JP3662106B2 - ターンテーブル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやDVDなどのディスクが装填されるディスク装置におけるターンテーブルに係り、特にディスクを確実にチャッキングすることができ、且つディスク装置の薄型化を可能とするターンテーブル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のターンテーブル装置は、ディスクの中心穴に挿通されるセンタリング部材が移動可能な、いわゆる可動式のターンテーブル装置と、センタリング部材が移動しない、いわゆる固定式のターンテーブルとに大別することができる。
図4は従来の可動式ターンテーブル装置の構造原理を示す側方断面図、図5は従来の固定式ターンテーブル装置を示す側方断面図である。
【0003】
図4に示す可動式ターンテーブル装置T1は、モータMの回転軸M1に円盤状の回転板1が固定されている。回転板1の中央には、凹部1aが形成されており、この凹部1aの内側にコイルスプリングSで付勢される可動ハブ(位置決め部材)2Aが上下(Z)方向に移動自在に設けられている。可動ハブ2Aの内周縁部には、上下方向に延びる筒状の摺動部2aが形成されており、この摺動部2aの内周面が回転軸M1の外周面にガイドされて摺動することにより、可動ハブ2Aが上下動するようになっている。回転軸M1の先端側には、ストッパ3が設けられており、可動ハブ2AのZ1方向への抜けが防止されている。また回転板1の縁部には、回転板1の上面からわずかに高く形成された支持面1cが周設されており、この支持面1c上にディスクDが支持されるものとなっている。
【0004】
一方、図5に示す固定式ターンテーブル装置T2においても、円盤状の回転板4がモータMの回転軸M2に固定されている。回転板4の中心には、固定ハブ(位置決め部材)2Bが突設されており、また上記可動式ターンテーブル装置T1同様に、その縁部にはディスクDが載置される支持面4cが周設されている。前記固定ハブ2Bは、回転板4とともに削り出しあるいは射出成形により一体成形されており、互いに分離できないものとなっている。
【0005】
上記いずれのターンテーブル装置においても、両ハブ2(可動ハブ2Aおよび固定ハブ2B)の外周面2bは共にテーパ状に形成されており、両ハブ2の外周にディスクDの中心穴D0が外挿されることにより、テーパ面で案内されてディスクDの位置決めが行なわれる。
ここで、上記ターンテーブル装置に装填されるディスクD、例えばCD(コンパクトディスク)の規格上の中心穴D0の内径寸法は15.0mmであり、その公差が0.0から+0.1mmであるから結局15.0mmから15.1mmの範囲とされている。
【0006】
図4に示す可動ハブ2Aの最大外径寸法φ1は、通常CDの規格上の最大内径寸法(15.1mm)より大きく設定されている。なお、ここで可動ハブ2Aの最大外径寸法φ1とは、可動ハブ2Aが最もZ1方向に移動している状態(下降量が0の場合)における支持面1cを含む仮想平面上での可動ハブ2Aの外径寸法である。
【0007】
また、可動ハブ2Aの頭部(Z1)側の内径寸法は、CDの規格上の最小内径寸法(15.0mm)よりも小さく設定されている。よって、可動式ターンテーブル装置T1では、テーパ状の外周面2bのいずれかの位置において、必ずディスクDの中心穴D0が当接するものとなっている。したがって、ディスクDの中心穴D0の中心と回転軸M1の軸芯とが一致する。そして、図示しないクランパが下降してディスクDを押さえ込むことにより、可動ハブ2AがZ2方向に下降され、クランパと支持面1cとの間にディスクDが挟持されるものとなる。なお、図4ではこのときの可動ハブ2Aの下降量が符号hで示されている。
【0008】
一方、固定式ターンテーブル装置T2の場合には、固定ハブ2Bの最大外径寸法φ2がディスクDの中心穴D0の規格上の最小内径寸法(15.0mm)よりもわずかに小さく、例えば14.98mm程度に設定されている。よって、上記規格範囲内のすべてのディスクDは、その中心穴D0が固定ハブ2Bに挿通されて回転板4上に装填することが可能となっている。
なお、ここで固定ハブ2Bの最大外径寸法φ2とは、支持面4cを含む仮想平面上での固定ハブ2Bの外径寸法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の両ターンテーブル装置はCDを対象としているため、DVDのような高密度記録されたディスクの記録又は再生をも行ない得る兼用のディスク装置に採用した場合には、以下に示すような問題がある。
図6はDVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)の内径寸法(中心穴径)の誤差を示す分布図であり、横軸はDVDの中心穴の径寸法φD、縦軸はその分布密度σをそれぞれ示している。DVDは2枚の円盤を貼り合わせて製作されるが、規格上では貼り合わせ前の円盤の内径寸法が15.00〜15.15mmであり、貼り合わせ後の内径寸法が最小で15.00mmと規定されている。すなわち、DVDの規格上での内径寸法φDの最小値Dminは15.00mm、最大値Dmaxは15.15mmである。
【0010】
従来の可動式ターンテーブル装置T1では、すべてのディスクDの中心孔D0を可動ハブ2Aの外周面2bに当接させるものであるため、可動ハブ2Aの最大外径寸法φ1を図6の最大値Dmax以上に設定する必要がある。
例えば、図4に示すように実際に載置されたディスクDの内径寸法をφD1とすると、その内径差は(φ1−φD1)であり、図6で符号δ1で示される値となる。なお、最大内径差δ1maxは、ディスクDの内径寸法φD1がDminの場合(φD1=Dmin)であり、δ1max=(φ1−Dmin)で示され、また最小内径差δ1minはφD1=Dmaxの場合であり、δ1min=(φ1−Dmax)で示される。そして、内径寸法φD1が小さくなるほど、すなわち内径差δ1(=φ1−φD1)が大きくなるほど可動ハブ2Aの頭部付近でディスクDの中心穴D0が当接するため、このディスクDの回転板1の支持面1cまでの下降量hは大きくなる。すなわち、下降量hは、内径差δ1により決定される。
【0011】
上記の如くDVDの内径寸法φDは、規格上CDの内径寸法よりも誤差範囲が大きいため、可動ハブ2Aの最大外径寸法φ1との内径差δ1も大きくなる。よって、可動ハブ2Aの下降量hもCDに比べて大きく設定する必要があり、可動式ターンテーブル装置T1を搭載するディスク装置を薄型とすることが困難となる。また可動ハブ2Aはいかなる内径寸法φDのディスクDが装填されるときにでもZ2方向へ下降するように、その最大外径寸法φ1が設定されているので、回転軸M1との間でかじりなどが生じない様スムーズに摺動する必要がある。このため、摺動部2aの長さをZ方向に充分に長くとらなければならず、この点からもディスク装置の薄型化が困難となる。
【0012】
また、上記のようにコイルスプリングSで可動ハブ2Aを持ち上げるため、Eリングなどのストッパ3が必要となり、部品点数が増加するという問題がある。さらにコイルスプリングSを用いるため、このコイルスプリングが収縮時に完全密着状態とならない様、充分な撓み余裕を設けなければならず、やはりディスク装置の薄型化を妨げる要因となる。
【0013】
一方、上記固定式ターンテーブル装置T2の場合には、固定ハブ2Bの外周面2bに対し、すべてのディスクDの中心穴D0を素通りさせる必要があることから、その最大外径寸法φ2はディスクDの内径寸法の最小値Dminよりも小さく設定されている。よって、例えば内径寸法φD1を有するディスクとの間では、(φD1−φ2)に相当する位置ずれ量(隙間)(図6では符号λ1で示される)が生じる。この位置ずれ量λ1は、ディスクの内径寸法φD1が大きいほど大きくなる。そして、ディスクDを回転させたときには、この位置ずれ量λ1に応じて偏心も大きくなるため、DVDのような高密度記録されたディスクにおいてはトラッキングサーボ系が追従できなくなるという場合が生じる。なお、最小位置ずれ量λ1minはディスクDの内径寸法が最小値Dminの場合に生じ、λ1min=(Dmin−φ2)で示される。また最大位置ずれ量λ1maxは、ディスクDの内径寸法が最大値Dmaxの場合に生じ、λ1max=(Dmax−φ2)で示される。
【0014】
また、CD,DVDともに、内径寸法が規格上の最小値である15.0mmよりも小さいときには、固定ハブ2Bの最大外径寸法φ2以下のディスクが希に製造される場合がある。このようなディスクが上記固定ハブ2Bに装填されると、固定ハブ2Bの外周面2bの途中にて不正常な中空姿勢で掛止されることとなるため、クランパによってディスクを挟持したときにチャッキング不良が生じるという問題がある。
【0015】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、CDやDVDの再生等を行なうディスク装置の薄型化を可能とするターンテーブル装置を提供することを目的としている。
【0016】
また本発明は、ディスク中心穴の内径寸法の誤差を許容してディスクを確実に且つ正常な状態でチャッキングできるようにしたターンテーブル装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスクが載置される支持部を有してモータにより回転駆動される回転板と、前記回転板の中央でこの回転板の回転中心軸方向に移動可能に設けられてディスクの中心穴が外挿されることによりこのディスクの位置決めを行う位置決め部材と、前記位置決め部材を前記支持部より突出させる弾性収縮体とを有するターンテーブル装置において、
前記弾性収縮体は、その一方の面が、前記位置決め部材に形成された凹部に固着され、他方の面が、前記回転板に設けられた凹部に固着されていることを特徴とするものである。
上記においては、前記弾性収縮体が固着される前記回転板の凹部の内径が、前記位置決め部材の最大外径よりも大きいことが好ましい。
【0024】
上記において、弾性収縮体がモルトプレン又はゴムからなるものが好ましい。
【0025】
本発明における弾性収縮体は、所定の体積を有して位置決め部材と回転板の双方に接着などで固着されているため、図4に示すターンテーブル装置に比べストッパ3が不要となり部品点数が削減できると同時に、コイルスプリングのように大きな撓み余裕を設ける必要がなくなり、装置の薄型化が可能となる。なお、弾性収縮体はクランパが下降するときの挟持力で弾性的に圧縮されるものが好ましく、さらには単にディスクが位置決め部材に付き当った場合や、位置決め部材上にディスクが装填されただけでは収縮しない適度な強度をもつものが好ましい。
本発明では、前記ディスクの中心穴の内径寸法の最小値をD min および最大値をD max としたときに、前記位置決め部材の最大外径寸法φAがD min <φA<D max の範囲にあることが好ましい。また、前記最大外径寸法φAが、D min <φA<(D max +D min )/2の範囲にあることが好ましい。
または、本発明では、前記ディスクの中心穴の規格上の最小値をD min 、この最小値D min よりもさらに小さいディスクの内径寸法をDaとしたときに、前記位置決め部材の最大外径寸法φAがDa<φA<D min の範囲にあることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図1は本発明におけるターンテーブル装置を示す斜視図、図2はディスクの載置状態を示す図1の断面図、図3はターンテーブル上にディスクが挟持されている状態を示す断面図である。なお、図2および図3では、O1−O2線に対して図示左半分がディスクの内径寸法がハブ(位置決め部材)の外径寸法よりも大きい場合を、右半分がハブ(位置決め部材)の外径寸法よりディスクの内径寸法が小さい場合をそれぞれ示している。
【0027】
図1および図2に示すターンテーブル装置Taは、主にディスクDが載置される回転板11と、ディスクDの中心穴D0が外挿されてこのディスクDの位置決めが行なわれるハブ(位置決め部材)12、および弾性収縮体13とから構成されている。
回転板11は、金属からの削り出しあるいは合成樹脂の射出成形などによって断面が段差状に形成され、内周側から外周側にかけて第1の凹部11α,第2の凹部11βおよび第3の凹部11γが設けられている。第1の凹部11αの中心には貫通孔11aが穿設され、また最も高く形成された外周端には支持面(支持部)11bが周設されている。貫通孔11aにはスピンドルモータMの回転軸M1が圧入されており、スピンドルモータMによって回転板11は回転駆動される。また支持面11bは、回転軸M1(O1−O2線)に対して垂直となる環状の同一平面からなり、ディスクDを水平に支持できるものとなっている。
【0028】
第2の凹部11βには、例えば環状に形成された弾性収縮体13が同心円状に設けられている。弾性収縮体13は、スポンジ系やゴム系などのように体積の収縮により弾性変形を生ずる弾性体から構成されている。この弾性収縮体13は、例えばモルトプレン,ウレタンなどの発泡材であって所定の硬度を有するものが好ましい。この弾性収縮体13の底面には、例えば両面接着材などからなる接着層13aが形成され、回転板11の第2の凹部11β上に強固に固着されている。
【0029】
ハブ12も回転板11同様の削り出しや射出成形などによって形成されており、その中心に挿通孔12aが穿設されている。そして、この挿通孔12aに隣接する上面の位置には、後述するクランパ14の軸受部14bが収容される収容部12cが形成されている。またハブ12の外周面は、上部側(O1側)から下部側(02側)にテーパ面又は凸状の湾曲面で傾斜する案内面12bとなっている。なお、図1において、符号φAはハブ12の下端側の最大外径寸法を示しており、符号φBは案内面12bの始点となる上部側の最小外径寸法を示している。そして、前記弾性収縮体13の他方の面(上面)には、底面同様の両面接着材などから構成された接着層13aが形成されており、ハブ12の裏面に形成された凹部に弾性収縮体13が嵌挿され且つ強固に固着されている。すなわち、ハブ12は弾性収縮体13を介して回転板11に固着されている。また第2の凹部11βの内径寸法は、ハブ12の最大外径寸法φAよりも大きく形成されており、前記弾性収縮体13が収縮した場合にはこの第2の凹部11β内にハブ12が沈み込めるものとなっている。
【0030】
なお、弾性収縮体13は所定の体積を有し、且つ回転板11とハブ12の双方に接着されているものであるため、第2の凹部11βからのハブの飛び出し、すなわち回転軸M1からの抜けを防止するための部材を必要としない。よって、従来のターンテーブル装置T1に比べて構造を簡単にでき、部品点数を削減できる。また、弾性収縮体13は、その体積の変化により弾性力を発揮するものであるため、コイルスプリングのように撓み余裕を大きく設ける必要がなく、図示上下方向のターンテーブル装置Taの高さを低く抑えることができる。
【0031】
また図3に示すように、ターンテーブル装置Taの上方には、クランパ14が昇降自在に設けられている。ターンテーブル装置Taと向き合うクランパ14の対向面の中心には、上記ハブ12の収容部12cに収容される軸受部14bが形成されている。そして、この軸受部14bの中心に形成された軸受14c内にスピンドルモータMの回転軸M1の先端が嵌挿されるものとなっている。またクランパ14の縁部には、前記回転板11の支持面11bに対向する支持面14dが環状に周設されている。
【0032】
図示しない搬送手段により、ターンテーブル装置Ta上に搬送されたディスクDは、ハブ12に中心穴D0を外挿されて位置決めされる。その後クランパ14を下降させることにより、支持面11bと支持面14dとの間にディスクDが確実に挟持される。そして、モータMの回転により、ディスクDに所定の回転力が与えられる。
【0033】
以下本発明におけるターンテーブル装置にディスクが装填されるときの動作について説明する。
(固定式ターンテーブル装置として機能する場合)
ディスクD1の内径寸法φDがハブ12の最大外径寸法φAよりも大きい(φA<φD)場合には、図2の左半分に示すようにディスクの中心穴D0がハブ12をそのまま素通りすることができる。よって、ハブ12の案内面12bにディスクDの中心穴D0が掛止されないため、ディスクDは回転板11の支持面11bに水平に支持される。そして、クランパ14が下降することにより、ディスクDが回転板11の支持面11bとクランパ14の支持面14dとの間に水平に挟持される。そして、スピンドルモータMによってディスクDが回転駆動される。
【0034】
(可動式ターンテーブル装置として機能する場合)
ディスクDの内径寸法φDがハブ12の最大外径寸法φAよりも小さい(φA>φD)場合には、ハブ12に外挿されたディスクDの中心穴D0は案内面12bの途中で掛止される。すなわち、ディスクDは回転板11から浮上した中空状態で一旦支持される。次にクランパ14が下降されると、ディスクDがクランパ14の支持面14dにより回転板11の方向に押圧されるが、この際ディスクDの中心穴D0の縁部が案内面12bを押圧する。よって、図3の右半分に示すようにハブ12が回転板11の方向に押圧されて弾性収縮体13が圧縮されるため、ディスクDを回転板11の支持面11bに載置することができる。すなわち、ディスクDを支持面11bと支持面14dとの間に水平な姿勢で挟持することができる。またディスクDの中心穴D0は案内面12bに当接しているため、偏心を生じることなく回転させることができる。
【0035】
ここでターンテーブル装置Taのハブ12の最大外径寸法φAの態様には、図6に示した分布図に沿って以下に示すものが考えられる。
(i)ハブ12の最大外径寸法φAを図6の分布図に示されるディスクの内径寸法φDの最小値Dminから最大値Dmaxの範囲に設定した場合(Dmin<φA(1)<Dmax)。
【0036】
例えば、ハブ12の最大外径寸法φAを図6に示すφA(1)に設定すると、内径寸法φDが最大外径寸法φA(1)から最大値Dmaxの範囲W1にあるディスクに対しては、ハブ12がディスクの中心穴D0を素通りするため、固定式ターンテーブル装置として機能する。また内径寸法φDが最小値Dminから最大外径寸法φA(1)までの範囲W2にあるディスクに対しては、ディスクの中心穴D0がハブ12の案内面12bの途中に掛止されて、可動式ターンテーブル装置として機能する。そして、最大外径寸法φA(1)を最大値Dmaxに接近させるほど可動式ターンテーブル装置として機能する割合の高いものとすることができ、その反対に最大外径寸法φA(1)を最小値Dminに接近させるほど固定式ターンテーブル装置として機能する割合の高いものとすることができる。
【0037】
また、図2に示す内径差δ2は、ターンテーブル装置Taが可動式ターンテーブル装置として機能する場合において生じ、ディスクの内径寸法を最小値Dminとしたときに最大内径差δ2maxは(φA(1)−Dmin)で示される。すなわち、従来のように可動ハブ2Aの最大外径寸法φ1をディスクの内径寸法の最大値Dmaxよりも大きくするものに比べて最大内径差δ2maxは小さな値となる(δ1max>δ2max)。これにより、ハブ12の下降量hも小さくすることができる。また、下降量hの長さ、およびハブ12の下降頻度が小さくなることから、このハブ12の回転軸M1に対する摺動面(挿通孔12a)の長さを長くする必要がない。よって、ターンテーブル装置Ta自体を薄型とすることが可能である。
【0038】
一方、位置ずれ量λ2は、ターンテーブル装置Taが固定式ターンテーブル装置として機能する場合において生じ、ディスクの内径寸法を最大値Dmaxとしたときに、最大位置ずれ量λ2maxは(Dmax−φA(1))で示され、従来のように固定ハブ2Bの最大外径寸法φ2をディスクの内径寸法の最小値Dminよりも小さくしたものに比べて最大位置ずれ量λ2maxは小さな値となる(λ1max>λ2max)。よって、回転時の偏心も生じにくくすることができる。
【0039】
(ii)ハブ12の最大外径寸法φAを、Dmin<φA<Dave(=(Dmin+Dmax)/2)の範囲に設定した場合。
図6のようにディスクDの内径寸法のばらつきを正規分布と仮定した場合、この内径寸法は平均的な値Dave(=(Dmin+Dmax)/2)の付近に集中する。よって、ハブ12の最大外径寸法φAをDaveよりも小さくすれば、多くのディスクに対して、ターンテーブル装置Taを固定式ターンテーブル装置として機能させ、例外的に内径寸法の小さなディスクに対してのみ可動式ターンテーブル装置として機能させることができ、ハブ12の下降量hをより小さなものとすることができる。なお、ディスクの内径寸法のばらつきが正規分布でないとしても同様の効果が期待できる。
【0040】
例えば、ハブ12の最大外径寸法φAを図6の符号φA(2)の位置とした場合、前記φA(1)の場合に比べ固定式ターンテーブル装置として機能するのは、ディスクの内径寸法がφA(2)より右端の符号W3で示す範囲にある場合であり、可動式ターンテーブル装置として機能するのはディスクの内径寸法がφA(2)より左端の符号W4で示す範囲にある場合である。すなわち、この範囲W4(φA(2)−Dmin)が内径差δ2となることから、これに相当する下降量hも小さなものとなるため、ターンテーブル装置Taをより薄型とすることが可能となる。
【0041】
(iii)ハブ12の最大外径寸法φAを、ディスクの内径寸法の規格上の最小値Dminとこの最小値Dminよりもさらに小さな実測上の最小値Daとの範囲に設定した場合(Da<φA<Dmin)。
特にDVDにおいては2枚のディスクが貼り合わされるものであるため、その内径寸法は規格上の最大値Dmax以上に外れる場合に比べ、最小値Dmin以下に外れたものが存在する確率が高い。よって、例えばハブ12の最大外径寸法φAをディスクの内径寸法の規格上の最小値Dminよりもわずかに小さな値φA(3)に設定すれば、規格内の内径寸法を有するディスクに対してはすべてターンテーブル装置Taを固定式ターンテーブル装置として機能させ、最大外径寸法φA(3)以下の内径寸法を有する粗悪なディスクに対してのみ可動式ターンテーブル装置として機能させることができる。したがって、上記のような極めて限られた例外的なディスクに対してのみターンテーブル装置Taが可動式ターンテーブル装置として機能するものであるため、ハブ12が移動する下降量hをより小さなものとすることが可能である。
【0042】
なお、上記に示したハブ12を支持する弾性収縮体13は、リング形状のものに限られたものではなく、例えば第2の凹部11β内にてリング形状を分割した3点で固着するものや4点で固着するものであってもよい。
また、上述したハブ12の最大外径寸法φAは、回転板11の支持面11aを含む仮想平面よりもディスクに近い側(図示上側)に位置するハブ12の部分についての寸法を示すものであり、支持面11aよりもディスクから遠い側の部分はいかなる形状、寸法となっていてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、挿入されたディスクの中心穴の内径寸法が位置決め部材(ハブ)の外径寸法に対し、大きい場合には固定式ターンテーブル装置として機能させることができ、また小さな場合には可動式ターンテーブル装置として機能させることができる。よって、可動式ターンテーブル装置として機能する頻度、および位置決め部材の移動量(下降量)を小さくできるので、ターンテーブル装置、およびこれを使用するディスク装置の薄型化が可能となる。
【0044】
また固定式ターンテーブル装置として機能した場合、可動式ターンテーブル装置として機能した場合のいずれにおいても、ディスクの内径寸法と位置決め部材の外径寸法との差を小さくできるので、ディスクを回転板に確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるターンテーブル装置を示す斜視図、
【図2】ディスクが載置された状態を示す図1の断面図
【図3】ディスクの挟持状態を示す断面図、
【図4】従来の可動式ターンテーブル装置を示す断面図、
【図5】従来の固定式ターンテーブル装置を示す断面図、
【図6】ディスクの内径寸法の誤差を示す分布図、
【符号の説明】
11 回転板
11b 支持面(支持部)
12 ハブ(位置決め部材)
12b 案内面
13 弾性収縮体
14 クランパ
D ディスク
D0 中心穴
φA 最大外径寸法
φD 中心穴の内径寸法
Dmax ディスクの中心穴の内径寸法の最大値
Dmin ディスクの中心穴の内径寸法の最小値
Ta ターンテーブル装置
M モータ
M1 回転軸
Claims (6)
- ディスクが載置される支持部を有してモータにより回転駆動される回転板と、前記回転板の中央でこの回転板の回転中心軸方向に移動可能に設けられてディスクの中心穴が外挿されることによりこのディスクの位置決めを行う位置決め部材と、前記位置決め部材を前記支持部より突出させる弾性収縮体とを有するターンテーブル装置において、
前記弾性収縮体は、その一方の面が、前記位置決め部材に形成された凹部に固着され、他方の面が、前記回転板に設けられた凹部に固着されていることを特徴とするターンテーブル装置。 - 前記弾性収縮体が固着される前記回転板の凹部の内径が、前記位置決め部材の最大外径よりも大きい請求項1記載のターンテーブル装置。
- 前記弾性収縮体がモルトプレン又はゴムからなる請求項1または2記載のターンテーブル装置。
- 前記ディスクの中心穴の内径寸法の最小値をDminおよび最大値をDmaxとしたときに、前記位置決め部材の最大外径寸法φAがDmin<φA<Dmaxの範囲にある請求項1ないし3のいずれかに記載のターンテーブル装置。
- 前記最大外径寸法φAが、Dmin<φA<(Dmax+Dmin)/2の範囲にある請求項4に記載のターンテーブル装置。
- 前記ディスクの中心穴の規格上の最小値をDmin、この最小値Dminよりもさらに小さいディスクの内径寸法をDaとしたときに、前記位置決め部材の最大外径寸法φAがDa<φA<Dminの範囲にある請求項1ないし3のいずれかに記載のターンテーブル装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02698098A JP3662106B2 (ja) | 1998-02-09 | 1998-02-09 | ターンテーブル装置 |
US09/247,141 US6353591B1 (en) | 1998-02-09 | 1999-02-09 | Disk rotating device |
Applications Claiming Priority (1)
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