JP2000115973A - 走行装置用のケーブル装置 - Google Patents

走行装置用のケーブル装置

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JP2000115973A
JP2000115973A JP27628198A JP27628198A JP2000115973A JP 2000115973 A JP2000115973 A JP 2000115973A JP 27628198 A JP27628198 A JP 27628198A JP 27628198 A JP27628198 A JP 27628198A JP 2000115973 A JP2000115973 A JP 2000115973A
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traveling
traveling device
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Noriaki Shinohara
紀昭 篠原
Tateo Miyazaki
建雄 宮崎
Yoshio Nakajima
義男 中島
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  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行装置が初期位置に戻ったときコンパクト
に収納できる走行装置用のケーブル装置を提供する。 【解決手段】 走行装置10と固定部30の間に設けた
ケーブル41の案内手段42は、中間部分に直線状のフ
レーム部45を設けるとともに残部をケーブルベア4
3,44,46として形成し、フレーム部45を走行方
向Aとして固定部30内に蛇行状に収納するように構成
した。案内手段42は、初期位置にいる走行装置10の
下方に、大部分を蛇行状で位置させて固定部30内にコ
ンパクトに収納できる。固定部30内に蛇行状で収納し
ている案内手段42を、走行装置10の前進の走行駆動
力によって自動的に引き出すことができ、引き出してい
る案内手段42を、走行装置10の後進の走行駆動力に
よって、固定部30内に自動的に蛇行状に収納できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば造船にお
いてダブルハルの塗装を行う際に、塗装用のロボットを
長い距離(たとえば20m近く)に亘って往復走行させ
るときなどに採用される走行装置用のケーブル装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばダブルハルなどの内部
(内面)を塗装作業するに、横隔壁体に設けられた作業
用開口から作業者やスプレーガンやホースなどのツール
を内部に持ち込み、複数人で同時に作業を行う方式が採
用されていた。しかし、この方式によると、作業環境が
極めて悪く、長時間作業を続けることは難しかった。し
たがって、複数の作業者がグループを組み、グループ単
位で交互に作業を行っていたが、これによるとロスタイ
ムが多いことになる。
【0003】そこで、上述のような問題点を解決するも
のとして、塗装用のロボットを装備した走行装置を走行
させて塗装を行う方式が考えられている。そして、この
種の走行装置としては、たとえば図10に示される構成
が提供されている。
【0004】すなわち、上下一対の壁体51,52と、
両壁体51,52間に設けられて四側壁を形成する横隔
壁体53と、下位壁体52の上面側に設けられた多数本
の縦通骨材54などによりダブルハル50が構成されて
いる。このダブルハル50の内部に対して塗装作業を行
う走行装置57は、走行台車58に作業用ロボット59
が設けられることで構成されている。前記走行台車58
は、外部の固定部材60と前記縦通骨材54とに亘って
走行可能に構成され、そして走行台車58と固定部材6
0との間には、ケーブル62とケーブルベア63とから
なるケーブル装置61が配設されている。
【0005】このような走行装置57を使用して内部の
塗装作業を行うに際して、ダブルハル50の横隔壁体5
3に形成された開口部55を通して、固定部材60上か
ら縦通骨材54上へと走行台車58を走行させ、そして
走行台車58の走行停止位置などにより作業用ロボット
59の位置を制御しながら、作業用ロボット59により
所期の塗装作業が遂行されていた。その際に走行装置5
7側への電力供給や制御信号などはケーブル装置61を
介して与えられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、ケーブル装置61におけるケーブルベア
63は、固定部材60の外方一箇所で曲る形式であるこ
とから、走行装置57が固定部材60上の初期位置に戻
ったとき、収納姿勢のケーブル装置61は固定部材60
の後方に延びることになり、この固定部材60の後方に
大きな(長い)無駄領域Sが発生することになる。
【0007】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、走行装置が初期位置に戻ったときコンパクトに収納
し得る走行装置用のケーブル装置を提供することを目的
としたものである。
【0008】また請求項3記載の発明は、収納姿勢と使
用姿勢との間での移行をスムースに行える走行装置用の
ケーブル装置を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の走行装置用のケ
ーブル装置は、走行装置と固定部との間に設けられるケ
ーブルと、このケーブルの案内手段とからなる走行装置
用のケーブル装置であって、前記案内手段は、その中間
部分の少なくとも一箇所に直線状のフレーム部が設けら
れるとともに、残部をケーブルベアとして形成され、前
記フレーム部を走行方向として前記固定部内に蛇行状に
収納されるように構成したことを特徴としたものであ
る。
【0010】したがって請求項1の発明によると、案内
手段は、初期位置にいる走行装置の下方に、その大部分
を蛇行状で位置させて固定部内にコンパクトに収納し得
る。そして固定部内に蛇行状で収納している案内手段
を、走行装置の前進の走行駆動力によって自動的に引き
出し得、また引き出している案内手段を、走行装置の後
進の走行駆動力によって、固定部内に自動的に蛇行状に
収納し得る。
【0011】また本発明の請求項2記載の走行装置用の
ケーブル装置は、上記した請求項1記載の構成におい
て、案内手段は、その基端が固定部に連結されて走行装
置の後退方向に伸びるとともに上方かつ前進方向に曲り
可能な基端側ケーブルベアと、その遊端が走行装置に連
結されて走行装置の後退方向に伸びるとともに下方かつ
前進方向に曲り可能な遊端側ケーブルベアと、両ケーブ
ルベア間に位置される少なくとも一つの直線状のフレー
ム部と、遊端側ケーブルベアならびにフレーム部の隣接
した端部間の連結を行いかつ蛇行形成方向に曲り可能な
中間ケーブルベアとにより構成され、前記フレーム部の
最終端部分に基端側ケーブルベアの先端部分が連結され
ていることを特徴としたものである。
【0012】したがって請求項2の発明によると、曲が
り方向が同じである基端側ケーブルベアならびに遊端側
ケーブルベアと、これらケーブルベアとは曲がり方向の
違う中間ケーブルベアと、曲がりの生じない剛体性のフ
レーム部との複合体からなる案内手段を使用することに
よって、走行装置の走行駆動力により、案内手段の自動
的な引き出しや、案内手段の自動的な蛇行状の収納を行
える。
【0013】そして本発明の請求項3記載の走行装置用
のケーブル装置は、上記した請求項1または2記載の構
成において、フレーム部の両側部分には被ガイド体が設
けられ、この被ガイド体の案内を行うガイド体が、前進
方向側を上位として傾斜して設けられていることを特徴
としたものである。
【0014】したがって請求項3の発明によると、フレ
ーム部の収納姿勢と使用姿勢との間での移行を、常にス
ムースに行える。さらに本発明の請求項4記載の走行装
置用のケーブル装置は、上記した請求項2または3記載
の構成において、中間ケーブルベアの案内を行うガイド
体が、前進方向側を上位として傾斜して設けられている
こと特徴としたものである。
【0015】したがって請求項4の発明によると、中間
ケーブルベアの収納姿勢と使用姿勢との間での移行を、
常にスムースに行える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、走
行装置を造船におけるダブルハル(閉塞箱型構造物)の
塗装作業に採用した状態として、図1〜図8に基づいて
説明する。
【0017】図1、図7において、ダブルハル1は、上
下一対の壁体2,3と、両壁体2,3間に設けられて四
側壁を形成する横隔壁体4と、下位壁体3の上面側に設
けられた多数本の下位縦通骨材(レールの一例)5と、
上位壁体2の下面側に設けられた多数本の上位縦通骨材
6などにより構成されている。ここで下位縦通骨材5
は、上位で水平状に位置されるフランジ部5Aと、上下
方向のウエブ部5Bとからなる。前記下位縦通骨材5と
上位縦通骨材6とは、上下において相対向して配設され
ている。なお、以下においては、下位縦通骨材5の長さ
方向を前後方向と称する。
【0018】図1、図3、図5、図6において、たとえ
ば塗装作業を行う走行装置10は、二本(複数本)の下
位縦通骨材5に支持案内される自走式台車11と、この
自走式台車11に縦軸心20の周りで旋回自在に設けら
れた旋回体21と、この旋回体21に支持案内されて横
方向に出退動自在なスライド体25と、このスライド体
25に設けられた作業用ロボット27などにより構成さ
れている。
【0019】前記自走式台車11は、本体部12と、こ
の本体部12に対して前後方向(台車走行方向)に移動
自在な移動部16とからなり、この移動部16に前記旋
回体21が設けられている。
【0020】すなわち前記本体部12は、前後方向で長
い平枠状に形成され、その両側の前後複数箇所(前後四
箇所)には、前記フランジ部5A上に載置される遊転輪
体(車輪)13が設けられる。さらに本体部12の前後
方向両端でかつ両側には、前記フランジ部5Aの外側面
に対向されるガイドローラ14が遊転自在に取り付けら
れている。そして、本体部12における前後方向の中間
部の両側には、それぞれマグネットクローラによる走行
手段15が設けられる。
【0021】前記移動部16は、平枠状の移動体17
と、この移動体17の上部に一体化された矩形板状の旋
回支持体19などにより構成される。前記移動体17
は、前記本体部12側に支持案内され、そして正逆駆動
自在な移動駆動装置18などが設けられている。
【0022】前記旋回体21は矩形板状であって、その
下面に設けられた環状ブラケットは前記旋回支持体19
の中央部分に形成された貫通孔内に位置され、旋回用軸
受装置22などを介して、縦軸心20の周りで旋回自在
に構成される。さらに旋回体21を縦軸心20の周りで
旋回させるために、正逆駆動自在な旋回駆動装置23な
どが設けられている。
【0023】前記旋回体21上には一対のフレーム体2
4が横方向に配設され、これらフレーム体24側に支持
案内されて、前記スライド体25が横方向に出退動自在
に構成されている。そしてスライド体25を横方向に出
退動させるために、正逆駆動自在な出退駆動装置(図示
せず。)などが設けられている。
【0024】前記スライド体25側に支持案内されてス
ライド方向に移動自在な平枠状の作業用架台28が設け
られ、この作業用架台28上に前記作業用ロボット27
が搭載されている。そして作業用架台28をスライド方
向に移動させるために、正逆駆動自在なスライド駆動装
置(図示せず。)などが設けられている。なお作業用ロ
ボット27は、たとえば6軸マニプレータを自動制御し
ながら、塗装作業を遂行する構成とされている。
【0025】前記横隔壁体4の所定箇所には、走行装置
10をダブルハル1の内部に搬入させるための開口部7
が形成されている。その際に開口部7は、その下縁が、
一対の下位縦通骨材5におけるフランジ部5Aの少し下
方となる位置に形成されている。さらに開口部7は、フ
レーム体24が本体部12に沿うように旋回されかつ作
業用ロボット27が最もコンパクトに姿勢制御されてい
る走行装置10が、隙間を最少として搬入走行し得る形
状とされている。
【0026】なお図7に示すように、ダブルハル1によ
る閉塞状の室が、下位縦通骨材5の長さ方向において連
続状に複数形成されている場合には、この長さ方向にお
ける各横隔壁体4の所定箇所に対して開口部7が形成さ
れる。これにより、一対の下位縦通骨材5を利用して、
走行装置10を開口部7に通過させながら複数の室間で
搬入走行し得る。
【0027】図1〜図4において、前記走行装置10と
固定部30との間には、ケーブル41と、このケーブル
41の案内手段42とからなる走行装置用のケーブル装
置40が設けられる。すなわち固定部30は、左右一対
の上板体31と、これら上板体31の中央下面から垂接
される側板体32と、これら側板体32の下端間に位置
される底板体33とにより、断面U字状の枠体に形成さ
れている。そして、前後方向の両端付近で内部にはそれ
ぞれ縦板体34が設けられ、これら縦板体34の上面側
には凹所35が形成されている。
【0028】前記固定部30は、一対の下位縦通骨材5
におけるフランジ部5Aに対して両上板体31を連続状
として、支持体36などを介して外部で固定されてい
る。その際に固定部30の前端側は、下位縦通骨材5や
横隔壁体4などに対して、溶接などで固定されてもよ
い。これにより走行装置10は、固定部30と下位縦通
骨材5とに亘って走行可能に構成される。
【0029】前記案内手段42は、その中間部分の少な
くとも一箇所に直線状のフレーム部が設けられるととも
に、残部をケーブルベアとして形成され、前記フレーム
部を走行方向Aとして前記固定部30内に蛇行状に収納
されるように構成されている。
【0030】すなわち、案内手段42は、その基端43
aが固定部30の底板体33側に連結されて走行装置1
0の後退方向Bに伸びるとともに上方かつ前進方向Cに
曲り可能な基端側ケーブルベア43と、その遊端44a
が走行装置10における自走式台車11の本体部12に
連結されて走行装置10の後退方向Bに伸びるとともに
下方かつ前進方向Cに曲り可能な遊端側ケーブルベア4
4と、両ケーブルベア43,44間に位置される一つ
(少なくとも一つ)の直線状のフレーム部45と、遊端
側ケーブルベア44とフレーム部45の隣接した端部4
4b,45a間の連結を行いかつ蛇行形成方向に曲り可
能な中間ケーブルベア46とにより構成されている。そ
して前記フレーム部45の最終端部分45bに基端側ケ
ーブルベア43の先端部分43bが連結されている。
【0031】このように連結して構成された案内手段4
2は、その外幅42Wが、両上板体31の相対向された
内側面間の内幅31Wに対して少し幅狭に形成され、以
て蛇行状に収納された(詳細は後述する。)固定部30
内から引き出し可能に構成される。
【0032】前記フレーム部45は、たとえばアルミニ
ウムにより平枠状に形成され、その前後端の両側部分に
は遊転ローラ(被ガイド体の一例)47が設けられてい
る。そして固定部30の前端部分には、これら遊転ロー
ラ47の案内を行うローラガイド体37が、前進方向C
側を上位として傾斜して設けられている。
【0033】すなわち、案内手段42の外幅42Wより
も外側に位置される遊転ローラ47は上板体31の下方
に位置され、さらに板状からなる前記ローラガイド体3
7も、上板体31の下方に位置されている。そして前記
ローラガイド体37の上端に対向される状態で、前記上
板体31には、遊転ローラ47の通過を許す切り欠き部
38が形成されている。
【0034】前記固定部30の前端部分でかつローラガ
イド体37よりも前方部分には、前記中間ケーブルベア
46の案内を行うケーブルガイド体39が、前進方向C
側を上位として傾斜して設けられている。ここでケーブ
ルガイド体39は板状からなり、前記内幅31W内に納
まるように形成されている。
【0035】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。開口部7を通過させて走行装置10を搬入
させる前に、この走行装置10は、図1、図3に示すよ
うに、フレーム体24が本体部12に沿うように旋回さ
れかつ作業用ロボット27が最もコンパクトに姿勢制御
されている。この状態で走行装置10は、その遊転車輪
13や走行手段15を上板体31上に位置させて、固定
部30に停止されている。
【0036】このときケーブル装置40の案内手段42
は、前記固定部30内に蛇行状に収納されている。すな
わち、基端側ケーブルベア43は、その基端43aが底
板体33の前端側に連結されて走行装置10の後退方向
Bに伸びるとともに上方かつ前進方向に曲っており、そ
してフレーム部45は、曲り端の先端部分43bにその
最終端部分45bが連結されて基端側ケーブルベア43
の上方に位置されるとともに、その端部45a側の遊転
ローラ47がローラガイド体37の後部(下位部分)に
当接されている。
【0037】さらにフレーム部45の端部45aに、中
間ケーブルベア46を介してその端部44bが連結され
た遊端側ケーブルベア44は、フレーム部45の上方に
位置されて走行装置10の後退方向Bに伸びたのち、上
方かつ前進方向Cに曲って、自走式台車11における本
体部12の後端に連結されている。
【0038】これにより案内手段42は、そのフレーム
部45を走行方向Aとして前記固定部30内に、蛇行状
にコンパクトに収納されることになる。すなわち、案内
手段42の大部分が、初期位置にいる走行装置10の下
方に蛇行状で位置されることになる。したがって、収納
姿勢のケーブル装置40は固定部30の後方に殆ど延び
ることはなく、この固定部30の後方に無駄な領域は殆
ど発生しないことになる。
【0039】このような初期位置の状態から、走行手段
15を駆動させて自走式台車11を走行(進入)させ
る。すなわち、両走行手段15を同調制御駆動させるこ
とにより、自走式台車11を、上板体31上から下位縦
通骨材5上へと走行し得る。その際に自走式台車11の
走行は、遊転輪体13群をフランジ部5A上で転動さ
せ、かつガイドローラ14群をフランジ部5Aの外側面
に案内させて横振れを防止した状態で行われる。
【0040】そして自走式台車11、すなわち走行装置
10の前進の走行駆動力によって、前記固定部30内に
蛇行状に収納されている案内手段42が、自動的に引き
出される(伸ばされる)ことになる。
【0041】すなわち、図1に示されるように、固定部
30内に蛇行状に収納されている案内手段42は、走行
装置10の前進の走行駆動力によって、まず図8のAに
示されるように、遊端側ケーブルベア44が次第に引き
出される。そして遊端側ケーブルベア44が充分に引き
出された状態で、前述した走行駆動力はフレーム部45
に作用され、以てフレーム部45の引き出しが行われ
る。
【0042】このフレーム部45の引き出しに際し、図
8のBに示されるように、まず前端側の遊転ローラ47
がローラガイド体37の傾斜面に案内されることで、そ
の端部45aが次第に持ち上げられながら前進方向C側
に移動される。このとき中間ケーブルベア46は、ケー
ブルガイド体39に案内されて持ち上げられながら、曲
げが次第に解消されて直線状とされる。
【0043】次いで図8のCに示されるように、前端側
の遊転ローラ47が凹所35を通って上板体31上に位
置され、その後は、遊転ローラ47が上板体31上から
フランジ部5A上へと転動されながらフレーム部45の
引き出しが行われる。なおフレーム部45の引き出し移
動に伴って、基端側ケーブルベア43は反転位置(曲げ
位置)を前部側に次第に移動させながら先端部分43b
側から移動される。
【0044】そしてフレーム部45の引き出しが終わり
に近づくと、後端側の遊転ローラ47がローラガイド体
37の傾斜面に案内されることで、その最終端部分45
bが次第に持ち上げられながら前進方向C側に移動され
る。これにより、図8のDに示されるように、後端側の
遊転ローラ47が凹所35を通って上板体31上に位置
され、その後は、基端側ケーブルベア43の引き出しが
行われ、以て図7に示されるように、案内手段42のほ
ぼ全長(または必要長さ分)が引き出される。
【0045】上述したようにして、走行装置10の前進
の走行駆動力によって、固定部30内に蛇行状に収納さ
れている案内手段42は自動的に引き出されることにな
る。そして、引き出されている案内手段42は、走行装
置10の後進の走行駆動力によって、上述とは逆の作用
によって、固定部30内に自動的に蛇行状に収納され
る。
【0046】すなわち、走行装置10の後進に伴って、
まず基端側ケーブルベア43は反転位置を後部側に次第
に移動させながら後方へ移動されて固定部30内に納ま
って行き、次いで、後端側の遊転ローラ47が凹所35
を通ったのち、ローラガイド体37の傾斜面に案内され
て固定部30内に位置されることで、フレーム部45が
固定部30内で後方側へ移動される。
【0047】そしてフレーム部45の前端側の移動に伴
って、前端側の遊転ローラ47が凹所35を通ったの
ち、ローラガイド体37の傾斜面に案内されて、固定部
30内に位置される。その際に中間ケーブルベア46
は、ケーブルガイド体39に案内されて下降しながら、
次第に曲げられる。その後に、走行装置10の後進の走
行駆動力によって、遊端側ケーブルベア44が次第に固
定部30内に位置され、その際に反転位置が、後部側に
次第に移動形成される。
【0048】上述したようにして、走行装置10の後退
の走行駆動力によって、直線状に引き出されていた案内
手段42は、固定部30内に対して自動的に蛇行状に収
納されることになる。
【0049】このように、曲がり方向が同じである基端
側ケーブルベア43ならびに遊端側ケーブルベア44
と、これらケーブルベア43,44とは曲がり方向の違
う中間ケーブルベア46と、曲がりの生じない剛体性の
フレーム部45との複合体からなる案内手段42を使用
することによって、走行装置10の前進の走行駆動力に
より、固定部30内に蛇行状に収納されている案内手段
42を、自動的に引き出して使用姿勢にし得、そして走
行装置10の後進の走行駆動力により、引き出されてい
る案内手段42を、固定部30内に自動的に蛇行状に収
めて収納姿勢にし得る。
【0050】その際に、フレーム部45側の遊転ローラ
47をローラガイド体37により案内する構成によっ
て、フレーム部45の収納姿勢と使用姿勢との間での移
行は、常にスムースに行え、また、中間ケーブルベア4
6をケーブルガイド体39により案内する構成によっ
て、中間ケーブルベア46の収納姿勢と使用姿勢との間
での移行は、常にスムースに行えることになる。
【0051】前述した自走式台車11の前進走行は所望
の位置で停止され、そして自走式台車11を停止させた
のち、まず、旋回駆動装置23を正または逆に駆動させ
て旋回体21を旋回させる。これにより旋回体21を、
旋回用軸受装置22を介して旋回支持体19に支持され
た状態で、縦軸心20の周りに右または左に旋回、たと
えば図5、図6の実線に示すように左側に旋回し得る。
すなわち平面視において、本体部12に対してフレーム
体24を直角状として左側に振り出し得る。
【0052】この状態で、作業用ロボット27により塗
装作業を自動的に遂行するのであるが、その際に作業用
ロボット27による作業範囲(作業箇所)が順次変更調
整される。すなわち、出退駆動装置の作動により、フレ
ーム体24に対してスライド体25を横方向にスライド
し得、以て作業用ロボット27の位置を横方向(フレー
ム体24の長さ方向)で移動調整し得る。また、スライ
ド駆動装置の作動により、スライド体25に対して作業
用架台28を横方向にスライドし得、以て作業用ロボッ
ト27の位置を横方向(スライド体25の長さ方向)で
移動調整し得る。これにより、たとえば図5、図6の実
線に示されるように、作業用ロボット27を最も横外方
に位置させた状態にし得る。
【0053】さらに、移動駆動装置18の作動により、
本体部12に対して移動部16を前後方向に移動し得、
以て作業用ロボット27の位置を、たとえば図6の仮想
線に示されるように、前後方向(下位縦通骨材5の長さ
方向)で移動調整し得る。
【0054】以上のようにして、移動部16の前後移動
と、スライド体25の横方向スライドと、作業用架台2
8の横方向スライドとを行え、これらを適宜に組み合せ
動作させることにより、作業用架台28上の作業用ロボ
ット27による作業範囲を順次、任意に変更調整して、
左領域における広範囲の部分を効率的に塗装し得る。そ
して、各動作部をホームポジションに戻した状態、すな
わち、前述した搬入走行時の姿勢に戻した状態で、旋回
体21を縦軸心20の周りに、たとえば前述とは逆に左
側に旋回させる。これにより、走行装置10の右領域に
おける塗装作業を、上述と同様にして行える。
【0055】その後、各動作部をホームポジションに戻
した状態で、内部作業装置10を後退走行(搬出走行)
させながら、または次の室へと前進走行(搬入走行)走
行させながら、内部作業装置10の存在箇所(中央領
域)などの塗装を行う。その際に、旋回以外の作動、す
なわち各部の前後方向の移動などは適宜に組み込まれ
る。かかる作業は、内部作業装置10の自走式台車11
などが、該当する室から退出したのちも継続して行われ
る。
【0056】以上により、ダブルハル1の全内面、すな
わち両壁体2,3、各横隔壁体4、上下の縦通骨材5,
6群の各表面に対する作業用ロボット27による塗装作
業を、塗装もれのない状態で自動的に遂行し得る。
【0057】次に、本発明の別の実施の形態を、図9に
基づいて説明する。すなわち、二つ(二枚)のフレーム
部45を使用した形式であって、両フレーム部45間に
は、遊端側ケーブルベア44と同じ曲り作用を行う中継
ケーブルベア48と、別個の中間ケーブルベア46とが
介在されている。
【0058】この別の実施の形態のように、二つ(複数
枚)のフレーム部45を使用することで、走行装置10
の走行距離をさらに長くし得る。上記した実施の形態で
は、走行装置10を造船におけるダブルハル1内で走行
させる形式が示されているが、これは橋梁、鉄骨などの
鉄鋼を用いた閉塞箱型構造物を製作する際に採用しても
よく、またダブルハル1のような閉塞箱型構造物だけで
はなく、開放型の各種構造物を製作する際に採用しても
よい。
【0059】上記した実施の形態では、ダブルハル1の
下位縦通骨材5を利用して走行装置10を走行させてい
るが、これは別個にレールを架設して走行装置10を走
行させる形式であってもよい。
【0060】上記した実施の形態では、作業用ロボット
59により塗装作業を行っているが、これは作業用ロボ
ット59の種類によって、検査、加工、溶接など、各種
の作業を行えるものである。
【0061】上記した実施の形態では、被ガイド体とし
て遊転ローラ47が、ガイド体としてローラガイド体3
7が示されているが、たとえば被ガイド体としてロッド
状の突起体を採用した形式などであってもよい。
【0062】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、案
内手段は、初期位置にいる走行装置の下方に、その大部
分を蛇行状で位置させて固定部内にコンパクトに収納で
き、したがって、収納姿勢のケーブル装置は固定部の後
方に殆ど延びることはなく、この固定部の後方に無駄な
領域は殆ど発生しないことになる。そして固定部内に蛇
行状に収納している案内手段を、走行装置の前進の走行
駆動力によって自動的に引き出すことができ、また引き
出している案内手段を、走行装置の後進の走行駆動力に
よって、固定部内に自動的に蛇行状に収納することがで
き、案内手段のための駆動装置を不要にできる。
【0063】また上記した本発明の請求項2によると、
曲がり方向が同じである基端側ケーブルベアならびに遊
端側ケーブルベアと、これらケーブルベアとは曲がり方
向の違う中間ケーブルベアと、曲がりの生じない剛体性
のフレーム部との複合体からなる案内手段を使用するこ
とによって、走行装置の走行駆動力による、案内手段の
自動的な引き出しや、案内手段の自動的な蛇行状の収納
を、常に円滑かつ確実に行うことができるとともに、構
造簡単にして実現できる。
【0064】そして上記した本発明の請求項3による
と、フレーム部側の被ガイド体をガイド体により案内す
る構成によって、フレーム部の収納姿勢と使用姿勢との
間での移行を、常にスムースに確実に行うことができ
る。
【0065】さらに上記した本発明の請求項4による
と、中間ケーブルベアをガイド体により案内する構成に
よって、中間ケーブルベアの収納姿勢と使用姿勢との間
での移行を、常にスムースに確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、走行装置用
のケーブル装置における一部切り欠き側面図である。
【図2】同走行装置用のケーブル装置における一部切り
欠き平面図である。
【図3】同走行装置用のケーブル装置における一部切り
欠き正面図である。
【図4】同走行装置用のケーブル装置における要部の側
面図である。
【図5】同走行装置用のケーブル装置における走行装置
部分の縦断側面図である。
【図6】同走行装置用のケーブル装置における走行装置
部分の平面図である。
【図7】同走行装置用のケーブル装置における作業時の
側面図である。
【図8】同走行装置用のケーブル装置における動作を説
明する側面図である。
【図9】本発明の別の実施の形態を示し、走行装置用の
ケーブル装置における概略側面図である。
【図10】従来例を示し、走行装置用のケーブル装置に
おける要部の概略側面図である。
【符号の説明】
1 ダブルハル(閉塞箱型構造物) 5 下位縦通骨材(レール) 10 走行装置 11 自走式台車 12 本体部 15 走行手段 16 移動部 21 旋回体 24 フレーム体 25 スライド体 27 作業用ロボット 28 作業用架台 30 固定部 31 上板体 37 ローラガイド体 39 ケーブルガイド体 40 ケーブル装置 41 ケーブル 42 案内手段 43 基端側ケーブルベア 43a 基端 43b 先端部分 44 遊端側ケーブルベア 44a 遊端 44b 端部 45 フレーム部 45a 端部 45b 最終端部分 46 中間ケーブルベア 47 遊転ローラ(被ガイド体) 48 中継ケーブルベア A 走行方向 B 後退方向 C 前進方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 紀昭 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 宮崎 建雄 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 中島 義男 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置と固定部との間に設けられるケ
    ーブルと、このケーブルの案内手段とからなる走行装置
    用のケーブル装置であって、前記案内手段は、その中間
    部分の少なくとも一箇所に直線状のフレーム部が設けら
    れるとともに、残部をケーブルベアとして形成され、前
    記フレーム部を走行方向として前記固定部内に蛇行状に
    収納されるように構成したことを特徴とする走行装置用
    のケーブル装置。
  2. 【請求項2】 案内手段は、その基端が固定部に連結さ
    れて走行装置の後退方向に伸びるとともに上方かつ前進
    方向に曲り可能な基端側ケーブルベアと、その遊端が走
    行装置に連結されて走行装置の後退方向に伸びるととも
    に下方かつ前進方向に曲り可能な遊端側ケーブルベア
    と、両ケーブルベア間に位置される少なくとも一つの直
    線状のフレーム部と、遊端側ケーブルベアならびにフレ
    ーム部の隣接した端部間の連結を行いかつ蛇行形成方向
    に曲り可能な中間ケーブルベアとにより構成され、前記
    フレーム部の最終端部分に基端側ケーブルベアの先端部
    分が連結されていることを特徴とする請求項1記載の走
    行装置用のケーブル装置。
  3. 【請求項3】 フレーム部の両側部分には被ガイド体が
    設けられ、この被ガイド体の案内を行うガイド体が、前
    進方向側を上位として傾斜して設けられていることを特
    徴とする請求項1または2記載の走行装置用のケーブル
    装置。
  4. 【請求項4】 中間ケーブルベアの案内を行うガイド体
    が、前進方向側を上位として傾斜して設けられているこ
    とを特徴とする請求項2または3記載の走行装置用のケ
    ーブル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013086943A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Murata Machinery Ltd 搬送車
CN104084532A (zh) * 2014-07-03 2014-10-08 浙江汉声精密机械有限公司 一种树脂砂生产线的电源传输装置
CN114512831A (zh) * 2022-03-23 2022-05-17 国网智慧能源交通技术创新中心(苏州)有限公司 一种与移动储能车配套的接地保护装置

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