JP2000124561A - プリント配線板 - Google Patents

プリント配線板

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JP2000124561A
JP2000124561A JP10299987A JP29998798A JP2000124561A JP 2000124561 A JP2000124561 A JP 2000124561A JP 10299987 A JP10299987 A JP 10299987A JP 29998798 A JP29998798 A JP 29998798A JP 2000124561 A JP2000124561 A JP 2000124561A
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Japan
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conductor
wiring
printed wiring
frequency current
wiring board
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JP10299987A
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Toru Aisaka
徹 逢坂
Satoshi Sugimoto
聡 杉本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に形成された導体に高周波電流を流し
た際に、高周波電流が導体の表皮に集中する、いわゆる
表皮効果による導体の発熱が抑制されると共に信号の遅
延が防止されたプリント配線板を実現する。 【解決手段】 プリント配線板4では絶縁基板1の表面
に、一方向に延びる配線用導体2が形成されている。配
線用導体2の表面には、配線用導体2を流れる高周波電
流の流れ方向に沿って導体3が形成されている。これに
より、配線用導体2と導体3とから、高周波電流を流す
ための配線が構成され、その高周波電流を流すための配
線の表皮面積が増大する。配線用導体2および導体3か
らなる配線に高周波電流を流した際に、表皮効果による
配線の電気抵抗の増大が抑制され、その結果、配線の発
熱が抑制されると共に信号の遅延が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波を扱う電子
機器に用いるためのプリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル電子機器における処理速
度の高速化によって、そのデジタル電子機器のプリント
配線板上の信号線を通して送られる信号の高周波化が進
んでいる。このようなプリント配線板の信号線を構成す
る導体では、信号の高周波化により、高周波電流が導体
の表面に集中する、いわゆる表皮効果が生じる。この表
皮効果は、導体の電気抵抗の増大をもたらし、導体の発
熱や、信号の遅延などの問題点が引き起こされる。
【0003】この表皮効果による問題点の対策として、
特開平5−55746号公報に開示された方法や、特開
平5−198900号公報に開示された回路基板が提案
されている。特開平5−55746号公報に開示された
方法としては、基板上の形成された導体の表面を粗く
し、その導体の表皮面積を増大させる、いわゆる、導体
表面の粗化という方法が用いられている。
【0004】また、特開平5−198900号公報に開
示された回路基板では、基板上に形成された導体に、そ
の導体に電流が流れる方向と平行な方向に延びるスリッ
トが形成されている。このように導体にスリットを形成
することによっても、導体の表皮面積が増大して、導体
に高周波大電流が流れた際の導体の実効抵抗が小さくな
り、これにより導体の発熱が抑制される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−55746号公報に開示された導体表面の粗化とい
う方法では、導体表面を一様に粗化してしまうために、
高周波電流が導体の表面を流れる際に高周波電流の流れ
る距離が長くなり、導体の抵抗が増加してしまう。この
ように、導体の抵抗が増大すると、高周波電流の波形が
変化してしまうという問題点がある。
【0006】また、特開平5−198900号公報に開
示されたような、導体にスリットが形成された回路基板
を製造する際に、通常、エッチングによって導体にスリ
ットを形成する。しかしながら、その導体のエッチング
は、回路基板の製造工程の途中に行われるため、回路基
板の製造後に導体の表面積の調整をする際に、導体の表
面積の変更が困難であるという問題点がある。
【0007】本発明の目的は、基板上に形成された導体
に高周波電流を流した際に、導体の発熱が抑制されると
共に信号の遅延が防止されて高周波特性が向上し、さら
に、その導体の表皮面積を簡単に調整することができる
プリント配線板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、絶縁基板と、該絶縁基板の一面に形成さ
れた、高周波電流を流すための配線用導体とを有するプ
リント配線板において、前記配線用導体の一面に導体が
形成されていることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、絶縁性の基板と、該絶縁
性の基板の内層に形成された、高周波電流を流すための
配線用導体とを有する多層のプリント配線板において、
前記配線用導体の一面に形成されて前記絶縁性の基板の
内層に配置された導体をさらに有することを特徴とす
る。
【0010】上記のとおりの発明では、絶縁基板の一面
または、絶縁性の基板の内層に形成された配線用導体の
一面に導体を形成することにより、高周波電流を流すた
めの、前記配線用導体および前記導体からなる配線の表
皮面積が増大し、その配線に高周波電流を流した際に、
高周波電流が配線の表皮に集中する、いわゆる表皮効果
による配線の電気抵抗の増大が抑制される。これによ
り、表皮効果による配線の発熱が抑制されると共に、表
皮効果による信号の遅延が防止され、優れた高周波特性
を有するプリント配線板が得られる。
【0011】上記のように、絶縁性の基板の内層に配線
用導体および前記導体が形成されている場合、前記絶縁
性の基板の表面の、少なくとも前記導体に対応する部分
に、グラウンド導体が形成されていることが好ましい。
【0012】上記の発明では具体的に、前記導体が、前
記配線用導体を流れる高周波電流の流れ方向に沿って前
記配線用導体の一面に形成されている。また、前記導体
は、前記配線用導体を流れる高周波電流の流れ方向に沿
って前記配線用導体の一面に複数形成されていてもよ
い。この場合、複数の前記導体は、前記配線用導体の一
面に対して垂直な方向に復数段、積み上げられていても
よく、前記配線用導体の一面で、前記配線用導体を流れ
る高周波電流の流れ方向に対して垂直な方向に並列に並
んでいてもよい。
【0013】上記のように、配線用導体を流れる高周波
電流の流れ方向に沿って配線用導体の一面に導体を形成
することにより、高周波電流の流れ方向に配線の表皮面
積を広げずに、高周波電流の流れ方向に対して垂直な方
向のみに配線の表皮面積を増大させることができる。従
って、配線用導体の一面に導体を形成しても高周波電流
の流れる距離が長くならず、配線の電気抵抗の増大が抑
制される。
【0014】さらに、前記導体は、導電性ペーストを塗
布することにより形成されたものや、導電性ペーストを
用いて印刷することにより形成されたものであってもよ
い。あるいは、前記導体は、導電性ペーストをディスペ
ンサによって塗布して描画することにより形成されたも
のであってもよい。
【0015】上記の方法により、配線用導体の一面に導
体を形成することによって、プリント配線板において高
周波電流が流れる配線の表皮面積を簡単に増加させるこ
とができ、優れた高周波特性を有するプリント配線板を
簡便な方法で得ることができる。また、プリント配線板
を製造した後にも、上記の方法により導体を形成した
り、あるいは、配線用導体の一面に形成された導体の一
部を除去したりすることで、高周波電流用の配線の表皮
面積を調整することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施形態のプリント配線板を模式的に示す斜視図で
ある。図1に示すように本実施形態のプリント配線板4
では、絶縁基板1の表面に、絶縁基板1の一端から他端
に向かって一方向に延びる配線用導体2が形成されてい
る。配線用導体2は通常の銅箔であり、配線用導体2に
は、図1に示す矢印Aの方向、すなわち配線用導体2と
平行な方向に高周波電流が流される。配線用導体2の表
面には、配線用導体2と平行な方向に延びる導体3が配
線用導体2に沿って形成されている。従って、導体3
は、配線用導体2を流れる高周波電流の流れ方向に沿っ
て配線用導体2の表面に形成されている。
【0018】導体3を形成する方法としては、配線用導
体2の表面に印刷法により導電性ペーストを塗布するこ
とによって、塗布された導電性ペーストからなる導体3
を形成する。導体3を形成するための導電性ペーストの
印刷は、その印刷の工程を除いてプリント配線板4のそ
の他の製造工程が全て完了した後に行われる。これによ
り、導体3が形成されていないプリント配線板4を製造
した後に、導体3の幅や厚みを選択して導体3を形成す
ることで、配線用導体2および導体3の表皮面積の値を
所望の値に簡単に調整することが可能となる。
【0019】このようにして、印刷という簡便な方法を
用いて配線用導体2の表面に導体3を形成することによ
り、配線用導体2および導体3からなる高周波電流用配
線の表皮面積を増大させることができる。
【0020】また、導体3を形成する別の方法として、
配線用導体2の表面に、ディスペンサーによって導電性
ペーストを塗布して、導電性ペーストにより導体3に対
応する形状を描画することで導体3を形成してもよい。
【0021】図2は、プリント配線板4上の導体での高
周波電流の流れについて説明するための図である。図2
(a)が、図1に示したプリント配線板4の、導体3が
形成される前の状態の断面図であり、図2(b)が、プ
リント配線板4の断面図である。
【0022】図2(a)に示すように、配線用導体2の
表面6aなどに導体が形成されていない場合では、配線
用導体2の表面6a、側面6b,6cおよび裏面6d
が、高周波電流が流れる表皮となる。
【0023】図2(b)に示すように、導体3の、配線
用導体2が延びる方向に対して垂直な断面形状は矩形で
ある。配線用導体2の表面6aに導体3が形成された場
合では、導体3の表面7a、側面7b,7c、配線用導
体2の表面6aにおける導体3との接合面を除く部分、
配線用導体2の側面6b,6cおよび裏面6dが、高周
波電流が流れる表皮となる。従って、この場合、導体3
が形成されたプリント配線板4では、図2(a)に示し
た、導体3が形成されていないものと比較して、導体3
の側面7bおよび7cの面積分だけ、配線用導体2およ
び導体3からなる高周波電流用の配線の表皮が増大して
いる。
【0024】本実施形態のプリント配線板では、配線用
導体2の表面に形成された導体3の断面形状が矩形であ
るが、導体3の断面形状は矩形以外のどのような形状で
あってもよい。
【0025】以上で説明したように本実施形態のプリン
ト配線板4では、配線用導体2の表面に導体3を形成す
ることで、高周波電流を流すための、配線用導体2およ
び導体3からなる配線の表皮面積が増大されている。こ
れにより、配線用導体2および導体3に高周波電流を流
した際に、表皮効果によって配線用導体2および導体3
の表皮に高周波電流が集中しても配線の電気抵抗の増加
が抑制され、配線用導体2および導体3の発熱が抑制さ
れると共に、配線用導体2および導体3を介して送られ
る信号の遅延が防止される。その結果、高周波特性が向
上したプリント配線板4を得ることができる。
【0026】また、配線用導体2の表面に導体3を形成
する工程は、その導体3を形成する工程を除く、プリン
ト配線板4を製造する他の工程全てを終了した後に行わ
れるので、前述した導電性ペーストの印刷などの簡便な
方法により、配線用導体2および導体3からなる配線の
表皮面積を容易に調整することができる。
【0027】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2の実施形態のプリント配線板を模式的に示す斜視図で
ある。本実施形態のプリント配線板では、第1の実施形
態のものと比較して、配線用導体の表面に形成された導
体の表面に、さらに別の導体が形成されている点が大き
く異なっている。
【0028】図3に示すように本実施形態のプリント配
線板14では、絶縁基板11の表面に、絶縁基板11の
一端から他端に向かって一方向に延びる配線用導体12
が形成されている。配線用導体12は通常の銅箔であ
り、配線用導体12には、図3に示す矢印Aの方向、す
なわち配線用導体12と平行な方向に高周波電流が流さ
れる。配線用導体12の表面には、配線用導体12と平
行な方向に延びる導体13が配線用導体12に沿って形
成されている。
【0029】さらに、導体13の表面には、配線用導体
12および導体13と平行な方向に延びる導体15が導
体13に沿って形成されている。従って、導体13は、
配線用導体12を流れる高周波電流の流れ方向に沿って
配線用導体12の表面に形成され、導体15は、配線用
導体12を流れる高周波電流の流れ方向に沿って導体1
3の表面に形成されている。このように、プリント配線
板14では、配線用導体12の表面に、その表面に対し
て垂直な方向に2段、導体が積み上げられている。本実
施形態では、配線用導体12の表面に導体を2段積み上
げたが、配線用導体12の表面に導体を3段以上積み上
げてもよい。
【0030】導体13,15をそれぞれ形成する方法と
しては、第1の実施形態と同様に、印刷法や、ディスペ
ンサを用いる方法などにより導電性ペーストを塗布す
る。導体13,15を形成するための導電性ペーストの
印刷は、その印刷の工程を除いてプリント配線板14の
その他の製造工程が全て完了した後に行われる。これに
より、導体13,15が形成されていないプリント配線
板14を製造した後に、導体13,15の幅や厚みをそ
れぞれ選択して形成することで、配線用導体12および
導体13,15からなる高周波電流用の配線の表皮面積
の値を所望の値に調整することが可能となる。
【0031】図4は、図3に示したプリント配線板14
上の導体での高周波電流の流れについて説明するための
図である。図4(a)が、図3に示したプリント配線板
14の、導体13,15が形成される前の状態の断面図
であり、図4(b)が、図3に示したプリント配線板1
4の断面図である。
【0032】図4(a)に示すように、配線用導体12
の表面16aなどに導体13,15が形成されていない
場合では、配線用導体12の表面16a、側面16b,
16cおよび裏面16dが、高周波電流が流れる表皮と
なる。
【0033】図4(b)に示すように、導体13,15
の、配線用導体12の長さ方向に対して垂直な断面形状
はそれぞれ矩形である。この場合、導体15の表面18
a、側面18b,18c、導体13の表面17aにおけ
る導体15との接合面を除く部分、導体13の表面17
a、側面17b,17c、配線用導体12の表面16a
における導体13との接合面を除く部分、配線用導体1
2の側面16b,16cおよび裏面16dが、高周波電
流が流れる表皮となる。従って、導体13,15が形成
されたプリント配線板14では、図4(a)に示した、
導体13,15が形成されていないものと比較して、導
体13の側面17b,17c、および導体15の側面1
8b,18bの面積分だけ、配線用導体12および導体
13,15からなる高周波電流用の配線の表皮が増大し
ている。
【0034】プリント配線板14では、配線用導体12
の表面に形成された導体13,15のそれぞれの断面形
状が矩形であるが、導体13,15の断面形状は矩形以
外のどのような形状であってもよい。
【0035】このように本実施形態のプリント配線板1
4では、配線用導体12の表面に導体13,15が積み
上げられていることにより、第1の実施形態のプリント
配線板4よりも、高周波電流を流すための配線の表皮を
増大させることができる。
【0036】(第3の実施の形態)図5は、本発明の第
3の実施形態のプリント配線板を模式的に示す斜視図で
ある。本実施形態のプリント配線板では、第1の実施形
態のものと比較して、配線用導体の表面に、並列に並ぶ
2つの導体が形成されている点が大きく異なっている。
【0037】図5に示すように本実施形態のプリント配
線板24では、絶縁基板21の表面に、絶縁基板21の
一端から他端に向かって一方向に延びる配線用導体22
が形成されている。配線用導体22は通常の銅箔であ
り、配線用導体22には、図5に示す矢印Aの方向、す
なわち配線用導体22と平行な方向に高周波電流が流さ
れる。配線用導体22の表面には、配線用導体22と平
行な方向に延びる導体23が配線用導体22に沿って2
つ形成されている。2つの導体23は、配線用導体22
の表面で、配線用導体22を流れる高周波電流の流れ方
向に対して垂直な方向に並列に並んでいる。
【0038】従って、2つの導体23はそれぞれ、配線
用導体22を流れる高周波電流の流れ方向に沿って配線
用導体22の表面に形成されている。本実施形態では、
配線用導体22の表面に2つの導体23を形成したが、
配線用導体12の表面に、並列に並ぶ導体23を3つ以
上形成してもよい。
【0039】導体23を形成する方法としては、ディス
ペンサを用いて導電性ペーストにより配線用導体22の
表面に描画することにより、配線用導体22の表面に導
体23に対応する形状に導電体ペーストを塗布した。あ
るいは、導電性ペーストを印刷することにより、配線用
導体22の表面に導電性ペーストを塗布してもよい。導
体23を形成するための導電性ペーストの描画は、その
描画の工程を除いてプリント配線板24のその他の製造
工程が全て完了した後に行われる。これにより、導体2
3が形成されていないプリント配線板24を製造した後
に、導体23の幅や厚みなどをそれぞれ選択して導体2
3を形成することで、配線用導体22および導体23か
らなる高周波電流用の配線の表皮面積の値を所望の値に
調整することが可能となる。
【0040】図6は、図5に示したプリント配線板24
上の導体での高周波電流の流れについて説明するための
図である。図6(a)が、図5に示したプリント配線板
24の、導体23が形成される前の状態の断面図であ
り、図6(b)が、図5に示したプリント配線板24の
断面図である。
【0041】図6(a)に示すように、配線用導体22
の表面26aなどに導体23が形成されていない場合で
は、配線用導体22の表面26a、側面26b,26c
および裏面26dが、高周波電流が流れる表皮となる。
【0042】図6(b)に示すように、導体23の、配
線用導体22の長さ方向に対して垂直な断面形状は、配
線用導体22側の辺を下底とする台形となっている。こ
の場合、それぞれの導体23の表面27a、側面27
b,27c、配線用導体22の表面26aにおける導体
23との接合面を除く部分、配線用導体22の側面26
b,26cおよび裏面26dが、高周波電流が流れる表
皮となる。従って、並列に並ぶ2つの導体23が形成さ
れたプリント配線板24では、図6(a)に示した、導
体23が形成されていないものと比較して、それぞれの
導体23の側面27b,27cの面積分だけ、配線用導
体22および導体23からなる高周波電流用の配線の表
皮が増大している。
【0043】プリント配線板24では、配線用導体22
の表面に形成された導体23の断面形状が台形である
が、導体23の断面形状は台形以外のどのような形状で
あってもよい。
【0044】このように本実施形態のプリント配線板2
4では、配線用導体12の表面に、その表面と平行な方
向に並ぶ2つの導体23を形成することにより、第1お
よび第2の実施形態のプリント配線板よりも、高周波電
流を流すための配線の表皮面積の値を所望の値に調整し
やすくなる。
【0045】(第4の実施の形態)図7は、本発明の第
4の実施形態のプリント配線板を模式的に示す断面図で
ある。本実施形態のプリント配線板は多層プリント配線
板であり、その多層プリント配線板を構成する絶縁性の
基板の内層に配線用導体が形成されている。
【0046】図7に示すように本実施形態のプリント配
線板である多層のプリント配線板34では、絶縁基板3
1の表面に配線用導体31が形成されている。配線用導
体31は、第1〜第3の実施形態のそれぞれのプリント
配線板と同様に、絶縁基板31の一端から他端に向かっ
て一方向に延びている。配線用導体31の表面には、配
線用導体31を流れる高周波電流の流れ方向に沿って延
びる導体33が形成されている。導体33、配線用導体
32および絶縁基板31のそれぞれの表面には、導体3
3および配線用導体32を覆う絶縁体36が形成されて
いる。
【0047】絶縁体36を形成する方法としては、プリ
ント配線板を製造する際に通常用いられるプレス方式を
用いて絶縁体36を積層する。そのプレス方式の代わり
にビルドアップ方式を用いて絶縁体36を積層してもよ
い。従って、絶縁基板31と絶縁体36とから、絶縁性
の基板が構成されており、その絶縁性の基板の内層に配
線用導体32が形成されている。絶縁体36の表面の、
配線用導体32に対応する部分にはグラウンド導体37
が形成されている。グラウンド導体37は膜状のもので
あるが、グラウンド導体37は線状のものであってもよ
い。このように絶縁体36の表面にグラウンド導体37
を形成することにより、グラウンド導体37が形成され
ていないものよりも優れた高周波特性を得ることができ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、絶縁基板
の一面または、絶縁性の基板の内層に、高周波電流を流
すための配線用導体が形成されたプリント配線板におい
て、配線用導体の一面に導体を形成することにより、高
周波電流を流すための配線の表皮面積が増大し、前記配
線用導体および前記導体からなる配線で、高周波電流を
流した際の発熱が抑制されると共に信号の遅延が防止さ
れ、優れた高周波特性を有するプリント配線板が得られ
るという効果がある。
【0049】また、配線用導体の一面に、配線用導体を
流れる高周波電流の流れ方向に沿って導体を形成するこ
とにより、配線の表皮面積を、高周波電流の流れ方向に
広げずに高周波電流の流れ方向に対して垂直な方向のみ
に増大させることができ、プリント配線板の高周波特性
を効率よく向上させることができるという効果がある。
【0050】さらに、配線用導体の一面に導電性ペース
トを印刷したり、導電性ペーストをディスペンサによっ
て塗布して描画したりして、配線用導体の一面に配線用
導体を形成することにより、プリント配線板の製造後に
も、高周波電流を流すための配線の表皮面積を簡便な方
法で調整することができるという効果がある。
【0051】さらに、絶縁性の基板の内層に配線用導体
が形成された多層プリント配線板においては、その配線
用導体の一面に導体を形成し、かつ、絶縁性の基板の表
面の、少なくとも前記導体に対応する部分にグラウンド
導体を形成することで、より優れた高周波特性を得るこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のプリント配線板を模
式的に示す斜視図である。
【図2】図1に示したプリント配線板上の導体での高周
波電流の流れについて説明するための図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のプリント配線板を模
式的に示す斜視図である。
【図4】図3に示したプリント配線板上の導体での高周
波電流の流れについて説明するための図である。
【図5】本発明の第3の実施形態のプリント配線板を模
式的に示す斜視図である。
【図6】図5に示したプリント配線板上の導体での高周
波電流の流れについて説明するための図である。
【図7】本発明の第4の実施形態のプリント配線板を模
式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1、11、21、31 絶縁基板 2、12、22、32 配線用導体 3、13、15、23、33 導体 4、14、24、34 プリント配線板 6a、7a、16a、17a、18a、26a、27a
表面 6b、6c、7b、7c、16b、16c、17b、1
7c、18b、18c、26b、26c、27b、27
c 側面 6d、16d、26d 裏面 36 絶縁体 37 グラウンド導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E351 AA01 AA06 BB01 BB24 BB29 BB31 BB37 CC11 DD01 GG04 GG07 5E338 AA01 AA03 BB75 CC01 CC06 CD03 EE01 EE11 5E343 AA02 AA11 BB15 BB16 BB21 BB65 BB72 DD02 DD12 GG13 GG16 5E346 AA02 AA12 AA15 BB03 BB04 BB07 BB15 CC31 DD13 GG19 HH05 HH17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板と、該絶縁基板の一面に形成さ
    れた、高周波電流を流すための配線用導体とを有するプ
    リント配線板において、 前記配線用導体の一面に導体が形成されていることを特
    徴とするプリント配線板。
  2. 【請求項2】 絶縁性の基板と、該絶縁性の基板の内層
    に形成された、高周波電流を流すための配線用導体とを
    有する多層のプリント配線板において、 前記配線用導体の一面に形成されて前記絶縁性の基板の
    内層に配置された導体をさらに有することを特徴とする
    プリント配線板。
  3. 【請求項3】 前記絶縁性の基板の表面の、少なくとも
    前記導体に対応する部分に、グラウンド導体が形成され
    ている請求項2に記載のプリント配線板。
  4. 【請求項4】 前記導体が、前記配線用導体を流れる高
    周波電流の流れ方向に沿って前記配線用導体の一面に形
    成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のプリ
    ント配線板。
  5. 【請求項5】 前記導体が、前記配線用導体を流れる高
    周波電流の流れ方向に沿って前記配線用導体の一面に複
    数形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    プリント配線板。
  6. 【請求項6】 複数の前記導体が、前記配線用導体の一
    面に対して垂直な方向に復数段、積み上げられている請
    求項5に記載のプリント配線板。
  7. 【請求項7】 複数の前記導体が、前記配線用導体の一
    面で、前記配線用導体を流れる高周波電流の流れ方向に
    対して垂直な方向に並列に並んでいる請求項5に記載の
    プリント配線板。
  8. 【請求項8】 前記導体が、導電性ペーストを塗布する
    ことにより形成されたものである請求項1〜7のいずれ
    か1項に記載のプリント配線板。
  9. 【請求項9】 前記導体が、導電性ペーストを用いて印
    刷することにより形成されたものである請求項1〜7の
    いずれか1項に記載のプリント配線板。
  10. 【請求項10】 前記導体が、導電性ペーストをディス
    ペンサによって塗布して描画することにより形成された
    ものである請求項1〜7のいずれか1項に記載のプリン
    ト配線板。
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