JP2000114516A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000114516A
JP2000114516A JP10281250A JP28125098A JP2000114516A JP 2000114516 A JP2000114516 A JP 2000114516A JP 10281250 A JP10281250 A JP 10281250A JP 28125098 A JP28125098 A JP 28125098A JP 2000114516 A JP2000114516 A JP 2000114516A
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semiconductor device
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oxide film
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Shizue Matsuda
志津江 松田
Hiroshi Ishibashi
弘 石橋
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チップ領域外周部上のSiN膜にクラックが発
生し難くなり、SiN膜のクラックに起因する素子の短
絡不良の発生を防止し、製造上の歩留りを向上させ得る
パワーデバイスを提供する。 【解決手段】トレンチ内部にSiO2 膜15/SiN膜
16/SiO2 膜17を介してドープト・ポリシリコン
およびそのメタルシリサイド層が埋め込まれたトレンチ
ゲート構造を有する素子あるいは基板表面上にSiO2
膜/SiN膜/SiO2 膜を介してドープト・ポリシリ
コンおよびそのメタルシリサイド層からなるプレナーゲ
ート構造を有する素子が形成された素子領域と、素子領
域の外周部に位置し、その表面上に絶縁膜パターンを介
してSiO2 膜/SiN膜/SiO2 膜が形成され、絶
縁膜パターンに応じて基板表層部に選択的に不純物が拡
散されて形成されたチャネルストッパー領域とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に係り、特にとしてONO絶縁膜(酸化膜
/窒化膜/酸化膜の積層膜)上にメタルシリサイドを有
する半導体デバイスが形成される半導体ウエハおよびそ
の製造方法に関するもので、例えばパワーデバイスに使
用されるものである。
【0002】
【従来の技術】高電圧、大電流のスイッチング素子の一
種であるパワーMOSFET(絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタ)やパワーIGBT(絶縁ゲート型バイポー
ラトランジスタ)においては、多数のMOSトランジス
タ素子を並設している。
【0003】上記多数のMOSトランジスタ素子とし
て、プレナー型の素子と、半導体基板に形成されたトレ
ンチの側壁をチャネル領域とするトレンチゲート構造を
採用した素子が知られている。このトレンチゲート構造
を採用したMOSトランジスタ素子の動作速度を上げる
ためには、プレナー型の素子と同様に、ゲート電極の低
抵抗化を進めることが有効である。
【0004】このような背景から、図3に示すような半
導体ウエハ(Siウエハ)のダイシングライン領域によ
り区分される各チップ素子領域にトレンチゲート構造あ
るいはプレナーゲート構造を形成する際、セルフアライ
ンのメタルサリサイド工程を採用し、ゲート電極の抵抗
を低下させている。
【0005】上記メタルサリサイド工程の一例として、
ドープト・ポリシリコンからなるゲート電極を形成した
後、Ti(チタン)シリサイドプロセスによってドープ
ト・ポリシリコンの表層部をシリサイド化することが多
い。
【0006】図3は、従来の半導体装置の製造過程にお
ける半導体ウエハ(Siウエハ)上の一部を取り出して
チップ素子領域40、ダイシングライン領域およびチャ
ネルストッパ形成用パターン43の一例を概略的に示し
ている。
【0007】なお、素子・配線等の製造完了後に、ダイ
シングライン領域の中央のダイシングライン部が切断さ
れることによって、個々のチップ領域に分割される。図
4(a)乃至(d)は、従来の半導体装置の製造工程の
一例として、トレンチゲート構造の素子およびプレナー
ゲート構造の素子を同一チップ素子領域に形成する場合
について示している。
【0008】即ち、まず、n型半導体基板(ドレイン領
域)41の表層部に、図4(a)に示すようにトレンチ
ゲート素子用のpウエル(ベース領域)42を選択的に
形成するとともに、プレナーゲート素子用のpウエル4
2を選択的に形成する。
【0009】次に、チップ素子領域のトレンチゲート素
子、プレナーゲート素子のソース領域に対応する開口お
よびチップ素子領域外周のダイシングライン領域に対応
する開口を有するSiO2 膜パターン43をウエハ上に
形成する。
【0010】そして、図4(b)に示すように、上記S
iO2 膜パターン43をマスクとしてn型不純物(例え
ばAs)のイオン注入を行い、拡散を行うことによっ
て、トレンチゲート素子用のpウエルの表層部に選択的
にn+型拡散領域(ソース領域)44を形成し、プレナ
ーゲート素子用のpウエルの表層部に選択的にn+型拡
散領域(ソース領域)44を形成し、ダイシングライン
領域の表層部全体にn+型拡散領域(チャネルストッパ
領域)44を形成する。
【0011】次に、トレンチゲート素子用のn+型拡散
領域には櫛状の平面パターンを有する多数のゲートトレ
ンチ(1個のみ示す)をn型基板に達するように形成す
る。続いて、トレンチ内壁およびウエハ上全面(ダイシ
ングライン領域を含む)にONO積層膜(SiO2 膜4
5/SiN膜46/SiO2 膜47)を形成する。
【0012】次に、図4(c)に示すように、CVD
(化学気相成長)法により、ドープト・ポリシリコンを
トレンチの内部に埋め込むとともにONO積層膜上の全
面に堆積させる。この後、トレンチ内部に埋め込まれた
ドープト・ポリシリコンからなるトレンチゲート電極4
8および基板上にドープト・ポリシリコンからなるプレ
ナーゲート電極48を得る。
【0013】次に、ドープト・ポリシリコン上およびS
iN膜46上の全面にTi膜をスパッタリングし、RT
A(急速加熱)処理、未反応Tiの薬液による除去、R
TA処理の一連の処理(Tiシリサイドプロセス)を行
うことによって、図4(d)に示すように、選択的にト
レンチ内部のドープト・ポリシリコン(トレンチゲート
電極)の表層部およびプレナーゲート電極の表層部にセ
ルフアライン的にTiシリサイド層49を形成する。
【0014】次に、基板上の全面に層間絶縁膜(例えば
CVD法によるSiO2 膜)を堆積させた後、前記トレ
ンチの開口周辺部の層間絶縁膜およびその下のSiN膜
/SiO膜にトレンチゲート素子のソース・ベース引き
出し用のコンタクトホール(図示せず)を開口するとと
もに、プレナーゲート素子のソース引き出し用のコンタ
クトホール(図示せず)を開口する。
【0015】この後、基板上の全面に金属配線層(例え
ばアルミ配線層)をスパッタ法により形成し、所要のパ
ターニングを行ってトレンチゲート素子のソース・ベー
ス電極(図示せず)およびプレナーゲート素子のソース
電極(図示せず)を形成する。
【0016】しかし、前記Tiシリサイドプロセスに際
して、SiN膜46上にスパッタリングされたTi膜は
Tiシリサイドが進行せず、この未反応のTi膜を薬液
により剥離する際にSiN膜46にクラックが観測され
る。
【0017】特に、半導体ウエハ上の比較的広い平坦領
域、具体的には、チップ素子領域の外周部(通常、ガー
ドリング領域)およびダイシングライン領域を含む幅が
200〜300μm上の平坦領域上のSiN膜46にク
ラックが発生し易いことが判明している。
【0018】そして、上記したようなSiN膜46のク
ラックが原因と思われるパワーMOSトランジスタのゲ
ート・ソース間の短絡が発生し、パワーMOSトランジ
スタの製造上の歩留りの低下が問題となっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
半導体装置は、チップ外周部の比較的広い平坦領域上の
SiN膜にクラックが発生し易く、SiN膜のクラック
に起因する素子の短絡不良が発生し、製造上の歩留りが
低下するという問題があった。
【0020】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、チップ外周部の比較的広い平坦領域上のSi
N膜にクラックが発生し難くなり、SiN膜のクラック
に起因する素子の短絡不良の発生を防止し、製造上の歩
留りを向上させ得る半導体装置およびその製造方法を提
供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
トレンチ内部に酸化膜/窒化膜/酸化膜の積層膜を介し
てドープト・ポリシリコンおよびそのメタルシリサイド
層が埋め込まれたトレンチ構造を有する素子あるいは基
板表面上に酸化膜/窒化膜/酸化膜の積層膜を介してド
ープト・ポリシリコンおよびそのメタルシリサイド層か
らなるプレナーゲート構造を有する素子が形成された素
子領域と、前記素子領域の外周部に位置し、その表面上
に絶縁膜パターンを介して窒化膜/酸化膜の積層膜が形
成され、前記絶縁膜パターンの開口部に応じて基板表層
部に選択的に不純物が拡散されて形成されたチャネルス
トッパー領域とを具備することを特徴とする。
【0022】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体ウエハのチップ領域上にトレンチゲート構造を有
する素子あるいはプレナーゲート構造を有する素子のソ
ース領域に対応する開口を有するとともに前記チップ領
域の外周に位置するダイシングライン領域上の幅方向中
央部の少なくとも一部を覆う絶縁膜パターンを同時に形
成する工程と、前記絶縁膜パターン上に酸化膜/窒化膜
/酸化膜の積層膜を形成する工程と、前記酸化膜/窒化
膜/酸化膜の積層膜上にドープト・ポリシリコンを堆積
する工程と、前記ドープト・ポリシリコンの一部をエッ
チング除去することによりトレンチゲート電極あるいは
プレナーゲート電極を形成するとともに前記ゲート電極
下以外の領域における前記酸化膜/窒化膜/酸化膜の積
層膜のうちの最上層の酸化膜をエッチング除去して窒化
膜を露呈させる工程と、この後、前記ゲート電極のメタ
ルシリサイド化を行う工程とを具備することを特徴とす
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 <第1実施例>図1は、本発明の第1実施例に係る半導
体装置の製造過程における半導体ウエハ(Siウエハ)
上の一部を取り出してチップ素子領域10、ダイシング
ライン領域およびチャネルストッパ形成用パターン13
の一例を概略的に示している。
【0024】なお、素子・配線等の製造完了後に、ダイ
シングライン領域の中央のダイシングライン部が切断さ
れることによって、個々のチップ領域に分割される。図
2(a)乃至(d)は、本発明の第1実施例に係る半導
体装置の製造工程を概略的に示している。
【0025】以下、第1実施例に係る半導体装置の製造
工程の一例として、トレンチゲート構造の素子およびプ
レナーゲート構造の素子を同一チップ領域に形成する場
合について図1および図2を参照しながら説明する。
【0026】図1に示すような半導体ウエハ(Siウエ
ハ)の各チップ素子領域10にトレンチゲート素子およ
びプレナーゲート素子を形成する際、セルフアラインの
メタルサリサイド工程(例えばドープト・ポリシリコン
からなるゲート電極を形成した後にTiシリサイドプロ
セスによってシリサイド化する工程)を採用し、ゲート
電極の抵抗を低下させる。
【0027】即ち、まず、n型半導体基板(ドレイン領
域)11の表層部に、図2(a)に示すようにトレンチ
ゲート素子用のpウエル(ベース領域)12を選択的に
形成するとともに、プレナーゲート素子用のpウエル1
2を選択的に形成する。
【0028】次に、図2(b)に示すように、チップ素
子領域のトレンチゲート素子、プレナーゲート素子のソ
ース領域に対応する開口およびチップ領域外周のダイシ
ングライン領域の一部に対応する開口を有するSiO2
膜パターン13をウエハ上に形成する。この際、本実施
例においては、ダイシングライン領域の中央部に例えば
2本の線状パターンを残すように形成する。
【0029】続いて、上記SiO2 膜パターン13をマ
スクとしてn型不純物(例えばAs)のイオン注入を行
い、拡散を行うことによって、トレンチゲート素子用の
pウエルの表層部に選択的にn+型拡散領域(ソース領
域)14を形成し、プレナーゲート素子用のpウエルの
表層部に選択的にn+型拡散領域(ソース領域)14を
形成し、ダイシングライン領域の表層部の一部にn+型
拡散領域(チャネルストッパ領域)14を形成する。
【0030】次に、トレンチゲート素子用のn+型拡散
領域には櫛状の平面パターンを有する多数のゲートトレ
ンチ(1個のみ示す)をn型基板に達するように形成す
る。次に、トレンチ内壁および基板上全面(ダイシング
ライン領域を含む)にONO積層膜(SiO2 膜15/
SiN膜16/SiO2 膜17)を形成する。
【0031】次に、図2(c)に示すように、CVD法
により、ドープト・ポリシリコンをトレンチの内部に埋
め込むとともにONO積層膜上に堆積させる。この後、
ドライエッチングによって上記ドープト・ポリシリコン
をパターニングすることによって、トレンチ内部に埋め
込まれたドープト・ポリシリコンからなるトレンチゲー
ト電極18および基板上にドープト・ポリシリコンから
なるプレナーゲート電極18を得る。
【0032】次に、Tiシリサイドプロセス(ドープト
・ポリシリコン上およびSiN/SiO積層膜上の全面
にTi膜のスパッタリング、RTA処理、未反応Tiの
薬液による除去、RTA処理の一連の処理)を行うこと
によって、図2(d)に示すように、選択的にトレンチ
ゲート電極およびプレナーゲート電極のドープト・ポリ
シリコンの表層部にセルフアライン的にTiシリサイド
層19を形成する。
【0033】次に、基板上の全面に層間絶縁膜(例えば
CVD法によるSiO2 膜)を堆積させた後、前記トレ
ンチの開口周辺部の層間絶縁膜およびその下のSiN膜
/SiO膜にトレンチゲート素子のソース・ベース引き
出し用のコンタクトホール(図示せず)を開口するとと
もに、プレナーゲート素子のソース引き出し用のコンタ
クトホール(図示せず)を開口する。
【0034】この後、基板上の全面に金属配線層(例え
ばアルミ配線層)をスパッタ法により形成し、所要のパ
ターニングを行ってトレンチゲート素子のソース・ベー
ス電極(図示せず)およびプレナーゲート素子のソース
電極(図示せず)を形成する。
【0035】なお、上記実施例において、SiO2 膜パ
ターン13を基板上に形成する際、チップ領域内の外周
部(ガードリング領域)からダイシングライン領域内の
線状パターンまでの距離を少なくとも10μmは確保し
ておき、この距離に対応して形成されるn+型のチャネ
ルストッパ領域14の幅を10μm以上形成するものと
する。この数値は、デバイスの動作時に所定の電圧が印
加されることによってチャネルストッパ領域14内に生
じる空乏層による影響を考慮したものである。
【0036】また、前記Tiシリサイドプロセスに際し
て、Ti膜のスパッタリングは、例えば4KWのパワー
により、Ti膜の膜厚とSiN膜16の膜厚との比率
(Ti膜厚/SiN膜厚)が0より大きく、4以下にな
るように形成する。そして、急速加熱処理は、昇温レー
トが5〜25℃/secで650〜700℃になるまで
加熱する。
【0037】即ち、上記実施例の半導体装置は、トレン
チ内部にONO積層膜を介してドープト・ポリシリコン
およびそのメタルシリサイド層が埋め込まれたトレンチ
ゲート構造を有する素子あるいは基板表面上にONO絶
縁膜を介してドープト・ポリシリコンおよびそのメタル
シリサイド層からなるプレナーゲート構造を有する素子
が形成された素子領域と、前記素子領域の外周部に位置
し、その表面上に絶縁膜パターンを介してONO絶縁膜
が形成され、前記絶縁膜パターンの開口部に応じてダイ
シングライン領域の基板表層部に選択的に不純物が拡散
されて形成されたチャネルストッパー領域とを具備する
ことを特徴とする。
【0038】上記実施例の半導体装置によれば、Tiシ
リサイドを用いることによってゲート電極の低抵抗化下
(抵抗率ρは従来例に比べて1/10程度に低下)が可
能になり、MOSトランジスタのスイッチング動作が高
速になる。
【0039】しかも、ダイシングライン領域上に形成し
た2本の線状のSiO2 膜パターンの上にONO積層膜
を形成した後に最上層のSiO2 膜17をエッチング除
去した状態においてTiシリサイドプロセスを行うの
で、未反応Tiを薬液によって剥離する際に、ダイシン
グライン領域上のSiN膜16は広い平坦領域とはなっ
ていないので、ダイシングライン領域上のSiN膜16
にクラックが発生し難くなっている。
【0040】従って、上記したようなSiN膜16のク
ラックに起因するパワーMOSトランジスタのゲート・
ソース間の短絡が発生しなくなり、パワーMOSトラン
ジスタの製造上の歩留りが向上する。
【0041】また、上記実施例の半導体装置の製造方法
は、半導体ウエハのチップ領域上に前記トレンチゲート
構造を有する素子あるいはプレナーゲート構造を有する
素子のソース領域に対応する開口を有するとともに前記
チップ領域の外周に位置するダイシングライン領域上の
幅方向中央部の少なくとも一部を覆う絶縁膜パターンを
同時に形成する工程と、前記絶縁膜パターン上に酸化膜
/窒化膜/酸化膜の積層膜を形成する工程と、前記酸化
膜/窒化膜/酸化膜の積層膜上にドープト・ポリシリコ
ンを堆積する工程と、前記ドープト・ポリシリコンの一
部をエッチング除去することによりトレンチゲート電極
あるいはプレナーゲート電極を形成する工程と、この
後、前記ゲート電極のメタルシリサイド化を行う工程と
を具備することを特徴とする。
【0042】上記実施例の半導体装置の製造方法によれ
ば、従来の半導体装置の製造方法と比べて、トレンチゲ
ート素子のソース領域、プレナーゲート素子のソース領
域を形成するためのSiO2 膜パターン13を基板上に
形成する際、チップ領域外周のダイシングライン領域の
一部に対応する開口を有するようにパターンを変更する
(SiO2 膜パターン用のレティクルを変更する)だけ
であり、前記したような効果を有する半導体装置を簡単
に実現することができる。
【0043】なお、上記実施例においてはシリサイドの
メタルにTiを用いたが、メタルはTiに限らず、他の
メタル(Co、Ni、Mo、W、Pt、Cr、Pd、
V、Zrのいずれか)を用いてシリサイドを形成して
も、ポリシリコンより低抵抗であればよい。
【0044】また、前記ダイシングライン領域上に形成
するSiO2 膜パターン13は、前記実施例のような2
本の線状パターンに限られるものではなく、ダイシング
ライン領域上に段差を有する種々のパターンを採用して
もよく、1本の太い帯状パターンを形成するようにして
もよい。
【0045】但し、この場合、チップ領域内の外周部
(ガードリング領域)からダイシングライン領域内の帯
状パターンまでの距離を少なくとも10μmは確保して
おき、この距離に対応して形成されるn+型のチャネル
ストッパ領域の幅を10μm以上形成するものとする。
【0046】また、前記ダイシングライン領域上のSi
2 膜パターンは、既存のパターン合わせマークとは異
なり、幅が10μm以上100μm以下、長さが5μm
以上、間隔が100μm以下であればよい。
【0047】
【発明の効果】上述したように本発明の半導体装置およ
びその製造方法によれば、チップ外周部の比較的広い平
坦領域上のSiN膜にクラックが発生し難くなり、Si
N膜のクラックに起因する素子の短絡不良の発生を防止
し、製造上の歩留りを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る半導体装置の製造過
程における半導体ウエハ上の一部を取り出してチップ領
域およびダイシングライン領域上のチャネルストッパ形
成用パターンの一例を概略的に示す平面図。
【図2】本発明の第1実施例に係る半導体装置の製造工
程を概略的に示す断面図。
【図3】従来の半導体装置の製造過程におけるウエハ上
の一部を取り出してチップ領域、ダイシングライン領域
およびダイシングライン領域を概略的に示す平面図。
【図4】従来の半導体装置の製造工程を概略的に示す断
面図。
【符号の説明】
10…チップ素子領域、 11…n型のドレイン領域、 12…p型のベース領域、 13…SiO2 膜パターン、 14…n+型のソース領域、 15、17…SiO2 膜、 16…SiN膜、 18…ゲート電極(ポリシリコン)、 19…Tiシリサイド層。
フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB02 CC05 DD37 DD43 DD64 DD80 DD84 EE03 EE12 EE14 EE17 FF14 FF27 FF34 GG09 GG18 HH20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレンチ内部に酸化膜/窒化膜/酸化膜
    の積層膜を介してドープト・ポリシリコンおよびそのメ
    タルシリサイド層が埋め込まれたトレンチ構造を有する
    素子あるいは基板表面上に酸化膜/窒化膜/酸化膜の積
    層膜を介してドープト・ポリシリコンおよびそのメタル
    シリサイド層からなるプレナーゲート構造を有する素子
    が形成された素子領域と、 前記素子領域の外周部に位置し、その表面上に絶縁膜パ
    ターンを介して酸化膜/窒化膜/酸化膜の積層膜が形成
    され、前記絶縁膜パターンに応じて基板表層部に選択的
    に不純物が拡散されて形成されたチャネルストッパー領
    域とを具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記シリサイド層は、Ti、Co、Ni、Mo、W、P
    t、Cr、Pd、V、Zrのいずれかを用いて形成され
    ていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体ウエハのチップ素子領域上にトレ
    ンチゲート構造を有する素子あるいはプレナーゲート構
    造を有する素子のソース領域に対応する開口を有すると
    ともに前記半導体ウエハのダイシングライン領域上の幅
    方向中央部の少なくとも一部を覆う絶縁膜パターンを形
    成する工程と、 前記半導体ウエハ上に酸化膜/窒化膜/酸化膜の積層膜
    を形成する工程と、 前記酸化膜/窒化膜/酸化膜の積層膜上にドープト・ポ
    リシリコンを堆積する工程と、 前記ドープト・ポリシリコンの一部をエッチング除去す
    ることによりトレンチゲート電極あるいはプレナーゲー
    ト電極を形成する工程と、 前記ゲート電極のメタルシリサイド化を行う工程とを具
    備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記ダイシングライン領域上に形成された絶縁膜パター
    ンは、チップ素子領域の外周部からの距離が少なくとも
    10μm離れていることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の半導体装置の製
    造方法において、 前記ダイシングライン領域上に形成された絶縁膜パター
    ンは、幅が10μm以上100μm以下、長さが5μm
    以上、間隔が100μm以下であることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のいずれか1つに記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記メタルシリサイド化を行う工程において、メタル膜
    のスパッタリングは、メタル膜の膜厚と窒化膜の膜厚と
    の比率が0より大きく、4以下になるように形成するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009152503A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Spansion Llc 半導体装置及びその製造方法
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