JPS5921875Y2 - 厨芥処理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、厨芥を粉砕せしめて収容袋内に収容する厨芥
処理機に関する。

従来より、流し台所謂ホッパにて発生した厨芥を処理す
る厨芥処理機としては、ホッパの排出口の下方に連ねて
設けられて、該排出口から投入した厨芥を粉砕した上で
前記排出口から流下する汚水と共に下水道に流し出す構
造のものが周知であるが、最近では、粉砕した厨芥を下
水道に流出させてしまうのではなく、該粉砕物を厨芥収
容袋に収容させ、その収容袋ごと廃棄できるようにした
構造の厨芥処理機も供されている。

しかしながらこの種厨芥処理機においては、機内に臭気
が滞留し、この結果、その臭気がホッパ側即ち調理室内
に発散する不具合を呈していた。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、従ってその
目的は、機内に臭気が滞留することのない厨芥処理機を
提供するにある。

以下本考案の一実施例につき図面を参照して説明する。

１は流し台所謂ホッパで、これは厨芥及び汚水が排出さ
れる排出口２を有する。

３はこの排出口２の周縁部に装着した連結具、４はこの
連結具３に垂下状に連結した本体ケースで、該本体ケー
ス４は、上部に連結具３を介して前記排出口２に連なる
厨芥投入口５を有し、又、内部に厨芥投入口５に連なる
粉砕室６及びこれに連なる粉砕物処理室７を有している
。

前記粉砕室６はその周側部を下方に向かうに従って順次
径大となるテーパー状になす。

又、前記粉砕物処理室７は、その周側部を粉砕室６より
径大となし該周側部の一部（図中左部）に吐出口部８を
形設しており、さらに底部を傾斜面となしその最下部（
図中左端部）に排水口９を形設している。

１０は本体ケース４の下部に取着したモータ収納ケース
で、内部にモータ１１を縦軸形に配設し、その回転軸１
２の前記粉砕物処理室７の底部に形設した軸受筒１３を
挿通し該粉砕物処理室７内を通して粉砕室６内にまで突
出されている。

１４．１５は夫々軸受筒１３に装着した水封シール及び
軸受メタルである。

１６は上部を閉塞した遮水筒で、これの上面部１６ ａ
を前記モータ１１の回転軸１２の前記粉砕室６内に突出
した先端部に取着しており、該遮水筒１６にて回転軸１
２の粉砕物処理室７内に位置する部位及び前記軸受筒１
３を覆っている。

１７は前記粉砕室６内に設けた粉砕機構で゛、これは固
定刃１８と回転刃１９とから戊り、固定刃１８を粉砕室
６の内周面に複数取着し、回転刃１９を前記遮水筒１６
の上面部１６ａに複数取着している。

２０は放出用回転体で、これを前記遮水筒１６の前記粉
砕物処理室７内に位置した周側部の下端縁部に連ねてこ
れより上方へ漸次拡開する截頭逆円錐形に形成しており
、該放出用回転体２０には多数の脱水孔２１を形設して
いる。

２２は前記吐出口部８の外縁部下部に取着し、たピン、
２３は吐出口部８の上縁部に形成した突部、２４は吐出
口部８に着脱可能に取付けられる袋収納ケースで、これ
は有底で且つその底部から開口端へ向けて緩やかに拡開
する筒状をなし、その開口部外縁には、その一部に前記
ピン２２に係脱可能に係合しその保合状態で該ピン２２
に対し回動可能な係合突部２５を有し、又、該係合突部
２５の反対側に前記突部２３に係脱可能に係合するクラ
ンプ２６を取着しており、図においては、ピン２２に係
合突部、２５を係合せしめた上で突部２３にクランプ２
６を係合せしめ、以て袋収納ケース２４をこれの内側面
中下部となる部分が吐出口部８側へ漸次下降傾斜する状
態に取付けている。

２７は前記袋収納ケース２４内にこれの取付前に収納し
た収容袋で、これは袋収納ケース２４によって前記吐出
口部８に臨み且つその内側面下部が袋収納ケース２４の
内面下部に沿うことにより自然排水可能となる状態に保
持されている。

２８は水切部材で、これを前記吐出口部８付近例えば前
記放出用回転体２０と吐出口部８の略下半部とを遮蔽す
る部位に配設しており、該水切部材２８の下部には通水
孔２８ ａを多数形成している。

２９は前記厨芥投入口５に着脱可能に被着した蓋で、流
水孔２９ ａを有する。

３０はこの蓋２９の装着時に開放し抜脱時に閉成する蓋
スィッチ、一方、３１は前記突部２３に対するクランプ
２６の保合及び脱出に夫々応じて開閉する安全スイッチ
である。

３２は前記本体ケース４の外部上方に設けたファン装置
で、これは導風管３３．導風管３３内に設けたファンモ
ータ３４及びここれに直結した羽根３５．及び前記粉砕
室６の側部上方に形設した通風口３６から構成しており
、ファンモータ３４従って羽根３５の回転によって導風
管３３より外気を吸入し通風口３６を通し本体ケース４
内に風を吐出するようになっている。

次に厨芥の処理を行なう場合につき説明するに、図にお
いて、蓋２９を取外し、図示しない電源スィッチをオン
すれば、蓋２９の取外しにて蓋スィッチ３０が閉成した
こと、及び安全スイッチ３１が閉成状態にあることによ
ってモータ１１が通電せられて回転され、遮水筒１６従
って粉砕機構１７の回転刃１９及び放出用回転体２０が
回転駆動される。

蓋２９の取外しによって開口された厨芥投入口５から、
野菜洗いあるいは食器洗いによって発生した厨芥を洗い
水等の汚水と共に本体ケース４内に落し入れると、厨芥
は粉砕室６内で粉砕機構１７にて粉砕されて粉砕物とさ
れ、これが汚水と共に粉砕物処理室７内に落ち、此処で
放出用回転体２０にて受けられ、該放出用回転体２０の
遠心力にて汚水は脱水孔２１より放出され、一方粉砕物
は放出回転体２０の上端に揚げられて吐出口部８より吐
出され、収容袋２７内に収容される。

尚、脱水孔２１より放出された汚水は水切部材２８の無
孔状の上部によって収容袋２７内への侵入を阻止され、
粉砕物処理室７の底部を伝って排水口９より適宜下水道
等へ排出される。

尚、収容袋２７にわずか汚水が混入することもあるがそ
の汚水は、収容袋２７が袋収納ケース２４によって内部
の水の自然排出が可能な状態に保持されていることから
、該収容袋２７の内面下部を伝って吐出口部８の下端縁
部に向かって流れ、そして水切部材２８の通水孔２８
ａを通して排水口９を介し排出される。

従って収容袋２７内に汚水が溜まることはない。

斯ような厨芥の粉砕及びその粉砕物の収容袋２７への収
容を終えた後は電源スィッチをオフし、この後、クラン
プ２６と突部２３との係合を解いて袋収納ケース２４を
ピン２２部分で回動し、袋収納ケース２４を吐出口部８
から取外す。

そして粉砕物つまり粉砕した厨芥が収容された収容袋２
７を袋収納ケース２４から取出し、該収容袋２７の口部
を輪ゴムあるいはヒートシーラー等にて適宜封じて廃棄
する。

尚、次回の厨芥処理を行なうに当たっては、新しい収容
袋を袋収納ケース２４内に収納した上で袋収納ケース２
４を吐出口部８に取付け、又、蓋２９を厨芥投入口５に
被着しておけばよい。

さて、斯かる厨芥処理を行なった後、蓋２９を被着した
状態で、ファンモータ３４に通電すれば、外気が矢印で
示す如く、導風管３３内に吸入されて通気口３６より本
体ケース４内に供給され、そして排水口９より所定場所
例えば下水道へ排出される。

この結果、ファン装置３２の駆動によって、先に厨芥処
理時に本体ケース４内に発生しそこに滞留した臭気は排
水口９を介し下水道へ排出され、本体ケース４内に臭気
が残留することはない。

従って蓋２９を開放した場合でも臭気はホッパ１側へ洩
出することがなく、使用者に何の不快感も与えない。

本考案は以上の記述にて明らかなように、厨芥を粉砕し
その粉砕物を収容袋内に収容させる厨芥処理機において
、その外殻たる本体ケースに該本体ケース内の臭気を所
定場所に排出させるファン装置を設けたことを特徴とす
るものであって、これにより、本体ケース内に臭気が滞
留することをなくし得、これにて悪臭がホッパ側即ち調
理室内に発散されることをなくし得、特に夏季等におい
ては腐散臭による不快感を何ら与えないという優れた効
果、を奏する厨芥処理機を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示した縦断面図である。 図中、１はホッパ、２は排出口、４は本体ケース、５は
厨芥投入口、６は粉砕室、７は粉砕物処理室、８は吐出
口部、９は排水口、１１はモータ、１６は遮水筒、１７
は粉砕機構、２０は放出用回転体、２４は袋収納ケース
、２７は収容袋、２８は水切部材、３２はファン装置、
３４はファンモータ、３５は羽根、３６は通風口である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部に厨芥投入口を有し内部に該厨芥投入口に連なる粉
   砕室及びこの粉砕室に連なり側部に吐出口部を形成した
   粉砕物処理室を有する本体ケースと、前記粉砕室内に設
   けられモータにより駆動されることによって厨芥を粉砕
   する粉砕機構と、前記粉砕物処理室内に前記粉砕機構か
   らの粉砕物を受けるように設けられ前記モータにより駆
   動されてその粉砕物を前記吐出口部から遠心力により放
   出する放出用回転体と、前記吐出口部に着脱可能に取付
   けられ収容袋をこれに粉砕物の収容が可能な状態に保持
   する袋収納ケースと、前記本体ケースに設けられ該本体
   ケース内の臭気を所定場所に排出させるファン装置とを
   具備して戊る厨芥処理機。