当該複素環基の何れの位
置にも置換できる。該置換基の具体例としては、例えば
メチル基等の低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキ
シメチル基等のヒドロキシ低級アルキル基、カルバモイ
ル基、N−メチルカルバモイル基等のN−低級アルキル
カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基等の
N,N−ジ低級アルキルカルバモイル基、アミノ基、N
−メチルアミノ基等のN−低級アルキルアミノ基、N,
N−ジメチルアミノ基等のN,N−ジ低級アルキルアミ
ノ基、N,N,N−トリメチルアンモニオ基等のN,
N,N−トリ低級アルキルアンモニオ基、アミノメチル
基等のアミノ低級アルキル基、N−メチルアミノメチル
基等のN−低級アルキルアミノ低級アルキル基、アセチ
ルアミノ基等の低級アルカノイルアミノ基、ベンゾイル
アミノ基等のアロイルアミノ基、メタンスルホニルアミ
ノ基等の低級アルキルスルホニルアミノ基等が挙げら
れ、中でもカルバモイル基、アミノ基、N−低級アルキ
ルアミノ低級アルキル基等が好適である。
【0085】R5は、水素原子または置換基を有してい
てもよい、低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、低
級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール基、芳香
族複素環基、脂肪族複素環基もしくは多環状基を示し、
中でも、R5の好適な例としては、置換基を有してい
てもよい、低級アルキル基、シクロ低級アルキル基、低
級アルケニル基、アリール基、芳香族複素環基または脂
肪族複素環基等が挙げられ、特に置換基を有していても
よい、低級アルキル基または低級アルケニル基が好適で
ある。
【0086】該置換基としては、前述の該炭化水素基の
置換基を例示できるが、例えばふっ素原子、塩素原子、
臭素原子、よう素原子等のハロゲン原子、トリフルオロ
メチル基、アジド基、ニトロ基、SR6、COR6、N
(R6)CHO、COOR6、SO2N(R6)R7、CS
N(R6)R7、SC(S)N(R6)R7、シクロ低級ア
ルキル基、置換していてもよい低級アルケニル基、置換
していてもよい低級アルキニル基および基:
【0087】
【化40】 (式中、Re、Rf、RgおよびRhは、同一または異なっ
て、水素原子または置換基を有していてもよい、低級ア
ルキル基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、
低級アルキニル基、アリール基、芳香族複素環基基もし
くは脂肪族複素環基を示し、Riは、水素原子、置換基
を有していてもよい、低級アルキル基またはシクロ低級
アルキル基を示す)等の置換基も可能である。
【0088】またその置換基の好適な例としては、中で
も例えばヒドロキシ基、シアノ基、ヒドロキシメチル基
等のヒドロキシ低級アルキル基、カルボキシル基、メト
キシカルボニル基等の低級アルコキシカルボニル基、カ
ルバモイル基、N−メチルカルバモイル基等のN−低級
アルキルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイ
ル基等のN,N−ジ低級アルキルカルバモイル基、カル
バモイルオキシ基、アミノ基、N−メチルアミノ基等の
N−低級アルキルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基
等のN,N−ジ低級アルキルアミノ基、N,N,N−ト
リメチルアンモニオ基等のN,N,N−トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノメチル基等のアミノ低級アルキ
ル基、アセトアミジノメチル基等の低級アルカノイルア
ミジノ低級アルキル基または基:
【0089】
【化41】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適で、特に例えばヒドロキシ基、シアノ基、
ヒドロキシメチル基等のヒドロキシ低級アルキル基、カ
ルバモイル基、アミノ基、N−メチルアミノ基等のN−
低級アルキルアミノ基、アミノメチル基等のアミノ低級
アルキル基または基:
【0090】
【化42】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適であるが、それらに加えて、SO2
(R6)R7、置換していてもよい低級アルキル基、基:
【0091】
【化43】 (式中、Re、RfおよびRgは前記の意味を有する)等
が挙げられる。
【0092】なお、R5において置換していてもよい低
級アルキル基、置換していてもよい低級アルケニル基、
置換していてもよい低級アルキニル基の置換基として
は、水酸基、メトキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ
基、カルバモイル基、カルバモイルオキシ基、ホルミル
基、ヒドラジルカルボニルオキシ基、スルファモイル
基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基およびスル
ホ基等が挙げられる。中でも、水酸基、アミノ基、カル
バモイル基等が好適である。
【0093】R6およびR7は、同一または異なって、水
素原子または置換していてもよい低級アルキル基を示
す。該置換基としては、水酸基、メトキシ基、アミノ
基、ニトロ基、シアノ基、カルバモイル基、カルバモイ
ルオキシ基、ホルミル基、ヒドラジルカルボニルオキシ
基、スルファモイル基、トリフルオロメチル基、カルボ
キシル基およびスルホ基等が挙げられる。中でも、R6
およびR7の好適な例としては、水素原子、メチル基、
エチル基、プロピル基等が挙げられ、またその置換基の
好適な例としては、水酸基、アミノ基、カルバモイル基
等が挙げられる。
【0094】R8は、水素原子または水酸基の保護基を
示す。
【0095】mおよびnは、同一または異なって、0な
いし10の整数を示し、中でも0ないし4が好適であ
る。ここで、一般式[I]の化合物を具体的に説明す
る。
【0096】メタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤として採
用される一般式[I]の化合物の内、好適な化合物群
は、一般式
【0097】
【化44】 [式中、R1aは、水素原子または低級アルキル基、R2
は、水素原子、エステル残基、アルカリ金属または陰電
荷、R3およびR4は、同一または異なって、水素原子も
しくは酸素原子、硫黄原子および窒素原子からなる群か
ら選ばれるヘテロ原子を含有していてもよい炭化水素基
を示すか、または結合する窒素原子と共に互いに結合し
て複素環基を形成する]で表される化合物である。
【0098】一般式[I−a]の化合物において、R3
およびR4は、同一または異なって、水素原子もしくは
酸素原子、硫黄原子および窒素原子からなる群から選ば
れるヘテロ原子を含有していてもよい炭化水素基を示す
か、または結合する窒素原子と共に互いに結合して複素
環基を形成することができる。
【0099】R3およびR4が、該炭化水素基を示す場合
は、当該炭化水素基は、式:(CH 2m−X−(C
2n−R5[式中、R5は、水素原子または置換基を有
していてもよい、低級アルキル基、シクロ低級アルキル
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール
基、芳香族複素環基、脂肪族複素環基もしくは多環状
基、Xは、単結合、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル
基、スルホニル基、NR6、SO2NR6、N(R6)SO
2NR7、N(R6)SO2、CH(OR6)、CONR6
N(R6)CO、N(R6)CONR7、N(R6)CO
O、N(R6)CSO、N(R6)COS、C(R6)=
CR7、C≡C、CO、CS、OC(O)、OC(O)
NR6、OC(S)NR6、SC(O)、SC(O)NR
6またはC(O)O(ここにおいて、R6およびR7は、
水素原子または置換していてもよい低級アルキル基を示
す)、mおよびnは、同一または異なって0ないし10
の整数を示す]を示す。中でも、R5が、置換基を有し
ていてもよい、低級アルキル基、シクロ低級アルキル
基、低級アルケニル基、アリール基、芳香族複素環基ま
たは脂肪族複素環基で、Xが、単結合、酸素原子、硫黄
原子、スルフィニル基、スルホニル基、NR6、SO2
6、N(R6)SO2NR7、N(R6)SO2、CH(O
6)、CONR6、N(R6)CO、N(R6)CONR
7またはN(R6)COO(ここにおいて、R6およびR7
は、水素原子または置換していてもよい低級アルキル基
を示す)で、また、mおよびnが、0ないし4である炭
化水素基を有する化合物が好適であり、特にR5が、置
換基を有していてもよい、低級アルキル基または低級ア
ルケニル基で、Xが、単結合、酸素原子、硫黄原子、N
6、CONR6またはN(R6)CO(ここにおいて、
6およびR7は、水素原子または置換していてもよい低
級アルキル基を示す)で、また、mおよびnが、0ない
し2である炭化水素基を有する化合物が好適である。
【0100】例えば式:(CH2m−X−(CH2n
5(式中、R5、X、mおよびnは前記の意味を有す
る)におけるR5は、置換可能な位置であれば何れの位
置にも置換基を有することができる。該置換基の具体例
としては、例えばメチル基等の低級アルキル基、ヒドロ
キシ基、シアノ基、ふっ素原子、塩素原子、臭素原子、
よう素原子等のハロゲン原子、ヒドロキシメチル基等の
ヒドロキシ低級アルキル基、カルボキシル基、メトキシ
カルボニル基等の低級アルコキシカルボニル基、カルバ
モイル基、N−メチルカルバモイル基等のN−低級アル
キルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基
等のN,N−ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモ
イルオキシ基、N−メチルカルバモイルオキシ基等のN
−低級アルキルカルバモイルオキシ基、N,N−ジメチ
ルカルバモイルオキシ基等のN,N−ジ低級アルキルカ
ルバモイルオキシ基、アミノ基、N−メチルアミノ基等
のN−低級アルキルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ
基等のN,N−ジ低級アルキルアミノ基、N,N,N−
トリメチルアンモニオ基等のN,N,N−トリ低級アル
キルアンモニオ基、アミノメチル基等のアミノ低級アル
キル基、N−メチルアミノメチル基等のN−低級アルキ
ルアミノ低級アルキル基、N,N−ジメチルアミノメチ
ル基等のN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル
基、N,N,N−トリメチルアンモニオメチル基等の
N,N,N−トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル
基、アセチルアミノ基等の低級アルカノイルアミノ基、
ベンゾイルアミノ基等のアロイルアミノ基、アセトアミ
ジノメチル基等の低級アルカノイルアミジノ低級アルキ
ル基、メタンスルホニルアミノ基等の低級アルキルスル
ホニルアミノ基、N,N−ジメチル−N−ヒドロキシプ
ロピルアンモニオメチル基等のN,N−ジ低級アルキル
−N−ヒドロキシ低級アルキルアンモニオ低級アルキル
基、N,N−ジメチル−N−ジメチルアミノエチルアン
モニオメチル基等のN,N−ジ低級アルキル−N−ジ低
級アルキルアミノ低級アルキルアンモニオ低級アルキル
基、ヒドロキシイミノ基、メトキシイミノ基等の低級ア
ルコキシイミノ基または基:
【0101】
【化45】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、Rbは、低級アルキル基、ホルミル基または低級ア
ルカノイル基、RcおよびRdは、同一または異なって低
級アルキル基、pおよびqは、同一または異なって0な
いし4を示す)等が挙げられる。中でも例えばふっ素原
子、塩素原子、臭素原子、よう素原子等のハロゲン原
子、ヒドロキシ基、シアノ基、ヒドロキシメチル基等の
ヒドロキシ低級アルキル基、カルボキシル基、メトキシ
カルボニル基等の低級アルコキシカルボニル基、カルバ
モイル基、N−メチルカルバモイル基等のN−低級アル
キルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基
等のN,N−ジ低級アルキルカルバモイル基、カルバモ
イルオキシ基、アミノ基、N−メチルアミノ基等のN−
低級アルキルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基等の
N,N−ジ低級アルキルアミノ基、N,N,N−トリメ
チルアンモニオ基等のN,N,N−トリ低級アルキルア
ンモニオ基、アミノメチル基等のアミノ低級アルキル
基、アセトアミジノメチル基等の低級アルカノイルアミ
ジノ低級アルキル基または基:
【0102】
【化46】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等の置換基を有する化合物が好適で、特に例えばヒ
ドロキシ基、シアノ基、ふっ素原子、塩素原子、臭素原
子、よう素原子等のハロゲン原子、ヒドロキシメチル基
等のヒドロキシ低級アルキル基、カルバモイル基、アミ
ノ基、N−メチルアミノ基等のN−低級アルキルアミノ
基、アミノメチル基等のアミノ低級アルキル基または
基:
【0103】
【化47】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等の置換基を有する化合物が好適である。
【0104】これらの化合物に加えて 、R5の置換基
として、例えばふっ素原子、塩素原子、臭素原子、よう
素原子等のハロゲン原子、トリフルオロメチル基、アジ
ド基、ニトロ基、SR6、COR6、N(R6)CHO、
COOR6、SO2N(R6)R 7、CSN(R6)R7、S
C(S)N(R6)R7、シクロ低級アルキル基、置換し
ていてもよい低級アルケニル基、置換していてもよい低
級アルキニル基および基:
【0105】
【化48】 (式中、Re、Rf、RgおよびRhは、同一または異なっ
て、水素原子または置換基を有していてもよい、低級ア
ルキル基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、
低級アルキニル基、アリール基、芳香族複素環基基もし
くは脂肪族複素環基を示し、Riは、水素原子、置換基
を有していてもよい、低級アルキル基またはシクロ低級
アルキル基を示す)等の置換基を有する化合物も本発明
の化合物とすることができる。
【0106】またその好適な例としては、SO2
(R6)R7、置換していてもよい低級アルキル基、基:
【0107】
【化49】 (式中、Re、RfおよびRgは前記の意味を有する)等
の置換基を有する化合物が挙げられる。
【0108】なお、R5において置換していてもよい低
級アルキル基、置換していてもよい低級アルケニル基、
置換していてもよい低級アルキニル基の置換基として
は、水酸基、メトキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ
基、カルバモイル基、カルバモイルオキシ基、ホルミル
基、ヒドラジルカルボニルオキシ基、スルファモイル
基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基およびスル
ホ基等が挙げられる。中でも、水酸基、アミノ基、カル
バモイル基等が好適である。
【0109】R6およびR7は、同一または異なって、水
素原子または置換していてもよい低級アルキル基を示
す。該置換基としては、水酸基、メトキシ基、アミノ
基、ニトロ基、シアノ基、カルバモイル基、カルバモイ
ルオキシ基、ホルミル基、ヒドラジルカルボニルオキシ
基、スルファモイル基、トリフルオロメチル基、カルボ
キシル基およびスルホ基等が挙げられる。中でも、R6
およびR7の好適な例としては、水素原子、メチル基、
エチル基、プロピル基等が挙げられ、またその置換基の
好適な例としては、水酸基、アミノ基、カルバモイル基
等が挙げられる。
【0110】なお、R5が多環状基の場合の具体例とし
ては、例えば
【0111】
【化50】 等の置換基を有する化合物が挙げられ 、中でも
【0112】
【化51】 等の置換基を有する化合物が好適である。
【0113】また、R3およびR4は、結合する窒素原子
と共に互いに結合して複素環基または多環状基を形成す
る場合は、該複素環基は、飽和もしくは不飽和で、窒素
原子が四級化していてもよく、3員ないし14員からな
る単環または2もしくは3環からなる縮合環もしくは集
合環を意味する。該複素環基は本発明の特徴であるカル
バペネム骨格の2位置換基の部分構造:S−C(=S)
Nと共に形成しうる複素環基であれば特に限定されない
が、さらにR3なる置換基を1ないし3個有することが
できる。
【0114】具体的には、該複素環基は、飽和もしくは
不飽和で、窒素原子が四級化していてもよく、3員ない
し14員からなる単環の場合は例えば
【0115】
【化52】 等の複素環基を有する化合物が挙げられ、中でも例えば
【0116】
【化53】 等の複素環基を有する化合物が好適であり、特に例えば
【0117】
【化54】 等の複素環基を有する化合物が好適である。
【0118】単環の飽和脂肪族複素環基の置換基は、置
換可能な位置であればの当該複素環基の何れの位置にも
置換できる。該置換基の具体例としては、例えばメチル
基等の低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、ヒドロキシメチル基等のヒドロキシ低級アルキル
基、カルボキシル基、カルバモイル基、N−メチルカル
バモイル基等のN−低級アルキルカルバモイル基、N,
N−ジメチルカルバモイル基等のN,N−ジ低級アルキ
ルカルバモイル基、アミノ基、N−メチルアミノ基等の
N−低級アルキルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基
等のN,N−ジ低級アルキルアミノ基、N,N,N−ト
リメチルアンモニオ基等のN,N,N−トリ低級アルキ
ルアンモニオ基、アミノメチル基等のアミノ低級アルキ
ル基、N−メチルアミノメチル基等のN−低級アルキル
アミノ低級アルキル基、N,N−ジメチルアミノメチル
基等のN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
N,N,N−トリメチルアンモニオメチル基等のN,
N,N−トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、
アセチルアミノ基等の低級アルカノイルアミノ基、ベン
ゾイルアミノ基等のアロイルアミノ基、メタンスルホニ
ルアミノ基等の低級アルキルスルホニルアミノ基、メチ
ルチオメチル基等の低級アルキルチオ低級アルキル基、
メタンスルホニルメチル基等の低級アルキルスルホニル
低級アルキル基、メチルスルフィニルメチル基等の低級
アルキルスルフィニル低級アルキル基、ヒドロキシイミ
ノ基、メトキシイミノ基等の低級アルコキシイミノ基、
オキソ基、ホルミル基、アセチル基等の低級アルカノイ
ル基、カルバモイルエチルカルボニル基等のカルバモイ
ル低級アルキルカルボニル基、アミノメチルカルボニル
基等のアミノ低級アルキルカルボニル基 、カルボキシ
エチルカルボニル基等のカルボキシ低級アルキルカルボ
ニル基、N−メチルアミノメチルカルボニル基等のN−
低級アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基、N,N
−ジメチルアミノメチルカルボニル基等のN,N−ジ低
級アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基、N,N,
N−トリメチルアンモニオメチルカルボニル基等のN,
N,N−トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキルカル
ボニル基、ヒドロキシメチルカルボニル基等のヒドロキ
シ低級アルキルカルボニル基または基:
【0119】
【化55】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、Rbは、低級アルキル基、ホルミル基または低級ア
ルカノイル基、RcおよびRdは、同一または異なって低
級アルキル基、pおよびqは、同一または異なって0な
いし4を示す)等が挙げられ、 中でも例えばメチル基
等の低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、ヒドロキシメチル基等のヒドロキシ低級アルキル
基、カルボキシル基、カルバモイル基、アミノ基、N−
メチルアミノメチル基等のN−低級アルキルアミノ低級
アルキル基、N,N−ジメチルアミノメチル基等のN,
N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、N,N,N
−トリメチルアンモニオメチル基等のN,N,N−トリ
低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、アセチルアミ
ノ基等の低級アルカノイルアミノ基、メタンスルホニル
アミノ基等の低級アルキルスルホニルアミノ基、ヒドロ
キシイミノ基、メトキシイミノ基等の低級アルコキシイ
ミノ基、オキソ基、アセチル基等の低級アルカノイル
基、アミノメチルカルボニル基等のアミノ低級アルキル
カルボニル基 、カルボキシエチルカルボニル基等のカ
ルボキシ低級アルキルカルボニル基、N−メチルアミノ
メチルカルボニル基等のN−低級アルキルアミノ低級ア
ルキルカルボニル基、N,N−ジメチルアミノメチルカ
ルボニル基等のN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アル
キルカルボニル基、N,N,N−トリメチルアンモニオ
メチルカルボニル基等のN,N,N−トリ低級アルキル
アンモニオ低級アルキルカルボニル基、ヒドロキシメチ
ルカルボニル基等のヒドロキシ低級アルキルカルボニル
基または基:
【0120】
【化56】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適で、特に例えばメチル基等の低級アルキル
基、ヒドロキシ基、ヒドロキシイミノ基、メトキシイミ
ノ基等の低級アルコキシイミノ基、アミノメチルカルボ
ニル基等のアミノ低級アルキルカルボニル基、N−メチ
ルアミノメチルカルボニル基等のN−低級アルキルアミ
ノ低級アルキルカルボニル基、N,N−ジメチルアミノ
メチルカルボニル基等のN,N−ジ低級アルキルアミノ
低級アルキルカルボニル基または基:
【0121】
【化57】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適である。
【0122】単環の不飽和脂肪族複素環基の置換基は、
置換可能な位置であればの当該複素環基の何れの位置に
もモノ置換または同一または異なってジ置換できる。該
置換基の具体例としては、例えば水素原子、塩素原子、
臭素原子等のハロゲン原子、メトキシ基等の低級アルコ
キシ基、メチル基等の低級アルキル基、カルバモイル
基、カルバモイルメチル基等のカルバモイル低級アルキ
ル基、アミノメチル基等のアミノ低級アルキル基、N−
メチルアミノメチル基等のN−低級アルキルアミノ低級
アルキル基、N,N−ジメチルアミノメチル基等のN,
N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、N,N,N
−トリメチルアンモニオメチル基等のN,N,N−トリ
低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、ピリジニオメ
チル基等のピリジニオ低級アルキル基、ヒドロキシメチ
ル基等のヒドロキシ低級アルキル基または基:
【0123】
【化58】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、Rbは、低級アルキル基、ホルミル基または低級ア
ルカノイル基、RcおよびRdは、同一または異なって低
級アルキル基、pおよびqは、同一または異なって0な
いし4を示す)等が挙げられ、 中でも例えば塩素原
子、臭素原子等のハロゲン原子、カルバモイルメチル基
等のカルバモイル低級アルキル基、アミノメチル基等の
アミノ低級アルキル基、N,N,N−トリメチルアンモ
ニオメチル基等のN,N,N−トリ低級アルキルアンモ
ニオ低級アルキル基、ヒドロキシメチル基等のヒドロキ
シ低級アルキル基または基
【0124】
【化59】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適で、特に例えばアミノメチル基等のアミノ
低級アルキル基、ヒドロキシメチル基等のヒドロキシ低
級アルキル基または基:
【0125】
【化60】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適である。
【0126】該複素環基が飽和もしくは不飽和で、窒素
原子が四級化していてもよく、3員ないし14員からな
る2もしくは3環からなる縮合環もしくは集合環である
場合は、例えば
【0127】
【化61】 等の複素環基を有する化合物が挙げられ、中でも例えば
【0128】
【化62】 等の複素環基を有する化合物が挙げられ、特に例えば
【0129】
【化63】 等の複素環基を有する化合物が好適である。
【0130】該2または3環からなる縮合環の置換基
は、置換可能な位置であればの当該複素環基の何れの位
置にもモノ置換または同一または異なってジ置換でき
る。該置換基の具体例としては、例えば水素原子、塩素
原子、臭素原子等のハロゲン原子、メトキシ基等の低級
アルコキシ基、メチル基等の低級アルキル基、カルバモ
イル基、カルバモイルメチル基等のカルバモイル低級ア
ルキル基、アミノメチル基等のアミノ低級アルキル基、
N−メチルアミノメチル基等のN−低級アルキルアミノ
低級アルキル基、N,N−ジメチルアミノメチル基等の
N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、N,
N,N−トリメチルアンモニオメチル基等のN,N,N
−トリ低級アルキルアンモニオ低級アルキル基、ピリジ
ニオメチル基等のピリジニオ低級アルキル基、ヒドロキ
シメチル基等のヒドロキシ低級アルキル基または基:
【0131】
【化64】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、Rbは、低級アルキル基、ホルミル基または低級ア
ルカノイル基、RcおよびRdは、同一または異なって低
級アルキル基、pおよびqは、同一または異なって0な
いし4を示す)等が挙げられ、中でも例えば塩素原子、
臭素原子等のハロゲン原子、メチル基等の低級アルキル
基、カルバモイルメチル基等のカルバモイル低級アルキ
ル基、N−メチルアミノメチル基等のN−低級アルキル
アミノ低級アルキル基または基
【0132】
【化65】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適で、特に例えばメチル基等の低級アルキル
基または基
【0133】
【化66】 (ここにおいて、Raは、水酸基またはカルバモイル
基、pおよびqは、同一または異なって0ないし4を示
す)等が好適である。
【0134】該複素環基が飽和もしくは不飽和で、窒素
原子が四級化していてもよく、3員ないし14員からな
る集合環の場合は、例えば、
【0135】
【化67】 等の集合環を有する化合物が挙げられ、中でも例えば
【0136】
【化68】 等の集合環基を有する化合物が好適である。
【0137】該2または3環からなる集合環の置換基
は、置換可能な位置であればの当該複素環基の何れの位
置にも置換できる。該置換基の具体例としては、例えば
メチル基等の低級アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキ
シメチル基等のヒドロキシ低級アルキル基、カルバモイ
ル基、N−メチルカルバモイル基等のN−低級アルキル
カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基等の
N,N−ジ低級アルキルカルバモイル基、アミノ基、N
−メチルアミノ基等のN−低級アルキルアミノ基、N,
N−ジメチルアミノ基等のN,N−ジ低級アルキルアミ
ノ基、N,N,N−トリメチルアンモニオ基等のN,
N,N−トリ低級アルキルアンモニオ基、アミノメチル
基等のアミノ低級アルキル基、N−メチルアミノメチル
基等のN−低級アルキルアミノ低級アルキル基、アセチ
ルアミノ基等の低級アルカノイルアミノ基、ベンゾイル
アミノ基等のアロイルアミノ基、メタンスルホニルアミ
ノ基等の低級アルキルスルホニルアミノ基等が挙げら
れ、中でもカルバモイル基、アミノ基、N−低級アルキ
ルアミノ低級アルキル基等が好適である。
【0138】一般式[I−a]の化合物の中でも、R3
およびR4が共に結合して形成する複素環基が、単環の
脂肪族複素環基である化合物が好適である。
【0139】具体的には、炭化水素基が、式:(C
2m−X−(CH2n−R5(式中、R5は、水素原子
または置換基を有していてもよい、低級アルキル基、シ
クロ低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニ
ル基、アリール基、芳香族複素環基、脂肪族複素環基も
しくは多環状基、Xは、単結合、酸素原子、硫黄原子、
スルフィニル基、スルホニル基、NR6、SO2NR6
N(R6)SO2NR7、N(R6)SO2、CH(O
6)、CONR6、N(R6)CO、N(R6)CONR
7、N(R6)COO、N(R6)CSO、N(R6)CO
S、C(R6)=CR7、C≡C、CO、CS、OC
(O)、OC(O)NR6、OC(S)NR6、SC
(O)、SC(O)NR6またはC(O)O(ここにお
いて、R6およびR7は、水素原子または置換していても
よい低級アルキル基を示す)、mおよびnは、同一また
は異なって0ないし10の整数を示す)である化合物が
好適な化合物群であるが、中でも、R5が置換基を有し
ていてもよい、低級アルキル基、シクロ低級アルキル
基、低級アルケニル基、アリール基、芳香族複素環基ま
たは脂肪族複素環基で、Xが、単結合、酸素原子、硫黄
原子、スルフィニル基、スルホニル基、NR6、SO2
6、N(R6)SO2NR7、N(R6)SO2、CH(O
6)、CONR6、N(R6)CO、N(R6)CONR
7またはN(R6)COO(ここにおいて、R6およびR7
は、水素原子または置換していてもよい低級アルキル基
を示す)で、また、mおよびnが0ないし4である化合
物が好ましく、特にR5が置換基を有していてもよい低
級アルキル基、Xが、単結合、mおよびnが0ないし4
である化合物が好適である。
【0140】一般式[I]の化合物の医薬として許容さ
れる塩としては、医薬上許容される慣用的なものを意味
し、カルバペネム骨格の3位のカルボキシル基または2
位側鎖上の塩基または酸性残基における塩類を挙げるこ
とができる。
【0141】該カルボキシル基または酸性残基における
塩基性付加塩としては、前記のR2がアルカリ金属であ
る例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩
の他;例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカ
リ土類金属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチ
ルアミン塩、トリエチルアミン塩;ジシクロヘキシルア
ミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、
トリエタノールアミン塩、プロカイン塩等の脂肪族アミ
ン塩;例えばジベンジルエチレンジアミン等のアラルキ
ルアミン塩;例えばピリジン塩、ピコリン塩、キノリン
塩、イソキノリン塩等の複素環芳香族アミン塩;例えば
テトラメチルアンモニウム塩、テトラエチルアンモニウ
ム塩、ベンジルトリメチルアンモニウム塩、ベンジルト
リエチルアンモニウム塩、ベンジルトリブチルアンモニ
ウム塩、メチルトリオクチルアンモニウム塩、テトラブ
チルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩;アルギ
ニン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩等が挙げられ
る。
【0142】2位側鎖上の塩基における酸付加塩として
は、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、りん酸塩、炭酸
塩、炭酸水素塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えば酢酸
塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマール
酸塩、酒石酸塩、りんご酸塩、くえん酸塩、アスコルビ
ン酸塩等の有機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセ
チオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスル
ホン酸塩等のスルホン酸塩;例えばアスパラギン酸塩、
グルタミン酸塩等の酸性アミノ酸塩等が挙げられる。
【0143】一般式[I]の化合物の医薬として許容さ
れる無毒性エステルとしては、カルバペネム骨格の3位
のカルボキシル基における医薬上許容される慣用的なも
のを意味し、前記のR2のエステル残基とのエステルを
挙げることができる。
【0144】次に本発明化合物の製造法について説明す
る。
【0145】
【化69】一般式 [式中、R1aは水素原子または低級アルキル基、R8
水素原子または水酸基の保護基、R20は水素原子または
カルボキシル基の保護基を示す]で表される化合物に、
不活性有機溶媒中、塩基の存在下で活性化試薬を反応さ
せて、一般式
【0146】
【化70】 [式中、Lは脱離基を示し、R1a、R8およびR20は前
記の意味を有する]で表される反応性誘導体[II’]
に誘導する。
【0147】上記反応で使用される不活性有機溶媒とし
ては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、塩
化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタ
ン、トリクロロエチレン、アセトン、酢酸エチル、アセ
トニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメ
チルりん酸トリアミドまたは上記溶媒の混合物が挙げら
れ、特にアセトニトリル、ベンゼン等が好ましい。
【0148】反応で使用される塩基としては、例えばト
リメチルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプ
ロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチ
ルピロリジン、N−メチルピペリジン、N,N−ジメチ
ルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデカ−7−エン(DBU)、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)等の第3級脂
肪族アミン;例えばピリジン、4−ジメチルアミノピリ
ジン、ピコリン、ルチジン、キノリン、イソキノリン等
の芳香族アミンが挙げられ、特にN,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン、トリエチルアミン等が好ましい。
【0149】反応で使用される活性化試薬としては、例
えばトリフルオロ酢酸無水物、メタンスルホン酸無水
物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、p−トルエ
ンスルホン酸無水物等の酸無水物;例えばメタンスルホ
ニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、ジフ
ェニルクロロホスファート等の酸クロリドが挙げられ、
特にジフェニルクロロホスファートが好ましい。
【0150】一般式[II’]の基Lは脱離基を意味
し、例えばトリフルオロアセトキシ基、メタンスルホニ
ルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、
p−トルエンスルホニルオキシ基、ジフェノキシホスホ
リルオキシ基等が挙げられ、特にジフェノキシホスホリ
ルオキシ基が好ましい。
【0151】反応は一般式[II]の化合物1モルに対
して、塩基1〜3モル、好ましくは1〜1.5モル、活
性化試薬1〜1.2モルが使用される。
【0152】反応は−40〜50℃、好ましくは−20
〜20℃の温度範囲で行い、通常0.5〜3時間で定量
的に完結する。
【0153】反応終了後、常法に従って処理して、一般
式[II]の反応性誘導体[II’]が定量的に得られ
る。
【0154】反応性誘導体[II’]と一般式
【0155】
【化71】 [式中、R30およびR40は、同一または異なって、水素
原子、アミノ基の保護基もしくは酸素原子、硫黄原子お
よび窒素原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を含有
していてもよい炭化水素基を示すか、または結合する窒
素原子と共に互いに結合して複素環基を形成する(但
し、該炭化水素基および該複素環基の官能基は適宜保護
されていてもよい。)]で表される化合物またはその塩
との反応は、前記記載の不活性有機溶媒および塩基を用
いて行われ、一般式
【0156】
【化72】 [式中、R1a、R8、R20、R30およびR40は、前記の
意味を有する]で表される化合物とする。
【0157】反応は、反応性誘導体[II’]1モルに
対して、塩化リチウム等の塩1〜5モル、好ましくは
1.5〜2モルおよび一般式[III]の化合物1〜3
モル、好ましくは1.2〜1.5モルを使用し、−40
〜60℃、好ましくは0〜30℃の温度範囲で、通常3
〜30時間で完結する。
【0158】また、一般式[IV]の化合物は、一般式
[II]の化合物から、一段階で製造することもでき
る。即ち、一般式[II]の化合物から誘導した反応性
誘導体[II’]を単離することなく、同一反応系で一
般式[III]の化合物を前記と同様の反応に付し、一
般式[IV]の化合物を効率よく製造することができ
る。
【0159】反応終了後、通常の処理を行い、一般式
[IV]で表される化合物の粗生成物を得、精製するこ
となく脱保護反応に付すことができる。該粗生成物[I
V]は結晶化またはシリカゲル等によるカラムクロマト
グラフィーに付し、精製することが好ましい。
【0160】このようにして得られた一般式[IV]の
化合物から、必要に応じて、水酸基、アミノ基およびカ
ルボキシル基の保護基の除去反応を適宜組み合せて行
い、更に必要に応じて、このようにして得られた化合物
をその医薬として許容される塩または無毒性エステルに
変換することにより、一般式[I]の化合物を製造する
ことができる。
【0161】保護基の除去はその種類により異なるが、
常法に従って、例えば加溶媒分解、化学的還元または水
素化により行われる。
【0162】前記一般式[IV]において、水酸基およ
び/またはアミノ基の保護基が、例えばベンジルオキシ
カルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基
等のアラルキルオキシカルボニル基であり、カルボキシ
ル基の保護基が、例えばベンジル基、p−ニトロベンジ
ル基、ベンズヒドリル基等のアラルキル基である場合に
は、例えば酸化白金、白金線、白金黒等の白金触媒;例
えばパラジウム黒、酸化パラジウム、パラジウム−炭
素、水酸化パラジウム−炭素等のパラジウム触媒を用い
る接触水素化により保護基を除去することができる。
【0163】接触水素化反応に用いる溶媒としては、例
えばメタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、酢酸等またはこれらの有機溶媒と水あるいは
りん酸塩等の緩衝液との混合溶媒が挙げられる。
【0164】接触水素化反応は、1〜4気圧の水素ガス
気流下に0〜50℃の温度範囲で、0.5〜24時間、
好ましくは5〜15時間で完結する。
【0165】前記一般式[IV]において、水酸基およ
び/またはアミノ基の保護基が、例えばアリルオキシカ
ルボニル基であり、カルボキシル基の保護基が、例えば
アリル基である場合には、アリル基の捕捉剤を含有する
不活性有機溶媒中、有機可溶性のパラジウム錯体触媒を
反応させて保護基を除去することができる[W.マッコ
ムビ(McCombie)等の方法、ザ ジャーナル
オブ オーガニックケミストリー(J.Org.Che
m.)、第47巻、587〜590頁(1982年)お
よびF.グイベ(Guib▼e▲)等の方法、同一文
献、第52巻、4984〜4993(1987年)参
照]。
【0166】反応に用いる溶媒としては、例えば水、ア
セトン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、酢酸エチル、アセトニトリル、塩化メチレン、
クロロホルム等あるいはこれらの混合溶媒が挙げられ
る。
【0167】この反応に使用される好適なパラジウム化
合物錯体としては、例えばパラジウム−炭素、水酸化パ
ラジウム−炭素、塩化パラジウム(II)、酢酸パラジ
ウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(0)、テトラキス(トリフェノキシホスフ
ィン)パラジウム(0)、テトラキス(トリエトキシホ
スフィン)パラジウム(0)、ビス[エチレンビス(ジ
フェニルホスフィン)]パラジウム(0)、テトラキス
[トリ(2−フリル)ホスフィン]パラジウム(0)、
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)
クロリド、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(II) アセタート等が挙げられる。
【0168】アリル基の捕捉剤としては、例えばジメド
ン、ぎ酸、酢酸、ぎ酸アンモニウム、ぎ酸ナトリウム、
2−エチルヘキサン酸ナトリウム、2−エチルヘキサン
酸カリウム、ピロリジン、ピペリジン、水素化トリブチ
ルすず等を挙げることができる。
【0169】反応は、一般式[IV]の化合物1モルに
対して、触媒0.01〜0.5モル、求核剤1〜6モル
を使用し、−10〜50℃の温度範囲、好ましくは0〜
30℃の温度範囲で行われ、通常0.5〜3時間で完結
する。
【0170】また、前記一般式[IV]において、水酸
基および/またはアミノ基の保護基がo−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル基で、カルボキシル基の保護基がo
−ニトロベンジル基である場合には、光反応によって保
護基を除去することができる[アミット(Amit)等
の方法、ザ ジャーナル オブ オーガニック ケミス
トリー(J.Org.Chem.)、第39巻、192
〜196(1974年)参照]。
【0171】保護基の除去反応の終了後、通常の処理法
により、例えばシリカゲルまたは吸着樹脂等を用いるカ
ラムクロマトグラフィーに付し、または凍結乾燥または
結晶化等の操作により、一般式[I]の化合物を単離す
ることができる。
【0172】尚、一般式[IV]の化合物の3位のカル
ボキシル基の保護基が、例えばアセトキシメチル基、ピ
バロイルオキシメチル基等の低級アルカノイルオキシア
ルキル基;例えばメトキシメチル基、インダニル基、フ
タリジル基等である場合、このようなエステルは生体内
で生理的に加水分解されるので、保護基を除去すること
なく、直接、ヒトまたは動物に投与することができる。
【0173】一般式[I]の化合物は、常法により医薬
として許容される塩またはエステルとすることができ
る。
【0174】一般式[II]で表される出発原料は、例
えばR2が水素原子である場合、ザルツマン(Salz
mann)等の方法[ジャーナル オブ ジ アメリカ
ンケミカル ソサエティ(J.Am.Chem.So
c.)、第102巻、6161〜6163頁(1981
年)参照];R2がメチル基である場合、シー(Shi
h)等の方法[ヘテロサイクルズ(Heterocyc
les)、第21巻、29〜40頁(1984年)参
照]またはそれらに準ずる方法に従い製造することがで
きる。
【0175】一般式[III]で表される出発原料のジ
チオカルバミン酸は、一般的には、アミン類に二硫化炭
素を作用させることに合成することができる。特に芳香
族アミン類は、例えばJ. Garin et.al
(ジェイ ガリンら)の方法[Synthesis(シ
ンセシス)、第961頁、1981年]に準じて、各種
のジチオカルバミン酸を製造することができる。
【0176】反応で使用される溶媒としては、例えばジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、例
えばベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、塩化メチレ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリ
クロロエチレン、アセトン、酢酸エチル、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、ヘキサメチルりん酸トリアミド等の不活性有機溶
媒、水またはこれらの混合溶媒が挙げられ、中でもテト
ラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル等が好適であ
る。
【0177】反応で使用される塩基としては、例えばト
リメチルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプ
ロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチ
ルピロリジン、N−メチルピペリジン、N,N−ジメチ
ルアニリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデカ−7−エン(DBU)、1,5−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)等の第3級脂
肪族アミン;例えばピリジン、4−ジメチルアミノピリ
ジン、ピコリン、ルチジン、キノリン、イソキノリン等
の芳香族アミン;例えば金属カリウム、金属ナトリウ
ム、金属リチウム等のアルカリ金属;例えば水素化ナト
リウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;例
えばブチルリチウム等のアルカリ金属アルキル化物;例
えばカリウム−t−ブチラート、ナトリウムエチラー
ト、ナトリウムメチラート等のアルカリ金属アルコキシ
ド;例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアル
カリ金属水酸化物;例えば炭酸カリウム等のアルカリ金
属炭酸塩等が挙げられる。特にトリエチルアミン、N,
N−ジイソプロピルエチルアミン等が好適である。
【0178】反応は、第1級アミンまたは第2級アミン
1モルに対して、塩基1〜5モル、好ましくは3モル、
二硫化炭素1〜3モル、好ましくは1.5モルが使用さ
れる。
【0179】反応は、−40〜50℃、好ましくは0〜
20℃の温度範囲で行い、通常0.5〜5時間で定量的
に完結する。
【0180】反応終了後、析出した結晶を濾取し、乾燥
して、所望のジチオカルバミン酸が得られる。
【0181】なお、一般式[III]の化合物の塩とし
ては、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム等のアル
カリ金属塩;例えばトリエチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピロ
リジン、N−メチルピペリジン等の第3級アミン塩;例
えばピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、ピコリ
ン、ルチジン等の芳香族アミン塩等が挙げられ、中でも
リチウム塩、ナトリウム塩、トリエチルアミン塩、ジイ
ソプロピルエチルアミン塩等が好適である。
【0182】本発明の化合物は、それを有効成分とする
医薬、特にβ−ラクタマーゼ阻害剤として使用すること
ができるが、かかる医薬、特にβ−ラクタマーゼ阻害剤
における本発明の化合物は、一般式[I’]
【0183】
【化73】 [式中、R1、R3およびR4は、前記の意味を有する]
で表される化合物、そのカルバペネム骨格の3位のカル
ボキシル基における医薬として許容されるエステルもし
くは塩、または該化合物、エステルもしくは塩の2位側
鎖上の塩基性もしくは酸性残基における、3位カルボキ
シル基との内部塩を包含する、医薬として許容される
塩、特に一般式[I]で表される化合物であることがで
きる。ここにおいて、医薬として許容されるエステルや
塩は上述したものを包含する。
【0184】次に、本発明の化合物の有用性を示すため
に、本発明化合物のβ−ラクタマーゼ阻害効果を測定し
た。 <β−ラクタマーゼ阻害試験>Pseudomonas
aeruginosa GN17203(シュードモ
ナス エルギノーサ GN17203)由来のプラスミ
ドpMS350にコードされたメタロ−β−ラクタマー
ゼを精製して使用し、該酵素は、予めSDS/PAGE
にて単一のバンドであることを確認した(比活性:70
U/mg蛋白)。なお、酵素活性(U)は、100μM
の塩化亜鉛を添加した10mM 3−モルホリノプロパ
ンスルホナート緩衝液(pH 7.0)(以下、MOP
S緩衝液という、)に溶解した100μMのイミペネム
を反応温度30℃にて、1分間当たり1μMのイミペネ
ムを加水分解する酵素量を1U(単位)とした。
【0185】本試験におけるスクリーニング系の基質
は、NitrocefinTM(ニトロセフィンTM、OX
OID)を使用する。96ウエルプレートの各ウエル
に、10mM MOPS緩衝液で溶解した被検薬剤の1
μlをメタロ−β−ラクタマーゼ調製液25μl(酵素
活性:3〜6mU/ml)に加え、混合した後、50μ
g/mlのニトロセフィンTM75μlを添加、混合し、
最終基質濃度が37.5μg/mlに調製し、30℃で
15分間反応させた。酵素反応は、加水分解されたニト
ロセフィンTMの量をマイクロプレートリーダを用いて波
長492nmで測定することにより求めた。なお、本ス
クリーニング系においては、キレート作用による阻害効
果を除くため、Zn2+(100μM)を添加した条件下
で行い、阻害剤の代わりにMOPS緩衝液を添加したも
のを対照として、50%阻害を示す被検薬剤濃度をIC
50として算出した。その結果を表1に示す。
【0186】
【表1】 本発明化合物は、β−ラクタマーゼ阻害剤として使用さ
れる場合には、その薬学的に許容しうる塩としても使用
することができる。薬学的に許容しうる塩の典型例とし
ては、例えばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属と
の塩等を挙げることができる。
【0187】本発明の化合物の薬学的に許容しうる塩の
製造法は、有機合成化学分野で通常用いられる方法を適
宜組み合わせて行うことができる。具体的には、本発明
化合物の遊離型の溶液をアルカリ溶液で中和滴定するこ
と等が挙げられる。
【0188】本発明化合物をβ−ラクタマーゼ阻害剤と
して使用する際の投与形態としては各種の形態を選択で
き、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、液剤等の
経口剤、例えば溶液、懸濁液等の殺菌した液状の非経口
剤等が挙げられる。
【0189】固体の製剤は、そのまま錠剤、カプセル
剤、顆粒剤又は粉末の形態として製造することもできる
が、適当な添加物を使用して製造することもできる。該
添加物としては、例えば乳糖、ブドウ糖等の糖類、例え
ばトウモロコシ、小麦、米等の澱粉類、例えばステアリ
ン酸等の脂肪酸、例えばメタケイ酸ナトリウム、アルミ
ン酸マグネシウム、無水リン酸カルシウム等の無機塩、
例えばポリビニルピロリドン、ポリアルキレングリコー
ル等の合成高分子、例えばステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウム等の脂肪酸塩、例えばステアリ
ルアルコール、ベンジルアルコール等のアルコール類、
例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース等の合成セルロース誘導体、その他、水、ゼラチ
ン、タルク、植物油、アラビアゴム等通常用いられる添
加物等が挙げられる。
【0190】これらの錠剤、カプセル剤、顆粒剤、粉末
等の固形製剤は、一般的には0.1〜100重量%、好
ましくは5〜100重量%の有効成分を含むことができ
る。
【0191】液状製剤は、水、アルコール類又は例えば
大豆油、ピーナツ油、ゴマ油等の植物由来の油等液状製
剤において通常用いられる適当な添加物を使用し、懸濁
液、シロップ剤、注射剤等の形態として製造することが
できる。
【0192】特に、非経口的に筋肉内注射、静脈内注
射、皮下注射で投与する場合の適当な溶剤としては、例
えば注射用蒸留水、塩酸リドカイン水溶液(筋肉内注射
用)、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、エタノール、静脈
内注射用液体(例えばクエン酸、クエン酸ナトリウム等
の水溶液)、電解質溶液(例えば点滴静注、静脈内注射
用)等又はこれらの混合溶液が挙げられる。
【0193】又、これらの注射剤は予め溶解したものの
他、粉末のまま又は適当な添加物を加えたものを用時溶
解する形態もとることができる。これらの注射液は、通
常0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%の有効
成分を含むことができる。
【0194】又、経口投与の懸濁剤又はシロップ剤等の
液剤は、0.5〜10重量%の有効成分を含むことがで
きる。
【0195】本発明の化合物の実際に好ましい投与量
は、使用される化合物の種類、配合された組成物の種
類、適用頻度及び治療すべき特定部位及び患者の病状に
よって適宜増減することができる。例えば、一日当りの
成人一人当りの投与量は、経口投与の場合、10ないし
500mgであり、非経口投与、好ましくは静脈内注射
の場合、1日当り10ないし100mgである。なお、
投与回数は、投与方法及び症状により異なるが、単回又
は2ないし5回に分けて投与することができる。
【0196】本発明の化合物は、必要に応じてシラスタ
チン[(Z)−7−(L−アミノ−2−カルボキシエチ
ルチオ)−2−(2,2−ジメチルシクロプロパンカル
ボキサミド)−2−ヘプテノイン酸ナトリウム]等のD
HP−I阻害剤[特開昭56−81518号公報、欧州
特許第28,778号、ジャーナル オブ メディシナ
ル ケミストリー(J.Med.Chem.)、第30
巻、1074頁(1987年)]と組合せて投与するこ
ともできる。 また本発明の化合物は、各種のグラム陽
性菌およびグラム陰性菌に対して強い抗菌活性も示す。
【0197】また本発明の化合物は抗菌剤としても有用
であり、以下に細菌に対する試験管内抗菌活性を下記の
寒天平板希釈法により測定した結果を示す[日本化学療
法学会標準法:ケモテラピー(Chemotherap
y)、第29巻、76〜79頁(1981年)]。ミュ
ーラー ヒントン ブロス(Mueller Hint
on broth)中で一夜培養した各試験菌株の一白
金耳(接種菌量:10 6CFU/ml)をミューラー
ヒントン アガー(MH agar)に接種した。この
培地には抗菌剤が各濃度で含まれており、37℃で16
時間培養した後、最小発育阻止濃度(MIC:μg/m
l)を測定した。本発明化合物の最小発育阻止濃度を測
定した。その結果を表2に示す。
【0198】
【表2】 更には、上記寒天平板希釈法に準じて、試験培地として
2%塩化ナトリウムを加えた培地を使用し、培養条件は
35℃、48時間として本発明化合物の最小発育阻止濃
度(MIC:μg/ml)を測定した。その結果を表3
に示す。
【0199】
【表3】 本発明の化合物は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌に
対して、広範な抗菌スペクトルと優れた抗菌活性を有
し、これら病原菌を起炎菌とするヒトの細菌感染症の治
療および予防のための抗菌剤として有用な化合物であ
る。本発明の抗菌剤に感受性のある代表的な病原体とし
ては、スタフィロコッカス(Staphylococc
us)属、エンテロコッカス(Enterococcu
s)属、エシェリキア(Escherichia)属、
エンテロバクター(Enterobacter)属、ク
レブシェラ(Klebsiella)属、セラチア(S
erratia)属、プロテウス(Proteus)
属、シュードモナス(Pseudomonas)属等の
菌種を挙げることができる。
【0200】さらには、本発明化合物は、イミペネムに
比べて、中枢神経症状及び腎毒性が顕著に改善された、
極めて毒性が低く、安全性の高い化合物である。以下
に、本発明の化合物について各種の毒性試験を行った。
【0201】第1に、本発明化合物の腎毒性試験につい
て説明する。
【0202】<腎毒性試験>18週令雄性日本産白ウサ
ギ(n=3)を一群として、滅菌処理した注射用蒸留水
で薬液濃度が10%となるように調製し、225mg/
kgの参考例I−72の化合物を単回腹腔内投与した。
対象群は0.9%生理食塩水を使用して、同様に単回腹
腔内投与した。血清尿素窒素およびクレアチニンを投与
直前および投与後約48時間目に測定した。採血後ウサ
ギは麻酔下に放置して屠殺し、おおまかに観察して中性
の10%ホルマリン緩衝液で固定した腎臓に限定して剖
検を行った。腎臓の標本は通常の方法で行い、ヘマトキ
シリンとエオシンを使用して染色し、顕微鏡で観察し
た。その結果を表4に示す。
【0203】
【表4】 以上の結果から、本発明化合物は腎毒性を何ら示さず、
剖検による所見ならびに血液尿素窒素およびクレチニン
に関する変化は特に認められず、顕微鏡下での腎臓の観
察においても、腎臓における急性尿細管壊死のような所
見は認められなかった。
【0204】次に、本発明化合物の中枢神経系の毒性試
験について説明する。
【0205】<中枢神経系の毒性試験>7週令雄性SD
ラット(n=5)の右側脳室に慢性ガイドカニューレを
挿入し、歯科用レンジで固定する。1週間の回復期間の
後、参考例I−26の化合物を生理食塩水に溶解し、お
およそpH 7に調整した後、マイクロシリンジを使用
して、側脳室内に200μg/10μl/head投与
する。投与後30分間観察ゲージ内で行動観察を行う。
その結果を表5に示す。
【0206】
【表5】 以上の結果から、本発明化合物は中枢神経系に毒性を何
ら示さず、死亡例も認められなかった。
【0207】次に、本発明化合物の急性毒性試験につい
て説明する。
【0208】<急性毒性試験>参考例I−26の化合物
を代表化合物として、「GLP基準および毒性試験法ガ
イドライン解説書」(厚生省薬務局審査課監修; 薬事
日報社)にしたがって、4週令ICR雄性マウスに対し
て、被検化合物を注射用蒸留水で薬液濃度が60.75
mg/mlとなるように希釈し、10〜20μl/mi
nの投与速度で、単回尾静脈内投与を行った。投与後5
日間にわたり死亡状況および運動性の一般性状を観察し
た。その結果を表6に示す。
【0209】
【表6】 以上の結果から、本発明化合物は極めて急性毒性値が低
く、安全性の高い化合物である。
【0210】
【発明の実施の形態】実施例、製造例および参考例を挙
げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれら
によって何ら限定されるものではない。
【0211】実施例、製造例および参考例の薄層クロマ
トグラフは、プレートとしてSilicagel 60
245(Merck)を、検出法としてUV検出器を用
いた。カラム用シリカゲルとしては、WakogelTM
C−300(和光純薬)を、逆相カラム用シリカゲル
としては、LC−SORBTM SP−B−ODS(Ch
emco)またはYMC−GELTM ODS−AQ 1
20−S50(山村化学研究所)を用いた。高速液体ク
ロマトグラフとしては、JASCO 800シリーズ
(日本分光)を用いた。NMRスペクトルは、重ジメチ
ルスルホキシドまたは重クロロホルム溶液で測定する場
合には、内部基準としてテトラメチルシラン(TMS)
を用い、重水溶液で測定する場合には、内部基準として
2,2−ジメチル−2−シラペンタン−5−スルホナー
ト(DSS)を用い、VXR−300(300MHz;
Varian)型スペクトロメータを用いて測定し、全
δ値をppmで示した。
【0212】NMR測定における略号の意味を以下に示
す。 s:シングレット d:ダブレット dd:ダブル ダブレット dq:ダブル クインテット quint: クインテット t:トリプレット m:マルチプレット br:ブロード J:カップリング定数 Hz:ヘルツ CDCl3:重クロロホルム D2O:重水 反応式等における略号の意味を以下に示す。 Ac:アセチル基 Et:エチル基 nBu:n−ブチル基 Bz:ベンジル基 n−Pr:n−プロピル基 iPr:イソプロピル基 Me:メチル基 Ph:フェニル基 PNB:p−ニトロベンジル基 POM:ピバロイルオキシメチル基 Py:ピリジル基 TEA:トリエチルアミン
【0213】
【実施例、製造例および参考例】実施例1 参考例I−72の化合物 10(部) 重質酸化マグネシウム 15 乳糖 75 を均一に混合して350μm以下の粉末状又は細粒状の
散剤とする。この散剤をカプセル容器に入れてカプセル
剤とした。実施例2 参考例I−72の化合物 10(部) 澱粉 15 乳糖 16 結晶性セルロース 21 ポリビニルアルコール 3 蒸留水 30 を均一に混合した後、破砕造粒して乾燥し、次いで篩別
して1410〜177μmの大きさの顆粒剤とした。実施例3 実施例2と同様の方法で顆粒剤を作った後、この顆粒剤
96部に対してステアリン酸カルシウム4部を加えて圧
縮成形し、直径10mmの錠剤を作製した。実施例 4 実施例2の方法で得られた顆粒剤の90部に対して結晶
性セルロース10部及びステアリン酸カルシウム3部を
加えて圧縮成形し、直径8mmの錠剤とした後、これに
シロップゼラチン、沈降性炭酸カルシウム混合懸濁液を
加えて糖衣錠を作製した。実施例5 参考例I−72の化合物 10(部) 非イオン系界面活性剤 2.4 生理的食塩水 97 を加温混合してからアンプルに入れ、滅菌を行って注射
剤を作製した。 製造例1トリエチルアンモニウム 1−ピロリジニルジチオカル
ボキシラート
【0214】
【化74】 ピロリジン(5ml, 59.9mmol)のテトラヒ
ドロフラン(200ml)溶液に、氷冷下、トリエチル
アミン(25ml, 180mmol)および二硫化炭
素(5.4ml,89.9mmol)を加え、反応溶液
を2時間撹拌した。析出結晶を濾取し、ジイソプロピル
エーテルで洗浄し、乾燥し、標記化合物の白色針状結晶
(13.5g,収率:91%)を得た。
【0215】IR(KBr)cm-1:1375,116
5,1001,9431 H−NMR(D2O)δ:1.26(9H,t,J=
7.0Hz),1.97(4H,m),3.18(6
H,q,J=7.0Hz),3.75(4H,m) 参考例I−1(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(1−ピロリジニル)チオカルボニル
チオ]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸ナトリウム
【0216】
【化75】 (工程1)p−ニトロベンジル (1R,5S,6S)
−2−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−
1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン
−2−エム−3−カルボキシラート(2.0g,3.3
6mmol)のテトラヒドロフラン溶液(50ml)
に、トリエチルアンモニウム 1−ピロリジニルジチオ
カルボキシラート(1.0g,4.03mmol)およ
び塩化リチウム(171mg,4.03mmol)を室
温で加えた。窒素気流下、同温度で一晩撹拌した後、反
応溶液を酢酸エチルおよび水の混液にあけた。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減
圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(WakogelTM C−300,n−
ヘプタン−酢酸エチル 1:1→2:3)に付し、p−
ニトロベンジル (1R,5S,6S)−6−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]−2−[(1−ピロリジニ
ル)チオカルボニルチオ]−1−メチル−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボキシラート(1.21g,収
率:74%)を得た。
【0217】IR(KBr)cm-1:1772,152
2,1437,13461 H−NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,d,J
=7.5Hz),1.36(3H,d,J=6.3H
z),1.9−2.2(4H,m),3.37(1H,
dd,J=6.3,3.0Hz),3.73(2H,
m),3.87(2H,t,J=6.9Hz),4.0
9(1H,m),4.29(1H,m),4.45(1
H,dd,J=9.9,3.0Hz),5.25(1
H,d,J=14Hz),5.48(1H,d,J=1
4Hz),7.64(2H,d,J=9.0Hz),
8.22(2H,d,J=9.0Hz) (工程2)工程1で得られた化合物(300mg,0.
61mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)とエ
タノール(5ml)の混合溶液に、炭酸水素ナトリウム
(51mg,0.61mmol)水溶液(30ml)お
よび10%パラジウム−炭素触媒(300mg)を加
え、反応混合物を水素気流中一晩激しく撹拌した。反応
混合物から触媒を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。不溶
物を濾別した後、濾液を逆相カラムクロマトグラフィー
(YMC・GELTM ODS−AQ−120−S50,
14ml;20%メタノール水溶液)に付し、目的化合
物を含む分画を濃縮、凍結乾燥して標記化合物(117
mg,収率:51%)を得た。
【0218】IR(KBr)cm-1:1749,160
8,1437,13891 H−NMR(D2O)δ:1.11(3H,d,J=7
Hz),1.28(3H,d,J=6Hz),1.9−
2.2(4H,m),3.53(1H,dd,J=6,
3Hz),3.6−3.9(5H,m),4.25(1
H,m),4.36(1H,dd,J=10,3Hz) 参考例I−2から参考例I−132の化合物を上記と同
様の反応により製造した。
【0219】
【化76】 参考例I−2
【0220】
【化77】 IR(KBr)cm-1:1751,1601,148
9,1394,12861 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=
7.3Hz),1.27(3H,d,J=6.6H
z),2.37(2H,m),3.53(1H,dd,
J=6.0,3.0Hz),3.72(1H,m),
4.2−4.4(6H,m) 参考例I−3
【0221】
【化78】 IR(KBr)cm-1:3400,1755,160
4,1489,1390,11381 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=
7.4Hz),1.25(3H,d,J=6.3H
z),3.52(1H,dd,J=2.9,5.7H
z),3.70(1H,m),4.0−4.3(3H,
m),4.34(1H,m),4.4−4.8(3H,
m) 参考例I−4
【0222】
【化79】 IR(KBr)cm-1:3400,1757,160
0,1489,1446,13881 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=
7.2Hz),1.26(3H,d,J=6.3H
z),1.53(3H,s),3.53(1H,dd,
J=2.9,6.0Hz),3.70(1H,m),
4.0−4.4(6H,m) 参考例I−5
【0223】
【化80】 IR(KBr)cm-1:3400,1757,165
3,1608,1558,1489,1452,138
7,1279,11451 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
6.9Hz),1.25(3H,d,J=6.9H
z),2.00(3H,s),3.52(1H,dd,
J=3.1,5.9Hz),3.70(1H,m),
4.1−4.3(3H,m),4.34(1H,dd,
J=2.8,10.0Hz),4.5−4.7(3H,
m) 参考例I−6
【0224】
【化81】 IR(KBr)cm-1:1749,1604,143
4,13861 H−NMR(D2O)δ:1.12(3H,d,J=7
Hz),1.29(3H,d,J=6Hz),1.65
(2H,m),2.02(2H,m),3.54(1
H,dd,J=3,6Hz),3.65−3.90(3
H,m),4.06(1H,m),4.26(1H,
m),4.37(1H,dd,J=3,10Hz) 参考例I−7
【0225】
【化82】 IR(KBr)cm-1:3401,1751,164
3,16161 H−NMR(D2O)δ:{1.02(d,J=7.3
Hz),1.11(d,J=7.3Hz)}(3H),
1.27(3H,d,J=6.3Hz),1.94−
2.18(3H,m),{2.35−2.45(m),
2.49−2.69(m)}(1H),{2.92
(s),2.97(s)}(3H),{3.14
(s),3.18(s)}(3H),3.49−3.5
4(1H,m),3.68−4.05(3H,m),
4.25(1H,dq,J=6.1,5.6Hz),
4.32−4.36(1H,m),5.30−5.34
(1H,m) 参考例I−8
【0226】
【化83】 IR(KBr)cm-1:3426,1764,175
3,1419,13961 H−NMR(D2O)δ:{1.10(d,J=7.3
Hz),1.14(d,J=7.3Hz)}(3H),
1.27(3H,d,J=6.3Hz),2.04−
2.18(4H,m),{2.17(s),2.20
(s)}(3H),{2.66(dd,J=9.9,1
3.2Hz),2.76(dd,J=9.9,13.2
Hz)}(1H),{3.04(dd,J=3.3,1
4.1Hz),3.16(dd,J=2.8,13.3
Hz)}(1H),3.51−3.55(1H,m),
3.69−3.77(1H,m),3.77−3.88
(2H,m),4.23−4.27(1H,m),4.
35(1H,dd,J=3.0,9.8Hz) 参考例I−9
【0227】
【化84】 IR(KBr)cm-1:3425,1764,175
3,1421,1394,1295,11281 H−NMR(D2O)δ:1.11(3H,d,J=
7.3Hz),1.28(3H,d,J=6.3H
z),2.18−2.40(4H,m),3.20(3
H,s),3.35−3.40(1H,m),3.53
−3.56(1H,m),3.69−3.84(3H,
m),4.06−4.11(1H,m),4.25−
4.29(1H,m),4.36−4.41(1H,
m),5.06−5.10(1H,m) 参考例I−10
【0228】
【化85】 IR(KBr)cm-1:3394,1764,175
3,1421,1394,10201 H−NMR(D2O)δ:1.06−1.15(3H,
m),1.27(3H,d,J=6.4Hz),2.0
5−2.30(4H,m),{2.74(s),2.7
7(s),2.78(s),2.79(s)}(3
H),{3.03−3.11(m),3.19−3.2
7(m)}(1H),{3.37−3.43(m),
3.48−3.69(m)}(1H),3.71−3.
80(1H,m),3.81−3.89(2H,m),
4.25(1H,dq,J=6.3,6.1Hz),
4.36(1H,dd,J=2.6,9.9Hz),
{4.80−4.92(m),5.06−5.11
(m)}(3H) 参考例I−11
【0229】
【化86】 IR(KBr)cm-1:1764,1600,14301 H−NMR(D2O)δ:1.25(3H,d,J=
6.5Hz),1.95−2.10(4H,m),2.
99(1H,dd,J=17,9.5Hz),3.45
−3.52(2H,m),3.65−3.85(4H,
m),4.15−4.35(2H,m) 参考例I−12
【0230】
【化87】 IR(KBr)cm-1:3407,1751,160
2,1436,13841 H−NMR(D2O)δ:1.06(3H,d,J=
7.4Hz),1.24(3H,d,J=6.4H
z),{1.75−1.95(m),2.19−2.3
9(m)}(3H),2.85(6H,s),3.23
(2H,br d,J=6.9Hz),3.45−3.
55(2H,m),3.65−3.80(2H,m),
4.00−4.18(2H,m),4.18−4.27
(1H,m),4.22−4.38(1H,m) 参考例I−13
【0231】
【化88】 IR(KBr)cm-1:1760,16001 H−NMR(D2O)δ:0.82−2.20(16
H,m),2.89−4.63(6H,m) 参考例I−14
【0232】
【化89】 IR(KBr)cm-1:1749,1603,12271 H−NMR(D2O)δ:1.11(3H,d,J=
7.3Hz),1.28(3H,d,J=6.5H
z),1.71(6H,br),3.52(1H,d
d,J=3.0,5.9Hz),3.69(1H,
m),3.9−4.3(5H,m),4.36(1H,
dd,J=3.0,9.8Hz) 参考例I−15
【0233】
【化90】 IR(KBr)cm-1:1756,1662,159
4,13941 H−NMR(D2O)δ:1.12(3H,d,J=7
Hz),1.29(3H,d,J=6.5Hz),1.
76(2H,m),2.00(2H,m),2.74
(1H,m),3.30(1H,m),3.40−3.
55(2H,m),3.70(1H,m),4.26
(1H,m),4.37(1H,dd,J=2.5,
9.5Hz),5.30(1H,m) 参考例I−16
【0234】
【化91】 IR(KBr)cm-1:1749,1616,13861 H−NMR(D2O)δ:1.12(3H,d,J=7
Hz),1.29(3H,d,J=6.5Hz),1.
72(2H,m),1.91(2H,m),2.93
(3H,s),3.16(3H,s),3.70(1
H,m),4.27(1H,m),4.36(1H,
m),5.31(1H,m) 参考例I−17
【0235】
【化92】 IR(KBr)cm-1:1745,1567,14021 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,m),1.
26(3H,m),1.69(2H,m),2.00
(2H,m),3.69(1H,m),4.25(1
H,m),4.35(1H,dd,J=9.5,3H
z), 参考例I−18
【0236】
【化93】 IR(KBr)cm-1:1757,1610,142
9,13901 H−NMR(D2O)δ:1.19(3H,d,J=
7.5Hz),1.26(3H,d,J=6.5H
z),1.65(2H,m),2.02(2H,m),
3.37(3H,s),3.51(1H,dd,J=
6,3Hz),3.60−4.00(5H,m),4.
24(2H,m),4.34(1H,dd,J=9.
5,3Hz) 参考例I−19
【0237】
【化94】 IR(KBr)cm-1:1742,1602,139
0,12511 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=7
Hz),1.15−1.40(5H,m),1.87
(3H,m),3.20(1H,m),3.30−3.
55(3H,m),3.65(1H,m),4.23
(1H,m),4.31(1H,m),5.25(1
H,m) 参考例I−20
【0238】
【化95】 IR(KBr)cm-1:1760,1602,148
1,1430,13761 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=7
Hz),1.25(3H,d,J=6.5Hz),1.
40(2H,m),1.88(2H,m),2.29
(1H,m),2.87(6H,s),3.05(2
H,d,J=7Hz),3.20(1H,m),3.3
5−3.55(2H,m),3.65(1H,m),
4.23(1H,m),4.34(1H,dd,J=
9.5,3Hz),5.30(1H,m) 参考例I−21
【0239】
【化96】 IR(KBr)cm-1:1742,1604,144
4,1388,13151 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=7
Hz),1.25(3H,d,J=6.5Hz),1.
65(2H,m),2.10(2H,m),3.09
(3H,s),3.40−3.80(4H,m),4.
23(1H,m),4.34(1H,dd,J=9.
5,3Hz),4.55(1H,m),5.05(1
H,m) 参考例I−22
【0240】
【化97】 IR(KBr)cm-1:3405,1759,167
8,1554,1408,1207,1081,7231 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.44Hz),1.25(3H,d,J=6.37H
z),2.58−2.80(4H,m),3.50−
3.70(2H,m),3.81(3H,s),4.0
5−4.37(7H,m) 参考例I−23
【0241】
【化98】 IR(KBr)cm-1:3741,3411,174
5,1687,1552,14061 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.3H
z),2.58−2.82(4H,m),3.50−
3.70(2H,m),4.05−4.37(6H,
m) 参考例I−24
【0242】
【化99】 IR(KBr)cm-1:3489,3413,174
5,1608,1552,1398,12271 H−NMR(D2O)δ:1.07(3H,d,J=
7.51Hz),1.24(3H,d,J=6.26H
z),1.83−1.92(2H,m),2.66−
2.71(2H,m),3.48−3.70(2H,
m),3.98−4.48(6H,m) 参考例I−25
【0243】
【化100】 IR(KBr)cm-1:1760,16021 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=7
Hz),1.26(3H,d,J=6Hz),1.55
(4H,m),1.83(4H,m),3.51(1
H,dd,J=2.5,6Hz),3.73(1H,
m),3.90−4.15(4H,m),4.24(1
H,m),4.35(1H,dd,J=2.5,10H
z) 参考例I−26
【0244】
【化101】 IR(KBr)cm-1:1745,1691,161
2,13901 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=7
Hz),1.25(3H,d,J=6.5Hz),1.
55−2.30(6H,m),3.51(1H,m),
3.71(1H,m),3.80−4.15(4H,
m),4.23(1H,m),4.34(1H,dd,
J=9.5,3Hz) 参考例I−27
【0245】
【化102】 IR(KBr)cm-1:1760,1602,13801 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=7
Hz),1.26(3H,d,J=6Hz),1.53
(6H,m),1.90(4H,m),3.51(1
H,d,J=3,5Hz),3.74(1H,m),
3.85−4.20(4H,m),4.24(1H,
m),4.34(1H,dd,J=3,10Hz) 参考例I−28
【0246】
【化103】 IR(KBr)cm-1:1749,1603,138
7,1269,12321 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=
7.3Hz),1.28(3H,d,J=6.5H
z),3.54(1H,dd,J=3.0,5.9H
z),3.68(1H,dq,J=7.2,9.6H
z),3.83(4H,t,J=4.7Hz),4.0
−4.4(6H,m) 参考例I−29
【0247】
【化104】 IR(KBr)cm-1:1799,1600,14191 H−NMR(D2O)δ:1.29(3H,d,J=6
Hz),3.04(1H,dd,J=16.5,8H
z),3.43(1H,dd,J=16.5,10H
z),3.54(1H,m),3.84(4H,m),
4.09(2H,m),4.20−4.40(4H,
m) 参考例I−30
【0248】
【化105】 IR(KBr)cm-1:2972,1782,175
1,1269,11151 H−NMR(CDCl3)δ:1.15(3H,d,J
=7.6Hz),1.21(9H,s),1.35(3
H,d,J=6.3Hz),3.34(1H,dd,J
=6.5,3.0Hz),3.80(4H,t,J=
5.0Hz),3.9−4.4(6H,m),4.43
(1H,dd,J=10,3.0Hz),5.82(1
H,d,J=5.5Hz),5.96(1H,d,J=
5.5Hz) 参考例I−31
【0249】
【化106】 IR(KBr)cm-1:1757,1604,138
9,12881 H−NMR(D2O)δ:1.12(3H,d,J=
7.3Hz),1.29(3H,d,J=6.4H
z),2.32(3H,s),2.64(4H,b
r),3.55(1H,dd,J=5.9,3.0H
z),3.69(1H,m),3.9−4.5(6H,
m) 参考例I−32
【0250】
【化107】 IR(KBr)cm-1:1760,1652,160
2,1419,1375,12201 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=
7.3Hz),1.27(3H,d,J=6.2H
z),2.94(6H,s),3.50−3.56(1
H,m),3.59−3.71(3H,m),3.73
−3.80(2H,m),4.10−4.49(6H,
m),4.27(2H,s) 参考例I−33
【0251】
【化108】 IR(KBr)cm-1:1749,1646,159
6,1419,13861H−NMR(D2O)δ:1.
09(3H,d,J=7.3Hz),1.26(3H,
d,J=6.3Hz),3.57−3.74(6H,
m),4.04−4.43(6H,m) 参考例I−34
【0252】
【化109】 IR(KBr)cm-1:1758,1658,160
4,1423,1382,12221 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
7.2Hz),1.26(3H,d,J=6.2H
z),3.50−3.59(1H,m),3.61−
3.70(3H,m),3.70−3.78(2H,
m),4.05(2H,m),4.10−4.48(6
H,m) 参考例I−35
【0253】
【化110】 IR(KBr)cm-1:1755,1659,160
5,13941 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
7.3Hz),1.27(3H,d,J=6.3H
z),3.53(1H,dd,J=6.0,3.0H
z),3.65(5H,m),4.0−4.4(6H,
m),8.08(1H,s) 参考例I−36
【0254】
【化111】 IR(KBr)cm-1:1755,1618,14211 H−NMR(D2O)δ:1.19(3H,d,J=
7.5Hz),1.27(3H,d,J=6.6H
z),2.14(3H,s),3.53(1H,dd,
J=6,3Hz),3.6−3.9(5H,m),4.
0−4.4(6H,m) 参考例I−37
【0255】
【化112】 IR(KBr)cm-1:1757,1697,160
8,1421,12201 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
7.3Hz),1.23(6H,m),3.52(1
H,dd,J=5.9,3.0Hz),3.64(5
H,m),4.0−4.3(7H,m),4.36(1
H,dd,J=9.6,3.0Hz) 参考例I−38
【0256】
【化113】 IR(KBr)cm-1:3403,2969,175
4,1623,1564,1421,1081,6071 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.4H
z),2.52−2.75(4H,m),3.50−
3.53(1H,m),3.64−4.37(11H,
m) 参考例I−39
【0257】
【化114】 IR(KBr)cm-1:3415,2967,176
0,1629,1421,1382,1147,108
1 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.3H
z),2.84−3.28(4H,m),3.50−
3.53(1H,m),3.63−4.37(11H,
m) 参考例I−40
【0258】
【化115】 IR(KBr)cm-1:1749,1679,165
0,15581 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.4Hz),1.25(3H,d,J=6.3H
z),2.38−2.48(2H,m),2.6−2.
7(2H,m),3.52(1H,m),3.6−3.
88(5H,m),3.92−4.38(6H,m) 参考例I−41
【0259】
【化116】 IR(KBr)cm-1:1760,1660,160
0,1419,1380,12201 H−NMR(D2O)δ:1.17(3H,d,J=
7.2Hz),1.34(3H,d,J=6.5H
z),2.84(3H,s),3.61(1H,dd,
J=5.8,2.8Hz),3.68−3.85(5
H,m),4.21(2H,s),4.20−4.42
(4H,m),4.33(1H,quint,J=6.
1Hz),4.44(1H,dd,J=9.8,2.8
Hz),4.66−4.72(2H,m),5.73−
5.81(1H,m) 参考例I−42
【0260】
【化117】 IR(KBr)cm-1:3424,1755,165
0,1423,1392,1282,12231 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.5Hz),1.25(3H,d,J=6.3H
z),3.49−3.74(6H,m),4.03−
4.37(8H,m) 参考例I−43
【0261】
【化118】 IR(KBr)cm-1:3164,1751,169
0,1550,14171 H−NMR(D2O)δ:1.13(3H,d,J=
6.3Hz),1.30(3H,d,J=6.4H
z),1.98(2H,tt,J=7.5,8.1H
z),2.62(2H,t,J=8.1Hz),3.0
6(2H,t,J=7.5Hz),3.55−3.58
(1H,m),3.73−3.81(5H,m),4.
26−4.42(6H,m) 参考例I−44
【0262】
【化119】 IR(KBr)cm-1:1749,1608,138
7,12771 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=
7.4Hz),1.27(3H,d,J=6.3H
z),2.20(2H,m),2.66(3H,m),
2.8−3.4(4H,m),3.54(1H,dd,
J=3.0,6.0Hz),3.68(1H,m),
4.0−4.4(6H,m) 参考例I−45
【0263】
【化120】 IR(KBr)cm-1:1756,1647,161
2,13881 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.5Hz),1.26(3H,d,J=6Hz),
2.90(2H,m),3.45−3.75(4H,
m),4.10−4.45(6H,m) 参考例I−46
【0264】
【化121】 IR(KBr)cm-1:1770,1749,165
0,15581 H−NMR(D2O)δ:1.07(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.5H
z),1.66−2.18(2H,m),3.2−3.
75(5H,m),3.75−4.15(6H,m),
4.15−4.46(3H,m) 参考例I−47
【0265】
【化122】 IR(KBr)cm-1:3408,1757,166
0,1612,1566,13901 H−NMR(D2O)δ:1.03−1.20(3H,
m),1.28(3H,d,J=6.5Hz),2.6
9−2.83(3H,m),3.18−3.80(4
H,m),4.19−4.31(1H,m),4.33
−4.41(1H,m),{4.7−5.22(m),
5.35−5.41(m)}(3H) 参考例I−48
【0266】
【化123】 IR(KBr)cm-1:3390,1749,160
8,1396,1284,11261 H−NMR(D2O)δ:1.10−1.37(6H,
m),3.34−3.75(6H,m),3.95−
4.45(6H,m) 参考例I−49
【0267】
【化124】 IR(KBr)cm-1:3421,1753,160
8,1414,1392,12821 H−NMR(D2O)δ:1.16(3H,d,J=
7.3Hz),1.34(3H,d,J=6.3H
z),2.80−2.95(4H,m),3.57−
3.64(1H,m),3.67−3.83(1H,
m),4.25−4.75(6H,m) 参考例I−50
【0268】
【化125】 IR(KBr)cm-1:1756,1608,138
8,11201 H−NMR(D2O)δ:1.06(3H,d,J=
6.3Hz),1.24(3H,d,J=5.9H
z),3.49(1H,s),3.67(9H,br
s),3.91−4.00(4H,m),4.10−
4.26(5H,m),4.26−4.36(1H,
m) 参考例I−51
【0269】
【化126】 IR(KBr)cm-1:1749,1603,13871 H−NMR(D2O)δ:1.12(3H,d,J=
7.3Hz),1.26(3H,d,J=6.3H
z),3.21(2H,m),3.51(1H,b
r),4.22(1H,br),4.3−4.7(2
H,m),7.23(2H,m),7.37(1H,
m) 参考例I−52
【0270】
【化127】 IR(KBr)cm-1:3396,1745,15481 H−NMR(D2O)δ:0.79−0.99(3H,
m),1.00−1.08(3H,m),2.73−
2.85(2H,m),3.23−3.33(1H,
m),3.32−3.51(1H,m),3.75−
4.18(4H,m),4.64−5.08(1H,
m),4.98−5.05(1H,m),6.99−
7.14(1H,m) 参考例I−53
【0271】
【化128】 IR(KBr)cm-1:1751,1597,141
9,13871 H−NMR(D2O)δ:1.12(3H,d,J=
7.3Hz),1.28(3H,d,J=6.3H
z),3.54(1H,dd,J=5.9,3.0H
z),3.77(1H,m),4.26(1H,m),
4.37(1H,dd,J=10,3.0Hz),4.
98(4H,m),7.34(4H,s) 参考例I−54
【0272】
【化129】 IR(KBr)cm-1:3419,1757,160
1,1566,1423,13941 H−NMR(D2O)δ:1.18(3H,d,J=
7.3Hz),1.32(3H,d,J=6.6H
z),3.60(1H,m),3.87(1H,m),
4.33(1H,m),4.41(1H,m),4.6
5(2H,d,J=6.2Hz),4.88−5.12
(4H,m),7.36(3H,s) 参考例I−55
【0273】
【化130】 IR(KBr)cm-1:1749,1600,13941 H−NMR(D2O)δ:1.11(3H,d,J=
7.3Hz),1.27(3H,d,J=6.5H
z),1.68(8H,s),2.16(2H,br
s),3.51(1H,dd,J=6.0,2.9H
z),3.71(1H,m),4.02(1H,dd,
J=14,3.5Hz),4.1−4.4(4H,
m),4.55(1H,dd,J=13.5,5.3H
z) 参考例I−56
【0274】
【化131】 IR(KBr)cm-1:1747,1691,161
0,12721 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=7
Hz),1.24(3H,br d,J=6.5H
z),3.13(2H,m),3.49(1H,m),
4.21(1H,m),4.30−4.60(5H,
m),7.16(1H,d,J=8Hz),7.32
(1H,d,J=8Hz) 参考例I−57
【0275】
【化132】 IR(KBr)cm-1:1755,1601,13891 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=5.9H
z),2.9−3.8(4H,m),4.0−4.5
(4H,m),4.56(2H,s),7.15(1
H,d,J=8.9Hz),7.29(1H,s),
9.0(1H,br s) 参考例I−58
【0276】
【化133】 IR(KBr)cm-1:1792,1749,160
1,1387,12281H−NMR(D2O)δ:1.
11(3H,d,J=7.5Hz),1.28(3H,
d,J=6.3Hz),3.32(4H,br),3.
53(1H,dd,J=3,6Hz),3.70(1
H,m),4.0−4.6(6H,m),7.0−7.
2(3H,m),7.40(2H,m) 参考例I−59
【0277】
【化134】 IR(KBr)cm-1:1749,1606,15541 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
3.9Hz),1.28(3H,d,J=6.4H
z),1.70−1.83(2H,m),1.90(1
H,br s),2.61(2H,d,J=7.4H
z),3.12−3.23(1H,m),3.31−
3.41(1H,m),3.12(1H,dd,J=
2.6,2.9Hz),3.62−3.74(1H,
m),4.35(1H,dd,J=2.6,2.9H
z),5.21(1H,br d,J=12.9H
z),7.27−7.29(2H,m),7.34−
7.39(3H,m) 参考例I−60
【0278】
【化135】 IR(KBr)cm-1:1757,1606,142
7,13881 H−NMR(D2O)δ:1.11(3H,d,J=
7.5Hz),1.27(3H,d,J=6.5H
z),1.90(4H,m),3.53(1H,dd,
J=6,3Hz),3.68(1H,m),4.05−
4.40(10H,m) 参考例I−61
【0279】
【化136】 IR(KBr)cm-1:3400,1757,160
5,1418,1387,12861 H−NMR(D2O)δ:1.12(3H,br
d),1.26(3H,d,J=7Hz),2.25
(3H,br s),2.35(1H,m),2.64
(1H,m),2.72(1H,m),3.45(1
H,m),3.50(1H,m),3.70(3H,
m),4.22(1H,m),4.34(1H,m),
7.20(2H,m),7.3−7.5(3H,m) 参考例I−62
【0280】
【化137】 IR(KBr)cm-1:3400,1750,160
8,1420,1390,12501 H−NMR(D2O)δ:1.06(3H,m),1.
26(3H,m),2.02(3H,s),2.50
(2H,m),3.06(2H,m),3.2−3.8
(5H,m),4.20(1H,m),4.35(1
H,m),7.40(5H,m) 参考例I−63
【0281】
【化138】 IR(KBr)cm-1:1749,1603,138
7,1248,11471H−NMR(D2O)δ:1.
10(3H,d,J=7.3Hz),1.28(3H,
d,J=6.3Hz),3.47(3H,s),3.4
8(3H,s),3.53(1H,dd,J=3,6H
z),3.71(1H,m),4.26(1H,m),
4.36(1H,dd,J=3,10Hz) 参考例I−64
【0282】
【化139】 IR(KBr)cm-1:1768,1606,155
8,1413,1379,12671 H−NMR(D2O)δ:1.16(3H,d,J=
7.3Hz),1.26−1.43(9H,m),3.
56−3.61(1H,m),3.73−4.18(5
H,m),4.26−4.38(1H,m),4.39
−4.45(1H,m) 参考例I−65
【0283】
【化140】 IR(KBr)cm-1:1801,1600,13731 H−NMR(D2O)δ:1.24(3H,d,J=
6.5Hz),2.97(1H,dd,J=15,9H
z),3.25−3.50(8H,m),4.15−
4.35(2H,m) 参考例I−66
【0284】
【化141】 IR(KBr)cm-1:2972,1782,175
1,1271,11151 H−NMR(CDCl3)δ:1.14(3H,d,J
=7.5Hz),1.21(9H,s),1.35(3
H,d,J=6.3Hz),3.33(1H,dd,J
=6.6,3.0Hz),3.47(3H,s),3.
50(3H,s),4.00(1H,m),4.28
(1H,m),4.41(1H,dd,J=10,3.
0Hz),5.82(1H,d,J=5.4Hz),
5.96(1H,d,J=5.4Hz) 参考例I−67
【0285】
【化142】 IR(KBr)cm-1:3373,2970,176
3,1601,13871 H−NMR(D2O)δ:1.14(3H,d,J=
7.7Hz),1.31(3H,d,J=6.7H
z),1.3−1.9(12H,m),3.54(1
H,dd,J=5.9,2.6Hz),3.71−3.
86(1H,m),4.23−4.34(1H,m),
4.38(1H,dd,J=9.0,2.6Hz) 参考例I−68
【0286】
【化143】 IR(KBr)cm-1:3419,2958,175
1,1608,1387,12901 H−NMR(D2O)δ:0.88−1.00(6H,
m),1.14(3H,d,J=7.3Hz),1.3
1(3H,d,J=6.3Hz),1.19−1.48
(4H,m),1.63−1.86(4H,m),3.
47−3.56(1H,m),3.60−4.08(5
H,m),4.20−4.42(2H,m) 参考例I−69
【0287】
【化144】 IR(KBr)cm-1:3425,1757,160
3,1389,12821 H−NMR(D2O)δ:1.11(3H,d,J=
6.9Hz),1.21(3H,t,J=6.9H
z),1.28(3H,d,J=6.3Hz),{3.
43(s),3.45(s)}(3H),3.50−
3.55(1H,m),3.65−3.79(1H,
m),3.80−4.12(2H,m),4.20−
4.32(1H,m),4.33−4.40(1H,
m) 参考例I−70
【0288】
【化145】 IR(KBr)cm-1:3407,1757,160
4,1389,12671 H−NMR(D2O)δ:{0.89(t,J=7.3
Hz),0.93(t,J=7.3Hz)}(3H),
1.10(3H,d,J=7.3Hz),1.28(3
H,d,J=6.5Hz),1.62−1.84(2
H,m),3.44(3H,s),3.49−3.54
(1H,m),3.66−3.79(1H,m),3.
80−4.06(2H,m),4.20−4.31(1
H,m),4.32−4.39(1H,m) 参考例I−71
【0289】
【化146】 IR(KBr)cm-1:3419,2920,285
1,1757,1608,13941 H−NMR(D2O)δ:0.86−0.97(3H,
m),1.0−1.9(38H,m),3.2−4.5
(9H,m) 参考例I−72
【0290】
【化147】 IR(KBr)cm-1:1749,1608,150
6,1386,12791 H−NMR(D2O)δ:1.16(3H,dd,J=
2.3,7.3Hz),1.33(3H,d,J=6.
3Hz),3.55(3H,d,J=2.3Hz),
3.01−3.11(1H,m),3.91−3.98
(2H,m),4.09−4.15(1H,m),4.
20−4.37(2H,m),4.38−4.45(1
H,m) 参考例I−73
【0291】
【化148】 IR(KBr)cm-1:3374,1753,160
4,13081 H−NMR(D2O)δ:{1.07(d,J=5.9
Hz),1.09(d,J=5.9Hz)}(3H),
{1.22(t,J=7.2Hz),1.31(t,J
=7.2Hz)}(3H),1.26(3H,d,J=
6.4Hz),3.65−3.80(1H,m),3.
51(1H,m),3.85−4.18(6H,m),
4.24(1H,dq,J=6.2,6.2Hz),
4.31−4.39(1H,m) 参考例I−74
【0292】
【化149】 IR(KBr)cm-1:3386,1749,160
8,1396,10721H−NMR(D2O)δ:1.
09(3H,d,J=7.3Hz),1.27(3H,
d,J=6.3Hz),3.47−3.54(1H,
m),3.65−4.29(10H,m),4.31−
4.38(1H,m) 参考例I−75
【0293】
【化150】 IR(KBr)cm-1:3391,1751,168
0,1605,1390,12771 H−NMR(D2O)δ:{1.12(d,J=7.4
Hz),1.16(d,J=7.4Hz)}(3H),
1.32(3H,d,J=6.3Hz),3.56(3
H,s),3.52−3.60(1H,m),3.67
−3.80(1H,m),4.25−4.35(1H,
m),4.41(1H,dd,J=9.7,3.0H
z),4.46−4.48(2H,m) 参考例I−76
【0294】
【化151】 IR(KBr)cm-1:3390,1751,167
4,1612,13921H−NMR(D2O)δ:1.
15(3H,d,J=7.3Hz),1.33(3H,
d,J=6.3Hz),2.00−2.18(2H,
m),2.32−2.48(2H,m),3.48(3
H,s),3.58(1H,dd,J=5.8,2.9
Hz),3.70−3.82(1H,m),3.84−
4.20(2H,m),4.25−4.48(2H,
m) 参考例I−77
【0295】
【化152】 IR(KBr)cm-1:3417,1753,165
7,1606,1564,1389,12791 H−NMR(D2O)δ:{1.11(d,J=7.2
Hz),1.16(d,J=7.2Hz)}(3H),
1.32(3H,d,J=6.3Hz),{2.78
(s),2.81(s),2.83(s)}(3H),
3.56(3H,s),3.52−3.60(1H,
m),3.68−3.79(1H,m),4.25−
4.35(1H,m),4.41(1H,dd,J=
9.5,2.9Hz),4.60−4.90(2H,
m) 参考例I−78
【0296】
【化153】 IR(KBr)cm-1:3419,1753,164
7,1392,12791 H−NMR(D2O)δ:{1.11(d,J=7.3
Hz),1.17(d,J=7.3Hz)}(3H),
1.32(3H,d,J=6.3Hz),{2.98
(s),3.02(s)}(3H),{3.09
(s),3.10(s)}(3H),{3.51
(s),3.53(s)}(3H),3.52−3.6
0(1H,m),3.70−3.82(1H,m),
4.25−4.35(1H,m),4.40(1H,d
d,J=9.8,2.9Hz),4.73(1H,d,
J=16.5Hz),5.10(1H,d,J=16.
5Hz) 参考例I−79
【0297】
【化154】 IR(KBr)cm-1:1770,1747,167
9,15401 H−NMR(D2O)δ:1.07(3H,dd,J=
3.3,17.3Hz),1.25(3H,d,J=
6.3Hz),1.86−1.98(3H,m),3.
3−3.76(7H,m),3.86−4.4(4H,
m) 参考例I−80
【0298】
【化155】 IR(KBr)cm-1:3423,1761,160
5,13871 H−NMR(D2O)δ:1.16(3H,d,J=
7.3Hz),1.33(3H,d,J=6.6H
z),1.70−1.94(4H,m),2.90(3
H,s),2.92(3H,s),3.15−3.30
(2H,m),3.49(3H,s),3.55−3.
62(1H,m),3.68−4.38(4H,m),
4.42(1H,dd,J=9.5,2.3Hz) 参考例I−81
【0299】
【化156】 IR(KBr)cm-1:3429,1755,161
2,1390,1275,10971 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.3H
z),2.93−2.99(2H,m),3.37−
3.75(5H,m),4.18−4.39(4H,
m) 参考例I−82
【0300】
【化157】 IR(KBr)cm-1:1756,1600,13941 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,m),1.
26(3H,d,J=6.5Hz),1.30−1.9
0(10H,m),{3.30(s),3.34
(s)}(3H),3.51(1H,m),3.69
(1H,m),4.24(1H,m),4.34(1
H,m) 参考例I−83
【0301】
【化158】 1H−NMR(D2O)δ:0.7−1.9(16H,
m),1.14(3H,d,J=7.3Hz),1.3
1(3H,d,J=6.3Hz),3.49−3.58
(1H,m),3.65−3.90(1H,m),4.
21−4.44(2H,m) 参考例I−84
【0302】
【化159】 IR(KBr)cm-1:1761,1604,14651 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=7
Hz),1.26(3H,d,J=6.5Hz),2.
07(4H,m),2.84(3H,s),3.15
(2H,m),3.31(3H,br s),3.50
−3.70(4H,m),4.24(1H,m),4.
36(1H,br d,J=10Hz),5.63(1
H,m) 参考例I−85
【0303】
【化160】 IR(KBr)cm-1:1749,1605,138
7,1288,11091 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=
7.3Hz),1.27(3H,d,J=6.3H
z),{3.67(s),3.40(s)}(3H),
3.47(3H,s),3.53(1H,dd,J=
6.0,3.0Hz),3.70(1H,m),3.7
8(2H,q,J=4.9Hz),4.11(1H,
m),4.25(2H,m),4.35(1H,d,J
=9.6Hz) 参考例I−86
【0304】
【化161】 IR(KBr)cm-1:1770,1608,140
2,1281,11151 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=
7.3Hz),1.28(3H,d,J=6.3H
z),3.36(3H,s),3.40(3H,s),
3.53(1H,dd,J=6.0,3.0Hz),
3.81(4H,m),4.0−4.3(5H,m),
4.36(1H,dd,J=10,3.0Hz) 参考例I−87
【0305】
【化162】 IR(KBr)cm-1:3398,1749,160
8,1389,1333,1281,10861 H−NMR(D2O)δ:1.14(3H,d,J=
7.3Hz),1.31(3H,d,J=6.5H
z),{3.51(s),3.52(s)}(3H),
3.5−3.59(1H,m),3.66−3.82
(1H,m),4.00−4.18(1H,m),4.
21−4.53(5H,m) 参考例I−88
【0306】
【化163】 IR(KBr)cm-1:3394,1749,160
8,13921 H−NMR(D2O)δ:1.14(3H,d,J=
6.9Hz),1.31(3H,d,J=6.3H
z),{2.19(s),2.22(s)}(3H),
2.84−3.00(2H,m),{3.50(s),
3.51(s)}(3H),3.56(1H,dd,J
=6.0,2.9Hz),3.70−3.83(1H,
m),{3.84−3.91(m),4.11−4.4
3(m)}(4H) 参考例I−89
【0307】
【化164】 IR(KBr)cm-1:1749,1608,13871 H−NMR(D2O)δ:{1.02(d,J=7.3
Hz),1.12(d,J=7.3Hz)}(2H),
1.27(3H,d,J=6.3Hz),{3.44
(s),3.47(s)}(3H),3.52(1H,
m),3.74(1H,m),4.25(1H,m),
4.35(1H,m),5.0−5.4(2H,m),
7.2−7.5(5H,m) 参考例I−90
【0308】
【化165】 IR(KBr)cm-1:3409,1751,159
6,1562,13921 H−NMR(D2O)δ:{1.00(d,J=7.3
Hz),1.11(d,J=7.3Hz)}(3H),
1.27(3H,d,J=6.2Hz),{3.42
(s),3.46(s)}(3H),3.48−3.5
5(1H,m),3.67−3.74(1H,m),
4.22−4.27(1H,m),4.33−4.37
(1H,m),5.06−5.30(2H,m),6.
78−6.86(3H,m),7.25−7.33(1
H,m) 参考例I−91
【0309】
【化166】 IR(KBr)cm-1:3421,1735,160
2,13901 H−NMR(D2O)δ:0.99−1.13(3H,
m),1.25−1.28(3H,m),3.34−
3.76(5H,m),4.22−4.35(2H,
m),4.56−4.66(2H,m),5.13−
5.32(2H,m),7.28−7.43(4H,
m) 参考例I−92
【0310】
【化167】 IR(KBr)cm-1:3425,1749,159
7,1558,13901 H−NMR(D2O)δ:0.96−1.14(3H,
m),1.25−1.28(3H,m),3.45−
3.76(5H,m),4.21−4.38(2H,
m),5.05−5.51(2H,m),7.28−
7.35(2H,m),7.82−7.90(2H,
m) 参考例I−93
【0311】
【化168】 IR(KBr)cm-1:3413,1753,172
2,1610,1564,1390,12821 H−NMR(D2O)δ:0.94−1.14(3H,
m),1.23−1.30(3H,m),3.46−
3.75(5H,m),3.90(3H,s),4.2
1−4.38(2H,m),5.19−5.45(2
H,m),7.36−7.40(2H,m),7.96
−8.05(2H,m) 参考例I−94
【0312】
【化169】 IR(KBr)cm-1:3434,1759,169
1,1387,10921 H−NMR(D2O)δ:0.95−1.10(3H,
m),1.23(3H,d,J=6.3Hz),2.6
6(3H,s),3.31−3.73(5H,m),
4.12−4.32(4H,m),5.10−5.35
(2H,m),7.29−7.42(4H,m) 参考例I−95
【0313】
【化170】 IR(KBr)cm-1:3426,1747,169
1,1389,10921 H−NMR(D2O)δ:0.90−1.22(6H,
m),2.15−2.21(3H,m),3.27−
4.29(7H,m),4.80−5.37(2H,
m),7.00−7.18(4H,m) 参考例I−96
【0314】
【化171】 IR(KBr)cm-1:3392,1764,175
3,1610,1390,10931 H−NMR(D2O)δ:{0.94(d,J=6.9
Hz),1.11(d,J=7.3Hz)}(3H),
1.24(3H,d,J=7.2Hz),3.43(3
H,s),3.50−3.53(1H,m),3.69
−3.74(1H,m),4.19−4.27(1H,
m),4.29−4.35(1H,m),4.56−
4.58(2H,m),5.14−5.38(2H,
m),7.09−7.16(1H,m),7.24−
7.30(1H,m),7.43−7.46(1H,
m) 参考例I−97
【0315】
【化172】 IR(KBr)cm-1:3423,1757,160
5,1390,12191 H−NMR(D2O)δ:0.98(3H,d,J=
7.1Hz),1.26(3H,d,J=6.3H
z),3.48(1H,m),3.76(1H,m),
4.26(1H,m),4.31(1H,m),5.0
2(2H,br s),5.17(2H,m),7.1
0−7.47(10H,m) 参考例I−98
【0316】
【化173】 IR(nujor)cm-1:1754,16001 H−NMR(D2O)δ:{0.98(d,J=7.2
Hz),1.11(d,J=7.2Hz)}(3H),
1.25(3H,d,J=6.4Hz),1.97(2
H,m),3.49(1H,m),3.60(2H,
m),3.71(1H,m),3.83(1H,m),
4.04(1H,m),4.21(1H,m),4.3
2(1H,m),5.14(2H,m),7.33(5
H,m) 参考例I−99
【0317】
【化174】 IR(nujor)cm-1:1754,16001 H−NMR(D2O)δ:1.29(3H,d,J=
6.3Hz),{1.85(s),1.93(s)}
(3H),2.79(6H,s),2.10(2H,
m),3.10(2H,m),3.37(1H,m),
3.83(1H,m),4.00(1H,m),4.2
6(2H,m),4.59(1H,br s),5.1
8(2H,m),7.33(5H,m) 参考例I−100
【0318】
【化175】 IR(KBr)cm-1:1749,1650,154
0,13941 H−NMR(D2O)δ:0.58−0.72(3H,
m),1.15−1.28(3H,m),3.04−
3.6(6H,m),3.65−4.38(6H,
m),7.42−7.63(3H,m),7.65−
7.8(2H,m) 参考例I−101
【0319】
【化176】 IR(KBr)cm-1:1751,1606,13961 H−NMR(D2O)δ:1.11(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.3H
z),3.46−3.52(1H,m),3.69−
3.75(1H,m),3.84−3.97(3H,
m),4.07−4.11(1H,m),4.20−
4.25(1H,m),4.31−4.34(1H,
m),5.20−5.26(1H,m),5.41−
5.46(1H,m),7.23−7.45(5H,
m) 参考例I−102
【0320】
【化177】 IR(KBr)cm-1:1764,1751,168
1,1608,13921H−NMR(D2O)δ:1.
04(3H,d,J=7.3Hz),1.25(3H,
d,J=6.4Hz),3.49−3.51(1H,
m),3.64−3.73(1H,m),4.21−
4.25(1H,m),4.34(1H,d,J=9.
6Hz),4.53−4.64(2H,m),5.17
(2H,s),7.32−7.45(5H,m) 参考例I−103
【0321】
【化178】 IR(KBr)cm-1:1767,1749,167
8,1651,1618,1560,1550,139
1 H−NMR(D2O)δ:1.02(3H,d,J=
7.0Hz),1.24(3H,d,J=6.5H
z),2.63−2.67(5H,m),3.48−
3.51(1H,m),3.66−3.72(1H,
m),4.31−4.35(1H,m),4.53−
4.59(1H,m),5.09−5.16(2H,
m),7.30−7.42(5H,m) 参考例I−104
【0322】
【化179】 IR(KBr)cm-1:1751,1647,139
4,11421 H−NMR(D2O)δ:1.06(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.3H
z),2.89−2.95(6H,m),3.50(1
H,dd,J=5.7,2.8Hz),3.68−3.
74(1H,m),4.21−4.25(1H,m),
4.30−4.34(1H,m),4.65−4.75
(2H,m),4.86−5.08(1H,m),5.
20−5.28(1H,m),7.25−7.47(5
H,m) 参考例I−105
【0323】
【化180】 IR(KBr)cm-1:3394,1753,168
2,1614,13921 H−NMR(D2O)δ:1.05−1.22(3H,
m),1.32(3H,d,J=6.2Hz),3.5
3−3.62(1H,m),3.65−3.83(1
H,m),4.24−4.44(2H,m),4.60
−4.70(4H,m),5.24(2H,s),7.
31−7.51(4H,m) 参考例I−106
【0324】
【化181】 IR(KBr)cm-1:3398,1759,167
8,1601,1385,12231 H−NMR(D2O)δ:{1.07(d,J=7.3
Hz),1.12(d,J=7.3Hz)}(3H),
1.30(3H,d,J=6.3Hz),2.74(3
H,s),3.51−3.60(1H,m),3.65
−3.80(1H,m),4.18−4.40(4H,
m),4.60−4.8(2H,m),5.10−5.
63(2H,m),7.36−7.57(4H,m) 参考例I−107
【0325】
【化182】 IR(KBr)cm-1:3409,1761,168
2,1605,1387,1223,10921 H−NMR(D2O)δ:{1.05(d,J=7.3
Hz),1.09(d,J=7.3Hz)}(3H),
1.27(3H,d,J=6.3Hz),3.48−
3.56(1H,m),3.63−3.76(1H,
m),4.18(2H,s),4.1−4.48(2
H,m),4.50−4.9(2H,m),{5.10
(d,J=16.7Hz),5.12(d,J=16.
7Hz),5.28(d,J=16.7Hz),5.5
6(d,J=16.7Hz)}(2H),7.31−
7.50(4H,m) 参考例I−108
【0326】
【化183】 IR(KBr)cm-1:3377,2964,175
7,1603,1387,10781 H−NMR(D2O)δ:{1.07(d,J=7.6
Hz),1.10(d,J=7.6Hz)}(3H),
1.25(3H,d,J=6.3Hz),2.92−
3.01(2H,m),3.19−3.28(2H,
m),3.38−3.54(1H,m),{3.43
(s),3.47(s)}(3H),3.62−3.7
4(1H,m),4.28−4.39(2H,m),
5.07−5.38(2H,m),7.23−7.39
(4H,m) 参考例I−109
【0327】
【化184】 IR(KBr)cm-1:3413,1753,167
4,1610,1564,13941 H−NMR(D2O)δ:1.01−1.14(3H,
m),1.27(3H,d,J=6.0Hz),2.6
4−2.77(3H,m),3.50−3.56(1
H,m),3.62−3.82(1H,m),4.19
−4.41(2H,m),4.53−4.75(4H,
m),{5.12−5.23(m),5.45−5.5
9(m)}(2H),7.29−7.48(4H,m) 参考例I−110
【0328】
【化185】 IR(KBr)cm-1:3413,1755,165
7,1564,1388,12231 H−NMR(D2O)δ:0.9−1.17(3H,
m),1.25(3H,d,J=6.3Hz),2.5
2−2.80(3H,m),3.48−3.77(2
H,m),4.10−4.41(4H,m),4.52
−4.7(2H,m),{5.02−5.32(m),
5.52−5.62(m)}(2H),7.29−7.
55(4H,m) 参考例I−111
【0329】
【化186】 IR(KBr)cm-1:3412,1759,168
2,1645,1599,1566,13921 H−NMR(D2O)δ:1.02−1.12(3H,
m),1.27(3H,d,J=6.3Hz),2.2
6(3H,s),3.49−3.57(1H,m),
3.64−3.77(1H,m),4.20−4.40
(2H,m),4.48−4.52(2H,m),
{4.53−5.35(m),5.54−5.63
(m)}(4H),7.31−7.43(4H,m) 参考例I−112
【0330】
【化187】 IR(KBr)cm-1:3406,1753,160
3,13891 H−NMR(D2O)δ:0.64−0.92(3H,
m),1.09−1.15(3H,m),3.04−
3.74(5H,m),4.11−4.25(2H,
m),4.83−5.63(2H,m),6.96−
7.80(7H,m) 参考例I−113
【0331】
【化188】 IR(nujor)cm-1:1754,16001 H−NMR(D2O)δ:0.81(1H,m),1.
20(5H,m),3.30(2H,m),{3.49
(s),3.56(s)}(3H),4.24(3H,
m),5.41(4H,m),7.51(3H,m),
7.89(3H,m) 参考例I−114
【0332】
【化189】 IR(nujor)cm-1:1754,16001 H−NMR(DMSO−d6+D2O)δ:0.98
(3H,m),1.11(3H,m),3.19(3
H,m),{3.28(s),3.42(s)}(3
H),3.66(3H,m),4.04(2H,m),
5.58(2H,m),7.08(1H,m),7.3
5(1H,m),7.57(2H,m),7.98(1
H,m),8.11(1H,m) 参考例I−115
【0333】
【化190】 IR(nujor)cm-1:1751,16041 H−NMR(D2O)δ:{0.71(d,J=7.3
Hz),0.89(d,J=7.0Hz)}(3H),
1.08(3H,d,J=6.5Hz),{3.25
(s),3.30(s)}(3H),3.31(1H,
m),3.52(1H,m),4.06(1H,m),
4.12(1H,m),5.11(4H,m),7.2
3(1H,d,J=9.0Hz),7.35(1H,d
d,J=7.9,7.9Hz),7.51(1H,
s),7.67(3H,m) 参考例I−116
【0334】
【化191】 IR(KBr)cm-1:1760,16001 H−NMR(DMSO−d6+D2O)δ:0.93
(3H,m),1.11(3H,m),2.62(3
H,s),3.09−4.13(4H,m),4.50
(2H,m),5.64(2H,m),7.16(1
H,m),7.61(3H,m),8.07(1H,
m),8.19(1H,m) 参考例I−117
【0335】
【化192】 IR(KBr)cm-1:1754,16001 H−NMR(DMSO−d6+D2O)δ:{0.90
(d,J=7.0Hz),1.03(d,J=7.5H
z)}(3H),1.12(3H,m),2.49(6
H,s),{3.30(s),3.50(s)}(3
H),3.16−4.18(4H,m),4.28(2
H,m),5.67(2H,m),7.17(1H,
m),7.58(3H,m),8.02(1H,m),
8.30(1H,m) 参考例I−118
【0336】
【化193】 IR(KBr)cm-1:3407,1756,169
4,13941 H−NMR(CD3OD+D2O)δ:0.91−1.
10(3H,m),1.21−1.32(3H,m),
1.80−1.91(3H,m),3.20−3.42
(8H,m),3.70(3H,br s),4.10
−4.51(4H,m),7.45(5H,s) 参考例I−119
【0337】
【化194】 IR(KBr)cm-1:1760,1606,13881 H−NMR(D2O)δ:1.06(3H,d,J=6
Hz),1.24(3H,d,J=6Hz),1.57
(2H,m),1.89(2H,m),2.25(1
H,m),2.80(3H,m),2.92(2H,
m),3.40−3.60(6H,m),4.23(1
H,m),4.36(1H,dd,J=9.5,2.5
Hz) 参考例I−120
【0338】
【化195】 IR(KBr)cm-1:3405,1760,160
4,13861 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.4H
z),1.97(2H,br s),2.55−2.7
5(4H,m),{2.72(s),2.78(s)}
(3H),2.90−3.35(6H,m),3.42
(3H,s),3.49−3.55(1H,m),3.
52−3.72(1H,m),3.76−4.22(2
H,m),4.23(1H,quint,J=6.3H
z),4.34(1H,d,J=9.3Hz) 参考例I−121
【0339】
【化196】 IR(KBr)cm-1:1754,1606,13901 H−NMR(D2O)δ:1.06(3H,d,J=
7.1Hz),1.24(3H,d,J=4.6H
z),1.94−2.08(2H,m),2.60−
2.95(6H,m),3.41(3H,s),3.4
8−3.54(1H,m),3.60−4.14(7
H,m),4.16−4.25(1H,m),4.33
(1H,br d,J=8.0Hz) 参考例I−122
【0340】
【化197】 IR(KBr)cm-1:3403,1755,160
3,1481,1389,12521 H−NMR(D2O)δ:{0.97(d,J=7.2
Hz),1.20(d,J=7.2Hz)}(3H),
1.32(3H,d,J=6.3Hz),1.38(3
H,t,J=7.0Hz),3.55(1H,m),
3.72(1H,m),3.82−4.20(2H,
m),4.28(1H,m),4.38(1H,m),
5.20−5.50(2H,m),7.37−7.41
(2H,m),8.50−8.60(2H,m) 参考例I−123
【0341】
【化198】 IR(KBr)cm-1:3425,1757,160
5,1583,13891 H−NMR(D2O)δ:0.97−1.09(3H,
m),1.20−1.30(3H,m),3..35−
3.55(6H,m),3.56−3.68(1H,
m),4.10−4.40(4H,m),7.36−
7.44(2H,m),8.24−8.32(2H,
m) 参考例I−124
【0342】
【化199】 IR(KBr)cm-1:1747,1558,13941 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.0Hz),1.27(3H,d,J=7.0H
z),3.4−3.8(5H,m),4.18−4.4
2(2H,m),5.06−5.38(2H,m),
6.4−6.52(2H,m),7.48(1H,m) 参考例I−125
【0343】
【化200】 IR(KBr)cm-1:1747,1612,13921 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.27(3H,d,J=6.3H
z),3.38−3.56(4H,m),3.72(1
H,m),4.18−4.42(2H,m),5.15
−5.55(2H,m),7.02(1H,m),7.
16(1H,m),7.41(1H,m) 参考例I−126
【0344】
【化201】 IR(KBr)cm-1:1745,1608,13861 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.15(3H,
d,J=6.3Hz),1.28(3H,d,J=6.
3Hz),3.30−3.50(2H,m),3.60
(3H,s),4.10−4.30(2H,m),5.
50(2H,m),7.40(1H,m),7.65
(1H,m),7.75(1H,m),8.00(2
H,m),8.35(1H,m) 参考例I−127
【0345】
【化202】 IR(KBr)cm-1:1767,1749,169
9,1689,1650,1540,13901 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
7.3Hz),1.24(3H,d,J=6.3H
z),3.48−3.53(1H,m),3.57(3
H,s),3.63−3.68(1H,m),4.20
−4.24(1H,m),4.32(1H,dd,J=
10.1,2.4Hz),5.31−5.48(2H,
m),8.50−8.59(3H,m) 参考例I−128
【0346】
【化203】 IR(KBr)cm-1:3380,1757,160
8,1387,12611 H−NMR(D2O)δ:1.06(3H,br d,
J=6Hz),1.22(3H,d,J=6Hz),
3.3−3.8(2H,m),3.58(3H,s),
4.25(2H,m),5.38(1H,m),5.7
0(1H,d,J=16Hz),7.48(2H,
m),7.92(2H,m) 参考例I−129
【0347】
【化204】 IR(KBr)cm-1:1749,1603,136
3,10991 H−NMR(D2O)δ:1.01(3H,br),
1.25(3H,d,J=6.4Hz),3.46(1
H,br),3.61(1H,br),3.75(3
H,s),4.22(2H,m),7.50(5H,
m) 参考例I−130
【0348】
【化205】 IR(KBr)cm-1:3415,2966,175
3,1606,1508,1385,12501 H−NMR(D2O)δ:1.01(3H,d,J=
6.9Hz),1.27(3H,d,J=5.9H
z),3.45−3.64(2H,m),3.72(3
H,s),3.86(3H,s),4.21−4.30
(2H,m),7.07(2H,d,J=7.9H
z),7.35(2H,d,J=8.2Hz) 参考例I−131
【0349】
【化206】 IR(KBr)cm-1:1745,1687,151
4,10971 H−NMR(D2O)δ:0.97(3H,br
d),1.23(3H,d,J=5.2Hz),3.4
2(1H,br s),3.56(1H,br s),
3.71(3H,s),4.20(2H,m),4.6
4(2H,s),7.38(2H,m),7.46(2
H,m) 参考例I−132
【0350】
【化207】 IR(KBr)cm-1:3334,1749,159
8,1560,13921 H−NMR(D2O)δ:1.19(3H,d,J=
7.5Hz),1.36(3H,d,J=6.5H
z),1.60−1.81(2H,m),1.81−
2.24(6H,m),3.61(1H,dd,J=
2.5,5.6Hz),3.72−4.02(3H,
m),4.02−4.40(4H,m),4.45(1
H,dd,J=2.5,9.3Hz) 参考例I−133
【0351】
【化208】 IR(KBr)cm-1:3293,1753,161
2,13871 H−NMR(D2O)δ:1.12(3H,d,J=
7.3Hz),1.32(3H,d,J=6.5H
z),3.39−3.51(3H,m),3.53−
3.6(1H,m),3.62−3.82(1H,
m),4.23−4.36(1H,m),4.40(1
H,dd,J=9.6,2.6Hz),4.98−5.
30(2H,m),6.18−6.33(2H,m),
6.84−6.95(1H,m) 参考例I−134
【0352】
【化209】 IR(KBr)cm-1:3428,1759,160
8,1387,1263,11511 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.26(3H,d,J=6.3H
z),3.51−3.70(5H,m),4.19−
5.00(4H,m) 参考例I−135
【0353】
【化210】 IR(KBr)cm-1:1751,1670,13941 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
7.3Hz),1.26(3H,d,J=6.4H
z),3.42−3.58(3H,m),3.60−
3.78(1H,m),4.15−4.32(2H,
m),4.32−4.42(1H,m) 参考例II−1(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−2−[(4,4−ジメチル−1−ピペラジニ
オ)チオカルボニルチオ]−1−メチル−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボキシラート
【0354】
【化211】 参考例I−31の工程1で得られた化合物(500m
g,0.96mmol)のアセトン(10ml)とテト
ラヒドロフラン(10ml)の混合溶液に、氷冷下ヨウ
化メチル0.3ml(4.82mmol)を加え、同温
度で2時間撹拌した後、さらに室温で2時間撹拌した。
溶媒を減圧留去し、得られた残渣をテトラヒドロフラン
(25ml)およびエタノール(5ml)の混合溶液に
溶解し、炭酸水素ナトリウム(80mg,0.95mm
ol)水溶液(25ml)および10%パラジウム−炭
素触媒(500mg)を加え、反応混合物を水素気流中
一晩激しく撹拌した。反応混合物から触媒を濾別し、濾
液を減圧下濃縮した。不溶物を濾別した後、濾液を逆相
カラムクロマトグラフィー(YMCTM GEL ODS
−AQ−120−S50,14ml;10%メタノール
水溶液)に付し、目的化合物を含む分画を濃縮、凍結乾
燥して標記化合物(48mg,収率:13%)を得た。
【0355】IR(KBr)cm-1:1749,160
3,13871 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
7.3Hz),1.27(3H,d,J=6.8H
z),3.28(6H,s),3.5−3.7(7H,
m),4.25(1H,m),4.38(1H,dd,
J=10,3Hz),4.50(3H,br s) 参考例II−2から参考例II−15の化合物を上記と
同様の反応により製造した。
【0356】
【化212】 参考例II−2
【0357】
【化213】 IR(KBr)cm-1:3423,1753,160
4,1436,13841 H−NMR(D2O)δ:1.13(3H,d,J=
7.0Hz),1.30(3H,d,J=6.5H
z),1.90−2.05(1H,m),2.32−
2.51(1H,m),2.90−3.10(1H,
m),3.20(9H,s),3.52−3.62(4
H,m),3.70−3.79(3H,m),4.10
−4.21(1H,m),4.21−4.30(1H,
m),4.33−4.44(1H,m) 参考例II−3
【0358】
【化214】 IR(KBr)cm-1:1757,1604,148
3,13771 H−NMR(D2O)δ:1.07(3H,d,J=7
Hz),1.24(3H,d,J=6.5Hz),1.
53(2H,m),2.00(2H,m),2.37
(1H,m),3.13(9H,s),3.26(3
H,m),3.48(2H,m),3.50(1H,
m),4.22(1H,m),4.32(1H,dd,
J=10,3Hz),4.64(1H,m),5.22
(1H,m) 参考例II−4
【0359】
【化215】 IR(KBr)cm-1:1751,1699,14191 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.27(3H,d,J=5.5H
z),3.1−3.4(1H,m),3.43(3H,
s),3.52−3.7(2H,m),3.78−4.
08(5H,m),4.16−4.5(6H,m) 参考例II−5
【0360】
【化216】 IR(KBr)cm-1:1758,1658,160
4,1415,1380,12201 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.3H
z),3.31(9H,s),3.51(1H,dd,
J=5.9,3.1Hz),3.61−3.70(3
H,m),3.72−3.80(2H,m),4.07
−4.30(5H,m),4.35(1H,dd,J=
9.5,2.6Hz),4.43(2H,s) 参考例II−6
【0361】
【化217】 IR(KBr)cm-1:1761,1749,160
3,13871 H−NMR(D2O)δ:1.10(3H,d,J=
7.3Hz),1.27(3H,d,J=6.4H
z),2.39(2H,br s),3.19(3H,
s),3.21(3H,s),3.5−3.9(6H,
m),3.9−4.7(6H,m) 参考例II−7
【0362】
【化218】 IR(KBr)cm-1:1749,1699,15581 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.3H
z),2.28−2.52(2H,m),3.3−3.
41(3H,m),3.5−4.29(11H,m),
4.3−4.58(3H,m) 参考例II−8
【0363】
【化219】 IR(KBr)cm-1:1766,1751,14561 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.26(3H,d,J=6.5H
z),3.15(3H,s),3.46−3.8(6
H,m),4.08−4.42(4H,m),7.45
−7.62(5H,m) 参考例II−9
【0364】
【化220】 IR(KBr)cm-1:1770,1749,151
9,14561 H−NMR(D2O)δ:0.95−1.15(3H,
m),1.2−1.32(3H,m),2.28−2.
51(2H,m),3.0−3.16(3H,m),
3.28−4.45(12H,m),4.52−4.6
5(2H,m),7.52(5H,s) 参考例II−10
【0365】
【化221】 IR(KBr)cm-1:3421,1749,160
5,13871 H−NMR(D2O)δ:1.15(3H,d,J=
7.3Hz),1.32(3H,d,J=6.3H
z),1.74−2.00(4H,m),3.09−
3.22(9H,m),3.30−3.62(6H,
m),3.68−4.4(4H,m),4.42(1
H,dd,J=9.8,2.8Hz) 参考例II−11
【0366】
【化222】 IR(KBr)cm-1:1757,1604,146
8,13771 H−NMR(D2O)δ:1.19(3H,d,J=
7.5Hz),1.26(3H,d,J=6.5H
z),2.06(2H,m),2.30(2H,m),
3.18(6H,s),3.39(3H,br s),
3.45−3.75(6H,m),4.25(1H,
m),4.36(1H,dd,J=9.5,3Hz) 参考例II−12
【0367】
【化223】 IR(KBr)cm-1:1749,1602,13861 H−NMR(D2O)δ:1.07(3H,d,J=7
Hz),1.25(3H,d,J=6.5Hz),1.
84(4H,m),2.30(1H,m),3.00−
3.15(6H,m),3.20−3.35(2H,
m),3.40−3.55(5H,m),4.24(1
H,m),4.34(1H,dd,J=9,3Hz) 参考例II−13
【0368】
【化224】 IR(KBr)cm-1:1753,1606,13901 H−NMR(D2O)δ:1.02(3H,br
s),1.25(3H,br s),1.96−2.1
3(2H,m ),2.31−2.40(1H,m),
2.96(3H,s),3.08−3.22(2H,
m),3.39(3H,m),3.40−3.78(5
H,m),3.98−4.08(1H,m),4.20
−4.28(1H,m),4.30−4.40(1H,
m),4.42−4.58(2H,m),7.50(5
H,s) 参考例II−14
【0369】
【化225】 IR(KBr)cm-1:3425,1757,163
5,1603,1497,1387,11131 H−NMR(D2O)δ:{1.05(d,J=7.3
Hz),1.07(d,J=7.3Hz)}(3H),
{1.20(d,J=6.0Hz),1.26(d,J
=6.0Hz)}(3H),{3.40(s),3.4
4(s)}(3H),3.48−3.79(4H,
m),4.17(3H,s),4.12−4.53(4
H,m),7.78−7.90(2H,m),8.33
−8.42(2H,m) 参考例II−15
【0370】
【化226】 IR(KBr)cm-1:3419,1751,164
1,1612,1470,1379,12671 H−NMR(D2O)δ:1.12−1.50(9H,
m),4.00−4.50(9H,m),5.31−
5.76(2H,m),7.80−8.15(2H,
m),8.65−8.98(2H,m) 参考例III−1(1R,5S,6S)−2−[[N−[4−(4−カル
バモイルメチル−1,4−ジアザビシクロ[2.2.
2]オクタンジウム−1−イルメチル)ベンジル]−N
−メチルアミノ]チオカルボニルチオ]−6−[−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 一塩化塩
【0371】
【化227】 窒素気流中、氷冷下で、参考例95の工程1で得られた
化合物(2.50g,4.37mmol)のテトラヒド
ロフラン溶液(40ml)に、N,N−ジイソプロピル
アミン(2.34ml,13.4mmol)および1−
プロパンスルホニルクロリド(1.47ml,13.1
mmol)を順次加え、反応溶液を同温度で1時間撹拌
した。反応溶液を希釈した塩酸および酢酸エチルの混合
溶液にあけ、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残渣の
アセトン溶液(40ml)によう化ナトリウム(2.6
2g,17.5mmol)を氷冷下で加えた。同温度で
反応溶液を1時間撹拌した。反応溶液を10%チオ硫酸
ナトリウム水溶液と酢酸エチルの混合溶液(1:1;
100ml)にあけ、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られ
た残渣のアセトニトリル溶液(57ml)に、4−カル
バモイルメチル−1,4−ジアザビシクロ[2.2.
0]オクタン一トリフルオロメタンスルホン酸塩(2.
09g,6.55mmol)を室温で加えた。反応溶液
を同温度で12時間撹拌し、減圧下に濃縮した。得られ
た残渣のテトラヒドロフラン溶液(113ml)に0.
5N 3−モルホリノプロパンスルホン酸ナトリウム緩
衝液(113ml,pH7.0)および10%パラジウ
ム−炭素触媒(4.24g)を加え、反応溶液を水素気
流中、室温で5時間激しく撹拌した。反応混合物から触
媒を濾別し、濾液を減圧下に濃縮し、水溶液を得た。不
溶物を濾別した後、濾液を逆相カラムクロマトグラフィ
ー(YMC・GELTM ODS−AQ−120−S5
0,50ml,飽和食塩水→メタノール−水3:7)に
付し、目的物を含む分画を濃縮、凍結乾燥して標記化合
物(603.0mg,収率:22.1%)を得た。
【0372】IR(KBr)cm-1:3731,297
0,1757,1693,1385,1209,111
1 H−NMR(D2O)δ:0.98−1.10(3H,
m),1.23(3H,d,J=6.5Hz),3.4
5−3.71(5H,m),3.99−4.36(18
H,m),5.13−5.30(2H,m),7.42
−7.57(4H,m) 参考例III−2から参考例III−23の化合物を上
記と同様の反応により製造した。
【0373】
【化228】 参考例III−2
【0374】
【化229】 IR(KBr)cm-1:3419,1751,169
5,1423,10281 H−NMR(D2O)δ:{1.10(d,J=7.3
Hz),1.11(d,J=7.3Hz)}(3H),
1.31(3H,d,J=6.4Hz),3.59(1
H,m),3.79(2H,m),4.05(6H,
m),4.27(6H,m),4.40(3H,m),
4.80−5.12(4H,m),7.54−7.57
(3H,m) 参考例III−3
【0375】
【化230】 IR(KBr)cm-1:3425,1751,164
5,14251 H−NMR(D2O)δ:1.13(3H,d,J=
6.9Hz),1.31(3H,d,J=6.5H
z),3.15(3H,s),3.44(2H,m),
3.55−3.72(3H,m),4.11(4H,
m),4.29(1H,m),4.40(1H,m),
4.67(3H,m),4.85−5.19(3H,
m),7.54(3H,m) 参考例III−4
【0376】
【化231】 IR(KBr)cm-1:3415,1760,159
9,1423,1386,11051 H−NMR(D2O)δ:{1.08(d,J=7.3
Hz),1.09(d,J=7.3Hz)}(3H),
1.30(3H,d,J=6.0Hz),3.50(1
H,m),3.77(3H,m),3.93−4.20
(12H,m),4.26(1H,m),4.37(1
H,m),4.80−5.10(2H,m),7.49
−7.62(3H,m) 参考例III−5
【0377】
【化232】 IR(KBr)cm-1:3421,1753,160
4,1423,1388,11071 H−NMR(D2O)δ:{1.10(d,J=7.3
Hz),1.11(d,J=7.3Hz)}(3H),
1.31(3H,d,J=6.2Hz),2.07(2
H,m),3.58(1H,m),3.70(4H,
m),3.79(1H,m),4.03(12H,br
s),4.28(1H,m),4.38(1H,
m),4.80−5.12(4H,m),7.54−
7.58(3H,m) 参考例III−6
【0378】
【化233】 IR(KBr)cm-1:1758,1604,139
2,12681 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
7.0Hz),1.22(3H,d,J=6.5H
z),2.01(2H,m),3.05−3.30(2
H,m),3.50−3.70(6H,m),3.95
(12H,br s),4.21(2H,m),4.5
4(1H,m),7.33(1H,d,J=8.0H
z),7.50(1H,d,J=8.0Hz) 参考例III−7
【0379】
【化234】 IR(KBr)cm-1:1754,1604,143
8,13801 H−NMR(D2O)δ:1.13(3H,d,J=
7.2Hz),1.28(3H,d,J=4.2H
z),1.86−2.10(1H,m),2.32−
2.51(1H,m),2.95−3.15(1H,
m),{3.27(s),3.29(s)}(3H),
3.50−3.81(11H,m),4.02−4.1
5(5H,m),4.25−4.30(1H,m),
4.34−4.45(1H,m) 参考例III−8
【0380】
【化235】 IR(KBr)cm-1:3396,1753,160
6,1387,10931 H−NMR(D2O)δ:{1.02(d,J=7.2
Hz),1.11(d,J=7.2Hz)}(3H),
1.29(3H,d,J=6.5Hz),3.19−
3.30(2H,m),{3.44(s),3.49
(s)}(3H),3.40−3.56(1H,m),
3.66−3.90(5H,m),4.05−4.38
(16H,m),{5.12(s),5.20−5.3
5(m)}(2H),7.29−7.45(4H,m) 参考例III−9
【0381】
【化236】 IR(KBr)cm-1:3425,1749,169
7,1388,12781 H−NMR(D2O)δ:1.01−1.12(3H,
m),1.24(3H,d,J=6.3Hz),3.4
8−3.73(5H,m),3.99−4.37(18
H,m),4.95−5.61(2H,m),7.32
−7.61(4H,m) 参考例III−10
【0382】
【化237】 IR(KBr)cm-1:3398,1756,160
4,13871 H−NMR(D2O)δ:{0.95(d,J=7.2
Hz),1.08(d,J=7.2Hz)}(3H),
1.23(3H,d,J=6.3Hz),2.34(3
H,s),2.70−2.83(2H,m),2.89
−3.00(2H,m),2.98(3H,s),3.
20−3.54(5H,m),{3.42(s),3.
46(s)}(3H),3.63−3.75(1H,
m),4.16−4.24(1H,m),4.24−
4.32(1H,m),4.51−4.58(2H,
m),5.10−5.35(2H,m),7.32−
7.40(2H,m),7.48−7.56(2H,
m) 参考例III−11
【0383】
【化238】 IR(KBr)cm-1:1749,1604,13861 H−NMR(D2O)δ:{0.93(d,J=6.6
Hz),1.06(d,J=6.6Hz)}(3H),
1.22(3H,d,J=5.8Hz),3.06(3
H,s),3.27−3.72(9H,m),3.98
−4.08(4H,m),4.12−4.29(2H,
m),4.59(2H,s),{5.14(s),5.
27(s)}(2H),7.31−7.39(2H,
m),7.43−7.56(2H,m) 参考例III−12
【0384】
【化239】 IR(nujor)cm-1:1758,16001 H−NMR(D2O)δ:0.87(1H,d,J=
7.0Hz),1.07(2H,d,J=7.2H
z),1.22(3H,d,J=6.4Hz),3.0
6(6H,s),3.08(3H,s),3.47(2
H,s),3.49(1H,s),3.68(2H,
m),4.21(2H,m),4.91(2H,m),
5.59(2H,m),7.24(1H,m),7.6
3(3H,m),7.91(1H,m),8.20(1
H,m) 参考例III−13
【0385】
【化240】 IR(nujor)cm-1:1756,16001 H−NMR(D2O)δ:1.04(3H,m),1.
21(3H,d,J=6.4Hz),2.06(2H,
m),2.53(1H,m),2.66(1H,s),
2.78(2H,s),2.97(6H,s),3.1
7(1H,m),3.44(2H,m),3.65(2
H,m),4.18(2H,m),4.92(2H,
m),5.60(2H,m),7.23(2H,m),
7.67(2H,m),7.94(1H,m),8.2
3(1H,m) 参考例III−14
【0386】
【化241】 IR(nujor)cm-1:1760,16041 H−NMR(D2O)δ:0.81(1H,d,J=
7.0Hz),1.00(2H,d,J=7.2H
z),1.17(3H,d,J=6.3Hz),2.2
6(6H,s),2.91(3H,m),2.97(6
H,s),3.32(2H,s),3.39(1H,
s),3.40(1H,m),3.52(1H,m),
3.64(1H,m),4.13(1H,m),4.8
9(2H,m),5.46(2H,m),7.22(2
H,m),7.58(3H,m),8.18(1H,
m) 参考例III−15
【0387】
【化242】 IR(nujor)cm-1:1756,1695,16
001 H−NMR(DMSO−d6+D2O)δ:1.04
(6H,m),3.51(20H,m),4.98(4
H,m),7.58(6H,m) 参考例III−16
【0388】
【化243】 IR(nujor)cm-1:1754,1697,15
981 H−NMR(DMSO−d6+D2O)δ:0.92
(3H,m),1.11(3H,m),3.03−4.
22(18H,m),4.98−6.02(4H,
m),7.03−8.41(4H,m) 参考例III−17
【0389】
【化244】 IR(nujor)cm-1:1754,16001 H−NMR(D2O)δ:{0.72(d,J=7.6
Hz),0.82(d,J=7.1Hz)}(2H),
{0.94(d,J=6.0Hz),1.08(d,J
=6.3Hz)}(2H),3.22(1H,m),
{3.26(s),3.28(s)}(2H),3.4
6(1H,m),3.69(3H,m),3.78(1
H,m),4.05(14H,m),4.78(2H,
m),5.13(1H,m),5.46(1H,m),
7.37(1H,m),7.50(1H,m),7.6
2(1H,m),7.91(3H,m) 参考例III−18
【0390】
【化245】 IR(nujor)cm-1:1754,16001 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.90(3H,
m),1.11(3H,m),1.57(1H,m),
1.81(5H,m),2.00(1H,m),2.9
0(1H,m),3.09(1H,m),3.42(6
H,m),3.90(1H,m),4.06(1H,
m),4.50(2H,s),5.43(2H,m),
7.52(2H,m),7.69(1H,m),7.9
9(3H,m) 参考例III−19
【0391】
【化246】 IR(nujor)cm-1:1760,16021 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.82(3H,
m),1.12(3H,m),3.23(1H,s),
3.52(6H,m),3.74(2H,m),4.0
8(8H,m),4.80(2H,m),7.31(1
H,m),7.50(2H,m),7.82(3H,
m) 参考例III−20
【0392】
【化247】 IR(nujor)cm-1:1758,16021 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.89(3H,
m),1.12(3H,d,J=6.4Hz),3.1
1(1H,m),3.40(3H,m),3.70(1
H,m),3.89(1H,m),4.06(1H,
m),4.18(2H,s),4.48(6H,m),
5.34(8H,m),7.51(2H,m),7.8
0(1H,m),7.99(3H,m) 参考例III−21
【0393】
【化248】 IR(KBr)cm-1:3450,1759,137
1,10971 H−NMR(D2O)δ:1.05(3H,d,J=
7.3Hz),1.21(3H,d,J=6.3H
z),3.45(2H,m),3.73(2H,m),
3.79(3H,s),4.09(16H,m),4.
82(2H,s),7.65(3H,br s) 参考例III−22
【0394】
【化249】 IR(KBr)cm-1:3452,1759,169
5,1623,1458,1354,1275,107
1 H−NMR(D2O)δ:1.05(3H,d,J=
7.0Hz),1.20(3H,d,J=6.5H
z),3.45(2H,m),3.78(3H,s),
4.07(7H,m),4.26(7H,m),4.3
9(2H,s),4.82(2H,s),7.64(4
H,s) 参考例IV−1ナトリウム (1R,5S,6S)−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−2−(メチルアリルアミノチオ
カルボニルチオ)−1−メチル−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ナトリウム
【0395】
【化250】 参考例I−1の工程1と同様な手法により得られたp−
ニトロベンジル (1R,5S,6S)−6−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]−2−(メチルアリルアミノ
チオカルボニルチオ)−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(400mg,0.8
14mmol)をテトラヒドロフラン(7ml)とリン
酸緩衝溶液(pH6.0,0.35M,15ml)の混
合液に溶解し、この混合溶液に亜鉛粉末(1.2g)を
加え室温で2時間撹拌した。不溶物を濾別し、濾液を乾
固させない程度まで減圧留去し、さらに析出してきた不
溶物を濾別した後、濾液を逆相カラムクロマトグラフィ
ー(YMCTM GEL ODS−AQ−120−S5
0,14 ml,3%アセトニトリル水溶液)に付し、
目的化合物を含む分画を濃縮、凍結乾燥し、標記化合物
(132mg,収率:41.5%)を得た。
【0396】IR(KBr)cm-1:3431,175
9,1606,13671 H−NMR(D2O)δ:{1.13(d,J=6.9
Hz),1.15(d,J=6.9Hz)}(3H),
1.32(3H,d,J=6.3Hz),{3.48
(s),3.50(s)}(3H),3.52−3.6
0(1H,m),3.69−3.83(1H,m),
4.24−4.35(1H,m),4.36−4.44
(1H,m),{4.52−4.65(m),4.72
−4.78(m)}(2H),5.17−5.40(2
H,m),5.80−6.01(1H,m) p−ニトロベンジル (1R,5S,6S)−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(メチルアリ
ルアミノチオカルボニルチオ)−1−メチル−1−カル
バペン−2−エム−3−カルボキシラートの1H−NM
Rデータ:1 H−NMR(CDCl3)δ:1.10−1.20(3
H,m),1.37(3H,d,J=6.3Hz),
3.30−3.50(4H,m),3.95−4.10
(1H,m),4.23−4.51(2H,m),4.
60−4.69(1H,m),5.18−5.34(3
H,m),5.49(1H,d,J=13.5Hz),
5.74−5.90(1H,m),7.64(2H,
d,J=8.6Hz),8.18−8.26(4H,
m) 参考例IV−2から参考例IV−20の化合物を上記と
同様の反応により製造した。
【0397】
【化251】 参考例IV−2
【0398】
【化252】 IR(KBr)cm-1:1757,1610,132
7,13901 H−NMR(D2O)δ:1.12(3H,d,J=
7.5Hz),1.28(3H,d,J=6Hz),
3.55(1H,dd,J=6,3Hz),3.80
(1H,m),4.27(1H,m),4.38(1
H,dd,J=10,3Hz),4.55(4H,
m),5.98(2H,m) 参考例IV−3
【0399】
【化253】 IR(KBr)cm-1:3396,1753,138
6,14271 H−NMR(D2O)δ:1.18(3H,d,J=
6.9Hz),1.35−1.37(3H,m),2.
35−2.50(2H,m),3.59−3.62(1
H,m),3.77(1H,dq,J=7.3,6.8
Hz),{4.18−4.24(m),4.60−4.
72(m)}(3H),4.28−4.37(1H,
m),5.74−5.90(1H,m),6.03−
6.13(1H,m) 参考例IV−4
【0400】
【化254】 IR(KBr)cm-1:1754,1604,13881 H−NMR(D2O)δ:1.15−1.21(3H,
m),1.35(3H,d,J=6.4Hz),2.3
2−2.46(2H,m),3.61(1H,dd,J
=5.9,3.0Hz),3.76(1H,dq,J=
9.8,7.6Hz),4.10−4.23(4H,
m),4.33(1H,quint,J=6.1H
z),4.43(1H,dd,J=9.6,2.9H
z),4.66−4.72(2H,m),5.72−
5.82(1H,m) 参考例IV−5
【0401】
【化255】 IR(KBr)cm-1:1758,1583,142
1,13821 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.95(3H,
d,J=6.8Hz),1.13(3H,d,J=6.
3Hz),2.10−2.40(2H,m),3.10
−3.67(4H,m),3.78−4.70(6H,
m),5.80(1H,br s),8.30(1H,
br s) 参考例IV−6
【0402】
【化256】 IR(KBr)cm-1:1756,1604,141
9,1384,12681 H−NMR(D2O)δ:1.17(3H,d,J=
7.2Hz),1.34(3H,d,J=6.3H
z),2.52−2.82(2H,m),3.17(9
H,s),3.61(1H,dd,J=5.9,3.0
Hz),3.71−3.83(1H,m),4.04
(2H,s),4.10−4.48(4H,m),4.
61−4.99(2H,m),6.21−6.32(1
H,m) 参考例IV−7
【0403】
【化257】 IR(KBr)cm-1:1749,1695,160
8,13881 H−NMR(D2O)δ:1.11(3H,d,J=
7.2Hz),1.28(3H,d,J=6.3H
z),2.50−2.62(2H,m),3.56(1
H,dd,J=5.6,2.9Hz),3.70(1
H,quint,J=7.6Hz),4.02−4.1
3(6H,m),4.20−4.33(12H,m),
4.38(1H,dd,J=7.7,2.7Hz),
4.45(2H,s),4.63−4.73(1H,
m),6.38−6.47(1H,m) 参考例IV−8
【0404】
【化258】 IR(KBr)cm-1:1749,1683,160
4,13941 H−NMR(D2O)δ:1.02−1.16(3H,
m),1.26(3H,d,J=6.4Hz),3.4
8−3.58(1H,m),3.6−3.75(1H,
m),4.19−4.3(1H,m),4.3−4.4
(1H,m),4.42−4.73(3H,m),5.
15−5.38(2H,m),5.75−5.98(1
H,m) 参考例IV−9
【0405】
【化259】 IR(KBr)cm-1:1757,1594,13861 H−NMR(D2O)δ:1.19(3H,d,J=
6.8Hz),1.36(3H,d,J=6.0H
z),2.45−2.57(2H,m),2.80(3
H,s),3.61−3.65(1H,m),3.74
(3H,br s),4.13−4.26(2H,
m),4.35(1H,quint,J=6.3H
z),4.46(1H,br d,J=9.4Hz),
4.50−4.72(2H,m),6.22−6.35
(1H,m) 参考例IV−10
【0406】
【化260】 IR(KBr)cm-1:1756,1697,15961 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.2H
z),2.47−2.50(2H,m),3.52−
3.57(1H,m),3.58−3.68(1H,
m),4.01−4.12(6H,m),4.19−
4.42(14H,m),4.60−4.80(2H,
m),6.48−6.56(1H,m) 参考例IV−11
【0407】
【化261】 IR(KBr)cm-1:1756,1652,15581 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.0Hz),1.25(3H,d,J=6.5H
z),2.26−2.39(2H,m),3.51(1
H,dd,J=5.7,2.8Hz),3.62−3.
72(1H,m),4.04(2H,s),4.01−
4.10(2H,m),4.24(1H,dd,J=
5.7,5.7Hz),4.34(1H,dd,J=
9.6,2.9Hz),4.45−4.67(2H,
m),5.90−5.98(1H,m) 参考例IV−12
【0408】
【化262】 IR(KBr)cm-1:1747,1699,165
0,15381 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
7.3Hz),1.26(3H,d,J=6.3H
z),1.95−2.12(2H,m),2.40−
2.72(2H,m),3.53(1H,dd,J=
5.8,2.9Hz),3.58−3.78(5H,
m),3.88−4.12(13H,m),4.20−
4.48(5H,m),6.22−6.38(1H,
m) 参考例IV−13
【0409】
【化263】 IR(KBr)cm-1:1751,1604,141
9,13901 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.25(3H,d,J=6.3H
z),2.40−2.70(2H,m),3.48−
3.80(4H,m),3.90−4.18(12H,
m),4.19−4.42(5H,m),4.55−
4.70(1H,m),6.20−6.35(1H,
m) 参考例IV−14
【0410】
【化264】 IR(KBr)cm-1:1753,1699,143
2,13821 H−NMR(D2O)δ:1.00−1.15(3H,
m),1.24(3H,d,J=6.3Hz),1.7
5−1.95(1H,m),2.22−2.48(2
H,m),2.56−2.72(2H,m),3.46
−3.52(1H,m),3.57−3.78(3H,
m),3.95−4.10(7H,m),4.10−
4.65(12H,m),5.58−5.70(1H,
m) 参考例IV−15
【0411】
【化265】 IR(KBr)cm-1:1759,1686,151
3,1427,1389,12711 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.27(3H,d,J=6.3H
z),2.20−2.30(2H,m),3.50−
4.37(10H,m),5.21(2H,s),5.
90−5.97(1H,m),8.00(2H,d,J
=6.3Hz),8.76(2H,d,J=6.3H
z) 参考例IV−16
【0412】
【化266】 IR(KBr)cm-1:1747,1650,154
0,14571 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
7.3Hz),1.26(3H,d,J=6.5H
z),1.85−2.01(6H,m),2.11−
2.20(1H,m),2.40−2.62(2H,
m),3.32−3.48(6H,m),3.52(1
H,dd,J=5.9,3.0Hz),3.60−3.
75(1H,m),3.77(2H,s),4.15−
4.30(2H,m),4.36(1H,dd,J=
9.8,3.0Hz),6.02−6.15(1H,
m) 参考例IV−17
【0413】
【化267】 IR(KBr)cm-1:1757,1652,15431 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
7.3Hz),1.26(3H,d,J=6.3H
z),2.43−2.49(2H,m),3.10−
3.20(6H,m),3.31−4.88(16H,
m),6.12−6.19(1H,m) 参考例IV−18
【0414】
【化268】 IR(KBr)cm-1:1749,1606,155
8,14211 H−NMR(D2O)δ:1.09(3H,d,J=
7.3Hz),1.27(3H,d,J=6.3H
z),2.18−2.30(2H,m),3.50−
3.77(2H,m),3.88(3H,s),4.0
0−4.70(6H,m),4.81(2H,s),
5.81−5.90(1H,m),7.45(2H,
s),8.74(1H,s) 参考例IV−19
【0415】
【化269】 IR(KBr)cm-1:1751,1643,16081 H−NMR(D2O)δ:1.08(3H,d,J=
6.6Hz),1.27(3H,d,J=5.6H
z),2.16−2.54(2H,m),3.51−
3.80(2H,m),4.00−4.75(6H,
m),4.98(2H,s),5.20(2H,s),
5.85−6.00(1H,m),8.03(2H,
d,J=5.3Hz),8.75(2H,d,J=5.
3Hz) 参考例IV−20
【0416】
【化270】 IR(KBr)cm-1:1758,1600,142
3,1375,12691 H−NMR(D2O)δ:1.07(3H,d,J=
7.2Hz),1.25(3H,d,J=6.5H
z),1.79−1.95(2H,m),1.98−
2.11(1H,m),2.15−2.25(2H,
m),2.42−2.55(2H,m),3.08−
3.16(1H,m),3.20−3.44(4H,
m),3.51(1H,dd,J=5.7,2.8H
z),3.60−3.72(2H,m),3.82(2
H,s),3.95−4.18(1H,m),4.20
−4.30(3H,m),4.35(1H,dd,J=
9.5,3.0Hz),4.40−4.70(2H,
m),6.06−6.18(1H,m)
【0417】
【発明の効果】本発明の化合物は、文献未記載のメタロ
−β−ラクタマーゼ阻害作用を有するので、β−ラクタ
マーゼ阻害剤として有用である。
【0418】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4439 A61K 31/4439 31/454 31/454 31/4709 31/4709 31/4725 31/4725 31/496 31/496 31/497 31/497 31/5377 31/5377 31/541 31/541 31/55 31/55 31/5513 31/5513 A61P 31/04 A61P 31/04 43/00 111 43/00 111 // C07D 477/00 C07D 519/00 301 519/00 301 487/04 134

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1は、水素原子もしくは低級アルキル基を示
    すか、またはR3と共に結合して複素環基を形成し、R2
    は、水素原子、エステル残基、アルカリ金属または陰電
    荷、R3およびR4は、同一または異なって、水素原子も
    しくは酸素原子、硫黄原子および窒素原子からなる群か
    ら選ばれるヘテロ原子を含有していてもよい炭化水素基
    を示すか、または結合する窒素原子と共に互いに結合し
    て複素環基を形成する]で表される化合物を有効成分と
    するメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】一般式 【化2】 [式中、R1aは、水素原子または低級アルキル基、R2
    は、水素原子、エステル残基、アルカリ金属または陰電
    荷、R3aおよびR4aは、同一または異なって、水素原子
    もしくは酸素原子、硫黄原子および窒素原子からなる群
    から選ばれるヘテロ原子を含有していてもよい炭化水素
    基を示すか、または結合する窒素原子と共に互いに結合
    して複素環基を形成する]で表される化合物を有効成分
    とする請求項1記載のメタロ−β−ラクタマーゼ阻害
    剤。
  3. 【請求項3】炭化水素基が、式:(CH2m−X−(C
    2n−R5(式中、R5は、水素原子または置換基を有
    していてもよい、低級アルキル基、シクロ低級アルキル
    基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール
    基、芳香族複素環基、脂肪族複素環基もしくは多環状
    基、Xは、単結合、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル
    基、スルホニル基、NR6、SO2NR6、N(R6)SO
    2NR7、N(R6)SO2、CH(OR6)、CONR6
    N(R6)CO、N(R6)CONR7、N(R6)CO
    O、N(R6)CSO、N(R6)COS、C(R6)=
    CR7、C≡C、CO、CS、OC(O)、OC(O)
    NR6、OC(S)NR6、SC(O)、SC(O)NR
    6またはC(O)O(ここにおいて、R6およびR7は、
    水素原子または置換していてもよい低級アルキル基を示
    す)、mおよびnは、同一または異なって0ないし10
    の整数を示す)である化合物を有効成分とする請求項1
    記載のメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】R1ならびにR3が共に結合して形成する複
    素環基およびR3ならびにR4が共に結合して形成する複
    素環基が、飽和もしくは不飽和で、窒素原子が四級化し
    ていてもよく、置換基を有していてもよい、3員ないし
    14員からなる単環または2もしくは3環からなる縮合
    環もしくは集合環である化合物を有効成分とする請求項
    1記載のメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】R3およびR4が共に結合して形成する複素
    環基が、単環の脂肪族複素環基である化合物を有効成分
    とする請求項4記載のメタロ−β−ラクタマーゼ阻害
    剤。
  6. 【請求項6】R5が置換基を有していてもよい、低級ア
    ルキル基、シクロ低級アルキル基、低級アルケニル基、
    アリール基、芳香族複素環基または脂肪族複素環基で、
    Xが、単結合、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、
    スルホニル基、NR6、SO2NR6、N(R6)SO2
    7、N(R6)SO2、CH(OR6)、CONR6、N
    (R6)CO、N(R6)CONR7またはN(R6)CO
    O(ここにおいて、R6およびR7は、水素原子または置
    換していてもよい低級アルキル基を示す)で、また、m
    およびnが0ないし4である化合物を有効成分とする請
    求項3記載のメタロ−β−ラクタマーゼ阻害剤。
  7. 【請求項7】R5が置換基を有していてもよい低級アル
    キル基、Xが、単結合、mおよびnが0ないし4である
    化合物を有効成分とする請求項6記載のメタロ−β−ラ
    クタマーゼ阻害剤。
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