JPH0896460A - ディスクチャッキング機構 - Google Patents

ディスクチャッキング機構

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JPH0896460A
JPH0896460A JP6229158A JP22915894A JPH0896460A JP H0896460 A JPH0896460 A JP H0896460A JP 6229158 A JP6229158 A JP 6229158A JP 22915894 A JP22915894 A JP 22915894A JP H0896460 A JPH0896460 A JP H0896460A
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JP
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disk
centering member
disc
turntable
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JP6229158A
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Inventor
Hideaki Kibune
英明 木船
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報記録再生装置に用いられるディスクチャ
ッキング機構の小型化、低コスト化を実現することを目
的とする。 【構成】 回転軸2に固定されて回転するターンテーブ
ル3とクランパ11とによりディスク状情報記録媒体9
を挟持するとともに、そのターンテーブル3の中心部分
で回転軸2の軸心方向に移動するセンタリング部材4が
ディスク状情報記録媒体9の中心部分に形成された内周
基準孔9aに接触してそのディスク状情報記録媒体9を
押圧するディスクチャッキング機構において、センタリ
ング部材4を回転軸2と一体に回転させる支持部6をタ
ーンテーブル3内に設けることにより、チャッキング力
を必要以上に大きくすることなく、ディスク状情報記録
媒体9を確実にチャッキングするとともに、チャッキン
グ機構の負荷を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク及び磁気デ
ィスク等を駆動するドライブ装置を備えた情報記録再生
装置に用いられるディスクチャッキング機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクの内周基準孔をターンテ
ーブルのセンタリング部材に嵌合させ、そのディスクを
ターンテーブルとクランパとにより挟持して回転変速ト
ルクを伝達するディスクチャッキング機構では、ディス
クとターンテーブルとの間にスリップが生じて回転変速
トルクが伝達されないことがある。
【0003】そこで、ディスクとターンテーブルとの間
のスリップを防止して回転変速トルクを伝達するディス
クチャッキング機構として、例えば、特開平2−103
766号公報に示されたものがある。これには、ディス
クとターンテーブルとの間のスリップを防止するための
弾性部材が用いられている。この弾性部材は、ターンテ
ーブルのディスク載置面に形成された溝に、そのディス
ク載置面より高くなるように設けられている。そして、
クランパにより押圧されたディスクがその弾性部材を変
形させてディスク載置面に圧接することにより、ディス
クをディスク載置面に位置決めする。これにより、この
ディスクチャッキング機構は、ディスクを精度よくセッ
ティングすることができるとともに、ディスクのスピン
ドルメカニズムを廉価に提供することができる。
【0004】しかし、その機構に用いられる弾性部材
は、弾性変形が可能で高摩擦係数を有するものであり、
その材料として通常ゴム部材が考えられる。このゴム部
材は加工精度が悪いので、弾性部材がディスク載置面か
ら突出する高さを一定にすることが困難である。そのた
め、弾性部材を変形させてディスクをディスク載置面に
圧接するために必要な力が大きく変動してしまう。
【0005】これを解決する方法として、ゴム部材を十
分柔らかく、つまり、バネ定数を十分小さくするととも
に、弾性部材がディスク載置面から突出する高さを十分
大きくすることにより、突出高さの変動の影響を受けに
くくすることが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ゴム部材
は、バネ定数が非線形であるため、長いストロークで一
定のバネ定数を得ることが不可能である。仮に実現した
としても、突出高さを大きくした分、装置が大型化して
しまうため、あまり現実的でない。また、ゴム部材は弾
性変形時にバネ定数の特定が困難であるとともに、環境
温度によっても大きく変動する。これらのような要因に
より、ディスクが弾性部材を変形させてディスク載置面
を圧接するために必要な力が大きく変動するという問題
点がある。
【0007】つぎに、弾性部材を変形させるために必要
な力が変動する際のチャッキング力と弾性部材を変形さ
せるために必要な力との関係について説明する。チャッ
キング力が弾性部材を変形させるために必要な力より小
さいとき、ディスクがディスク載置面に接触せず、動作
時に変動してしまう。そのため、正常な情報の記録再生
を行なうことができない。従って、チャッキング力は弾
性部材を変形させるために必要な力の変動範囲内の最大
値よりも大きくする必要がある。しかし、チャッキング
力が大きいと、ディスクチャッキング機構の負担が大き
くなるため、装置の大型化、高コスト化という問題点が
ある。
【0008】また、チャッキング力が弾性部材を変形さ
せるために必要な力の変動範囲内の最大値よりも大きい
とき、チャッキング力と弾性部材の反発力とがディスク
に作用する。そのため、チャッキング力と弾性部材の反
発力との差がディスクをディスク載置面に押圧する力と
なる。しかし、前述のように弾性部材を変形させるため
に必要な力は大きく変動する。従って、実際にこの力が
変動範囲内の最小値となったとき、ディスクをディスク
載置面に押圧する力は、チャッキング力と弾性部材を変
形させるために必要な力の最小値との差となる。そし
て、弾性部材を変形させるために必要な力の変動範囲内
の最大値と最小値との差は、全てディスクをイジェクト
する際の過負荷となる。これにより、ディスクローディ
ング機構の負担が大きくなるため、装置の大型化、高コ
スト化という問題点がある。
【0009】さらに、弾性部材を変形させるために必要
な力がその変動範囲の最小値になったときには、弾性部
材がディスクを押圧する力が小さくなる。従って、ディ
スクとターンテーブルとの間に生じる摩擦力が小さくな
る。これにより、ディスクとターンテーブルとの間にス
リップが発生し、正常な情報の記録再生ができなくなる
という問題点がある。
【0010】本発明は、これらの問題点に鑑みなされた
ものであり、チャッキング力を必要以上に大きくするこ
となく、ディスクを確実にチャッキングするとともに、
ディスクチャッキング機構及びディスクローディング機
構の負荷を軽減し、装置を小型化、低コスト化すること
が目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、回転軸に固定されて回転するターンテーブルとクラ
ンパとによりディスク状情報記録媒体を挟持するととも
に、そのターンテーブルの中心部分で回転軸の軸心方向
に移動するセンタリング部材がディスク状情報記録媒体
の中心部分に形成された内周基準孔に嵌合してそのディ
スク状情報記録媒体を位置決めするディスクチャッキン
グ機構において、センタリング部材を回転軸の回転方向
に一体に回転させる支持部をそのターンテーブルとその
センタリング部材との間に設ける。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、ディスク状情報記録媒体の内周基準孔に
接触するセンタリング部材の当接部にはそのディスク状
情報記録媒体の回転方向に略直交する溝が形成されてい
る。
【0013】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、ディスク状情報記録媒体の内周基準孔に
接触するセンタリング部材の当接部は高摩擦材料により
形成されている。
【0014】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、高摩擦材料はゴム弾性材である。
【0015】請求項5記載の発明では、請求項1,2,
3,又は4記載の発明において、支持部は一端がターン
テーブルに固定され他端がセンタリング部材に固定され
た複数の板バネ部材である。
【0016】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
発明において、支持部は回転軸を中心とした内周部と外
周部とを複数の板バネ部により連結された1枚の板バネ
部材である。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明においては、支持部を設け
てセンタリング部材を回転軸と回転軸方向に一体に回転
させることにより、センタリング部材がディスク状情報
記録媒体に回転変速トルクを伝達するため、チャッキン
グ力を必要以上に大きくすることなくディスク状情報記
録媒体に対する回転変速トルクの伝達が確実に行なわ
れ、ディスクチャッキング機構及びディスクローディン
グ機構の負荷が軽減されて、装置の小型化、低コスト化
が実現される。
【0018】請求項2記載の発明においては、センタリ
ング部材の接触面に形成されたディスク状情報記録媒体
の回転方向に略直交する溝がディスク状情報記録媒体と
センタリング部材との間に大きな摩擦力を生じさせるこ
とにより、チャッキング力が小さくてもディスク状情報
記録媒体に対する回転変速トルクの伝達が確実に行なえ
るため、ディスクチャッキング機構及びディスクローデ
ィング機構の負荷がより軽減されて、装置の小型化、低
コスト化が実現される。
【0019】請求項3記載の発明においては、高摩擦材
料によりセンタリング部材の接触面を形成して、ディス
ク状情報記録媒体とセンタリング部材との間に大きな摩
擦力を生じさせることにより、チャッキング力が小さく
てもディスク状情報記録媒体に対する回転変速トルクの
伝達を確実に行なえるため、ディスクチャッキング機構
及びディスクローディング機構の負荷がより軽減され
て、装置の小型化、低コスト化が実現される。
【0020】請求項4記載の発明においては、高摩擦材
料としてゴム弾性材を用いて、ディスク状情報記録媒体
とセンタリング部材との間に大きな摩擦力を生じさせる
ことにより、チャッキング力が小さくてもディスク状情
報記録媒体に対する回転変速トルクの伝達を確実に行な
えるため、ディスクチャッキング機構及びディスクロー
ディング機構の負荷がより軽減されて、装置の小型化、
低コスト化が実現される。
【0021】請求項5記載の発明においては、複数の板
バネ部材を支持部とすることにより、それら板バネ部材
がターンテーブルに対してセンタリング部材を回転方向
に一体に支持するため、ターンテーブルやセンタリング
部材に高精度の加工を施すことなく、ターンテーブルに
対するセンタリング部材の支持が確実に行なえるため、
加工コストの削減、低コスト材の使用、及び、部品点数
の削減が実現されて、装置の大幅な低コスト化が実現さ
れる。
【0022】請求項6記載の発明においては、回転軸を
中心とした内周部と外周部とが複数のバネ部により連結
された1枚の板バネ部材を支持部とすることにより、タ
ーンテーブルに対するセンタリング部材の支持を確実に
行なわせるため、部品点数の削減、組立て作業性の向上
が実現されて、装置の信頼性を高めるとともに、低コス
ト化が実現される。
【0023】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。スピンドルモータ1の回転軸2
にターンテーブル3が固定されている。このターンテー
ブル3は、その最外周部分の上面にディスク載置面3a
が形成され、その回転中心部分に凹部分3bが形成され
て、この凹部分3bの側面の3箇所にガイド溝3cが形
成されている。前記凹部分3b内の前記回転軸2にはセ
ンタリング部材4が回転軸2の軸心方向へ摺動自在に支
持されている。前記センタリング部材4は、摺動性の高
い材質により形成されており、前記ガイド溝3cに嵌合
する係止部4aが形成されている。前記センタリング部
材4を前記ターンテーブル3より上方向へ付勢するコイ
ルバネ5が前記ターンテーブル3と前記センタリング部
材4との間に配設されている。前記ガイド溝3cと前記
係止部4aと前記コイルバネ5により支持部6が形成さ
れている。前記回転軸2の先端部分にはヨーク部材7が
固定されている。このヨーク部材7の上面には回転軸を
中心とした環状にマグネット8が固定されている。ま
た、内周基準孔9aが形成されたディスク状情報記録媒
体であるディスク9を収納するキャディ10の片面には
回転中心部分に孔が形成されている。この孔に対しディ
スク9を挾んでクランパ11が設けられている。このク
ランパ11はキャディ10内に形成された爪10aによ
り、ある程度の自由度を持って取り付けられている。前
記クランパ11の回転中心部分には磁性板12が固定さ
れている。そして、前記ディスク9が前記ディスク載置
面3a上に載置されている。
【0024】このような構成において、マグネット8と
磁性板12との間に磁気的吸引力が生じて、ディスク9
がディスク載置面3a上に押圧される。このとき、セン
タリング部材4は、コイルバネ5により付勢され、内周
基準孔9aに嵌合してディスク9を押圧し、ディスク9
の半径方向の位置決めをする。また、センタリング部材
4は、ガイド溝3cに嵌合している係止部4aによりタ
ーンテーブル3と回転方向に一体に回転する。そして、
ディスク9とセンタリング部材4との間に摩擦力が生
じ、ディスク9とターンテーブル3との間のスリップを
防止して、回転変速トルクをディスク9に伝達する。
【0025】このとき、センタリング部材4を付勢して
ディスク9に押圧させるコイルバネ5は、バネ定数の特
定が容易であるとともに、環境温度によるバネ定数の変
動がほとんどなく、バネ定数が線形となる。このような
理由から、無負荷状態時の長さが十分長くて、バネ定数
が十分小さいコイルバネ5を用いる。これにより、部品
の寸法誤差による影響が軽減される。そのため、センタ
リング部材4がディスク9を押圧する力の変動が十分小
さく、ほぼ一定となる。また、ヨーク部材7によりセン
タリング部材4の移動範囲を制限するため、ディスクチ
ャッキング時にセンタリング部材4が回転軸2の軸心方
向に移動するストロークも十分小さくなる。これらの結
果、チャッキング力を必要以上に大きくすることなくデ
ィスクに対する回転変速トルクの伝達が確実に行なわ
れ、ディスクチャッキング機構及びディスクローディン
グ機構の負荷が軽減されて、装置の小型化、低コスト化
が実現される。
【0026】請求項2記載の発明の一実施例を図3に基
づいて説明する。前述の実施例と同一部分については同
一符号を用いて表わし、その説明は省略する。以下、他
の実施例においても同様にする。ディスク9の内周基準
孔9aに接触する接触面4bがセンタリング部材4に形
成されている。前記接触面4bには前記ディスク9の回
転方向に略直交する溝4cが形成されている。
【0027】このような構成では、センタリング部材4
の接触面4bに形成された溝4cがディスク9とセンタ
リング部材4との間に大きな摩擦力を生じさせる。これ
により、センタリング部材4が摺動性の高い材質により
形成されていても、また、チャッキング力が小さくても
ディスク9に対する回転変速トルクの伝達を確実に行な
える。そのため、ディスクチャッキング機構及びディス
クローディング機構の負荷がより軽減されて、装置の小
型化、低コスト化が実現される。
【0028】請求項3記載の発明の一実施例を図4に基
づいて説明する。本実施例のセンタリング部材4の接触
面4bは、センタリング部材4に対する高摩擦材料4d
の一体形成、又は、塗布により形成されている。
【0029】このような構成では、高摩擦材料4dによ
りセンタリング部材4の接触面4bを形成して、ディス
ク9とセンタリング部材4との間に大きな摩擦力を生じ
させる。これにより、チャッキング力が小さくてもディ
スク9に対するに対する回転変速トルクの伝達を確実に
行なえる。そのため、ディスクチャッキング機構及びデ
ィスクローディング機構の負荷がより軽減されて、装置
の小型化、低コスト化が実現される。
【0030】請求項4記載の発明の一実施例を図5に基
づいて説明する。センタリング部材4の接触面4bは、
ゴム弾性部材4eにより形成されている。
【0031】このような構成では、接触面4bとディス
ク9との接触面積を十分確保して、ディスク9とセンタ
リング部材4との間に十分な摩擦力を生じさせる。これ
により、チャッキング力が小さくてもディスク9に対す
るに対する回転変速トルクの伝達を確実に行なえる。そ
のため、ディスクチャッキング機構及びディスクローデ
ィング機構の負荷がより軽減されて、装置の小型化、低
コスト化が実現される。
【0032】請求項5記載の発明の一実施例を図6及び
図7に基づいて説明する。スピンドルモータ1の回転軸
2にはターンテーブル13が固定されている。このター
ンテーブル13の回転中央部分には凹部13aが形成さ
れている。この凹部13aは、底面が2段に形成されて
おり、上側の底面13bに3枚の板バネ部材14が固定
されている。この板バネ部材14は、一端14aが前記
底面13bに一定間隔おきに固定され、回転軸2を中心
とした円弧状に形成されて、他端14bが上方のセンタ
リング部材15に固定されている。これにより、センタ
リング部材15は、ターンテーブル13に3枚の板バネ
部材14により回転方向に固定され、回転軸2の軸心方
向へ付勢されて移動自在に支持されている。
【0033】このような構成では、ターンテーブル13
に対して板バネ部材14のみでセンタリング部材15を
支持することにより、ターンテーブル13やセンタリン
グ部材4に高精度の加工を施すことなく、ターンテーブ
ル13に対するセンタリング部材4の支持が確実に行な
える。そのため、加工コストが削減される。また、セン
タリング部材4を摺動性の高い材質にする必要がない。
そのため、低コスト材が使用される。さらに、ディスク
9の内周基準孔9aに接触するセンタリング部材15の
接触面15aに高摩擦材料4d又はゴム弾性部材4eを
用いたとき、センタリング部材15を高摩擦材料4d又
はゴム弾性部材4eと同一材質として一体化することが
できる。そのため、部品点数が削減される。これらの要
因により、装置の大幅な低コスト化が実現される。
【0034】請求項6記載の発明の一実施例を図8及び
図9に基づいて説明する。スピンドルモータ1の回転軸
2にはターンテーブル16が固定されている。このター
ンテーブル16の回転中心部分には凹部16aが形成さ
れている。この凹部16aの側面に沿って円周状の平面
16bが形成されている。この平面16bには板バネ部
材17の外周部17aが固定されている。センタリング
部材15の最下部には前記板バネ部材17の内周部17
bが固定されている。前記内周部17bと前記外周部1
7aとを連結する3枚の円弧状の板バネ部17cが形成
されている。1枚の板バネ部材17は、回転中心を中心
とした内周部17bと外周部17aと前記板バネ部17
cにより形成されている。これにより、センタリング部
材15は、ターンテーブル16に板バネ部材17により
回転方向に固定され、回転軸2の軸心方向へ付勢されて
移動自在に支持されている。
【0035】このような構成では、板バネ部材17が一
枚であるため、部品点数が削減される。また、内周部1
7bと外周部17aとの位置関係を高精度に位置決めす
ることができる。そのため、ターンテーブル16に対す
るセンタリング部材15の支持、及び、付勢が確実に行
なわれる。さらに、板バネ部材17とターンテーブル1
6及びセンタリング部材15との接合箇所が削減される
ため、組立て作業性が向上する。また、接触面15aに
高摩擦材料4d又はゴム弾性部材4eを用いたとき、セ
ンタリング部材15を高摩擦材料4d又はゴム弾性部材
4eと同一材質として一体化することことができる。そ
のため、部品点数が削減される。これらの要因により、
装置の信頼性を高めるとともに、低コスト化が実現され
る。
【0036】ところで、前述した実施例においては、C
D−ROMドライブ等で広く採用されているキャディ方
式ローディング機構を用いた情報記録再生装置について
説明した。しかし、CD−ROMドライブに採用されて
いる他の方式であるトレイ方式ローディング機構やクラ
ムシェル方式ローディング機構におけるマグネット方式
チャッキング機構やメカニカル方式チャッキング機構に
おいても前述した実施例と同様の作用及び効果を得るこ
とができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、支持部を設けて
センタリング部材を回転軸と回転方向に一体に回転させ
ることにより、センタリング部材がディスク状情報記録
媒体に回転変速トルクを伝達するため、チャッキング力
を必要以上に大きくすることなくディスク状情報記録媒
体に対する回転変速トルクの伝達を確実に行ない、ディ
スクチャッキング機構及びディスクローディング機構の
負荷を軽減して、装置の小型化、低コスト化を実現する
ことができる。
【0038】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、センタリング部材の接触面に形成されたデ
ィスク状情報記録媒体の回転方向に略直交する溝がディ
スク状情報記録媒体とセンタリング部材との間に大きな
摩擦力を生じさせることにより、チャッキング力が小さ
くてもディスク状情報記録媒体に対する回転変速トルク
の伝達が確実に行なえるため、ディスクチャッキング機
構及びディスクローディング機構の負荷をより軽減し
て、装置の小型化、低コスト化を実現することができ
る。
【0039】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、高摩擦材料によりセンタリング部材の接触
面を形成して、ディスク状情報記録媒体とセンタリング
部材との間に大きな摩擦力を生じさせることにより、チ
ャッキング力が小さくてもディスク状情報記録媒体に対
する回転変速トルクの伝達を確実に行なえるため、ディ
スクチャッキング機構及びディスクローディング機構の
負荷をより軽減して、装置の小型化、低コスト化を実現
することができる。
【0040】請求項4記載の発明には、請求項3記載の
発明において、高摩擦材料としてゴム弾性材を用いて、
ディスク状情報記録媒体とセンタリング部材との間に大
きな摩擦力を生じさせることにより、チャッキング力が
小さくてもディスク状情報記録媒体に対する回転変速ト
ルクの伝達を確実に行なえるため、ディスクチャッキン
グ機構及びディスクローディング機構の負荷をより軽減
して、装置の小型化、低コスト化を実現することができ
る。
【0041】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、複数の板バネ部材を支持部
とすることにより、それら板バネ部材がターンテーブル
に対してセンタリング部材を回転方向に一体に支持する
ため、ターンテーブルやセンタリング部材に高精度の加
工を施すことなく、ターンテーブルに対するセンタリン
グ部材の支持が確実に行なえるため、加工コストの削
減、低コスト材の使用、及び、部品点数の削減を実現し
て、装置の大幅な低コスト化を実現することができる。
【0042】請求項6記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、回転軸を中心とした内周部
と外周部とが複数のバネ部により連結された1枚の板バ
ネ部材を支持部とすることにより、ターンテーブルに対
するセンタリング部材の支持を確実に行なわせるため、
部品点数の削減、組立て作業性の向上を実現して、装置
の信頼性を高めるとともに、低コスト化を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示すディスク
チャッキング機構を用いた情報記録再生装置の一部の縦
断側面図である。
【図2】そのディスクチャッキング機構の平面図であ
る。
【図3】請求項2記載の発明の一実施例を示すセンタリ
ング部材の平面図である。
【図4】請求項3記載の発明の一実施例を示すセンタリ
ング部材の縦断側面図である。
【図5】請求項4記載の発明の一実施例を示すディスク
チャッキング機構の一部の縦断側面図である。
【図6】請求項5記載の発明の一実施例を示すディスク
チャッキング機構の縦断側面図である。
【図7】そのターンテーブルの平面図である。
【図8】請求項6記載の発明の一実施例を示すディスク
チャッキング機構の縦断側面図である。
【図9】そのターンテーブルの平面図である。
【符号の説明】
2 回転軸 3,13,16 ターンテーブル 4 センタリング部材 4b,15a 接触面 4c 溝 4d 高摩擦材料 4e ゴム弾性材 6,14,17 支持部 9 ディスク状情報記録媒体 9a 内周基準孔 11 クランパ 14,17 板バネ部材 14a 外周部 14b 内周部 14c 板バネ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定されて回転するターンテー
    ブルとクランパとによりディスク状情報記録媒体を挟持
    するとともに、前記ターンテーブルの中心部分で回転軸
    の軸心方向に移動するセンタリング部材が前記ディスク
    状情報記録媒体の中心部分に形成された内周基準孔に嵌
    合して前記ディスク状情報記録媒体を位置決めするディ
    スクチャッキング機構において、前記センタリング部材
    を前記回転軸と回転方向に一体に回転させる支持部を前
    記ターンテーブルと前記センタリング部材との間に設け
    たことを特徴とするディスクチャッキング機構。
  2. 【請求項2】 ディスク状情報記録媒体の内周基準孔に
    接触するセンタリング部材の接触面には前記ディスク状
    情報記録媒体の回転方向に略直交する溝が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のディスクチャッキン
    グ機構。
  3. 【請求項3】 ディスク状情報記録媒体の内周基準孔に
    接触するセンタリング部材の接触面は高摩擦材料により
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のディス
    クチャッキング機構。
  4. 【請求項4】 高摩擦材料はゴム弾性材であることを特
    徴とする請求項3記載のディスクチャッキング機構。
  5. 【請求項5】 支持部は一端がターンテーブルに固定さ
    れ他端がセンタリング部材に固定された複数の板バネ部
    材であることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載
    のディスクチャッキング機構。
  6. 【請求項6】 支持部は回転軸を中心とした内周部と外
    周部とが複数の板バネ部により連結された1枚の板バネ
    部材であることを特徴とする請求項1,2,3又は4記
    載のディスクチャッキング機構。
JP6229158A 1994-09-26 1994-09-26 ディスクチャッキング機構 Pending JPH0896460A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100918853B1 (ko) * 2007-11-12 2009-09-28 삼성전기주식회사 턴테이블 장치 및 이를 구비한 디스크 구동 장치

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KR100918853B1 (ko) * 2007-11-12 2009-09-28 삼성전기주식회사 턴테이블 장치 및 이를 구비한 디스크 구동 장치
US8424033B2 (en) 2007-11-12 2013-04-16 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Turntable device for detachably securing a disk

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