JP2000113545A - スピンドルモ―タ - Google Patents

スピンドルモ―タ

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JP2000113545A
JP2000113545A JP11218838A JP21883899A JP2000113545A JP 2000113545 A JP2000113545 A JP 2000113545A JP 11218838 A JP11218838 A JP 11218838A JP 21883899 A JP21883899 A JP 21883899A JP 2000113545 A JP2000113545 A JP 2000113545A
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JP
Japan
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disk
center
fitting body
clamp
fitting
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Application number
JP11218838A
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English (en)
Inventor
Daisuke Higuchi
大輔 樋口
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵌合体に対してディスクを嵌合させるときの
ディスクの姿勢や角度などがその都度異なっても、ディ
スク自体の中心とターンテーブルや嵌合体の回転中心と
を一致させることができるスピンドルモータを得る。 【解決手段】 ディスクを搭載しながら回転するターン
テーブル、ディスクの中心孔が嵌合する嵌合体10、嵌
合体10の外周面の複数箇所に配置されたクランプ体1
1、12、13、これらのクランプ体を個別に嵌合体の
半径方向外側に付勢する複数の付勢手段15、16、1
7を備える。複数の付勢手段15、16、17のうち何
れか一つの付勢力を他の付勢手段の付勢力よりも強く設
定し、嵌合体10にディスクが嵌合されたときのディス
ク中心30に対して付勢力の強いクランプ体11とは反
対側の嵌合体10の外周面に膨出部32を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク回転駆動
装置に用いられるスピンドルモータに関するもので、特
にディスクを搭載して回転駆動するクランプ機構部の構
成に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク、コンパク
トディスク等の記録媒体ディスクを回転駆動し、ディス
クに対して情報信号を記録しあるいは記録されている情
報信号を再生するディスク駆動装置では、ディスクをタ
ーンテーブルの所定位置に載置してクランプするディス
ククランプ機構を備え、このディスククランプ機構でデ
ィスクをクランプしたままスピンドルモータによってタ
ーンテーブルを回転駆動することにより、ディスクを回
転駆動するようになっている。
【0003】この種従来のディスククランプ機構の多く
は、ディスクの中心孔に嵌合する嵌合体の外周部の3箇
所に、クランプ体を設けてなるものである。各クランプ
体は嵌合体の周方向に等間隔に配置されるとともに、嵌
合体から半径方向外側に突出する向きに付勢されてい
る。嵌合体の中心には回転シャフトが圧入等によって一
体に固着されていて、シャフトの中心軸線すなわち回転
中心と嵌合体の中心軸線が一致している。
【0004】図5、図6は、特開平8−190754号
公報に記載されている従来のディスク回転駆動用スピン
ドルモータにおけるディスククランプ機構部分の例を示
す。図5、図6において、シャフト48はスピンドルモ
ータの図示されないロータケースと一体に回転自在に支
持されている。シャフト48はターンテーブル42の中
心孔に圧入され、ターンテーブル42の上にはディスク
20の中心孔22が嵌合する嵌合体40が載せられて一
体に結合されている。従って、シャフト48とターンテ
ーブル42と嵌合体40は一体となって、上記スピンド
ルモータによって回転駆動される。嵌合体40は外径が
円形のテーブル状になっているが、内部にはターンテー
ブル42との間に空間があり、また、外周部の3箇所に
周方向に等間隔に切り欠き41が形成されている。ター
ンテーブル42の上面外周部にはリング状の摩擦板43
が貼り付けられている。
【0005】ターンテーブル42と嵌合体40との間の
上記空間には弾性リング46が配置されている。弾性リ
ング46はゴムその他の弾性素材で横断面形状円形に形
成され、シャフト48を中心とする適宜の径の円上に配
置されている。上記空間にはまた、上記各切り欠き41
の位置においてクランプ体44が配置されている。各ク
ランプ体44は側面形状がZ字状の一種のレバーであ
り、一体成形された突起45を軸として嵌合体40の半
径方向に回転可能に支持されている。各クランプ体44
の一端部は上記弾性リング46を押圧して弾性変形さ
せ、弾性リング46の弾発力でクランプ体44は嵌合体
40の半径方向外側に向かって回転する向きに付勢され
ている。各クランプ体44の他端部はターンテーブル4
2の一部に係合して、各クランプ体44の上記付勢力に
よる回転を規制している。この回転規制位置での各クラ
ンプ体44は、上面と背面をつなぐ円弧状の部分が嵌合
体40の上記切り欠き41から突出している。シャフト
48の中心軸線と嵌合体40の中心軸線とが一致してい
る。嵌合体40の外径はディスク20の中心孔22の径
よりも若干小さくなっている。
【0006】いま、ディスク20の中心孔22を嵌合体
40の位置に合わせ、嵌合体40に嵌合させると、上記
切り欠き41から突出している各クランプ体44の一部
をディスク20の中心孔22の縁部が押し、各クランプ
体44は弾性リング46による付勢力に抗して嵌合体4
0の半径方向内方に向かって一旦僅かに回転させられ
る。ディスク20がターンテーブル42の上に載置され
ると、ディスク20の中心孔22の上縁が各クランプ体
44の上端より下に位置することとなり、各クランプ体
44の付勢力でディスク20の中心孔22の上縁が3点
において半径方向外側に向かって押されるとともに、上
記付勢力がディスク20をターンテーブル42に向かっ
て押し付ける力としても作用する。このように、ディス
ク20の中心孔22の上縁が3点において半径方向外側
に向かって押されることにより、ディスクの中心が嵌合
体40の回転中心すなわちシャフト48の回転中心と一
致した状態で、ディスク20がクランプされ、ターンテ
ーブル42および嵌合体40とともにディスク20が回
転駆動される。
【0007】図7に示す従来のディスク回転駆動用スピ
ンドルモータにおけるディスククランプ機構の例は、図
5、図6に示す従来例におけるレバー状のクランプ体4
4に代えて、球体からなるクランプ体54を用いたもの
と考えてよい。図7において、ディスク駆動装置のシャ
ーシ62にはスピンドルモータ本体60がねじ止めによ
って固定されている。スピンドルモータのシャフト58
は上記シャーシ62を貫いて上方に突出し、シャフト5
8の上端部にはターンテーブル52の中心孔が圧入され
ている。ターンテーブル52の上にはディスクの中心孔
を嵌合させる嵌合体50が配置されている。嵌合体50
は円形のテーブル状のもので、その内方に形成された円
形の突堤がターンテーブル52のボスの外周に嵌合する
ことにより、ターンテーブル52と一体となっている。
従って、シャフト58とともにターンテーブル52と嵌
合体50もスピンドルモータによって回転駆動されるよ
うになっている。
【0008】嵌合体50の外周壁内面と内方に形成され
た上記円形の突堤との間にはリング状の空間があり、こ
の空間に弾性リング56が配置されている。弾性リング
56は横断面形状が円形で、上記円形の突堤の外周面に
まとわりついたような形で配置されている。嵌合体50
の外周部には周方向に一定の間隔で3箇所に孔が形成さ
れ、各孔からは、上記リング状の空間に配置された球体
からなるクランプ体54の一部が突出している。各クラ
ンプ体54の直径は上記孔の直径よりも大きく、上記の
ように一部が突出した状態で、それ以上各クランプ体5
4が外方に突出することがないように上記孔の縁によっ
て規制されている。各クランプ体54は弾性リング56
を押圧することにより、弾性リング56の弾発力で嵌合
体50の外方に押し出される向きの力が作用している
が、上記のように孔の縁によって各クランプ体54が外
方に突出することが規制されている。
【0009】いま、ディスクの中心孔を嵌合体50の位
置に合わせ、嵌合体50に嵌合させると、上記孔から突
出している各クランプ体54の一部をディスクの中心孔
の縁部が押し、各クランプ体54は弾性リング56によ
る付勢力に抗して嵌合体50の半径方向内方に向かって
一旦僅かに押し込まれる。ディスクがターンテーブル5
2の上に載置されると、ディスクの中心孔の上縁が各ク
ランプ体54の上下方向中心より下に位置することとな
り、各クランプ体54の付勢力でディスクの中心孔の上
縁が3点において半径方向外側に向かって押されるとと
もに、上記付勢力がディスクをターンテーブル52に向
かって押し付ける力としても作用する。このように、デ
ィスクの中心孔の上縁が3点において半径方向外側に向
かって押されることにより、ディスクの中心が嵌合体5
0の回転中心すなわちシャフト58の回転中心と一致し
た状態で、ディスクがクランプされ、ターンテーブル5
2および嵌合体50とともにディスクが回転駆動され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のデ
ィスククランプ機構を具備するスピンドルモータに限ら
ず、従来の何れのスピンドルモータも、ディスクの中心
孔を嵌合させる嵌合体の回転中心とシャフトの回転中心
とが一致するように構成され、ディスクがクランプされ
た状態では、上記回転中心とディスク自体の中心とを一
致させるように、3箇所のクランプ体で付勢している。
そのため、3箇所のクランプ体の付勢力が均等になるよ
うに設定されている。
【0011】ところが、3箇所のクランプ体の付勢力が
均等になるように設定されていても、嵌合体に対してデ
ィスクを嵌合させるときのディスクの姿勢や角度などに
よって各クランプ体の押圧力が異なって各クランプ体の
突出量が互いに異なり、ディスクの中心がシャフト、タ
ーンテーブルおよび嵌合体の回転中心と一致しないこと
がある。例えば、嵌合体に対してディスクを嵌合させる
ときのディスクの姿勢や角度などによっては、特定のク
ランプ体がディスク中心孔の縁で他のクランプ体よりも
強い力で嵌合体の半径方向内側に向かって押し込まれる
ことがあり、そのままクランプされると、上記のように
ディスクの中心が回転中心からずれることになる。この
ようなズレがあっても、光ピックアップ等のトラッキン
グ制御によって記録トラックに追随することはある程度
まで可能であるが、近年のようにディスク回転速度の高
速化、およびディスクの高容量化に伴うトラックの高密
度化が要求されている状況下では、僅かな中心のずれが
回転速度の高速化および高密度化を阻害する要因となる
ので、僅かな中心のずれでもこれをなくすことが望まれ
ている。
【0012】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、嵌合体に対してディス
クを嵌合させるときのディスクの姿勢や角度などがその
都度異なったとしても、ディスク自体の中心とターンテ
ーブルや嵌合体の回転中心とのずれを極力小さくして、
両者の関係をほぼを一致させることができるスピンドル
モータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転自在に支持されたシャフトと、このシャフトと一体
に回転駆動されるロータケースと、上記シャフトに圧入
されてディスクを搭載しながら回転するターンテーブル
と、ディスクの中心孔が嵌合する嵌合体と、この嵌合体
の外周面の複数箇所に配置されたクランプ体と、これら
のクランプ体を個別に嵌合体の半径方向外側に付勢する
複数の付勢手段とを備えたスピンドルモータであって、
上記複数の付勢手段のうち何れか一つの付勢力が他の付
勢手段の付勢力よりも強く設定されるとともに、嵌合体
にディスクが嵌合されたときのディスク中心に対して上
記付勢力の強いクランプ体とは反対側の嵌合体の外周面
に膨出部が形成されていることを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明のように、上記嵌合体
は円板状に形成され、この嵌合体の中心がディスク中心
に対して上記付勢力の強いクランプ体とは反対側に偏芯
していてもよい。請求項3記載の発明のように、ディス
クの中心孔の内径をA±b(ただし、A:基準値、b:
公差)、嵌合体の外接円の直径をC、ディスクの中心孔
の中心と嵌合体の外接円の中心とのずれ量をDとしたと
き、 C<A−b ・・・(1) かつ、 0<D≦(A+b−C)/2 ・・・(2) の条件を満たせばなおよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1、図2、図3を参照し
ながら本発明にかかるスピンドルモータの実施の形態に
ついて説明する。図1、図2において、符号24はシャ
フトを示している。このシャフト24は図示されないス
ピンドルモータのシャフトであって、スピンドルモータ
内の軸受によって回転自在に支持され、また、スピンド
ルモータのロータケースに結合されてロータケースと一
体に回転駆動されるようになっている。シャフト24の
上端部はスピンドルモータ本体から上方に突出してい
て、この上端部にはターンテーブル18の中心孔が圧入
されている。ターンテーブル18にはディスクを搭載す
ることができ、ディスクは後述のクランプ体でターンテ
ーブル18上でクランプされて、ターンテーブル18と
ともにディスクが回転駆動されるようになっている。
【0016】ターンテーブル18上にはディスクの中心
孔が嵌合する嵌合体10が配置されている。嵌合体10
は円板状に形成され、その中心部のボスがターンテーブ
ル18の中心孔に上側から圧入されることにより嵌合体
10とターンテーブル18とが一体化されている。嵌合
体10にはその外周面の3箇所にそれぞれクランプ体1
1、12、13が配置されている。各クランプ体11、
12、13は砲弾型の前半部分と小径円筒状の後半部分
11a、12a、13aとからなり、嵌合体10の半径
方向外側を向いて配置されている。
【0017】また、各クランプ体11、12、13は嵌
合体10の周方向に等間隔に放射状に配置されている。
各クランプ体11、12、13の後半部分11a、12
a、13aの外周には付勢手段としてのコイルばね1
5、16、17がはめられ、各コイルばね15、16、
17の前端はクランプ体11、12、13の前半部分と
後半部分との間の段部に当接し、各コイルばね15、1
6、17の後端は適宜の当接部材に当接して圧縮されて
いる。従って、各クランプ体11、12、13は嵌合体
10の半径方向外側に向かって突出する向きに個別に付
勢されている。この付勢力によって各クランプ体11、
12、13は半球形に形成された前端部が嵌合体10の
外周面から突出するとともに、一定寸法以上に突出する
ことのないように、図示されない適宜の規制手段によっ
て規制されている。
【0018】本発明の実施の形態として特徴的な構成の
一つは、3個のクランプ体11、12、13を上記のよ
うに個別に付勢するコイルばね15、16、17の付勢
力が均等ではなく、図示の例では一つのクランプ体11
を付勢するコイルばね15の付勢力が、他のクランプ体
12、13を付勢するコイルばね16、17の付勢力よ
りも強く設定されていることである。また、本発明の実
施の形態として特徴的な構成の二つ目は、上記嵌合体1
0にディスク20が嵌合されたときのディスク中心に対
して上記付勢力の強いクランプ体11とは反対側の嵌合
体10の外周面に膨出部32が形成されていることであ
る。ただし、図1、図2に示す実施の形態では、円板状
の嵌合体10の中心28をディスク中心30に対して上
記付勢力の強いクランプ体11とは反対側に偏心させる
ことによって、上記付勢力の強いクランプ体11とは反
対側の嵌合体10の外周部が実質的な膨出部32とな
り、ディスク20をクランプしたとき、ディスク20の
中心孔22の周壁が上記膨出部32に近接しまたは当接
するようになっている。コイルばね16、17による二
つのクランプ体12、13の付勢力は等しく設定されて
いる。
【0019】半球形に形成された各クランプ体11、1
2、13の上記半球形前端部の半径はディスク20の厚
さ寸法よりも若干大きくなっている。ターンテーブル1
8の外周側上面にはリング状に形成されたゴム板などか
らなる摩擦部材26が貼り付けられ、ターンテーブル1
8に搭載されたディスク20がこの摩擦部材26に接す
ることができるようになっている。
【0020】いま、ディスク20の中心孔22を嵌合体
10の位置に合わせ、嵌合体10に嵌合させ、ディスク
20をターンテーブル18の上に搭載すると、嵌合体1
0の外周面から突出している各クランプ体11、12、
13の半球形前端部をディスク10の中心孔22の縁部
が押し、各クランプ体11、12、13はコイルばね1
5、16、17による付勢力に抗して嵌合体10の半径
方向内方に向かって一旦僅かに押し込まれる。ディスク
20がターンテーブル18の上に搭載されると、ディス
ク20の中心孔22の上縁が各クランプ体11、12、
13の上下方向中心より下に位置することとなり、各ク
ランプ体11、12、13の付勢力でディスク20の中
心孔22の上縁が3点において半径方向外側に向かって
押されるとともに、上記付勢力がディスク20をターン
テーブル18の上面に向かって押し付ける力としても作
用し、ディスク20がクランプされる。この状態でター
ンテーブル18および嵌合体10とともにディスク20
が回転駆動される。
【0021】上記実施の形態では、3箇所のクランプ体
11、12、13のうち一つのクランプ体11はコイル
ばね15によって他のクランプ体12、13よりも強く
付勢されているため、ディスク20は付勢力の強いクラ
ンプ体11の方に片寄せられ、その状態でディスク20
が位置決めされる。上記強い付勢力は、ディスククラン
プの段階におけるディスク20の姿勢や傾き角度が異な
っても作用し、ディスク20を片寄せて位置決めするた
め、ディスク20を所定の位置に位置決めすることがで
きる。位置決めされたディスク自体の中心30とターン
テーブル18および嵌合体10の回転中心とが一致し、
ディスク20の回転精度を高めることができる。
【0022】ディスク20を位置決めしたとき、ディス
ク中心30に対し付勢力の強いクランプ体11とは反対
側の嵌合体10の膨出部32とディスク20の中心孔2
2の縁部との間に隙間があっても、上記のようにしてデ
ィスク20を所定の位置に位置決めすることができる。
しかしながら、クランプ体11の強い付勢力によって上
記膨出部32とディスク20の中心孔22の縁部とが当
接するようにしておけば、ディスク20の位置規制がよ
り確実に行われ、位置決めされたディスク自体の中心3
0とターンテーブル18および嵌合体10の回転中心と
をより高い精度で一致させることができ、ディスク20
の回転精度をさらに高めることができる。
【0023】以上説明した実施の形態では、円板状の嵌
合体10の中心28がディスク中心30に対して上記付
勢力の強いクランプ体11とは反対側に偏心させること
によって、上記付勢力の強いクランプ体11とは反対側
の嵌合体10の外周部を実質的な膨出部32としていた
が、嵌合体10の中心をディスク中心30と一致させて
も差し支えない。図3に示す実施の形態がその例で、デ
ィスク中心30に関し付勢力の強いクランプ体11とは
反対側の嵌合体10の外周部を部分的に突出させて膨出
部33とし、嵌合体10の中心をディスク中心30と一
致させている。また、図3に示す例では、ディスクをク
ランプした状態で上記膨出部33にディスク中心孔22
の縁部が当接しているが、上記膨出部33とディスク中
心孔22の縁部との間に隙間があっても差し支えない。
この実施の形態においても、前述の実施の形態と同様
に、従来のディスククランプ機構よりもディスクの位置
決め精度を高めることができる。
【0024】嵌合体の外接円の直径やディスクの中心孔
の中心と嵌合体の外接円の中心とのずれ量などには自ず
と限界があり、本発明を実施するに当たっては、これら
を所定の条件を満足する範囲におさめておくのが望まし
い。図4に示すように、膨出部33を有する嵌合体10
の外接円を2点鎖線で描き、その直径をCとし、この外
接円の中心を38とする。嵌合体10の回転中心は膨出
部33を除いた部分の中心に位置しディスクの中心30
に相当する位置にある。ディスクの中心孔の内径をA±
b(ただし、A:基準値、b:公差)、ディスクの中心
孔の中心と嵌合体の外接円の中心とのずれ量をDとした
とき、 C<A−b ・・・(1) かつ、 0<D≦(A+b−C)/2 ・・・(2) の条件を満たすように、相互の寸法関係を設定する。
(1)式は、ディスク中心孔の内径公差の最小値−bよ
りも、嵌合体10の外接円の直径Cを小さくすることを
意味する。この条件を満足しないとディスクを嵌合する
ことができないからである。(2)式は、ディスクの中
心孔の中心30と、嵌合体10の外接円中心38すなわ
ちターンテーブル18の回転中心との最大ずれ量Dは、
ディスク中心孔の内径と嵌合体10の外径との差の半分
であることを意味する。上記ずれ量Dがディスク中心孔
の内径と嵌合体10の外径との差の半分を超えると、偏
芯し過ぎて回転が不安定となり、振れ精度が確保できな
いからである。逆に、D=0であるとすれば、ディスク
の位置決め精度を確保することができないからである。
【0025】なお、図示した各実施の形態では、3個の
クランプ体を用いていたが、クランプ体の数は複数あれ
ばよく、3個に限定されるものではない。また、図示し
た各実施の形態におけるクランプ体は砲弾型をしていた
が、これに限られるものではなく、従来例において説明
したようなレバー形でも、球体でも差し支えなく、要す
るに個別に付勢することができるものであればよく、ま
た、複数のクランプ体のうちの何れか一つのクランプ体
の付勢力が他のクランプ体の付勢力よりも強く設定され
ているものであればよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、ディスクを搭載しなが
ら回転するターンテーブルと、ディスクの中心孔が嵌合
する嵌合体と、この嵌合体の外周面の複数箇所に配置さ
れたクランプ体と、これらのクランプ体を個別に嵌合体
の半径方向外側に付勢する複数の付勢手段とを備えたス
ピンドルモータにおいて、上記複数の付勢手段のうち何
れか一つの付勢力を他の付勢手段の付勢力よりも強く設
定するとともに、嵌合体にディスクが嵌合されたときの
ディスク中心に対して付勢力の強いクランプ体とは反対
側の嵌合体の外周面に膨出部を形成したため、ディスク
は付勢力の強いクランプ体の方に片寄せられ、その状態
でディスクが位置決めされることになるとともに、上記
強い付勢力は、ディスククランプの段階におけるディス
クの姿勢や傾き角度が異なっても作用し、ディスクを片
寄せて位置決めするため、ディスクを所定の位置に位置
決めすることができ、位置決めされたディスク自体の中
心とターンテーブルおよび嵌合体の回転中心とのずれ量
を小さくすることができ、ディスクの回転精度を高める
ことができる。
【0027】さらに、上記膨出部にディスク中心孔の縁
部が当接するようにしておけば、ディスクの位置規制が
より確実に行われ、位置決めされたディスク自体の中心
とターンテーブルおよび嵌合体の回転中心とをより高い
精度で一致させることができ、ディスクの回転精度をさ
らに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスピンドルモータの実施の形態
の要部を概念的に示す平面図である。
【図2】同上実施の形態の半体を示す縦断面図である。
【図3】本発明にかかるスピンドルモータの別の実施の
形態の要部を概念的に示す平面図である。
【図4】本発明において嵌合体の外接円の直径およびデ
ィスク回転中心と嵌合体の外接円中心とのずれ量の条件
を説明するための嵌合体部分の平面図である。
【図5】従来のスピンドルモータの例の要部を示す斜視
図である。
【図6】同上縦断面図である。
【図7】従来のスピンドルモータの別の例を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
10 嵌合体 11 クランプ体 12 クランプ体 13 クランプ体 15 付勢手段 16 付勢手段 17 付勢手段 18 ターンテーブル 20 ディスク 22 中心孔 24 シャフト 30 ディスクの中心 32 膨出部 33 膨出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持されたシャフトと、この
    シャフトと一体に回転駆動されるロータケースと、上記
    シャフトに圧入されてディスクを搭載しながら回転する
    ターンテーブルと、ディスクの中心孔が嵌合する嵌合体
    と、この嵌合体の外周面の複数箇所に配置されたクラン
    プ体と、これらのクランプ体を個別に嵌合体の半径方向
    外側に付勢する複数の付勢手段とを備えたスピンドルモ
    ータであって、 上記複数の付勢手段のうち何れか一つの付勢力が他の付
    勢手段の付勢力よりも強く設定されるとともに、上記嵌
    合体にディスクが嵌合されたときのディスク中心に関し
    て上記付勢力の強いクランプ体とは反対側の上記嵌合体
    の外周面に膨出部が形成されていることを特徴とするス
    ピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 嵌合体は円板状に形成され、この嵌合体
    の中心がディスク中心に対して上記付勢力の強いクラン
    プ体とは反対側に偏芯していることを特徴とする請求項
    1記載のスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 ディスクの中心孔の内径をA±b(ただ
    し、A:基準値、b:公差)、嵌合体の外接円の直径を
    C、ディスクの中心孔の中心と嵌合体の外接円の中心と
    のずれ量をDとしたとき、 C<A−b ・・・(1) かつ、 0<D≦(A+b−C)/2 ・・・(2) の条件を満たす請求項1または2記載のスピンドルモー
    タ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100434365B1 (ko) * 2000-12-28 2004-06-04 엘지전자 주식회사 디스크 미끄럼 방지용 클램핑 장치
KR100434366B1 (ko) * 2000-12-28 2004-06-04 엘지전자 주식회사 디스크 미끄럼 방지용 클램핑 장치
KR100573252B1 (ko) * 2001-01-10 2006-04-25 티아크 가부시키가이샤 디스크클램프장치

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