JP3014906B2 - ディスクの回転駆動装置 - Google Patents

ディスクの回転駆動装置

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JP3014906B2
JP3014906B2 JP5276085A JP27608593A JP3014906B2 JP 3014906 B2 JP3014906 B2 JP 3014906B2 JP 5276085 A JP5276085 A JP 5276085A JP 27608593 A JP27608593 A JP 27608593A JP 3014906 B2 JP3014906 B2 JP 3014906B2
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広志 坂下
幸男 小田切
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクの回転駆動装
置に関するもので、特に、ディスクが載置された場合の
チャッキング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 例えばフロッピーディスク等が回転駆動
される回転駆動装置として、図40に示すようなものが
ある。図40において、基板57は中央に孔が形成され
ており、孔にはスラスト軸受58が取付けられている。
スラスト軸受58の外周には軸受ハウジング60が取付
けられている。軸受ハウジング60は円筒状で内周面に
は軸受59が取付けられている。軸受59の中央には孔
が形成されており、この孔には回転軸43が挿通されて
いる。軸受59に挿通された回転軸43の下端はスラス
ト軸受58と当接し、スラスト方向に支持されている。
また、回転軸43は、軸受59によってラジアル方向に
支持され、回転自在となっている。
【0003】軸受ハウジング60の外周の下端面はつば
状となっており、このつば状の部分の下端面は基板57
に当接している。つば状の部分の上端面にはステータコ
ア54の内周側の縁部が載置されている。
【0004】ステータコア54は、コア板を複数枚積層
することによって構成されており、外周には複数の突極
が形成され、各突極にはコイル55が巻回されている。
ステータコア54と基板57の間にはスペーサ56が介
在されている。ステータコア54の一方の面からはねじ
61が挿入され、ねじ61はスペーサ56を貫通して基
板57にねじ込まれている。ねじ61の頭部によってス
テータコア54は基板57側に押さえて受けられ固定さ
れるていると共に、軸受ハウジング60のつば状の部分
の上端面がステータコア54によって基板57側に押さ
え付けられて、固定されている。
【0005】回転軸43の上端部には、ディスク等が載
置されるハブ台44が取付けられている。ハブ台44の
外周下端部にはかしめ等によってカップ状のロータケー
ス52が取付けられている。ロータケース52の周壁の
内面にはリング状の駆動用マグネット53が取付けられ
ている。駆動用マグネット53の内周面はステータコア
54の突極と一定の間隙をおいて対向している。このた
め、突極に巻回されたコイル55を通電制御することに
より、駆動用マグネット53が付勢され、ロータケース
52、ハブ台44、回転軸43が回転駆動される。
【0006】一方、ロータケース52の上面でハブ台4
4の外周にはフロッピーディスクのセンターハブを吸着
してハブ台44に載置するためのチャッキングマグネッ
ト45が取付けられている。
【0007】次に、以上のようなディスクの回転駆動装
置のチャッキング構造について説明する。図40、図4
1において、ロータケース52の上方に突出した部分の
上端面であって、ハブ台44よりも外周側には2つの孔
52a、52bが形成されている。同様にロータケース
52の上方に突出した部分の上端面には、リング状のチ
ャッキングマグネット45が取付けられている。チャッ
キングマグネット45には上記孔52aと重なる部分に
孔45aが形成され、孔45aと孔52aは連通してい
る。また、チャッキングマグネット45はロータケース
52の孔52bを避けて外方に突出した形になってい
る。
【0008】一方、ロータケース52のチャッキングマ
グネット45が載置された部分の裏側には、円弧状の腕
部49が支点48によって孔52aにスイング可能とな
るように取付けられている。また、腕部49の別の端部
には駆動ピン47が取付けられており、駆動ピン47の
先端は孔52bから上方に突出している。孔52bは径
寸法を比較的大きく設定されているため、駆動ピン47
は孔52b内を自由に移動できるようになっている。
【0009】以上のようなロータケース52のハブ台4
4に対してディスク等を載置すると、フロッピーディス
クのセンターハブ41の中心孔41aに回転軸43が係
合するとともに、ロータケース52が回転することによ
ってロータケース52から突出した駆動ピン47が、セ
ンターハブ41の窓孔41bに係合される。窓孔41b
の径寸法は駆動ピン47の径寸法よりかなり大きいため
窓孔41b内で駆動ピン47はがたつくような形態とな
っているが、さらにロータケース52が回転することに
より、駆動ピン47は窓孔41b内の壁面と当接し、デ
ィスクのセンターハブ41がハブ台44に対して位置決
めされディスクのチャッキングが完了する。この後、さ
らにロータケース52が回転することにより、センター
ハブ41が窓孔41b内の壁面を押してセンターハブ4
1の外周のディスクが回転駆動される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のようなデ
ィスクの回転駆動装置において、ディスクのセンターハ
ブ41のハブ台44に対する位置決めは、回転軸43及
び駆動ピン47の径、回転軸43と支点48の距離、及
び、支点48と駆動ピン47の距離で決定される。しか
し、支点48には腕部49をスイングさせるためにがた
が形成されているし、また、回転軸43、駆動ピン4
7、支点48等の部材は圧入やかしめ等によって取付け
られているため、高い取付け位置精度を得ることができ
ず、各部品間の距離や径寸法等にばらつきが生じてい
る。又、ディスクの回転駆動装置には、いろいろディ
スクが着脱される為、ディスクのセンターハブ41の中
心孔41a及び窓孔41bの距離や寸法のばらつきがあ
る。ばらつきが生じると、ハブ台44に載置されるディ
スクの回転位置にずれが生じ、最悪の場合、ディスクを
読み取ことが不可能となる。
【0011】また、上記従来例のようなディスクの回転
駆動装置は、駆動ピン47や腕部49、支点48を、ロ
ータケース52のチャッキングマグネット45等の取付
け側とは反対側の面に対して取付ける構造であるため、
組立性が悪く、生産性を著しく低下させている。
【0012】本発明は以上のような問題点を解決するた
めに成されたもので、ディスクをハブ台にチャッキング
した際に、ディスクの位置にずれが生じるのを防止し、
しかも、組立性も良好なディスクの回転駆動装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ディスクのセンターハブの中心孔に嵌入する回転軸と、
該回転軸と一体に回転するハブ台と、このハブ台の周囲
に配設されてセンターハブを磁力で吸着するチャッキン
グマグネットと、センターハブの中心孔に対して偏心し
た位置に設けられた窓孔に係合する駆動ピンと腕部とを
有する駆動ピン体と、該駆動ピン体が載置される保持部
材とを備えたディスクの回転駆動装置であって、ハブ台
は、円盤状の基部から外周方向に突出した突出部を有
し、この突出部が駆動ピン体の腕部に覆い重なると共
に、突出部の位置決め面に駆動ピンの側面が当接した状
態でセンターハブを位置規制し、ハブ台の突出部と駆動
ピン体の腕部とが対向する面のいずれか一方側に凸部が
形成され、他方側に凹部が形成され、この凸部と凹部と
が係合していすることを特徴とする。
【0014】
【0015】請求項2記載の発明は、軸方向に起立した
凸部を保持部材に形成し、駆動ピン体の腕部に設けられ
た凹部又は透孔に凸部を係合させたことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明は、駆動ピンの中心と
回転軸の中心とを結ぶ線に対する位置決め面の角度θ
を、42.8゜≦ θ ≦ 76.7゜に設定したこと
を特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明は、ハブ台の突出部の
位置決め面が平面状で、ハブ台の突出部の位置決め面と
当接する駆動ピンの当接面を平面状としたことを特徴と
する。
【0018】請求項5記載の発明は、駆動ピン体の腕部
にばね状の凸部が形成され、凸部の端面に駆動ピンが取
付けられていることを特徴とする。
【0019】
【作用】ハブ台の外周に形成された突出部が、駆動ピン
が取付けられた駆動ピン体の腕部に覆い重なることによ
り駆動ピン体の抜けが防止される。ディスクが載置され
ると突出部の位置決め面に駆動ピンの側面が当接して駆
動ピンが位置決めされ、これによってディスクも位置決
めされる。
【0020】
【実施例】以下、本発明にかかるディスクの回転駆動装
置について図面を参照しながら説明する。なお、ディス
クの回転駆動装置の基本構成については、従来の技術と
ほぼ同じであるため説明を省略し、ここではディスクの
チャッキング構造についてのみ重点的に説明する。
【0021】図1ないし図3において、回転軸3の先端
部にはカップ状のロータケース12が嵌合固定されてい
る。ロータケース12の中心部は絞り加工によって上方
に突出しており、突出した部分の上端面にはディスク等
が載置されるためのハブ台4が取付けられている。ハブ
台4の外形の大部分は略円形状となっているが、一部分
に外方への突出部4aが形成されている。一方、ロータ
ケース12の突出した部分よりも外周側で、しかも突出
した部分よりも低くなった面には、ハブ台4に載置され
るディスクを吸着するチャッキングマグネット5が取付
けられている。チャッキングマグネット5の中央には孔
5aが形成されている。孔5aはハブ台4の外周に沿っ
て形成されているが、上記突出部4aと対向する部分は
扇形状に広がっている。
【0022】孔5a内の扇形状に広がった部分には駆動
ピン体9が配置されている。駆動ピン体9は円弧状の腕
部8と、腕部8の一端に取付けられた駆動ピン7とから
構成されている。駆動ピン体9は、腕部8の駆動ピン7
と反対側の端部に形成された孔8aを、ロータケース1
2の上端面から突出した凸部12aに嵌め合わせること
によって取付けられている。凸部12aに嵌め合わされ
る孔8aの径寸法は、図2に示すように、凸部12aの
外径寸法よりもかなり大きくなるように設定されてお
り、これによって駆動ピン体9は孔8aの範囲内で自由
に移動できるようになっている。また、駆動ピン体9
は、図3に示すように、中央部又は一部が突出部4aに
よって覆われており、これによって、凸部12aから外
れて孔8aの外部に抜けるのが防止されている。さら
に、凸部12aを中心とする駆動ピン体9の外方への回
動はチャッキングマグネット5の孔5aを画する壁面に
よって規制されるため、駆動ピン体9は上記突出部4a
で覆われる範囲に制限され、駆動ピン体9の上記凸部1
2aからの脱落が防止される。
【0023】上記突出部4aは、ロータケース12が図
1に示す矢印R方向に回転するとセンターハブ1によっ
て駆動ピン7と当接し、駆動ピン7を一方向に押して一
定の位置に係止する。ロータケース12は、駆動ピン体
9が載置される保持部材を構成している。
【0024】駆動ピン7を突出部4aで係止した場合、
ディスクへのヘッド圧及び位置、ディスクの回転トルク
及びセンターハブ1のチャッキングが完了した場合のポ
ジショニング力の関係から、駆動ピン7と回転軸3を結
ぶ線と、突出部4aの駆動ピン7に当接する面とのなす
角θは、42.8゜から76.7゜の範囲内に収まるよ
うに設定される。詳細に説明すると、図7において、ヘ
ッドのロード圧の一般公称値は7〜9、ヘッドロード
圧の実測値は10〜11となっている。ディスクのヘ
ッドへの接触移動時の実測値(ディスクとヘッドの動摩
擦力FH)は6〜7となっている。ディスクの回転ト
ルクはヘッド等が非接触状態で公称値5〜25g.cm
となっている。符号Fはピン穴に働く力を示している。
ディスクとヘッドの動摩擦力FHの反力FxはFH×L
1÷8で求められるため、Fxの値は16.5〜32.
となる。駆動ピン7のポジショニング力Fyは一般
に30〜70となるように取り決められており、ま
た、F’=Fx+Fyとなっていることから、F’とF
xのなす角θ0は42.8゜〜76.7゜の範囲とな
り、これが駆動ピン7と回転軸3を結ぶ線と、突出部4
aの駆動ピン7に当接する面とのなす角の適切な範囲と
なる。また上記反力Fx方と、駆動ピン7と回転軸3を
結ぶ線とのなす角度θ1は、θ1=90゜−θ0で求め
られるため、θ1の範囲は13.3゜〜47.2゜の範
囲となる。
【0025】以上のような構成のディスクの回転駆動装
置は、ハブ台4に対してディスクが載置されると、ハブ
台4の突出部4aに直接駆動ピン7を当接させて係止し
位置決めをしているため、従来のディスクの回転駆動装
置に比べ位置決めの構造が単純であり、従って、部品点
数を減少させることができるし、また、精度が要求され
る組み付けも回転軸3とハブ台4のみとなるため、組立
精度を著しく向上させることが可能となる。回転軸3と
ハブ台4以外の部品は、部品精度の高いものを使用する
必要がないため、部品コストを低く押さえることができ
る。このようなモータの回転駆動装置を他機種へ展開す
る際も、駆動ピン7の位置決めがロータケースに関係な
く可能であるため、新たに金型を作成してロータケース
を作る必要がなく、製造コストを低減させることができ
る。また、従来例のように、ロータケース12のハブ台
4とは反対側の面に駆動ピン体9などの部品を取付けな
いため、一方向側からの組立が可能となり、これによっ
てモータの回転駆動装置の生産性を著しく向上させるこ
とができる。又、駆動ピン7がハブ台4の突出部4aの
位置決め面を移動できるのでセンターハブ1のばらつき
を吸収でき、いろいろなディスクに対応できる。
【0026】次に、各種変形実施例について説明する。
図4に示すように、ロータケース12の駆動ピン体9の
腕部8の下方に位置する部分を打ち抜いて窓孔13を形
成してもよい。こうすることによって、駆動ピン体9と
ロータケース12の接触する部分の面積が小さくなるた
め、摺動ロスを低減させることが可能となる。
【0027】また、図5、図6に示すように、駆動ピン
7の突出部4aと当接する部分を平坦部7aとし、突出
部4aの駆動ピン7と当接する部分を平坦部4bとし
て、駆動ピン7が位置決めされたとき、これら平坦部7
aと平坦部4bを互いに面接触させるように構成しても
よい。これによって耐摩耗性が向上し、ディスクの着脱
回数を増やして高い信頼性を得ることができると共に、
長寿命なディスクの回転駆動装置を得ることができる。
【0028】なお、以上のようなチャッキング構造は、
図8に示すように、基板を中心としてロータケース12
とは反対側に形成してもよい。
【0029】ハブ台4に対してディスクが載置された場
合、駆動ピン7を当接させて係止し位置決めをする部分
は、ハブ台4の突出部4aに限られたものではない。例
えば、図42、図43に示すように、ロータケース12
の上端面に四角形状の孔部12gを形成すると共に、孔
部12gの一縁部を上方に起立させて位置決め面12f
とし、位置決め面12fに駆動ピン7を当接させて係止
し、位置決めするようにしてもよい。あるいは、図4
4、図45に示すように、ロータケース12の上端面に
四角形状の孔部12gを形成するとともに、駆動ピン7
の下部には突出部7bを形成し、この突出部7bを孔部
12g内に挿入して、孔部12gの壁面と当接すること
によって、駆動ピン7を位置決めしてもよい。
【0030】駆動ピン体9の抜けを防止する構造として
は、図9に示すように、ハブ台4の外周部下側を切り欠
いて段付状として、この切り欠かれた段付状の部分に駆
動ピン体9を配設して、ハブ台4の外周部の庇状の部分
で駆動ピン体9の抜けを防止するようにしてもよい。逆
に、図10に示すように、駆動ピン体9をその厚さ方向
に切り欠いて段付状とし、この段付状の部分をハブ台4
の外周部で覆って駆動ピン体9の抜けを防止するように
してもよい。また、図11に示すように、回転軸3と一
体成形されたハブ台3aの下側に駆動ピン体9を配設し
て駆動ピン体9の抜けを防止するようにしてもよい。
【0031】また、上記実施例では駆動ピン体9はロー
タケース12の凸部12aによって移動可能となるよう
に支持されていたが、ハブ台4で駆動ピン体9を支持す
ることも可能である。例えば、図12、図13に示すよ
うに、ハブ台4の突出部4aに長円状の下向きの凸部4
を形成すると共に、駆動ピン体9側には長孔9aを形
成し、凸部4eを長孔9aに互いに嵌め合わせて、駆動
ピン体9の動作の規制範囲の役割を果たすように構成し
てもよい。なお、駆動ピン体9を自由に移動できるよう
にするため、凸部4eが挿入される長孔9aは、凸部4
eの外形よりもひとまわり大きく形成され、がたが生じ
るように構成されている。
【0032】ハブ台4に形成する上記凸部4eの形状は
任意である。例えば、図14、図15に示すように、ハ
ブ台4の突出部4aに円形状の凸部4dを2個近接させ
て一体形成し、この2個の凸部4dを駆動ピン体9の長
孔9aに嵌め合わせるようにしてもよい。また、上記円
形状の凸部4d、4dは必ずしもハブ台4と一体成形す
る必要はなく、例えば、図18、図19に示すように、
ハブ台4の突出部4aに別部材からなる2個の凸部1
5、15をインサート成形してもよい。
【0033】あるいは、図16、図17に示すように、
ハブ台4の突出部4aに長円形状の孔4fを形成すると
共に、駆動ピン体9側には上記孔4fよりも小さい長円
形の凸部9bを形成して、孔4fと凸部9bを嵌め合わ
せて駆動ピン体9の動作の規制範囲の役割を果たすよう
に構成してもよい。
【0034】また、図20、図21に示すように、金属
板材をプレス加工することによって駆動ピン体9を形成
し、駆動ピン体9にはバーリング等によって凸部9bを
形成し、この凸部9bをハブ台4の孔4fに嵌め合わせ
て駆動ピン体9を支持するようにしてもよい。駆動ピン
7は、図24、図25に示すように、樹脂16で形成し
てもよい。
【0035】あるいは、図22、図23に示すように、
金属板材をプレス加工することによって駆動ピン体9を
形成し、駆動ピン体9にはプレス等で長孔9aを形成
し、この長孔9aに対してハブ台4の突出部4aに下向
きに形成された凸部4eを嵌め合わせて駆動ピン体9を
支持するようにしてもよい。この場合も、駆動ピン7
は、図26、図27に示すように、樹脂16で形成して
もよい。
【0036】次に、ディスクの回転駆動装置に適用され
るチャッキング構造のさらに別の実施例について説明す
る。図28、図29において、ロータケース12の上端
面に取付けられたチャッキングマグネット5の中央には
前方後円状の孔が形成されており、この孔の内部にはハ
ブ台4が取付けられている。ハブ台4には2箇所に半径
方向外向きの突出部4a、4a’が形成されている。突
出部4a、4a’のロータケース12側の面には、それ
ぞれ、凸部4g、4g’が形成されている。一方、2箇
所の突出部4a、4a’の下方には駆動ピン体19が配
置されている。駆動ピン体19は部分円弧状で、腕部1
3と、腕部13の中央部に取付けられた駆動ピン18か
ら構成されている。腕部13には両側にそれぞれ孔13
a、13a’が形成されており、駆動ピン18は突出部
4a、4a’の間に位置している。孔13a、13a’
にはハブ台4の凸部4g、4g’が挿入されている。孔
13a、13a’は、凸部4g、4g’の径寸法より大
きくなるように設定されているため、駆動ピン体19は
スライドし、駆動ピン18は一定範囲内で移動可能とな
っている。駆動ピン体19は、駆動ピン18と一体に形
成したものでもよく、駆動ピン18を樹脂等にてインサ
ート成形してもよく、金属板をプレス加工により形成し
てもよい。
【0037】以上のようなディスクチャッキング構造
は、前述した実施例と同様にハブ台4に形成されて、突
出部4a、4a’を直接駆動ピン18に当接して係止
し、位置決めされているため、従来に比べ位置決めの構
造が単純であり、このため、部品点数を減少させること
ができるし、また、精度が要求される組み付けも回転軸
3とハブ台4のみとなるため、組立精度を著しく向上さ
せることが可能となる。回転軸3とハブ台4以外の部品
は、さほど精度の高いものを使用する必要がなく、この
ため製造コストを低減させることができる。また、この
場合もロータケース12の裏側に部品を配置することが
なく、一方向側からの組立によってチャッキング構造を
形成することができるため、生産性を著しく向上させる
ことが可能となる。又、駆動ピン18がハブ台4の突出
部4a’の位置決め面を移動できるのでセンターハブ1
のばらつきを吸収でき、いろいろなディスクに対応でき
る。
【0038】駆動ピン体の中央部に駆動ピンを設けた構
造の別の例としては、図30、図31に示すように駆動
ピン体19を構成する腕部20をばね材にて形成し、中
央に突出部20aを形成するとともに、この突出部20
aの上端面に駆動ピン18を取付けた構造もある。ハブ
台4にディスクのセンターハブが載置されると、突出部
20aによって駆動ピン18は下方に沈み込むため、デ
ィスクをチャッキングする場合に駆動ピン18が傾いて
ディスクの特定箇所に負荷が集中するのを防止すること
ができる。このため、ディスクのヘッドに対する負荷を
低減させるとともに、駆動ピン18のセンターハブへの
摺動摩擦も安定させることができる。図32に示すよう
に、突出部20aの下方のロータケース12に凹部12
cを形成して、駆動ピン18の沈み込みの量を大きくし
てもよい。
【0039】また、図33、図34に示すように、ロー
タケース12の端面に、駆動ピン体19の腕部20の外
形の形状よりもひと周り大きく、しかも、深さ寸法Lが
腕部20の板厚と略同じになるような、凹部12dを形
成してもよい。駆動ピン体19は、凹部12dの範囲内
で移動可能となっているため、ハブ台4あるいは、駆動
ピン体19に凸部や凹部を形成する必要がなく、製造コ
ストを低減することができる。凹部12dによる規制範
囲は上記説明した他のそれぞれの実施例に適用可能であ
る。
【0040】また、ロータケースによって駆動ピン体の
移動範囲を規制する実施例として、例えば、図35に示
すように、ロータケース12に、駆動ピン体9の凸部9
bよりも外径寸法が大きな孔12eを形成し、この孔1
2eに凸部9bを挿入するように構成してもよい。駆動
ピン体9を孔12eの範囲内で移動可能となる。逆に、
図36に示すように、ロータケース12にバーリング等
で凸部12dを形成し、この凸部12dをハブ台4の突
出部4aに嵌合固定すると共に、突出部4aとロータケ
ース12の間の凸部12dに駆動ピン体9に形成された
孔9aを空間的余裕をもって嵌め、駆動ピン体9を孔9
aの範囲内で移動可能としてもよい。
【0041】さらに、図37に示すように、ロータケー
ス12に孔12eを形成し、孔12e内に直接駆動ピン
27を取付けるようにしてもよい。駆動ピン27の頭部
の径寸法は、孔12eの径寸法よりかなり大きくなるよ
うに設定されているが、孔12eに挿入された部分の径
寸法は、孔12eの径寸法に比べて小さくなるように設
定されている。このため、駆動ピン27は孔12eの範
囲内で移動可能となっている。なお、駆動ピン27のロ
ータケース12の裏側には、別部材として止め輪28が
取付けられており、この止め輪28によって駆動ピン2
7がロータケース12から抜けるのを防止している。こ
のような構成にすることにより、腕部を介することなく
直接駆動ピン27のみを取付けることができるため、駆
動ピン体の構成が簡略化され、コストを低減させること
ができる。また、図38に示すように、駆動ピン27を
頭部27aと軸体27bに分けて作り、上記頭部27a
に軸体27bを圧入することにより一体化し、上記軸体
27bが前記孔12eに空間的余裕をもって嵌まるよう
に構成してもよい。
【0042】以上説明したディスクのチャッキング構造
は直接回転軸3にロータケース12を取付けたものであ
ったが、本発明は、図39に示すように、回転軸3にハ
ブ台4を嵌合固定するとともに、ハブ台4にロータケー
ス12をかしめて固定したものにも適用可能である。ハ
ブ台4のかしめ部4dより上側の特定の部分を水平方向
に突出させて突出部4aとし、この突出部4aで駆動ピ
ン体9の抜けを防止すればよい。また、突出部4aより
下側のロータケース12を段状に形成し、低くなった部
分に駆動ピン体9及びチャッキングマグネット5を取付
けるようにすればよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ハブ台は
円盤状の基部から外周方向に突出した突出部を有し、こ
の突出部が上記駆動ピン体の腕部に覆い重なると共に、
突出部の位置決め面が駆動ピン体の側面に当接した状態
でセンターハブを位置規制するようにしたため、位置決
めの構造が簡素化され、部品点数を減少させることが可
能となる。また、精度が要求される組み付けも回転軸と
ハブ台のみであり、これ以外の部品はさほど精度を上げ
る必要がないため、組立精度を著しく向上させるととも
に、製造コストを低減させることが可能となる。さら
に、ハブ台の突出部と駆動ピン体の腕部とが対向する面
のいずれか一方側に凸部を形成し、他方側に凹部を形成
し、この凸部と凹部とを係合させたため、同一方向から
の組立が可能となり、生産性を向上させることが可能と
なる。
【0044】
【0045】請求項2記載の発明によれば、軸方向に起
立した凸部を保持部材に形成し、駆動ピン体の腕部に設
けられた凹部又は透孔に凸部を係合させたため、同一方
向からの組立が可能となり、生産性を向上させることが
可能となる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、駆動ピンの
中心と回転軸の中心とを結ぶ線に対する位置決め面の角
度θを、42.8゜≦ θ ≦ 76.7゜の範囲に設
定したため、もっとも良好なポジショニング力を得るこ
とができる。
【0047】請求項4記載の発明によれば、ハブ台の突
出部の位置決め面が平面状で、ハブ台の突出部の位置決
め面と当接する駆動ピンの当接面を平面状としたため、
突出部と駆動ピンは互いに面接触し、対磨耗性が向上す
る。
【0048】請求項5記載の発明によれば、駆動ピン体
の腕部にばね状の凸部を形成し、凸部の端面に駆動ピン
を取付けたため、ディスクがハブ台に載置される場合に
駆動ピンがばね状の凸部と抗する方向に沈み込んで、デ
ィスクの傾きがなく、ディスクのヘッドに対する負荷を
軽減すると共に、駆動ピンの摺動摩擦を軽減することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるモータの回転駆動装置の実施例
の要部を示す平面図。
【図2】図1の線A−A’に沿う断面図。
【図3】図1の線B−B’に沿う断面図。
【図4】本発明にかかるモータの回転駆動装置の別の実
施例を示す断面図。
【図5】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさらに
別の実施例のを示す平面図。
【図6】同上要部拡大平面図。
【図7】ディスクの回転駆動装置における駆動ピンとハ
ブ台の突出部との当接によって作用する力関係を示す線
図。
【図8】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさらに
別の実施例を示す断面図。
【図9】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさらに
別の実施例を示す断面図。
【図10】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す断面図。
【図11】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す断面図。
【図12】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図13】図12の一点鎖線C−C’に沿う断面図。
【図14】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図15】図14の一点鎖線C−C’に沿う断面図。
【図16】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図17】図16の一点鎖線C−C’に沿う断面図。
【図18】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図19】図18の一点鎖線C−C’に沿う断面図。
【図20】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図21】図20の一点鎖線C−C’に沿う断面図。
【図22】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図23】図22の一点鎖線C−C’に沿う断面図。
【図24】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図25】図24の一点鎖線C−C’に沿う断面図。
【図26】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図27】図26の一点鎖線C−C’に沿う断面図。
【図28】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図29】図28の一点鎖線C−C’に沿う断面図。
【図30】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図31】図30の一点鎖線C−C’に沿う断面図。
【図32】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す断面図。
【図33】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図34】図33の一点鎖線C−C’に沿う断面図。
【図35】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す断面図。
【図36】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す断面図。
【図37】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す断面図。
【図38】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す断面図。
【図39】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す断面図。
【図40】従来のモータの回転駆動装置の例を示す断面
図。
【図41】同上分解斜視図。
【図42】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図43】同上要部を拡大して示す断面図。
【図44】本発明にかかるモータの回転駆動装置のさら
に別の実施例を示す平面図。
【図45】同上要部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
1 センターハブ 3 回転軸 4 ハブ台 4a 突出部 5 チャッキングマグネット 7 駆動ピン 8 腕部 9 駆動ピン体

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクのセンターハブの中心孔に嵌入
    する回転軸と、該回転軸と一体に回転するハブ台と、こ
    のハブ台の周囲に配設されて上記センターハブを磁力で
    吸着するチャッキングマグネットと、上記センターハブ
    の中心孔に対して偏心した位置に設けられた窓孔に係合
    する駆動ピンと腕部とを有する駆動ピン体と、該駆動ピ
    ン体が載置される保持部材とを備えたディスクの回転駆
    動装置であって、 上記ハブ台は、円盤状の基部から外周方向に突出した突
    出部を有し、この突出部が上記駆動ピン体の腕部に覆い
    重なると共に、突出部の位置決め面に上記駆動ピンの側
    面が当接した状態で上記センターハブを位置規制し、 ハブ台の突出部と駆動ピン体の腕部とが対向する面のい
    ずれか一方側に凸部が形成され、他方側に凹部が形成さ
    れ、この凸部と凹部とが係合してい ることを特徴とする
    ディスクの回転駆動装置。
  2. 【請求項2】軸方向に起立した凸部を保持部材に形成
    し、駆動ピン体の腕部に設けられた凹部又は透孔に凸部
    を係合させたことを特徴とする請求項1記載のディスク
    の回転駆動装置。
  3. 【請求項3】駆動ピンの中心と回転軸の中心とを結ぶ線
    に対する位置決め面の角度θを次のように設定したこと
    を特徴とする請求項1記載のディスクの回転駆動装置。 42.8゜≦ θ ≦ 76.7゜
  4. 【請求項4】ハブ台の突出部の位置決め面が平面状で、
    該ハブ台の突出部の位置決め面と当接する駆動ピンの当
    接面を平面状としたことを特徴とする請求項1記載のデ
    ィスクの回転駆動装置。
  5. 【請求項5】駆動ピン体の腕部にばね状の凸部が形成さ
    れ、該凸部の端面に駆動ピンが取付けられていることを
    特徴とする請求項1記載のディスクの回転駆動装置。
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