JP2000114589A - 半導体発光装置 - Google Patents

半導体発光装置

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JP2000114589A JP27689198A JP27689198A JP2000114589A JP 2000114589 A JP2000114589 A JP 2000114589A JP 27689198 A JP27689198 A JP 27689198A JP 27689198 A JP27689198 A JP 27689198A JP 2000114589 A JP2000114589 A JP 2000114589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一導電型半導体層の露出部Rにおける逆導電
型半導体層の側壁部が順メサ構造であることに起因して
電極の短絡と印画品質の劣化が発生するという問題があ
った。 【解決手段】 基板上に島状の一導電型半導体層を設け
ると共に、この一導電型半導体層上にこの一導電型半導
体層の一部が露出するように逆導電型半導体層を設け、
この一導電型半導体層の露出部と前記逆導電型半導体層
上に電極を接続して設けた半導体発光装置において、前
記一導電型半導体層の露出部における前記逆導電型半導
体層の側壁部を逆メサ構造としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体発光装置に関
し、特にページプリンタ用感光ドラムの露光用光源など
に用いられる半導体発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
半導体発光装置を図3および図4に示す。図3は断面
図、図4は平面図である。図3および図4において、2
1は半導体基板、22は一導電型半導体層、23は逆導
電型半導体層、24は個別電極、25は共通電極であ
る。
【0003】半導体基板21上に、一導電型半導体層2
2と逆導電型半導体層23を一導電型半導体層22より
も逆導電型半導体層23が小面積となるように設けると
共に、この一導電型半導体層22の露出部Rに共通電極
25(25a、25b)を接続して設け、逆導電型半導
体層23に個別電極24を接続して設けている。なお、
図3中、26は窒化シリコン膜などから成る保護膜であ
る。また、図4に示すように、共通電極25(25a、
25b)は隣接する島状半導体層22、23ごとに異な
る群に属するように二群に分けて接続して設けられ、隣
接する島状半導体層22、23が同じ個別電極24に接
続されている。
【0004】このような発光ダイオードアレイでは、個
別電極24と共通電極25(25a、25b)の組み合
わせを選択して電流を流すことによって、各発光ダイオ
ードを選択的に発光させることができる。
【0005】ところが、この従来の半導体発光装置で
は、個別電極24と共通電極25(25a、25b)が
一導電型半導体層22の露出部Rにおいて、対峙して近
接して設けられていることから、電極のバリや塵埃など
によって短絡することがしばしば発生するという問題が
あった。
【0006】また、従来の半導体発光装置では、島状半
導体層22、23の露出部Rにおける逆導電型半導体層
23の側壁部Wが順メサとなるような構造になっている
ことから、この順メサ部分から光漏れが発生して印画品
質が劣化する原因になるという問題があった。
【0007】本発明はこのような従来装置の問題点に鑑
みてなされたものであり、一導電型半導体層の露出部R
における逆導電型半導体層の側壁部が順メサ構造である
ことに起因して発生する電極の短絡と印画品質の劣化を
解消した半導体発光装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体発光装置では、基板上に島状の
一導電型半導体層を設けると共に、この一導電型半導体
層上にこの一導電型半導体層の一部が露出するように逆
導電型半導体層を設け、この一導電型半導体層の露出部
と前記逆導電型半導体層上に電極を接続して設けた半導
体発光装置において、前記一導電型半導体層の露出部に
おける前記逆導電型半導体層の側壁部を逆メサ構造とし
たことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は本発明に係る半導体発光装置の
一実施形態を示す断面図、図2は平面図である。
【0010】図1および図2において、1は基板、2は
一導電型半導体層、3は逆導電型半導体層、4は個別電
極、5は共通電極、6は絶縁膜である。
【0011】基板1はシリコン(Si)やガリウム砒素
(GaAs)などの単結晶半導体基板やサファイア(A
2 3 )などの単結晶絶縁基板から成る。単結晶半導
体基板の場合、(100)面を<011>方向に2〜7
°オフさせた基板などが好適に用いられる。サファイア
の場合、C面基板が好適に用いられる。
【0012】一導電型半導体層2は、バッファ層2a、
オーミックコンタクト層2b、発光層2cで構成され
る。バッファ層2aは2〜4μm程度の厚みに形成さ
れ、オーミックコンタクト層2bは0.1〜1.0μm
程度の厚みに形成され、クラッド層2cは0.2〜0.
4μm程度の厚みに形成される。バッファ層2aとオー
ミックコンタクト層2bはガリウム砒素などで形成さ
れ、発光層2cはアルミニウムガリウム砒素などで形成
される。オーミックコンタクト層2bはシリコンやセレ
ンなどの一導電型半導体不純物を1×1018〜1022
toms/cm3 程度含有し、クラッド層2cはシリコ
ンやセレンなどの一導電型半導体不純物を1×1016
1019atoms/cm3 程度含有する。バッファ層2
aは基板1と半導体層との格子定数の不整合に基づくミ
スフィット転位を防止するために設けるものであり、半
導体不純物を含有させる必要はない。
【0013】逆導電型半導体層3は、発光層3a、第2
のクラッド層3b、および第2のオーミックコンタクト
層3cで構成される。発光層3aと第2のクラッド層3
bは0.2〜0.4μm程度の厚みに形成され、オーミ
ックコンタクト層3cは0.01〜0.1μm程度の厚
みに形成される。発光層3aと第2のクラッド層3bは
アルミニウムガリウム砒素などから成り、第2のオーミ
ックコンタクト層3cはガリウム砒素などから成る。
【0014】発光層3aと第2のクラッド層3bは、電
子の閉じ込め効果と光の取り出し効果を考慮してアルミ
ニウム砒素(AlAs)とガリウム砒素(GaAs)と
の混晶比を異ならしめる。発光層3aと第2のクラッド
層3bは亜鉛(Zn)などの逆導電型半導体不純物を1
×1016〜1019程度含有し、第2のオーミックコンタ
クト層3cは亜鉛などの逆導電型半導体不純物を1×1
19〜1022程度含有する。
【0015】絶縁膜6は窒化シリコンなどから成り、厚
み3000Å程度に形成される。個別電極4と共通電極
5は金/クロム(Au/Cr)などから成り、厚み1μ
m程度に形成される。
【0016】本発明の半導体発光装置では、図2に示す
ように、一導電型半導体層2と逆導電型半導体層3から
成る島状半導体層2、3を基板1上に一列状に並べて、
隣接する島状半導体層2、3毎に同じ個別電極4に接続
し、同じ個別電極4に接続された下の一導電型半導体層
2が異なる共通電極5に接続されるように二群に分けて
接続される。個別電極4を選択して電流を流すことによ
ってページプリンタ用感光ドラムの露光用光源として用
いられる。
【0017】島状半導体層2、3は、結晶の面方位とエ
ッチングとの関係から一方の対向する壁面が順メサ構造
で、他方の対向する壁面が逆メサ構造を有する。本発明
では、一導電型半導体層2の露出部Rにおける逆導電型
半導体層3の側壁部Wが逆メサとなるように形成した。
すなわち、段差エッチングを行う際、GaAsは順メサ
形状になるが、AlGaAsの<1−10>方向は逆メ
サ形状になるエッチング液を用いて逆導電型半導体層3
の側壁部Wを逆メサ形状にする。この逆導電型半導体層
3の側壁部Wを逆メサ形状とすることで、個別電極4の
逆導電型半導体層3上部分と一導電型半導体層2上部分
を切断することができる。
【0018】また、一導電型半導体層2の露出部Rにお
ける逆導電型半導体層3の側壁部Wが逆メサとなるよう
に形成されることから、発光層2c、3aで発光した光
は側壁部Wの内側で反射して上方に照射される。もっ
て、この側壁部Yからの光漏れがなくなる。
【0019】次に、上述のような半導体発光装置の製造
方法を説明する。まず、単結晶基板1上に、一導電型半
導体層2、逆導電型半導体層3をMOCVD法などで順
次積層して形成する。
【0020】これらの半導体層2、3を形成する場合、
基板温度をまず400〜500℃に設定して200〜2
000Åの厚みにアモルファス状のガリウム砒素膜を形
成した後、基板温度を700〜900℃に上げて所望厚
みの半導体層2、3を形成する。
【0021】この場合、原料ガスとしてはTMG((C
3 3 Ga)、TEG((C2 5 3 Ga)、アル
シン(AsH3 )、TMA((CH3 3 A1)、TE
A((C2 5 3 A1)などが用いられ、導電型を制
御するためのガスとしては、シラン(SiH4 )、セレ
ン化水素(H2 Se)、TMZ((CH3 3 Zn)な
どが用いられ、キャリアガスとしては、H2 などが用い
られる。
【0022】次に、隣接する素子同志が電気的に分離さ
れるように、半導体層2、3が島状にパターニングされ
る。このエッチングは、硫酸過酸化水素系のエッチング
液を用いたウエットエッチングやCC12 2 ガスを用
いたドライエッチングなどで行われる。また、一導電型
半導体層2と共通電極5との接続部が逆導電型半導体層
3から露出するようにエッチングされる。このエッチン
グは、I2 :KI:HCl:H2 O=2g:4g:1c
c:100ccなどのエッチング液を用いたウエットエ
ッチングで行われる。
【0023】次に、プラズマCVD法で、シランガス
(SiH4 )とアンモニアガス(NH3 )を用いて窒化
シリコンから成る絶縁膜を形成してパターニングする。
最後に、クロムと金を蒸着法やスパッタリング法で形成
してパターニングすることにより完成する。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る半導体発光
装置によれば、一導電型半導体層の露出部における前記
逆導電型半導体層の側壁部を逆メサ構造としたことか
ら、一導電型半導体層上の電極を逆メサ部分で切断する
ことができ、もって個別電極と共通電極が近接して配設
されても短絡などを有効に防止することができる。ま
た、一導電型半導体層の露出部から近傍からの光漏れを
低減でき、印画品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体発光装置の一実施形態を示
す断面図である。
【図2】本発明に係る半導体発光装置の一実施形態を示
す平面図である。
【図3】従来の半導体発光装置を示す断面図である。
【図4】従来の半導体発光装置を示す平面図である。
【符号の説明】
1‥‥‥基板、2‥‥‥一導電型半導体層、3‥‥‥逆
導電型半導体層、4‥‥‥個別電極、5‥‥‥共通電
極、6‥‥‥絶縁膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に島状の一導電型半導体層を設け
    ると共に、この一導電型半導体層上にこの一導電型半導
    体層の一部が露出するように逆導電型半導体層を設け、
    この一導電型半導体層の露出部と前記逆導電型半導体層
    上に電極を接続して設けた半導体発光装置において、前
    記一導電型半導体層の露出部における前記逆導電型半導
    体層の側壁部を逆メサ構造としたことを特徴とする半導
    体発光装置。
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