JP2000117722A - コンクリート成形品型抜き装置 - Google Patents

コンクリート成形品型抜き装置

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JP2000117722A
JP2000117722A JP10295129A JP29512998A JP2000117722A JP 2000117722 A JP2000117722 A JP 2000117722A JP 10295129 A JP10295129 A JP 10295129A JP 29512998 A JP29512998 A JP 29512998A JP 2000117722 A JP2000117722 A JP 2000117722A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形型に振動を与えることで、コンクリート
成形品の型離れが良好に行われるようにしたコンクリー
ト成形品型抜き装置を改良することで、加振時の成形型
への振動伝達が良好に行えるようにしながらも、パレッ
トと成形型とをボルト止めする必要をなくし、これによ
って作業効率の向上、成形型及びパレットの製造コスト
の削減を図る。 【解決手段】 パレット上に載置された成形型15の内
部にキャスティングされたコンクリート成形品を成形型
15から抜き取る際、コンクリート成形品の型離れを良
好にするために成形型に振動を与えるコンクリート成形
品型抜き装置に対し、エアシリンダ10のピストンロッ
ド10b先端にクランプ爪12を接続する。ピストンロ
ッド10bの進退動作により、クランプ爪12が回動
し、成形型15の型枠16をパレットに押さえ込む状態
と、押さえ込み解除状態とが切り換わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート成形
品を成形型から抜き取る際に、成形型に振動を与えるこ
とで、コンクリート成形品の型離れが良好に行われるよ
うにしたコンクリート成形品型抜き装置に係る。特に、
この型抜き時の作業性の向上対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建物の見栄えを良好にするた
めに、外壁パネルの表面に凹凸模様を形成することが行
われている。この種の外壁パネルの製造方法として、模
様板をコンクリート型枠に取り付けて成形型を構成し、
この成形型に生コンクリートを流し込み、養生後にコン
クリート成形品(外壁パネル)を取り出すものがある
(例えば、特開平8−218625号公報参照)。この
方法により、完成品である外壁パネルの表面には上記模
様板の凹凸模様が転写される。つまり、成形型にコンク
リートを流し込むだけで、表面に模様板の凹凸模様が転
写された外壁パネルを得ることができる。このため、モ
ルタルによる外壁の表面処理やタイル貼りなどを行わず
に、建物の見栄えを良好にすることができる。
【0003】また、この種の製造方法では、コンクリー
トの養生後、外壁パネルの型離れが良好に行えるよう
に、成形型に振動を与えている。詳しくは、外壁パネル
の製造ライン上に型抜き装置を設け、この型抜き装置に
より成形型に振動を与えている。この型抜き装置は、弾
性支持された基台に加振機を取り付けて構成される。成
形型は、パレットに載置された状態で製造ライン上を移
送される。パレットが、基台上に移送された状態で、加
振機により基台を振動させる。この振動はパレットを介
して成形型に伝わる。これにより、成形型内の外壁パネ
ルと、模様板及びコンクリート型枠との密着状態が解消
されて外壁パネルの型抜きが良好に行える状態となる。
特に、上述した外壁パネルのように、表面に凹凸模様を
形成する場合には、外壁パネルと模様板との接触面積が
大きいので、この型離れ性を良好にしておくことが重要
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これまで、上記成形型
はパレットにボルト止めされていた。これは、上記加振
時に、成形型がパレット上で動いてしまって振動の伝達
が良好に行われなくなる状況を回避するための構成であ
る。
【0005】従って、成形型を製造ラインに流す際に
は、この成形型をパレットにボルト止めする作業が必要
であった。また、外壁パネルの抜き型後には、成形型を
パレットから取り外すためのボルト外し作業も必要であ
った。
【0006】このように、これまでは、パレットに対す
る成形型の着脱作業といった煩雑な作業が必要であっ
た。その結果、作業効率の向上を図るには限界があっ
た。また、成形型及びパレットに、ボルト止めのための
ボルト孔等を加工しておかねばならず、これが成形型及
びパレットの製造コストを高くしてしまう要因の1つと
なっていた。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、成形型に振動を与え
ることで、コンクリート成形品の型離れが良好に行われ
るようにしたコンクリート成形品型抜き装置を改良する
ことで、加振時の成形型への振動伝達が良好に行えるよ
うにしながらも、パレットと成形型とをボルト止めする
必要をなくし、これによって作業効率の向上、成形型及
びパレットの製造コストの削減を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記目的を達成するために、本発明は、成形型に振動を
与える際にのみ、この成形型をパレットに押さえ込むこ
とで、この両者を一体化させて位置ずれを回避してい
る。つまり、成形型とパレットとの位置ずれを防止して
成形型への振動伝達が良好に行えるようにしている。
【0009】−解決手段− 具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、パレット
上に載置された成形型の内部にキャスティングされたコ
ンクリート成形品を上記成形型から抜き取る際、加振機
によりパレットを介して成形型に振動を与えるコンクリ
ート成形品型抜き装置を前提としている。このコンクリ
ート成形品型抜き装置に対し、上記加振機により振動を
与える際にのみ、成形型をパレットに向かって押さえ込
んでこの両者を一体化させるクランプ手段を設けた構成
としている。
【0010】この特定事項により、コンクリート成形品
がキャスティングされた成形型がパレット上に載置され
た状態で、コンクリート成形品型抜き装置まで移送され
ると、クランプ手段は、成形型をパレットに向かって押
さえ込む。これにより、成形型とパレットとは外力が作
用しても位置ずれが生じないように一体化される。この
状態で、加振機によりパレットを介して成形型に振動が
与えられる。これにより、コンクリート成形品と成形型
との密着状態が解消されてコンクリート成形品の型抜き
が良好に行える状態となる。この加振動作が終了する
と、クランプ手段は、成形型をパレットに向かって押さ
え込んだ状態を解除する。このように、加振時において
のみ、成形型とパレットとを一体化させる手段を装置側
に設けている。このため、成形型をパレットとをボルト
止めにより一体化しておくことなしに成形型への振動伝
達が良好に行える。
【0011】第2及び第3の解決手段は、クランプ手段
による成形型の押さえ込み位置を特定したものである。
具体的に、第2の解決手段は、上記第1の解決手段にお
いて、型枠内に型材を嵌め込んで成形型を構成する。ま
た、クランプ手段が、型枠をパレットに向かって押さえ
込む構成としている。
【0012】また、第3の解決手段は、上記第2の解決
手段において、平面視が矩形状の型枠を採用する。ま
た、クランプ手段を、型枠の平面視における四隅近傍位
置をパレットに向かって押さえ込むように4箇所に配設
している。
【0013】これら特定事項により、成形型の外縁部を
構成する型枠をクランプ手段が押さえ込むことにより、
安定した成形型の押さえ込み状態が得られる。特に、第
3の解決手段では、平面視が矩形状の型枠の四隅近傍位
置をクランプ手段が押さえ込んでいるので、押さえ込み
状態の高い安定性が得られる。
【0014】第4の解決手段は、クランプ手段の構成を
特定したものである。具体的には、上記第1の解決手段
において、クランプ手段に、長手方向の中間位置が鉛直
軸回りに回転自在に支持されたクランプ爪と、このクラ
ンプ爪の一端部に接続されて進退移動するピストンロッ
ドを有するシリンダとを備えさせる。ピストンロッドの
進退動作により、成形型をパレットに押さえ込む状態
と、この押さえ込みを解除する状態との間でクランプ爪
を回動させる構成としている。
【0015】この特定事項により、シリンダの駆動によ
りピストンロッドを進退移動させると、それに伴ってク
ランプ爪が回動する。成形型がコンクリート成形品型抜
き装置まで移送されると、クランプ爪が一方向に回動し
て成形型をパレットに押さえ込む。加振動作が終了する
と、クランプ爪が他方向に回動して成形型の押さえ込み
状態を解除する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1は本実施形態に係るコンクリート成形
品型抜き装置1(以下、単に型抜き装置という)の正面
図である。この型抜き装置1は、住宅用外壁パネルの製
造ライン上に設置されている。また、この型抜き装置1
は、パレット20上に載置された成形型15に流し込ま
れたコンクリートの養生後、完成品である外壁パネルの
型離れが良好に行えるように、成形型15に振動を与え
るものである。
【0018】−型抜き装置1の構成説明− 以下、型抜き装置1の構成について説明する。
【0019】図1に示すように、本型抜き装置1はベッ
ドA上に設置されている。また、この型抜き装置1は4
組の加振ユニット2、3、…が組み合わされた構成とな
っている(図1は手前側の2組を示している)。これら
各加振ユニット2、3、…は、図1に示すように製造ラ
インの延長方向(図1の左右方向)に沿って配置された
一対の加振ユニット2、3それぞれが図示しない製造ラ
インのコンベアを挟んで対向配置されている。この製造
ラインの延長方向に沿って配置された一対の加振ユニッ
ト2、3は対称な構成となっている。同様に、コンベア
を挟んで対向配置された一対の加振ユニットも対称な構
成となっている。
【0020】これら加振ユニット2、3、…はそれぞれ
同様な構成である。従って、ここでは1つの加振ユニッ
ト2を代表して説明する。以下、図1において左側(製
造ラインの搬送方向下流側)に位置する加振ユニット2
について説明する。
【0021】この加振ユニット2は、上記ベッドA上に
固定された2本のベース4、4と、この各ベース4、4
の上側に配設されたラバークッション5、5と、このラ
バークッション5、5の上側に配設されたユニット本体
6とを備えている。
【0022】ベース4、4は、H型鋼で成り、図1の紙
面鉛直方向に延びる2本が、製造ライン延長方向に所定
間隔を存して配設されている。
【0023】ラバークッション5、5は、上記ベース
4、4に沿って図1の紙面鉛直方向に延びてユニット本
体6を弾性支持している。このラバークッション5、5
の材質としては、耐熱性、耐寒性、耐候性に優れたもの
が採用される。例えばシリコンゴムである。
【0024】ユニット本体6は、上記ラバークッション
5、5の上面に取り付けられている。このユニット本体
6は、支持台7と、この支持台7の下面に配設された加
振機8と、支持台7の上面に配設されたクランプ手段と
してのクランプ機9とを備えている。
【0025】上記支持台7は製造ラインの延長方向に沿
って延びるH型鋼で成る。この支持台7の長手方向の両
端部分の下面がラバークッション5、5の上面にボルト
止め等の手段によって取り付けられている。
【0026】加振機8は、支持台7下面の中央部分に取
り付けられている。この加振機8は、内部に振動発生用
の図示しない錘が収容されている。例えば、この錘が、
その重心位置からずれた位置を回転中心として回転する
ことにより振動を発生する。この加振機8の振動は、支
持台7を介してパレット20及び成形型15に伝達する
ようになっている。
【0027】クランプ機9は、図2及び図3に示すよう
に、エアシリンダ10を備えている。このエアシリンダ
10は、上記支持台7の上面に取り付けられた支持ブラ
ケット11に支持されている。詳しくは、エアシリンダ
10の基端部から水平方向に突出した突出片10aが、
上記支持ブラケット11から水平方向に延びる突出部1
1aに、鉛直軸回りに回転自在に支持されている。
【0028】一方、エアシリンダ10のピストンロッド
10bの先端部にはクランプ爪12が接続されている。
クランプ爪12は折曲り部分12aを介して連続する基
端部12bとクランプ部12cとを備えた平面視が
「く」字状の部材である。このクランプ爪12の折曲り
部分12aが支持台7上に鉛直軸回りに回転自在に支持
されている。
【0029】また、ピストンロッド10bの先端には側
方が開放されたコ字状の連結部材10cが備えられてい
る。クランプ爪12の基端部12bがこの連結部材10
cによって鉛直軸回りに回転自在に支持されている。こ
の構成により、エアシリンダ10の駆動に伴ってピスト
ンロッド10bが進退移動すると、クランプ爪12が上
記折曲り部分12aを回動中心として回動するようにな
っている。具体的には、図4の仮想線に示すように、ピ
ストンロッド10bが伸長するとクランプ爪12が図4
の時計回り方向に回動して(図4に仮想線で示す矢印参
照)クランプ爪12のクランプ部12cが製造ラインか
ら退避する姿勢となる。逆に、図4の実線及び図2に示
すように、ピストンロッド10bが後退するとクランプ
爪12が図4の反時計回り方向に回動して(図4に実線
で示す矢印参照)クランプ爪12のクランプ部12cが
製造ライン上に突出する姿勢となる。このクランプ部1
2cが製造ライン上に突出した状態では、このクランプ
部12cが成形型15の型枠16を押さえ込むようにな
っている(図5参照)。
【0030】また、クランプ爪12のクランプ部12c
の断面形状は、例えば図6(図5におけるVI-VI 線に沿
った断面図) に示すように、下面の一部が外方(図6で
は左方)に向かって上方へ湾曲するように湾曲面12d
で形成されている。これは、クランプ爪12が回動して
型枠16を押さえ込む際、このクランプ部12cの側面
が型枠16の側端面に当接することを回避するための構
成である。つまり、クランプ爪12が型枠16を押さえ
込む際、先ず、この湾曲面12dが型枠16の下縁16
bに接触し、クランプ部12cがこの下縁16bに乗り
上がって型枠16を押さえ込むようになっている。
【0031】次に、成形型15の構成について説明す
る。図5〜図8に示すように、成形型15は、断面コ字
状のフレーム材16a、16a、…が複数本組み合わさ
れて平面視矩形の枠状に構成された型枠16と、この型
枠16内に敷設されたマット17と、このマット17上
に敷設された型材としての模様板18とを備えている。
模様板18の表面には、外壁パネルの製造時にこの外壁
パネル表面に模様転写するための凹凸模様が形成されて
いる。
【0032】パレット20上に載置された成形型15が
本型抜き装置1まで移送された状態で上記クランプ爪1
2のクランプ部12cが製造ライン上に突出する姿勢と
なった場合には、上述したように、このクランプ部12
cが型枠16のフレーム材16aの下縁16bの上面に
当接してこの型枠16をパレット20に押さえ込むよう
になっている。
【0033】−型抜き装置1の動作説明− 次に、上述の如く構成された型抜き装置1の駆動動作に
ついて説明する。この駆動動作では、各加振ユニット
2、3、…のエアシリンダ10、10、…は共に同じ動
作を行う。
【0034】先ず、本型抜き装置1上に成形型15が移
送されていない状態では、各クランプ機9、9、…のエ
アシリンダ10、10、…はピストンロッド10bを伸
長させた状態となっている。つまり、図4に仮想線で示
すように、クランプ爪12のクランプ部12cが製造ラ
インから退避した姿勢となっている。
【0035】この状態で、前工程では、パレット20上
に載置された成形型15の内部に生コンクリートが流し
込まれ、コンクリートの養生が行われる。
【0036】この養生後に、成形型15がパレット20
と共に型抜き装置1まで移送される(図1参照)。この
状態で、各クランプ機9、9、…のエアシリンダ10、
10、…が駆動し、シリンダロッド10bを後退させ
る。これにより、クランプ爪12が回動し、図4の実線
及び図5〜図8に示すように、各クランプ爪12、1
2、…のクランプ部12c、12c、…が製造ライン上
に突出した状態となる。これにより、各クランプ部12
c、12c、…が成形型15の型枠16を下向きに押さ
え込む。つまり、これらクランプ部12c、12c、…
によって型枠16の四隅近傍位置がパレット20に向か
って押さえ込まれる。この状態では、成形型15の四隅
近傍位置がクランプ部12c、12c、…によってパレ
ット20に押さえ込まれている。従って、パレット20
や成形型15に外力が加わっても、これらが相対移動す
ることはない。つまり、このクランプ部12cによる押
さえ込みによりパレット20と成形型15とが一体化さ
れている。
【0037】この状態で各加振機8、8、…を駆動して
支持台7、7、…を振動させる。この振動は、パレット
20を介して成形型15に伝達する。これにより、成形
型15内のコンクリート成形品である外壁パネルPと、
模様板18及び型枠16との密着状態が解消されて外壁
パネルPの型抜きが良好に行える状態となる。パレット
20を介して成形型15に振動が伝達する際、成形型1
5はその慣性によりパレット20との位置ずれが生じる
ような力が発生するが、この成形型15はクランプ部1
2cによってパレット20に押さえ込まれている。この
ため、この両者間で位置ずれが生じることはなく、成形
型15への振動伝達が良好に行われる。
【0038】このようにして振動が与えられた後、各ク
ランプ機9、9、…のエアシリンダ10、10、…を駆
動し、シリンダロッド10bを伸長させる。これによ
り、クランプ爪12が回動し、図4に仮想線で示すよう
に、クランプ爪12のクランプ部12cが製造ラインか
ら退避した状態となる。これにより、成形型15がパレ
ット20に押さえ込まれた状態が解除される。
【0039】その後、成形型15はパレット20と共に
移送され、型抜き工程へと移る。この型抜き工程では、
外壁パネルPの背面(この外壁パネルPが成形型15内
にある状態では上面)に設けられた図示しないレール材
にウインチのフックを掛け、外壁パネルPを吊り下げて
成形型15から離脱させる。このようにして完成品とし
ての外壁パネルPが製造される。
【0040】以上のように、本形態では、型抜き装置1
による加振動作以外の工程では、単にパレット20上に
成形型15が載置されているのみである。つまり、成形
型15とパレット20との位置ずれを規制しない状態と
なっている。実際には、加振動作以外の工程では、この
位置ずれを生じさせる外力は作用しないので、成形型1
5はパレット20上に載置された状態で製造ライン上を
移送される。そして、パレット20上に載置された成形
型15が型抜き装置1まで移送された際にのみ、クラン
プ機9のクランプ爪12によって成形型15をパレット
20に向かって押さえ込んでいる。つまり、成形型15
とパレット20とを一時的に一体化している。これによ
り、パレット20及び成形型15に振動を与えてもこの
両者が位置ずれを起こすことはなく、成形型15への振
動伝達が良好に行われ、外壁パネルPの型抜きが良好に
行える状態となる。従来では、この両者の位置ずれを防
止するために成形型15をパレット20にボルト止めし
ていた。本形態によれば、このボルト止めの必要はな
い。その結果、作業効率の向上を図ることができる。言
い換えると、加振時にのみ成形型15とパレット20と
を一体化させている。しかも、その一体化させるための
手段を生産設備側に備えさせることで、従来のボルト止
め作業及びボルト外し作業を不要とし、加振時における
成形型15とパレット20との位置ずれを回避して振動
伝達を良好に行いながらも作業効率の向上を図ることが
できる。また、成形型15及びパレット20に、ボルト
止めのためのボルト孔等を加工しておく必要がないの
で、成形型及びパレットの製造コストの削減を図ること
もできる。
【0041】尚、本実施形態では、コンクリート成形品
として表面に凹凸模様を転写した住宅用外壁パネルの製
造ラインに本発明を適用した場合について説明した。本
発明は、これに限らず、表面に模様を施さない住宅用外
壁パネルの製造ラインや、外壁パネル以外のコンクリー
ト成形品の製造ラインに適用してもよい。
【0042】また、加振ユニット2、3、…は、必ずし
も4個配設する必要はなく、製造ラインの両側に1個づ
つ設けたり、5個以上の加振ユニットを備えさせるよう
にしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。
【0044】請求項1記載の発明では、コンクリート成
形品の型離れを良好にするために加振機により成形型に
振動を与えるコンクリート成形品型抜き装置に対し、成
形型に振動を与える際にのみ、この成形型をパレットに
押さえ込んで、この両者を一体化させている。このた
め、加振時における成形型とパレットとの位置ずれを回
避して成形型への振動伝達を良好に行いながらも、成形
型とパレットとのボルト止め作業及びボルト外し作業を
不要にできる。その結果、作業効率の向上を図ることが
できる。また、成形型及びパレットに、ボルト止めのた
めのボルト孔等を加工しておく必要がないので、成形型
及びパレットの製造コストの削減を図ることもできる。
【0045】請求項2及び請求項3記載の発明では、成
形型の外縁部を構成する型枠をクランプ手段により押さ
え込んでいる。このため、安定した成形型の押さえ込み
状態を得ることができ、加振時における成形型とパレッ
トとの位置ずれを確実に回避することができる。
【0046】請求項4記載の発明では、シリンダの駆動
に伴ってクランプ爪を回動させて、このクランプ爪によ
る成形型の押さえ込み状態と、押さえ込み解除状態との
切り換えが行えるようにしている。このため、比較的簡
単な構成でクランプ手段を実現でき、装置の実用性の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート成形品型抜き装置の正面図であ
る。
【図2】クランプ機の平面図である。
【図3】クランプ機の側面図である。
【図4】クランプ爪の回動動作を説明するための図であ
る。
【図5】クランプ爪による型枠の押さえ込み状態を示す
一部を破断した図である。
【図6】図5のVI-VI 線に沿った断面図である
【図7】クランプ爪による型枠の押さえ込み状態を示す
斜視図である。
【図8】クランプ爪による型枠の押さえ込み状態を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート成形品型抜き装置 8 加振機 9 クランプ機(クランプ手段) 10 エアシリンダ 10b ピストンロッド 12 クランプ爪 15 成形型 16 型枠 18 模様板(型材) 20 パレット P 外壁パネル(コンクリート成形品)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレット上に載置された成形型の内部に
    キャスティングされたコンクリート成形品を上記成形型
    から抜き取る際、加振機によりパレットを介して成形型
    に振動を与えるコンクリート成形品型抜き装置におい
    て、 上記加振機により振動を与える際にのみ、成形型をパレ
    ットに向かって押さえ込んでこの両者を一体化させるク
    ランプ手段が設けられていることを特徴とするコンクリ
    ート成形品型抜き装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンクリート成形品型抜
    き装置において、 成形型は、型枠内に型材が嵌め込まれて成り、 クランプ手段は、型枠をパレットに向かって押さえ込む
    ものであることを特徴とするコンクリート成形品型抜き
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のコンクリート成形品型抜
    き装置において、 型枠は、平面視が矩形状であって、 クランプ手段は、型枠の平面視における四隅近傍位置を
    パレットに向かって押さえ込むように4箇所に配設され
    ていることを特徴とするコンクリート成形品型抜き装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコンクリート成形品型抜
    き装置において、 クランプ手段は、 長手方向の中間位置が鉛直軸回りに回転自在に支持され
    たクランプ爪と、このクランプ爪の一端部に接続されて
    進退移動するピストンロッドを有するシリンダとを備え
    ており、 ピストンロッドの進退動作により、成形型をパレットに
    押さえ込む状態と、この押さえ込みを解除する状態との
    間でクランプ爪を回動させる構成となっていることを特
    徴とするコンクリート成形品型抜き装置。
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