JPH11233826A - 端面発光型半導体発光装置およびその製造方法 - Google Patents

端面発光型半導体発光装置およびその製造方法

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JPH11233826A
JPH11233826A JP3021598A JP3021598A JPH11233826A JP H11233826 A JPH11233826 A JP H11233826A JP 3021598 A JP3021598 A JP 3021598A JP 3021598 A JP3021598 A JP 3021598A JP H11233826 A JPH11233826 A JP H11233826A
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JP
Japan
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light emitting
layer
region
etching
edge
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Withdrawn
Application number
JP3021598A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Fujiwara
博之 藤原
Masaharu Nobori
正治 登
Shigeki Ogura
茂樹 小椋
Masumi Koizumi
真澄 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個別電極とボンディングパッドとの間を好ま
しく接続し、また高密度で発光効率のよい端面発光型半
導体発光装置。 【解決手段】 光出射部20を有する発光部13が基板
11上に複数個、それぞれ電気的に分離して配置されて
いて、発光部は、活性層31を含む島状領域15xと、
個別電極17と、外部の駆動回路に対して電気的な接続
をとるためのボンディングパッド19と、個別電極とボ
ンディングパッドとの間を接続する接続部21とを有し
ており、個別電極、ボンディングパッドおよび接続部
は、島状領域の上側に一体構造の配線部23として形成
されており、島状領域の平面的外郭形状は、配線部の平
面的外郭形状と同形状とされており、光出射部20の周
囲の光出射域内には非突出の壁面25を具えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体発光装
置、特にLEDアレイの構造およびその製造方法にに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体発光装置は電子写真方式の
プリンタ光源として用いられている。LED等の発光素
子を、基板上に高密度にかつ並列的に配置して高性能化
を図っている。例えば、文献1(文献1:特開平5−3
4743号公報)に開示されている半導体発光装置によ
れば、半導体基板上に発光部が複数個、素子分離して形
成されており、この発光部の基板とは反対側に形成され
た個別電極と、外部の駆動回路に対して電気的な接続を
とるために基板上に形成されたボンディングパッドとの
間を金属材料を用いた配線によって電気的に接続してい
る。
【0003】また、個別電極とボンディングパッドとの
電気的接続は、金属材料による配線の代わりにワイヤボ
ンディングによって行われる場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、個別電
極と基板との間には発光部が存在しているため、この発
光部の高さの分だけ、個別電極とボンディングパッドと
の間には段差が生じている。このため、文献1の半導体
発光装置においては、個別電極とボンディングパッドと
の間の配線はこの段差の部分を這わせて行っている。そ
のため配線が断線するおそれがある。
【0005】また、ワイヤボンディングによって個別電
極とボンディングパッドとを接続する場合には、発光部
の高密度化は、ワイヤの幅等で決まるワイヤボンディン
グ密度によって制限されてしまう。このため、高密度化
が困難となる。
【0006】したがって、個別電極とボンディングパッ
ドとの間を断線のおそれがないようにすると共に、高密
度で発光効率のよい半導体発光装置とその製造方法の出
現が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の端
面発光型半導体発光装置によれば、光出射部を有する発
光部が下地上に複数個、それぞれ電気的に分離して配置
されていて、発光部は、活性層を含む島状領域と、個別
電極と、外部の駆動回路に対して電気的な接続をとるた
めのボンディングパッドと、個別電極とボンディングパ
ッドとの間を接続する接続部とを有しており、個別電
極、ボンディングパッドおよび接続部は、島状領域の上
側に一体構造の配線部として形成されており、島状領域
の平面的外郭形状は、配線部の平面的外郭形状と同形状
とされており、光出射部の周囲の光出射域内には非突出
の壁面を具えていることを特徴とする。
【0008】この発明の構成によれば、個別電極、ボン
ディングパッドおよび配線部を一体構造の配線部とし
て、島状領域の上側に形成している。この島状領域の上
側に、個別電極と基板の上面との間の高さに相当するよ
うな大きい段差は形成されることはない。このため、個
別電極およびボンディングパッド間の配線に断線が生じ
るおそれはなくなる。また、この個別電極とボンディン
グパッドとの間の接続をワイヤボンディングによって行
う必要もないため、発光部の高密度化を図ることができ
る。また、この発明の端面発光型半導体発光装置におい
ては、光出射部の周囲の光出射域内には非突出の壁面を
具えている。これにより、出射された光が装置壁面で乱
反射されることがなく、したがって、発光端面からの発
光スポットの光強度分布を外的要因で乱すことがない。
【0009】また、好ましくは、配線部は、島状領域上
に絶縁膜を介して設けられていて、島状領域と個別電極
とは、絶縁膜に形成されたコンタクトホールによって電
気的に接続されているのがよい。
【0010】このように構成すると、配線部は島状領域
の上側に形成されているが、この配線部と島状領域との
間にはコンタクトホールを有する絶縁膜があって、島状
領域と直接接続しているのは個別電極の部分だけであ
る。このため、発光に関わる注入電流を個別電極の下の
光出射部周辺に高密度に流すことができ、他の領域に余
分な電流を流してしまうことはない。よって、この端面
発光型半導体発光装置の発光効率を向上させることがで
きる。
【0011】また、好ましくは、下地は、基板と、この
基板上に設けられたバッファ層と、バッファ層上に設け
られた第1クラッド層とを以て構成し、島状領域は、第
1クラッド層上に設けられた活性層と、該活層上に設け
られた第2クラッド層と、第2クラッド層上に設けられ
たコンタクト層とを以て構成してあるのがよい。
【0012】このように、少なくとも活性層およびその
上の領域、ここでは、活性層、第2クラッド層およびコ
ンタクト層が島状に形成されていれば、隣接する発光部
との間を分離することができる。
【0013】また、基板、バッファ層および第1クラッ
ド層をそれぞれ第1導電型の層とし、第2クラッド層を
第2導電型の層とし、個別電極を第2導電型の電極とす
るとき、コンタクト層のうち、少なくとも個別電極と接
続する領域が第2導電型の領域であるのが好適である。
【0014】これにより、コンタクト層と個別電極との
電気的な接続を円滑にすることができる。このコンタク
ト層の全体を第2導電型の層としてもよいし、また、個
別電極と接続するコンタクト層の領域を部分的に第2導
電型の領域としてもよい。
【0015】また、下地上に発光部が複数個、それぞれ
電気的に分離して配置されている端面発光型半導体発光
装置を製造するこの発明の方法によれば、下地上に予備
層を形成する工程と、予備層上に、個別電極と島状領域
との接続用のコンタクトホールが設けられている絶縁膜
パターンを形成する工程と、絶縁膜パターン上に、個別
電極、接続部およびボンディングパッドを、一体構造の
配線部として、個別電極がコンタクトホールを埋め込む
ように、形成する工程と、配線部を保護しながら、予備
層の領域のうち、光出射部を含む発光端面の配列ライン
を基準にして、配線部側の第1領域に対し、第1エッチ
ングを行うことにより、配線部の平面外郭形状と同形状
の平面外郭形状を有する島状の領域に変える工程と、予
備層の領域のうち、配列ラインの、第1領域とは反対側
の第2領域に対して、光出射部を露出させる第2エッチ
ングを行うことにより、光出射部の周囲の光出射域内に
非突出の壁面を形成する工程とを含むことを特徴とす
る。
【0016】この方法発明の構成によれば、第1エッチ
ングによって島状領域を形成して、隣接する発光部間を
分離することができる。また、第2エッチングによって
光出射部を有する発光端面を形成するが、エッチングに
より形成される溝の底部やその他の壁面などに、光出射
部からの光が反射したりすることのないようにエッチン
グを行う。このため、第2エッチングによって、光出射
部の周囲の光出射域内には、非突出の壁面が形成され
る。
【0017】また、好ましくは、第2エッチングは第1
エッチングによって形成されるよりも深いエッチング深
さとなるように行うのがよい。
【0018】第2エッチングを、第1エッチングと同じ
エッチング深さになるように行うと、光出射部からの発
光光が、エッチングによって形成される溝の底などに反
射して、発光スポットの像の形状が変わってしまうおそ
れがある。このため、充分にエッチング深さを深くする
必要がある。また、第1エッチングを、第2エッチング
で必要とされるエッチング深さが得られるように行うと
する。例えば、このエッチングをウェットエッチングな
どの異方性エッチングによって行うとする。この異方性
エッチングは、深さ方向(これを縦方向とする。)のエ
ッチングと同時に、エッチングにより生じる溝の広さを
広げる方向(これを横方向とする。)にもエッチングが
進行する。このため、エッチングによって形成される溝
の広さも広くなる。すなわち、隣り合う発光部間の間隔
が広くなってしまう。したがって、発光部の高密度化を
図ることは困難となる。
【0019】このようなエッチング除去領域の広がりを
回避するようにエッチングを行う必要がある。そのた
め、この発明では、この第1エッチングを、隣接する発
光部間の分離ができる程度の浅い溝が形成されるよう
に、行い、その後の第2エッチングを、発光光に周囲の
壁面からの反射の影響を与えないような深いエッチング
深さとなるように行う。このような第1および第2エッ
チングによって、発光部の高密度化を図れると共に、発
光スポットの形状は、変形されずに維持される。
【0020】また、好ましくは、下地を、基板と、バッ
ファ層と、第1クラッド層とを順次に積層した構成とす
るとき、予備層の形成は、第1クラッド層上に、活性
層、第2クラッド層およびコンタクト層を、順次積層す
る工程を含んでいるのがよい。
【0021】これにより、後に島状領域となる予備層を
形成することができる。またこの発光装置を発光効率の
よいダブルへテロ構造の構造体にすることができる。
【0022】また、第1エッチングは、予備層の活性
層、第2クラッド層およびコンタクト層を含む断面が露
出するように行い、第2エッチングはこの第2エッチン
グによって形成される溝の底部で光出射部から出射する
光が反射することのないような深さの溝となるように行
うのがよい。
【0023】第1エッチングにおいては、活性層と活性
層よりも上にある層(第2クラッド層およびコンタクト
層)を含む断面が露出していれば、隣接する発光部とは
分離することができる。また、第2エッチングにおい
て、形成される溝の底部に出射光が反射しなければ、発
光スポットの形状は変形せずに維持できる。
【0024】また、基板、バッファ層、第1クラッド層
をそれぞれ第1導電型の層とし、第2クラッド層および
コンタクト層を第2導電型の層とし、個別電極を第2導
電型の電極とするのがよい。
【0025】第1導電型をN型とするときには第2導電
型をP型とし、第1導電型をP型とするときには第2導
電型をN型とする。これにより、発光効率のよい、ダブ
ルヘテロ構造の発光装置を構成することができる。
【0026】また、好ましくは、基板、バッファ層、第
1クラッド層をそれぞれ第1導電型の層とし、第2クラ
ッド層を第2導電型の層とし、前記コンタクト層を第1
導電型の層とし、個別電極を第2導電型の電極とすると
き、予備層上に絶縁膜パターンを形成した後、配線部を
形成する前に、個別電極と電気的に接続されるコンタク
ト層の一部の領域に対して、絶縁膜パターンを拡散領域
を指定するマスクとして利用して、第2導電型の不純物
を導入することにより、前記コンタクト層の一部の領域
を、第2導電型の領域に変える工程を含んでいるのがよ
い。
【0027】これにより、コンタクト層と個別電極との
電気的接続を円滑にすることができる。また、例えば第
2導電型の不純物を気相拡散によって導入する場合、拡
散領域を指定するマスクを用いると、コンタクト層の一
部の領域(後に個別電極と電気的に接続させたい領域)
だけを第2導電型の領域に変えて、他のコンタクト層の
領域への拡散を防止することができる。よって、コンタ
クト層の一部の領域を第2導電型の領域に変えた後、こ
のマスクを取り除いても、この領域以外のコンタクト層
の領域と、配線部とが導通することはない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図を参照してこの発明の実
施の形態につき説明する。なお、各図は発明を理解でき
る程度に各構成成分の形状、大きさ、配置関係を概略的
に示してあるに過ぎず、したがってこの発明を図示例に
限定するものではない。また、平面図中、一部の領域を
強調するために、断面でない平面図の一部の領域にハッ
チングを付して示してある。また、図1において、配線
部の層厚は無視して示してあると共に、一部の層構造を
省略して示してある。
【0029】<実施の形態例>この発明の端面発光型半
導体発光装置の一例の構造につき、図1〜図3を参照し
て説明する。図1は、この実施の形態例の半導体発光装
置の概略的な構造図であり、斜視図で示してある。図2
は、この装置を上から見た平面図で、図3は、図2の線
分III −III に沿って切りとった切り口の断面を示す図
である。
【0030】この構成例の装置は、下地10上に発光部
13が複数個配置されて構成されていて、発光部13
は、島状領域15xと、個別電極17と、外部の駆動回
路に対して電気的な接続をとるためのボンディングパッ
ド19と、個別電極17およびボンディングパッド19
間を接続する接続部21とを有している。この発光部1
3の島状領域15xは、発光光を出射する光出射部20
を具えている。この個別電極17、ボンディングパッド
19および接続部21は、島状領域15xの上側に一体
構造の配線部23として同一材料で形成されている。島
状領域15xの外側の輪郭形状、すなわち平面的外郭形
状は、配線部23の平面的外郭形状と同形状となってい
る。また、島状領域15xの光出射部20の周囲の光出
射域内には非突出の壁面25を具えている(図1、図2
および図3)。
【0031】この構成例では、基板11として、N型の
GaAs基板を用い、この基板11上に、ダブルヘテロ
構造の構造体を具えている。この構造体は、基板11側
からN型のGaAsバッファ層27、N型のAly Ga
1-y Asクラッド層29(ただし、yはAlの混晶比を
表し、0<y<1の範囲内の値である。)、ノンドープ
Alx Ga1-x As活性層31(ただし、xはAlの混
晶比を表し、0<x<1の範囲内の値である。)、P型
のAlz Ga1-z Asクラッド層33(ただし、zはA
lの混晶比を表し、0<z<1の範囲内の値である。)
およびP型のGaAsコンタクト層35を順に形成して
ある。このP型のGaAsコンタクト層35、P型のA
z Ga1-z Asクラッド層33およびノンドープAl
x Ga1-x As活性層31は島状に形成され、島状領域
15xを構成している。また、基板11とバッファ層2
7とN型クラッド層29とで下地10を構成している
(図3)。なお、下地10を基板11とバッファ層27
とで構成して、N型クラッド層29を島状領域15xに
含ませてもよい。或いは、下地10を基板11で構成し
て、バッファ層27とN型クラッド層29とを島状領域
15xに含ませてもよい。どの構造にするかは、設計に
応じて適宜選択すればよい。島状領域15xの層数を少
なくした方がエッチング工程が簡単になる。
【0032】また、配線部23は島状領域15x上に絶
縁膜37を介して設けられている。配線部23は、例え
ばAu/AuZn/Au材料を用いて、1つの層として
形成されていて、個別電極17とボンディングパッド1
9と、この2つを接続する接続部21とで構成されてい
る。
【0033】また、個別電極17から島状領域15xに
発光に必要な電流を導入するため、絶縁膜37に形成さ
れているコンタクトホール37aを経て、個別電極17
とコンタクト層35とを導通させてある。この絶縁膜3
7は絶縁特性のよい膜であればよいが、一例として窒化
ケイ素の膜とする。P型上側電極である個別電極17と
P型のコンタクト層35とはオーミック接続している。
なお、コンタクトホール37aは、個別電極17の下側
に位置する絶縁膜37の一部の領域にしか形成されてい
ないため、ボンディングパッド19や接続部21と島状
領域15xとは絶縁膜37によって絶縁されている。ま
た、基板11の裏面側にN型下側電極39が設けられて
いる(図3)。
【0034】また、島状領域15xおよび配線部23を
上方から見たそれぞれの外側輪郭形状、すなわち、平面
的外郭形状は同一の形状にしてある。また、島状領域1
5xの個別電極17側の端面を発光端面41とする。こ
の発光端面41に光出射部20が形成されている。図3
により詳細に示してあるように、島状領域15xは基板
11側から上方へと逆メサ状、すなわち基板11側から
離れるにしたがって膨大する形状に形成されている。そ
の結果、この構成例では、発光端面41は、基板11の
上面と発光端面41とがつくる角度が鋭角となる状態で
傾斜した面である。また、この発光端面41は、この構
成例では、コンタクト層35の上面から基板11の途中
までの領域にわたり、形成されている(図3)。
【0035】上述したような構造を有する端面発光型半
導体発光装置においては、個別電極17、ボンディング
パッド19および接続部21が、連続的な一体構造の配
線部23として島状領域15xの上側に設けられてい
る。配線部23の下地となる島状領域15xの上面およ
び絶縁膜37の上面は凹凸のない平坦面として形成でき
るので、これらの上側に設けられた、個別電極17とボ
ンディングパッド19との間には実質的に段差はない。
したがって、下地の段差に起因して、接続部21が断線
するおそれはない。また、個別電極17とボンディング
パッド19とをワイヤボンディングする必要もないた
め、発光部13の高密度化が図れる。また、個別電極1
7をP型上側電極である個別電極17とした例では、個
別電極17がコンタクトホール37aを介して接続する
コンタクト層35は、好ましくはP型の層とする。その
場合には、個別電極17とコンタクト層35との接続は
オーミック接続となる。しかも、個別電極17以外の配
線部23とコンタクト層35との間は絶縁膜37によっ
て絶縁されているため、発光に関わる注入電流を、効率
よく、かつ高密度に個別電極17の下側の光出射部20
付近に流すことができる。これにより、この発明の端面
発光型半導体発光装置の発光効率を向上させることがで
きる。
【0036】また、発光端面41は、島状領域15xの
側面15aよりも、基板11側へ広く形成されている。
これにより、光出射部20の前方の周囲の光出射域内に
は突出する壁面はない。このように発光端面41の前方
周囲に形成されている壁面は、光出射域に対し、非突出
の壁面25であるので、光出射部20からの発光光が壁
面25に反射するおそれはない。よって、出射時の発光
スポット形状と同一の形状の発光スポットが得られる。
【0037】次に、この実施の形態例の端面発光型半導
体発光装置の製造方法につき、図4〜図7を参照して説
明する。
【0038】図4(A)〜(C)は、この実施の形態例
の端面発光型半導体発光装置の概略的な製造工程図であ
り、各図は、主要な段階における構造体の、上から見た
平面図である。図5(A)〜(C)は、図4(A)〜
(C)に対応する断面図で、図4の線分III −III に沿
って切りとった切り口を示してある。図6(A)〜
(C)は、図4に続く製造工程図(平面図)である。図
7(A)〜(C)は、図5に続く製造工程図(断面図)
である。
【0039】この発明では、まず、下地上に予備層を形
成する。そのため、ここでは、基板11としてN型のG
aAs基板を用意するし、この基板11上に、N型のG
aAsバッファ層27、N型のAly Ga1-y Asクラ
ッド層29を順次エピタキシャル成長させて形成する。
続いて予備層43を形成する。この予備層43は、N型
のクラッド層29上に、ノンドープAlx Ga1-x As
活性層31、P型のAlz Ga1-z Asクラッド層33
およびP型のGaAsコンタクト層35を順次エピタキ
シャル成長させて、形成する。なお、x、y、zはAl
の混晶比を示していて、この例では、例えば、x=0.
15、y=z=0.4とする。
【0040】この後、個別電極と島状領域との接続用の
コンタクトホールが設けられている絶縁膜パターンを形
成する。
【0041】このため、ここでは、コンタクト層35上
に窒化ケイ素膜を成膜した後、周知のホトリソグラフィ
技術およびエッチング技術を用いてコンタクトホール3
7aを形成する。このパターニングされた窒化ケイ素膜
37を絶縁膜パターンとする(図4(A)および図5
(A))。
【0042】上述した絶縁膜パターン37は、後工程で
行う発光端面形成のためのエッチングのとき、エッチン
グマスクとして使用するので、形成されるべき発光端面
側の絶縁膜パターン37の端縁37bは、発光端面の配
列ラインと平行になるように形成しておく。したがっ
て、図4(A)および図5(A)に示すように、好まし
くは、絶縁膜パターン37は、下地のコンタクト層35
の上面の一部分が、形成されるべき発光端面の配列ライ
ンに沿って平行に帯状に露出するように設けるのがよ
い。なお、図4(A)に、形成されるべき隣り合う発光
端面の配列ラインを仮に一点破線Lで示してある。この
配列ラインは、図3に示す発光端面41のどの高さの位
置でとってもよい。ここでの例では、この配列ラインL
を個別電極との一端縁と一致させて示してある。
【0043】次に、絶縁膜パターン上に、個別電極、接
続部およびボンディングパッドが順次につながってなる
一体構造の配線部を形成する。
【0044】ここでは、リフトオフ法を用いて、Au/
AuZn/Auを配線部の材料として形成する。絶縁膜
パターン37のコンタクトホール37a内とその上側に
形成された配線部23の領域を個別電極17とする(図
4(B)および図5(B))。この構成例では、個別電
極17の端縁を発光端面の配列ラインLと一致させてあ
り、かつこの端縁が、コンタクトホール37aの途中を
横切るように配線部23を設けてある。
【0045】次に、配線部を保護しながら、予備層の領
域のうち光出射部を含む発光端面の配列ラインを基準に
して、配線部側の第1領域に対して第1エッチングを行
う。この第1エッチングにより、この第1領域を、配線
部の平面的外郭形状と同形状の平面的外郭形状を有する
島状の領域に変える。
【0046】そのため、まず、絶縁膜パターン37を配
線部23と同一の大きさおよび形状のパターンに再パタ
ーニングする。この再パターニングの後に、第1エッチ
ングを行う。
【0047】ここでは、この再パターニングにおけるエ
ッチングマスク45としてフォトレジストを用いる。そ
して、予備層の上側の領域のうち、配線部23側の第1
領域50内では、配線部23自身をエッチングマスクと
して利用する。また、第2領域51内では、コンタクト
ホール37aと絶縁膜パターン37の端縁37bとの間
の適当な位置から、絶縁膜パターン37から露出してい
るP型のコンタクト層35の上側を含む領域の上側にエ
ッチングマスク45を形成する(図4(C)および図5
(C))。
【0048】次に、周知のホトリソグラフィ技術および
エッチング技術を用いて、エッチングマスク45および
配線部23から露出している絶縁膜パターン37の部分
を除去する。このエッチングにより、第1領域50内の
配線部23の下側には、配線部23の平面的外郭形状と
同形状でかつ大きさが等しい整形済みの絶縁膜パターン
37xが残存する。また、エッチングマスク45を設け
たことによって、第2領域51内にも元の絶縁膜パター
ン37の一部37yが残存している。第2領域51内に
絶縁膜パターンを一部(37y)残存させるのは、後に
行う発光端面を形成するための第2エッチングによっ
て、発光端面が過剰にエッチングされるのを防止するた
めである。その詳細は後述で説明する。
【0049】上述した絶縁膜パターンの再パターニング
の後、エッチングマスク45を除去して、配線部23お
よび残存している絶縁膜パターン37xおよび37yの
上側を覆うように、フォトレジストを用いて第1エッチ
ングマスク47を設ける(図6(A)および図7
(A))。第1領域50内の、第1エッチングマスク4
7の部分は、配線部23の平面的外郭形状よりも一回り
大きい外郭形状を有するような形状にして設けてある。
【0050】次に、第1エッチングマスク47から露出
しているコンタクト層35の領域からその下側の第1ク
ラッド層(N型クラッド層)29に達するまで、第1エ
ッチングをウェットエッチングで行う。このウェットエ
ッチングを例えば、過酸化水素水とリン酸との混合溶液
を用いて行う。この第1エッチングは異方性エッチング
であるため、第1エッチングマスク47の下の予備層は
横方向のエッチングによって、逆メサ形状にエッチング
されて島状領域15xの側面15aが露出する(図6
(B)および図7(B))。このときのエッチング深さ
は、少なくとも、活性層31と活性層31から上の層
(P型クラッド層33およびP型コンタクト層35)を
含む領域の側面15aが露出して、島状領域15xを形
成するような深さとする。この例において、例えば、P
型クラッド層33の厚さを1μmとし、P型コンタクト
層35の厚さを0.5μmとした場合、島状領域15x
の断面(側面)15aの高さを、2μm程度とする(エ
ッチング深さを2μmとする)。これにより、隣接する
発光部間を分離することができる(図6(B)および図
7(B))。また、島状領域15xの下の領域(N型ク
ラッド層29、バッファ層27および基板11)は下地
10となる。
【0051】次に、第1エッチングマスクを除去した
後、第2領域51に対する下地10の領域に対して、光
出射部を露出させる第2エッチングを行う。これによ
り、光出射部の周囲の光出射域内に非突出の壁面を形成
する。
【0052】そのため、ここでは、第2エッチングマス
ク49を、残存する絶縁膜パターン37yの中途位置か
ら第1領域50側の全面を覆うように設ける(図6
(C)および図7(C))。詳しくは、残存パターン3
7yの上側から第1領域50側へと、コンタクトホール
37a、配線部23の上側、島状領域15xの側面およ
び第1クラッド層29の上側を覆うように、第2エッチ
ングマスク49を形成する(図6(C)および図7
(C))。
【0053】この後、ウェットエッチングによって第2
領域51に光出射部20を露出させ、光出射部の周囲の
光出射域に非突出の壁面を形成する。
【0054】ここでは、第2エッチングマスク49から
露出している第1クラッド層29およびコンタクト層3
5の領域から、少なくとも基板11に達するまで、ウェ
ットエッチング(第2エッチング)を行う。このウェッ
トエッチングを例えば、過酸化水素水とリン酸との混合
溶液を用いて行う。この第2エッチングは第1エッチン
グよりも長い時間をかけて行って、エッチング深さを、
光出射部20から出射した光が、第2エッチングによっ
て形成された溝の底部に反射することのない程度の深さ
にする。この例においては、エッチング深さを10μm
とする。
【0055】第2エッチングもまた、異方性エッチング
である。このため、光出射部20を形成する縦方向だけ
でなく、横方向にもエッチングが進行する。また、第1
エッチングよりもエッチング深さを深くするため、横方
向のエッチングによって形成される溝の広がりの度合い
も第1エッチングより大きくなる。このため、横方向の
エッチングによって光出射部20を有する発光端面41
が過剰にエッチングされないように、溝の広がりを考慮
してエッチングマスクを設ける範囲を決めておく。すな
わち、光出射部20がちょうど個別電極17とコンタク
ト層35との接続している部分の下側に位置するように
する。第1エッチングによって、第2領域51内に残存
させた絶縁膜パターン37yを覆うように第2エッチン
グマスク49を設ければ、第2エッチングによって、個
別電極17とコンタクト層35とが接続している部分の
ちょうど下側に、光出射部20を有する発光端面41が
形成される。また、この第2エッチングの横方向のエッ
チングによって、絶縁膜パターンの一部37yの下側は
除去されてしまうので、絶縁膜パターンの一部37yは
自動的に除かれる。
【0056】この第2エッチングによって、光出射部2
0の周囲の光出射領域内には、出射光の妨げとなるよう
な、出射光に対して突出した壁面は形成されず、非突出
の壁面25となる。したがって、発光光が反射されるこ
とはないため、得られる発光スポットの形状は変形され
ずに同一形状に維持される。
【0057】この後、基板11の裏面側に、N型下側電
極39(例えば、AuGe/Ni/Auを材料として用
いて)を形成し、基板をダイシングすることによって、
各端面発光型半導体発光装置に分離する(図2および図
3)。
【0058】上述した製造方法により製造された端面発
光型半導体発光装置においては、個別電極17とボンデ
ィングパッド19との間の配線に断線が生じるおそれは
ない。また、ワイヤボンディング密度を考慮する必要が
ないため、発光部13の高密度化が図れる。また、隣接
する発光部間のエッチング深さを浅くし、かつ発光端面
41を形成するエッチングにおけるエッチング深さを、
発光光への反射の影響がなくなる程度に深くしてある。
このため、隣接する発光部の、エッチングにより形成さ
れる溝の広がりは抑えられる。よって発光部13のさら
なる高密度化を図ることができる。また、発光端面41
を形成するエッチングのエッチング深さは十分深く、こ
のため、光出射部20の周辺の光出射域内には、非突出
の壁面25が形成される。よって、光出射部20から出
射する光は、乱反射されないので、発光端面からのどの
距離においても同一形状の発光スポットとして得られ
る。
【0059】また、この実施の形態例については、予備
層の構造を、発光効率のよいダブルへテロ構造とした
が、これに限らず、構造の単純なシングルへテロ構造
や、ダブルヘテロ構造よりもさらに発光効率のよい、量
子井戸構造としてもよい。
【0060】また、絶縁膜パターンの材料には、窒化ケ
イ素に限らず、酸化ケイ素などを用いてもよい。
【0061】また、配線部の材料については、島状領域
のコンタクト層とオーミック接続できる材料であれば、
この実施の形態例で用いたAu/AuZn/Auに限る
ものではない。また同様に、N型下側電極の材料におい
ても基板とオーミックコンタクトがとれる材料であれば
よい。
【0062】また、コンタクト層はP型の層に限らず、
N型の層としてもよい。ただし、この場合は、個別電極
と絶縁膜パターンのコンタクトホールを介して接続する
領域にP型不純物を導入して、その領域だけP型の領域
に変えておく必要がある。このとき、絶縁膜パターンを
拡散領域を指定するマスク(拡散防止膜)として用い
て、例えば気相拡散によってP型不純物を導入する。こ
れにより、コンタクト層の一部の領域(個別電極と接続
させる領域)だけをP型の領域に変えることができる。
【0063】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の端面発光型半導体発光装置によれば、光出射部
を有する発光部が下地上に複数個、それぞれ電気的に分
離して配置されていて、発光部は、活性層を含む島状領
域と、個別電極と、外部の駆動回路に対して電気的な接
続をとるためのボンディングパッドと、個別電極とボン
ディングパッドとの間を接続する接続部とを有してお
り、個別電極、ボンディングパッドおよび接続部は、島
状領域の上側に一体構造の配線部として形成されてお
り、島状領域の平面的外郭形状は、配線部の平面的外郭
形状と同形状とされており、光出射部の周囲の光出射域
内には非突出の壁面を具えていることを特徴とする。
【0064】この発明の構成によれば、個別電極、ボン
ディングパッドおよび接続部を一体構造の配線部とし
て、島状領域の上側に形成している。この島状領域の上
側に、個別電極と基板の上面との間の高さに相当するよ
うな大きい段差は形成されることはない。このため、個
別電極およびボンディングパッド間の配線に断線が生じ
るおそれはなくなる。また、この個別電極とボンディン
グパッドとの間の接続をワイヤボンディングによって行
う必要もないため、発光部の高密度化を図ることができ
る。また、この発明の端面発光型半導体発光装置におい
ては、光出射部の周囲の光出射域内には非突出の壁面を
具えている。これにより、出射された光が装置壁面で乱
反射されることがなく、したがって、発光端面からの発
光スポットの光強度分布を外的要因で乱すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態例の端面発光型半導体発
光装置の構造を示す、概略的な斜視図である。
【図2】実施の形態例の端面発光型半導体発光装置を上
から見た平面図である。
【図3】図2の線分III −III に沿って切った切り口を
示す断面図である。
【図4】(A)〜(C)は、実施の形態例の端面発光型
半導体発光装置の製造工程を示す平面図である。
【図5】(A)〜(C)は、図4(A)〜(C)に対応
する、断面図である。
【図6】(A)〜(C)は、図4に続く、製造工程図
(平面図)である。
【図7】(A)〜(C)は、図6(A)〜(C)に対応
する、断面図である。
【符号の説明】
10:下地 11:N型のGaAs基板(基板) 13:発光部 15a:側面 15x:島状領域 17:個別電極 19:ボンディングパッド 20:光出射部 21:接続部 23:配線部 25:非突出の壁面 27:N型のGaAsバッファ層(バッファ層) 29:N型のAly Ga1-y Asクラッド層(N型クラ
ッド層、第1クラッド層) 31:ノンドープAlx Ga1-x As活性層(活性層) 33:P型のAlz Ga1-z Asクラッド層(P型クラ
ッド層、第2クラッド層) 35:P型のGaAsコンタクト層(コンタクト層) 37:絶縁膜、絶縁膜パターン 37a:コンタクトホール 37b:絶縁膜パターンの端縁 37x:残存する絶縁膜パターン(整形済みの絶縁膜パ
ターン) 39:N型下側電極 41:発光端面 43:予備層 45:エッチングマスク 47:第1エッチングマスク 49:第2エッチングマスク 50:第1領域 51:第2領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 真澄 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光出射部を有する発光部が下地上に複数
    個、それぞれ電気的に分離して配置されている端面発光
    型半導体発光装置において、 前記発光部は、活性層を含む島状領域と、個別電極と、
    外部の駆動回路に対して電気的な接続をとるためのボン
    ディングパッドと、前記個別電極と前記ボンディングパ
    ッドとの間を接続する接続部とを有しており、 前記個別電極、前記ボンディングパッドおよび前記接続
    部は、前記島状領域の上側に一体構造の配線部として形
    成されており、 前記島状領域の平面的外郭形状は、前記配線部の平面的
    外郭形状と同形状とされており、 前記光出射部の周囲の光出射域内には非突出の壁面を具
    えていることを特徴とする端面発光型半導体発光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の端面発光型半導体発光
    装置において、 前記配線部は、前記島状領域上に絶縁膜を介して設けら
    れていて、前記島状領域と前記個別電極とは、前記絶縁
    膜に形成されたコンタクトホールによって電気的に接続
    されていることを特徴とする端面発光型半導体発光装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の端面発光型半導体発光
    装置において、 前記下地は、基板と、該基板上に設けられたバッファ層
    と、該バッファ層上に設けられた第1クラッド層とを以
    て構成し、および、 前記島状領域は、前記第1クラッド層上に設けられた活
    性層と、該活性層上に設けられた第2クラッド層と、該
    第2クラッド層上に設けられたコンタクト層とを以て構
    成してあることを特徴とする端面発光型半導体発光装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の端面発光型半導体発光
    装置において、 前記基板、バッファ層および第1クラッド層をそれぞれ
    第1導電型の層とし、および前記第2クラッド層を第2
    導電型の層とし、前記個別電極を第2導電型の電極とす
    るとき、 前記コンタクト層のうち、少なくとも前記個別電極と接
    続する領域が第2導電型の領域であることを特徴とする
    端面発光型半導体発光装置。
  5. 【請求項5】 光出射部を有する発光部が下地上に複数
    個、それぞれ電気的に分離して配置されている端面発光
    型半導体発光装置を製造するにあたり、 下地上に予備層を形成する工程と、 前記予備層上に、前記個別電極と島状領域との接続用の
    コンタクトホールが設けられている絶縁膜パターンを形
    成する工程と、 前記絶縁膜パターン上に、前記個別電極、接続部および
    ボンディングパッドを、一体構造の配線部として、前記
    個別電極が前記コンタクトホールを埋め込むように、形
    成する工程と、 前記配線部を保護しながら、前記予備層の領域のうち、
    前記光出射部を含む発光端面の配列ラインを基準にし
    て、前記配線部側の第1領域に対し、第1エッチングを
    行うことにより、前記配線部の平面外郭形状と同形状の
    平面外郭形状を有する島状の領域に変える工程と、 前記予備層の領域のうち、前記配列ラインの、前記第1
    領域とは反対側の第2領域に対して、前記光出射部を露
    出させる第2エッチングを行うことにより、前記光出射
    部の周囲の光出射域内に非突出の壁面を形成する工程と
    を含むことを特徴とする端面発光型半導体発光装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の端面発光型半導体発光
    装置の製造方法において、 前記第2エッチングは、前記第1エッチングによって形
    成されるよりも深いエッチング深さとなるように行うこ
    とを特徴とする端面発光型半導体発光装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の端面発
    光型半導体発光装置の製造方法において、 前記下地を、基板と、バッファ層と、第1クラッド層と
    を順次に積層した構成とするとき、 前記予備層の形成は、前記第1クラッド層上に、活性
    層、第2クラッド層およびコンタクト層を順次に積層す
    る工程を含んでいることを特徴とする端面発光型半導体
    発光装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか一項に記載の端
    面発光型半導体発光装置の製造方法において、 前記第1エッチングは、前記予備層の、前記活性層、第
    2クラッド層およびコンタクト層を含む断面が露出する
    ように行い、前記第2エッチングは、該第2エッチング
    によって形成される溝の底部で前記光出射部から出射す
    る光が反射することのないような深さの溝となるように
    行うことを特徴とする端面発光型半導体発光装置の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれか一項に記載の端
    面発光型半導体発光装置の製造方法において、 前記基板、バッファ層および第1クラッド層を第1導電
    型の層とし、前記第2クラッド層およびコンタクト層を
    第2導電型の層とし、および前記個別電極を第2導電型
    の電極とすることを特徴とする端面発光型半導体発光装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項5〜8のいずれか一項に記載の
    端面発光型半導体発光装置の製造方法において、 前記基板、バッファ層および第1クラッド層を第1導電
    型の層とし、前記第2クラッド層を第2導電型の層と
    し、前記コンタクト層を第1導電型の層とし、および前
    記個別電極を第2導電型の電極とするとき、 前記予備層上に前記絶縁膜パターンを形成した後であっ
    て、前記配線部を形成する前に、 前記個別電極と電気的に接続される前記コンタクト層の
    一部の領域に対して、前記絶縁膜パターンを拡散領域を
    指定するマスクとして利用して、第2導電型の不純物を
    導入することにより、前記コンタクト層の一部の領域
    を、第2導電型の領域に変える工程を含んでいることを
    特徴とする端面発光型半導体発光装置の製造方法。
JP3021598A 1998-02-12 1998-02-12 端面発光型半導体発光装置およびその製造方法 Withdrawn JPH11233826A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000114589A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Kyocera Corp 半導体発光装置

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JP2000114589A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Kyocera Corp 半導体発光装置

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