JP2000111776A - 光学装置およびレンズ保持方法 - Google Patents

光学装置およびレンズ保持方法

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JP2000111776A
JP2000111776A JP10281138A JP28113898A JP2000111776A JP 2000111776 A JP2000111776 A JP 2000111776A JP 10281138 A JP10281138 A JP 10281138A JP 28113898 A JP28113898 A JP 28113898A JP 2000111776 A JP2000111776 A JP 2000111776A
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image forming
optical
lens
optical housing
imaging
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Migaku Amada
天田  琢
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学ハウジングに対して、基準面を破損また
は変形することなく精密な位置決めにより結像光学系を
分離/再接着することを可能とする。 【解決手段】 結像レンズ5に設けられた突起51を、
光学ハウジング1側の基準面部材2に形成されたガイド
溝21に係合させ、結像レンズ5の長手方向Aについて
の位置を設定する。次に、結像レンズ5に設けられたリ
ブ52aおよび52bを、光学ハウジング1側の突起4
aおよび4bに当接させることにより、中心軸方向Bに
ついての取付け位置を決定する。このとき、高さ方向に
ついては、基準面部材2の上面の高さにより結像レンズ
5が位置決めされる。位置決めした状態で、光学ハウジ
ング1に突設された接着面部材3a1、3b1、3c
1、3a2、3b2および3c2から適宜選択した1組
の接着面部材、例えば接着面部材3a1および3a2に
対して、結像レンズ5を接着固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレーザビー
ムプリンタ(レーザプリンタ)、ディジタル複写機およ
び普通紙ファクシミリ等に用いられる光ビーム走査装置
に係り、特にレーザビームによる書込み光学系等の光書
込みユニットに好適な光学装置およびレンズ保持方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタ、ディジタル複写
機および普通紙ファクシミリ等に用いられる光ビーム走
査装置におけるレーザビームによる書込み光学系は、光
書込みユニットという形で構成される。この種の光ビー
ム走査書込み系は、書込み信号により変調された光源か
らのレーザビーム等の光ビームを、回転多面鏡等の偏向
器で偏向走査して、結像光学系により感光体等の被走査
面にビームスポットとして結像させ、該被走査面の走査
を行なう。前述の偏向された光ビームを被走査面に結像
させるための結像光学系は、主として結像レンズにより
構成される。結像光学系には、結像レンズの他にミラー
または平板ガラス等が適宜選択されて用いられることが
あるこの種の結像光学系を構成する結像レンズ等は、そ
れを支持固定するための光学ハウジングに支持固定され
て所定位置に設けられる。
【0003】ところで、資源保護の観点から次のように
して光学ハウジングを再利用可能とすることが望まれて
いる。すなわち、結像レンズ等の結像光学系が、傷、汚
れまたは内部応力による機能低下により交換の必要が生
じたときに、共通の光学ハウジング上で結像光学系のみ
を交換することを可能とする。また、使用済の光学ハウ
ジングの結像光学系を交換し、他の機種に再利用するこ
とを可能とする。このようにして、光学ハウジングのリ
サイクルを実現する。
【0004】上述のように、光学ハウジングの再利用を
実現するには、光学ハウジングに、結像光学系を正確に
位置決めして接着等により取着し且つ分離した後に新た
な結像光学系を再度正確に位置決めして接着等により取
着することができるようにしなければならない。このた
めには、光学ハウジングに基準面を兼ねた接着面を形成
し、該基準面を兼ねた接着面に結像光学系の接着および
分離を繰返し行うことが考えられる。しかしながら、こ
のように、基準面が接着面を兼ねる場合、結像光学系を
分離するときに、基準面が少なからず破損または変形さ
れるため、光学ハウジングを、適切に再利用することは
困難であった。
【0005】これに対して、例えば、特開平8−869
72号公報には、光学ハウジングを再利用し得る構成が
開示されている。即ち、特開平8−86972号公報に
おいては、結像手段を取り付けるために光学ハウジング
に設けられた取付面突起が、少なくとも2個以上に分割
されている。該取付面突起は、高さ方向の基準面を決定
する部分および結像手段の接着面として機能する。結像
手段を初めて接着するときには、分割された取付面突起
の1つに接着し、再度接着する場合には、未使用の取付
面突起を利用する。このようにして、特開平8−869
72号公報では、少なくとも1回以上、結像手段と光学
ハウジングとの分離および再接着を可能としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、特開
平8−86972号公報においては、結像手段を取り付
けるために光学ハウジングに設けられ、高さ方向の基準
面を決定する部分および結像手段の接着面として機能す
る取付面突起が、少なくとも2個以上に分割され、これ
らを選択的に用いて結像手段を接着するようにして、結
像手段と光学ハウジングとの分離および再接着を可能と
している。しかしながら、この特開平8−86972号
公報のような構成では、結像手段を取り付けるための高
さ方向の基準面が複数個存在することになり、精密な位
置決めが困難となるおそれがある。
【0007】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、光学ハウジングに対して、基準面を破損または
変形することなく結像光学系を分離/再接着することを
可能とし、光学ハウジングの再利用を可能とする光学装
置を提供することを目的としている。本発明の請求項1
の目的は、特に、光学ハウジングに対して、結像光学系
の精密な位置決めを可能とする光学装置を提供すること
にある。本発明の請求項2の目的は、特に、光学ハウジ
ングに対し、結像光学系の結像レンズの中央部の精密な
位置決めを可能とする光学装置を提供することにある。
【0008】本発明の請求項3の目的は、特に、光学ハ
ウジングに対し、結像光学系の結像レンズの光軸周りの
傾斜を含む精密な位置決めを可能とする光学装置を提供
することにある。本発明の請求項4の目的は、特に、製
造および再利用処理の容易な光学装置を提供することに
ある。本発明の請求項5の目的は、特に、光学ハウジン
グに対して、結像光学系の撮像レンズの精密な位置決め
を可能とし、且つ基準面を破損または変形することなく
結像光学系を分離/再接着することを可能として、光学
ハウジングの再利用を可能とするレンズ保持方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明に係る光学装置は、上述した目的を達成するために、
光束を発生する光源と、前記光源から発した光束を偏向
走査する偏向手段と、前記偏向手段により偏向された光
束をビームスポットとして結像面に結像するための結像
手段と、前記結像手段を支持固定するための光学ハウジ
ングと、前記光学ハウジングに突設され、前記結像手段
に当接して該結像手段の支持固定位置を少なくとも該光
学ハウジングに対する高さ方向について規制する取付基
準面部材と、前記光学ハウジングに前記取付基準面部材
とは独立に複数個突設され、選択的に用いて前記結像手
段を接着固定する接着面部材と、を具備することを特徴
としている。
【0010】また、請求項2に記載した本発明に係る光
学装置は、前記結像手段が結像レンズを含み、前記取付
基準面部材を、前記結像レンズの中央部に対応して配置
したことを特徴としている。請求項3に記載した本発明
に係る光学装置は、前記結像手段が結像レンズを含み、
前記取付基準面部材を、前記結像レンズの長手方向両端
部に対応して配置したことを特徴としている。請求項4
に記載した本発明に係る光学装置は、前記光学ハウジン
グおよび前記接着面部材が、合成樹脂材料で一体に構成
されていることを特徴としている。
【0011】請求項5に記載した本発明に係るレンズ保
持方法は、上述した目的を達成するために、偏向器によ
り偏向走査される光束を結像レンズを用いてビームスポ
ットとして結像面に結像する光学装置における光学ハウ
ジングに前記結像レンズを保持させるにあたり、前記光
学ハウジングに取付基準面部材および複数の接着面部材
をそれぞれ独立に突設し、前記結像レンズを、前記取付
基準面部材に当接して少なくとも前記光学ハウジングに
対する高さ方向についての位置を規制しつつ前記複数個
の接着面部材のうちの一部の接着面部材に接着するとも
に、該結像レンズを接着する接着面部材として、前記複
数個の接着面部材を選択的に用いることを特徴としてい
る。
【0012】
【作用】すなわち、本発明の請求項1による光学装置
は、偏向手段により偏向走査された光束をビームスポッ
トとして結像面に結像するための結像手段を支持固定す
るための光学ハウジングに、前記結像手段に当接して該
結像手段の支持固定位置を少なくとも該光学ハウジング
に対する高さ方向について規制する取付基準面部材を突
設し、且つ前記光学ハウジングに前記取付基準面部材と
は独立に前記結像手段を接着固定する接着面部材を複数
個突設し、これら接着面部材を選択的に用いて前記結像
手段を接着固定する。
【0013】このような構成により、基準面を決定する
取付基準面部材と接着面を形成する接着面部材とを分離
し且つ該接着面部材を複数設けて選択的に使用して、光
学ハウジングに対して、基準面を破損または変形するこ
となく結像光学系を分離/再接着することを可能とし
て、光学ハウジングの再利用を可能とし、特に、光学ハ
ウジングに対して、結像光学系の精密な位置決めを可能
とする。また、本発明の請求項2による光学装置は、前
記結像手段が結像レンズを含み、前記取付基準面部材
を、前記結像レンズの中央部に対応して配置する。この
ような構成により、特に、光学ハウジングに対し、結像
光学系の結像レンズの中央部の精密な位置決めが可能と
なる。
【0014】本発明の請求項3による光学装置は、前記
結像手段が結像レンズを含み、且つ前記取付基準面部材
を、前記結像レンズの長手方向両端部に対応して配置す
る。このような構成により、特に、光学ハウジングに対
し、結像光学系の結像レンズの光軸周りの傾斜を含む精
密な位置決めが可能となる。本発明の請求項4による光
学装置は、前記光学ハウジングおよび前記接着面部材
が、合成樹脂材料で一体に構成される。このような構成
により、特に、一体成型による簡易な製造が可能とな
り、再利用処理に際して使用済の接着面部材を容易に除
去することができる。
【0015】さらに、本発明の請求項5によるレンズ保
持方法は、光学装置における光学ハウジングに前記結像
レンズを保持させるにあたり、前記光学ハウジングに取
付基準面部材および複数の接着面部材をそれぞれ独立に
突設し、前記結像レンズを、前記取付基準面部材に当接
して少なくとも前記光学ハウジングに対する高さ方向に
ついての位置を規制しつつ前記複数個の接着面部材のう
ちの一部の接着面部材に接着するともに、該結像レンズ
を接着する接着面部材として、前記複数個の接着面部材
を選択的に用いる。このようにすることにより、特に、
光学ハウジングに対して、結像光学系の撮像レンズの精
密な位置決めを行ない、且つ基準面を破損または変形す
ることなく結像光学系を分離/再接着することができ
て、光学ハウジングの再利用が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づき、図面
を参照して本発明の光学装置を適用した光ビーム走査装
置におけるレーザビームによる書込み光学系を構成する
光書込みユニットの要部を詳細に説明する。図1、図2
および図3は、本発明の第1の実施の形態に係る光書込
みユニット要部の構成を示している。このうち、図1
は、光書込みユニットにおける要部の組立てを示してお
り、図2および図3は、光学ハウジングの基準面部材お
よび接着面部材部分の詳細な構成を示す平面図および正
面図である。図1に示す光書込みユニットは、光学ハウ
ジング1、取付基準面部材としての基準面部材2、接着
面部材3a1,3b1,3c1,3a2,3b2,3c
2、位置決め突起4a,4bおよび結像レンズ5を有し
ている。
【0017】光学ハウジング1は、結像レンズ5等の結
像光学系を支持固定する基台を構成する。光学ハウジン
グ1は、図示のように平板状をなす光学系搭載部を有
し、該光学系搭載部に基準面部材2、接着面部材3a
1、3b1、3c1、3a2、3b2、3c2、位置決
め突起4aおよび4bを突設している。基準面部材2
は、光学ハウジング1の光学系搭載部のほぼ中央に結像
レンズ5の中央部に対応させて、所定の基準高さだけ突
出して配設され、結像レンズ5の中央部における取付基
準高さを設定する。該基準面部材2には、一側面からの
凹所として形成されたガイド溝21が設けられている。
【0018】接着面部材3a1、3b1、3c1、3a
2、3b2および3c2は、光学ハウジング1の光学系
搭載部の基準面部材2の両側に、それぞれ分離独立し
て、基準面部材2と同一またはそれより若干低い高さだ
け突出して配設される。具体的には、例えば、接着面部
材3a1、3b1および3c1は、基準面部材2の一側
方に適宜間隔で配置され、接着面部材3a2、3b2お
よび3c2は、基準面部材2の他側方にそれぞれ接着面
部材3a1、3b1および3c1に対峙させて配置され
る。これら接着面部材3a1、3b1、3c1、3a
2、3b2および3c2は、対をなして対峙するもの同
士、すなわち接着面部材3a1と3a2、3a1と3b
2および3c1と3c2がそれぞれ1組として同時に選
択して使用され、接着剤およびUV(紫外線)照射等に
より、結像レンズ5を接着固定する。
【0019】位置決め突起4aおよび4bは、光学ハウ
ジング1の光学系搭載部の両側方に結像レンズ5の長手
方向A両端部に対応させて、基準面部材2、接着面部材
3a1、3b1、3c1、3a2、3b2および3c2
よりも充分に高い寸法だけ突出して配置され、結像レン
ズ5の中心光軸方向Bについての取付位置を設定する。
結像レンズ5は、偏向走査される光ビームを図示してい
ない被走査面に結像する結像光学系、すなわち結像手
段、を構成し、下面への突起51および長手方向両側部
へ突出するリブ52aおよび52bを有している。結像
レンズ5の突起51は、基準面部材2のガイド溝21に
嵌合して、中心光軸方向Bに直交する長手方向Aについ
ての結像レンズ5の取付位置を決定する。
【0020】結像レンズ5のリブ52aおよび52b
は、該リブ52aおよび52bにより形成される段差部
を位置決め突起4aおよび4bにそれぞれ係合させ、中
心光軸方向Bについての結像レンズ5の取付位置を決定
する。光学ハウジング1は、その光学系搭載部に突設さ
れる基準面部材2、接着面部材3a1、3b1、3c
1、3a2、3b2、3c2、位置決め突起4aおよび
4bと共に合成樹脂により一体成型される。
【0021】図1、図2および図3に示すような構成に
おいて、光学ハウジング1への結像レンズ5の取付けに
あたっては、光学ハウジング1に設けられた基準面部材
2に合わせて結像レンズ5を設置する。この場合、ま
ず、結像レンズ5に設けられた突起51を、光学ハウジ
ング1側の基準面部材2に形成されたガイド溝21に当
接させることにより、結像レンズ5の中心光軸方向Bに
直交する長手方向Aについての取付位置を設定する。次
に、結像レンズ5に設けられたリブ52aおよび52b
を、光学ハウジング1側の突起4aおよび4bに当接さ
せることにより、中心光軸方向Bについての取付け位置
を決定する。このとき、高さ方向については、基準面部
材2の上面の高さにより結像レンズ5の中央部が位置決
めされる(請求項2に対応する)。
【0022】このように位置決めした状態で、光学ハウ
ジング1に突設された接着面部材3a1、3b1、3c
1、3a2、3b2および3c2から適宜選択した1組
の接着面部材、例えば接着面部材3a1および3a2に
対して、結像レンズ5を紫外線照射等の適宜なる方法に
より接着固定する。そして、結像レンズ5の傷、汚れま
たは内部応力による機能低下等により結像レンズ5を交
換する必要が発生したとき、あるいは使用済の光学ハウ
ジング1を結像レンズ5を交換して別の機種に再利用す
るときなどには、光学ハウジング1に取付けられた結像
レンズ5を交換する。このとき、もしも従来のように光
学ハウジング1側の接着面部材3a1、3b1、3c
1、3a2、3b2および3c2と、基準面部材2が同
一平面を呈する同一の部材であると、交換等のために結
像レンズ5を光学ハウジング1から分離したときに基準
面が破損または変形され、光学ハウジング1を再利用す
ることができなかった。
【0023】これに対して、図1、図2および図3のよ
うに基準面部材2と接着面部材3a1、3b1、3c
1、3a2、3b2および3c2を独立して設けること
により、基準面部材2を破損または変形することなく結
像レンズ5を光学ハウジング1から分離することがで
き、結像レンズ5を交換して光学ハウジング1を再利用
することが可能となる(請求項1に対応する)。なお、
結像レンズ5を分離した後、例えば接着面部材3a1お
よび3a2に付着した余分な接着剤または結像レンズの
破片等の先端位置が、基準面部材2よりも高くなったと
きには、除去加工により、付着物を取り除いた後、結像
レンズ5を再接着すればよい。再接着を行なうときに
は、未使用の組の接着面部材(例えば、3b1と3b
2)を使用すればよい。
【0024】なお、結像レンズ5自体もしくは光学ハウ
ジング1側の接着面に、機械的または化学的な処理を施
すことにより、結像レンズ5の分離時における光学ハウ
ジング1側の接着面部分の破損または変形を最小限に抑
えることができる。なお、光学ハウジング1および接着
面部材3a1、3b1、3c1、3a2、3b2および
3c2を上述したように合成樹脂材によって構成すれ
ば、結像レンズ5の分離の際に、接着面部材3a1、3
b1、3c1、3a2、3b2および3c2に付着した
余分な接着剤等を接着面部材3a1、3b1、3c1、
3a2、3b2および3c2と共に除去してしまうこと
が容易になり、付着物等の除去が容易になる(請求項4
に対応する)。
【0025】このようにして、光学ハウジング1に対す
る結像レンズ5の分離および再接着を容易にしかも確実
に1回以上行うことができ、結像レンズ5の交換による
光学ハウジング1の再利用が可能となる。また、接着面
部材3a1、3b1、3c1、3a2、3b2および3
c2を光学ハウジング1と一体に加工の容易な合成樹脂
により形成することにより、結像レンズ5の分離の際
に、接着面部材3a1、3b1、3c1、3a2、3b
2および3c2に付着した余分な接着剤を接着面部材3
a1、3b1、3c1、3a2、3b2および3c2と
共に容易に除去することができる。
【0026】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る
光書込みユニットの要部の組立て構成を示している。図
4に示す光書込みユニットは、図1の光学ハウジング
1、基準面部材2、接着面部材3a1,3b1,3c
1,3a2,3b2,3c2、位置決め突起4a,4b
および結像レンズ5にそれぞれほぼ対応する光学ハウジ
ング11、基準面部材2a,2b、接着面部材3a,3
b,3c、位置決め突起41a,41b,41cおよび
結像レンズ53を有している。光学ハウジング11は、
結像レンズ53を支持固定する基台を構成する。光学ハ
ウジング11は、平板状をなす光学系搭載部に取付基準
面部材としての基準面部材2a、2b、接着面部材3
a、3b、3c、位置決め突起41a、41bおよび4
1cを突設している。
【0027】基準面部材2aおよび2bは、光学ハウジ
ング11の光学系搭載部のほぼ両側部に結像レンズ53
の長手方向の両端部に対応させて、所定の基準高さだけ
突出して配設され、結像レンズ53の取付基準高さおよ
び中心光軸周りの傾斜を設定する。接着面部材3a、3
bおよび3cは、光学ハウジング11の光学系搭載部の
基準面部材2aおよび2bのほぼ中央に、それぞれ分離
独立して、基準面部材2aおよび2bと同一またはそれ
より若干低い高さだけ突出して配設される。これら接着
面部材3a、3bおよび3cは、選択していずれか1つ
が使用され、接着剤およびUV(紫外線)照射等によ
り、結像レンズ53を接着固定する。
【0028】位置決め突起41aおよび41bは、光学
ハウジング1の光学系搭載部の両側方に結像レンズ53
の長手方向の両端に対応させて、基準面部材2a、2
b、接着面部材3a、3bおよび3cよりも充分に高い
寸法だけ突出して配置され、結像レンズ53の中心光軸
方向についての取付位置を設定する。位置決め突起41
cは、接着面部材3a、3bおよび3cのさらに光束入
射側に結像レンズ53の光束入射端位置にほぼ対応して
配設され、やはり基準面部材2a、2b、接着面部材3
a、3bおよび3cよりも充分に高い寸法だけ突出して
配置され、結像レンズ53の長手方向(図4において左
右方向)についての取付位置を設定する。このため、該
位置決め突起41cには、光束射出側の一側面からの凹
所として形成されたガイド溝22が設けられている。
【0029】結像レンズ53は、結像手段、すなわち偏
向走査される光ビームを図示していない被走査面に結像
する結像光学系を構成し、光束入射側への突起54およ
び長手方向両側部へ突出するリブ53aおよび53bを
有している。結像レンズ53の突起54は、位置決め突
起41cのガイド溝22に嵌合して、中心光軸方向に直
交する長手方向についての結像レンズ53の取付位置を
決定する。結像レンズ53のリブ53aおよび53b
は、該リブ53aおよび53bにより形成される段差部
を位置決め突起41aおよび41bにそれぞれ係合さ
せ、中心光軸方向についての結像レンズ53の取付位置
を決定する。光学ハウジング11は、その光学系搭載部
に突設される基準面部材2a、2b、接着面部材3a、
3b、3c、位置決め突起41a、41bおよび41c
と共に合成樹脂により一体成型される。
【0030】図4に示すような構成において、光学ハウ
ジング11に設けられた一組の基準面部材2aおよび2
bを、結像レンズ53の長手方向両端部に対応させて設
けることにより、結像レンズ53の中心光軸周りの回
転、すなわち傾斜、あるいは偏心等を有効に抑制するこ
とができる(請求項3に対応する)。すなわち、図4の
構成では、光学ハウジング11側の位置決め突起41a
および41bに対して、結像レンズ53のリブ53aお
よび53bを当接し、また位置決め突起41cのガイド
溝22に結像レンズ53の突起54を挿入嵌合させるこ
とにより、結像レンズ53の適正な位置決めを行なうこ
とができる。この実施の形態においては、例えば第1回
目の接着に接着面部材3aを用いたとすれば、結像レン
ズ53の交換時の再接着の際には、未使用の接着面部
材、例えば接着面部材3b、を使用すればよい。
【0031】このようにして、光学ハウジング11に対
して結像レンズ53の中心光軸周りの傾斜(偏心)を効
果的に抑制することができる。なお、上述した第1およ
び第2の実施の形態においては、光学ハウジング1また
は11に取り付けられる結像光学系を構成する光学素子
として、結像レンズ5または53を用いた場合について
説明したが、その他にミラー、平板ガラス等を含む光学
系に適用することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、偏
向手段により偏向走査された光束をビームスポットとし
て結像面に結像するための結像手段を支持固定するため
の光学ハウジングに、前記結像手段に当接して該結像手
段の支持固定位置を少なくとも該光学ハウジングに対す
る高さ方向について規制する取付基準面部材を突設し、
且つ前記光学ハウジングに前記取付基準面部材とは独立
に前記結像手段を接着固定する接着面部材を複数個突設
し、これら接着面部材を選択的に用いて前記結像手段を
接着固定する構成により、基準面を決定する取付基準面
部材と接着面を形成する接着面部材とを分離し且つ該接
着面部材を複数設けて選択的に使用して、光学ハウジン
グに対して、基準面を破損または変形することなく結像
光学系を分離/再接着して、光学ハウジングを再利用す
ることを可能とし、特に、光学ハウジングに対して、結
像光学系の精密な位置決めを可能とする光学装置を提供
することができる。
【0033】また、本発明の請求項2の光学装置によれ
ば、前記結像手段が結像レンズを含み、前記取付基準面
部材を、前記結像レンズの中央部に対応して配置する構
成により、特に、光学ハウジングに対し、結像光学系の
結像レンズの中央部の精密な位置決めが可能となる。本
発明の請求項3の光学装置によれば、前記結像手段が結
像レンズを含み、前記取付基準面部材を、前記結像レン
ズの長手方向両端部に対応して配置する構成により、特
に、光学ハウジングに対し、結像光学系の結像レンズの
光軸周りの傾斜を含む精密な位置決めが可能となる。本
発明の請求項4の光学装置によれば、前記光学ハウジン
グおよび前記接着面部材が、合成樹脂材料で一体に構成
されることにより、特に、一体成型による簡易な製造が
可能となり、再利用処理に際して使用済の接着面部材を
容易に除去することができる。
【0034】本発明の請求項5のレンズ保持方法によれ
ば、光学装置における光学ハウジングに前記結像レンズ
を保持させるにあたり、前記光学ハウジングに取付基準
面部材および複数の接着面部材をそれぞれ独立に突設
し、前記結像レンズを、前記取付基準面部材に当接して
少なくとも前記光学ハウジングに対する高さ方向につい
ての位置を規制しつつ前記複数個の接着面部材のうちの
一部の接着面部材に接着するともに、該結像レンズを接
着する接着面部材として、前記複数個の接着面部材を選
択的に用いることにより、特に、光学ハウジングに対し
て、結像光学系の撮像レンズの精密な位置決めを行な
い、且つ基準面を破損または変形することなく結像光学
系を分離/再接着することができて、光学ハウジングの
再利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光学装置を適
用した光書込みユニットの要部を模式的に示す斜視図で
ある。
【図2】図1の光学装置の光学ハウジングの取付基準面
部材および接着面部材部分の詳細な構成を示す平面図で
ある。
【図3】図1の光学装置の光学ハウジングの取付基準面
部材および接着面部材部分の詳細な構成を示す正面図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る光学装置を適
用した光書込みユニットの要部を模式的に示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1,11 光学ハウジング 2,2a,2b 基準面部材 3a1,3b1,3c1,3a2,3b2,3c2,3
a,3b,3c 接着面部材 4a,4b,41a,41b,41c 位置決め突起 5,53 結像レンズ 51,54 突起 52a,52b,53a,53b リブ 21,22 ガイド溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光束を発生する光源と、 前記光源から発した光束を偏向走査する偏向手段と、 前記偏向手段により偏向された光束をビームスポットと
    して結像面に結像するための結像手段と、 前記結像手段を支持固定するための光学ハウジングと、 前記光学ハウジングに突設され、前記結像手段に当接し
    て該結像手段の支持固定位置を少なくとも該光学ハウジ
    ングに対する高さ方向について規制する取付基準面部材
    と、 前記光学ハウジングに前記取付基準面部材とは独立に複
    数個突設され、選択的に用いて前記結像手段を接着固定
    する接着面部材と、を具備することを特徴とする光学装
    置。
  2. 【請求項2】 前記結像手段は、結像レンズを含み、 前記取付基準面部材は、前記結像レンズの中央部に対応
    して配置したことを特徴とする請求項1に記載の光学装
    置。
  3. 【請求項3】 前記結像手段は、結像レンズを含み、 前記取付基準面部材は、前記結像レンズの長手方向両端
    部に対応して配置したことを特徴とする請求項1に記載
    の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記光学ハウジングおよび前記接着面部
    材は、合成樹脂材料で一体に構成されていることを特徴
    とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の光学
    装置。
  5. 【請求項5】 偏向器により偏向走査される光束を結像
    レンズを用いてビームスポットとして結像面に結像する
    光学装置における光学ハウジングに前記結像レンズを保
    持させるにあたり、 前記光学ハウジングに取付基準面部材および複数の接着
    面部材をそれぞれ独立に突設し、 前記結像レンズを、前記取付基準面部材に当接して少な
    くとも前記光学ハウジングに対する高さ方向についての
    位置を規制しつつ前記複数個の接着面部材のうちの一部
    の接着面部材に接着するともに、 該結像レンズを接着する接着面部材として、前記複数個
    の接着面部材を選択的に用いることを特徴とするレンズ
    保持方法。
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JP2002341110A (ja) * 2001-03-12 2002-11-27 Ricoh Co Ltd 光学素子のリサイクル方法および光学素子のリサイクル管理装置、光学素子の保持方法、光書込装置、並びに画像形成装置
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