JP4689899B2 - 光学素子のリサイクル方法および光学素子のリサイクル管理装置 - Google Patents

光学素子のリサイクル方法および光学素子のリサイクル管理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナ、複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ装置などに用いられる光学素子のリサイクル方法および光学素子のリサイクル管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境への配慮が盛んに求められてきており、環境保護への対応が促進されてきている。寿命を迎えた製品が市場から引き取られてきた際に、製品に使える部品がある場合はできるだけ再利用する努力が払われるようになってきており、製品への部品の再投入が行われている。とりわけ、光学素子は高価であるので、再利用(リユース)の必要性が高い。
【0003】
たとえば、特開平6−175295号公報のレンズ付きフイルムユニットの分解検査方法では、全カバー、電池、ストロボ、カウンターおよびシャッターなどの各部品が結合されたレンズ付きフィルムユニットの分解検査方法において、レンズ付きフィルムユニットを検査位置まで搬送して一定の姿勢で位置決めした後、前記各部品のうち取り外す部品の形状、電気特性、外観、および動作などを検査し、その後、レンズ付きフィルムユニットを分解位置まで搬送して一定姿勢で位置決めした後、前記取り外す部品を前記検査情報に応じて再利用できるものと、再利用できないものとに分ける技術が開示されている。
【0004】
また、特開平10−90837号公報のレンズ付きフィルムユニットの分解方法では、撮影機構を含むユニット本体に予め写真フィルムとカートリッジとを組み込んだレンズ付きフィルムユニット再生方法において、撮影済みの写真フィルムをカートリッジとともに取り出した後に回収されたユニット本体を分解し、少なくとも可動部品を含む機能的に独立したユニット機構部品を分離してその機能検査を行い、この機能検査で合格品と判断されたものを再生されるユニット本体に用いるとともに、前記機能検査で不合格品と判断されたものについては、その全数に対し、一定の部品の交換または矯正を行い、しかる後に、再度の機能検査を行って合格品と判断されたものを再生されるユニット本体に用いる技術が開示されている。
【0005】
ところで、レーザプリンタやデジタル複写機などの画像形成装置に用いられる光書込装置が市場に出始めた頃は、光学的精度を確保するなどの理由から光学素子はガラス製のものがほとんどであった。しかし、プラスチック材料の光学素子への利用、金型用駒の加工技術の向上、金型精度の向上、さらには成形技術の進歩に伴い、コスト的に有利なこと、および非球面を採用することによる光学性能の高性能化を図る狙いから、光学素子の材質もプラスチック材料におきかえてきている。このようなプラスチックによる光学素子は、組み立て性や低コスト化の理由から光書込装置の筐体(箱型のプラスチック製ハウジング)に設けられた取り付け形状にセットされ、金具や接着剤などで固定されるものが多い。
【0006】
このようなプラスチック製の光学素子に関連する参考技術文献として、たとえば、光学素子に位置決め用の基準突起部を設け、この基準突起部を筐体に設けられた穴あるいはくぼみにセットして組み立て性を向上させる技術が特開平5−249391号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、製品を組み立てるラインには新品の部品も流れており、再利用部品と新部品とが混在するようになってしまう。そのため再利用部品と新部品とを分けて管理しているが、それぞれの個数を正しく管理していかないと余剰な部品が発生したり、部品が足りなくて製品化できないという事態を起こしてしまう。また、保管場所に関しても正しくそれぞれの個数が管理されていないと、部品が雑多におかれることとなり、無用に広い保管場所が必要になってしまう。さらに、再利用部品の個数の管理を行わないと、新部品を何個加工すればよいのか把握することができなくなる。また、再利用部品の発生する比率が把握できていないと組立ラインの稼動計画を立てることができず、生産の効率化を図ることも困難になるという問題点があった。
【0008】
また、接着剤を用いてプラスチック製の光学素子を固定すると、その光学素子をリサイクル使用する際に光学ハウジングから取り外すには一部破壊しないと取り外すことができないため、光学的機能を満足した状態で再使用することができないという問題点があった。また、特開平5−249391号公報における光学素子の取りつけにあっても、同様の理由から、リサイクル時の取り外しや光学素子として再利用することは不可能である。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、再利用可能な光学素子の管理を容易かつ効率的に行なうことが可能な光学素子のリサイクル方法および光学素子のリサイクル管理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる光学素子のリサイクル方法にあっては、光学素子ユニットを装置から取り外して、再利用する光学素子のリサイクル方法において、装置から光学素子ユニットを取り外す解体工程と、前記取り外した光学素子ユニットを清掃する清掃工程と、前記清掃した光学素子ユニットを検査する検査工程と、前記検査結果に基づいて、光学素子ユニットを再利用可能なユニットと再利用不可能なユニットに仕分ける仕分け工程と、再利用可能な光学素子ユニットのデータを入力するデータ入力工程と、日単位で、装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出する光学素子ユニット比率算出工程と、前記比率を前記光学素子ユニットの回収前の使用条件に基づき補正する補正工程と、を含むものである。
【0012】
上記発明によれば、装置から光学素子ユニットを取り外し、取り外した光学素子ユニットを清掃し、清掃した光学素子ユニットを検査し、検査結果に基づいて、光学素子ユニットを再利用可能なユニットと再利用不可能なユニットに仕分けして、再利用可能な光学素子ユニットのデータを入力し、日単位で、装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出することが可能になり、また、この比率を前記光学素子ユニットの回収前の使用条件に基づき補正することが可能になる
【0013】
また、請求項2にかかる光学素子のリサイクル方法にあっては、請求項1にかかる発明において、前記使用条件には前記光学素子ユニットの回収前の使用のされ方および/または回収地域の情報を含むものである。
【0014】
上記発明によれば、再利用不可能として仕分けされた光学素子ユニットの使用条件として回収前の使用のされ方および回収地域の情報を含むことにより、回収されてきた地域などの影響による微妙な比率の変化を考慮することが可能になる。
【0015】
また、請求項3にかかる光学素子のリサイクル方法にあっては、請求項1または2にかかる発明において、前記補正工程に加工時の環境情報に基づく補正を含むものである。
【0016】
上記発明によれば、請求項1または2において、補正工程に加工時の環境情報に基づく補正を行うことにより、加工時の環境などの影響による微妙な比率の変化を考慮することが可能になる。
【0017】
また、請求項4にかかる光学素子のリサイクル方法にあっては、請求項1、2または3にかかる発明において、さらに、前記仕分け工程で、再利用不可能として仕分けされた光学素子ユニットから光学素子単品を取り外す分解工程と、前記分解された光学素子単品を清掃する清掃工程と、前記清掃された光学素子単品を検査する検査工程と、前記検査結果に基づいて、光学素子単品を再利用可能なものと再利用不可能なものとに仕分ける仕分け工程と、再利用可能な光学素子単品のデータを入力するデータ入力工程と、日単位で、前記分解された光学素子ユニットに対する再利用可能な光学素子単品の比率を算出する光学素子単品比率算出工程と、を含むものである。
【0018】
上記発明によれば、再利用不可能として仕分けされた光学素子ユニットから光学素子単品を取り外し、分解された光学素子単品を清掃し、清掃された光学素子単品を検査し、検査結果に基づいて、光学素子単品を再利用可能なものと再利用不可能なものとに仕分けして、再利用可能な光学素子単品のデータを入力し、日単位で、分解された光学素子ユニットに対する再利用可能な光学素子単品の比率を算出することが可能になる。
【0019】
また、請求項5にかかる光学素子のリサイクル方法にあっては、請求項1〜4の何れか一つにかかる発明において、前記光学素子ユニットはレンズユニットであり、前記光学素子単品はレンズとするものである。
【0020】
上記発明によれば、請求項1〜4の何れかにおいて、光学素子をレンズユニットとし、光学素子単品をレンズとすることにより、再使用可能な光学素子ユニットあるいは光学素子単品の管理が可能になる。
【0021】
また、請求項6にかかる光学素子のリサイクル方法にあっては、請求項1〜5の何れか一つにおいて、さらに、装置投入数に対する再利用可能な光学素子の個数の予測発生比率を算出する予測発生比率予測工程を含むものである。
【0022】
上記発明によれば、請求項1〜5の何れかにおいて、装置投入数に対する再利用可能な光学素子の個数の予測発生比率を算出することが可能になる。
【0023】
また、請求項7にかかる光学素子のリサイクル管理装置にあっては、光学素子ユニットを装置から取り外して、再利用する光学素子のリサイクル工程で、リサイクル情報を管理する光学素子のリサイクル管理装置において、前記光学素子のリサイクル工程は、装置から光学素子ユニットを取り外す解体工程と、前記取り外した光学素子ユニットを清掃する清掃工程と、前記清掃した光学素子ユニットを検査する検査工程と、前記検査結果に基づいて、光学素子ユニットを再利用可能なユニットと再利用不可能なユニットに仕分ける仕分け工程と、再利用可能な光学素子ユニットのデータを入力するデータ入力工程と、日単位で、装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出する光学素子ユニット比率算出工程と、前記比率を前記光学素子ユニットの回収前の使用条件に基づき補正する補正工程と、を含み、前記リサイクル工程で、装置から取り外された光学素子ユニットのうち、再利用可能と判断された光学素子ユニットのデータを入力するデータ入力手段と、前記データ入力手段から入力される再利用可能と判断された光学素子ユニットのデータを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、日単位で、前記リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出する光学素子ユニット比率算出手段と、前記光学素子ユニット比率算出手段で算出された、日単位の前記リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を記憶する第2の記憶手段と、を備えたものである。
【0024】
上記発明によれば、リサイクル工程で、装置から取り外された光学素子ユニットのうち、再利用可能と判断された光学素子ユニットのデータを入力し、入力される再利用可能と判断された光学素子ユニットのデータを第1の記憶手段に記憶し、第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、日単位で、前記リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出し、日単位のリサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を第2の記憶手段に記憶することが可能になる。
【0025】
また、請求項8にかかる光学素子のリサイクル管理装置にあっては、請求項7にかかる発明において、さらに、前記リサイクル工程で、再利用不可能と判断された光学素子ユニットから取り外された光学素子単品のうち、再利用可能と判断された光学素子単品のデータを入力する第2のデータ入力手段と、前記データ入力手段から入力される再利用可能と判断された光学素子単品のデータを記憶する第3の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、日単位で、前記分解されたレンズユニットに対する再利用可能な光学素子単品の個数の比率を算出する光学素子ユニット比率算出手段と、前記光学素子ユニット比率算出手段で算出された、日単位の分解されたレンズユニットに対する再利用可能な光学素子単品の個数の比率を記憶する第4の記憶手段と、を備えたものである。
【0026】
上記発明によれば、リサイクル工程で、リサイクル工程で、再利用不可能と判断された光学素子ユニットから取り外された光学素子単品のうち、再利用可能と判断された光学素子単品のデータを入力し、日単位で、前記分解された光学素子ユニットに対する再利用可能な光学素子単品の比率を算出することが可能になる。
【0027】
また、請求項9にかかる光学素子のリサイクル管理装置にあっては、請求項7または8にかかる発明において、光学素子ユニットはレンズユニットであり、光学素子単品はレンズとするものである。
【0028】
上記発明によれば、請求項7または8において、光学素子ユニットをレンズユニットとし、光学素子単品をレンズとすることにより、再使用可能な光学素子ユニットあるいは光学素子単品を対象とした管理を行なうことが可能となる。
【0029】
また、請求項10にかかる光学素子のリサイクル管理装置にあっては、光学素子を装置から取り外して、再利用する光学素子のリサイクル工程で、リサイクル情報を管理するリサイクル管理装置において、前記光学素子のリサイクル工程は、装置から光学素子ユニットを取り外す解体工程と、前記取り外した光学素子ユニットを清掃する清掃工程と、前記清掃した光学素子ユニットを検査する検査工程と、前記検査結果に基づいて、光学素子ユニットを再利用可能なユニットと再利用不可能なユニットに仕分ける仕分け工程と、再利用可能な光学素子ユニットのデータを入力するデータ入力工程と、日単位で、装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出する光学素子ユニット比率算出工程と、前記比率を前記光学素子ユニットの回収前の使用条件に基づき補正する補正工程と、を含み、前記リサイクル工程で、装置から取り外された光学素子のうち、再利用可能と判断された光学素子のデータを入力するデータ入力手段と、前記データ入力手段から入力される再利用可能と判断された光学素子のデータを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、日単位で、前記リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子の個数の比率を算出する光学素子比率算出手段と、前記光学素子比率算出手段で算出された、日単位の前記リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子の個数の比率を記憶する第2の記憶手段と、在庫のある再利用可能な光学素子の個数と、新規な装置製造台数とを比較して、光学素子の新規組立必要台数を算出する光学素子の新規組立必要台数算出手段と、を備えたものである。
【0030】
上記発明によれば、リサイクル工程で、装置から取り外された光学素子のうち、再利用可能と判断された光学素子のデータを入力し、入力される再利用可能と判断された光学素子のデータを第1の記憶手段に記憶し、第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、日単位で、リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子の個数の比率を算出し、算出された、日単位のリサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子の個数の比率を第2の記憶手段に記憶し、在庫のある再利用可能な光学素子の個数と、新規な装置製造台数とを比較して、光学素子の新規組立必要台数を算出することが可能になる。
【0031】
また、請求項11にかかる光学素子のリサイクル管理装置にあっては、請求項10にかかる発明において、さらに、前記第2の記憶手段に記憶された、日単位で算出されるリサイクル処理に投入された光学素子の数に対する再利用可能と判断された光学素子の数の比率に基づいて、装置投入数に対する再利用可能な光学素子の個数の予測発生比率を算出する予測発生比率予測手段を備えたものである。
【0032】
上記発明によれば、第2の記憶手段に記憶された、日単位で算出されるリサイクル処理に投入された光学素子の数に対する再利用可能と判断された光学素子の数の比率に基づいて、装置投入数に対する再利用可能な光学素子の個数の予測発生比率を算出することが可能になる。
【0033】
また、請求項12にかかる光学素子のリサイクル管理装置にあっては、請求項11にかかる発明において、さらに、予定投入台数と前記予測発生比率予測手段で算出された前記発生予測比率とに基づいて、予定投入台数に対する再利用可能な光学素子の発生予測個数を算出する発生個数予測手段と、新規な装置製造台数と予定投入台数に対する再利用可能な光学素子の発生予測個数に基づいて、新規な装置製造台数に対する光学素子の新規組立必要台数を予測する光学素子の新規組立必要台数予測手段と、を備えたものである。
【0034】
上記発明によれば、予定投入台数と算出された発生予測比率とに基づいて、予定投入台数に対する再利用可能な光学素子の発生予測個数を算出し、新規な装置製造台数と算出された予定投入台数に対する再利用可能な光学素子の発生予測個数に基づいて、新規な装置製造台数に対する光学素子の新規組立必要台数を予測することが可能になる。
【0061】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明にかかる光学素子のリサイクル方法および光学素子のリサイクル管理装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本明細書において、光学素子とは、広義に解し、光学素子ユニット(たとえば、レンズユニットなど)および光学素子部品(たとえば、各種レンズ(たとえば、走査レンズ、対物レンズ、シリンダレンズなど)、反射鏡、偏向器など)を含むものとする。以下の説明では、レンズユニットをリサイクル対象とした場合について説明する。
【0062】
図1は、本発明の実施の形態にかかるリサイクル方法の処理工程を説明するためのフローチャートを示している。図7は、リサイクル対象となるレンズユニット(光学素子)を含む装置(光学装置)の概略構成を示す図である。図1のフローチャートを参照しつつ本発明のリサイクル方法の処理工程を説明する。
【0063】
図1において、まず、市場のユーザーから製品は回収業者などの手により回収され(ステップS1)、解体工程で、回収された製品は各構成部品単位毎に分解される(ステップS2)。分解された構成部品のうちレンズユニットは、レンズユニットの目視検査工程(ステップS3)に投入される。分解された他の部品は他の工程(ステップS8)に投入される。
【0064】
レンズユニットの目視工程(ステップS3)では、レンズユニットのキズ・ひび・割れなどの有無について、目視による判定が行われる。目視により、レンズユニットのキズ・ひび・割れなどがOKであると判定されたレンズユニットは、レンズユニットの清掃工程(ステップS4)に投入される。他方、目視により、レンズユニットのキズ・ひび・割れなどがOKであると判断されたレンズユニットは、レンズ単体分解工程(ステップS9)に投入される。
【0065】
レンズユニットの清掃工程(ステップS4)では、レンズユニットの清掃が行われ、レンズユニットの清掃後、レンズユニットの光学検査工程(ステップS5)に投入される。
【0066】
レンズユニットの光学検査工程(ステップS5)では、あらかじめ決められた光学特性(MTF特性、反射率、透過率など)の検査が行われ、製品搭載が可能か否かの判定が行われる。製品搭載が可能であると判定されたレンズユニットは、再利用されることになり(ステップS6)、個別データ(ロットNo.、回収日、光学特性再評価結果など)がリサイクル管理装置100の入力部101から入力されて、リサイクル管理装置100に保存される(ステップS7)。他方、製品搭載が不可能であると判定されたレンズユニットは、レンズ単体の分解工程(ステップS9)に投入される。
【0067】
上述したレンズ単品の分解工程(ステップS9)では、レンズユニットは、レンズ単品に分解された後、レンズ単品の清掃工程(ステップS10)に投入される。レンズ単品の清掃工程(ステップS10)では、レンズ単品が清掃され、清掃されたレンズ単品はレンズ単品の光学検査工程(ステップS11)に投入される。
【0068】
上述したレンズ単品の光学検査工程(ステップS11)では、レンズ単品のキズ・ひびの有無およびコート膜の状態・透過率などの検査が行われ、再利用可能か否かの判定が行われる。この判定の結果、再利用可能と判定されたレンズ単品は、再利用されることになり(ステップS12)、個別データ(ロットNo.、回収日、レンズ単品再評価結果など)が、リサイクル管理装置100の入力部101から入力されて、リサイクル管理装置100に保存される(ステップS13)。他方、再利用不可能と判定されたレンズ単品は、再利用が行われない(ステップS14)。
【0069】
図2は、本発明の実施の形態にかかるリサイクル管理装置100のシステム構成を示すブロック図である。同図に示すリサイクル管理装置100は、データ入力や操作指示を与えるための入力部101と、装置全体の制御を司るCPU102と、CPU102のワークエリアとして使用されるRAM103と、情報を表示するための表示部104と、情報を記録紙に出力するためのプリンタ部105と、記録媒体107のデータのリード/ライトを行なう記録媒体ドライブ装置106と、CPU102を動作させるプログラムなどを格納した記録媒体107と、リサイクル情報を管理するファイル装置108とを備えている。各部は、バスを介して互いに接続されている。
【0070】
上記入力部101は、カーソルキー、数字入力キーおよび各種機能キーなどを備えたキーボード、マウス、並びに画像を読みとるスキャナなどからなる。この入力部101は、必ずしもリサイクル管理装置100にローカルに接続される必要はなく、PHS・リモートターミナル(たとえば、Personal Digital Assistant)などのリモート装置や、当該リサイクル管理装置100と双方向でデータ通信が可能な装置などを入力手段として使用してもよい。また、入力部101は、CPU102に操作コマンドを与えて動作させるためのユーザーインターフェースである。なお、入力部101としては、上記したものに限られるものではなく、タッチパネル、トラックボールや音声認識機構などを用いてもよい。
【0071】
上記表示部104は、CRT(Cathod Ray Tube),LCD(Liquid Crystal Display)や、プラズマディスプレイなどにより構成され、CPU102から入力される表示データに応じた表示が行われる。
【0072】
上記CPU102は、たとえば、32ビットマイクロプロセッサ、他のマイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)や、プログラマブルロジックなどからなる。また、CPU102は、必ずしもシングルプロセッサである必要はなく、分散処理をするタイプのものでもよい。このCPU102は、記録媒体107に格納されているプログラムに従って、装置全体を制御する中央制御ユニットであり、このCPU102は、入力部101、表示部104、記録媒体ドライブ装置106、RAM103、およびファイル装置108が接続されており、メモリへのアクセスによるプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、カラー表示などを制御する。
【0073】
上記記録媒体107には、CPU102が実行可能なOSプログラム(たとえば、WINDOWS)や制御プログラムなどの各種プログラムやデータを格納する。上述の記録媒体107は、たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカードなどの光学的・磁気的・電気的な記録媒体からなる。上記各種プログラムは、CPU102が実行可能な形態で記録媒体107に格納されている。記録媒体107に格納されたプログラムはネットワークを介して配信することが可能である。
【0074】
上記RAM103は、指定されたプログラム、入力指示、入力データおよび処理結果などを格納するワークメモリと、表示部104の表示画面に表示する表示データを一時的に格納する表示メモリとを備えている。
【0075】
ファイル装置108は、上述のリサイクル工程で再利用可能と判定されたレンズユニットの個別データ(ロットNo.、回収日、光学特性再評価結果など)が格納されるレンズユニット個別データファイル111と、上述のリサイクル工程で再利用可能と判定されたレンズ単品の個別データ(ロットNo.、回収日、レンズ単品再評価結果など)が格納されるレンズ単品個別データファイル112と、日単位で、リサイクル工程に投入された装置の数に対する再利用可能と判断されたレンズユニットの数の比率、レンズ単品に分解されたレンズユニットの比率、および分解されたレンズユニットの数に対する再利用可能と判断されたレンズ単品の比率が格納される再利用比率ファイル113と、各部品の加工された時の状況や使用されかた、および回収されてきた地域などの影響による微妙な比率の変化の補正データが格納される補正ルールファイル114と、加工組立製造台数などが格納される組み立てデータファイル115を備えている。
【0076】
図3は、図2におけるレンズユニット個別データファイル111の具体例を示す図表である。図4は、図2におけるレンズ単体個別データファイル112の具体例を示す図表である。図5は、図2における再利用比率ファイル113の具体例を示す図表である。
【0077】
つぎに、上記リサイクル管理装置100のデータ管理方法を説明する。リサイクル管理装置100では、CPU102は、入力部101から入力される再利用可能と判定されたレンズユニットの個別データ(ロットNo.、回収日、光学特性再評価結果など)をファイル装置108のレンズユニット個別データファイル111(図3参照)に格納する。また、CPU102は、入力部101から入力される再利用可能と判定されたレンズ単品の個別データ(ロットNo.、回収日、レンズ単品再評価結果など)をファイル装置108のレンズ単品個別データファイル112(図4参照)に格納する。なお、レンズユニット個別データファイル111およびレンズ単品個別データファイル112のリサイクルライン投入日付は、CPU102が現在の日時を入力する。また、再利用可能なレンズユニットまたはレンズ単品が組み立てラインに投入された際には、入力部101からその旨が入力され、CPU101は、組み立てライン投入フラグを「1」にセットする。CPU101は、再利用可能なレンズユニットまたはレンズの単品の在庫数を、ライン投入フラグ「0」のレンズユニットまたはレンズの個数をカウントして算出する。
【0078】
また、リサイクル管理装置100では、CPU102は、日単位で、入力部101から入力されるリサイクル処理に投入された装置の総投入台数、当該日にレンズユニット個別データファイル111に格納された再利用可能なレンズユニットの個数および当該日に再利用可能なレンズ個別データファイル111に格納された再利用可能なレンズ単品の個数に基づいて、リサイクル処理に投入された装置の数に対する再利用可能と判断されたレンズユニットの比率、レンズ単品に分解されたレンズユニットの比率、および分解されたレンズユニットの数に対する再利用可能と判断されたレンズ単品の比率を算出して、ファイル装置108の再利用比率ファイル113(図5参照)に格納する。
【0079】
また、リサイクル管理装置100では、CPU102は、入力部101から入力されるレンズユニットの新規組み立て必要台数の算出指示に応じて、レンズユニットの新規組み立て必要台数を算出する。図6はレンズユニットの新規組み立て必要台数を算出する処理を説明するためのフローチャートを示している。
【0080】
図6において、まず、リサイクル管理装置100では、入力部101から加工組立製造予定台数mが入力され(ステップS20)、CPU102は、ファイル装置108のレンズユニット個別データファイル111から再利用可能なレンズユニットの在庫数nを読み出し(ステップS21)、加工組立製造予定台数mと再利用可能なレンズユニットの在庫数nとの差Sを算出する(ステップS22)。そして、S(=(m−n))が1であるか否かを判定する(ステップS23)。この判断の結果、CPU102は、差S(=(m−n))が1の場合には、差S(=(m−n))をレンズユニットの新規組立必要台として算出する一方(ステップS24)、S(=(m−n))が1でない場合には、レンズユニットの新規組立は必要無しと判定する(ステップS25)。CPU102は、この算出結果を表示部104に表示する。
【0081】
また、リサイクル管理装置100では、CPU102は、入力部101からレンズユニットの予測発生比率算出指示が入力されると、ファイル装置108の再利用比率ファイル113に日単位で格納されるリサイクル処理に投入された装置の総数に対する再利用可能と判断されたレンズユニットの比率に基づき(たとえば、その比率の平均値)、補正ルールファイル114に格納される補正データで補正して、装置投入数に対する再利用可能なレンズユニットの発生比率を予測してレンズユニットの予測発生比率を算出する。CPU102は、この算出したレンズユニットの予測発生比率を表示部104に表示する。
【0082】
また、リサイクル管理装置100では、CPU102は、入力部101から、その日のレンズユニットの予測再利用可能数の算出指示が入力されると、入力部101から入力される予定投入台数と算出した再利用可能なレンズユニットの予測発生比率とに基づいて、その日の再利用可能なレンズユニットの数の予測値を算出する。また、CPU102は、レンズユニットの加工組立製造必要台数と、再利用可能なレンズユニットの数の予測値とに基づいて、レンズユニットの新規加工組立製造必要台数を算出する。CPU102は、これら算出結果を、表示部104に表示する。なお、ここでは、レンズユニットについて各種演算を行なう場合を説明したが、レンズ単品についても同様にして算出することができる。
【0083】
以上説明したように、この実施の形態によれば、リサイクル管理装置100では、リサイクル工程で、装置から取り外されたレンズユニットのうち、再利用可能と判断されたレンズユニットのデータを入力し、入力される再利用可能と判断されたレンズユニットのデータ(ロットNo.、回収日、光学特性再評価結果)をファイル装置108のレンズユニット個別データファイル201に記憶し、レンズユニット個別データファイル201に記憶されたデータに基づいて、日単位で、リサイクル工程における装置の投入台数に対する再利用可能なレンズユニットの個数の比率を算出して再利用比率ファイル203に記憶することとしたので、再利用可能なレンズユニットの管理を効率的に行なうことが可能となる。具体的には、再利用可能なレンズユニットの保管場所の確保・管理が効率的に行えるようになる。
【0084】
また、リサイクル管理装置100は、リサイクル工程で、再利用不可能と判断されたレンズユニットから取り外されたレンズユニットのうち、再利用可能と判断されたレンズのデータ(ロットNo.、回収日、レンズ単品再評価結果など)を入力し、再利用可能と判断されたレンズのデータをファイル装置108のレンズ単品個別データファイル202に記憶し、分解されたレンズに対する再利用可能なレンズの比率を算出して、ファイル装置108の再利用比率ファイル203に記憶することとしたので、レンズユニットとしては利用不可能であるが再利用可能なレンズの管理を効率的に行なうことが可能となる。具体的には、再利用可能なレンズの保管場所の確保・管理が効率的に行えるようになる。
【0085】
また、リサイクル管理装置100は、在庫のある再利用可能なレンズユニットの個数と、新規な装置製造台数とを比較して、レンズユニットの新規組立必要台数を算出することとしたので、計画的にレンズユニットの加工製造を行なうことができ、加工製造組立工程における無駄を省くことが可能となる。
【0086】
また、リサイクル管理装置100は、ファイル装置108の再利用比率ファイル203に格納された日単位のリサイクル処理に投入された装置に対する再利用可能と判断されたレンズユニットの個数との比率に基づいて、装置投入数に対する再利用可能なレンズユニットの個数の予測発生比率を算出することとしたので、計画的にレンズユニットの加工組立製造を行なうことが可能となり、加工製造組立工程における工程設定および投入人員・投入時間の無駄を省くことが可能となる。
【0087】
また、リサイクル管理装置100は、予定投入台数と算出された再利用可能なレンズユニットの発生予測比率とに基づいて、予定投入台数に対する再利用可能なレンズユニットの発生予測個数を算出し、さらに、新規な装置製造台数と算出再利用可能なレンズユニットの発生予測個数に基づいて、新規な装置製造台数に対するレンズユニットの新規組立必要台数を予測することとしたので、請求項11にかかる発明の効果に加えて、全製造予定数に対する新規光学素子の加工組立製造必要台数を予測することができ、長期(月間または年間)の組立ラインの稼働・人員配置・工程設定について精度のよい計画をたてることが可能となる。すなわち、必要以上の在庫は必要なくなり、常に必要なだけの在庫とすることができ、人員・保管場所の無駄などを省くことが可能となる。
【0088】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形可能である。上記した実施の形態では、レンズユニットをリサイクル対象とした場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、上述した光学素子(広義の光学素子(光学素子ユニットや光学素子部品))をリサイクルする全ての場合に適用可能である。
【0089】
図7は、リサイクル対象となるレンズユニット(光学素子)を含む装置(画像読取装置)の概略構成を示す説明図であり、符号1がレンズユニットを示している。また、図8は走査光学系の概略構成を示すものであり、デジタル複写機やレーザプリンタの書込み装置として用いられる。たとえば、図8においては、fθレンズ10A、レンズ10B、反射鏡18、偏向器、シリンダレンズ12、および同期検知用反射鏡などが本発明のリサイクルの対象となる部品またはユニットである。なお、この走査光学系は、デジタル複写機やレーザプリンタ、レーザファクシミリなどの画像形成装置に用いられるものであり、その全体構成については通常の装置として知られているものであり、ここでは省略する。
【0090】
図8の走査光学系において、半導体レーザなどの光源部から出射された光束は、主走査方向に長い線像を形成するシリンダレンズ12を通り、シリンダレンズ12により形成される線像の位置近傍に配置された偏向器により偏向され、fθレンズ10A、ミラー18、レンズ10Bを経て、感光体ドラムに走査される。なお、図8では円筒状の感光体ドラムで図示しているが、ベルト状でもシート状であってもよい。また、偏向器は図示の回転多面鏡の他にガルバノミラーのような単面鏡を用いたものでもよい。さらに、走査光学素子として走査レンズを用いているが、ミラーに曲率をもたせて集光させる走査鏡でもよい。また、走査光学素子の少なくとも1つに主走査方向と副走査方向で曲率の異なるアナモフィック面を用いることにより、偏向反射面と感光体の被走査面とを共役な関係とし、偏向反射面の面倒れを補正する。
【0091】
つぎに、これまで説明してきた光学素子のリサイクル方法および光学素子のリサイクル管理装置を有効に展開するにあたり、光学素子の解体を容易化しリユース性を考慮した具体的な例として、走査光学系における光学素子の保持方法などについて以下に説明する。
【0092】
図9は、本発明の実施の形態にかかる光学素子の保持構造を示す説明図であり、レーザ光による光書込装置の長尺の走査光学素子の保持方法を図示したものである。図9(a)は光学素子の保持構造を示す正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は保持部の形状を示す説明図である。図9において、符号201は前述した走査光学系などに用いられる走査光学素子、符号202,202´は光学走査素子201に設けられた突起状の保持部、符号203はたとえば図8に示すような光学素子を収容する光学ハウジング、符号204a,204bは走査光学素子201を付勢する加圧部材、符号205a,205bは光学ハウジング203側の垂直方向に設けられた保持基準、符号206a,206bは光学ハウジング203のベース側に設けられた支持部である。
【0093】
図9において、走査光学素子201は、図8で示した各光学素子を保持する光学ハウジング203に設けられた支持部206a,206b上に配置され支持される。走査光学素子201には、図示するように、保持部202(202´)が走査光学素子201と支持部206a,206bとの接する面に設けられている。保持部202,202´は、図9(d)のAに示すように、太さ(幅)が均一ではなく、太い部分と細い部分の形状(なだらかに幅が変化する形状も可)を有している。この幅の太い(広い)部分によって走査光学素子201が光学ハウジング203に保持される。
【0094】
このとき、走査光学素子301は光学ハウジング203上の保持基準205(図9(b),(c)参照)に接し、加圧部剤204によって所定の圧力で付勢されることにより、図中の矢印の方向の位置決めが行なわれる。
【0095】
図10は、走査光学素子201が保持される光学ハウジング203を上方からみた説明図である。走査光学素子201の保持部202(202´)は、光学ハウジング203に保持部202(202´)より大きく空けられた開口部Bを通り、矢印の方向へスライドし、保持部202(202´)の幅の狭い部分と略同じ幅の開口部B´に収まる。この際、走査光学素子201をスライドするときに、支持部206a,206bに引っかからないようにするため、図示するように、線lより支持部206a,206bを上に配置(Bを線lより図で下側へ配置)することが望ましい。また、支持部が3つ以上ある場合には、支持部によって形成される多角形の内側に、少なくともBの一部が存在する配置とすることが望ましい。
【0096】
つぎに、上述の走査光学素子201を光学ハウジング203にセットする際の開口部BからB´の部分および支持部に、組み付けの容易性を図るために傾斜部を設ける例について図11を用いて説明する。図11(a)に示す断面図のように開口部BからB´にかかる部分に傾斜部203aを設け、(b)に示す平面部のように開口部BからB´にかかる部分(段差)に傾斜部203bを設ける。さらに(c)に示すように、支持部206に突起部分を傾斜部203cを設けて台形形状とする。
【0097】
すなわち、ここでは、走査光学素子201の組み付けを容易にするために、開口部B´の部分に傾斜部203aを設けたり、開口部B´の側面部分に傾斜部203bを設けることにより、保持部202,202´をB´に容易にかつ確実に組み付けることができる。また、支持部206a,206bについては、図11(c)に示すように、傾斜部203bを設けて、組み付け時に走査光学素子201が引っかからないようにすることにより、組み付け性を向上させることが可能となる。
【0098】
このように、走査光学素子201をリサイクルするために、走査光学素子201に保持部202,202´それぞれを対称位置に設けることにより、保持部202による組み付けを行ない、その後のリサイクル時には走査光学素子201をひっくり返して保持部202´を用いた組み付けが実現する。
【0099】
ところで、図1(b)、(c)で示した例では、走査光学素子201を加圧部材204により加圧して固定することにより保持する構成について説明したが、この他に、接着による固定方法について以下に説明する。近年、作業性や低コストなどの有利性から接着剤による光学素子を固定する方法がよく用いられている。ところが、光学素子をリサイクル使用する場合、接着剤として強力なものが用いられるため、取り外すときにその部分を破壊するため再使用に影響があったり、取り外し作業が面倒であるといった不具合があった。そこで、この実施の形態では、このような接着による光学素子の固定を考慮した例について図12を用いて説明する。
【0100】
図12は、本発明の実施の形態にかかる光学素子の接着による保持構造を示す説明図である。ここでは、上述の不具合を解消するために、図示するように保持部202,202´に切れ目202aを設ける。この切れ目202aを設けることにより、前述した解体工程(図1のステップS2参照)において、保持部202,202´を折れやすくする。すなわち、リサイクル使用時に解体作業を行なう際に、この切れ目202aを折ることで解体作業が簡単に行なえ、かつ走査光学素子201の光学的機能に影響を及ぼす可能性が極めて少なくすることができる。
【0101】
ところで、切れ目202aを折って保持部202を切断すると、その保持部202がなくなってしまってリサイクル使用不可となってしまうので、リユース時には走査光学素子201に対し保持部202と対称な位置に設けられた保持部202´を使用する。これにより、保持部202を破壊してもリサイクル使用することが可能になる。さらに、図13に示すように上述した保持部202,202´の形態の他にその個数を保持部202a,202´a,202b,202´bというように複数対設けることにより、リサイクル使用可能回数をその分増やすことができる。
【0102】
また、上記接着によって走査光学素子201を固定する場合、光学ハウジング203へ精度よく固定することが要求される。接着剤は2つのものを固定する際に接着層のスペース(厚さ)が必要となる。そこで、図12に示すように、その厚さを見込んで光学ハウジング203と保持部202との間に接着層210を設ける。この際、接着剤は収縮を起こす場合があり、そのような接着剤を用いる場合は、接着剤の収縮分を見込んで接着層210の厚さを適宜設定すればよい。
【0103】
すなわち、収縮を起こすと図12において走査光学素子201は上方へ押し上げられる。よって、接着時に収縮分だけ上方から押しこんだ状態で接着することにより、収縮後、狙いの精度位置で保持することができる。
【0104】
なお、上述の実施の形態では、走査光学素子201を光学ハウジング203から取り外す方法として、走査光学素子201に設けられた保持部202を折る方法について言及したが、この他にニッパなどの工具を用いて保持部202を切れ目202aに沿って切断してもよい。
【0105】
したがって、上述した走査光学素子201の保持方法(構造)とすることにより、この実施の形態で説明した光学素子のリサイクル方法およびリサイクル装置において、使用済みや寿命に達したなどの理由から回収した画像形成装置(デジタル複写機、レーザプリンタなど)、スキャナ装置、あるいは走査光学装置の各光学素子をリユースする際に、保持部分がレンズ部分などから離れた部分とし、その部分を何らかの方法で解体する構造であるため、光学的機能に影響を与えにくい解体工程が実現する。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる光学素子のリサイクル方法によれば、装置から光学素子ユニットを取り外し、取り外した光学素子ユニットを清掃し、清掃した光学素子ユニットを検査し、検査結果に基づいて、光学素子ユニットを再利用可能なユニットと再利用不可能なユニットに仕分けして、再利用可能な光学素子ユニットのデータを入力し、日単位で、装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出し、この比率を前記光学素子ユニットの回収前の使用条件に基づき補正することとしたので、再利用可能な光学素子ユニットの管理を効率的に行なうことが可能な光学素子のリサイクル方法を提供することが可能となるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる光学素子のリサイクル方法によれば、再利用不可能として仕分けされた光学素子ユニットの使用条件として回収前の使用のされ方および/または回収地域の情報を含むことにより、回収されてきた地域などの影響による微妙な比率の変化を考慮することが可能になるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる光学素子のリサイクル方法によれば、補正工程に加工時の環境情報に基づく補正を行うことにより、加工時の環境などの影響による微妙な比率の変化を考慮することが可能になるという効果を奏する。
【0107】
また、請求項にかかる光学素子のリサイクル方法によれば、請求項1、2または3にかかる発明において、再利用不可能として仕分けされた光学素子ユニットから光学素子単品を取り外し、分解された光学素子単品を清掃し、清掃された光学素子単品を検査し、検査結果に基づいて、光学素子単品を再利用可能なものと再利用不可能なものとに仕分けして、再利用可能な光学素子単品のデータを入力し、日単位で、分解された光学素子ユニットに対する再利用可能な光学素子単品の比率を算出することとしたので、請求項1にかかる発明の効果に加えて、再利用可能な光学素子単品の管理を効率的に行なうことが可能な光学素子のリサイクル方法を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0108】
また、請求項にかかる光学素子のリサイクル方法によれば、請求項1から4の何れか一つにかかる発明において、光学素子はレンズユニットであり、光学素子単品はレンズであることとしたので、上記発明の効果に加えて、再利用可能な光学素子ユニットまたは光学素子単品の管理を効率的に行なうことが可能となるという効果を奏する。
【0110】
また、請求項にかかる光学素子のリサイクル方法によれば、請求項1〜5の何れか一つにかかる発明において、日単位で算出されるリサイクル処理に投入された光学素子の数に対する再利用可能と判断された光学素子の数の比率に基づいて、装置投入数に対する再利用可能な光学素子の個数の予測発生比率を算出することとしたので、請求項4にかかる発明の効果に加えて、再利用な光学素子の個数を予測することができ、計画的に部品の加工組立製造を行なうことが可能となり、これにより、加工製造組立工程における工程設定および投入人員・投入時間の無駄を省くことが可能な光学素子のリサイクル方法を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0112】
また、請求項7にかかる光学素子のリサイクル管理装置によれば、リサイクル工程で、装置から取り外された光学素子ユニットのうち、再利用可能と判断された光学素子ユニットのデータを入力し、入力される再利用可能と判断された光学素子ユニットのデータを第1の記憶手段に記憶し、第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、日単位で、前記リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出し、日単位のリサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を第2の記憶手段に記憶することとしたので、再利用可能な光学素子ユニットの管理を効率的に行なうことが可能な光学素子のリサイクル管理装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0113】
また、請求項8にかかる光学素子のリサイクル管理装置によれば、請求項7にかかる発明において、リサイクル工程で、再利用不可能と判断された光学素子ユニットから取り外された光学素子単品のうち、再利用可能と判断された光学素子単品のデータを入力し、日単位で、前記分解された光学素子ユニットに対する再利用可能な光学素子単品の比率を算出することとしたので、請求項1にかかる発明の効果に加えて、再利用可能な光学素子単品の管理を効率的に行なうことが可能な光学素子のリサイクル方法を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0114】
また、請求項9にかかる光学素子のリサイクル管理装置によれば、請求項7または8にかかる発明において、光学素子ユニットはレンズユニットであり、光学素子単品はレンズであることとしたので、請求項7または8にかかる発明の効果に加えて、再利用可能な光学素子ユニットまたは光学素子単品の管理を効率的に行なうことが可能となるという効果を奏する。
【0115】
また、請求項10にかかる光学素子のリサイクル管理装置によれば、リサイクル工程で、装置から取り外された光学素子のうち、再利用可能と判断された光学素子のデータを入力し、入力される再利用可能と判断された光学素子のデータを第1の記憶手段に記憶し、第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、日単位で、リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子の個数の比率を算出し、算出された、日単位のリサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子の個数の比率を第2の記憶手段に記憶し、在庫のある再利用可能な光学素子の個数と、新規な装置製造台数とを比較して、光学素子の新規組立必要台数を算出することとしたので、計画的に光学素子の加工製造を行なうことができ、加工製造組立工程における無駄を省くことが可能な光学素子のリサイクル管理装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0116】
また、請求項11にかかる光学素子のリサイクル管理装置によれば、請求項10にかかる発明において、第2の記憶手段に記憶された、日単位で算出されるリサイクル処理に投入された光学素子の数に対する再利用可能と判断された光学素子の数の比率に基づいて、装置投入数に対する再利用可能な光学素子の個数の予測発生比率を算出することとしたので、請求項10にかかる発明の効果に加えて、計画的に部品の加工組立製造を行なうことが可能となり、これにより、加工製造組立工程における工程設定および投入人員・投入時間の無駄を省くことが可能な光学素子のリサイクル管理装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0117】
また、請求項12にかかる光学素子のリサイクル管理装置によれば、請求項11にかかる発明において、予定投入台数と算出された発生予測比率とに基づいて、予定投入台数に対する再利用可能な光学素子の発生予測個数を算出し、新規な装置製造台数と算出された予定投入台数に対する再利用可能な光学素子の発生予測個数に基づいて、新規な装置製造台数に対する光学素子の新規組立必要台数を予測することとしたので、請求項11にかかる発明の効果に加えて、全製造予定数に対する新規光学素子の加工組立製造必要台数を予測することができ、月間(年間)の組立ラインの稼働・人員配置・工程設定について精度のよい計画を立てることが可能な光学素子のリサイクル管理装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるリサイクル方法の処理工程を説明するためのフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態にかかるリサイクル管理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のファイル装置のレンズユニット個別データファイルの具体例を示す図表である。
【図4】図2のファイル装置のレンズ単体個別データファイルの具体例を示す図表である。
【図5】図2のファイル装置の再利用比率ファイルの具体例を示す図表である。
【図6】レンズユニットの新規組み立て必要台数を算出する処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】リサイクル対象となるレンズユニット(光学素子)を含む装置(光学装置)の概略構成を示す説明図である。
【図8】走査光学系の概略構成を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかる光学素子の保持構造を示す説明図である。
【図10】図9の走査光学素子が保持される光学ハウジングを上方からみた説明図である。
【図11】図9における走査光学素子の組み付けの容易性を図るために傾斜部を設ける例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態にかかる走査光学素子の接着による保持構造を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態にかかる走査光学素子の保持部を複数設けた例を示す説明図である。
【符号の説明】
100 リサイクル管理装置
101 入力部
102 CPU
103 RAM
104 表示部
105 プリンタ部
106 記録媒体ドライブ装置
107 記録媒体
108 ファイル装置
201 走査光学素子
202,202´ 保持部
202a 切れ目
203 光学ハウジング
210 接着層

Claims (12)

  1. 光学素子ユニットを装置から取り外して、再利用する光学素子のリサイクル方法において、
    装置から光学素子ユニットを取り外す解体工程と、
    前記取り外した光学素子ユニットを清掃する清掃工程と、
    前記清掃した光学素子ユニットを検査する検査工程と、
    前記検査結果に基づいて、光学素子ユニットを再利用可能なユニットと再利用不可能なユニットに仕分ける仕分け工程と、
    再利用可能な光学素子ユニットのデータを入力するデータ入力工程と、
    日単位で、装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出する光学素子ユニット比率算出工程と、
    前記比率を前記光学素子ユニットの回収前の使用条件に基づき補正する補正工程と、
    を含むことを特徴とする光学素子のリサイクル方法。
  2. 前記使用条件には前記光学素子ユニットの回収前の使用のされ方および/または回収地域の情報を含むことを特徴とする光学素子のリサイクル方法。
  3. 前記補正工程に加工時の環境情報に基づく補正を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の光学素子のリサイクル方法。
  4. さらに、
    前記仕分け工程で、再利用不可能として仕分けされた光学素子ユニットから光学素子単品を取り外す分解工程と、
    前記分解された光学素子単品を清掃する清掃工程と、
    前記清掃された光学素子単品を検査する検査工程と、
    前記検査結果に基づいて、光学素子単品を再利用可能なものと再利用不可能なものとに仕分ける仕分け工程と、
    再利用可能な光学素子単品のデータを入力するデータ入力工程と、
    日単位で、前記分解された光学素子ユニットに対する再利用可能な光学素子単品の比率を算出する光学素子単品比率算出工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1、2または3に記載の光学素子のリサイクル方法。
  5. 前記光学素子ユニットはレンズユニットであり、前記光学素子単品はレンズであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の光学素子のリサイクル方法。
  6. さらに
    置投入数に対する再利用可能な光学素子の個数の予測発生比率を算出する予測発生比率予測工程を含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の光学素子のリサイクル方法。
  7. 光学素子ユニットを装置から取り外して、再利用する光学素子のリサイクル工程で、リサイクル情報を管理する光学素子のリサイクル管理装置において、
    前記光学素子のリサイクル工程は、
    装置から光学素子ユニットを取り外す解体工程と、
    前記取り外した光学素子ユニットを清掃する清掃工程と、
    前記清掃した光学素子ユニットを検査する検査工程と、
    前記検査結果に基づいて、光学素子ユニットを再利用可能なユニットと再利用不可能なユニットに仕分ける仕分け工程と、
    再利用可能な光学素子ユニットのデータを入力するデータ入力工程と、
    日単位で、装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出する光学素子ユニット比率算出工程と、
    前記比率を前記光学素子ユニットの回収前の使用条件に基づき補正する補正工程と、
    を含み、
    前記リサイクル工程で、装置から取り外された光学素子ユニットのうち、再利用可能と判断された光学素子ユニットのデータを入力するデータ入力手段と、
    前記データ入力手段から入力される再利用可能と判断された光学素子ユニットのデータを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、日単位で、前記リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出する光学素子ユニット比率算出手段と、
    前記光学素子ユニット比率算出手段で算出された、日単位の前記リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を記憶する第2の記憶手段と、
    を備えたことを特徴とする光学素子のリサイクル管理装置。
  8. さらに、
    前記リサイクル工程で、再利用不可能と判断された光学素子ユニットから取り外された光学素子単品のうち、再利用可能と判断された光学素子単品のデータを入力する第2のデータ入力手段と、
    前記第2のデータ入力手段から入力される再利用可能と判断された光学素子単品のデータを記憶する第3の記憶手段と、
    前記第3の記憶手段に記憶されたデータに基づき、日単位で、前記分解された光学素子ユニットに対する再利用可能な光学素子単品の個数の比率を算出する光学素子単品比率算出手段と、
    前記光学素子単品比率算出手段で算出された、日単位の前記分解されたレンズユニットに対する再利用可能な光学素子単品の個数の比率を記憶する第4の記憶手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の光学素子のリサイクル管理装置。
  9. 前記光学素子ユニットはレンズユニットであり、前記光学素子単品はレンズであることを特徴とする請求項7または8に記載の光学素子のリサイクル管理装置。
  10. 光学素子を装置から取り外して、再利用する光学素子のリサイクル工程で、リサイクル情報を管理するリサイクル管理装置において、
    前記光学素子のリサイクル工程は、
    装置から光学素子ユニットを取り外す解体工程と、
    前記取り外した光学素子ユニットを清掃する清掃工程と、
    前記清掃した光学素子ユニットを検査する検査工程と、
    前記検査結果に基づいて、光学素子ユニットを再利用可能なユニットと再利用不可能なユニットに仕分ける仕分け工程と、
    再利用可能な光学素子ユニットのデータを入力するデータ入力工程と、
    日単位で、装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子ユニットの個数の比率を算出する光学素子ユニット比率算出工程と、
    前記比率を前記光学素子ユニットの回収前の使用条件に基づき補正する補正工程と、
    を含み、
    前記リサイクル工程で、装置から取り外された光学素子のうち、再利用可能と判断された光学素子のデータを入力するデータ入力手段と、
    前記データ入力手段から入力される再利用可能と判断された光学素子のデータを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、日単位で、前記リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子の個数の比率を算出する光学素子比率算出手段と、
    前記光学素子比率算出手段で算出された、日単位の前記リサイクル工程の装置の投入台数に対する再利用可能な光学素子の個数の比率を記憶する第2の記憶手段と、
    在庫のある再利用可能な光学素子の個数と、新規な装置製造台数とを比較して、光学素子の新規組立必要台数を算出する光学素子の新規組立必要台数算出手段と、
    を備えたことを特徴とする光学素子のリサイクル管理装置。
  11. さらに、
    前記第2の記憶手段に記憶された、日単位で算出されるリサイクル処理に投入された光学素子の数に対する再利用可能と判断された光学素子の数の比率に基づいて、装置投入数に対する再利用可能な光学素子の個数の予測発生比率を算出する予測発生比率予測手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載の光学素子のリサイクル管理装置。
  12. さらに、
    予定投入台数と前記予測発生比率予測手段で算出された前記発生予測比率とに基づいて、予定投入台数に対する再利用可能な光学素子の発生予測個数を算出する発生個数予測手段と、
    新規な装置製造台数と算出された予定投入台数に対する再利用可能な光学素子の発生予測個数に基づいて、新規な装置製造台数に対する光学素子の新規組立必要台数を予測する光学素子の新規組立必要台数予測手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項11に記載の光学素子のリサイクル管理装置。
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