JP2848815B2 - ディスク回転駆動装置 - Google Patents

ディスク回転駆動装置

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JP2848815B2
JP2848815B2 JP8314313A JP31431396A JP2848815B2 JP 2848815 B2 JP2848815 B2 JP 2848815B2 JP 8314313 A JP8314313 A JP 8314313A JP 31431396 A JP31431396 A JP 31431396A JP 2848815 B2 JP2848815 B2 JP 2848815B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シャーシに回転自
在に支持されモータにより回転駆動される回転軸と、デ
ィスクを回転駆動させるために前記回転軸に取付けられ
たターンテーブルとを具備するディスク回転駆動装置に
関し、特に、マイクロフロッピーディスク装置に適用す
るのに最適なものである。 【0002】 【従来の技術】図4によって、マイクロフロッピーディ
スク回転駆動装置の従来例を説明する。 【0003】まず、このマイクロフロッピーディスク回
転駆動装置のスピンドルモータ1は、モータ軸から成る
回転軸2とロータ3とステータ4とターンテーブル5と
によって構成されている。そして、このディスク回転駆
動装置のシャーシ7に設けられたボス部8には、上下一
対の軸受9、10が組込まれ、これらの両軸受9、10
によって前記モータ軸2がその下部において垂直状に回
転自在に支持されている。なお、上部の軸受9にはラジ
アル転がり軸受が使用され、下部の軸受10にはメタル
軸受からなるラジアル滑り軸受が使用されている。 【0004】次に、モータ軸2の中央部の外周には、本
発明におけるフランジ状部材に相当するロータボス12
が圧入や接着などによって固着され、このロータボス1
2には、前記ロータ3が水平状に取付けられている。こ
のロータ3は、中心開口を有する円板状のヨーク13と
この下面に固着されたリング状のマグネット14とから
なり、ヨーク13の小径の内周部13aがロータボス1
2の外周部に固着されている。そして、ロータ3の下方
には、前記ステータ4が水平状に配置されている。この
ステータ4は、プリント回路基板16の下面に形成され
た複数個のコイル17とシャーシ7上に固着されたヨー
ク18とからなっている。すなわち、モータ1は、ロー
タ3とステータ4とが平面的に対向する偏平モータにて
構成されている。 【0005】次に、モータ軸2の上部には、前記ターン
テーブル5が水平状に取付けられている。このターンテ
ーブル5は、チャックヨークを構成する円板状のターン
テーブル本体20とその上面に固着されチャックマグネ
ットを構成するマグネット板21とによって構成され、
ターンテーブル本体20の内周部がモータ軸2の上部の
外周に圧入や接着などによって固着されている。そし
て、ターンテーブル本体20の下面には、駆動ピン支持
レバー22が取付けられ、このレバー22の一端部上に
は、駆動ピン23が垂直状に固着されている。この駆動
ピン23は、ターンテーブル本体20に設けられた駆動
ピン挿通孔24を挿通して上方に突出している。なお、
レバー22は、駆動ピン23がターンテーブル5の回転
方向の前方側でターンテーブル5の中心から遠ざかる方
向に移動付勢されるように、引張ばね(図示せず)によ
って移動付勢されている。 【0006】ところで、上述したモータ1によって回転
駆動されるマイクロフロッピーディスク(以下、「ディ
スク」という)26は、上下ハーフ27a、27bにて
構成されたカートリッジケース27内に回転自在に収納
されている。このディスク26の中心部には、金属板か
らなる中心円板28が固着され、この中心円板28の中
心とそこから偏心した位置とに中心孔29と駆動ピン挿
入孔30とが設けられている。なお、中心孔29は正方
形状に形成され、駆動ピン挿入孔30は長方形状に形成
されている。また、中心円板28は、下ハーフ27bに
設けられたターンテーブル挿入孔31内に遊嵌されてい
る。 【0007】上述のように構成されたディスク回転駆動
装置にカートリッジケース27が挿入されると、スピン
ドルモータ1のターンテーブル5上にディスク26が水
平に装着されて、このディスク26の中心円板28がタ
ーンテーブル本体20上に載置されると共に、その中心
円板28の中心孔29と駆動ピン挿入孔30とがモータ
軸2の上部と駆動ピン23とに挿入される。そして、中
心円板28がターンテーブル5のマグネット板21によ
って吸着される、いわゆるマグネットチャッキングが行
われる。 【0008】このようにしてディスク26のチャッキン
グが完了した後に、モータ1のステータ4の複数個のコ
イル17に順次電流を通じると、この電流がロータ3の
マグネット14の磁束と鎖交してこのロータ3が回転さ
れるので、モータ軸2が回転される。これによってター
ンテーブル5が回転されて、このターンテーブル5上に
チャッキングされているディスク26が回転駆動され
る。このとき、駆動ピン23が駆動ピン挿入孔30の外
周側の辺30aを押圧することによって、ディスク26
の中心円板28がターンテーブル5の中心から遠ざかる
方向に移動付勢されるので、中心円板28の中心孔29
の辺29aがモータ軸2の上部の外周に接触して、ディ
スク26の中心がターンテーブル5の中心に位置決めさ
れる。また、ターンテーブル5の回転に伴って、駆動ピ
ン23が駆動ピン挿入孔30の周面を押圧することによ
りディスク26が回転駆動される。そして、ディスク2
6の記録面に接触する磁気ヘッド(図示せず)によって
所望の記録再生が行われる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のマイクロフロッピーディスク回転駆動装置には、次の
ような問題があった。 【0010】すなわち、従来のディスク回転駆動装置に
おいて、モータ軸2のガタツキに基づく図4の矢印aで
示すようなロータ3の面振れや矢印bで示すようなター
ンテーブル5の面振れを防止するためには、一対のラジ
アル軸受9、10を上下方向に大きく引き離しておく必
要があった。したがって、これら一対のラジアル軸受
9、10から成る軸受構造の高さを小さくすると、モー
タ軸2のガタツキが生じ易く、また、モータ軸2のガタ
ツキを無くそうとすると、上記軸受け構造の高さが大き
くなってしまうためにディスク回転駆動装置の薄型化が
実現できないという問題があった。 【0011】そこで、本発明は、ターンテーブルが取付
けられるモータ軸などから成る回転軸を支持する軸受構
造の高さを小さくしてディスク回転駆動装置の薄型化を
図るとともに、上記回転軸のガタツキをできるだけ防止
するようにしたものである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
なディスク回転駆動装置において、回転軸に固着された
フランジ状部材と、前記回転軸をシャーシに対してラジ
アル方向に支持するために、前記シャーシの取付け孔に
挿入されてこのシャーシに取付けられているラジアル軸
受と、前記フランジ状部材を前記シャーシ上に回転自在
に支持することにより、前記回転軸を前記シャーシに対
してスラスト方向に支持するスラスト軸がり軸受と、前
記フランジ状部材の内周部を前記回転軸の軸心方向に沿
って少なくとも前記ラジアル軸受側にその外側部分より
も突出させることにより形成した環状突起部とを備え、
前記スラスト軸がり軸受は、前記フランジ状部材と前記
シャーシとによりその両側から挾み込まれるように前記
シャーシ上に配されるとともに、前記回転軸の軸心方向
から見て前記ラジアル軸受の外側位置で前記環状突起部
の外側位置に位置しており、前記スラスト転がり軸受の
球体は、前記回転軸の軸心方向と直交する方向から見て
前記ラジアル軸受と前記環状突起部とのうちの少なくと
も一方に少なくとも部分的に重なるように構成されてい
る。 【0013】 【実施例】以下、本発明をマイクロフロッピーディスク
回転駆動装置に適用した一実施例を図1〜図3によって
説明する。なお、前記 【従来の技術】の項で説明した従来例と同一の部分に
は、これと共通の符号を付してその説明を省略する。 【0014】まず、本実施例のディスク回転駆動装置に
おいては、このディスク回転駆動装置のシャーシ7に設
けられたボス部37に形成された取付け孔にラジアル滑
り軸受け38を挿入してこのシャーシ7に取付けること
によって、このボス部37にラジアル滑り軸受38が組
まれている。そして、このラジアル軸受38にスピン
ドルモータ35のモータ軸(本発明における回転軸を構
成している)40がその下部において垂直状に回転自在
に挿入されている。したがって、モータ軸40は、ラジ
アル軸受38によりシャーシ7に対してラジアル方向に
支持されている。このモータ軸40の長さは、図4に示
す従来例のモータ軸2の長さよりも短くなっている。な
お、ラジアル軸受38には、メタル軸受からなるラジア
ル滑り軸受が使用されているが、これは、ラジアル転が
り軸受でもよい。 【0015】次に、モータ軸40のほぼ中央部から上部
にかけての外周には、ターンテーブル兼用ボス部材(本
発明におけるフランジ状部材を構成している)42が取
付けられている。このボス部材42は、円筒状をなすボ
ス部分43と、このボス部材42の上部から外方へ水平
状に広がった円板状のターンテーブル部分44とが一体
に成形されたものである。そして、ボス部材42のボス
部分43の内周部は、モータ軸40のほぼ中央部から上
部にかけての外周に圧入や接着などによって固着されて
いる。 【0016】次に、ボス部材42のターンテーブル部分
44の外周部には、ロータ46が取付けられている。こ
のロータ46の中心開口を有する円板状のヨーク47は
内周部47aが大径に形成され、この内周部47aがタ
ーンテーブル部分44の外周部に形成された円環状の支
持部48に固定されている。すなわち、この円環状支持
部48の外周面には、嵌合溝49が形成され、この嵌合
溝49には、円板状ヨーク47の内周部47aが嵌合し
ている。 【0017】次に、図3に示すように、ボス部材42の
上面においては、そのボス部43の内周部が上方に突出
して円環状の突起部43aが形成され、また、そのター
ンテーブル部分44の外周部が上方に突出して円環状の
突起部48aが形成され、さらに、これらの突起部43
aと48aとの突出長さおよび高さ位置は互いにほゞ同
一であるから、これらの突起部43aおよび48aの間
に円環状の凹部45が形成されている。そして、この円
環状凹部45の内周部には、チャッキングマグネットを
構成するマグネット板21が配置されている。したがっ
て、モータ軸40の軸心から遠ざかる方向に円環状突起
部43a、円環状凹部45および円環状突起部48aが
順次配置され、また、上記凹部45にはマグネット板2
1が配置され、さらに、上記円環状突起部48bがその
上部に形成されている支持部48に円板状ヨーク47の
円周部47aが固定されている。このために、ボス部材
42とこのボス部材42に取付けられたマグネット板2
1およびヨーク47とからなる複合構造の厚さは、ボス
部分43の内周部の上下方向の高さが大きい割りには小
さくなっている。 【0018】次に、図3に示すように、ターンテーブル
部分44の外周部が下方に突出して円環状の突起部48
bが形成され、この突起部48bと前記突起部48aと
これらの突起部48a、48bの間のターンテーブル部
分44の外周部とから前記支持部48が構成され、上記
突起部48bに前記嵌合溝49が形成されている。な
お、この突起部48bの下端はボス部分43の下端より
も上方に位置している。また、ボス部分43の内周部が
下方に突出して突起部43aと同様の突起部43bが形
成されているので、ボス部分43の内周部は、上下の突
起部43aおよび43bの突出長さだけ、ボス部分43
の外周部よりも上下方向に長くなっている。換言すれ
ば、ボス部材42の内周部をモータ軸40の軸心方向に
沿ってラジアル軸受38側およびその反対側にその外側
部分(すなわち、ボス部分43の外周部)よりもそれぞ
れ突出させることにより、円環状の突起部43b、43
aが形成されている。 【0019】次に、ロータ46がボス部材42のターン
テーブル部分44の外周部に取付けられることによっ
て、ターンテーブル部分44の下方に空間50が確保さ
れる。そして、この空間50内には、駆動ピン23を有
する駆動ピン支持レバー52が配置されている。すなわ
ち、図1に示すように、ほぼ円弧状に形成されたレバー
52が支軸53によってターンテーブル部分44の下面
に枢支されている。そして、駆動ピン23は、ターンテ
ーブル部分44の下面に固着されたばね係止ピン54と
レバー52の他端との間に張架された引張コイルばね5
5によって、ターンテーブル部分44の回転方向の前方
側でターンテーブル部分44の中心から遠ざかる方向に
移動付勢されている。 【0020】次に、ボス部材42のボス部分43の下端
面とシャーシ7のボス部37の上端面との間にスラスト
軸受57が介在されている。このスラスト軸受57は、
リング状のホルダー58によって支持された複数個の鋼
球59とからなるスラスト転がり軸受にて構成されてい
てよい。この場合、これら複数個の鋼球59を上下から
挟み込む一対のリング状基板60、61を必要に応じて
設けることができる。なお、このスラスト軸受57の軸
支部位(複数個の鋼球59のそれぞれの球心を通る円)
の直径Dは、モータ35の高さに影響を与えないので、
充分に大きくすることができる。また、このスラスト軸
受57によってモータ軸40の倒れを防止するために、
スラスト軸受57の上側の基板60の軌道面(鋼球59
との接触面)は、モータ軸40の軸心に対して直交する
ように設定されている。さらに、軸受57は、スラスト
軸受であればその構造を種々に変更することができる。 【0021】したがって、スラスト軸受57は、上側の
基板60および下側の基板61を介してシャーシ7上に
ターンテーブル兼用ボス部材42を回転自在に支持し、
この結果、モータ軸40をターンテーブル兼用ボス部材
42を介してシャーシ7に対してスラスト方向に支持し
ている。また、図2から明らかなように、スラスト軸受
57は、ターンテーブル兼用ボス部材42とシャーシ7
によりその両側から挾み込まれるようにシャーシ7上
に配されるとともに、モータ軸40の軸心方向から見て
ラジアル軸受38の外側位置で円環状突起部43bの外
側位置に位置している。さらに、図2から明らかなよう
に、ラジアル軸受け38の上面38aは、下側の基板6
1の上面61a(換言すれば、鋼球59の下端)よりも
上方に位置し、また、ボス部材42の円環状突起部43
bの下面は、上側の基板60の下面(換言すれば、鋼球
59の上端)よりも下方に位置している。したがって、
スラスト軸受57の鋼球59は、モータ軸40の軸心方
向と直交する方向から見てラジアル軸受38に少なくと
も部分的に重なりかつ円環状突起部43bにも少なくと
も部分的に重なっている。このために、ラジアル軸受3
8およびスラスト軸受57から成る軸受構造の高さを小
さくし得るとともにボス部材42の円環状突起部43を
ラジアル軸受38に十分近づけることができるから、デ
ィスク回転駆動装置を薄型化することができる。 【0022】上述のように構成されたディスク駆動装置
によれば、ターンテーブル兼用ボス部材42は、ボス部
分43とターンテーブル部分44とが一体に成形された
ものであり、また、このターンテーブル部分44の外周
部にはロータ46が取付けられているので、ロータ46
とターンテーブル部分44との間隔(図4に示す従来例
における間隔S)が無くなり、このために、ターンテー
ブル部分44の高さH2 は図4に示す従来例における高
さH1 に較べて大幅に低くなる。また、ヨーク47の中
心開口とリング状マグネット14の中心開口とにより形
成される中央空間にボス部分43が配置されるので、タ
ーンテーブル部分44、ボス部分43およびロータ46
から成る複合構造の高さも大幅に小さくなる。しかも、
ロータ46がターンテーブル部分44の外周部に取付け
られることによって、ターンテーブル部分44の下方に
空間50が確保されるので、この空間50内に駆動ピン
支持レバー52を配置することが可能になり、したがっ
て、このレバー52のためにターンテーブル部分44の
高さH2 が大きくなることもない。 【0023】また、ボス部分43とターンテーブル部分
44とが一体に成形されたボス部材42は、ディスク回
転駆動装置全体の高さを大きくすることなく、モータ軸
40に圧入や接着などによって固着されるボス部分43
の厚さT1 を充分に厚くすることができる。このため
に、モータ軸40に対するボス部材42の水平精度が出
し易いから、ロータ46およびターンテーブル部分44
の面振れを防止することができる。 【0024】ところで、本実施例のディスク回転駆動装
置においては、その軸支部位の直径Dが大きいスラスト
軸受57によってターンテーブル兼用ボス部材42のス
ラスト方向を軸支するように構成されている。したがっ
て、モータ軸40の倒れがスラスト軸受57によって防
止され、また、シャーシ7に対するモータ軸20の左右
方向の安定がラジアル軸受38によって図られるから、
モータ軸40のガタツキが抑えられる。 【0025】すなわち、図4に示す従来例で説明したよ
うに、上下一対のラジアル軸受9および10から成る軸
受構造は、モータ1を薄型化しようとすると、両ラジア
ル軸受9および10の間隔L1 が短くなる。このため
に、モータ軸2のガタツキが大きくなってディスク26
に対するヘッドの位置が不安定になるから、トラッキン
グ精度が悪化する。この場合、モータ軸2とラジアル軸
受9との偏心およびモータ軸2とラジアル軸受10との
隙間によってモータ軸2がA点を中心として振れてガタ
ツクので、B点における振れはL1 とL2 との長さの比
によって決まる。従来から、この種の軸振れの対策とし
ては、軸受に転がり軸受を使用してモータ軸2に対する
圧入箇所ができるだけ多くなるようにハウジングを形成
することによってプリロード機構を設けるのが普通であ
るが、これは、スペースの問題がある上にコスト高にな
って困難である。 【0026】ところが、本実施例においては、その軸支
部位の直径Dが大きいスラスト軸受57を使用している
ので、前記L1 の長さが直径Dの長さになったものに相
当する。そして、この直径Dの値はモータ35の高さが
低くなってもH2 以上に大きくすることができるから、
モータ35が偏心モータであっても、モータ軸40の振
れを小さくすることができる。そして、上下一対のラジ
アル軸受を使用してハウジングを形成することによりプ
リロード機構を設けるものに比較して、部品精度を低く
して低コストで済む効果的な軸受構造を構成することが
できる。しかも、軸受57はスラスト軸受であるから、
モータ35への組込みが容易で自動組立ても可能であ
る。 【0027】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は、上述の実施例に限定されることなく、本発明
の技術的思想に基づき各種の有効な変更が可能である。 【0028】例えば、上述の実施例では、マグネットチ
ャッキングを行うターンテーブルを示したが、モータ軸
の上部にディスクのセンターコアを圧入するチャッキン
グ構造や、ターンテーブル上にディスクの中心部分をク
ランパによって圧着するチャッキング構造でもよい。 【0029】さらに、本発明は、マイクロフロッピーデ
ィスク回転駆動装置に限定されることなく、各種のディ
スクをターンテーブル上に装着して回転駆動する各種の
ディスク回転駆動装置に適用可能である。 【0030】 【発明の効果】本発明は、シャーシの取付け孔に挿入さ
れてこのシャーシに取付けられているラジアル軸受によ
って、ターンテーブルが取付けられた回転軸をシャーシ
対してラジアル方向に支持するようにした。したがっ
て、ターンテーブルが取付けられた回転軸をシャーシに
対してラジアル方向に正確かつ確実に支持することがで
きる。また、ターンテーブルが取付けられた回転軸に固
着されたフランジ状部材の内周部を回転軸の軸心方向に
沿って少なくともラジアル軸受側にその外側部分よりも
突出させることにより環状突起部を形成し、上記フラン
ジ状部材をシャーシ上に回転自在に支持することにより
上記回転軸をシャーシに対してスラスト方向に支持する
スラスト転がり軸受が、上記フランジ状部材とシャーシ
によりその両側から挾み込まれるようにシャーシ上に
配されるとともに、上記回転軸の軸心方向から見てラジ
アル軸受の外側位置で上記環状突出部の外側位置に位置
するようにした。したがって、スラスト転がり軸受はシ
ャーシ上にこのスラスト転がり軸受を介して上記フラン
ジ状部材を回転自在に支持するだけでよく、また、スラ
スト転がり軸受をシャーシ上にしっかりと取り付けるの
がきわめて簡単であり、さらに、スラスト転がり軸受の
軸支部位の直径(スラスト転がり軸受の複数の球体のそ
れぞれの球心を通る円の直径)を充分に大きくするのが
きわめて容易であるから、きわめて簡単な構成でもっ
て、ターンテーブルが取り付けられた回転軸をラジアル
方向のみならずスラスト方向にも確実に支持することが
でき、このために、ターンテーブルの回転を安定させて
ディスクの記録再生特性を向上させることができる。 【0031】また、ターンテーブルが取付けられた回転
軸をシャーシに対してスラスト方向に支持するスラスト
転がり軸受の球体が、上記回転軸の軸心方向と直交する
方向から見てラジアル軸受とフランジ状部材の内周部の
環状突起部とのうちの少なくとも一方に少なくとも部分
的に重なるようにした。したがって、スラスト転がり
受をシャーシ上にしっかりと取付けるのがきわめて簡単
な構造であるにもかかわらず、ラジアル軸受およびフラ
ンジ状部材の内周部の環状突起部のそれぞれの外側位置
でこれらのラジアル軸受と環状突起部とのうちの少なく
とも一方に回転軸の横方向から見て重なった部位にスラ
スト転がり軸受をバランス良く配置することができるか
ら、きわめて簡単な構成でもって、回転軸をラジアル方
向およびスラスト方向のいずれにも確実に支持し得るに
もかかわらず、ラジアル軸受およびスラスト転がり軸受
から成る軸受構造の高さを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明をマイクロフロッピーディスク回転駆動
装置に適用した一実施例における縦断面状態での要部の
分解斜視図である。 【図2】図1に示すマイクロフロッピーディスク回転駆
動装置のターンテーブル上にディスクを装着した状態で
の要部の縦断面図である。 【図3】図2に示すマイクロフロッピーディスク回転駆
動装置のディスクおよび駆動ピン支持レバーを取除いた
状態での一部分の拡大縦断面図である。 【図4】従来のマイクロプロッピーディスク回転駆動装
置のターンテーブル上にディスクを装着した状態での縦
断面図である。 【符号の説明】 7 シャーシ 26 ディスク 35 モータ 38 ラジアル軸受 40 モータ軸(回転軸) 42 ターンテーブル兼用ボス部材(フランジ状部
材) 44 ターンテーブル部分 57 スラスト軸受

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.シャーシに回転自在に支持されモータにより回転駆
    動される回転軸と、ディスクを回転駆動させるために前
    記回転軸に取付けられたターンテーブルとを具備するデ
    ィスク回転駆動装置において、 前記回転軸に固着されたフランジ状部材と、 前記回転軸を前記シャーシに対してラジアル方向に支持
    するために、前記シャーシの取付け孔に挿入されこのシ
    ャーシに取付けられているラジアル軸受と、 前記フランジ状部材を前記シャーシ上に回転自在に支持
    することにより、前記回転軸を前記シャーシに対してス
    ラスト方向に支持するスラスト転がり軸受と、 前記フランジ状部材の内周部を前記回転軸の軸心方向に
    沿って少なくとも前記ラジアル軸受側にその外側部分よ
    りも突出させることにより形成した環状突起部とを備
    え、 前記スラスト転がり軸受は、前記フランジ状部材と前記
    シャーシとによりその両側から挾み込まれるように前記
    シャーシ上に配されるとともに、前記回転軸の軸心方向
    から見て前記ラジアル軸受の外側位置で前記環状突起部
    の外側位置に位置しており、 前記スラスト転がり軸受の球体、前記回転軸の軸心方
    向と直交する方向から見て前記ラジアル軸受と前記環状
    突起部とのうちの少なくとも一方に少なくとも部分的に
    重なるように構成されているディスク回転駆動装置。
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