JP5954855B1 - 加工装置 - Google Patents

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【課題】設置機械を、それが設置されている場所(現地)で精度よく加工することを可能とする技術の提供。【解決手段】設置機械9を加工する加工装置100であって、加工具41とこれを設置機械9における加工対象面91に沿って移動させる移動機構12とを含み、設置機械9の上に乗って加工対象面91を加工する、加工ユニット1と、加工ユニット1とは別体に設けられ、設置機械9の外部から設置機械9の3次元形状を測定する3次元測定部2と、3次元測定部2が取得した測定情報に基づいて、加工ユニット1を制御する制御部3と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、設置場所に固定されている機械(以下、これを「設置機械」という。)を、その設置場所で加工(現地加工)するための技術に関する。
例えば、旋盤等のような設置機械においては、そのメンテナンス等のために、定期的に、各種の加工(具体的には例えば、使用により偏摩耗した部材を削ってその水平度を高めるための加工(切削、研削加工)や、摺動面に焼き付き防止のための油溜まりとなる凹部を形成するための加工(所謂、きさげ加工)、等)を施す必要がある。
一般に、機械のメンテナンス作業は、対象機械をメーカーの工場等に持ち込み、オーバーホールすることによって行われる。しかし、長さが数メートルから十数メートルにも及ぶ大きな物を加工するための大型の設置機械は、そのままメーカーの工場まで運ぶことが出来ないため、設置機械を、その設置場所(現地)で解体し、解体した各部品をメーカーの工場まで運び、メーカーの工場で各種の加工を施して、再び現地に運び入れて組み立てる、という流れでなされることが多い。しかしながら、大型の設置機械を解体して運送する作業には、大変な手間と時間とコストがかかってしまう。
そこで、設置機械のメンテナンス作業を現地で行うことを可能とするための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、旋盤のベッドの上に電動きさげ工具が設置された往復台を載置し、この往復台をベッドの長尺方向に沿って往復移動させながら、電動きさげ工具によるベッドの摺動面のきさげ加工を行う技術が提案されている。この技術によると、旋盤に対するきさげ加工を現地で施すことができる。
特開平10-151522号公報
特許文献1の構成においては、電動きさげ工具が設置された往復台が、旋盤のベッドの上に載置されている。したがって、ベッドの上面に、傾斜、うねり、摩耗によるすり減り、傷、等といった非水平な部分が存在している場合、きさげ加工で形成される凹部が局所的に深く(あるいは、浅く)なったり、凹部の形成間隔が局所的に長く(あるいは、短く)なったり、きさげ加工で形成される面の水平度が十分ではなくなったり、等といった事態が生じる虞があった。つまり、特許文献1の構成においては、ベッドの上面に非水平な部分が存在している場合に、これがそのまま加工精度の悪化につながってしまう虞があった。これは、きさげ加工に限らず、他の加工についても同じである。
本発明が解決しようとする課題は、設置機械を、それが設置されている場所(現地)で精度よく加工することを可能とする技術の提供である。
上記課題を解決するために成された本発明は、
設置機械を加工する加工装置であって、
加工具と前記加工具を前記設置機械における加工対象面に沿って移動させる移動機構とを含み、前記設置機械の上に乗って前記加工対象面を加工する、加工ユニットと、
前記加工ユニットとは別体に設けられ、前記設置機械の外部から前記設置機械の3次元形状を測定する3次元測定部と、
前記3次元測定部が取得した測定情報に基づいて、前記加工ユニットを制御する制御部と、
を備える。
この発明によると、加工ユニットが、設置機械の上に乗って加工対象面を加工するので、設置機械をそれが設置されている場所で加工することができるところ、この加工ユニットが、設置機械の3次元形状の測定情報に基づいて制御されるので、設置機械の3次元形状を加味して精確な加工を行うことができる。特にここでは、当該測定情報を取得する3次元測定部が、加工ユニットとは別体に設けられる。仮に、3次元測定部が加工ユニットと一体に設けられた場合、得られる測定情報は、加工ユニットが載せられる面を基準とした相対的な位置情報となるので、例えば、当該面に水平面に対して傾斜している部分が存在する場合に、これを検出することができない虞がある。これに対し、この発明では、3次元測定部が、加工ユニットと別体に設けられており、設置機械の外部からこれを3次元測定することによって測定情報を取得するので、このような傾斜をも適切に検出して、加工ユニットの制御に反映することができる。したがって、十分に高い加工精度を確保することができる。
なお、上記の発明において、3次元測定部は、設置機械における加工対象面、および、設置機械における加工ユニットが乗せられる面のうちの少なくとも一方を、3次元測定することが好ましい(ただし、「加工対象面」と「加工対象面と加工ユニットが乗せられる面」は、同じ面であってもよいし、別の面であってもよい)。
好ましくは、前記加工装置において、
前記移動機構が、
前記加工具が搭載され、車輪とこれを回転させる回転駆動機構とを備えて前記車輪の回転により前記設置機械の上を走行する走行台車、
を備える。
車輪の回転により設置機械の上を走行する走行台車は、例えばレールとこれに沿って摺動する部材とを用いて加工具を移動させる機構と比較して、小回りが利き、取り回しに優れる。ここでは、このような走行台車に加工具が搭載されるので、加工具を加工対象面における任意の位置に自在に移動させることが可能となり、様々な加工態様に柔軟かつ適切に対応することができる。
好ましくは、前記加工装置において、
前記3次元測定部が、
レーザスキャナ、および、レーザトラッカーの少なくとも一方を含む。
この構成によると、設置機械の3次元形状を精確に測定することができるので、加工精度を特に高めることができる。
この発明によると、設置機械の上に乗って加工対象面を加工する加工ユニットが、設置機械とは別体に設けられた3次元測定部が設置機械の外部からその3次元形状を測定することによって得られた測定結果に基づいて、制御されるので、設置機械の3次元形状を加味した精確な加工を行うことができる。
加工装置の全体構成を模式的に示す図。 加工ユニットの側面図。 加工ユニットの上面図。 制御部のブロック図。 加工装置が旋盤を加工する際に実行される一連の処理の流れを示す図。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<1.装置構成>
実施形態に係る加工装置100の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、加工装置100の全体構成を模式的に示す図である。なお、図1では、説明の便宜上、各要素が模式的に示されているとともに、図をわかりやすくするために一部の要素の図示が省略されている。
加工装置100は、加工対象となる設置機械が設置されている場所(現地)で、当該設置機械を加工する装置である。ここでは、一例として、加工対象となる設置機械が旋盤9であるとし、加工装置100が、旋盤9のベッドの上面90に形成されているレール91の表面の加工(具体的には、きさげ加工)を行う場合について説明する。
加工装置100は、旋盤9の上に乗ってレール91を加工する加工ユニット1と、旋盤9の3次元形状を測定する3次元測定部2と、3次元測定部2が取得した測定情報に基づいて加工ユニット1を制御する制御部3とを備える。加工ユニット1および3次元測定部2は、いずれも、有線あるいは無線で、制御部3と電気的に接続されている。
<i.加工ユニット1>
加工ユニット1の構成について、図1に加え、図2、図3を参照しながら具体的に説明する。図2は、加工ユニット1の側面図である。図3は、加工ユニット1の上面図である。なお、図2、図3でも、説明の便宜上、各要素が模式的に示されているとともに、図をわかりやすくするために一部の要素の図示が省略されている。
加工ユニット1は、きさげ加工を行う加工部11と、これが搭載される走行台車12とを備える。
<加工部11>
加工部11は、加工具(ここでは、きさげ加工用の刃物(一般に、スクレーパーとも呼ばれる))41を備える。この刃物41は、一対の支持板(すなわち、上側の支持板42および下側の支持板43)を介して、後述する走行台車12の第2軸部58に支持される。
一対の支持板42,43の各々は、長尺な平板であり、長尺方向の一端においてヒンジ部44を介して連結されるとともに、他端において調整棒45を介して連結されている。調整棒45の一端は、一方の支持板43とヒンジ部451を介して連結されており、他端は、他方の支持板42に形成された貫通孔に挿通されている。調整棒45には、これをその延在方向に沿って支持板42に対して進退移動させる第1駆動部46が連結されており、第1駆動部46が調整棒45を進退移動させることによって、下側の支持板43(ひいては、これに支持されている刃物41)が、ヒンジ部44を中心に揺動する。
下側の支持板43の下面には、その長尺方向に沿って延在するガイドレール431が敷設されており、このガイドレール431には、移動体47が当該ガイドレール431に沿って移動可能に配設されている。また、移動体47には、これをガイドレール431に沿って往復移動させる第2駆動部48が連結されている。また、移動体47には刃物41が連結されており、移動体47がガイドレール431に沿って往復移動することによって、刃物41が当該ガイドレール431に沿って往復移動する。
このような構成を備える加工部11においては、刃物41が加工対象面であるレール91の表面に当接した状態で、第1駆動部46の駆動を受けて揺動されつつ、第2駆動部48の駆動を受けてガイドレール431に沿って移動されることによって、レール91に凹部が形成される。
<走行台車12>
走行台車12は、加工ユニット11が備える刃物41を、加工対象面であるレール91の表面に沿って移動させる移動機構である。
走行台車12は、幅広の車輪51と、その中心に挿通された車軸52と、車軸52をその軸線の周りに回転させる車輪駆動部53とを備える(この構成において、車軸52および車輪駆動部53が、車輪51を回転させる回転駆動機構を構成する)。車軸52は、軸受け(図示省略)を介して、枠部54に固定される。また、走行台車12は、一対の補助車輪510と、各補助車輪510を連結する補助車軸520とを備える。補助車軸520は、車軸52からずれた位置において、軸受け(図示省略)を介して枠部54に固定される。この構成において、車輪駆動部53が車軸52を回転させると、これに伴って車輪51および一対の補助車輪510が回転し、走行台車12が車軸52の延在方向と直交する方向に走行する。
枠部54の上側には第1軸部55が配設される。第1軸部55は、その軸線A1が、例えば略鉛直方向に沿うように配置される。第1軸部55と枠部54の間には軸受け(図示省略)が設けられており、第1軸部55は枠部54に対して回動可能に支持される。さらに、第1軸部55には、これをその軸線A1の周りで回転させる第1回転駆動部56が連結されている。
第1軸部55の上端付近には、略水平に延在する長尺の支持竿57の一端が固定されている。したがって、第1回転駆動部56の駆動を受けて第1軸部55が軸線A1の周りで回転すると、支持竿57が、線A1を中心として回動し、支持竿57の他端が、軸線A1を中心とする円弧状の軌道に沿って移動する(図3の一点鎖線参照)。後述するように、支持竿57の他端には、第2軸部58を介して加工具11が支持されている。つまり、第1軸部55を軸線A1の周りで回転させることによって、加工具11を、軸線A1を中心とする円弧状の軌道に沿って移動させることができる。
支持竿57の他端には、第2軸部58が配設される。第2軸部58は、その軸線A2が、例えば略鉛直方向に沿うように配置される。第2軸部58と支持竿57の間には軸受け(図示省略)が設けられており、第2軸部58は支持竿57に対して回動可能に支持される。さらに、第2軸部58には、これをその軸線A2の周りで回転させる第2回転駆動部59が連結されている。
第2軸部58の下端には、加工具11(具体的には、上側の支持板42)が固定されている。したがって、第2回転駆動部59の駆動を受けて第2軸部58が軸線A2の周りで回転すると、支持板42が、水平面内において、軸線A2を中心として回動する(図3の点線参照)。つまり、第2軸部58を軸線A2の周りで回転させることによって、支持竿57の延在方向に対するガイドレール431の延在方向(すなわち、刃物41が進退移動する方向)を変更することができる。
また、第2軸部58は、軸線A2に沿って伸縮可能な構成となっている。また、第2軸部58には、これを伸縮させる駆動部(図示省略)が連結されている。この構成において、第2軸部58を伸縮させることによって、刃物41の高さを変更することができる。
<ii.3次元測定部2>
再び図1を参照する。3次元測定部2は、測定対象物(ここでは、加工対象物である旋盤9)の3次元形状を測定する(以下、3次元形状を測定することを単に「3次元測定」ともいう)。ただし、3次元測定部2は、必ずしも旋盤9の全体を3次元測定する必要はなく、レール91の表面(すなわち、加工ユニット1が加工を施す加工対象面)と、ベッドの上面90(すなわち、加工ユニット1が載せられる面、換言すると、走行台車12が走行する走行面)とのうちの少なくとも一方を、3次元測定すればよい。この実施形態においては、レール91とベッドの上面90との両方が、3次元測定の対象とされるものとする。
3次元測定部2は、具体的には例えば、レーザスキャナ、あるいは、レーザトラッカー、あるいは、それらの両方により構成される。
レーザスキャナは、レーザ光で測定対象物を走査(スキャニング)して、その反射光を受光することによって(所謂、レーザスキャニング方式)、測定対象物の3次元形状を測定する測定装置である。また、レーザトラッカーは、測定対象物に接触させた治具(ターゲット)に向けてレーザ光を照射し、ターゲットからの反射光を受光することによって、測定対象物の3次元形状を測定する測定装置である。
レーザスキャナは、測定対象物の3次元形状を迅速かつ精確に測定できる。一方、レーザトラッカーは、測定対象物の3次元形状を特に高精度に測定できる。したがって、例えば、比較的大きな旋盤9を加工する場合は、3次元測定部2をレーザスキャナにより構成することが好ましく、例えば、求められる加工精度が比較的高い場合は、3次元測定部2をレーザトラッカーにより構成することが好ましい。また、3次元測定部2をレーザスキャナとレーザトラッカーとの組み合わせにより構成し、加工対象面であるレール91の表面はレーザトラッカーで、走行面であるベッドの上面90はレーザスキャナで、それぞれ3次元測定してもよい。
3次元測定部2は、加工ユニット1とは別体に設けられ(すなわち、加工ユニット1と一体ではなく別個に設けられ)、旋盤9の外部の位置(すなわち、旋盤9から離間した位置)に配置されて、当該位置から旋盤9を3次元測定する。この3次元測定によって得られる測定情報には、旋盤9の表面における複数のポイント各々の3次元の座標情報が含まれる。この座標情報は、地軸(鉛直軸)をZ軸とし、水平面をXY面とするような座標空間上に規定されることが好ましい。
3次元測定部2によって得られる測定情報は、加工ユニット1の制御に用いられる。仮に、3次元測定部2が加工ユニット1と一体に設けられた場合、得られる測定情報は、ベッドの上面90(すなわち、加工ユニット1が載せられる面、換言すると、走行台車12が走行する走行面)を基準とした相対的な位置情報となる。したがってこの場合は、例えば、ベッドの上面90に水平面に対して傾斜している部分が存在する場合に、これを検出することができない。ここでは、3次元測定部2が、加工ユニット1と別体に設けられて、旋盤9の外部からこれを3次元測定するので、このような傾斜をも適切に検出して、加工ユニット1の制御に反映することができる。したがって、十分に高い加工精度を確保することができる。
<iii.制御部3>
制御部3の実態は例えばコンピュータである。具体的には、制御部3は、図4に示すように、中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)31、メモリ32、LCD(Liquid Crystal Display)等から成るモニタ33、キーボードやマウス等から成る入力部34、記憶部35、外部装置等とのLAN(Local Area Network)などのネットワークを介した接続を司るためのインターフェース(I/F)36等が、互いに接続された構成を備えている。メモリ32は、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置によって構成される。また、記憶部35は、例えば、ROM(Read only Memory)・フラッシュメモリ・EPROM(Erasable Programmable ROM)・EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)・HDD(Hard Disc Drive)・SSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶装置によって構成される。記憶部35には、制御部3の全体の動作を制御するOS(Operating System)の他、制御部3を加工装置100の制御部として機能させるためのプログラム300等が格納されている。
プログラム300には、測定指示部301、および、NC制御部302が含まれている。これらはいずれも、CPU31が、プログラム300をメモリ32に読み出して実行することによりソフトウェア的に実現される機能部である。なお、これらの機能部301,302は、専用のハードウェアを用いて実現されてもよい。もっとも、汎用のコンピュータをハードウェア資源とし、当該コンピュータにインストールされた専用の処理ソフトウェアを実行することにより実現するのが一般的である。
測定指示部301は、3次元測定部2に旋盤9の3次元測定を行わせるとともに、当該3次元測定によって取得された測定情報を3次元測定部2から受信する。
NC制御部302は、3次元測定部2から受け取った測定情報に基づいて、加工ユニット1の各種の制御パラメータの値を調整するとともに、当該制御パラメータに基づいて加工ユニット1を制御してこれに加工動作を行わせる。ただし、加工ユニット1における加工態様(きさげ加工が施される位置や領域、きさげ加工で形成される凹部のサイズ、当該凹部の深さ、当該凹部の形成間隔、刃物41の押し込み量、等)は、加工部11および走行台車12が備える一群の駆動部(第1駆動部46、第2駆動部48、車輪駆動部53、第1回転駆動部56、第2回転駆動部59、等)の各々に与える制御パラメータの値により規定されるものであり、ここでいう「各種の制御パラメータ」は、これらの各駆動部に与える制御パラメータを指す。
<2.加工装置100の動作>
加工装置100が設置機械(ここでは例えば旋盤9)を加工する際に実行される一連の処理について、図1〜図4に加え、図5を参照しながら説明する。図5は、当該処理の流れを示す図である。
ステップS1:まず、測定指示部301が、3次元測定部2に、旋盤9(具体的には、レール91およびベッドの上面90)の3次元測定の実行指示を与える。3次元測定部2は、当該指示に応じて旋盤9の3次元測定を行い、取得した測定情報を制御部3に送信する。測定指示部301は、当該測定情報を取得すると、これを、記憶部35に格納されたファイルに書き込む。
ステップS2:続いて、NC制御部302が、加工ユニット1の各種の制御パラメータの基準値を設定する。具体的には例えば、NC制御部302は、オペレータから、加工態様に係る指示(具体的には、きさげ加工を施すべき位置および領域、当該きさげ加工にて形成するべき凹部のサイズ、当該凹部の深さ、凹部の形成間隔、刃物41の押し込み量、等の指定)を受け付け、当該指示された加工態様を実現することができるような各種の制御パラメータの値をそれぞれ算出し、当該算出された各値を、各制御パラメータの基準値に設定する。
ステップS3:続いて、NC制御部302が、ステップS1で得られた測定情報に基づいて、ステップS2で設定された制御パラメータの各基準値を適宜調整する。
具体的には、NC制御部302は、まず、旋盤9の測定情報に基づいて、旋盤9における各位置の理想位置からのずれ量を検出する(ステップS31)。すなわち、NC制御部302は、加工対象面であるレール91の表面は理想的には所定の高さで水平に延在していると仮定して、レール91の測定情報に基づいて、レール91における各位置の理想位置からのずれ量を検出する。同様に、走行面であるベッドの上面90も理想的には所定の高さで水平に延在していると仮定して、ベッドの上面90の測定情報に基づいて、ベッドの上面90における各位置の理想位置からのずれ量を検出する。当該ずれ量を検出することによって、レール91(あるいは、ベッドの上面90)における非水平な部分(すなわち、水平方向に対して傾斜している部分、水平方向に対してうねりのある部分、摩耗によりすり減っている部分、傷のある部分、等)の位置およびプロファイル(輪郭)が特定される。
ステップS2で設定された制御パラメータの各基準値は、レール91およびベッドの上面90が理想的な状態にあると仮定して設定された値であり、当該基準値をそのまま用いてきさげ加工が行われた場合、傾斜している部分、摩耗によりすり減っている部分、傷のある部分、等においては、オペレータが指示した通りの加工態様でのきさげ加工が行われない(加工誤差が生じる)可能性がある。例えば、レール91における傾斜している部分については、きさげ加工後のレール91の水平度が十分ではない可能性がある。また例えば、レール91における摩耗によりすり減っている部分については、きさげ加工で形成される凹部の深さが定められたものよりも浅くなってしまう可能性がある。また例えば、ベッドの上面90においてうねりのある部分を走行台車12が走行しながらきさげ加工を行った場合、当該きさげ加工における凹部の形状や深さ、凹部の形成間隔等が定められた値にならない可能性がある。
そこで、NC制御部302は、続いて、ステップS31で検出されたずれ量に基づいて(すなわち、当該ずれ量が補償されるように)、制御パラメータの各値を調整する(ステップS32)。例えば、レール91における上向きに傾斜している部分については、傾斜方向に沿ってきさげ加工する際の刃物41の押し込み量が徐々に大きくなるように、制御パラメータの値を調整する。また例えば、レール91における摩耗によりすり減っている部分については、当該部分をきさげ加工する際の刃物41の押し込み量が、ずれ量に比例する量だけ大きくなるように、制御パラメータの値を調整する。また例えば、ベッドの上面90におけるうねりのある部分については、当該部分を走行台車12が走行する際の走行台車12の走行速度が、うねりの振幅に比例する量だけ遅くなるように、制御パラメータの値を調整する。
ステップS4:続いて、例えばオペレータによって、加工ユニット1がベッドの上面90における定められた初期位置に載置される。
ステップS5:続いて、NC制御部302の制御下で、加工ユニット1によるレール91のきさげ加工が実行される。すなわち、走行台車12がベッドの上面90を走行しつつ、加工部11によるきさげ加工が実行されることによって、レール91にきさげ加工が施される。ただし、NC制御部302は、ステップS3で調整された制御パラメータに基づいて加工ユニット1の各部を制御(NC制御)する。したがって、旋盤9における理想位置からのずれ量が補償されて、十分に高い精度できさげ加工が行われる。
オペレータから指定された領域全体のきさげ加工が終了すると、加工ユニット1は例えば初期位置に戻って、当該位置で停止する。
<3.他の実施形態>
上記の実施形態においては、加工装置100はきさげ加工を行うものとしたが、加工装置100は、きさげ加工以外の各種の加工(例えば、切削加工、研削加工、等)を行うものであってもよい。この場合、加工部11(例えば、加工部11の刃物41等)を、加工態様に応じた形状のものに適宜変更すればよい。
上記の実施形態においては、加工ユニット1は、加工部11を移動させる移動機構として、走行台車12を備える構成としていたが、当該移動機構が、レール(例えば、ベッドの上面90に敷設されたレール)とこれに沿って摺動する部材とを含んで構成されてもよい。この構成においては、3次元測定部2が、ベッドの上面90の測定情報を取得し、当該測定情報に基づいて、レールが水平面内に平行に延在するものとなるように、レールの敷設位置が調整されることが好ましい。
100 加工装置
1 加工ユニット
11 加工部
41 刃物(加工具)
42,43 支持板
431ガイドレール
44 ヒンジ部
45 調整棒
46 第1駆動部
47 移動体
48 第2駆動部
12 走行台車
51 車軸
52 車輪
53 車輪駆動部
54 枠部
55 第1軸部
56 第1回転駆動部
57 支持竿
58 第2軸部
59 第2回転駆動部
2 3次元測定部
3 制御部
301 測定指示部
302 NC制御部
9 旋盤
91 レール(加工対象面)
90 ベッドの上面(走行面)

Claims (3)

  1. 設置機械を加工する加工装置であって、
    加工具と前記加工具を前記設置機械における加工対象面に沿って移動させる移動機構とを含み、前記設置機械の上に乗って前記加工対象面を加工する、加工ユニットと、
    前記加工ユニットとは別体に設けられ、前記設置機械の外部から前記設置機械の3次元形状を測定する3次元測定部と、
    前記3次元測定部が取得した測定情報に基づいて、前記加工ユニットを制御する制御部と、
    を備える、加工装置。
  2. 請求項1に記載の加工装置であって、
    前記移動機構が、
    前記加工具が搭載され、車輪とこれを回転させる回転駆動機構とを備えて前記車輪の回転により前記設置機械の上を走行する走行台車、
    を備える、加工装置。
  3. 請求項1または2に記載の加工装置であって、
    前記3次元測定部が、
    レーザスキャナ、および、レーザトラッカーの少なくとも一方を含む、
    加工装置。
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