JP2000131032A - 三次元形状計測方法およびその装置 - Google Patents

三次元形状計測方法およびその装置

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JP2000131032A
JP2000131032A JP10319923A JP31992398A JP2000131032A JP 2000131032 A JP2000131032 A JP 2000131032A JP 10319923 A JP10319923 A JP 10319923A JP 31992398 A JP31992398 A JP 31992398A JP 2000131032 A JP2000131032 A JP 2000131032A
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camera
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cameras
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Atsuhiro Teranishi
篤弘 寺西
Keiichi Miyagawa
啓一 宮川
Akinori Imaeda
明憲 今枝
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被計測物の三次元形状を非接触計測で高精度
にかつ高速に行うことができる技術が求められていた。 【解決手段】 ラインレーザ光15を被計測物6に照射
し、その反射光が変化する状態をカメラで計測して被計
測物の形状を得る計測方法であって、複数のカメラは、
粗計測用カメラ18a,18bと精密計測用カメラ19
a,19bとからなり、レーザ発振器16とカメラを被
計測物に対して1回走査して粗計測用カメラで粗計測を
行い、粗計測用カメラから出力される第1の画像出力デ
ータに基づいて被計測物の第1の三次元形状計測データ
を生成し、精密計測用カメラを走査する際に精密計測用
カメラと被計測物表面とが所定の距離を保って移動可能
な移動制御データを第1の三次元形状計測データから生
成し、移動制御データに基づいて、レーザ発振器と精密
計測用カメラを走査して精密計測用カメラで精密計測を
行い、精密計測用カメラから出力される第2の画像出力
データに基づいて被計測物の第2の三次元形状計測デー
タを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作物,各種金
型,各種製品など被計測物の三次元形状を非接触で精密
にかつ高速に計測するための方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、各種金型,各種製品など被計測物
の三次元形状を計測する必要性が高まっている。しか
も、計測の高速化,高精度化が求められている。被計測
物の三次元形状を測定する測定機としては三次元測定機
が知られている。この三次元測定機では、テーブル上に
被計測物を置き、タッチセンサを被計測物の各点に接触
させ、その接触したときの3軸方向の座標値を読み取
り、その座標値から被計測物の三次元形状を計算して求
めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、形状計
測を精密に行う場合には、微小間隔毎にたくさんの計測
点について一点ずつタッチセンサを接触させて座標値を
求めなくてはならず、形状計測に長時間かかってしまう
という課題があった。また、被計測物の種類によって
は、接触式の形状計測を好まないものもあった。また、
光切断法を利用した非接触式の計測装置もあった。しか
し、精密な形状計測を行う計測装置は、被計測物の凹凸
方向の計測可能範囲が狭く、平面に近い形状のものしか
形状計測することができないという課題があった。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、被計測物の三次元形状を非接触計測
で高精度にかつ高速に行うことができる三次元形状計測
方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる三次元形状計測方法は、照射光光源
部から帯状ビームの照射光を被計測物の表面に照射し、
この照射光の前記被計測物表面で反射した反射光が前記
被計測物の形状に応じて変化する状態を、前記照射光の
光軸に対して所定の角度を有する位置に設けられた複数
のカメラで計測することにより、前記被計測物の形状を
得る計測方法であって、前記複数のカメラは、所定の計
測範囲を計測可能な第1のカメラと、この第1のカメラ
より狭い計測範囲を高精度に計測可能な第2のカメラと
からなり、前記照射光光源部および前記第1のカメラを
前記被計測物に対して走査方向に少なくとも1回走査す
るとともに前記第1のカメラで計測する第1の計測を行
い、前記第1のカメラから出力される第1の画像データ
に基づいて、前記被計測物の概略の三次元形状を示す第
1の三次元形状計測データを生成し、前記第2のカメラ
を前記走査方向に走査する際にこの第2のカメラと前記
被計測物の表面とが所定の距離をほぼ保って移動可能な
移動制御データを前記第1の三次元形状計測データから
生成し、この移動制御データに基づいて、前記照射光光
源部および前記第2のカメラを走査するとともに前記第
2のカメラで計測する第2の計測を行い、前記第2のカ
メラから出力される第2の画像データに基づいて、前記
被計測物の精密な三次元形状を示す第2の三次元形状計
測データを生成する。
【0006】前記第2の計測は、前記被計測物の被計測
面と向かい合う平面であるとともに前記走査方向を含む
平面においてこの走査方向と直交する方向に関して分割
して計測を行うものであり、前記移動制御データは、前
記分割する方向の分割数と前記第1の三次元形状計測デ
ータとから生成され、前記第2のカメラと前記被計測物
の表面とが所定の距離をほぼ保って移動可能な分割毎の
移動制御データであり、前記第2の計測を分割数分繰り
返し、前記第2のカメラから出力される分割毎の前記第
2の画像データに基づいて分割毎の前記第2の三次元形
状計測データを生成するとともに、全体を一つの三次元
形状計測データに合成することにより、前記被計測物の
全体の三次元形状計測データを生成するのが好ましい。
【0007】前記第1のカメラと前記第2のカメラは、
前記分割方向の所定の位置に同一の角度位置に設けられ
たそれぞれ一対のカメラであり、一対の前記第1のカメ
ラおよび一対の前記第2のカメラからそれぞれ出力され
た画像データに基づいて、前記三次元形状計測データを
生成するのが好ましい。
【0008】前記方法を実施する上で好適な三次元形状
計測装置は、帯状ビームの照射光を被計測物の表面に照
射し、この照射光の前記被計測物表面で反射した反射光
が前記被計測物の形状に応じて変化する状態を、前記照
射光の光軸に対して所定の角度を有する位置に設けられ
た複数のカメラで計測することにより、前記被計測物の
形状を得る計測装置であって、移動可能な移動台に取り
付けられ前記帯状ビームを発光する照射光光源部と、前
記移動台の前記照射光光源部の両側に配置され、所定の
計測範囲の計測が可能な第1のカメラと、この第1のカ
メラの近傍に、かつ前記移動台の前記照射光光源部の両
側に配置され、前記第1のカメラより狭い計測範囲を高
精度に計測可能な第2のカメラと、互いに直交する第
1,第2および第3の方向に、前記移動台を前記被計測
物に対して相対的にそれぞれ移動させる第1,第2およ
び第3の駆動部と、前記第1のカメラおよび前記第2の
カメラで得られた画像データを前記被計測物の三次元形
状計測データに生成処理する形状計測データ処理部と、
前記第1のカメラで得られた前記画像データから前記形
状計測データ処理部で生成された前記三次元形状計測デ
ータから、前記第2のカメラで計測する際の走査方向の
移動に同期させて前記被計測物の表面と前記第2のカメ
ラとの間隔がほぼ一定となるように移動させる移動制御
データを生成する移動制御データ生成部とを備えてい
る。
【0009】この三次元形状計測装置において、前記第
2のカメラによる計測は、前記被計測物の被計測面と向
かい合う平面であるとともに前記走査方向を含む平面に
おいてこの走査方向と直交する方向に関して分割して計
測を行うものであり、前記移動制御データは、前記分割
する方向の分割数と、前記第1のカメラで得られた前記
画像データから生成された前記三次元形状計測データと
から生成され、前記第2のカメラと前記被計測物の表面
とが所定の距離をほぼ保って移動可能な分割毎の移動制
御データであり、前記第2の計測を分割数分繰り返し、
前記第2のカメラから出力される分割毎の前記画像デー
タに基づいて分割毎の三次元形状計測データを生成する
とともに、全体を一つの三次元形状計測データに合成す
ることにより、前記被計測物の全体の三次元形状計測デ
ータを生成するのが好ましい。
【0010】なお、前記第2のカメラの光学レンズ先端
部を、前記第1のカメラの光学レンズ先端部より前記被
計測物に近づくように配置するのが好ましい。好ましく
は、前記照射光光源部はレーザ発振器であり、前記帯状
ビームはこのレーザ発振器が発光したラインレーザ光で
ある。なお、前記被計測物を載置する被計測物載置台は
割り出し可能になっているものであるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
の一例を図1から図8を参照して説明する。図1は本発
明の一実施形態にかかる三次元形状計測装置の左側面
図、図2は図1のII−II線矢視図(背面図)、図3は図
2のIII 線平面図、図4は三次元形状計測装置の部分拡
大平面図、図5は図4のV線拡大矢視図である。
【0012】図1から図3に示すように、三次元形状計
測装置(以下、計測装置と記載)1は、キャスタ3を介
して床面2上に移動可能に設置された基台4を備えてお
り、基台4の上部に計測用の各種機器が配置されてい
る。計測装置1は、照射光光源部16から帯状の光ビー
ムであるラインレーザ光15を工作物,金型,各種製品
など被計測物6の表面(被計測面)6aに照射し、この
ラインレーザ光15が被計測物6の表面で反射した反射
光が被計測物6の形状に応じて変化する状態を、ライン
レーザ光15の光軸に対して所定の角度を有する位置に
設けられた複数のカメラで光学的に計測することによ
り、被計測物6の三次元形状のデータを得るようになっ
ている。基台4の上面には板状のベース5が固定されて
いる。ベース5には、被計測物6を載置する被計測物載
置装置7が取付けられており、被計測物載置装置7は計
測装置1の一方の側に位置している。なお、被計測物6
が載置されている位置の方向(すなわち、図1の右方
向)を、計測装置1の前方として説明する。
【0013】被計測物載置装置7は、被計測物6を載置
する被計測物載置台8と、被計測物載置台8を回転可能
に支持するとともに自動的に割出し可能な割出し装置9
とを備えている。なお、被計測物6を被計測物載置台8
に固定するようにしてもよい。割出し装置9は、ベース
5の上面に立設固定された支持部材11により支持され
ている。割出し装置9は、割出し用モータ10により駆
動され、被計測物載置台8を所定の角度(たとえば、9
0度)ずつ間欠的に順次回転させて、被計測物6を所定
の姿勢に自動的に位置決めする。
【0014】ラインレーザ光15は、照射光光源部とし
てのレーザ発振器16で発光する。レーザ発振器16は
移動台17に取付けられている。第1の計測(粗計測)
を行うために所定の範囲を計測可能な一対の第1のカメ
ラ(粗計測用カメラ)18a,18bが、レーザ発振器
16の両側に配置されて、移動台17の上方に支持台3
1,31を介して取付けられている。たとえば、粗計測
用カメラ18a,18bは、所定の大きさの被計測物を
一回で全体の計測が可能なものである。第2の計測(精
密計測)を行うための一対の第2のカメラ(精密計測用
カメラ)19a,19bが、粗計測用カメラ18a,1
8bの近傍に、かつレーザ発振器16の両側に配置され
て移動台17に取付けられている。すなわち、両方の精
密計測用カメラ19a,19bの上方に、粗計測用カメ
ラ18a,18bがそれぞれ配設されている。精密計測
用カメラ19a,19bは、粗計測用カメラ18a,1
8bより狭い計測範囲を高精度に計測可能である。
【0015】粗計測用カメラ18a,18bの光学レン
ズ先端部(前方端部)12a,12bより、精密計測用
カメラ19a,19bの光学レンズ先端部(前方端部)
20a,20bの方を被計測物6に近づくように配置し
ている。なお、粗計測用カメラ18a,18bと精密計
測用カメラ19a,19bを一対ずつ設けた場合を示し
たが、それぞれ三個以上設けると、被計測物6を計測す
る時の死角が少なくなるので好ましい。各カメラは、そ
れぞれ四個以上の偶数個設ければデータ処理が容易にな
る点で好ましい。また、精密計測用カメラ19a,19
bの直上に粗計測用カメラ18a,18bをそれぞれ設
けているが、直上でない場合であってもよい。
【0016】移動台17は、互いに直交するX軸方向
(第1の方向),Y軸方向(第2の方向),Z軸方向
(第3の方向)にそれぞれ移動可能になっている。X,
Y,Z軸は、被計測物6側から後方を見た時の左右方
向,上下方向,前後方向である。ベース5上には、第1
移動台23を走査方向であるX軸方向に移動させるため
の、第1の駆動部としてのX軸駆動部95のX軸駆動本
体21が設けられている。第1移動台23の上部には第
1の支持部材22が固定されている。第1移動台23
は、直動ころがり案内(図示せず)によってX軸方向に
移動可能に支持されている。また、第1移動台23は、
X軸用サーボモータ24,ボールねじ(図示せず)によ
りX軸方向に移動制御される。
【0017】第1の支持部材22には、第2移動台91
をY軸方向に移動させるための、第2の駆動部としての
Y軸駆動部96のY軸駆動本体90が固定されている。
第2移動台91は、直動ころがり案内(図示せず)によ
ってY軸方向に移動可能に支持されている。また、第2
移動台91は、Y軸用サーボモータ27,ボールねじ
(図示せず)によってY軸方向に移動制御される。第2
移動台91には、移動台17をZ軸方向に移動させる第
3の駆動部としてのZ軸駆動部97の取付け台92が固
定されている。取付け台92に対して、Z軸駆動部97
のZ軸駆動本体25が、直動ころがり案内によってZ軸
方向に移動可能に支持されている。また、Z軸駆動本体
25は、Z軸用サーボモータ29,ボールねじ(図示せ
ず)によってZ軸方向に移動制御される。移動台17
は、Z軸駆動本体25に固定されて、X軸方向に延びた
細長い形状をなしている。
【0018】X軸用サーボモータ24,Y軸用サーボモ
ータ27,Z軸用サーボモータ29,割出し用モータ1
0等は、NC装置(数値制御装置)38の制御部37に
より制御されている。NC装置38は、制御部37のほ
かに、ディスプレイ42など表示手段,キーボードなど
入力手段(図示せず)等を備えている。移動台17は、
X軸駆動部95,Y軸駆動部96,Z軸駆動部97によ
り、それぞれ最大のX軸ストロークSX ,Y軸ストロー
クSY ,Z軸ストロークSZ の範囲内で移動する。
【0019】図3から図5に示すように、レーザ発振器
16は、移動台17の長手方向(X軸方向)の中央部上
面に、Z軸方向の被計測物側に発光部を向けて固定され
ている。ラインレーザ光15は、レーザ発振器16から
Z軸方向に発光されて被計測物16の表面6aに照射さ
れる。移動台17の上面の両側には、一対のフレーム3
0が、レーザ発振器16の両側に配設されかつ位置調節
可能に取付けられている。精密計測用カメラ19a,1
9bは、両方のフレーム30の上面に設けられた板材3
4を介して位置調節可能に取付けられ、ラインレーザ光
15の光軸に対して左右対称の斜め方向にかつ水平方向
に配置されている。移動台17には、複数(たとえば、
三本)の支持棒を備えた支持台31が固定されている。
粗計測用カメラ18a,18bは、支持台31の上面に
位置調節可能に取付けられている。したがって、移動台
17上に固定されたレーザ発振器16,粗計測用カメラ
18a,18bおよび精密計測用カメラ19a,19b
は、全体が一体的になって被計測物6に対してX,Y,
Z軸方向に相対的に移動動作する。
【0020】精密計測用カメラ19a(または、19
b)の中心線CL1 と粗計測用カメラ18a(または、
18b)の中心線CL2 は、互いに平行になっている。
なお、図4に示すように、上下方向に重なった位置にあ
る中心線CL1 ,CL2 と、ラインレーザ光15の光軸
とのなす角度θは、上方から見て45度であれば平均的
に高精度に計測できる点で好ましいが、45度以外の角
度であってもよい。このようにY軸方向の所定の位置に
同一の角度位置に設けられている粗計測用カメラ18
a,18bおよび精密計測用カメラ19a,19bとし
ては、CCD(電荷結合素子)カメラが使用されてい
る。なお、照射光で照射された被計測物の反射光から画
像データを出力できるカメラであれば、MOS形撮像素
子を利用したカメラなど他の種類のカメラであってもよ
い。
【0021】図1に示すように、形状計測データ処理部
40は、粗計測用カメラ18a,18bから出力される
第1の画像データと、精密計測用カメラ19a,19b
から出力される第2の画像データとをそれぞれ処理する
機能を有している。形状計測データ処理部40は移動制
御データ生成部41を備えている。形状計測データ処理
部40は、データ処理装置としてのパーソナルコンピュ
ータ(以下、パソコンと記載)44に含まれている。パ
ソコン44は、外部機器用のインターフェース(たとえ
ば、RS232Cインターフェース)45を介して、R
S232C等の規格に基づいてデータ転送を行う通信手
段によりNC装置38に接続されている。なお、形状計
測データ処理部40をNC装置38に設けてもよい。形
状計測データ処理部40で生成されたデータは、パソコ
ン44側のディスプレイ46など表示手段で表示され
る。なお、このデータをNC装置38のディスプレイ4
2に送ってここで表示することも可能である。
【0022】計測装置1で被計測物6の三次元形状を計
測する場合には、まず、粗計測(第1の計測)を行う。
Y軸方向について、被計測物6の中央部近傍を粗計測用
カメラ18a,18bが通過するように、Y軸駆動部9
6で移動台17をY軸方向に移動させる。Z軸方向につ
いて、被計測物6のZ軸方向の凹凸のほぼ中央部に一対
の粗計測用カメラ18a,18bの中心が一致するよう
に、Z軸駆動部97で移動台17をZ軸方向に移動させ
る。次に、X軸駆動部95を駆動して、移動台17を走
査方向(X軸方向)に移動させる。粗計測では、レーザ
発振器16と粗計測用カメラ18a,18bを、被計測
物6に対してX軸方向に少なくとも1回(本実施形態で
は、1回)走査するとともに、粗計測用カメラ18a,
18bで計測する。粗計測用カメラ18a,18bは、
広い計測範囲(視野)と広い焦点深度を有するものであ
り、精密計測用カメラ19a,19bより分解能は若干
劣るものである。
【0023】次いで、形状計測データ処理部40は、粗
計測用カメラ18a,18bから出力される画像データ
(第1の画像データ)から、被計測物6の概略の三次元
形状を示す点群データ(第1の三次元形状計測データ)
を生成する。移動制御データ生成部41で、この点群デ
ータと点群データの座標データ(第1の三次元形状計測
データ)から移動制御データを生成する。この移動制御
データは、形状計測データ処理部40から制御部37に
出力される。すなわち、焦点深度の狭い精密計測用カメ
ラ19a,19bでも形状計測が可能なように、被計測
物6の概略形状に合わせて移動台17をX軸方向に走査
するとき、移動台17をZ軸方向に移動させて、被計測
物6の表面と精密計測用カメラ19a,19bの間隔を
ほぼ一定にするための移動制御データを生成して制御部
37に出力する。
【0024】次いで精密計測(第2の計測)を行う。こ
の精密計測では、移動制御データに基づいて、レーザ発
振器16と精密計測用カメラ19a,19bを走査する
とともにこの精密計測用カメラ19a,19bで計測す
る。精密計測用カメラ19a,19bから出力される画
像データ(第2の画像データ)に基づいて、被計測物6
の精密な三次元形状を示す精密形状計測データ(第2の
三次元形状計測データ)を生成することになる。
【0025】精密計測について説明する。この精密計測
では、精密計測用カメラ19a,19bで一度に計測可
能な範囲が狭いため、被計測物6をY軸方向(被計測物
の表面6aと向かい合うX−Y平面において走査方向と
直交する方向)に関して複数のバンドに分割し計測す
る。これは、あたかも、被計測物6をX−Z平面で複数
に分割して計測することになる。この場合の移動制御デ
ータは、Y軸方向(分割する方向)のバンド位置(分割
位置)と第1の三次元形状計測データとから生成され、
精密計測用カメラ19a,19bと被計測物6の表面6
aとが所定の距離をほぼ保って移動可能な分割毎の移動
制御データである。
【0026】制御部37から出力される制御信号で、前
記移動制御データにしたがってX軸駆動部95を駆動す
ることにより、レーザ発振器16と精密計測用カメラ1
9a,19bを被計測物6に対してX軸方向に走査す
る。この走査動作中に、Z軸駆動部97を駆動すること
により、精密計測用カメラ19a,19bを、X軸方向
の移動に同期させて被計測物6の表面6aに対してZ軸
方向に関して常にほぼ一定の距離Lを保つようにZ軸方
向に移動させる。
【0027】このように、精密計測を行う時にはX軸駆
動部95およびZ軸駆動部97を駆動し、次のバンドに
移動する時にはY軸駆動部96を駆動することにより、
精密計測用カメラ19a,19bがX軸方向に走査して
精密計測を行う動作を、複数のバンドに分割した数と同
じ回数繰り返して行う。形状計測データ処理部40は、
精密計測用カメラ19a,19bによる精密計測で得ら
れるバンド数と同数の分割毎の画像データに基づいて、
分割毎の精密形状計測データを生成するとともに、全体
を一つの精密形状計測データに合成することにより、被
計測物6の全体の精密な三次元形状を示す精密形状計測
データを生成する。すなわち、各バンド毎の画像データ
から各バンド毎の点群データを求め、このバンド毎点群
データを合成して全体の点群データを作成する。この精
密形状計測データを、パソコン44側のディスプレイ4
6に表示して確認することができる。
【0028】オペレータは、パソコン44の入力手段か
らパソコン側ディスプレイ46の画面上で下記のような
パラメータを設定することができる。 (1)スキャン(走査)の大きさ設定 スキャンの幅×高さ (2)スキャンのスピード設定 ・粗計測 ・精密計測 (3)精度の設定 シャッター間隔 (4)スキャン部分の選択 途中飛ばし
【0029】「スキャンの幅×高さ」は、レーザ発振器
16とカメラ18a,18b,19a,19bが、X軸
方向に走査する範囲と、Y軸方向の範囲である。このパ
ラメータを設定することにより、前記カメラ等が被計測
物6の計測範囲を越えて無駄に移動動作することを防止
している。粗計測と精密計測の「スキャンのスピード設
定」をすることにより、たとえば、粗計測の場合には高
速の走査速度で走査して計測時間を短縮し、精密計測の
場合には、粗計測時の走査速度より遅い走査速度で走査
して高精度に計測することができる。「シャッター間
隔」は、1回の走査中にカメラのシャッターを切る回数
(たとえば、100回,20回など)を示している。こ
のシャッター間隔を設定することにより、一回の走査中
にカメラで画像データを得る回数を設定して計測の精度
を調整することができる。ところで、被計測物6がたと
えばタイヤのようなドーナツ状のものである場合に、こ
の被計測物6を複数のバンドに分割した場合には、円環
内の空間部分を計測する動作を行って無駄が生じること
がある。そこで、「スキャン部分の選択」では、この空
間部分の「途中飛ばし」を設定することにより、この空
間部分の計測を省略して計測動作の無駄を防止してい
る。
【0030】次に、被計測物6の三次元形状を計測する
手順について説明する。図6および図7は、それぞれ粗
計測および精密計測の手順を示すフローチャート、図8
は形状計測データの作成の処理手順を示すフローチャー
トである。被計測物6の三次元形状の計測で、粗計測の
みでよい場合には図6に示す粗計測の手順を行う。被計
測物6を精密に計測したい場合には、この粗計測の手順
を行った後、図7に示す精密計測の手順を行うことにな
る。
【0031】オペレータが計測装置1とパソコン44を
オンして、パソコン側ディスプレイ46に計測用の画面
を表示することにより計測動作が準備完了となる。粗計
測を行う場合には、図6に示すように、パソコン側ディ
スプレイ46の画面上で粗計測のモードを選択する(ス
テップ101)。この選択操作により、スタート信号が
パソコン44からNC装置38に出力されて、NC装置
38による制御が開始される(ステップ102)。制御
が開始され、計測装置1の計測動作がスタートし、所定
のスタート点から移動し始めた移動台17の移動速度が
一定になった後、NC装置38から計測スタート信号が
出力されると、計測装置1は計測動作を開始する。計測
スタート信号はパソコン44にも送られる(ステップ1
03)。
【0032】計測動作では、制御部37は、X軸駆動部
95,Y軸駆動部96,Z軸駆動部97を制御して、レ
ーザ発振器16と粗計測用カメラ18a,18bが固定
されている移動台17のX軸,Y軸,Z軸方向の位置を
制御する。移動台17を、被計測物6の形状が計測可能
なY軸方向,Z軸方向の所定の位置に移動させる。すな
わち、Y軸方向については被計測物6の中央部近傍に位
置させ、Z軸方向については、被計測物6の計測側表面
が焦点深度内になるように位置させる。走査動作では、
Y軸,Z軸方向には移動させずに、X軸駆動部95を駆
動して、移動台17を開始点から所定の終了点まで所定
の走査速度で1回移動させる。すると、レーザ発振器1
6と粗計測用カメラ18a,18bは、X軸方向に1回
移動する。
【0033】レーザ発振器16から発光されるラインレ
ーザ光15が被計測物6の表面6aに照射され、その反
射光が被計測物6の形状に応じて変化する状態を粗計測
用カメラ18a,18bで計測する。粗計測用カメラ1
8a,18bがシャッターを切って撮像した画像データ
は、パソコン44の形状計測データ処理部40に順次取
得される(ステップ104)。移動台17が所定の終了
点に到着すると、計測動作が終了する(ステップ10
5)。移動台17は、この計測終了点で所定時間停止す
るドウエルの後(ステップ106)、X軸駆動部95に
駆動されてX軸方向のスタート点に戻る(ステップ10
7)。
【0034】形状計測データ処理部40は、粗計測用カ
メラ18a,18bから取得した画像データに基づい
て、被計測物6の概略の三次元形状を示す粗形状計測デ
ータ(すなわち、点群データ)を生成する。移動制御デ
ータ生成部41は、この点群データから移動制御データ
を生成する。この移動制御データは、被計測物6をY軸
方向に関して所定間隔(すなわち、設定した「スキャン
の高さ」であり、たとえば20mm)で複数のバンドに
分割した場合の、被計測物6の各X座標に対応するZ座
標の値(各バンド毎におけるZ軸形状追従座標データ)
である各バンド毎のデータバンド数分生成したデータで
ある。すなわち、この移動制御データは、レーザ発振器
16と精密計測用カメラ19a,19bが固定された移
動台17がX軸方向に走査移動する時に、そのバンドに
おけるZ軸方向に移動すべき位置を含むものである。そ
のために、前記Z軸形状追従座標データは、精密計測用
カメラ19a,19bを被計測物6の表面6aに対して
常にほぼ一定距離L(たとえば、65mm)を保つよう
に移動させるために、被計測物6の表面6aの座標値に
一定値を加算(または、減算)した値になっている。
【0035】この移動制御データは、パソコン44の移
動制御データ生成部41からNC装置38に転送される
(ステップ108)。こうして、粗計測が終了すると、
終了した旨の信号がNC装置38からパソコン44に出
力され(ステップ109)、粗計測の手順が終了する。
図6に示す粗計測で移動制御データが生成されているの
で、図7に示す精密計測の手順に移行することができ
る。この粗計測の手順によれば、粗形状計測データが被
計測物6の概略の三次元形状を示しているので、この粗
形状計測データをそのまま表示等することも可能であ
る。
【0036】図7に示すように、精密計測を行う場合に
は、パソコン側ディスプレイ46の画面上で精密計測モ
ードを選択する(ステップ201)。スタート信号がパ
ソコン44からNC装置38に出力されると、制御が開
始する(ステップ202)。計測装置1の計測動作がス
タートし、スタート点から移動し始めた移動台17の移
動速度が一定になった後、NC装置38から計測スター
ト信号が出力されると、計測装置1は計測動作を開始す
る。計測スタート信号はパソコン44に送られる(ステ
ップ203)。この時、移動台17は、精密計測用カメ
ラ19a,19bが被計測物6の最上部(または、最下
部)の1バンドを計測するように、Y軸駆動部96によ
り所定の高さ位置(Y軸方向位置)に移動している。
【0037】X軸駆動部95は、移動台17を粗計測時
の走査速度より遅い走査速度でX軸方向に移動させ、Z
軸駆動部97は、移動制御データに基づいて、被計測物
6のZ軸方向の形状に対応してZ軸方向に追従動作をす
る。これにより、精密計測用カメラ19a,19bは、
常に被計測物6の表面6aとほぼ一定距離Lを保って、
レーザ発振器16より発光されるラインレーザ光15の
照射による反射光を計測する。精密計測用カメラ19
a,19bで計測された画像データは、パソコン44の
形状計測データ処理部40に取得される(ステップ20
4)。
【0038】やがて、移動台17が終了点に到着して1
バンドの計測が終了した後(ステップ205)、全バン
ドの計測が終了したか否かを判断する(ステップ20
6)。被計測物6が複数のバンドに分割されていて、全
バンドの計測が終了していない場合には、移動台17
は、所定の終了点で所定の時間停止するドウエルの後
(ステップ207)、X軸方向に移動してこのバンドに
おけるスタート点に戻る(ステップ208)。Y軸駆動
部96を駆動して、移動台17を所定距離(すなわち、
設定した「スキャン高さ」)だけ下降動作(または、上
昇動作)させ、レーザ発振器16と精密計測用カメラ1
9a,19bを次のバンドに移動させた後、ステップ2
02に戻ってこのバンドにおける計測動作を繰り返す
(ステップ209)。
【0039】こうして、ステップ202から209まで
をバンド数と同じ回数繰り返して、全部のバンドの計測
が終了すると(ステップ206)、移動台17は、終了
点で所定時間のドウエルの後(ステップ210)、X,
Y,Z軸におけるスタート点に戻る(ステップ21
1)。精密計測が終了すると、計測終了の信号がNC装
置38からパソコン44に出力され、精密計測の手順が
終了する(ステップ212)。被計測物6の形状計測が
一方の側だけでよい場合にはこれで計測を終了する。被
計測物6の全周面の形状計測が必要な場合には、制御部
37からの指令により割出し装置9が動作して、被計測
物6を所定角度回転させて割出しを行う。割出しの後、
上述の粗計測と精密計測の動作を繰り返すことになる。
このようにして、被計測物6の全体の三次元形状を自動
的に計測することができる。
【0040】上述の粗計測および精密計測では、移動台
17が走査動作を開始する位置を、同一のX座標値上の
スタート点にしているので、粗形状計測データおよび精
密計測データをそれぞれ生成するデータ処理を容易に行
うことができる。なお、データ処理が可能であれば、X
軸方向の行きの動作と戻りの動作の両方を走査動作と
し、粗形状計測データおよび精密形状計測データを得る
ようにしてもよい。このようにすれば、計測時間がさら
に短縮するので好ましい。
【0041】次に、粗計測用カメラ18a,18bと精
密計測用カメラ19a,19bで得られた画像データか
ら、点群データである形状計測データの作成の処理手順
を図8を参照して説明する。図8に示すように、パソコ
ン44で粗計測モードを選択しスタートの指令を入力す
ると、粗計測動作が開始する(ステップ301)。粗計
測用カメラ18a,18bなどをX軸方向に1回走査す
ると、形状計測データ処理部40が、画像データを取得
するとともに点群データを求める粗計測処理を行う。こ
の粗計測処理では、粗計測用カメラ18a,18bから
取得される画像データに基づいて処理を行う。画像デー
タをパソコン44内に取り込み、有意データを抽出し、
その有意データの画素(ピクセル)座標を決定する。そ
して、この画素座標を被計測物の実座標系の座標値に変
換する。この変換されたデータが点群データとなる。
【0042】このX,Y,Z座標の点群データはファイ
ル50に保存される(ステップ302)。この点群デー
タをパソコン側ディスプレイ46に表示することができ
るので、形状計測の結果を確認することができる(ステ
ップ303)。次いで、移動制御データ生成部41は、
点群データから移動制御データを生成しファイル51に
保存した後(ステップ304)、この移動制御データを
NC装置38に送信する(ステップ305)。ステップ
301〜305が粗計測処理Bである。
【0043】次に、パソコン側ディスプレイ46の画面
上で精密計測モードを選択し、スタート指令を入力する
と、精密計測動作が開始する(ステップ306)。精密
計測用カメラ19a,19bは、被計測物6のY軸方向
の各バンド(分割)毎にX軸方向に走査しながらZ軸方
向に移動することにより、バンド数と同数の精密な画像
データを得る。形状計測データ処理部40は、バンド毎
の精密な画像データに基づいて、各バンド毎点群データ
を求め、それぞれファイル52,53,54等に保存す
る(ステップ307)。この画像データから点群データ
を求める処理は、粗計測時の処理と同一である。
【0044】次いで、形状計測データ処理部40は、バ
ンド毎の点群データを合成する処理を行って、被計測物
6の精密な三次元形状を示す一つの精密形状計測データ
を生成する処理を行う(ステップ308)。こうして生
成した全体の点群データはファイル55に保存される。
また、この点群データはパソコン側ディスプレイ46に
精密形状計測結果として表示され(ステップ309)、
計測処理を終了する。ステップ306〜309が精密計
測処理Cである。
【0045】本発明の粗計測用カメラ18a,18b
は、計測可能範囲(視野,焦点深度)が大きいので、被
計測物6に多少の凹凸があっても全体を一回で計測可能
である。一方、精密計測用カメラ19a,19bは、粗
計測用カメラの計測結果から生成される移動制御データ
に基づいて制御されて計測動作を行う。したがって、分
解能をよくするために計測可能範囲が小さい精密計測用
カメラ19a,19bでも計測が可能となる。粗計測で
は被計測物6の概略形状を把握することができ、精密計
測では、粗計測の結果を利用して、必要な箇所を重点的
に精密に計測することができる。その結果、被計測物6
の三次元形状の精密計測を高速かつ高精度に行うことが
できる。また、被計測物6の凹凸方向の計測可能範囲を
広くすることができるので、平面形状以外の立体的な被
計測物の計測も可能になる。このように、粗計測後に精
密計測を行って精密形状計測データを得ることができる
が、粗計測と精密計測の選択操作をパソコン側ディスプ
レイ46の画面上で簡単に行うことができるので、粗計
測のみを行って粗形状計測データを得ることもでき、計
測方法の自由度が広がる。
【0046】精密計測用カメラ19a,19bを粗計測
用カメラ18a,18bより被計測物6に近づけて配置
したので、粗計測から精密計測に切換えた時に、移動台
17をZ軸方向に大きく動かす必要がない。したがっ
て、Z軸方向の装置全体の寸法をコンパクトにすること
ができる。また、粗計測用カメラ18a,18bは被計
測物6より離れた後方に位置しているので、精密計測時
に粗計測用カメラ18a,18bが被計測物6と干渉す
る恐れがない。
【0047】被計測物6としては、金型,各種製品のほ
か、製鉄所で製造中の高熱の鉄材など金属材,花や木な
ど植物,土器など歴史的文化遺産,人体の全部または一
部などであってもよい。なお、各図中同一符号は同一ま
たは相当部分を示す。
【0048】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、被
計測物の三次元形状を非接触計測で高精度にかつ高速に
行うことができる。また、選択操作により粗計測のみを
行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図8は本発明の実施形態の一例を示す
図で、図1は三次元形状計測装置の左側面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図2のIII 線平面図である。
【図4】前記三次元形状計測装置の部分拡大平面図であ
る。
【図5】図4のV線拡大矢視図である。
【図6】粗計測の手順を示すフローチャートである。
【図7】精密計測の手順を示すフローチャートである。
【図8】形状計測データの作成の処理手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 三次元形状計測装置 6 被計測物 6a 被計測物の表面(被計測面) 8 被計測物載置台 12a,12b 粗計測用カメラの光学レンズ先端部 15 ラインレーザ光(帯状ビーム) 16 レーザ発振器(照射光光源部) 17 移動台 18a,18b 粗計測用カメラ(第1のカメラ) 19a,19b 精密計測用カメラ(第2のカメラ) 20a,20b 精密計測用カメラの光学レンズ先端
部 40 形状計測データ処理部 41 移動制御データ生成部 95 X軸駆動部(第1の駆動部) 96 Y軸駆動部(第2の駆動部) 97 Z軸駆動部(第3の駆動部) L 一定の距離 X 第1の方向 Y 第2の方向 Z 第3の方向 θ 所定の角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今枝 明憲 千葉県松戸市松戸1307−1 松戸ビルディ ング12階 株式会社ソフトウイング内 Fターム(参考) 2F065 AA04 AA53 DD03 DD06 FF04 FF43 GG04 HH05 JJ03 JJ05 JJ26 MM03 MM04 MM07 PP12 PP22 QQ24 3C029 AA06 AA40 BB01 BB10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射光光源部から帯状ビームの照射光を
    被計測物の表面に照射し、この照射光の前記被計測物表
    面で反射した反射光が前記被計測物の形状に応じて変化
    する状態を、前記照射光の光軸に対して所定の角度を有
    する位置に設けられた複数のカメラで計測することによ
    り、前記被計測物の形状を得る計測方法であって、 前記複数のカメラは、所定の計測範囲を計測可能な第1
    のカメラと、この第1のカメラより狭い計測範囲を高精
    度に計測可能な第2のカメラとからなり、 前記照射光光源部および前記第1のカメラを前記被計測
    物に対して走査方向に少なくとも1回走査するとともに
    前記第1のカメラで計測する第1の計測を行い、 前記第1のカメラから出力される第1の画像データに基
    づいて、前記被計測物の概略の三次元形状を示す第1の
    三次元形状計測データを生成し、 前記第2のカメラを前記走査方向に走査する際にこの第
    2のカメラと前記被計測物の表面とが所定の距離をほぼ
    保って移動可能な移動制御データを前記第1の三次元形
    状計測データから生成し、 この移動制御データに基づいて、前記照射光光源部およ
    び前記第2のカメラを走査するとともに前記第2のカメ
    ラで計測する第2の計測を行い、 前記第2のカメラから出力される第2の画像データに基
    づいて、前記被計測物の精密な三次元形状を示す第2の
    三次元形状計測データを生成することを特徴とする三次
    元形状計測方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の計測は、前記被計測物の被計
    測面と向かい合う平面であるとともに前記走査方向を含
    む平面においてこの走査方向と直交する方向に関して分
    割して計測を行うものであり、 前記移動制御データは、前記分割する方向の分割数と前
    記第1の三次元形状計測データとから生成され、前記第
    2のカメラと前記被計測物の表面とが所定の距離をほぼ
    保って移動可能な分割毎の移動制御データであり、 前記第2の計測を分割数分繰り返し、前記第2のカメラ
    から出力される分割毎の前記第2の画像データに基づい
    て分割毎の前記第2の三次元形状計測データを生成する
    とともに、全体を一つの三次元形状計測データに合成す
    ることにより、前記被計測物の全体の三次元形状計測デ
    ータを生成することを特徴とする請求項1に記載の三次
    元形状計測方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のカメラと前記第2のカメラ
    は、前記分割方向の所定の位置に同一またはほぼ同一の
    角度位置に設けられたそれぞれ一対のカメラであり、 一対の前記第1のカメラおよび一対の前記第2のカメラ
    からそれぞれ出力された画像データに基づいて、前記三
    次元形状計測データを生成することを特徴とする請求項
    1または2に記載の三次元形状計測方法。
  4. 【請求項4】 帯状ビームの照射光を被計測物の表面に
    照射し、この照射光の前記被計測物表面で反射した反射
    光が前記被計測物の形状に応じて変化する状態を、前記
    照射光の光軸に対して所定の角度を有する位置に設けら
    れた複数のカメラで計測することにより、前記被計測物
    の形状を得る計測装置であって、 移動可能な移動台に取り付けられ前記帯状ビームを発光
    する照射光光源部と、 前記移動台の前記照射光光源部の両側に配置され、所定
    の計測範囲の計測が可能な第1のカメラと、 この第1のカメラの近傍に、かつ前記移動台の前記照射
    光光源部の両側に配置され、前記第1のカメラより狭い
    計測範囲を高精度に計測可能な第2のカメラと、 互いに直交する第1,第2および第3の方向に、前記移
    動台を前記被計測物に対して相対的にそれぞれ移動させ
    る第1,第2および第3の駆動部と、 前記第1のカメラおよび前記第2のカメラで得られた画
    像データを前記被計測物の三次元形状計測データに生成
    処理する形状計測データ処理部と、 前記第1のカメラで得られた前記画像データから前記形
    状計測データ処理部で生成された前記三次元形状計測デ
    ータから、前記第2のカメラで計測する際の走査方向の
    移動に同期させて前記被計測物の表面と前記第2のカメ
    ラとの間隔がほぼ一定となるように移動させる移動制御
    データを生成する移動制御データ生成部とを備えたこと
    を特徴とする三次元形状計測装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のカメラによる計測は、前記被
    計測物の被計測面と向かい合う平面であるとともに前記
    走査方向を含む平面においてこの走査方向と直交する方
    向に関して分割して計測を行うものであり、 前記移動制御データは、前記分割する方向の分割数と、
    前記第1のカメラで得られた前記画像データから生成さ
    れた前記三次元形状計測データとから生成され、前記第
    2のカメラと前記被計測物の表面とが所定の距離をほぼ
    保って移動可能な分割毎の移動制御データであり、 前記第2の計測を分割数分繰り返し、前記第2のカメラ
    から出力される分割毎の前記画像データに基づいて分割
    毎の三次元形状計測データを生成するとともに、全体を
    一つの三次元形状計測データに合成することにより、前
    記被計測物の全体の三次元形状計測データを生成するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の三次元形状計測装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のカメラの光学レンズ先端部
    を、前記第1のカメラの光学レンズ先端部より前記被計
    測物に近づくように配置したことを特徴とする請求項4
    または5に記載の三次元形状計測装置。
  7. 【請求項7】 前記照射光光源部はレーザ発振器であ
    り、前記帯状ビームはこのレーザ発振器が発光したライ
    ンレーザ光であることを特徴とする請求項4,5または
    6に記載の三次元形状計測装置。
  8. 【請求項8】 前記被計測物を載置する被計測物載置台
    は割り出し可能になっているものであることを特徴とす
    る請求項4から7のいずれかの項に記載の三次元形状計
    測装置。
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