JP2000127997A - 作業用走行車 - Google Patents

作業用走行車

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JP2000127997A
JP2000127997A JP10307090A JP30709098A JP2000127997A JP 2000127997 A JP2000127997 A JP 2000127997A JP 10307090 A JP10307090 A JP 10307090A JP 30709098 A JP30709098 A JP 30709098A JP 2000127997 A JP2000127997 A JP 2000127997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
power steering
steering unit
return
transmission
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Pending
Application number
JP10307090A
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English (en)
Inventor
Yasuhide Yamazaki
康秀 山崎
Akemasa Kimura
明正 木村
Masaru Abe
勝 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーステアリングユニットの戻りオイル
を、トランスミッションケース内の伝動装置に吐出して
強制潤滑を行うにあたり、パワーステアリングユニット
が手動オイルポンプとして機能する状態においてパワー
ステアリングユニットがエアを吸入してしまう不都合を
回避する。 【解決手段】 パワーステアリングユニット7の戻り油
路20に、パワーステアリングユニット7側への流れを
規制する吸入規制用逆止弁21を介設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーステアリン
グユニットを備えるトラクタ等の作業用走行車の技術分
野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種作業用走行車は、各種の
伝動装置が組込まれるトランスミッションケースを備え
ると共に、該トランスミッションケースに潤滑オイルを
注入して伝動装置の潤滑を行っているが、潤滑オイルの
注入量が不足した状態では、伝動装置の焼き付きが発生
する可能性がある一方、潤滑オイルの注入量が過剰な状
態では、パワーロスが発生する可能性がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記トラン
スミッションケースを、パワーステアリング装置等の油
圧システムを構成するオイルタンクに兼用したもので
は、油圧システムからの戻りオイルを、トランスミッシ
ョンケース内の伝動装置に吐出して伝動装置の強制潤滑
を行うことが可能であるが、パワーステアリングユニッ
トのなかには、オイルポンプ停止時に、ステアリングホ
イールの操作力で駆動する手動オイルポンプとして機能
するものがあり、そして、手動オイルポンプ状態では、
戻り油路を介してオイルタンクからオイルを吸入するた
め、戻りオイルを利用して強制潤滑を行うと、手動オイ
ルポンプ状態においてエアを吸入してしまう不都合があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、オイルポンプ駆動時には、オイル
ポンプが圧送するオイルを、ステアリングホイールの操
作に応じてステアリングアクチュエータに供給するコン
トロールバルブとして機能する一方、オイルポンプ停止
時には、ステアリングホイールの操作力で駆動する手動
オイルポンプとして機能し、該手動オイルポンプ状態で
は、戻り油路を介してオイルタンクから吸入したオイル
をステアリングアクチュエータに供給するパワーステア
リングユニットを備えた作業用走行車において、前記パ
ワーステアリングユニットの戻りオイルを、オイルタン
クに兼用されるトランスミッションケース内の伝動装置
に吐出して伝動装置の強制潤滑を行うにあたり、パワー
ステアリングユニットの戻り油路中に、パワーステアリ
ングユニット側への流れを規制する吸入規制用逆止弁を
介設したことを特徴とするものである。つまり、パワー
ステアリングユニットの戻りオイルを、トランスミッシ
ョンケース内の伝動装置に吐出して強制潤滑を行うもの
でありながら、パワーステアリングユニットの戻り油路
には吸入規制用逆止弁が介設されるため、パワーステア
リングユニットが手動オイルポンプとして機能する状態
においてパワーステアリングユニットがエアを吸入して
しまう不都合を回避することができる。また、パワース
テアリングユニットの戻り油路を、吸入規制用逆止弁の
上手側で分岐すると共に、該分岐油路をオイル吸入可能
状態でトランスミッションケースに接続し、さらに、分
岐油路中に、トランスミッションケース側への流れを規
制する戻り規制用逆止弁を介設したことを特徴とするも
のである。つまり、パワーステアリングユニットの戻り
オイルを、トランスミッションケース内の伝動装置に吐
出して強制潤滑を行うものでありながら、パワーステア
リングユニットが手動オイルポンプとして機能する状態
においては、分岐油路を介してトランスミッションケー
スからオイルを吸入することができ、しかも、オイルポ
ンプ駆動時には、分岐油路の流れが戻り規制用逆止弁で
規制されるため、戻りオイルを戻り油路側に供給して伝
動装置の強制潤滑を行うことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つ
を図面に基づいて説明する。図面において、1はトラク
タの走行機体であって、該走行機体1は、機体前部に搭
載されるエンジン2の動力を、トランスミッションケー
ス3内で変速した後、前輪4および後輪5に伝動する
が、前記前輪4は、ステアリングシリンダ(ステアリン
グアクチュエータ)6の作動に応じて操舵するように構
成されている。
【0006】7は前記ステアリングシリンダ6を作動さ
せるパワーステアリングユニットであって、該パワース
テアリングユニット7は、ステアリングホイール8の操
作に応じて油路を切換えるスプール9、オイルポンプ1
0の停止時に手動オイルポンプとして機能するギヤポン
プ(ジロータ)11、オイルポンプ10の停止時にタン
クポートT側からのオイルの吸入を許容する逆止弁1
2、ステアリングホイール8が一杯まで切り操作された
ときに過剰供給オイルを逃がすリリーフバルブ13等を
備えている。即ち、オイルポンプ10の駆動時には、ポ
ンプポートPを介してオイルポンプ10から供給される
オイルを、ステアリングホイール8の操作に応じてステ
アリングシリンダ6に供給するコントロールバルブとし
て機能する一方、オイルポンプ10の停止時には、ステ
アリングホイール8の操作力で駆動する手動オイルポン
プとして機能し、該手動オイルポンプ状態では、タンク
ポートTを介してオイルタンク(トランスミッションケ
ース3)から吸入したオイルをステアリングシリンダ6
に供給するが、これらの基本構成は何れも従来通りであ
る。
【0007】前記トランスミッションケース3には、各
種の伝動装置が組込まれると共に、適量のオイルが注入
されているが、該オイルは、伝動装置を潤滑する潤滑オ
イルと、前記ステアリングシリンダ6等の油圧アクチュ
エータを作動させる作動オイルとに兼用されている。
【0008】14はトランスミッションケース3に複数
組込まれる変速クラッチであって、該変速クラッチ14
は、伝動軸15に対してスプライン結合される筒状のク
ラッチケース16と、伝動軸15に対して回転自在な変
速ギヤ17との間に構成されており、前記クラッチケー
ス16と変速ギヤ17との間の動力伝動を、作動スリー
ブ18の油圧作動に基づいて断続するものである。つま
り、伝動軸15と一体的に回転させる変速ギヤ17を油
圧式の変速クラッチ14で選択的に切換えて変速を行う
パワーシフトシステムを構成しているが、各変速クラッ
チ14は、図示しない各種の変速操作具に連繋される変
速用コントロールバルブ19の切換作動に応じて断続作
動するようになっている。尚、図中、14Aは前後進切
換変速機構の前進用クラッチ、14Bは後進用クラッ
チ、14Cは主変速機構の一速用クラッチ、14Dは二
速用クラッチ、14Eは三速用クラッチ、14Fは四速
用クラッチ、14Gは副変速機構の低速用クラッチ、1
4Hは高速用クラッチである。
【0009】16aは前記クラッチケース16に形成さ
れる戻りオイル吐出口であって、該戻りオイル吐出口1
6aは、伝動軸15内に形成される潤滑油路(図示せ
ず)および戻り油路20を介して前記パワーステアリン
グユニット7のタンクポートTに接続されている。つま
り、トランスミッションケース3のオイル注入レベルよ
りも上方に配設された変速クラッチ14においては、ク
ラッチケース16の内周側に十分なオイルが供給されず
に潤滑不良が生じる可能性があるため、パワーステアリ
ングユニット7の戻りオイルを、変速クラッチ14の内
周側に吐出して強制潤滑を行うように構成されている。
【0010】21は前記戻り油路20に介設される吸入
規制用逆止弁であって、該吸入規制用逆止弁21は、戻
り油路20におけるパワーステアリングユニット7側へ
の流れを規制すべく設けられている。即ち、前記オイル
吐出口16aがトランスミッションケース3のオイル注
入レベルよりも上方に位置し、かつパワーステアリング
ユニット7が手動オイルポンプとして機能すると、パワ
ーステアリングユニット7がエアを吸入する不都合があ
るため、これを吸入規制用逆止弁21で防止するように
なっている。
【0011】22は前記戻り油路20から分岐する分岐
油路であって、該分岐油路22は、吸入規制用逆止弁2
1の上手側(パワーステアリングユニット7側)で戻り
油路20から分岐し、その先端部は、オイル吸入可能状
態でトランスミッションケース3に接続されている。つ
まり、パワーステアリングユニット7の戻りオイルを、
トランスミッションケース3内に吐出して強制潤滑を行
うものでありながら、パワーステアリングユニット7が
手動オイルポンプとして機能する状態においては、分岐
油路22を介してトランスミッションケース3からオイ
ルを吸入することができるようになっている。
【0012】23は前記分岐油路22に介設される戻り
規制用逆止弁であって、該戻り規制用逆止弁23は、分
岐油路22におけるトランスミッションケース3側への
流れを規制すべく設けられている。即ち、オイルポンプ
10が駆動している状態では、分岐油路22の流れが戻
り規制用逆止弁23で規制されるため、パワーステアリ
ングユニット7の戻りオイルを戻り油路20側に供給し
て変速クラッチ14の強制潤滑を行うことができるよう
になっている。
【0013】叙述の如く構成されたものにおいて、オイ
ルポンプ10の駆動状態では、オイルポンプ10が圧送
するオイルを、ステアリングホイール8の操作に応じて
ステアリングシリンダ6に供給するコントロールバルブ
として機能する一方、オイルポンプ10の停止状態で
は、ステアリングホイール8の操作力で駆動する手動オ
イルポンプとして機能し、該手動オイルポンプ状態で
は、戻り油路20を介してトランスミッションケース3
(オイルタンク)から吸入したオイルをステアリングシ
リンダ6に供給するパワーステアリングユニット7を備
えるものであるが、前記パワーステアリングユニット7
の戻りオイルを、トランスミッションケース3内の変速
クラッチ14(伝動装置)に吐出して強制潤滑を行うに
あたり、パワーステアリングユニット7の戻り油路20
に、パワーステアリングユニット7側への流れを規制す
る吸入規制用逆止弁21を介設したため、パワーステア
リングユニット7が手動オイルポンプとして機能する状
態においてパワーステアリングユニット7がエアを吸入
してしまう不都合を回避することができる。
【0014】また、前記パワーステアリングユニット7
の戻り油路20を、吸入規制用逆止弁21の上手側で分
岐すると共に、該分岐油路22をオイル吸入可能状態で
トランスミッションケース3に接続し、さらに、分岐油
路22に、トランスミッションケース3側への流れを規
制する戻り規制用逆止弁23を介設したため、パワース
テアリングユニット7の戻りオイルを、トランスミッシ
ョンケース3内の変速クラッチ14に吐出して強制潤滑
を行うものでありながら、パワーステアリングユニット
7が手動オイルポンプとして機能する状態においては、
分岐油路22を介してトランスミッションケース3から
オイルを吸入することができ、しかも、オイルポンプ1
0の駆動状態では、分岐油路22の流れが戻り規制用逆
止弁23で規制されるため、パワーステアリングユニッ
ト7の戻りオイルを戻り油路20側に供給して変速クラ
ッチ14の強制潤滑を行うことができる。
【0015】尚、本発明は、前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば強制潤滑を行う対象は、変速クラ
ッチ以外の伝動装置であってもよいことは言うまでもな
い。また、本発明は、パワーステアリングユニット7の
戻り油を利用した伝動装置の強制潤滑システムを要旨と
するが、他の油圧システム(作業機昇降油圧システム
等)の戻り油を利用した強制潤滑システムを併用しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの斜視図である。
【図2】パワーステアリングシステムおよびパワーシフ
トシステムを示す油圧回路図である。
【図3】パワーシフトシステムの要部断面図である。
【符号の説明】
1 走行機体 3 トランスミッションケース 6 ステアリングシリンダ 7 パワーステアリングユニット 8 ステアリングホイール 10 オイルポンプ 14 変速クラッチ 20 戻り油路 21 吸入規制用逆止弁 22 分岐油路 23 戻り規制用逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安部 勝 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 3D033 EB10 EC07 GA01 GB01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルポンプ駆動時には、オイルポンプ
    が圧送するオイルを、ステアリングホイールの操作に応
    じてステアリングアクチュエータに供給するコントロー
    ルバルブとして機能する一方、オイルポンプ停止時に
    は、ステアリングホイールの操作力で駆動する手動オイ
    ルポンプとして機能し、該手動オイルポンプ状態では、
    戻り油路を介してオイルタンクから吸入したオイルをス
    テアリングアクチュエータに供給するパワーステアリン
    グユニットを備えた作業用走行車において、前記パワー
    ステアリングユニットの戻りオイルを、オイルタンクに
    兼用されるトランスミッションケース内の伝動装置に吐
    出して伝動装置の強制潤滑を行うにあたり、パワーステ
    アリングユニットの戻り油路中に、パワーステアリング
    ユニット側への流れを規制する吸入規制用逆止弁を介設
    したことを特徴とする作業用走行車。
  2. 【請求項2】 請求項1において、パワーステアリング
    ユニットの戻り油路を、吸入規制用逆止弁の上手側で分
    岐すると共に、該分岐油路をオイル吸入可能状態でトラ
    ンスミッションケースに接続し、さらに、分岐油路中
    に、トランスミッションケース側への流れを規制する戻
    り規制用逆止弁を介設したことを特徴とする作業用走行
    車。
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