JP2000110289A - 床の遮音構造と建物、建物ユニットおよびユニット建物 - Google Patents

床の遮音構造と建物、建物ユニットおよびユニット建物

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JP2000110289A
JP2000110289A JP10326677A JP32667798A JP2000110289A JP 2000110289 A JP2000110289 A JP 2000110289A JP 10326677 A JP10326677 A JP 10326677A JP 32667798 A JP32667798 A JP 32667798A JP 2000110289 A JP2000110289 A JP 2000110289A
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sound insulation
ceiling
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building
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JP10326677A
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English (en)
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Toshiya Onizuka
俊哉 鬼塚
Takahiro Ariga
貴弘 有我
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床振動によって発生する音の遮断がよく、し
かも、床振動が固体伝播によって伝わり難い床の遮音構
造と、この床の遮音構造を備えた建物、建物ユニットお
よびユニット建物を提供する。 【解決手段】 床パネル3は遮音シート61を床根太3
1の下面に、床材32の下方を覆った状態にして取り付
けたものであり、この床パネル3を建物の構造材(柱1
1)に設けられた係止部15に載せて取り付けた床の遮
音構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遮音性の優れた床の
遮音構造と、この床の遮音構造を採用した建物、建物ユ
ニットおよびユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上階の床の上を歩いたり床の上に
物を落下させると、床が振動し、この振動によって発生
する空気音が下階に響いて、下階に居る人の迷惑にな
る。かかることを防ぐために従来種々な床の遮音構造が
知られている。例えば、特許第2625321号公報
(以後従来例1と称する)には、上階の床と下階の天井
との間にある上階の床材を支える床根太の下面に石膏ボ
ード等の遮音板が床材の下方を覆った状態に取り付けら
れた床の遮音構造が記載されている。
【0003】又、特公平4−139号公報(従来例2と
称する)には、ウエッブとフランジとからなる鋼製の相
対する床梁と、この相対する床梁の間に架け渡された鋼
製の床小梁と、床梁と床小梁の端部とを連結する連結片
とからなる床構造であって、床梁のウエッブ面と連結片
との間にゴム等の防振材を挟んで床梁と連結片が、又、
床小梁と連結片との間にゴム等の防振材を挟んで床小梁
と連結片が、それぞれ連結されている床の遮音構造が記
載されている。
【0004】又、特開昭60−112950号公報(従
来例3と称する)には、床の下面に野縁受けレールが緩
衝材を介して取り付けられ、この野縁受けレールに天井
板が取り付けられた床の遮音構造が記載されている。
又、特開昭59−453号公報(従来例4と称する)に
は、石膏ボード等の天井材の裏面(上面)に遮音材が一
体に貼着された床の遮音構造が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例1記載
の床の遮音構造では、床根太の下面に石膏ボードの遮音
板が床材の下方を覆った状態に取り付けられているか
ら、上階の床の上を歩いたり床の上に物を落下させたり
して床材や床根太が振動し、この振動によって発生する
空気音が床材の下方を覆っている遮音板によって遮断さ
れ、ある程度遮音効果があるが、床材や床根太の振動が
固体伝播によってこの石膏ボードを振動させ、この振動
が石膏ボードの面全体に拡散し、この振動によって発生
する空気音の放射面積が大きくなり、遮音材の本来の遮
音性能が十分発揮できないという問題がある。
【0006】従来例2では、床梁と連結材との間や、連
結材と床小梁との間にゴム等の防振材を挟んでいるか
ら、床の上を歩いたり床の上に物を落下させて床が振動
しても、この振動を防振材が吸収する。従って、この振
動が固体伝播によって床梁に伝わり難い。しかし、床小
梁とこの床小梁の上に取り付けられた床材が振動し、こ
の振動によって発生する空気音は直接天井に伝わるので
遮音効果が不十分である。
【0007】従来例3では、床の下面に野縁受けレール
が緩衝材等を介して取り付けられているが、かかる構造
にするには天井と床との間に広いスペースが必要とな
る。従って、上階の床と下階の天井との間が広いビル等
では採用できるが、一般の住宅では上階の床と下階の天
井との間が狭く、かかる床の遮音構造を採用できない。
【0008】従来例4では、天井材の裏面(上面)に遮
音材を貼着しているが、和室等のように、天井下地材の
下面に化粧合板等の天井仕上げ材を取り付けた天井構造
では天井下地材と天井仕上げ材との間に生ずる共鳴を防
ぐことができない。このように、従来の床の遮音構造で
は次のような問題を解決する必要がある。即ち、上階の
床部分では床の振動を吸収する必要があると共に、固体
伝播によって振動の伝わることを防ぐ必要がある。又、
天井部分では上階の床と下階の天井との隙間が小さくて
も施工できる構造にすると共に、和室等の天井では天井
下地材と天井仕上げ材との間の共鳴を防ぐことが重要で
ある。
【0009】そこで本発明の目的は、従来例の床の遮音
構造の問題点を解決した遮音性能のよい床の遮音構造
と、この床の遮音構造を採用した建物、建物ユニットお
よびユニット建物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、上階の床と下階の天井との間に遮音材が取り付けら
れた床の遮音構造であって、前記床は床根太の上面に床
材が取り付けられたものであり、この床根太の下面に、
床材の下方を覆った状態にして遮音シートからなる前記
遮音材が取り付けられているものである。
【0011】請求項2記載の発明は、上階の床と下階の
天井との間に遮音材が取り付けられた床の遮音構造であ
って、この床根太の下部にコ字形の金属製補強材が、コ
字形の両側のフランジで床根太の両側面を挟んだ状態に
して取り付けられ、この金属製補強材のウエッブを介し
て床根太の下面に、床材の下方を覆った状態にして遮音
シートからなる前記遮音材が取り付けられているもので
ある。
【0012】請求項3記載の発明は、上階の床と下階の
天井との間に遮音材が取り付けられた床の遮音構造であ
って、この床根太の下面に、床材の下方を覆った状態に
して遮音シートからなる前記遮音材が当接され、この遮
音シートの下からコ字形の金属製補強材が、遮音シート
を介してコ字形の両側のフランジで床根太の両側面を挟
んだ状態にして取り付けられているものである。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項
3のいずれかに記載の発明に係り、前記床根太と隣の床
根太との間の遮音シートの上に木質板が載せられている
ものである。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の発明に係り、前記床根太の側面に
金属製補強板が取り付けられているものである。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の発明に係り、前記床根太の側面
に、断面コ字形の金属製補強板が取り付けられているも
のである。
【0016】請求項7記載の発明は、上階の床と下階の
天井との間に遮音材が取り付けられた床の遮音構造であ
って、前記床は床根太の上面に床材が取り付けられたも
のであり、前記遮音材は遮音板と制振シートからなる2
層構造の複合遮音シートであり、この複合遮音シートが
床根太の下面に、床材の下方を覆った状態にして取り付
けられているもである。
【0017】請求項8記載の発明は、上階の床と下階の
天井との間に遮音材が取り付けられた床の遮音構造であ
って、前記床は床根太の上面に床材が取り付けられたも
のであり、前記遮音材は遮音板と振動分離材とからな
り、この遮音板の複数枚が床材の下方を覆った状態に並
べられ、この遮音材が前記床根太の下面に取り付けら
れ、この遮音板と隣の遮音板の間に振動分離材が取り付
けられているものである。
【0018】請求項9記載の発明は、上階の床と下階の
天井との間に遮音材が取り付けられた床の遮音構造であ
って、前記床は床根太の上面に床材が取り付けられたも
のであり、前記遮音材は遮音板と制振テープとからな
り、この遮音板が前記床根太の下面に制振テープを挟ん
で床材の下方を覆う状態に取り付けられているものであ
る。
【0019】請求項10記載の発明は、下階の上に上階
が設けられた建物において、前記上階には、請求項1〜
請求項9のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた床が
設けられ、この床の下方に下階の天井が設けられている
ものである。
【0020】請求項11記載の発明は、下階の建物ユニ
ットの上に取り付けられる上階の建物ユニットであっ
て、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の床の遮音構
造を備えた床が設けられ、この床の下方に下階の天井が
設けられているものである。
【0021】請求項12記載の発明は、下階の建物ユニ
ットの上に上階の建物ユニットが取り付けられたユニッ
ト建物において、前記上階の建物ユニットには、請求項
1〜請求項9のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた
床が設けられ、この床の下方に下階の天井が設けられて
いるものである。
【0022】請求項13記載の発明は、上階の床と下階
の天井との間に遮音材が取り付けられた床の遮音構造で
あって、前記下階の天井は野縁の下面に天井下地材が取
り付けられ、この天井下地材の下方に天井仕上げ材が取
り付けられたものであり、重量シートからなる前記遮音
材が天井仕上げ材の上面に取り付けられているものであ
る。
【0023】請求項14記載の発明は、上階の床と下階
の天井との間に遮音材が取り付けられた床の遮音構造で
あって、前記下階の天井は野縁の下面に天井下地材が取
り付けられ、この天井下地材の下方に制振材からなる前
記遮音材を挟んで、枠体とこの枠体の下面に取り付けら
れた天井仕上げ材とからなる天井パネルが取り付けられ
ているものである。
【0024】請求項15記載の発明は、請求項13また
は請求項14記載の発明に係り、前記天井下地材と天井
仕上げ材との間に吸音材が設けられているものである。
【0025】請求項16記載の発明は、下階の上に上階
が設けられた建物において、前記上階には、上階の床が
設けられ、この上階の床の下方に、請求項13〜請求項
15のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた下階の天
井が設けられているものである。
【0026】請求項17記載の発明は、下階の建物ユニ
ットの上に取り付けられる上階の建物ユニットであっ
て、上階の床が設けられ、この上階の床の下方に、請求
項13〜請求項15のいずれかに記載の床の遮音構造を
備えた下階の天井が設けられているものである。
【0027】請求項18記載の発明は、下階の建物ユニ
ットの上に上階の建物ユニットが取り付けられたユニッ
ト建物において、前記上階の建物ユニットには、上階の
床が形成され、この上階の床の下方に、請求項13〜請
求項15のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた下階
の天井が設けられているものである。
【0028】請求項1〜請求項4記載の発明における遮
音シートとは、柔軟で遮音効果の大きいシートをいい、
かかる遮音シートとしては、鉛シート、ゴムシート、軟
質ポリ塩化ビニル樹脂シートの如き軟質の合成樹脂シー
ト、アスファルトシート等が好適であり、特に、鉛シー
トが好適である。
【0029】請求項4記載の発明における木質板とは、
木板、パーチクルボード、オリエンテッドストランドボ
ード(OSB)、合板等木板や木材を加工した板をい
い、特に、パーチクルボード、OSB、合板等の比較的
重量のあるものが、床根太からの振動が遮音シートに伝
わっても、この木質板が振動し難いので好適である。請
求項7〜請求項9記載の発明における遮音板とは遮音効
果の大きい板状体であり、かかる遮音板としては、パー
チクルボード、石膏ボード等がある。
【0030】請求項7記載の発明における制振シートと
は、振動を減衰させる性能の大きいシートのことであっ
て、かかる制振シートとしては、ゴムシート、軟質合成
樹脂シート、シート状の合成樹脂発泡体、アスファルト
シート等がある。請求項8記載の発明における振動分離
材とは、柔軟で、音を一方から他方に伝え難い材料をい
う。例えば、この振動分離材を挟んで両側に遮音板が取
り付けられていると、一方の遮音板が振動しても他方の
遮音板にこの振動が伝わり難くなるものである。かかる
振動分離材としてはゴムや軟質の合成樹脂等がある。
【0031】請求項9記載の発明における制振テープと
は、請求項7記載の発明における制振シートをテープ状
にしたものや、このテープ状にしたものに粘着剤層を設
けたものや、基材自体が粘着性を有する制振シートをテ
ープ状にしたもの等がある。かかる制振テープとしては
基材自体が粘着性を有するアクリル系粘着テープが特に
好ましい。
【0032】請求項13記載の発明における重量シート
とは取り付けることによって天井仕上げ材が重くなり、
この天井仕上げ材を天井下地材と共鳴し難くするもので
ある。従って、この重量シートとしては比重が比較的小
さいものでは厚くして重くする必要があるが、比重が大
きいものは比較的薄くてもよい。本発明においては、比
重が大きいものが場所を取らないので好ましい。具体的
には、比重が3以上で厚みが0.3mm以上のシートが
好ましい。かかる重量シートとしては0.3〜1mmの
鉛シートが好ましい。この重量シートを天井仕上げ材の
上面全体に取り付けてもよいし一部部分に取り付けても
よい。特に、天井仕上げ材の上面の面積の30〜70%
を覆うように取り付けることが好ましい。
【0033】本発明における天井仕上げ材とは、天井下
地材の下方(室内側)に取り付ける化粧板のことであっ
て、好ましい天井仕上げ材としては、木目を有するシー
トを合板の上に貼り付けた化粧合板を挙げることができ
る。又、天井下地材とは、この下に取り付けられた化粧
板と共に天井を構成するものであって、種々な板が使用
できる。例えば、好ましい天井下地材としては、石膏ボ
ードを挙げることができる。
【0034】請求項13記載の発明においては、天井下
地材の下方に天井仕上げ材を取り付けているが、この天
井下地材の取付方法としては、天井仕上げ材を天井下地
材に直接取り付けてもよいし、天井仕上げ材を枠体に取
り付けて天井パネルにし、この天井パネルの枠体を天井
下地材に取り付けてもよい。後者が天井仕上げ材の上に
重量シートを取り付け易くなるので好ましい。
【0035】請求項14記載の発明における制振材と
は、請求項7記載の発明における制振シートに使用する
材料と同じ種類の材料が使用できる。かかる制振材とし
ては、ゴム、軟質合成樹脂、合成樹脂発泡体、アスファ
ルト等がある。特にポリエチレン発泡体や合成ゴムが好
適である。請求項15記載の発明に使用する吸音材と
は、音を吸収する性質のよい材料であって、ガラスウー
ル、岩綿、岩綿吸音板、ポリスチレン発泡体等の合成樹
脂発泡体等が好適である。
【0036】(作用)請求項1記載の発明では、床根太
の下面に、床材の下方を覆った状態にして遮音シートか
らなる遮音材が取り付けられているから、上階の床の上
を人が歩いたり床の上に物を落下させたりして床材や床
根太が振動し、この振動によって空気音が発生しても、
この空気音は床材の下方を覆った状態に取り付けられて
いる遮音シートによって遮蔽される。又、床材や床根太
が振動しても、この床根太の下側にある遮音シートは柔
軟であるために、この床材や床根太の振動は遮音シート
に吸収され、横方向へ固体伝播し難い。
【0037】請求項2記載の発明では、床根太の下部に
コ字形の金属製補強材が、コ字形の両側のフランジで床
根太の両側面を挟んだ状態にして取り付けられているか
ら、床根太が金属製補強材によって補強されると同時
に、この床根太の重量が大きくなって振動し難くなる。
又、この金属製補強材のウエッブを介して遮音シートか
らなる遮音材が床根太の下面に、床材の下方を覆った状
態にして取り付けられているから、床材や床根太が振動
して空気音が発生しても、この空気音は床材の下方を覆
った状態にして取り付けられている遮音シートによって
遮断されるし、床材や床根太の振動は横方向へ固体伝播
し難い。
【0038】請求項3記載の発明では、床根太の下面
に、床材の下方を覆った状態にして遮音シートからなる
遮音材が当接され、この遮音シートの下からコ字形の金
属製補強材が、遮音シートを介してコ字形の両側のフラ
ンジで床根太の両側面を挟んだ状態にして取り付けられ
ているから、床根太が金属製補強材によって補強される
と同時に、この床根太の重量が大きくなって振動し難く
なるし、又、遮音シートは、金属製補強材で押し付けら
れて取り付けられ床根太に強固に取り付けられる。又、
床材や床根太が振動して空気音が発生しても、この空気
音は床材の下方を覆った状態にして取り付けられている
遮音シートによって遮断されるし、床材や床根太の振動
は横方向へ固体伝播し難い。
【0039】請求項4記載の発明は、床根太と隣の床根
太との間の遮音シートの上に木質板が載せられているか
ら、床根太からの振動が遮音シートに伝わっても、この
遮音シートの上に載せられている木質板は振動し難い。
その結果、遮音シート全体が振動し難く、床材や床根太
の振動が遮音シートによって遮断される。
【0040】請求項5記載の発明では、床根太の側面に
金属製補強板が取り付けられているから、床根太が金属
製補強板によって補強されると同時に、この床根太の重
量が大きくなって振動し難くなる。
【0041】請求項6記載の発明では、床根太の側面
に、断面コ字形の金属製補強板が取り付けられている。
この断面コ字形の金属製補強板は、断面コ字形のフラン
ジがあるだけ平板の金属補強板より機械的強度が大きく
重量が大きい。従って、この金属製補強板を取り付けた
床根太は振動し難く、遮音性の良好な遮音床となる。
【0042】請求項7記載の発明では、遮音材は遮音板
と制振シートとからなる複合遮音シートであり、この複
合遮音シートが床根太の下面に、床材の下方を覆った状
態にして取り付けられているから、上階の床の上を人が
歩いたり床の上に物を落下させたりして床材や床根太が
振動しても、床根太の下面に取り付けられている制振シ
ートによって吸収されるし、この振動によって空気音が
発生しても、この空気音は床根太の下面に、床材の下方
を覆った状態にして取り付けられている遮音板によって
遮蔽される。又、床材や床根太が振動しても、この床材
や床根太の振動は制振シートによって減衰され横方向へ
固体伝播し難い。
【0043】請求項8記載の発明では、遮音材は遮音板
と振動分離材とからなり、遮音板の複数枚が床材の下方
を覆った状態に並べられ、この遮音板が床根太の下面に
取り付けられ、この遮音板と隣の遮音板との間に振動分
離材が取り付けられているから、上階の床の上を人が歩
いたり床の上に物を落下させたりして床材や床根太が振
動し、この振動によって空気音が発生しても、この空気
音は床材の下方を覆った状態に並べられて床根太の下面
に取り付けられた遮音板によって遮蔽される。又、この
床材や床根太の振動は、遮音板と隣の遮音板との間に取
り付けられている振動分離材によって隣の遮音板に伝わ
り難く、その結果、この振動が遮音板全体に拡散しな
い。即ち、振動が固体伝播によって遮音板全体に伝わら
ない。その結果、遮音板の遮音性能が十分発揮できる。
【0044】請求項9記載の発明では、遮音材は遮音板
と制振テープとからなり、この遮音板が床根太の下面に
制振テープを挟んで、床材の下方を覆った状態にして取
り付けられているから、上階の床の上を人が歩いたり床
の上に物を落下させたりして床材や床根太が振動し、こ
の振動によって空気音が発生しても、この空気音は床材
の下方を覆った状態に取り付けられている遮音板によっ
て遮蔽される。又、この床材や床根太の振動は、床根太
と遮音板との間にある制振テープによって減衰され、遮
音板全体に振動が伝わり難い。即ち、固体伝播によって
振動が全体に伝わらない。その結果、遮音板の遮音性能
が十分発揮できる。
【0045】請求項10記載の発明では、上階には、請
求項1〜請求項9のいずれかに記載の床の遮音構造を備
えた床が設けられ、この床の下方に下階の天井が設けら
れているから、この建物は請求項1〜請求項9記載の発
明の作用の項で述べたように極めて優れた遮音性能を有
する床構造を備えた建物である。
【0046】請求項11記載の発明では、請求項1〜請
求項9のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた床が設
けられ、この床の下方に下階の天井が設けられている上
階の建物ユニットであるから、この上階の建物ユニット
は請求項1〜請求項9記載の発明の作用の項で述べたよ
うに極めて優れた遮音性能を有する床構造を備えた建物
ユニットであるし、運搬時に、フォークリフト等の建物
ユニットを運搬する運搬具によって天井板の上方にある
遮音材を痛めることがない。
【0047】請求項12記載の発明では、下階の建物ユ
ニットの上に上階の建物ユニットが取り付けられたユニ
ット建物であるから、設備の整った工場で寸法精度のよ
い建物ユニットを簡単に、しかも、速く製造することが
できるし、この建物ユニットを施工現場に運搬し、上階
の建物ユニットを下階の建物ユニットの上に据え付ける
だけで、ユニット建物が完成する。
【0048】そして、上階の建物ユニットには、請求項
1〜請求項9のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた
床が設けられ、この床の下方に下階の天井が設けられて
いるから、請求項1〜請求項9記載の発明の作用の項で
説明したように、優れた遮音性能を有する床構造を備え
たユニット建物であるし、又、天井と床との間が狭くと
も施工できる。
【0049】請求項13記載の発明では、下階の天井は
野縁の下面に天井下地材が取り付けられ、この天井下地
材の下方に天井仕上げ材が取り付けられたものであるか
ら、上階の床の上を人が歩いたり床の上に物を落下させ
たりして上階の床が振動し、この振動によって空気音が
発生しても、この空気音は下階の天井である天井下地材
と天井仕上げ材によって遮断される。
【0050】又、この上階の床の振動が下階の天井下地
材に固体伝播によって伝わっても、重量シートからなる
遮音材が天井仕上げ材の上面に取り付けられているか
ら、天井下地材の振動と、重量シートが取り付けられた
天井仕上げ材の振動とが大きく異なる。従って、この両
方の振動が打ち消されて共鳴しない。又、天井は天井下
地材と、天井仕上げ材と、天井仕上げ材に取り付けられ
た重量シートからなるので、例えば、予め重量シートを
取り付けた天井仕上げ材を天井下地材に取り付けること
により、上階の床と下階の天井との間が狭くても施工で
きる。
【0051】請求項14記載の発明では、下階の天井は
野縁の下面に天井下地材が取り付けられ、この天井下地
材の下方に制振材からなる遮音材を挟んで、枠体とこの
枠体の下面に取り付けられた天井仕上げ材とからなる天
井パネルが取り付けられているから、上階の床の上を人
が歩いたり床の上に物を落下させたりして上階の床が振
動し、この振動によって空気音が発生しても、この空気
音は下階の天井である天井下地材と、天井パネルに取り
付けられた天井仕上げ材によって遮蔽されたり吸収され
る。
【0052】又、上階の床の振動が下階の天井下地材に
固体伝播によって伝わっても、天井下地材と天井パネル
の枠体との間にある制振材がこの振動を減衰して天井パ
ネルに伝わり難く全体が共鳴することがない。又、天井
は天井下地材と、天井パネルからなるので、例えば、予
め天井下地材を設けていて、この天井下地材に制振材を
挟んで天井パネルの枠体を押し付けて、天井下地材に天
井パネルを取り付けることにより、上階の床と下階の天
井との間が狭くても施工できる。
【0053】請求項15記載の発明では、天井下地材と
天井仕上げ材との間に吸音材が設けられているから、床
振動によって発生した空気音がこの吸音材で吸収され、
全体が共鳴し難くなり、請求項13や請求項14記載の
床の遮音作用が更に良くなる。
【0054】請求項16記載の発明は、上階には、上階
の床が設けられ、この上階の床の下方に、請求項13〜
請求項15のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた下
階の天井が設けられているから、請求項13〜請求項1
5の発明の作用の項で説明したように、優れた遮音性能
を有する床構造を備えた建物である。
【0055】請求項17記載の発明は、下階の建物ユニ
ットの上に取り付けられる上階の建物ユニットであっ
て、上階の床が設けられ、この上階の床の下方に、請求
項13〜請求項15のいずれかに記載の床の遮音構造を
備えた下階の天井が設けられている上階の建物ユニット
であるから、この建物ユニットは、請求項13〜請求項
15記載の発明の作用の項で説明したように、優れた床
の遮音性能を有する床構造備えた建物ユニットである
し、又、天井と床との間が狭くとも施工できる。
【0056】請求項18記載の発明は、下階の建物ユニ
ットの上に上階の建物ユニットが取り付けられたユニッ
ト建物であるから、設備の整った工場で寸法精度のよい
建物ユニットを簡単に、しかも、速く製造できるし、こ
の建物ユニットを施工現場に運搬し、上階の建物ユニッ
トを下階の建物ユニットの上に据え付けるだけで、ユニ
ット建物が完成する。
【0057】そして、この上階の建物ユニットには、上
階の床が形成され、この上階の床の下方に、請求項13
〜請求項15のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた
下階の天井が設けられているから、請求項13〜請求項
15記載の発明の作用の項で説明したように、優れた床
の遮音性能を有する床構造を備えた建物ユニットである
し、又、天井と床との間が狭くとも施工できる。
【0058】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の実施の形態としては、特に指定が
ないかぎり、壁構造の建物にも軸組構造の建物にも適用
できる。また、木造の建物にも適用できるし,鉄筋の建
物にも適用できる。又、在来工法の建物にも適用できる
し、ユニット建物にも適用できる。以下、実施例1〜実
施例6では、軸組構造のユニット建物を例に挙げて説明
する。
【0059】(実施例1)図1〜図4は本発明をユニッ
ト建物に適用した一実施例を示すもので、図1は遮音シ
ート押さえで遮音シートを取り付けている状態を示す説
明図、図2は図1の床部分を斜め方向から見た一部切欠
説明図、図3は建物ユニットの骨格を示す説明図、図4
は1階の建物ユニットの上に2階の建物ユニットを取り
付けている状態を骨格のみで示す説明図である。
【0060】図1〜図4において、Uはユニット建物で
あり、このユニット建物Uの一部分は、図4に示すよう
に、建物ユニット1と屋根ユニット5とからなる。建物
ユニット1は、図3に示すように、矩形の四隅に立設さ
れた4本の柱11と、この4本の柱11の下部を矩形の
辺に沿って連結した4本の床梁12とからなる骨格を備
えている。
【0061】この建物ユニット1には1階の建物ユニッ
ト1−1と2階の建物ユニット1−2の2種類ある。2
階の建物ユニット1−2は、建物ユニット1の骨格の下
部に床パネル3を設け、この床パネル3の下方に下階の
天井パネル7を設け、更に、壁を形成したり、仕上げを
行ったものである。
【0062】1階の建物ユニット1−1は、下階の天井
を形成する必要がないので、上記建物ユニット1の骨格
に、通常の床パネル3を設け、壁を形成したり、仕上げ
を行ったものである。そして、図4に示すように、1階
の建物ユニット1−1の上に2階以上の建物ユニット1
−2を取り付けると、上階と下階の間に床2と天井4が
同時に形成されるようになっている。
【0063】次に、2階の建物ユニット1−2の下部に
設けられる床2と天井4の構造を説明する。床パネル3
は、図2に示すように、複数の床根太31がほぼ平行に
並べられ、この両端を連結材33で連結することによっ
て枠体が形成され、この床根太31の上面に床材32が
取り付けられたものである。床根太31は断面矩形の長
尺体からなる木材である。床材32はパーチクルボード
からなる板材である。
【0064】6は遮音材であり、この遮音材6は鉛シー
トの遮音シート61であり、この遮音シート61は、図
1に示すように、床根太21の下面に、鋼製長尺体であ
る遮音シート押さえ36で上方に押し付けられ、この遮
音シート押さえ36から遮音シート61を貫通して床根
太31に打ち込まれた釘によって遮音シート61が、床
材32の下方を覆う状態にして床根太31の下面に取り
付けられている。
【0065】尚、本実施例では、この遮音シート61を
床根太31に取り付ける手段として、鋼製の遮音シート
押さえ36を使用したが、遮音シート押さえでなくと
も、例えば、タッカー、釘、木製の遮音シート押さえ等
適当な止着具で取り付けてもよい。そして、建物ユニッ
トの構造材である柱11にL字形の金具が取り付けられ
て係止部15が形成されていて、この係止部15の上に
床パネル3が載せられて床2が形成されている。
【0066】天井4は天井パネル7が取り付けられたも
のである。天井パネル7は、複数の野縁72がほぼ平行
に並べられ、この両端部が連結材で連結され、この野縁
72の下面に天井材73が取り付けられたものである。
屋根ユニット5は、図4に示すように、最上階の建物ユ
ニット1の上に載せるだけで屋根が形成できるようにな
っている。
【0067】次に、このユニット建物Uの施工方法およ
び作用について説明する。工場で、矩形の四隅に4本の
柱11を立設し、この4本の柱11の下部を矩形の辺に
沿って4本の床梁12で連結して建物ユニット1の骨格
を製造する。一方、複数の床根太31をほぼ平行に並
べ、この両端を連結材33で連結して枠体を製造する。
そして、この床根太31の上面に床材32を取り付けて
1階の建物ユニット1−1用の床パネル3を製造する。
【0068】そして、建物ユニット1の柱11にL字形
の金具を取り付けて係止部15を形成し、上方から係止
部15に床パネル3を載せて床2を形成し、更に、壁を
取り付けたり、仕上げを行ったりして1階の建物ユニッ
ト1−1を製造する。又、複数の床根太31をほぼ平行
に並べ、この両端を連結材で連結して枠体を製造する。
そして、この床根太31の上面に床材32を取り付け、
遮音シート61を床材32の下方を覆った状態にして床
根太31の下面に当接させ、この遮音シート61を遮音
シート押さえ36で押し付け、この遮音シート押さえ3
6から遮音シート61を貫通させて床根太31の下面に
釘を打ち込んで、遮音シート61を床根太31に取り付
けて2階の建物ユニット1−2用の床パネル3を製造す
る。
【0069】又、ほぼ平行な複数の野縁72の下面に天
井材73を取り付けて天井パネル7を製造する。そし
て、建物ユニット1の骨格の下部に天井パネル7を取り
付けて天井4を形成し、この天井パネル7の上方の建物
ユニット1の柱11にL字形の金具を取り付けて係止部
15を形成し、上方から係止部15に床パネル3を載せ
て床2を形成する。更に、壁を取り付けたり、仕上げを
行って2階の建物ユニット1−2を製造する。別に屋根
ユニット5を製造する。
【0070】このように設備の整った工場で建物ユニッ
ト1や屋根ユニット5を製造するので、この建物ユニッ
ト1と屋根ユニット5は、簡単に、しかも、速く製造で
きる。このようにして製造した1階の建物ユニット1−
1、2階の建物ユニット1−2、屋根ユニット5を施工
現場に運搬する。この際、床パネル3に取り付けられて
いる遮音材6は天井パネルの上方にあるので、フォーク
リフト等の建物ユニット1を運搬する運搬具等で傷ける
ことなく2階の建物ユニット1−2を施工現場に運搬す
ることができる。
【0071】施工現場では、予め、施工された基礎の上
に複数の1階の建物ユニット1−1を据え付け、この1
階の建物ユニット1−1の上に必要な数の2階の建物ユ
ニット1−2を据え付け、最上階の建物ユニット1の上
に屋根ユニット5を据え付け、仕上げを行うとユニット
建物Uが完成する。
【0072】このようにして完成したユニット建物Uで
は、2階の建物ユニット1−2の床パネル3の床根太3
1の下面に、軟質の遮音シート61が床材32の下方を
覆った状態にして取り付けられているから、2階の建物
ユニット1−2の床2の上を人が歩いたり床2の上に物
を落下させたりして床パネル3が振動し、この振動によ
って空気音が発生しても、この空気音は床材32の下方
を覆っている遮音シート61によって遮蔽される。
【0073】又、床2は床パネル3が遮音シート61を
介して係止部15に載せられているから、床パネル3が
振動しても、この床パネル3の床根太31の振動は柔軟
な遮音シート61に吸収され横方向に固体伝播しない。
このように、このユニット建物Uでは、空気音が遮音シ
ート61によって遮蔽され、振動が固体伝播しなく、極
めて良好な遮音床を備えていて、居住性のよい建物であ
る。
【0074】(実施例2)図5および図6は本発明の他
の実施例を示すもので、図5は2階の建物ユニットと1
階の建物ユットの接続部分の断面を示す説明図、図6は
複合遮音シートの構成を示す説明図である。
【0075】この図5および図6に示す実施例2を図1
〜図4に示す実施例1と比較すると、遮音材6aの構造
が異なる。従って、この遮音材6aについて説明する。
遮音材6aは、図6に示すように、パーチクルボードの
遮音板62aとアスファルトシートの制振シート63a
とからなる2層構造の複合遮音シートである。そして、
図5に示すように、この遮音材6aが釘で床根太31a
の下面に、床材32aの下方を覆った状態にして取り付
けられている。その他の構造は実施例1と同様であるの
で説明を省略する。
【0076】次に、このユニット建物の施工方法および
作用について説明する。工場で、1階の建物ユニット1
a−1を実施例1と同様にして製造する。又、複数の床
根太31aをほぼ平行に並べ、この両端を連結材で連結
して枠体を製造する。そして、この床根太31aの上面
に床材32aを取り付け、この床根太31aの下面に、
床材32aの下方を覆った状態にして遮音材6aを当接
させ、釘で遮音材6aを床根太31aに取り付けて2階
の建物ユニット1a−2用の床パネル3aを製造する。
又、天井パネル7aを製造する。
【0077】そして、建物ユニット1aの柱11aにL
字形の金具を取り付けて係止部15aを形成し、上方か
ら係止部15aに床パネル3aを載せて床2aを形成
し、この床2aの下方に天井パネル7aを取り付けて天
井4aを形成し、更に、壁を設けたり、仕上げを行って
2階の建物ユニット1a−2を製造する。別に屋根ユニ
ットを製造する。
【0078】このように設備の整った工場で建物ユニッ
ト1aや屋根ユニットを製造するので、この建物ユニッ
ト1aや屋根ユニットは、簡単に、しかも、速く製造で
きる。このようにして製造した1階の建物ユニット1a
−1、2階の建物ユニット1a−2、屋根ユニットを施
工現場に運搬する。この際、床パネル3aに取り付けら
れている遮音材6aは天井パネルの上方にあるので、フ
ォークリフト等の建物ユニット1aを運搬する運搬具等
で傷けることなく、2階の建物ユニット1a−2を施工
現場に運搬することができる。
【0079】施工現場で、予め、施工された基礎の上に
複数の1階の建物ユニット1a−1を据え付け、この1
階の建物ユニット1a−1の上に必要な数の2階の建物
ユニット1a−2を据え付け、最上階の建物ユニット1
aの上に屋根ユニットを据え付け、仕上げを行うとユニ
ット建物が完成する。
【0080】このようにして完成したユニット建物で
は、2階の建物ユニット1a−2の床根太31aの下面
に、複合遮音シートである遮音材6aが床材32aの下
方を覆った状態に取り付けられている。そして、この遮
音材6aは遮音板62aと制振シート63aとからな
る。従って、2階の建物ユニット1a−2の床の上を人
が歩いたり床の上に物を落下させたりして床パネル3a
が振動し、この振動によって空気音が発生しても、この
空気音は床根太3aの下面に、床材32aの下方を覆っ
た状態に取り付けられている遮音板62aによって遮蔽
される。かっんこ又、床パネル3aが制振シート63a
を介して係止部15aに載せられて床2aが形成されて
いる。従って、床パネル3aが振動しても、この床パネ
ル3aの振動は制振シート63aによって減衰され横方
向への固体伝播が伝わり難い。このように、空気音は遮
音板62aで遮蔽され、固体伝播による振動は下階には
伝わらない。従って、このユニット建物は極めて良好な
遮音床を備えていて、居住性のよい建物である。
【0081】(実施例3)図7および図8は本発明の別
の実施例を示すもので、図7は2階の建物ユニットと1
階の建物ユニットの接続部の断面を示す説明図、図8
(イ)は床根太に遮音板を取り付けている状態の下面を
示す説明図、(ロ)は(イ)の側面を示す説明図であ
る。
【0082】この図7および図8に示す実施例3を図1
〜図4に示す実施例1と比較すると、遮音材6bの構造
が異なる。従って、この遮音材6bについて説明する。
遮音材6bはパーチクルボードの遮音板62bとゴムシ
ートの振動分離材64bとからなる。そして、図8に示
すように、両側端部に振動分離材64bが取り付けられ
た遮音板62bを床材32bの下方を覆った状態に並
べ、この遮音板62bを床根太31bの下面に取り付け
る。すると、遮音板62bと隣の遮音板62bの間に振
動分離材64bが取り付けられる。その他の構造は実施
例1とほぼ同じであるので説明を省略する。
【0083】次に、このユニット建物の施工方法および
作用について説明する。工場で、1階の建物ユニット1
b−1を実施例1と同様にして製造する。又、複数の床
根太31bをほぼ平行に並べ、この両端を連結材で連結
して枠体を製造する。そして、この床根太31bの上面
に床材32bを取り付ける。次に、両側端部に振動分離
材64bが取り付けられた遮音板62bを、床材32b
の下方を覆った状態に並べ、この遮音板62bを床根太
31bの下面に取り付けて、2階以上の建物ユニット1
b−2用の床パネル3bを製造する。
【0084】又、ほぼ平行な複数の野縁72bの下面に
天井材73bを取り付けて天井パネル7bを製造する。
そして、建物ユニット1bの骨格の下部に天井パネル7
bを取り付けて天井4bを形成し、この天井パネル7b
の上方の建物ユニット1bの柱11bにL字形の金具を
取り付けて係止部15bを形成し、上方から係止部15
bに床パネル3bを載せて床2bを形成する。更に、壁
を取り付けたり、仕上げを行って2階の建物ユニット1
b−2を製造する。別に屋根ユニットを製造する。
【0085】このように設備の整った工場で建物ユニッ
ト1bや屋根ユニットを製造するので、建物ユニット1
bや屋根ユニットは簡単に、しかも、速く製造できる。
このようにして製造した1階の建物ユニット1b−1、
2階の建物ユニット1b−2、屋根ユニットを施工現場
に運搬する。この際、床パネル3bに取り付けられてい
る遮音材6bは天井パネルの上方にあるので、遮音材6
bを運搬具等で傷けることなく、2階の建物ユニット1
b−2を施工現場に運搬することができる。
【0086】施工現場では、予め、施工された基礎の上
に複数の1階の建物ユニット1b−1を据え付け、この
1階の建物ユニット1b−1の上に必要な数の2階の建
物ユニット1b−2を据え付け、最上階の建物ユニット
1bの上に屋根ユニットを据え付け、仕上げを行うとユ
ニット建物が完成する。
【0087】このようにして製造したユニット建物で
は、遮音板62bの複数枚が床材32bの下方を覆うよ
うにして並べられ、この遮音板62bが床根太31bの
下面に取り付けられ、この遮音板62bと隣の遮音板6
2bの間に振動分離材64bが取り付けられているか
ら、2階の建物ユニット1b−2の床の上を人が歩いた
り床の上に物を落下させたりして床パネル3bが振動
し、この振動によって空気音が発生しても、この空気音
は床材32bの下方を覆っている遮音板62bによって
遮蔽される。
【0088】又、この床パネル3bの振動によって遮音
板62bが振動しても、遮音板62bと隣の遮音板62
bとの間に取り付けられている振動分離材64bによっ
て、遮音板62b全体に伝わり難く、その結果、この振
動が遮音板62c全体に拡散しない。従って、床材32
bや床根太31bの振動によって発生する空気音も放射
面積が一部分だけに留まり、遮音板62bの本来の遮音
性能が十分発揮できる。このように、遮音板62bが本
来の遮音性能を十分発揮できるので、このユニット建物
は極めて良好な遮音床を備えていて、居住性のよい建物
である。
【0089】(実施例4)図9および図10は本発明の
更に別の実施例を示すもので、図9は2階の建物ユニッ
トと1階の建物ユニットの接続部の断面を示す説明図、
図10は床根太に遮音板を取り付けている状態を示す説
明図である。
【0090】この図9および図10に示す実施例4を図
1〜図4に示す実施例1と比較すると、遮音材6cの構
造が異なる。従って、この遮音材6cについて説明す
る。遮音材6cはパーチクルボードの遮音板62cとア
クリル系粘着テープの制振テープ65cとからなる。そ
して、図10に示すように、床根太31cの下面にアク
リル系粘着テープの制振テープ65cが取り付けられ、
この下に遮音板62cが取り付けられている。すると、
遮音板62cが床根太31cの下面に制振テープ65c
を挟んで取り付けられる。その他の構造は実施例1とほ
ぼ同じであるので説明を省略する。
【0091】次に、このユニット建物の施工方法および
作用について説明する。工場で、1階の建物ユニット1
c−1を実施例1と同様にして製造する。又、複数の床
根太31cをほぼ平行に並べ、この両端を連結材で連結
して枠体を製造する。そして、この床根太31cの上面
に床材32cを取り付け、この床根太31cの下面に制
振テープ65cを貼り付け、この下に、床材32cの下
方を覆うようにして、遮音板62cを床材32cの下面
に押し付け釘で取り付けて、2階の建物ユニット1c−
2用の床パネル3cを製造する。
【0092】又、ほぼ平行な複数の野縁72cの下面に
天井材73cを取り付けて天井パネル7cを製造する。
そして、建物ユニット1cの骨格の下部に天井パネル7
cを取り付けて天井4cを形成し、この天井パネル7c
の上方の建物ユニット1cの柱11cにL字形の金具を
取り付けて係止部15cを形成し、上方から係止部15
cに床パネル3cを載せて床2cを形成する。更に、壁
を取り付けたり、仕上げを行って2階の建物ユニット1
c−2を製造する。別に屋根ユニットを製造する。
【0093】このように設備の整った工場で建物ユニッ
ト1cや屋根ユニットを製造するので、建物ユニット1
cや屋根ユニットは簡単に、しかも、速く製造できる。
このようにして製造した1階の建物ユニット1c−1、
2階の建物ユニット1c−2、屋根ユニットを施工現場
に運搬する。この際、床パネル3cに取り付けられてい
る遮音材6cは天井パネル7cの上方にあるので、運搬
具等で傷けることなく、2階の建物ユニット1c−2を
施工現場に運搬することができる。
【0094】施工現場で、予め、施工された基礎の上に
複数の1階の建物ユニット1cを据え付け、この1階の
建物ユニット1cの上に必要な数の2階の建物ユニット
1cを据え付け、最上階の建物ユニット1cの上に屋根
ユニットを据え付け、仕上げを行ってユニット建物を製
造する。
【0095】このようにして製造したユニット建物で
は、遮音板62cが床根太31cの下面に制振テープ6
5cを挟んで、床材32cの下方を覆った状態に取り付
けられているから、2階の建物ユニット1c−2の床2
cの上を人が歩いたり床2cの上に物を落下させたりし
て床ユニット3cが振動し、この振動によって空気音が
発生しても、この空気音は床材32cの下方を覆った状
態に取り付けられている遮音板62cによって遮蔽され
る。
【0096】又、床パネル3cが振動しても、この床パ
ネル3cの振動は、床パネル3cの床根太31cと遮音
板62cとの間にある制振テープ65cによって減衰さ
れ、遮音板62c全体に振動が伝わり難い。即ち、固体
伝播によって振動が全体に伝わらない。その結果、遮音
板62cの遮音性能が十分発揮できる。このように、遮
音板62cが本来の遮音性能を十分発揮できるので、こ
のユニット建物は極めて良好な遮音床を備えていて、居
住性のよい建物である。
【0097】(実施例5)図11および図12は本発明
の更に別の実施例を示すもので、図11は天井部分の断
面を示す説明図、図12(イ)は天井パネルの平面を示
す説明図、(ロ)は(イ)のA−A線における断面を示
す説明図である。
【0098】この図11および図12に示す実施例5を
図1〜図4に示す実施例1と比較すると、2階の建物ユ
ニットに取り付けられた床パネルの下方に設けられた天
井4dの構造が異なる。従って、この天井4dについて
説明する。
【0099】天井4dは2階の建物ユニットの矩形の四
隅に立設けされた柱の下部に、矩形の辺に沿って天井梁
が架け渡されて設けられ、この天井梁に、図11に示す
ように、複数の野縁42dが架け渡されて取り付けら
れ、この野縁42dの下面に天井下地材45dが取り付
けられ、この天井下地材45dの下面に天井パネル7d
が取り付けられ、この天井下地材45dと天井パネル7
dの天井仕上げ材75dとの間にロックウールの吸音材
8dが設けられたものである。
【0100】天井パネル7dは、図12に示すように、
外枠76dと桟77dからなる枠78dの下面に木目模
様の化粧紙が貼り付けられた合板からなる天井仕上げ材
75dが取り付けられ、外枠76dと桟77dで形成さ
れる矩形状のほぼ中央に、矩形状の面積のほぼ1/2の
大きさの重量シート67d(厚み0.5mmの鉛シー
ト)である遮音材6dが天井仕上げ材75dに取り付け
られたものである。その他の構造は実施例1とほぼ同じ
であるので説明を省略する。
【0101】次に、このユニット建物の施工方法および
作用について説明する。工場で、1階の建物ユニットを
実施例1と同様にして製造する。又、複数の床根太をほ
ぼ平行に並べ、この両端を連結材で連結して枠体を製造
する。そして、この床根太の上面に床材を取り付けて、
2階の建物ユニット用の床パネルを製造する。
【0102】木桟がほぼ矩形に枠組された外枠76d
と、この外枠76dの相対する長辺に差し渡された桟7
7dとからなる枠体78dを製造し、この枠体78dの
下面に木目模様の化粧紙が貼り付けられた合板からなる
天井仕上げ材75dを取り付け、外枠76dと桟78d
で形成される矩形状のほぼ中央に、矩形状の面積のほぼ
1/2の大きさの重量シート67dを取り付けて天井パ
ネル7dを製造する。
【0103】矩形状の四隅に立設された柱の下部に、矩
形状の辺に沿って架け渡されて天井梁を設け、この天井
梁に複数の野縁42dを架け渡して取り付け、この野縁
42dの下面に天井下地材45dを取り付け、この天井
下地材45dの下面に天井パネル7dの枠体78dを押
し付け、この枠体78dから天井下地材45dを貫通さ
せて野縁42dに釘を打ち付けて、天井パネル7dを天
井下地材45dに取り付ける。
【0104】尚、天井パネル7dの上面には予めロック
ウールの吸音材8dが取り付けられている。又、天井パ
ネル7dの枠体78dと隣の天井パネル7dの枠体78
dとの間には目板85dを取り付けて、この境界を美麗
にする。次に、この天井4dを形成した場所より上方の
柱にL字形の金具を取り付けて係止部を形成し上方から
係止部に床パネルを載せて床を形成する。
【0105】このように、天井4dには天井下地材45
dに天井パネル7dが取り付けられているだけであるか
ら、2階の床と1階の天井との間が狭くとも設けること
ができる。更に、壁を取り付けたり、仕上げを行ったり
して2階の建物ユニットを製造する。別に屋根ユニット
を製造する。
【0106】このようにして設備の整った工場で建物ユ
ニットや屋根ユニットを製造するので、建物ユニットや
屋根ユニットは簡単に、しかも、速く製造できる。この
ようにして製造した1階の建物ユニット、2階の建物ユ
ニット、屋根ユニットを施工現場に運搬する。
【0107】施工現場で、予め、施工された基礎の上に
複数の1階の建物ユニットを据え付け、この1階の建物
ユニットの上に必要な数の2階の建物ユニットを据え付
け、最上階の建物ユニットの上に屋根ユニットを据え付
け、仕上げを行うとユニット建物が完成する。
【0108】このようにして製造したユニット建物は、
天井4dが野縁42dと、この野縁42dの下面に取り
付けられた天井下地材45dと、この天井下地材45d
の下方に取り付けられた天井仕上げ材75dとからなる
から、2階の建物ユニットの床の上を人が歩いたり床の
上に物を落下させたりして床が振動し、この振動によっ
て空気音が発生しても、この空気音は天井下地材45d
と天井仕上げ材75dにより遮断される。
【0109】又、この床の振動が下階の天井下地材45
dに固体伝播によって伝わっても、重量シート67dが
天井仕上げ材75dの上面に取り付けられているから、
天井下地材45dの振動と、重量シート67dが取り付
けられた天井仕上げ材75dの振動とが大きく異なり、
両方が打ち消されて振動し難く、共鳴現象が起こらな
い。更に、天井下地材45dと天井仕上げ材75dとの
間に吸音材8dが取り付けられているから、床振動によ
って発生した空気音や共鳴現象によって発生した空気音
が残っていても、この空気音は吸音材8dによって吸収
される。
【0110】このように、天井下地材45dや天井仕上
げ材75dによって空気音が遮断されるし、共鳴が起こ
り難く、しかも、空気音が発生しても吸音材8dが吸収
するというように幾重にも空気音を遮断したり吸収する
構造になっているので、このユニット建物は極めて良好
な遮音床を備えていて、居住性のよい建物である。
【0111】(実施例6)図13および図14は本発明
の更に別の実施例を示すもので、図13は1階の天井部
分の断面を示す説明図、図14(イ)は1階の天井パネ
ルの平面を示す説明図、(ロ)は(イ)のB−B線にお
ける断面を示す説明図である。
【0112】この図13および図14に示す実施例6を
図11および図12に示す実施例5と比較すると、天井
パネル7eには重量シートとロックウール吸音材が取り
付けられてなく、天井パネル7eが遮音材(ポリエチレ
ン発泡体)6eである制振材68eを挟んで天井下地材
45eに取り付けられていることが異なる。その他の構
造はほぼ同じであるので、説明を省略する。
【0113】次に、このユニット建物の施工方法および
作用について説明する。工場で、1階の建物ユニットを
実施例1と同様にして製造する。又、実施例5と同様に
して天井パネル7eを製造する。矩形の四隅に立設けさ
れた柱の下部に、矩形の辺に沿って架け渡されて天井梁
を設け、この天井梁に複数の野縁42eを架け渡して取
り付け、この野縁42eの下面に天井下地材45eを取
り付け、この天井下地材45eの下面に制振材68eを
挟んで天井パネル7eを押し付け、釘を天井パネル7e
の枠体78eから天井下地材45eを貫通させて野縁4
2eに打ち込んで、天井パネル7eを天井下地材45e
に取り付ける。
【0114】尚、天井パネル7eの枠体78eと隣の天
井パネル7eの枠体78eとの間には目板85eを取り
付けて、この境界を美麗にする。次に、この天井4eを
形成させた場所より上方の柱にL字形の金具を取り付け
て係止部を形成し、上方から係止部に床パネルを載せて
床を形成する。
【0115】このように、天井4eの天井下地材45e
には天井パネル7eが取り付けられているだけであるか
ら、2階の床と1階の天井との間が狭くとも設けること
ができる。更に、壁を取り付けたり、仕上げを行ったり
して2階の建物ユニットを完成させる。別に屋根ユニッ
トを完成させる。
【0116】このように設備の整った工場で建物ユニッ
トや屋根ユニットを製造するので、建物ユニットや屋根
ユニットは簡単に、しかも、速く製造できる。このよう
にして製造した1階の建物ユニット、2階の建物ユニッ
ト、屋根ユニットを施工現場に運搬する。
【0117】施工現場で、予め、施工された基礎の上に
複数の1階の建物ユニットを据え付け、この1階の建物
ユニットの上に必要な数の2階の建物ユニットを据え付
け、最上階の建物ユニットの上に屋根ユニットを据え付
け、仕上げを行うとユニット建物が完成する。
【0118】このようにして製造したユニット建物は、
天井パネル7eの枠体78eが制振材68eを挟んで天
井下地材45eに取り付けられているから、2階の建物
ユニットの床の上を人が歩いたり床の上に物を落下させ
たりして床が振動し、この振動によって空気音が発生し
ても、この空気音は天井下地材45eと、天井パネル7
eに取り付けられた天井仕上げ材75eによって遮蔽さ
れたり吸収される。
【0119】又、床の振動が1階の天井下地材45eに
固体伝播によって伝っても、天井下地材45eと天井パ
ネル7eとの間にある制振材68eがこの振動を減衰し
て天井パネル7eに伝わり難く、全体が共鳴することが
ない。
【0120】このように、天井下地材45eや天井仕上
げ材75eによって空気音が遮断されたり吸収される
し、制振材68eによって天井パネル7eに振動が伝わ
り難いので、このユニット建物は極めて良好な遮音床を
備えていて、居住性のよい建物である。
【0121】次に、本発明を壁構造のユニット建物に適
用した例を上げて説明する。 (実施例7)図15〜図19は本発明の更に別の実施例
を示すもので、図15はユニット建物の2階の床部分の
一部を示す説明図、図16は床根太の一部を示す斜視
図、図17は2階の建物ユニットを示す一部切欠説明
図、図18は1階の建物ユニットを示す一部切欠説明
図、図19はユニット建物を示す説明図である。
【0122】図15〜図19において、Ufはユニット
建物であり、このユニット建物Ufは、図19に示すよ
うに、建物ユニット1fと屋根ユニット5fとからな
る。この建物ユニット1fには1階の建物ユニット1f
−1と2階の建物ユニット1f−2の2種類ある。
【0123】2階の建物ユニット1f−2は、図17に
示すように、2階の床パネル3fが取り付けられた床2
fと、この床パネル3fの下方に取り付けられた1階の
天井パネル7fの天井4fと、この床パネル2fと天井
パネル7fの周囲(略1〜4辺)に立設された壁パネル
9fとからなる。
【0124】壁パネル9fはほぼ四角形に枠組された外
枠と、この中に取り付けられた桟材とからなる枠組91
fと、この枠組91fの両側に取り付けられた面材92
fとからなる。
【0125】床パネル3fは複数の床根太31fがほぼ
平行に並べられ、この両端を連結材33fで連結するこ
とによって枠体が形成され、この床根太31fの上面に
床材32fが取り付けられたものである。そして、床根
太31fの下部には、図16に示すように、コ字形の金
属製補強材37fが、コ字形の両側のフランジ371
f、371fで床根太31fの両側面を挟んだ状態にし
て取り付けられている。
【0126】このように金属製補強材37fを取り付け
ることによって、床根太31fが補強されると同時に、
床根太31fの重量が大きくなって振動し難くなる。そ
して、図15に示すように、床材32fの下方を覆った
状態にして、床根太31fの下面に、金属製補強材37
fを介して遮音シート61fの遮音材6fが押し付けら
れ、釘を遮音シート61fから金属製補強材37fを通
して床根太31fに打ち込むことにより、金属製補強材
37fと遮音シート61fとが床根太31fに取り付け
られている。なお、この遮音シート61fは合成ゴムシ
ートである。
【0127】そして、壁パネル9fの下部にL字形の取
付金具が取り付けられて、係止部15fが形成され、こ
の係止部15fに床パネル3fが載せられて取り付けら
れている。又、天井パネル7fは複数の野縁72fがほ
ぼ平行に並べられ、この両端を連結材71fで連結した
枠体と、この野縁72fの下面に取り付けられた天井材
73fとからなる。
【0128】そして、天井パネル7fは床パネル3fの
下方の壁パネル7fに取り付けられて、天井4fが形成
されている。1階の建物ユニット1f−1は、図18に
示すように、床パネル3fの周囲(ほぼ1〜4辺)に壁
パネル9fが立設されたものである。この1階の床パネ
ル3fは、2階の床パネル3fと同様に壁パネル9fの
下部に取り付けられている。しかし、この1階の床パネ
ル3fの下方には天井パネル7fが取り付けられてな
い。屋根ユニット5fは、最上階の建物ユニット1fの
上に載せるだけで屋根が形成できるようになっている。
【0129】次に、このユニット建物Ufの施工方法お
よび作用について説明する。工場で、ほぼ四角形に枠組
し、この中に桟材を取り付けて枠組91fを製造し、こ
の枠組91fの両側に面材92fを取り付けて外壁パネ
ル9fを製造する。複数の床根太31fをほぼ平行に並
べ、この両端を連結材33fで連結して枠体を製造し、
この床根太31fの上面に床材32fを取り付け、この
床根太31fの下部に、図16に示すように、コ字形の
金属製補強材37fを取り付けて、床パネル3fを製造
する。
【0130】次に、図15に示すように、この床根太3
1fの下面に、金属製補強材37fを介して遮音シート
61fの遮音材6fを押し付け、釘を遮音シート61f
から金属製補強材37fを通して床根太31fに打ち込
んで、遮音シート61fと金属製補強材37fとを床根
太31fに取り付ける。
【0131】一方、複数の野縁72fをほぼ平行に並
べ、この両端を連結材71fで連結して枠体を製造し、
この野縁72fの下面に天井材73fを取り付けて天井
パネル7fを製造する。そして、天井パネル7fを床パ
ネル3fの下方の壁パネル9fに取り付けた後、壁パネ
ル9fの下部にL字形の取付金具を取り付けて係止部1
5fを形成し、この係止部15fに床パネル3fを載せ
取り付けて2階の建物ユニット1f−2を製造する。
【0132】同様して1階の建物ユニット1f−1を製
造する。但し、この1階の建物ユニット1f−1には天
井パネル4fを取り付けない。又、屋根ユニット5fを
製造する。
【0133】このように設備の整った工場で建物ユニッ
ト1fや屋根ユニット5fを製造するので、この建物ユ
ニット1fや屋根ユニット5fは、簡単に、しかも、速
く製造できる。このようにして製造した1階の建物ユニ
ット1f−1、2階の建物ユニット1f−2、屋根ユニ
ット5f等を施工現場に運搬する。この際、床パネル3
fに取り付けられている遮音材6fは天井パネル7fの
上方にあるので、遮音材6fを運搬具等で傷つけること
なく2階の建物ユニット1f−2を施工現場に運搬する
ことができる。
【0134】施工現場では、図19に示すように、予
め、施工された基礎99fの上に複数の1階の建物ユニ
ット1f−1を据え付け、この上に必要な数の2階建物
ユニット1f−2を据え付け、最上階の建物ユニット1
fの上に屋根ユニット5fを据え付け、各種の仕上げを
行うとユニット建物Ufが完成する。
【0135】このようにして完成したユニット建物Uf
では、2階の建物ユニット1f−2の床根太31fの下
面に、床材32fの下方を覆った状態に遮音シート61
fが取り付けられているから、2階の建物ユニット1f
−2の床の上を人が歩いたり床の上に物を落下させたり
して床パネル3fが振動し、この振動によって空気音が
発生しても、この空気音は床材32fを覆った状態に取
り付けられている遮音シート61fによって遮蔽され
る。
【0136】又、床では床パネル3fが遮音シート61
fを介して係止部15fに載せられているから、床パネ
ル3fが振動しても、この床パネル3fの床根太31f
の振動は柔軟な遮音シート61fによって吸収され、横
方向に固体伝播しない。このように、このユニット建物
Uでは、空気音が遮音シート61fによって遮蔽され、
振動が固体伝播しない極めて良好な遮音床を備えた居住
性のよい建物である。
【0137】(実施例9)図20は本発明の更に別の実
施例を示すもので、ユニット建物の2階の床部分の一部
を示す説明図である。
【0138】この図20に示す実施例9を図15〜図1
9に示す実施例8と比較すると、遮音材6gである遮音
シート61gの取付構造が異なる。即ち、この実施例9
では、床根太31gの下面に、床材32gの下方を覆っ
た状態にして直接遮音シート61gからなる遮音材6g
が当接され、この遮音シート61gの下からコ字形の金
属製補強材37gが、この遮音シート61gを介してコ
字形の両側のフランジ371gで床根太31gの両側面
を挟んだ状態にして取り付けられている。
【0139】このように、この遮音シート61gが金属
製補強材37gで床根太31gに押し付けられて取り付
けられているので、遮音シート61gが床根太31gに
強固に取り付けられる。その他の構造は実施例8とほぼ
同じであるので説明を省略する。
【0140】このように遮音シート61gが取り付けら
れていると、実施例8と同様に、床根太31gが金属補
強材37gによって補強されると同時に、この床根太3
1gの重量が大きくなって振動し難い。又、2階の建物
ユニット1g−2の床の上を人が歩いたり床の上に物を
落下させたりして床パネル3gが振動し、この振動によ
って空気音が発生しても、この空気音は床材32gの下
方を覆った状態に取り付けられた遮音シート61gによ
って遮蔽される。
【0141】又、床では床パネル3gが遮音シート6g
fを介して係止部15gに載せられているから、床パネ
ル3gが振動しても、この床パネル3gの床根太31g
の振動は柔軟な遮音シート61gによって吸収され、横
方向に固体伝播しない。このように、このユニット建物
では、空気音が遮音シート61gによって遮蔽され、振
動が固体伝播しない極めて良好な遮音床を備えた居住性
のよい建物である。
【0142】(実施例10)図21〜図23は本発明の
更に別の実施例を示すもので、図21はユニット建物の
2階の床部分の一部を示す説明図、図22は床根太に金
属製補強板が取り付けられている状態を示す説明図、図
23は金属製補強板の正面図である。
【0143】この図21〜図23に示す実施例10を図
15〜図19に示す実施例8と比較すると、床根太31
hの構造と、遮音材6hである遮音シート61hの取付
構造が異なる。
【0144】即ち、この実施例10では、床根太31h
の側面の所々に金属製補強材37hが取り付けられ、こ
の床根太31hの下面に、床材32hの下方を覆った状
態にして直接遮音シート61hが当接され、釘を遮音シ
ート61hを貫通させて床根太31hに打ち込んだりビ
スを床根太31hに螺入して取り付けられている。この
床根太31hの側面に金属製補強板37hの取付構造を
説明する。
【0145】金属製補強板37hは、図23に示すよう
に、3箇所に取付孔371hが設けられている矩形状の
金属板である。そして、この金属製補強板37hを図2
2に示すように、床根太31hの側面に当接させ、取付
孔271hを通して釘を床根太31hに打ち込んだりビ
スを床根太31hに螺入することにより金属製補強板3
7hが床根太31hに取り付けられる。その他の構造は
実施例8とほぼ同じであるので説明を省略する。
【0146】このように遮音シート61hが取り付けら
れていると、実施例8と同様に、床根太31hが金属補
強材37hによって補強されると同時に、この床根太3
1hの重量が大きくなって振動し難くなる。又、2階の
建物ユニット1h−2の床の上を人が歩いたり床の上に
物を落下させたりして床パネル3hが振動し、この振動
によって空気音が発生しても、この空気音は床材32h
の下方を覆った状態に取り付けられている遮音シート6
1hによって遮蔽される。
【0147】又、床では床パネル3hが遮音シート61
hを介して係止部15hに載せられているから、床パネ
ル3hが振動しても、この床パネル3hの床根太31h
の振動は柔軟な遮音シート61hによって吸収され、横
方向に固体伝播しない。このように、このユニット建物
では、空気音が遮音シート61hによって遮蔽され、振
動が固体伝播しない極めて良好な遮音床を備えた居住性
のよい建物である。
【0148】(実施例11)図24は本発明の更に別の
実施例を示すもので、(イ)は金属製補強板の正面図、
(ロ)は側面図である。
【0149】この図24に示す実施例11を図21〜図
23に示す実施例10と比較すると金属製補強板37j
が異なる。即ち、この実施例11に使用する金属製補強
板37jは矩形状の金属板であって、この金属板の3箇
所が山形に切欠され、この山形の部分がほぼ直角に折曲
されて爪372jが形成されていることが異なる。
【0150】この金属製補強板37jは床根太の側面に
爪372jを押し付け、この金属製補強板37jを金槌
で叩いて爪372jを床根太に食い込ますことにより金
属製補強板37jを床根太に取り付けるのである。その
他の構造および使用方法は実施例10とほぼ同じである
ので説明を省略する。
【0151】(実施例12)図25は本発明の更に別の
実施例を示すもので、(イ)は金属製補強板の正面図、
(ロ)は側面図である。
【0152】この図25に示す実施例12を図21〜図
23に示す実施例10と比較すると金属製補強板37k
が異なる。即ち、この実施例12に使用する金属製補強
板37kは矩形状の金属板であることが異なる。この金
属製補強板37kは床根太の側面に接着剤で取り付ける
のである。その他の構造および使用方法は実施例10と
ほぼ同じであるので説明を省略する。
【0153】(実施例13)図26〜図28は本発明の
更に別の実施例を示すもので、図26はユニット建物の
2階の床部分の一部を示す説明図、図27は床根太に金
属製補強板が取り付けられている状態を示す説明図、図
28は種々な取付方法で取り付ける金属製補強板を示す
もので、(イ)はビスや釘等の取付具で取り付ける金属
製補強板を示す正面図、(ロ)は爪を設け、この爪で取
り付ける金属製補強板を示す正面図、(ハ)は(ロ)の
側面図、(ニ)は接着剤で取り付ける金属製補強板を示
す側面図である。
【0154】この図26〜図28に示す実施例13を図
21〜図23に示す実施例10、図24に示す実施例1
1、図25に示す実施例12と比較すると、床根太31
mに取り付けられる金属製補強材37mの構造が異な
る。即ち、図28には種々な取付方法で取り付ける金属
製補強板37mを示している。
【0155】図28(イ)に示す金属製補強板37m−
1は断面コ字形の金属板であり、この断面コ字形のウエ
ッブに取付孔371mが設けられていて、この取付孔3
71mに釘やビスを通して、床根太31mに打ち込んだ
り螺入して取り付けるものである。又、(ロ)および
(ハ)に示す金属製補強板37m−2は断面コ字形の金
属板であり、この断面コ字形のウエッブ面を山形に切欠
し、この山形の切欠部分をほぼ直角に折曲した爪372
mが設けられていて、この爪372mを床根太31mに
打ち込んで取り付けるものである。又、(ニ)に示す金
属製補強板37m−3は断面コ字形の金属板であり、こ
の断面コ字形のウエッブに接着剤を塗布し、この接着剤
で取り付けるものである。
【0156】そして、この金属製補強板37mが床根太
31mに取り付けられ、この床根太37mの下面に遮音
シート61mが取り付けられている。その他の構造は実
施例10〜12とほぼ同じであるので説明を省略する。
【0157】このように遮音シート61mが取り付けら
れていると、実施例10〜実施例12と同様に、床根太
31mが金属補強材37mによって補強されると同時
に、この床根太31mの重量が大きくなって振動し難く
なるが、この金属製補強梁37mは断面コ字形をしてい
て、フランジが設けられているだけ実施例10〜12の
平板の金属製補強板より機械的強度や重量が大きい。従
って、この金属製補強板を取り付けた床根太は振動し難
く、良好な遮音床となる。
【0158】又、2階の建物ユニット1m−2の床の上
を人が歩いたり床の上に物を落下させたりして床パネル
3mが振動し、この振動によって空気音が発生しても、
この空気音は床材32mの下方を覆った状態に取り付け
られている遮音シート61mによって遮蔽される。この
ように、このユニット建物は、空気音は遮音シート61
mによって遮蔽され、振動は固体伝播しない極めて良好
な遮音床を備えた居住性のよい建物である。
【0159】(実施例14)図29および図30は本発
明の更に別の実施例を示すもので、図29はユニット建
物の2階の床部分の一部を示す説明図、図30は遮音シ
ートに木質板が載せられている状態を示す説明図であ
る。
【0160】この図29および図30に示す実施例14
を図15〜図19に示す実施例7と比較すると、床根太
に金属製補強材を介することなく、直接、遮音シート6
1nが取り付けられ、この遮音シート61nの上にパー
チクルボードの木質板69nが載せられていることが異
なる。尚、この木質板69nとしては、パーチクルボー
ドが使用されているが、OSBでもよいし、合板でもよ
い。その他の構造は実施例7とほぼ同じであるので説明
を省略する。
【0161】このように遮音シート61nの上に木質板
69nが載せられていると、床根太31mから振動が遮
音シート61nに伝わり難い。その結果、遮音シート6
1n全体が振動し難い。従って、床材32nや床根太3
1nの振動が遮音シート61nによって遮断される。こ
のように、このユニット建物では、空気音が遮音シート
61nによって遮蔽され、居住性のよい建物である。
【0162】尚、実施例1〜実施例6の床パネルと天井
パネルとを壁式構造のユニット建物に適用して、床の遮
音構造に形成しても本発明の実施例となる。また、実施
例7〜実施例14の床パネルと天井パネルとを軸組構造
のユニット建物に適用して、実施例11〜実施例14の
床パネルと天井パネルとをパネル式建物に適用して、床
の遮音構造に形成しても本発明の実施例となる。
【0163】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、床パネルの床
根太の下面に、床材の下方を覆った状態にして遮音シー
トからなる遮音材が取り付けられているから、上階の床
の上を人が歩いたり床の上に物を落下させたりして床材
や床根太が振動して空気音が発生しても、この空気音
は、床材の下方を覆った状態にして取り付けられた遮音
シートによって遮蔽されるし、この床パネルの床根太の
振動は遮音シートに吸収され横方向への固体伝播し難
く、極めて良好な遮音床である。
【0164】請求項2記載の発明では、床根太の下部に
コ字形の金属製補強材が、コ字形の両側のフランジで床
根太の両側面を挟んだ状態にして取り付けられているか
ら、床根太がこの金属製補強材によって補強されると同
時にこの床根太の重量が大きくなって振動し難くなって
いる。
【0165】又、この金属製補強材のウエッブを介して
遮音シートが床根太の下面に、床材の下方を覆った状態
にして取り付けられているから、床材や床根太が振動し
て空気音が発生しても、この空気音は、床材の下方を覆
った状態にして取り付けられた遮音シートによって遮断
されるし、床材や床根太の振動は横方向へ固体振動し難
く、極めて良好な遮音床である。
【0166】請求項3記載の発明では、床根太の下面
に、床材の下方を覆った状態にして遮音シートが当接さ
れ、この遮音シートの下からコ字形の金属製補強材が、
遮音シートを介してコ字形の両側のフランジで床根太の
両側面を挟んだ状態にして取り付けられているから、床
根太が金属製補強材によって補強されると同時に、この
床根太の重量が大きくなって振動し難くなるし、又、遮
音シートが床根太に強固に取り付けられる。又、床材や
床根太が振動して空気音が発生しても、この空気音は、
床材の下方を覆った状態にして取り付けられた遮音シー
トによって遮断されるし、床材や床根太の振動は横方向
へ固体伝播し難く、極めて良好な遮音床である。
【0167】請求項4記載の発明では、床根太と隣の床
根太との間の遮音シートの上に木質板が載せられている
から、床根太からの振動が遮音シートに伝わっても、こ
の上に載せられている木質板は振動し難く、その結果、
床材や床根太の振動が遮音シートによって遮断され、良
好な遮音床である。
【0168】請求項5記載の発明では、床根太の側面に
金属製補強板が取り付けられているから、床根太が金属
製補強板によって補強されると同時に、この床根太の重
量が大きくなって振動し難くなり、良好な遮音床であ
る。
【0169】請求項6記載の発明では、床根太の側面
に、断面コ字形の金属製補強板が取り付けられている。
この金属製補強板はフランジがあるだけ平板の金属製補
強板より機械的強度が大きく重量が大きい。従って、こ
の金属製補強板を取り付けた床根太は振動し難く、良好
な遮音床である。
【0170】請求項7記載の発明では、遮音材が遮音板
と制振シートとからなる複合遮音シートであり、この複
合遮音シートが床根太の下面に、床材の下方を覆った状
態にして取り付けられているから、上階の床の上を人が
歩いたり床の上に物を落下させたりして床材や床根太が
振動しても、床根太の下面に取り付けられている制振シ
ートによって吸収されるし、この振動によって空気音が
発生しても、この空気音は床根太の下面に、床材の下方
を覆った状態にして取り付けられている遮音板によって
遮蔽されるし、床材や床根太の振動は制振シートによっ
て減衰され横方向へ固体伝播し難く、極めて良好な遮音
床である。
【0171】請求項8記載の発明では、遮音材が遮音板
と振動分離材とからなり、遮音板の複数枚が床材の下方
を覆った状態に並べられ、この遮音板が床根太の下面に
取り付けられ、この遮音板と隣の遮音板の間に振動分離
材が取り付けられているから、上階の床の上を人が歩い
たり床の上に物を落下させたりして床材や床根太が振動
して空気音が発生しても、この空気音は床材の下方を覆
った状態に並べられて床根太の下面に取り付けられてい
る遮音板によって遮蔽されるし、この床材や床パネルの
振動は、振動分離材によって隣の遮音板に伝わり難く、
その結果、この振動が遮音板全体に拡散しなく、遮音板
の本来の遮音性能が十分発揮でき、極めて良好な遮音床
である。
【0172】請求項9記載の発明では、遮音板が遮音板
と制振テープとからなり、この遮音板が床根太の下面に
制振テープを挟んで、床材の下方を覆った状態にして取
り付けられているから、上階の床の上を人が歩いたり床
の上に物を落下させたりして床が振動して空気音が発生
しても、この空気音は床材の下方を覆った状態に取り付
けられている遮音板によって遮蔽されるし、この床材や
床根太の振動は、床根太と遮音板との間にある制振テー
プによって減衰され、遮音板全体に振動が伝わり難く、
遮音板の遮音性能が十分発揮でき、極めて良好な遮音床
である。
【0173】請求項10記載の発明では、上階には、請
求項1〜請求項9のいずれかに記載の床の遮音構造を備
えた床が設けられ、この床の下方に下階の天井が設けら
れているから、この建物は請求項1〜請求項9記載の発
明と同様に優れた遮音性能を有する床構造を備えた建物
である。
【0174】請求項11記載の発明では、請求項1〜請
求項9のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた床が設
けられ、この床の下方に下階の天井が設けられている上
階の建物ユニットであるから、この上階の建物ユニット
は請求項1〜請求項9記載の発明と同様に優れた遮音性
能を有する床構造を備えた建物ユニットであるし、運搬
時に運搬具によって天井板の上方にある遮音材が傷まな
い。
【0175】請求項12記載の発明では、下階の建物ユ
ニットの上に上階の建物ユニットが取り付けられたユニ
ット建物であるから、工場で寸法精度のよい建物ユニッ
トを速く製造することができるし、この建物ユニットを
施工現場に運搬し、上階の建物ユニットを下階の建物ユ
ニットの上に据え付けるだけで、ユニット建物が完成す
る。
【0176】又、この上階の建物ユニットには、上階の
床が形成され、この上階の床の下方に、請求項1〜請求
項9のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた床が設け
られているから、請求項1〜請求項9の発明と同様に優
れた遮音性能を有する床構造を備えたユニット建物が完
成する。
【0177】請求項13記載の発明では、下階の天井は
野縁の下面に天井下地材が取り付けられ、この天井下地
材の下方に天井仕上げ材が取り付けられたものであり、
重量シートからなる遮音材が天井仕上げ材の上面に取り
付けられているから、上階の床の上を人が歩いたり床の
上に物を落下させたりして上階の床が振動して空気音が
発生しても、この空気音は下階の天井である天井下地材
と天井仕上げ材によって遮断されるし、この上階の床の
振動が下階の天井下地材に固体伝播によって伝わって
も、天井下地材の振動と重量シートの振動とが打ち消し
合って共鳴しなく、極めて良好な遮音床であるし、天井
と床との間が狭くても天井下地材や天井仕上げ材を取り
付けることができる。
【0178】請求項14記載の発明では、下階の天井は
野縁の下面に天井下地材が取り付けられ、この天井下地
材の下方に制振材からなる遮音材を挟んで、枠体とこの
枠体の下面に取り付けられた天井仕上げ材とからなる天
井パネルが取り付けられているから、上階の床の上を人
が歩いたり床の上に物を落下させたりして上階の床が振
動して空気音が発生しても、この空気音は下階の天井で
ある天井下地材と、天井パネルに取り付けられた天井仕
上げ材とによって遮断されたり吸収されるし、上階の床
の振動が下階の天井下地材に固体伝播によって伝わって
も、天井下地材と天井パネルとの間にある制振材がこの
振動を減衰して天井パネルに伝わり難く、全体が共鳴す
ることがなく、極めて良好な遮音床であるし、天井と床
との間が狭くとも天井下地材や天井パネルを取り付ける
ことができる。
【0179】請求項15記載の発明では、天井下地材と
天井仕上げ材との間に吸音材が設けられているから、床
振動によって発生した音がこの吸音材で吸収され、請求
項13や請求項14記載の床の遮音性能が更に良くな
る。
【0180】請求項16記載の発明では、上階には、上
階の床が設けられ、この上階の床の下方に、請求項13
〜請求項15のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた
下階の天井が設けられているから、この建物は請求項1
3〜請求項15記載の発明と同様に優れた遮音性能を有
する床構造を備えた建物である。
【0181】請求項17記載の発明では、下階の建物ユ
ニットの上に取り付けられる上階の建物ユニットであっ
て、上階の床が設けられ、この上階の床の下方に、請求
項13〜請求項15のいずれかに記載の床の遮音構造を
備えた下階の天井が設けられている上階の建物ユニット
であるから、この建物ユニットは請求項13〜請求項1
5記載の発明と同様に優れた遮音性能を有する床構造を
備えた建物ユニットであるし、又、天井と床との間が狭
くとも施工でき、極めて便利である。
【0182】請求項18記載の発明では、下階の建物ユ
ニットの上に上階の建物ユニットが取り付けられたユニ
ット建物であるから、工場で寸法精度のよい建物ユニッ
トを速く製造し、この建物ユニットを施工現場に運搬
し、上階の建物ユニットを下階の建物ユニットの上に据
え付けるだけで、ユニット建物が完成する。そして、こ
の上階の建物ユニットには、上階の床が形成され、この
上階の床の下方に、請求項13〜請求項15のいずれか
に記載の床の遮音構造を備えた下階の天井が設けられて
いるから、請求項13〜請求項15の発明の同様に優れ
た遮音性能を有する床構造を備えたユニット建物であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をユニット建物に適用した一実施例を示
すもので、遮音シート押さえで遮音シートを取り付けて
いる状態の断面を示す説明図である。
【図2】図1の床部分を斜め方向から見た一部切欠説明
図である。
【図3】建物ユニットの骨格を示す説明図である。
【図4】下階の建物ユニットの上に上階の建物ユニット
を取り付けている状態を骨格のみで示す説明図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すもので、上階の建物
ユニットと下階の建物ユニットの接続部の断面を示す説
明図である。
【図6】複合遮音シートの構成を示す説明図である。
【図7】本発明の別の実施例を示すもので、上階の建物
ユニットと下階の建物ユニットの接続部の断面を示す説
明図である。
【図8】(イ)は床根太に遮音板を取り付けている状態
の下面を示す説明図、(ロ)は(イ)の側面を示す説明
図である。
【図9】本発明の更に別の実施例を示すもので、上階の
建物ユニットと下階の建物ユニットの接続部の断面を示
す説明図である。
【図10】床根太に遮音板を取り付けている状態を示す
説明図である。
【図11】本発明の更に別の実施例を示すもので、天井
部分の断面を示す説明図である。
【図12】(イ)は天井パネルの平面を示す説明図、
(ロ)は(イ)のA−A線における断面を示す説明図で
ある。
【図13】本発明の更に別の実施例を示すもので、天井
部分の断面を示す説明図である。
【図14】(イ)は天井パネルの平面を示す説明図、
(ロ)は(イ)のB−B線における断面を示す説明図で
ある。
【図15】本発明の更に別の実施例を示すもので、ユニ
ット建物の2階の床部分の一部を示す説明図である。
【図16】床根太の一部を示す斜視図である。
【図17】2階の建物ユニットを示す一部切欠説明図で
ある。
【図18】1階の建物ユニットを示す一部切欠説明図で
ある。
【図19】ユニット建物を示す説明図である。
【図20】本発明の更に別の実施例を示すもので、ユニ
ット建物の2階の床部分の一部を示す説明図である。
【図21】本発明の更に別の実施例を示すもので、ユニ
ット建物の2階の床部分の一部を示す説明図である。
【図22】床根太に金属製補強板が取り付けられている
状態を示す説明図である。
【図23】金属製補強板の正面図である。
【図24】本発明の更に別の実施例を示すもので、
(イ)は金属製補強板の正面図、(ロ)は側面図であ
る。
【図25】本発明の更に別の実施例を示すもので、
(イ)は金属製補強板の正面図、(ロ)は側面図であ
る。
【図26】本発明の更に別の実施例を示すもので、ユニ
ット建物の2階の床部分の一部を示す説明図である。
【図27】床根太に金属製補強板が取り付けられている
状態を示す説明図である。
【図28】各種取付方法で取り付けられる金属製補強板
を示すもので、(イ)はビスや釘等の取付具で取り付け
る金属製補強板を示す正面図、(ロ)は爪を設け、この
爪で取り付ける金属製補強板を示す正面図、(ハ)は
(ロ)の側面図、(ニ)は接着剤で取り付ける金属製補
強板の側面図である。
【図29】本発明の更に別の実施例を示すもので、ユニ
ット建物の2階の床部分の一部を示す説明図である。
【図30】遮音シートに木質板が載せられている状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
U、Uf ユニット建物 1、1f 建物ユニット 1−1、1f−1 1階の建物ユニット 1−2、1f−2 2階の建物ユニット 11 構造材(柱) 15、15a、15b、15c、15f、15g、15
h 係止部 2、2a、2b、2c 床 3、3a、3b、3c、3f 床パネル 31、31a、31b、31c、31f、31g、31
h、31m、31n床根太 32、32a、32b、32c、32f、32m、32
n 床材 37f、37g、37h、37j、37k、37m
金属製補強材 371f、371g フランジ 4、4d 天井 45d、45e 天井下地材 6、6a、6b、6c、6d、6e、6f、6g、6h
遮音材 61 遮音シート(鉛シート) 61f、61g、61h、61m、61n 遮音シー
ト(合成ゴムシート) 62a、62b、62c 遮音板 63a 制振シート 64b 振動分離材 65c 制振テープ 67d 重量シート(鉛シート) 68e 制振材 69n 木質板(パーチクルボード) 7、7a、7b、7c、7d、7e、7f 天井パネ
ル 75d、75e 天井仕上げ材 8d 吸音材 9f 壁パネル

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上階の床と下階の天井との間に遮音材が
    取り付けられた床の遮音構造であって、前記床は床根太
    の上面に床材が取り付けられたものであり、この床根太
    の下面に、床材の下方を覆った状態にして遮音シートか
    らなる前記遮音材が取り付けられていることを特徴とす
    る床の遮音構造。
  2. 【請求項2】 上階の床と下階の天井との間に遮音材が
    取り付けられた床の遮音構造であって、この床根太の下
    部にコ字形の金属製補強材が、コ字形の両側のフランジ
    で床根太の両側面を挟んだ状態にして取り付けられ、こ
    の金属製補強材のウエッブを介して床根太の下面に、床
    材の下方を覆った状態にして遮音シートからなる前記遮
    音材が取り付けられていることを特徴とする床の遮音構
    造。
  3. 【請求項3】 上階の床と下階の天井との間に遮音材が
    取り付けられた床の遮音構造であって、この床根太の下
    面に、床材の下方を覆った状態にして遮音シートからな
    る前記遮音材が当接され、この遮音シートの下からコ字
    形の金属製補強材が、遮音シートを介してコ字形の両側
    のフランジで床根太の両側面を挟んだ状態にして取り付
    けられていることを特徴とする床の遮音構造。
  4. 【請求項4】 前記床根太と隣の床根太との間の遮音シ
    ートの上に木質板が載せられていることを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載の床の遮音構造。
  5. 【請求項5】 前記床根太の側面に金属製補強板が取り
    付けられていること特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれかに記載の床の遮音構造。
  6. 【請求項6】 前記床根太の側面に、断面コ字形の金属
    製補強板が取り付けられていること特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれかに記載の床の遮音構造。
  7. 【請求項7】 上階の床と下階の天井との間に遮音材が
    取り付けられた床の遮音構造であって、前記床は床根太
    の上面に床材が取り付けられたものであり、前記遮音材
    は遮音板と制振シートからなる2層構造の複合遮音シー
    トであり、この複合遮音シートが床根太の下面に、床材
    の下方を覆った状態にして取り付けられていることを特
    徴とする床の遮音構造。
  8. 【請求項8】 上階の床と下階の天井との間に遮音材が
    取り付けられた床の遮音構造であって、前記床は床根太
    の上面に床材が取り付けられたものであり、前記遮音材
    は遮音板と振動分離材とからなり、この遮音板の複数枚
    が床材の下方を覆った状態に並べられ、この遮音板が前
    記床根太の下面に取り付けられ、この遮音板と隣の遮音
    板の間に振動分離材が取り付けられていることを特徴と
    する床の遮音構造。
  9. 【請求項9】 上階の床と下階の天井との間に遮音材が
    取り付けられた床の遮音構造であって、前記床は床根太
    の上面に床材が取り付けられたものであり、前記遮音材
    は遮音板と制振テープとからなり、この遮音板が前記床
    根太の下面に制振テープを挟んで床材の下方を覆った状
    態にして取り付けられていることを特徴とする床の遮音
    構造。
  10. 【請求項10】 下階の上に上階が設けられた建物にお
    いて、前記上階には、請求項1〜請求項9のいずれかに
    記載の床の遮音構造を備えた床が設けられ、この床の下
    方に下階の天井が設けられていることを特徴とする建
    物。
  11. 【請求項11】 下階の建物ユニットの上に取り付けら
    れる上階の建物ユニットであって、請求項1〜請求項9
    のいずれかに記載の床の遮音構造を備えた床が設けら
    れ、この床の下方に下階の天井が設けられていることを
    特徴とする建物ユニット。
  12. 【請求項12】 下階の建物ユニットの上に上階の建物
    ユニットが取り付けられたユニット建物において、前記
    上階の建物ユニットには、請求項1〜請求項9のいずれ
    かに記載の床の遮音構造を備えた床が設けられ、この床
    の下方に下階の天井が設けられていることを特徴とする
    ユニット建物。
  13. 【請求項13】 上階の床と下階の天井との間に遮音材
    が取り付けられた床の遮音構造であって、前記下階の天
    井は野縁の下面に天井下地材が取り付けられ、この天井
    下地材の下方に天井仕上げ材が取り付けられたものであ
    り、重量シートからなる前記遮音材が天井仕上げ材の上
    面に取り付けられていることを特徴とする床の遮音構
    造。
  14. 【請求項14】 上階の床と下階の天井との間に遮音材
    が取り付けられた床の遮音構造であって、前記下階の天
    井は野縁の下面に天井下地材が取り付けられ、この天井
    下地材の下方に制振材からなる前記遮音材を挟んで、枠
    体とこの枠体の下面に取り付けられた天井仕上げ材とか
    らなる天井パネルが取り付けられていることを特徴とす
    る床の遮音構造。
  15. 【請求項15】 前記天井下地材と天井仕上げ材との間
    に吸音材が設けられていることを特徴とする請求項13
    または請求項14記載の床の遮音構造。
  16. 【請求項16】 下階の上に上階が設けられた建物にお
    いて、前記上階には、上階の床が設けられ、この上階の
    床の下方に、請求項13〜請求項15のいずれかに記載
    の床の遮音構造を備えた下階の天井が設けられているこ
    とを特徴とする建物。
  17. 【請求項17】 下階の建物ユニットの上に取り付けら
    れる上階の建物ユニットであって、上階の床が設けら
    れ、この上階の床の下方に、請求項13〜請求項15の
    いずれかに記載の床の遮音構造を備えた下階の天井が設
    けられていることを特徴とする建物ユニット。
  18. 【請求項18】 下階の建物ユニットの上に上階の建物
    ユニットが取り付けられたユニット建物において、前記
    上階の建物ユニットには、上階の床が形成され、この上
    階の床の下方に、請求項13〜請求項15のいずれかに
    記載の床の遮音構造を備えた下階の天井が設けられてい
    ることを特徴とするユニット建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009138444A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Tostem Jutaku Kenkyusho:Kk 屋根構造、及び、屋根の工法
JP2013194478A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Sekisui Chem Co Ltd 床の遮音構造と遮音部材

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