JP2000118879A - フィルム巻取り用巻芯 - Google Patents

フィルム巻取り用巻芯

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JP2000118879A
JP2000118879A JP10287393A JP28739398A JP2000118879A JP 2000118879 A JP2000118879 A JP 2000118879A JP 10287393 A JP10287393 A JP 10287393A JP 28739398 A JP28739398 A JP 28739398A JP 2000118879 A JP2000118879 A JP 2000118879A
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film
cutting line
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Fumio Hamamura
文雄 濱村
Hiroki Nakano
浩喜 中野
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Somar Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割型の芯体を構成する分割部材が非使用時
にばらばらにならないようにすると共に、簡単な操作で
縮径可能とする。 【解決手段】 フィルム巻取り用巻芯10における芯体
12は、組立状態で、芯体チャッキング部材16、17
におけるテーパ外周面14と芯体締結ベルト18との間
で円筒形状が維持される分割部材20、22及び揺動部
材24からなり、揺動部材24は、芯体締結ベルト18
によって形成されるヒンジ部25Aを中心として、その
自由端側が内方に揺動することによって縮径可能とされ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フィルム巻取り
用巻芯に係り、特に、感光性樹脂層及びこれを保護する
カバーフィルムが積層されてなる積層体フィルムから、
前記カバーフィルムを剥離して、これを巻き取る際に用
いて好適なフィルム巻取り用巻芯に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線盤用の基板、液晶パネルあ
るいはプラズマディスプレイパネル用ガラス基板に、配
線パターン、画素パターンを形成する際に、基板に感光
性樹脂層を張り付けて、これを所定パターンで焼付け、
エッチング等をすることが知られている。
【0003】このような積層体フィルムは、透光性支持
フィルム上に感光性樹脂層を積層し、更にこれをカバー
フィルムによって保護する構成となっている。
【0004】前記感光性樹脂層を基板に張り付ける前に
は、カバーフィルムを剥離し、巻取り装置によって連続
的にカバーフィルムを巻き取るようにしている。
【0005】このカバーフィルムを巻き取るための略円
筒状の芯体は、積層体フィルムを供給するフィルムロー
ルの上部に、これに転接するように載置され、積層体フ
ィルムが巻き出されるときのフィルムロールの回転によ
って、剥離されたカバーフィルムを巻き取るようにされ
ている。
【0006】前記芯体は、通常、ABS、硬質塩化ビニ
ール等の樹脂、アルミニウム合金、ステンレススチール
等の金属等の材料からなる円筒状部材であって、その軸
方向両端から芯体チャッキング部材を挿入係合させるこ
とによって回転自在に位置決めされる構成となってい
る。
【0007】前記カバーフィルムの巻取りを終了した芯
体から、巻き取ったカバーフィルムを取り外すために、
これをカッターで切断すると、切断くずによる発塵があ
ったり、芯体が傷付き、再使用不可能となる場合があ
る。
【0008】これに対して、例えば特開平6−1568
82号公報に開示されるように、円筒状の芯体を円周方
向に複数に分割された芯体部材から構成し、この複数の
芯体部材を、テーパコーン状の固定具(チャッキング部
材)に円筒状に取り付け、且つゴムの締結輪で固定し、
フィルム巻取り終了後に固定具を軸方向に抜き取ること
によって複数の芯体部材が縮径し、巻き取られたロール
状のフィルムを芯体から容易に取り外すことができるよ
うにしたものが提案されている。
【0009】他に、特開平9−315691号公報に
は、半割の円筒状芯体を、カム機構によって縮径あるい
は拡径するようにしたものが提案されている。
【0010】更に、特開平10−167579号公報に
は、円筒形状の芯体(割れコア)を円周方向に3分割し
た区画のうちの1区画に対して、その両側に隣接する区
画を蝶番により揺動自在に連結し、且つ、両区画と前記
1区画の分割線部分に止め具を設けて円筒形状を維持
し、ここにウェブ(フィルム)を巻き取り、巻取り終了
後には止め具を外して前記両側の区画が蝶番を中心とし
て円筒内側に回動して縮径できるようにしたものが提案
されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平6−156
882号公報に開示された芯体は、分割された複数の芯
体部材がばらばらに分離し易く、円筒状の芯体に組み立
てる作業が煩雑であるという問題点がある。又、この円
筒形状に組み立てられた複数の芯体部材は、その軸方向
両端に嵌装される固定具のテーパ面によって直径が調整
されるようになっているので、フィルムの巻取りによっ
て強い巻締め力が発生したとき、その直径方向の力がテ
ーパ面によって軸方向の力に変換され、これが固定具を
軸方向両端から押出すように作用するので、固定具を強
固に固定しなければならないという問題点を生じる。
【0012】これに対して、特開平9−315691号
公報の芯体は、分割部分がばらばらになったり、巻締め
力によって軸方向両端部が押出されたりすることがない
が、縮径時に半割りの芯体を半割り面と直交する方向に
のみ縮径させるので、この縮径方向と直交する方向(半
割り面)は何等縮径されず、巻き取ったフィルムから抜
き出し難いという問題点がある。
【0013】更に、前記特開平10−167579号公
報に開示された芯体は、フィルム又はウェブを巻き取っ
た状態での巻締め力が、各区画を連結している蝶番に対
して区画から外れ易い方向に押すように作用するので、
蝶番部分が破損し易いという問題点がある。更に、一対
の区画が円筒中心方向に倒れ込まないように、これらの
区画の突き合わせ端面を止め具によって固定して円筒形
状を維持しているが、フィルムを巻き取った際の巻締め
力に対向して区画を円筒形状に維持するためには、止め
具の剛性を大幅に増大しなければならないという問題点
がある。
【0014】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、フィルム巻取り用芯体を構成する
複数の分割部材が非使用時にもばらばらに分離しないよ
うにすると共に、巻き取ったフィルムを取り外す際には
複数方向に容易に縮径し、且つ、分割部分を揺動自在に
連結するヒンジ部分が巻締め力によって破壊され難く、
又、分割部分を円筒形状に維持する際に、剛性の高い止
め具を用いたりする必要がないフィルム巻取り用巻芯を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、外周にフィ
ルムを巻取り可能な略円筒状の芯体と、この芯体の軸方
向両端開口に着脱自在に係合し、先端に、軸方向両端開
口に挿入され、挿入状態で前記両端開口の内周に係合す
る先細りのテーパ外周面を備えた芯体チャッキング部材
と、を有してなるフィルム巻取り用巻芯において、前記
芯体の周壁を円周方向の少なくとも2個所で軸方向の切
断線に沿って切断して少なくとも2個の分割部材とする
とともに、これら分割部材の少なくとも1つを、前記切
断線に沿う一方の端縁を自由端として、反対側の切断線
に沿う端線を、ヒンジ線として、芯体中心方向に揺動可
能な断面円弧状の揺動部とし、前記揺動部を含む複数の
分割部材が円筒状に組立てられてなる芯体の外周に密着
し、且つ、揺動部が芯体中心方向に揺動可能な状態で前
記複数の分割部材に連結された芯体締結ベルトを設ける
ことにより、上記目的を達成するものである。
【0016】前記分割部材は、前記揺動部以外に少なく
とも2個の分割部材を含んでなり、これら2個の分割部
材は、前記芯体締結ベルトにより両者間の切断線をヒン
ジ線として、反対側の自由端が芯体の中心方向に折曲げ
自在に連結してもよい。
【0017】更に又、前記芯体締結ベルトは、前記ヒン
ジ線を構成する切断線に隣接した円周方向両側位置で、
前記分割部材に固定されるとともに、前記揺動部の自由
端近傍位置では、該揺動部に非係合とされるようにして
もよい。
【0018】この発明は、外周にフィルムを巻取り可能
な略円筒状の芯体と、この芯体の軸方向両端開口に着脱
自在に係合し、先端に、軸方向両端開口に挿入され、挿
入状態で前記両端開口の内周に係合する先細りのテーパ
外周面を備えた芯体チャッキング部材と、を有してなる
フィルム巻取り用巻芯において、前記芯体の周壁を円周
方向の少なくとも2個所で軸方向の切断線に沿って切断
して少なくとも2個の分割部材とするとともに、これら
分割部材の少なくとも1つを、前記切断線に沿って他の
分割部材から離間して芯体中心方向に変位可能とし、前
記複数の分割部材が円筒状に組立てられてなる芯体の外
周に密着し、且つ、前記少なくとも1つの分割部材が芯
体中心方向に変位可能な状態で前記複数の分割部材に連
結されたリング状の芯体締結ベルトを設けることによ
り、上記目的を達成するものである。
【0019】又、前記切断線は、円筒中心方向に拡開す
るV字溝形状としてもよい。
【0020】又、前記芯体締結ベルトは前記組立状態の
芯体の全周に連続して密着配置するようにしてもよい。
【0021】この発明においては、略円筒形状の芯体の
一部を分割してなる断面円弧状の揺動部及びその他の部
分である分割部材が、芯体締結ベルトによって連結され
ているので、芯体組立体となるときは芯体締結ベルトに
よって芯体チャッキング部材に円筒状に締結され、又、
巻き取ったフィルムを取り外す際には、揺動部を含む各
分割部材が芯体締結ベルトによって連結されているの
で、ばらばらに分離してしまうことがない。
【0022】更に、ヒンジ部が円筒の外側にある芯体締
結ベルトにより構成されているので、円筒状の芯体にフ
ィルムを巻き取った時の巻締め力がヒンジを破壊する方
向に作用することがない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例を図
面を参照して詳細に説明する。
【0024】図1、図2に示されるように、この発明に
係るフィルム巻取り用巻芯10は、略円筒状に組み立て
た状態で、外周にフィルムを巻取り可能な芯体12と、
この芯体12の軸方向両端開口13A、13Bに着脱自
在に係合し、先端に、前記開口13A、13Bに挿入さ
れ、挿入状態で前記開口13A、13Bの内周に係合す
る先細りのテーパ外周面14を備えた芯体チャッキング
部材16、17と、前記組立状態の芯体12の外周に一
致するようにしてリング状に取り付けられた芯体締結ベ
ルト18と、を備えて構成されている。
【0025】前記芯体12は、組立状態で円筒形とな
る、断面円弧形状の元の分割部材20、22及び揺動部
材24から構成されている。
【0026】これら分割部材20、22及び揺動部材2
4は、図1及び図3に示されるように、円筒の周壁を、
円周方向の3個所で軸方向の切断線21、23、25に
沿って切断して分割した形状とされている。
【0027】又、これら分割部材20、22、揺動部材
24は、前記一対の芯体チャッキング部材16A、16
Bにおけるテーパ外周面14に沿って円筒形状に配置可
能とされ、且つ、組み立てられた円筒の軸方向両端開口
13A、13Bがテーパ外周面14の外側から嵌合して
いる状態で、前記芯体締結ベルト18が分割部材20、
22及び揺動部材24を外側から、テーパ外周面14に
締め付けるようにされている。
【0028】前記切断線21、23、25は、芯体12
の中心方向に拡開するV字溝状に形成され、その円周方
向の間隔は、分割部材20の円周方向両端位置における
切断線25と21間の中心角、及び分割部材22の円周
方向両端位置における切断線21、23間の中心角が各
々135°となるようにされている。従って、揺動部材
24の円周方向両端位置における切断線23、25の間
は中心角が90°となる。
【0029】更に、前記一方の分割部材22の内周面に
は、軸線方向の全範囲に亘って内側に突出する直線状の
凸条26が形成されている。
【0030】前記芯体締結ベルト18は、芯体12にお
けるフィルム巻取り範囲の軸方向両外側に隣接して、軸
方向に一対配置され、その各々がFRP製シート(例え
ば合成樹脂製の帆布に合成樹脂を被覆したもの)によっ
て伸縮が少なく、且つ、柔軟性があるように形成されて
いる。
【0031】又、芯体締結ベルト18は、図3に示され
るように、前記分割部材20、22の間の位置の切断線
23の円周方向両側位置、分割部材20及び揺動部材2
4の間の位置の切断線25の円周方向両側位置、分割部
材22における前記切断線23に隣接した位置で、それ
ぞれリベット27によって、分割部材20、22及び揺
動部材24に固定されている。なお、揺動部材24の、
切断線23近傍位置では、芯体締結ベルト18は揺動部
材24に固着されていない。
【0032】従って、分割部材20、22の間の切断線
21外側位置には、芯体締結ベルト18の一部によっ
て、分割部材20、22が、図4(A)、(B)に示さ
れるように切断線21を中心として折れ曲がるヒンジ部
21Aが形成されることになる。同様に前記分割部材2
0と揺動部材24の間の位置の切断線25に沿って、芯
体締結ベルト18によりヒンジ部25Aが形成され、こ
れによって、揺動部材24はヒンジ部25Aを中心とし
て、図4(A)、(B)に示されるように切断線23側
の端部を自由端として芯体12の中心方向に揺動自在と
されている。
【0033】又、芯体締結ベルト18は、予めエンドレ
スに形成されたものでもよいが、通常は、図3、図4に
示されるように、巻き付け始端の外側に巻き付け終端1
8Aを重ねてリベット27により固定してリング状とす
る。
【0034】次に、前記芯体チャッキング部材16、1
7について、図1及び図2を参照して説明するが、図2
においては、一方の芯体チャッキング部材17について
のみ説明し、反対側の芯体チャッキング部材16の説明
に替えるものとする。
【0035】前記芯体チャッキング部材17は、前記テ
ーパ外周面14の図2において右側に直線状円周面部2
9と、更にその右側に、大径のフランジ部30と、この
フランジ部30の右側に小径部32とが一体的に形成さ
れると共に、テーパ外周面14、直線状円周面部29、
フランジ部30、及び、小径部32の内側の中心を軸方
向に貫通して貫通孔34が形成されている。
【0036】前記直線状円周面部29の円周方向一部に
は、前記分割部材22における凸条26が軸方向摺動自
在に嵌合可能な嵌合溝26Aが形成されている。
【0037】又、前記フランジ部30は、円筒状に組み
立てられた分割部材20、22及び揺動部材24の開口
13Aに取付けられるとき、芯体チャッキング部材17
全体が芯体12内に入り込まないように、芯体12の端
面に当接するようにされている。
【0038】前記貫通孔34の内周に沿って、キー36
が貫通孔34の中心に対して半径方向に一定範囲で変位
可能に取り付けられている。
【0039】更に詳細には、キー36は、図2におい
て、左端が前記テーパ外周面14の内側から貫通孔34
の内周にまで連続的に形成された取付凹部37内で直線
状円周面部28の端面に取り付けられ、右端側が自由端
として一定範囲で貫通孔34の半径方向に揺動可能とさ
れると共に、前記小径部32に取り付けられたセットね
じ38によって、自由端側の半径方向内方への突出量が
調節されるようになっている。
【0040】前記左右の芯体チャッキング部材16、1
7の貫通孔34には、支持筒40が抜き差し可能に貫通
配置されている。
【0041】この支持筒40の外周における円周方向1
個所には、その軸線方向の全範囲に亘って、前記キー3
6が摺動自在に嵌合する係合凹部41が形成され、これ
によって、支持筒40と芯体チャッキング部材16、1
7とが回転方向に係合されるようになっている。
【0042】前記支持筒40に対しては、その中心をセ
ンタシャフト42が貫通して配置され、前記支持筒40
の軸方向両端を軸受43を介して回転自在に支持してい
る。図4の符号44は、センタシャフト42に軸方向位
置調節自在に取り付けられ、これによって支持筒40の
軸方向位置を調節するための位置決め部材を示す。
【0043】通常、前記センタシャフト42の、支持筒
40の軸方向両端から突出した端部は、図1において二
点鎖線で示されるように、芯体12の直径方向に延在す
る支持溝46Aを有する支持部材46内で回転自在、且
つ支持溝46Aに沿って移動自在に支持されるものであ
る。
【0044】次に、フィルム巻取り用巻芯10の作用に
ついて説明する。
【0045】まず、分割部材20、22及び揺動部材2
4を、図1に示されるように円筒形状に組み立てて、こ
こに、図5(A)に示されるように、前記センタシャフ
ト42、これに回転自在に支持された支持筒40を挿通
し、更に、支持筒40の係合凹部41にキー36が係合
するようにして、芯体チャッキング部材16、17を、
センタシャフト42の軸方向両端から挿入する。
【0046】従って、図5(B)に示されるように、芯
体チャッキング部材16、17は各々のテーパ外周面1
4が組立状態の芯体12における両端開口13A、13
Bの内周に係合した状態で嵌合される。
【0047】又、芯体締結ベルト18は、円筒形状に組
み立てられた分割部材20、22及び揺動部材24をテ
ーパ外周面14との間で強く挟み込み、円筒形状を強固
に維持することになる。
【0048】なお、芯体チャッキング部材16、17
は、各々の嵌合溝26Aが、前記分割部材22における
凸条26に嵌合するようにして、円周方向の位置合わせ
をしてから開口13A、13Bに挿入する。
【0049】次に、前記セットねじ38によってキー3
6の自由端側をセンタシャフト42方向に押して支持筒
40の係合凹部41底部に強く嵌合させ固定する。
【0050】なお、芯体チャッキング部材16、17の
一方の側の位置決め部材44によって、センタシャフト
42に対する支持筒40の一端の位置決めをし、更に、
支持筒40に対して一方の芯体チャッキング部材をキー
36によって固定しておけば、着脱の都度、位置決め操
作をする必要がない。
【0051】上記のようなセット状態で、フィルム巻取
り用巻芯10におけるセンタシャフト42を支持部材4
6に押し付け、芯体12がフィルムロールの上側位置で
これに転接するように配置すると、フィルムロールから
の積層体フィルム巻き出し量に応じて、芯体12がフィ
ルムロールによってカバーフィルム巻取り方向に回転さ
れ、図5(C)に示されるように、カバーフィルム48
をその外周に順次巻き取っていく。
【0052】カバーフィルム48を一定量巻き取った後
は、フィルム巻取り用巻芯10を支持部材46から取り
外し、まず、芯体チャッキング部材16、17の一方、
例えば図6(A)に示されるように、芯体チャッキング
部材17を、セットねじ38を緩めることによって、支
持筒40に沿って芯体12及びセンタシャフト42から
抜き取る。
【0053】次に、カバーフィルム48が巻き付けられ
た状態の芯体12を、他方の芯体チャッキング部材16
から図6(B)に示されるように、右方向に押し出す。
【0054】この状態で、巻き取られているカバーフィ
ルム48を介して芯体12における前記揺動部材24の
自由端側を芯体12の中心方向に強く押すと、該揺動部
材24は図4に示されるように、ヒンジ部25Aを中心
として反時計方向に揺動する。又、揺動部材24の自由
端が分割部材22の先端から外れることによって分割部
材20、22はヒンジ部21Aを中心として縮径方向に
折れ曲がる。
【0055】なお、芯体締結ベルト18は、揺動部材2
4の自由端近傍には固着されていないので、揺動部材2
4の揺動が芯体締結ベルト18によって阻止されること
はない。
【0056】又、このとき、芯体締結ベルト18の巻き
付け終端18Aは、ヒンジ部25Aの揺動部材24側に
隣接して配置され、且つ、適度な剛性があるので、図4
(A)、(B)に示されるように、その内側の芯体締結
ベルト18を芯体中心方向に引き込み、芯体12の縮径
を容易とする。
【0057】揺動部材24の内方への揺動及び分割部材
20、22のヒンジ部21Aを中心とする折り曲げによ
って、芯体12は大幅に縮径し、その外側に巻き取られ
ていたカバーフィルム48の最内周部分から離間する。
これによって、巻き取ったカバーフィルム48から、前
記縮径した芯体12を容易に取り外すことができる。
【0058】巻き取ったカバーフィルム48を取り外し
た後は、前記分割部材20、22及び揺動部材24を図
1と同様に円筒形状に組み立て、その一端開口13Aを
図5(A)に示されるように芯体チャッキング部材16
に嵌合させ、更に図5(B)に示されるように、抜き取
った芯体チャッキング部材17を挿入して、巻取りの初
期状態に戻る。
【0059】なお、上記実施の形態の例において、芯体
12は3分割された構成となっているが、本発明はこれ
に限定されるものでなく、4分割以上としたものであっ
てもよい。
【0060】例えば、図7(A)、(B)に示されるよ
うに、前記ヒンジ部21Aによって折り曲げ自在に連結
された分割部材20、22と同様の組立体を一対備えた
芯体50としてもよい。
【0061】即ち、4等分割された断面円弧形状の分割
部材52、54を切断線53に沿ってヒンジ部53Aに
より折り曲げ自在に連結し、又、他の一対の分割部材5
6、58を切断線57に沿ってヒンジ部57Aにより折
り曲げ自在に連結し、これら分割部材のヒンジ部と反対
側の端部が自由端となって、図7(B)に示されるよう
に、内方に縮径可能としてもよい。図7(A)、(B)
において、符号55、59は他の切断線を示す。
【0062】又図7(A)、(B)、後述の図8
(A)、(B)、図9(A)、(B)、図10におい
て、図1〜図6におけると同一部分には同一符号を付し
て説明を省略するものとする。
【0063】又、図8(A)、(B)に示される芯体6
0のように、4分割された断面円弧形状の分割部材6
2、64、66、68の各々を、その円周方向中央位置
でリベット27Aにより芯体締結ベルト18により連結
したものでもよい。なお、この芯体60にはヒンジ部が
なく、縮径時には、図8(B)に示されるように全分割
部材62、64、66、68が切断線から分離する。図
8(A)、(B)において符号63、65、67、69
は切断線を示す。
【0064】更に、図9(A)、(B)に示される芯体
70のように、断面半円形状の大分割部材72と、2個
の断面1/4円形状の分割部材74、76とから構成さ
れ、分割部材74、76を両者間の切断線75の位置
で、芯体締結ベルト18に形成されるヒンジ部75Aに
より揺動自在に連結し縮径時に、これらと大分割部材7
2の円周方向両端との間で、図9(B)に示されるよう
に分離するようにしてもよい。図9(A)、(B)の符
号73、77は他の切断線を示す。
【0065】又、前記各実施の形態の例では、いずれも
芯体締結ベルトは組立てられた円筒状の芯体の全外周に
沿って連続的に設けられているが、これは、図10に示
されるように、ヒンジ部及び揺動部材の外側にのみ間欠
的に設けた芯体締結ベルト19であってもよい。
【0066】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、分
割部材及び揺動部材が、芯体の非使用時においてもばら
ばらに分離したりすることなく、巻き取ったフィルムを
取り外す際には複数方向に容易に縮径してその取り外し
が簡単であり、又、ヒンジ部分がフィルムの巻締め力に
よって破壊され難く、更に、分割部材を円筒形状に維持
するために特別の止め具を必要としないという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係るフィルム巻取り
用巻芯の要部を示す分解斜視図
【図2】同一部断面とした分解正面図
【図3】同フィルム巻取り用巻芯における芯体の組立状
態を拡大して示す側面図
【図4】同芯体の縮径過程を示す側面図
【図5】同フィルム巻取り用巻芯における芯体の装着過
程とフィルムの巻取り状態を示す平面図
【図6】同巻取ったフィルムを取脱す過程を示す側面図
【図7】本発明の実施の形態の第2例に係る芯体の組立
状態及び縮径状態を示す側面図
【図8】本発明の実施の形態の第3例に係る芯体の組立
状態及び縮径状態を示す側面図
【図9】本発明の実施の形態の第4例に係る芯体の組立
状態及び縮径状態を示す側面図
【図10】本発明の実施の形態の第5例に係る芯体の組
立状態を示す側面図
【符号の説明】
10…フィルム巻取り用巻芯 12、50、60、70、…芯体 13A、13B…開口 14…テーパ外周面 16、17…芯体チャッキング部材 18、19…芯体締結ベルト 20、22、52、54、56、58、62、64、6
6、68、72、74、76…分割部材 21、23、25、53、57、63、65、67、6
9、73、75、77…切断線 21A、25A、53A、57A、75A…ヒンジ部 24…揺動部材 40…支持筒 42…センタシャフト 48…カバーフィルム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周にフィルムを巻取り可能な略円筒状の
    芯体と、この芯体の軸方向両端開口に着脱自在に係合
    し、先端に、軸方向両端開口に挿入され、挿入状態で前
    記両端開口の内周に係合する先細りのテーパ外周面を備
    えた芯体チャッキング部材と、を有してなるフィルム巻
    取り用巻芯において、 前記芯体の周壁を円周方向の少なくとも2個所で軸方向
    の切断線に沿って切断して少なくとも2個の分割部材と
    するとともに、これら分割部材の少なくとも1つを、前
    記切断線に沿う一方の端縁を自由端として、反対側の切
    断線に沿う端線をヒンジ線として、芯体中心方向に揺動
    可能な断面円弧状の揺動部とし、前記揺動部を含む複数
    の分割部材が円筒状に組立てられてなる芯体の外周に密
    着し、且つ、揺動部が芯体中心方向に揺動可能な状態で
    前記複数の分割部材に連結された芯体締結ベルトを設け
    たことを特徴とするフィルム巻取り用巻芯。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記分割部材は、前記
    揺動部以外に少なくとも2個の分割部材を含んでなり、
    これら2個の分割部材は、前記芯体締結ベルトにより両
    者間の切断線をヒンジ線として芯体の中心方向に折曲げ
    自在に連結されたことを特徴とするフィルム巻取り用巻
    芯。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記芯体締結ベ
    ルトは、前記ヒンジ線を構成する切断線に隣接した円周
    方向両側位置で、前記分割部材に固定されるとともに、
    前記揺動部の自由端近傍位置では、該揺動部に非係合と
    されたことを特徴とするフィルム巻取り用巻芯。
  4. 【請求項4】外周にフィルムを巻取り可能な略円筒状の
    芯体と、この芯体の軸方向両端開口に着脱自在に係合
    し、先端に、軸方向両端開口に挿入され、挿入状態で前
    記両端開口の内周に係合する先細りのテーパ外周面を備
    えた芯体チャッキング部材と、を有してなるフィルム巻
    取り用巻芯において、 前記芯体の周壁を円周方向の少なくとも2個所で軸方向
    の切断線に沿って切断して少なくとも2個の分割部材と
    するとともに、これら分割部材の少なくとも1つを、前
    記切断線に沿って他の分割部材から離間して芯体中心方
    向に変位可能とし、前記複数の分割部材が円筒状に組立
    てられてなる芯体の外周に密着し、且つ、前記少なくと
    も1つの分割部材が芯体中心方向に変位可能な状態で前
    記複数の分割部材に連結されたリング状の芯体締結ベル
    トを設けたことを特徴とするフィルム巻取り用巻芯。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記
    切断線は、円筒中心方向に拡開するV字溝形状とされた
    ことを特徴とするフィルム巻取り用巻芯。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記
    芯体締結ベルトは前記組立状態の芯体の全周に連続して
    密着配置されたことを特徴とするフィルム巻取り用巻
    芯。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014021146A1 (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 株式会社クラレ フィルムロール用コア、フィルムロール、フィルムロールの製造方法、及びフィルムの巻取装置

Cited By (2)

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WO2014021146A1 (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 株式会社クラレ フィルムロール用コア、フィルムロール、フィルムロールの製造方法、及びフィルムの巻取装置
JPWO2014021146A1 (ja) * 2012-07-30 2016-07-21 株式会社クラレ フィルムロール用コア、フィルムロール、フィルムロールの製造方法、及びフィルムの巻取装置

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