JP2000128303A - 家庭用生ゴミ脱水機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生ゴミの水分を取り除くための家庭用生ゴミ
脱水機を提供する。 【解決手段】 シンクの排水口（３）には筒状凹部
（５）を形成し、該筒状凹部内には多数の透孔（７）を
備えた脱水篭（９）を回転自在に配設し、該脱水篭をモ
ータ（１５）により回転させ、該脱水篭の上端を開口
し、筒状凹部の上端開口部には脱水篭の上端開口部を覆
う蓋（２７）を着脱自在に取り付け、筒状凹部内におけ
る脱水篭の下方には筒状部（３３）と該筒状部の上端を
塞ぐ天板部（３５）とよりなり下端を開口した臭気止め
（３１）を配設し、該臭気止めにおける筒状部の内側に
は筒状凹部より外部に至る排水管（３７）の開口端（３
９）を該筒状部の下縁（３３ａ）よりも高くなるように
した状態で臨ませる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は家庭用生ゴミ脱水機
に関するものである。生ゴミは主として台所から出る
肉、魚、野菜等の屑や食べ残し等の水分を多く含んだゴ
ミであり、本発明はこのような生ゴミの水分を取り除く
ための家庭用生ゴミ脱水機に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】生ゴミは多量の水分を含むため、一般家
庭が生ゴミをそのままゴミ袋に入れてゴミ集積所に出し
たときには、ゴミ焼却施設において当該生ゴミ自体が燃
えにくいだけでなく、生ゴミの水分により他の乾いたゴ
ミまで濡れて燃えにくくなる。従って、ゴミの燃焼効率
が非常に悪くなり、燃料費が嵩むと共にダイオキシンが
発生するという問題が生ずる。また、生ゴミは多量の水
分を含むため、悪臭を発するだけでなく、重量が大きく
なり収集運搬作業の負担を増大させるという問題もあ
る。

【０００３】このような問題は生ゴミが多量の水分を含
むことに起因するのであるから、一般家庭において生ゴ
ミを脱水した状態でゴミ集積所に出すようにすれば、上
記問題は解消するものと思われる。しかるに、生ゴミの
水分を取り除くようにした好ましい家庭用生ゴミ脱水機
は本出願人の知る限りにおいて従来存在しない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑
み、本発明は好ましい家庭用生ゴミ脱水機を提供しよう
としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、シンク（流し）における底部の排水口に
モータにより回転する脱水篭を取り付けた家庭用生ゴミ
脱水機を提供するものである。

【０００６】即ち、本発明は、シンクにおける底部の排
水口には上端を開口した有底の筒状凹部を形成し、該筒
状凹部内には多数の透孔を備えた脱水篭を回転自在に配
設し、該脱水篭をモータにより回転させるようになし、
該脱水篭の上端を開口し、筒状凹部の上端開口部には脱
水篭の上端開口部を覆う蓋を着脱自在に取り付け、筒状
凹部内における脱水篭の下方には筒状部と該筒状部の上
端を塞ぐ天板部とよりなり下端を開口した臭気止めを配
設し、該臭気止めにおける筒状部の内側には筒状凹部よ
り外部に至る排水管の開口端を該筒状部の下縁よりも高
くなるようにした状態で臨ませたことを特徴とする家庭
用生ゴミ脱水機を提供するものである。

【０００７】

【作用】本発明の家庭用生ゴミ脱水機により生ゴミを脱
水する際には、生ゴミを脱水篭に投入した状態で該脱水
篭をモータにより回転させればよい。しかるときは、脱
水篭内の生ゴミは脱水篭と共に回転し、生ゴミ中に含ま
れている水分は遠心力により生ゴミから分離され、脱水
篭の透孔より脱水篭の外部に脱出し、シンクにおける底
部の排水口に形成された筒状凹部に入り、筒状凹部と臭
気止めとの間の隙間（図３の符号３２参照）を通って排
水管より外部にで出る。筒状凹部における底部の水位は
排水管の開口端と同じ高さになるのであるが、該排水管
の開口端は臭気止めにおける筒状部の下縁よりも高い位
置にある。換言すれば、臭気止めにおける筒状部の下縁
は常に筒状凹部における底部の水中に没している。従っ
て、排水管の開口端より排水管内の悪臭が臭気止めの上
方に出ることはない。

【０００８】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。符号１に示すものはシンクにお
ける底部、符号３はシンクにおける底部１の排水口であ
る。排水口３には上端を開口した有底の筒状凹部５を形
成する。符号６に示すものは筒状凹部５の上端開口部で
ある。筒状凹部５は一例としてプラスチックにより形成
する。

【０００９】筒状凹部５内には多数の透孔７、７・・・
を備えた脱水篭９を回転自在に配設する。脱水篭９は一
例としてステンレス鋼製とし、上縁に鍔１１を突設し、
該鍔１１を筒状凹部５の内面に突設した環状突起１３に
回転自在且つ取り外し自在に支持させる。脱水篭９を減
速機付モータ１５により回転させるようになす。モータ
１５の出力軸１７は連結具１９を介して脱水篭９の底部
９ａに取り付けられる。即ち、一例として出力軸１７の
先端にピン２１を突設し、該ピン２１を連結具１９内に
形成したピン受け孔２３内に挿入し、出力軸１７の回転
がピン２１とピン受け孔２３とを介して連結具１９に伝
えられ、該連結具１９の回転が脱水篭９に伝えられるよ
うになす。連結具１９は好ましくは脱水篭９の内側に取
り付ける。連結具１９はモータ１５の出力軸１７に対し
着脱自在となすことにより脱水篭９をモータ１５の出力
軸１７に対し着脱自在となす。

【００１０】脱水篭９の上端を開口して上端開口部２５
となす。筒状凹部５の上端開口部６には脱水篭９の上端
開口部２５を覆う蓋２７を着脱自在に取り付ける。蓋２
７は一例としてゴムにより形成し、中央部に透孔２９を
備えさせる。生ゴミは蓋２７の透孔２９より脱水篭９内
に投入してもよいが、蓋２７を取り外して脱水篭９内に
投入してもよい。

【００１１】筒状凹部５内における脱水篭９の下方には
臭気止め３１を配設する。臭気止め３１は筒状部３３と
該筒状部３３の上端を塞ぐ天板部３５とよりなり下端を
開口している。臭気止め３１における筒状部３３の内側
には筒状凹部５より外部に至る排水管３７の開口端３９
を該筒状部３３の下縁３３ａよりも高くなるようにした
状態で臨ませる。符号４１に示すものは臭気止め３１に
備えさせた突起、符号４３は筒状凹部５に備えさせた突
起支持部であり、臭気止め３１の各突起４１は筒状凹部
５の突起支持部４３に支持されている。即ち、臭気止め
３１と筒状凹部５との間には生ゴミより出た水分を通過
させるための隙間３２が形成されている。

【００１２】なお、図１に示す事例においては、モータ
１５の出力軸１７は排水管３７を上下方向に貫通してい
るが、該出力軸１７は必ずしも排水管３７を貫通する必
要はない。即ち、図４に示すように、排水管３７の開口
端３９はモータ１５ないしその出力軸１７の側傍にて筒
状部３３の内側に臨ませても差し支えない。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の家庭用生
ゴミ脱水機によれば、生ゴミを脱水篭に投入し、該脱水
篭をモータにより回転させるだけで生ゴミに含まれる水
分は除去される。また、本発明の家庭用生ゴミ脱水機は
臭気止めを備えているため、排水管の臭気がシンク上に
出ることはない。

【００１４】このように生ゴミの水分を除去することに
より、次のような効果が発揮される。 生ゴミの重量と嵩が減少するため、ゴミの収集運搬作
業が容易になる。 生ゴミの腐敗が防止されるため、衛生的であり、悪臭
が発生しない。 生ゴミの燃焼効率がよくなるため、燃焼時におけるダ
イオキシンその他の有害物質の発生が抑制されると共に
燃料費が節減される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による家庭用生ゴミ脱水機の一例を示す
断面図である。

【図２】図１のII-II線における断面図である。

【図３】図１のIII-III線における断面図である。

【図４】本発明による家庭用生ゴミ脱水機の別の一例を
示す断面図である。

【符号の説明】

１ シンクにおける底部 ３ 排水口 ５ 筒状凹部 ７ 透孔 ９ 脱水篭 ９ａ 底部 １１ 鍔 １３ 環状突起 １５ 減速機付モータ １７ 出力軸 １９ 連結具 ２１ ピン ２３ ピン受け孔 ２５ 上端開口部 ２７ 蓋 ２９ 透孔 ３１ 臭気止め ３２ 隙間 ３３ 筒状部 ３３ａ 下縁 ３５ 天板部 ３７ 排水管 ３９ 開口端 ４１ 突起 ４３ 突起支持部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シンクにおける底部の排水口には上端を
   開口した有底の筒状凹部を形成し、該筒状凹部内には多
   数の透孔を備えた脱水篭を回転自在に配設し、該脱水篭
   をモータにより回転させるようになし、該脱水篭の上端
   を開口し、筒状凹部の上端開口部には脱水篭の上端開口
   部を覆う蓋を着脱自在に取り付け、筒状凹部内における
   脱水篭の下方には筒状部と該筒状部の上端を塞ぐ天板部
   とよりなり下端を開口した臭気止めを配設し、該臭気止
   めにおける筒状部の内側には筒状凹部より外部に至る排
   水管の開口端を該筒状部の下縁よりも高くなるようにし
   た状態で臨ませたことを特徴とする家庭用生ゴミ脱水
   機。