JP2000124579A - プリント回路基板の製造方法 - Google Patents

プリント回路基板の製造方法

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JP2000124579A
JP2000124579A JP10293213A JP29321398A JP2000124579A JP 2000124579 A JP2000124579 A JP 2000124579A JP 10293213 A JP10293213 A JP 10293213A JP 29321398 A JP29321398 A JP 29321398A JP 2000124579 A JP2000124579 A JP 2000124579A
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mask
hole
pattern
mask position
forming
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JP10293213A
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English (en)
Inventor
Akinao Wakabayashi
昭直 若林
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な半田付け強度を得ることができる半田
付け用電極を備えたプリント回路基板を製造する。 【解決手段】 絶縁基板にドリル孔11a,11bを形
成するのと同時にドリル孔からなるマスク位置検査用ス
ルーホール11cを形成する。銅張積層板の表面にエッ
チング用マスクを形成して回路パターン5を形成するの
と同時に、スルーホール11cが形成されるべき領域を
囲むようにマスク位置確認用電極パターン13を形成す
る。電極パターン13は、スルーホール11a…の形成
位置を基準にしたエッチング用マスクのずれ寸法が許容
ずれ寸法を超えているときには、マスク位置確認用電極
パターン13がマスク位置検査用スルーホール11cに
よって切られる形状を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント回路基板
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スルーホールを有するプリント回路基板
を製造するには、まず絶縁基板の表面に銅箔が形成され
た銅張積層板に複数のスルーホールを形成する。次に、
銅箔の上にスクリーン印刷によって合成樹脂ペーストを
用いて半田付け用電極を含む回路パターンを形成するた
めのエッチング用マスクを形成してからエッチング用マ
スクによって覆われていない銅箔の部分をエッチングに
より除去する。次に、エッチング用マスクを除去して絶
縁基板の表面に銅箔からなる回路パターンを形成する。
次に、絶縁基板の表面に各電極を露出させるように半田
レジスト層を形成して完成する。通常、エッチング用マ
スクは、スルーホールを基準にした形成位置にスクリー
ン印刷により形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このエ
ッチング用マスクの印刷にも形成位置にズレが生じるこ
とがある。エッチング用マスクの形成位置がズレると回
路パターンの形成位置がスルーホールに対してズレて形
成されることになり、このズレが余り大きくなると、回
路パターンが部分的に切断されたり、半田付けランドが
小さくなったりする問題が発生する。また、半田付け用
電極に半田付けによって電子部品を実装することがあ
る。通常、半田レジスト層は、スルーホールを基準にし
てスクリーン印刷により形成するので、回路パターンの
形成位置がスルーホールに対してズレると、半田付け用
電極の半田レジスト層に覆われる面積が大きくなり、半
田付け用電極の露出面積が小さくなることがある。その
ため電子部品と半田付け用電極との接合面積が小さくな
り、電子部品を実装する際に予め定めた半田付け強度を
得ることができない。そこで従来は、エッチング用マス
クの位置ズレを作業員が目視等により確認して除去して
いた。しかしながら作業員が、製造されるプリント回路
基板の全てを確認することは事実上不可能であり、エッ
チング用マスクの位置ズレにより十分な半田付け強度を
得ることができない半田付け用電極を備えたプリント回
路基板がそのまま出荷されてしまうケースもある。
【0004】本発明は、十分な半田付け強度を得ること
ができる半田付け用電極を備えたプリント回路基板の製
造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁基板の表
面に銅箔が形成された銅張積層板に複数のスルーホール
を形成するスルーホール形成工程と、銅箔の上にスクリ
ーン印刷によって合成樹脂ペーストを用いて半田付け用
電極を含む回路パターンを形成するためのエッチング用
マスクを形成するマスク形成工程と、マスク形成工程の
後にエッチング用マスクによって覆われていない銅箔の
部分をエッチングにより除去するエッチング工程と、エ
ッチング工程の後にエッチング用マスクを除去するマス
ク除去工程とにより絶縁基板の表面に銅箔からなる回路
パターンを備えたプリント回路基板を製造する方法を改
良の対象にする。なお、スルーホール形成工程は、回路
パターンを形成する前に行ってもよいし、回路パターン
を形成した後に行ってもよい。本発明では、スルーホー
ル形成工程においてマスク位置検査用スルーホールを形
成する。また、マスク形成工程において、マスク位置検
査用スルーホールを囲むマスク位置確認用電極パターン
を形成するための電極形成用マスクパターンをエッチン
グ用マスクに含めて形成する。マスク位置確認用電極パ
ターンは、完全に閉じた環にならず且つ両端に一対の測
定用電極を有している。また、マスク位置確認用電極パ
ターンは、スルーホールの形成位置を基準にしたエッチ
ング用マスクのずれ寸法が許容ずれ寸法を超えていると
きに、前記マスク位置確認用電極パターンがマスク位置
検査用スルーホールの存在によって切られて一対の測定
用電極間が電気的に切断された状態になる形状を有して
いる。そして、マスク位置確認用電極パターンの一対の
測定用電極間に電流が流れるか否かを確認することによ
り、エッチング用マスクの形成位置が適正であったか否
かを検査する。ここでいう、許容ずれ寸法とは、回路パ
ターンが部分的に切断されたり、半田付けランドが半田
付け不可能な程に小さくならない範囲のずれ寸法であ
り、使用目的等に応じて任意に定められた寸法である。
【0006】マスク位置検査用スルーホールは、回路パ
ターンに形成される他のスルーホールと同時に形成され
る。また、マスク位置確認用電極パターンを形成する電
極形成用マスクパターンは、回路パターンを形成するエ
ッチング用マスクと同時に形成される。したがってマス
ク位置検査用スルーホールに対するマスク位置確認用電
極パターンのずれ量を確認することにより、スルーホー
ルに対するエッチング用マスクのずれ量(回路パターン
及び半田レジスト層のずれ量)が確認できる。本発明の
プリント回路基板の製造方法では、スルーホールの形成
位置を基準にしたエッチング用マスクの形成位置の許容
ずれ寸法を超えてエッチング用マスクが形成された際に
マスク位置確認用電極パターンがマスク位置検査用スル
ーホールの存在によって切られる形状をマスク位置確認
用電極パターンは有している。そのため、マスク位置確
認用電極パターンの一対の測定用電極間に電流が流れる
場合には、マスク位置確認用電極パターンがマスク位置
検査用スルーホールによって切られておらず、スルーホ
ールの形成位置を基準にしたエッチング用マスクの形成
位置が許容ずれ範囲内にあることが確認できる。また、
マスク位置確認用電極パターンの一対の測定用電極間に
電流が流れない場合には、マスク位置確認用電極パター
ンがマスク位置検査用スルーホールによって切られてお
り、スルーホールの形成位置を基準にしたエッチング用
マスクの形成位置が許容ずれ範囲外にあることが確認で
きる。
【0007】そのため、本発明のプリント回路基板の製
造方法によれば、マスク位置確認用電極パターンの一対
の測定用電極間に電流が流れるか否かにより、スルーホ
ールに対するエッチング用マスクの形成位置が許容ずれ
範囲内にあるか否かを簡単且つ確実に確認できる。その
結果、エッチング用マスクの位置ズレにより十分な半田
付け強度が得られない半田付け電極を備えたプリント回
路基板がそのまま出荷されてしまうのを防ぐことができ
る。なおマスク位置検査用スルーホール及びマスク位置
確認用電極パターンは、プリント回路基板を使用する際
に、切断されて除去されてしまう部分に形成されていて
もよいのは勿論である。
【0008】本発明の製造方法では、エッチング工程の
後に絶縁基板の表面に半田レジスト層を形成する工程を
更に備え、半田付け用電極に半田付けによって電子部品
を実装することができる。その場合、許容ずれ寸法をプ
リント回路基板上に半田付けによって電子部品を実装す
る際に予め定めた半田付け強度が得られる大きさの半田
付け用電極が得られる値にすればよい。このようにすれ
ば、電子部品を実装する際に予め定めた半田付け強度を
得ることができないプリント回路基板を簡単に選別でき
る。
【0009】複数のスルーホールは、ドリルによって形
成したドリル孔とパンチングによって形成したパンチン
グ孔とを含むことができる。この場合、マスク位置検査
用スルーホールはドリル孔により形成するのが好まし
い。ドリル孔は位置精度が高いので、マスク位置検査用
スルーホールの位置精度を高めることができる。
【0010】マスク位置確認用電極パターンは、種々の
形状を採用できるが、外側の輪郭形状をほぼ円形に形成
するのが好ましい。このようにすれば、スルーホールに
対するエッチング用マスクの位置ズレが回路基板の面方
向のいずれの方向に発生したとしても、スルーホールに
対するエッチング用マスクの位置ズレが許容ずれ寸法を
超えているか否かを正確に確認できる。また、この場合
には、マスク位置確認用電極パターンの外周円の半径寸
法とマスク位置検査用スルーホールの半径寸法との差
が、許容ずれ寸法値に実質的に等しくなるように定めれ
ばよい。このようにマスク位置確認用電極パターンの外
周円の半径寸法とマスク位置検査用スルーホールの半径
寸法との差を定めれば、スルーホールに対するエッチン
グ用マスクの位置ズレが許容ずれ寸法値を超えると、マ
スク位置検査用スルーホールの縁部がマスク位置確認用
電極パターンの外周円を超えてずれてしまい、マスク位
置確認用電極パターンがマスク位置検査用スルーホール
によって切られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態の方法で製造したプリント回路基板を多数個取り
する分割前の大形のプリント回路基板の平面図である。
なお図1には、具体的な回路パターンや多数のスルーホ
ールは省略してある。図2は図1の要部の部分拡大図で
あり、図3は図2のIII −III 線断面図である。図1に
示すように、大形のプリント回路基板1は、更に小形の
プリント回路基板1A〜1Cに分割される。そして小形
のプリント回路基板1A〜1Cは、部品が実装される実
装用プリント回路基板1aと、実装用プリント回路基板
を取出す際に切断されて除去される除去部分1bとを有
している。実装用プリント回路基板1aは、図2及び図
3に示すように、両面に銅箔が形成されたガラスエポキ
シ基板等からなる絶縁基板3の実装用プリント回路基板
1aが構成される部分3aの表面及び裏面に銅箔からな
る所定の表面側回路パターン5及び裏面側回路パターン
5´を備えている。そして、ランド電極6…及び6´…
並びに半田付け用電極7a,7bを露出させた状態で回
路パターン5及び5´を覆うように紫外線硬化型または
熱硬化型の絶縁樹脂製の半田レジスト層8、8´が形成
されている。各ランド電極6…、6´…には該ランド電
極6…、6´…を貫通するように、スルーホール9a,
9b…及び11a,11b…が形成されている。スルー
ホール9a,9b…は、パンチングピンを絶縁基板3に
刺す方法(パンチング)により形成されたパンチング孔
である。そこで以下の説明においてはスルーホール9
a,9b…をパンチング孔9a,9b…とも言う。パン
チング孔9a,9b…の設計上の直径寸法は同じであ
る。即ち各パンチング孔9a,9b…を形成するための
パンチングピンの直径は同じである。そしてスルーホー
ル11a,11b,11c…は、NC工作機のドリルを
用いて形成されたドリル孔である。そこで以下の説明に
おいては、スルーホール11a,11b,11c…をド
リル孔11…とも言う。ドリル孔11…は、NC工作機
により形成されるため、孔の位置と形状は正確である。
そのため、銅箔をエッチングする際のエッチング用マス
クは、ドリル孔11…の形成位置を基準にして印刷され
る。即ち、回路パターン5及び5´は、ドリル孔11…
の形成位置を基準にして形成される。またパンチング孔
9a,9b…及び半田レジスト層8、8´も、ドリル孔
11…の形成位置を基準にして形成される。なお図2に
は、示していないが実装用プリント回路基板1aには更
に多数のスルーホールが形成されている。また、半田付
け用電極7a,7bには、一点鎖線Sで示す位置に半田
付けによって電子部品が実装される。
【0012】この例では、プリント回路基板1の除去部
分1bに形成されたドリル孔11cがマスク位置検査用
スルーホールを構成している。そこで以下ドリル孔11
cをマスク位置検査用スルーホールと言う。またマスク
位置検査用スルーホール11cが形成されるべき領域を
囲む部分には、マスク位置確認用電極パターン13が形
成されている。マスク位置確認用電極パターン13は、
表面側回路パターン5を形成する工程において一緒に形
成される。マスク位置確認用電極パターン13は、円弧
部13aと2つの測定用電極部13b,13cとを有し
ている。円弧部13aは、マスク位置検査用スルーホー
ル11cを囲むが完全に閉じた環にはならないほぼ円形
の円弧の一部の形状を有している。なおマスク位置確認
用電極パターン13の各部の寸法については、後に詳し
く説明する。
【0013】図3に示すように、この例では、ドリル孔
11a,11bは、導電性ペーストが充填されてパンチ
ング孔9a及び9bの両端に位置するランド電極6,6
´がスルーホール接続導体12によって接続される。ま
た、パンチング孔9a及び9bには、アキシャルリード
端子付きの電子部品のリード端子15が挿入される。図
4(A)に示すように電極形成用マスクパターンがパン
チング孔9aに対して位置ずれなく正確に形成され、回
路パターン5が適正位置に形成されれば、ランド電極6
の中心C0とパンチング孔9aの中心C1とは一致す
る。このときには、図4(B)に示すように半田付け用
電極7bは、電子部品を実装する際の半田付け強度が十
分に得られる面積を有するように半田レジスト層8から
露出する。更にこのときには、図4(C)に示すように
前述のマスク位置確認用電極パターン13の中心C2と
ドリル孔からなるマスク位置検査用スルーホール11c
の中心線C3も一致することになる。なお、図4(A)
及び(B)において、ランド電極6及び半田付け用電極
7bが半田レジスト層8から露出する部分は点々で示し
ている。図4(A)において、PL1は回路パターン5
が図面向って右方向にずれて形成される場合を想定した
ランド電極6における許容ずれ寸法である。回路パター
ン5が許容ずれ寸法PL1を超えて図面向って右方向に
ずれて形成されると、十分な接合強度を有するスルーホ
ール接続導体をランド電極6に形成することができな
い。また、図4(B)において、PL2は回路パターン
5が図面向って右方向にずれて形成される場合を想定し
た半田付け用電極7bにおける許容ずれ寸法である。半
田レジスト層8はドリル孔11a…を基準に形成される
ので、回路パターン5が許容ずれ寸法PL2を超えて図
面向って右方向にずれて形成されると、半田付け用電極
7bの半田レジスト層8で覆われる面積が大きくなり、
半田付け用電極7bの面積が小さくなる。そのため、電
子部品を実装する際に予め定めた半田付け強度を得るこ
とができない。
【0014】図4(C)に示すように、マスク位置確認
用電極パターン13の円弧部13aの内周により形成さ
れる仮想円13a1 の内径はマスク位置検査用スルーホ
ール11cの径寸法と一致している。また、マスク位置
確認用電極パターン13の外周円の半径寸法R2とマス
ク位置検査用スルーホール11cの半径寸法R1との差
(円弧部13aの厚み寸法に相当)dが、前述の許容ず
れ寸法PL1及び許容ずれ寸法PL2のいずれかと等し
くなるように定められている。本例では、許容ずれ寸法
PL1の範囲内であっても、許容ずれ寸法PL2だけ回
路パターンの形成位置(エッチング用マスクの形成位
置)がずれたものを不合格品として選別したいため、前
述の差dは許容ずれ寸法PL2と実質的に一致する値に
なるように定められている。なお、ランド電極6におけ
る許容ずれ寸法PL1を回路パターン5の形成位置の許
容ずれ寸法としたい場合には、前述の差dが許容ずれ寸
法PL1と実質的に一致する値になるようにマスク位置
確認用電極パターンを形成すればよい。
【0015】次にこのプリント回路基板材料の製造法方
法について説明する。まず絶縁基板3の表面に銅箔が形
成された銅張積層板の所定位置にNC工作機のドリルに
よりマスク位置検査用スルーホール11cを含むドリル
孔11…を形成する。なお、絶縁基板3の実装用プリン
ト回路基板1aの部分には、図示のドリル孔11a,1
1b以外にも多数のドリル孔が所定位置に同時に形成さ
れる。
【0016】次に絶縁基板の両面の銅箔の上にスクリー
ン印刷によって合成樹脂ペーストを用いて所定のパター
ンを有するエッチング用マスクをドリル孔11…の形成
位置を基準にして形成する。このエッチング用マスク
は、回路パターン5を形成する回路パターンマスク部,
マスク位置確認用電極13を形成するためのパターンマ
スク部を含んでいる。次にエッチング用マスクによって
覆われていない両面の銅箔の部分をエッチングにより除
去してから、エッチング用マスクを除去して回路パター
ン5,5´及びマスク位置確認用電極13を形成する。
【0017】次に、銅張積層板のドリル孔11の形成位
置を基準にした所定位置にパンチングによってパンチン
グ孔9a,9b…を形成する。なお、絶縁基板3の実装
用プリント回路基板1aの部分には、パンチング孔9
a,9b…以外にも多数のパンチング孔が所定位置に同
時に形成される。これら多数のパンチング孔9a,9b
…及びドリル孔11a,11b……によりスルーホール
が構成される。
【0018】次にマスク位置確認用電極13の測定用電
極部13b,13c間に、一対の測定用プローブを接触
させて、一対の測定用プローブ間に電流を流し、エッチ
ング用マスクの形成位置が許容ずれ寸法内にあったか否
かを確認する。即ち、エッチング用マスクによって形成
される回路パターン5の形成位置が許容ずれ寸法内にあ
るか否かを確認する。図4(A)〜(C)に示されるよ
うに、許容ずれ寸法PL1及びPL2内の適正位置に回
路パターン5が形成された場合には、図4(C)に示す
ように、マスク位置検査用スルーホール11cは、マス
ク位置確認用電極パターン13により所定の間隔を隔て
て囲まれ、該マスク位置確認用電極パターン13は切断
された状態にならない。そのため、マスク位置確認用電
極パターン13の測定用電極部13b,13c間に、一
対の測定用プローブを接触させて、一対の測定用プロー
ブ間に電流を流すと電流が流れる。これにより回路パタ
ーン5の形成位置が許容ずれ寸法内にあることが確認で
きる。一方、図5(A)に示すように、回路パターン5
が許容ずれ寸法PL2を超えて図面向って右方向にずれ
て形成されると、マスク位置確認用電極パターン13の
形成位置も図5(B)に示すように、適正位置をずれて
形成される。そのため、マスク位置確認用電極パターン
13は、マスク位置検査用スルーホール11cの存在に
よって切断された状態になる。その結果、マスク位置確
認用電極パターン13の測定用電極部13b,13c間
に電流を流そうとしても電流は流れない。これにより回
路パターン5の形成位置が許容ずれ寸法を超えているこ
とが確認できる。なお、図5(A)は後の工程において
半田レジスト層8を形成した状態を示しており、半田付
け用電極7bが露出する部分は点々で示しているが、回
路パターン5が形成された段階であれば、半田レジスト
層8が形成されいなくても、回路パターン5の形成位置
の確認は当然にして可能である。
【0019】この例では、半田付け用電極7bにおける
許容ずれ寸法PL2を回路パターン5の形成位置の許容
ずれ寸法とした例を示したが、図4(A)に示すランド
電極6における許容ずれ寸法PL1を回路パターン5の
形成位置の許容ずれ寸法としても構わない。図6(A)
及び(B)は、このように、ランド電極6における許容
ずれ寸法PL1を回路パターン5の形成位置の許容ずれ
寸法とした場合の例を示している。即ち、前述のマスク
位置確認用電極パターン13における差d1 を許容ずれ
寸法PL1と等しくした例を示している。この場合、図
6(A)に示すように、回路パターン5が許容ずれ寸法
PL1を超えて図面向って右方向にずれて形成される
と、図6(B)に示すように、マスク位置確認用電極パ
ターン13´の形成位置も適正位置をずれて形成され
る。そのため、マスク位置確認用電極パターン13´
は、マスク位置検査用スルーホール11cの存在によっ
て切断された状態になる。その結果、マスク位置確認用
電極パターン13´の測定用電極部13´b,13´c
間に電流を流そうとしても電流は流れず、回路パターン
5のずれを確認できる。このように回路パターン5のず
れが確認されたプリント回路基板は適宜な手段で、製造
工程から取り除けばよい。
【0020】次に、電極6…、6´…,半田付け用電極
7a,7bを露出させるように絶縁基板3の両面にドリ
ル孔11…の形成位置を基準にして絶縁樹脂製の半田レ
ジスト層8,8´を形成して図1に示す大形のプリント
回路基板1を完成する。
【0021】なお、本例では、半田レジスト層8,8´
を形成する前に回路パターン5の形成位置(エッチング
用マスクの形成位置)を確認したが、このような確認は
回路パターン5を形成した後に行えばよく、半田レジス
ト層8,8´を形成した後に行っても構わない。
【0022】また、マスク位置確認用電極パターンは、
スルーホールの形成位置を基準にしたエッチング用マス
クの形成位置の許容ずれ寸法を超えてエッチング用マス
クが形成された際にマスク位置確認用電極パターンがマ
スク位置検査用スルーホールによって切られる形状を有
していればよく、種々の形状に形成することができる。
例えば、本例では、マスク位置確認用電極パターン13
の円弧部13aの内周により形成される仮想円13a1
の内径をマスク位置検査用スルーホール11cの径寸法
と一致させているが、図7(A)に示すように、マスク
位置確認用電極パターン17の円弧部17aの内周によ
り形成される仮想円17a1 の内径をマスク位置検査用
スルーホール11cの径寸法より大きくした形状にマス
ク位置確認用電極パターンを形成してもよい。また、本
例では、一対の測定用電極部13b,13cを円弧部1
3aと別個に形成したが、図7(B)に示すように、円
弧部21aの一部を一対の測定用電極部21b,21c
としてもよい。
【0023】また、マスク位置確認用電極パターンは、
円形以外の種々の形状にも形成できる。例えば、図8
(A)に示すマスク位置確認用電極パターン23は波線
形の非環状に形成されている。より具体的には、マスク
位置確認用電極パターン23は、全く位置ずれなしに形
成されたときのマスク位置確認用電極パターン23の中
心C4とマスク位置確認用電極パターン23の外側の輪
郭との間の距離が最短距離L1となる部分25が3か所
以上(この例では8か所)あり、それらの最短となる部
分25…を結んだ線が正多角形(この例では正8角形)
を形成する波線形状を有している。そして、この最短距
離L1と、マスク位置検査用スルーホール9cの半径寸
法R1との差が、許容ずれ寸法値に実質的に等しくなる
ように定められている。図8(B)に示すマスク位置確
認用電極パターン27は、正4角形の環状に形成されて
いる。より具体的には、マスク位置確認用電極パターン
27は、全く位置ずれなしに形成されたときのマスク位
置確認用電極パターン27の中心C5とマスク位置確認
用電極パターン27の外側の輪郭との間の距離が最短距
離L2となる部分29が4か所あり、それらの最短とな
る部分29を結んだ線が正4角形を形成する形状を有し
ている。そして、この最短距離L2と、マスク位置検査
用スルーホール9cの半径寸法R1との差が、許容ずれ
寸法値に実質的に等しくなるように定められている。
【0024】また、本例では、複数のスルーホールは、
ドリル孔とパンチング孔とを含んでいるが、ドリル孔ま
たはパンチング孔のみでスルーホールを形成するプリン
ト回路基板の製造方法にも本発明を適用できる。その場
合、マスク位置検査用スルーホールはパンチング孔によ
り形成し、電極形成用マスクパターン及び半田レジスト
層はパンチング孔の形成位置を基準に形成すればよい。
【0025】また、本例では、基板が使用される際に切
断されて除去される除去部分1bにマスク位置検査用ス
ルーホール11cを形成したが、マスク位置検査用スル
ーホール11cをプリント回路基板1aの回路パターン
5の一部として形成してもよいのは勿論である。
【0026】
【発明の効果】本発明のプリント回路基板の製造方法に
よれば、マスク位置確認用電極パターンの一対の測定用
電極間に電流が流れるか否かにより、スルーホールに対
するエッチング用マスクの形成位置が許容ずれ範囲内に
あるか否かを簡単且つ確実に確認できるので、十分な半
田付け強度を得ることができない半田付け用電極を備え
たプリント回路基板がそのまま出荷されてしまうのを防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の方法で製造されるプリント回路
基板を多数個取りする回路基板の平面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】(A)はエッチング用マスクがスルーホールに
対して位置ずれなく正確に形成されたときのパンチング
孔とランド電極との位置関係を示す図であり、(B)は
エッチング用マスクがスルーホールに対して位置ずれな
く正確に形成されたときの半田付け用電極と半田レジス
ト層との位置関係を示す図であり、(C)はエッチング
用マスクがスルーホールに対して位置ずれなく正確に形
成されたときのマスク位置検査用スルーホールとマスク
位置確認用電極パターンとの位置関係を示す図である。
【図5】(A)はエッチング用マスクがスルーホールに
対して許容ずれ寸法を超えて形成されたときの、半田付
け用電極と半田レジスト層との位置関係を示す図であ
り、(B)はエッチング用マスクがスルーホールに対し
て許容ずれ寸法を超えて形成されたときの、マスク位置
検査用スルーホールとマスク位置確認用電極パターンと
の位置関係を示す図である。
【図6】(A)はエッチング用マスクがスルーホールに
対して許容ずれ寸法を超えて形成されたときの、パンチ
ング孔とランド電極との位置関係を示す図であり、
(B)はエッチング用マスクがスルーホールに対して許
容ずれ寸法を超えて形成されたときの、マスク位置検査
用スルーホールとマスク位置確認用電極パターンとの位
置関係を示す図である。
【図7】(A)及び(B)はマスク位置確認用電極パタ
ーンの他の例を示す平面図である。
【図8】(A)及び(B)はマスク位置確認用電極パタ
ーンの更に他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 大形のプリント回路基板 1A〜1C 小形のプリント回路基板 1a 実装用プリント回路基板 1b 除去部分 3 絶縁基板 5 回路パターン 9a,9b,パンチング孔 11a,11b ドリル孔 11c マスク位置検査用スルーホール 13 マスク位置確認用電極パターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板の表面に銅箔が形成された銅張
    積層板に複数のスルーホールを形成するスルーホール形
    成工程と、 前記銅箔の上にスクリーン印刷によって合成樹脂ペース
    トを用いて半田付け用電極を含む回路パターンを形成す
    るためのエッチング用マスクを形成するマスク形成工程
    と、 前記マスク形成工程の後に前記エッチング用マスクによ
    って覆われていない前記銅箔の部分をエッチングにより
    除去するエッチング工程と、 前記エッチング工程の後に前記エッチング用マスクを除
    去するマスク除去工程とにより前記絶縁基板の表面に前
    記銅箔からなる前記回路パターンを備えたプリント回路
    基板を製造する方法であって、 前記スルーホール形成工程においてマスク位置検査用ス
    ルーホールを形成し、 前記マスク形成工程において、前記マスク位置検査用ス
    ルーホールを囲むマスク位置確認用電極パターンを形成
    するための電極形成用マスクパターンを前記エッチング
    用マスクに含めて形成し、 前記マスク位置確認用電極パターンは、完全に閉じた環
    にならず且つ両端に一対の測定用電極を有し、しかも前
    記スルーホールの形成位置を基準にした前記エッチング
    用マスクのずれ寸法が許容ずれ寸法を超えているとき
    に、前記マスク位置確認用電極パターンが前記マスク位
    置検査用スルーホールの存在によって切られて前記一対
    の測定用電極間が電気的に切断された状態になる形状を
    有しており、 前記マスク位置確認用電極パターンの前記一対の測定用
    電極間に電流が流れるか否かを確認することにより、前
    記エッチング用マスクの形成位置が適正であったか否か
    を検査することを特徴とするプリント回路基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記エッチング工程の後に前記絶縁基板
    の表面に半田レジスト層を形成する工程を更に備え、 前記許容ずれ寸法をプリント回路基板上に半田付けによ
    って電子部品を実装する際に予め定めた半田付け強度が
    得られる大きさの前記半田付け用電極が得られる値にす
    ることを特徴とする請求項1に記載のプリント回路基板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記複数のスルーホールは、ドリルによ
    って形成したドリル孔とパンチングによって形成したパ
    ンチング孔とを含み、 前記マスク位置検査用スルーホールが前記ドリル孔であ
    る請求項1に記載のプリント回路基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記マスク位置確認用電極パターンの外
    側の輪郭形状がほぼ円形であり、 前記マスク位置確認用電極パターンの外周円の半径寸法
    と前記マスク位置検査用スルーホールの半径寸法との差
    が、前記許容ずれ寸法値に実質的に等しくなるように定
    められている請求項1,2または3に記載のプリント回
    路基板の検査方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100375585C (zh) * 2001-09-26 2008-03-12 英特尔公司 试样对准机构和方法
KR100901327B1 (ko) * 2007-06-18 2009-06-09 주식회사 티이피 메탈 마스크의 제조 방법

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