JPH058115U - オートマチツクトランスミツシヨンにおける油圧制御回路 - Google Patents
オートマチツクトランスミツシヨンにおける油圧制御回路Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】クラッチの潤滑を行う潤滑油を常時所定量で圧
送し、クラッチの焼き付き等を防止することを目的とす
る。 【構成】エンジンにて駆動されるオイルポンプからの圧
油は、レギュレータバルブによって設定値圧に調整さ
れ、その設定値圧に調整された圧油は、インチングバル
ブ36を介してインチングペダルの操作量に基づくクラ
ッチ圧に調圧される。前記インチングバルブ36からの
クラッチ圧は、前後進レバーの操作に基づいてセレクタ
バルブ1のスプール4によって前進用42又は後進用ク
ラッチ43に供給される。前記セレクタバルブ1のスプ
ール4から前進用42又は後進用クラッチ43にクラッ
チ圧が供給されると同時に、セレクタバルブ1に形成さ
れた潤滑油供給室6から潤滑油が前進用42又は後進用
クラッチ43へ圧油される。
送し、クラッチの焼き付き等を防止することを目的とす
る。 【構成】エンジンにて駆動されるオイルポンプからの圧
油は、レギュレータバルブによって設定値圧に調整さ
れ、その設定値圧に調整された圧油は、インチングバル
ブ36を介してインチングペダルの操作量に基づくクラ
ッチ圧に調圧される。前記インチングバルブ36からの
クラッチ圧は、前後進レバーの操作に基づいてセレクタ
バルブ1のスプール4によって前進用42又は後進用ク
ラッチ43に供給される。前記セレクタバルブ1のスプ
ール4から前進用42又は後進用クラッチ43にクラッ
チ圧が供給されると同時に、セレクタバルブ1に形成さ
れた潤滑油供給室6から潤滑油が前進用42又は後進用
クラッチ43へ圧油される。
Description
【0001】
本考案は、オートマチックトランスミッションの油圧制御回路に関するもので ある。
【0002】
従来、例えばフォークリフトに装着されているオートマチックトランスミッシ ョンは、トルクコンバータ、ギアユニット、油圧制御機構の3部から構成され、 前記トルクコンバータは、オイルタンクに貯溜されているオイルを利用してエン ジンの動力を伝達するとともに、トルクの増大を行うようになっている。
【0003】 また、ギアユニットは入力軸と出力軸そして、前進及び後進の動力断接を行う クラッチ装置等から構成されている。さらに、油圧制御機構は、エンジンの駆動 にともなって駆動されるオイルポンプによって発生した油圧を一定に調圧したり 、各所に配分等を行うコントロールバルブ等から構成されている。
【0004】 図5は前記油圧制御機構の油圧系統を示し、エンジンの駆動にともなって駆動 されるオイルポンプ30には、2点鎖線にて包囲されるコントロールバルブ31 が接続されている。このコントロールバルブ31内で前記オイルポンプ30より 延びる主油圧管路32から接続点33においてトルクコンバータ管路34が分岐 され、また、オイルポンプ30には、コントロールバルブ31内に配置したレギ ュレータバルブ35が接続されている。前記レギュレータバルブ35は、オイル ポンプ30から圧送されるオイルの油圧を設定圧値に調圧して、インチングバル ブ36に圧送するとともに、前記トルクコンバータ管路34へもそのオイルを圧 送する。
【0005】 前記インチングバルブ36は、運転室に配設されたインチングペダルと連結さ れ、このインチングペダルの開放時には前記レギュレータバルブ35から圧送さ れたオイルはセレクタバルブ37及びモジュレータバルブ38に圧送される。一 方、前記インチングペダルの踏込時には、レギュレータバルブ35から圧送され るオイルは絞られ、後述するセレクタバルブ37に接続された前進用又は後進用 クラッチ42,43に圧送されるオイルのクラッチ圧が低下して半クラッチ状態 となる。
【0006】 前記セレクタバルブ37はコントロールバルブ31と接続され、また、運転室 に配設されたフォークリフトの前進走行及び後進走行を切り換える前後進レバー (図示せず)と連結されている。前後進レバーが中立のときには前記インチング バルブ36から圧送されたオイルはセレクタバルブ37で停滞して、レギュレー タバルブ35よりオイルタンク39へ戻るようになっている。
【0007】 そして、オイルポンプ30に何らかの原因で異常が発生し、コントロールバル ブ31に設定圧値以上の圧力が加わった場合には、同セレクタバルブ37に内蔵 されているリリーフバルブが開弁され、オイルタンク39へオイルを逃してコン トロールバルブ31を保護している。
【0008】 また、前記前後進レバーを中立位置から前進位置、又は後進位置へシフトする と前記セレクタバルブ37のスプールは、中立位置から前後進レバーがシフトさ れた側の位置(前進位置又は後進位置)と対応して切り換わる。そして、前記セ レクタバルブ37のスプールが前進位置にある場合には、前記インチングバルブ 36からの圧油は前進用クラッチ42に圧送され、また、スプールが後進位置に ある場合には、前記インチングバルブ36からの圧油は後進用クラッチ43に圧 送される。前記セレクタバルブ37から前進用クラッチ42又は後進用クラッチ 43へ圧油され、クラッチ圧が発生するとそのクラッチ圧が発生したクラッチは 接続状態となってフォークリフトは前進走行又は後進走行する。
【0009】 また、前記セレクタバルブ37が中立から前後進レバーのシフトされた側の位 置に切り換わると、インチングバルブ37からの圧油はセレクタバルブ37を介 してクラッチへ圧油される他に、チェンジバルブ41及び潤滑用チェンジバルブ 46にも圧油される。
【0010】 セレクタバルブ37からチェンジバルブ41への圧油は、可変オリフィス47 を通過した後、モジュレータバルブ38に内蔵されたオリフィスバルブに圧油さ れる。そして、同モジュレータバルブ38のピストンがその圧油によって押し込 まれ、前記セレクタバルブ37から前進用又は後進用クラッチ42,43に圧油 して発生するクラッチ圧を調節するようになっている。
【0011】 一方、前記潤滑用チェンジバルブ46にセレクタバルブ37から圧油されると 、その圧油によって潤滑用チェンジバルブ46の中立位置にあったスプールが前 記前後進レバーのシフトされた側の位置(前進位置又は後進位置)に切換移動さ れる。そして、潤滑用チェンジバルブ46のスプールが前進位置にある場合には 、トルクコンバータ48から圧送された潤滑油がオイルクーラ44及びオイルフ ィルター45を経て潤滑用チェンジバルブ46から前進用クラッチ42に圧送さ れる。
【0012】 また、潤滑用チェンジバルブ46のスプールが後進位置にある場合には、トル クコンバータ48から圧送された潤滑油がオイルクーラ44及びオイルフィルタ ー45を経て潤滑用チェンジバルブ46から前進用クラッチ42へ圧送される。 即ち、潤滑用チェンジバルブ46はトルクコンバータ48から圧送された潤滑油 を、前記前後進レバーのシフトされた側、即ち駆動される側のクラッチへ供給し 、クラッチの摩耗及び焼き付き等の防止を行うようになっている。
【0013】
しかしながら、上記油圧制御機構のセレクタバルブ37は、前後進レバーを中 立位置から前進位置又は後進位置にシフトした際、そのシフトされた側のクラッ チへ圧油を供給してクラッチを駆動させるとともに、潤滑用チェンジバルブ46 にも圧油して同潤滑用チェンジバルブ46のスプールを中立位置からシフトされ た側の位置に切り換え、トルクコンバータ48から供給された潤滑油を前記駆動 される側のクラッチへ供給していた。
【0014】 そのために、前記セレクタバルブ37から潤滑用チェンジバルブ46へ圧油を 供給する際の油路の異常、又は潤滑用チェンジバルブ46の作動不良が発生した 場合には、潤滑用チェンジバルブ46のスプールが中立位置から切り換えられず 、クラッチに潤滑油が供給されなかったり、潤滑用チェンジバルブ46から前記 駆動するクラッチに圧送される潤滑油の流量が減少されて、クラッチの焼き付き 等が発生するという問題があった。
【0015】 本考案は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的はクラ ッチの潤滑を行う潤滑油を常時所定量で圧送し、クラッチの焼き付き等を防止す ることができるオートマチックトランスミッションの油圧制御回路を提供するこ とにある。
【0016】
本考案では上記目的を達成するために、エンジンにて駆動されるオイルポンプ からの圧油を、設定値圧に調整するレギュレータバルブ及びインチングペダルの 操作量に基づくクラッチ圧に調圧するインチングバルブを介してセレクタバルブ に供給し、そのクラッチ圧に調圧された圧油を前後進レバーの操作に基づいて移 動する前記セレクタバルブのスプールによって、前進用クラッチ又は後進用クラ ッチに供給するようにしたオートマチックトランスミッションの油圧制御回路に おいて、前記セレクタバルブに、同セレクタバルブのスプールと連動して前進用 クラッチ又は後進用クラッチに潤滑油を供給する潤滑油供給バルブを内蔵したオ ートマチックトランスミッションにおける油圧制御回路をその要旨とする。
【0017】
従って、本考案によると、エンジンにて駆動されるオイルポンプからの圧油は 同オイルポンプに接続されたレギュレータバルブによって設定値圧に調整され、 その設定値圧に調整された圧油は、インチングバルブを介してインチングペダル の操作量に基づくクラッチ圧に調圧される。そして、前記インチングバルブから のクラッチ圧は前後進レバーの操作に基づいて、セレクタバルブのスプールによ って前進用クラッチ又は後進用クラッチに供給される。
【0018】 また、セレクタバルブのスプールから前進用クラッチ又は後進用クラッチにク ラッチ圧が供給されると同時に、セレクタバルブに内蔵され、同セレクタバルブ のスプールと連動する潤滑油供給バルブによって、潤滑油が前記前進用クラッチ 又は後進用クラッチへ圧油される。
【0019】
以下、本考案をフォークリフトのオートマチックトランスミッションの油圧制 御機構に具体化した一実施例を図1〜4に基づいて説明する。なお、本実施例の 油圧制御機構は、前記図5で説明した油圧制御機構とその構成において略同様で あるため、説明の便宜上前記図5と相違する点について説明する。
【0020】 図4はオートマチックトランスミッションの油圧制御機構の油圧系統を示し、 前記エンジンの駆動にともなって駆動されるオイルポンプ30に接続され、2点 鎖線にて包囲されるコントロールバルブ31のレギュレータバルブ35と接続さ れたインチングバルブ36には、モジュレータバルブ38及びセレクタバルブ1 が接続されている。
【0021】 図1に示すように、前記コントロールバルブ31及びセレクタバルブ1は油路 によって連通されている。前記セレクタバルブ1の本体溝部3には、前後進レバ ー(図示せず)と連結された略円柱状のスプール4が長手方向へ移動可能に配設 されている。同スプール4の略中央部にはメイン切換部4aが形成されていると ともに、このメイン切換部4aの左右両側にサブ切換部4b,4cが形成されて いる。さらに、スプール4の右端部には、潤滑油切換部4dが形成されている。
【0022】 そして、前記スプール4に形成されたメイン切換部4aと両サブ切換部4b, 4cによって本体溝部3を前進用クラッチ圧供給室5a及び後進用クラッチ圧供 給室5bに、また、右側のサブ切換部4cと潤滑油切換部4dによって潤滑油供 給バルブとしての潤滑油供給室6に分割している。
【0023】 前記前進用クラッチ圧供給室5aは、前進用クラッチ圧ポート7と油路8を介 して連通され、一方後進用クラッチ圧供給室5bは、同じく後進用クラッチ圧ポ ート9と油路10を介して連通されている。前記前進用クラッチ圧ポート7は前 進用クラッチ42に連結され、また、後進用クラッチ圧ポート9は後進用クラッ チ43に連結されている。
【0024】 さらに、前記潤滑油供給室6はセレクタバルブ1の下方の潤滑油流入ポート1 1と油路12を介して連通され、その潤滑油流入ポート11はオイルフィルタ4 5に連結されている。
【0025】 また、この潤滑油供給室6には、前進用潤滑油排出ポート13が油路14を介 して連通されているとともに、後進用潤滑油排出ポート15が油路16を介して 連通されている。そして、前記前進用潤滑油排出ポート13は前進用クラッチ4 2と連結され、一方後進用潤滑油排出ポート15は後進用クラッチ43と連結さ れている。
【0026】 そして、前後進レバーが中立位置、即ち図1に示すように、セレクタバルブ1 のスプール4が中立時の場合には、前記トルクコンバータ48から圧送される潤 滑油は、前記オイルクーラ44及びオイルフィルタ45を経て潤滑油流入ポート 11へ圧送され、さらに、その潤滑油は、油路12を経てセレクタバルブ1の潤 滑油供給室6に圧送されるようになっている。そして、前記潤滑油供給室6に圧 送された潤滑油は、両潤滑油排出ポート13から低圧力で両クラッチ42,43 へ圧送され、両クラッチ42,43の潤滑を行うようになっている。
【0027】 前記前後進レバーを中立位置から切換操作してスプール4を中立位置から前進 位置(左側)に切り換えた場合には図2に示す状態となり、前記前進用クラッチ 圧供給室5aへ前記インチングバルブ36から圧送されるオイルが供給されるよ うになっている。
【0028】 即ち、スプール4が中立時の場合には、メイン切換部4aによってインチング バルブ36から圧送されるオイルの流入の遮断を行い、また、スプール4を中立 位置から前進位置に切換移動した場合には、オイルの流入の遮断が解除され、前 記前進用クラッチ圧供給室5aへインチングバルブ36から圧送されるオイルが 流入するようになっている。
【0029】 そして、前記前進用クラッチ圧供給室5aへインチングバルブ36から圧送さ れたオイルが供給されると、そのオイルは油路8を経て前記前進用クラッチ圧ポ ート7から前進用クラッチ42に供給され、前進用クラッチ42は接続状態とな る。即ち、前記前進用クラッチ圧供給室7から前進用クラッチ42にクラッチ圧 が供給されるようになっている。前記前進用クラッチ42はセレクタバルブ1か らクラッチ圧が供給された場合に接続状態となって、フォークリフトは前進走行 するようになっている。
【0030】 このとき、スプール4が中立時には潤滑油供給室6と連通していた油路14, 16の内、後進用潤滑油排出ポート15と連通している油路16が、右側のサブ 切換部4cによって閉口されるようになっている。そして、前記後進用クラッチ 43に潤滑油が供給されない分、潤滑油供給室6内の潤滑油の圧力は高くなり、 前進用クラッチ42に供給される潤滑油の油量は、スプール4が中立時よりも多 くなるようになっている。
【0031】 一方、前記前後進レバーを中立位置から切換操作してスプール4を中立位置か ら後進位置(左側)に切り換えた場合には図3に示すように、後進用クラッチ圧 供給室5bへ前記インチングバルブ36から圧送されるオイルが流入するように なっている。即ち、スプール4が中立時の場合には、メイン切換部4aによって インチングバルブ36から圧送されるオイルの流入の遮断を行い、また、スプー ル4を中立位置から後進位置に切換移動した場合には、オイルの流入の遮断が解 除され、前記後進用クラッチ圧供給室5bへインチングバルブ36から圧送され るオイルが流入するようになっている。
【0032】 そして、前記後進用クラッチ圧供給室5bへインチングバルブ36からオイル が圧送されると、そのオイルは油路10を経て前記後進用クラッチ圧ポート9か ら後進用クラッチ43に圧油され、後進用クラッチ43は接続状態となる。即ち 、前記後進用クラッチ圧供給室5aから前進用クラッチ43にクラッチ圧が供給 されるようになっている。前記後進用クラッチ43はクラッチ圧が供給された場 合には接続状態となって、フォークリフトが後進走行可能となる。
【0033】 このとき、スプール4が中立時には潤滑油供給室6と連通していた油路14, 16の内、前進用潤滑油排出ポート13と連通している油路14が、潤滑油切換 部4dによって閉口されるようになっている。そして、前記前進用クラッチ42 に潤滑油が供給されない分、潤滑油供給室6内の潤滑油の圧力は高くなり、後進 用クラッチ43に供給される潤滑油の油量は、スプール4が中立時よりも多くな るようになっている。なお、前記油路14又は油路16が閉口された側、即ち駆 動に関与しない側のクラッチにも図示しない補助油路から冷却のための潤滑油が 少量流入するようになっている。
【0034】 さて、続いて上記のように構成されたセレクタバルブ1の作用について説明す る。 まず、前後進レバーが中立位置でエンジンが駆動、即ちオイルポンプ30が駆 動されると、同オイルポンプ30からの圧油はレギュレータバルブ35にて設定 値圧に調整され、インチングバルブ36を介してモジュレータバルブ38へと圧 送される。このとき、セレクタバルブ1のスプール4は中立状態のため、メイン 切換部4aによってインチングバルブ36からの圧油が遮断され、セレクタバル ブ1にはオイルが流入されない。
【0035】 また、前後進レバーが中立位置でオイルポンプ30が駆動されると、トルクコ ンバータ48から圧送される潤滑油が潤滑油流入ポート11から油路12を経て セレクタバルブ1の潤滑油供給室6へ圧送される。前記潤滑油供給室6へ圧送さ れた潤滑油は、さらに油路14,16を経て前進用及び後進用潤滑油排出ポート 13,15から各クラッチ42,43へ圧送される。
【0036】 そして、前記前後進レバーを中立位置から前進位置に切換操作すると、図2に 示すように、セレクタバルブ1のスプール4が中立位置から右側に移動し、イン チングバルブ36からの圧油の遮断が解除されて、前進用クラッチ圧供給室5a 内に圧油が流入する。この前進用クラッチ圧供給室5a内に流入したオイルは、 さらに油路8を介して前進用クラッチ圧ポート7からクラッチ圧として前進用ク ラッチ42へ圧送される。
【0037】 これにより、前進用クラッチ42は接続状態となってフォークリフトは前進走 行を行う。また、このとき潤滑油供給室6と連通した油路16がスプール4のサ ブ切換部4cによって遮断されるため、前進用潤滑油排出ポート13と連通した 油路14から多量に潤滑油が前進用クラッチ42に供給される。
【0038】 一方、前後進レバーを中立位置から後進位置に切換操作すると、図3に示すよ うに、セレクタバルブ1のスプール4が中立位置から左側に移動して、インチン グバルブ36からの圧油が後進用クラッチ圧供給室5b内に圧送される。この後 進用クラッチ圧供給室5b内に圧送されたオイルは、さらに油路10を介して後 進用クラッチ圧ポート9からクラッチ圧として後進用クラッチ43へ圧送される 。
【0039】 これにより、後進用クラッチ43は接続状態となってフォークリフトは後進走 行を行う。また、このとき潤滑油供給室6と連通した油路14がスプール4の潤 滑油切換部4dによって遮断されるため、後進用潤滑油排出ポート15と連通し た油路16から多量に潤滑油が後進用クラッチ43に供給される。
【0040】 以上詳述したように、本実施例のセレクタバルブ1によれば、インチングバル ブ36から圧送されるオイルをセレクタバルブ1の前進用又は後進用クラッチ圧 供給室5a,5bへ、また、トルクコンバータ48から圧送される潤滑油を潤滑 油供給室6へ流入するとともに、この各クラッチ圧供給室5a,5b及び潤滑油 供給室6から各クラッチ42,43へ供給するように形成したことによって、前 後進レバーに切り換え時、即ちセレクタバルブ1のスプール4の移動時に前進用 クラッチ42又は後進用クラッチ43へクラッチ圧及び潤滑油を同時に供給する ことが可能となる。つまり、セレクタバルブ1に潤滑用チェンジバルブを内蔵し たことによって、セレクタバルブ1のみで各クラッチ42,43へ潤滑油とクラ ッチ圧を同時に供給することができる。
【0041】 従って、前後進レバーの切換操作とともに、各クラッチ42,43にはクラッ チ圧及び潤滑油が確実に供給されるため、クラッチ42,43の摩耗や焼き付き 等が減少され、クラッチの長寿命化を図ることができる。さらに、潤滑チェンジ バルブ46を配設する必要がなくなるため、コントロールバルブ31を小型化す ることが可能となって、油圧制御機構を設計する際の自由度が増加される。
【0042】
以上詳述したように、本考案によれば、クラッチの潤滑を行う潤滑油を常時所 定量で圧送し、クラッチの焼き付き等を防止することができるという優れた効果 を奏する。
【図1】本考案を具体化した実施例のコントロールバル
ブ及びセレクタバルブを示す平面図である。
ブ及びセレクタバルブを示す平面図である。
【図2】前後進レバーを前進位置に切換操作したセレク
タバルブのスプールの位置を示す平面図である。
タバルブのスプールの位置を示す平面図である。
【図3】前後進レバーを後進位置に切換操作したセレク
タバルブのスプールの位置を示す平面図である。
タバルブのスプールの位置を示す平面図である。
【図4】油圧制御機構の油圧系統図である。
【図5】従来の油圧制御機構の油圧系統図である。
1…セレクタバルブ、4…スプール、6…潤滑油供給バ
ルブとしての潤滑油供給室、30…オイルポンプ、36
…インチングバルブ、38…モジュレータバルブ
ルブとしての潤滑油供給室、30…オイルポンプ、36
…インチングバルブ、38…モジュレータバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高石 敏也 長野県長野市吉田3丁目22番41号 仁科工 業 株式会社内
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 エンジンにて駆動されるオイルポンプか
らの圧油を、設定値圧に調整するレギュレータバルブ及
びインチングペダルの操作量に基づくクラッチ圧に調圧
するインチングバルブを介してセレクタバルブに供給
し、そのクラッチ圧に調圧された圧油を前後進レバーの
操作に基づいて移動する前記セレクタバルブのスプール
によって、前進用クラッチ又は後進用クラッチに供給す
るようにしたオートマチックトランスミッションの油圧
制御回路において、前記セレクタバルブに、同セレクタ
バルブのスプールと連動して前進用クラッチ又は後進用
クラッチに潤滑油を供給する潤滑油供給バルブを内蔵し
たオートマチックトランスミッションにおける油圧制御
回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP053909U JPH058115U (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | オートマチツクトランスミツシヨンにおける油圧制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP053909U JPH058115U (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | オートマチツクトランスミツシヨンにおける油圧制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058115U true JPH058115U (ja) | 1993-02-05 |
Family
ID=12955846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP053909U Pending JPH058115U (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | オートマチツクトランスミツシヨンにおける油圧制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058115U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009041767A (ja) * | 2007-08-07 | 2009-02-26 | Hyundai Motor Co Ltd | 無段変速機の冷却装置 |
JP2022083037A (ja) * | 2020-11-24 | 2022-06-03 | 株式会社豊田自動織機 | 産業車両の油圧駆動装置 |
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JPH03140660A (ja) * | 1989-10-25 | 1991-06-14 | Yanmar Diesel Engine Co Ltd | 舶用多段減速逆転機の潤滑油供給システム |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP053909U patent/JPH058115U/ja active Pending
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