JP2000109767A - 両面粘着テープとそれに用いる剥離ライナー - Google Patents

両面粘着テープとそれに用いる剥離ライナー

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JP2000109767A
JP2000109767A JP10281073A JP28107398A JP2000109767A JP 2000109767 A JP2000109767 A JP 2000109767A JP 10281073 A JP10281073 A JP 10281073A JP 28107398 A JP28107398 A JP 28107398A JP 2000109767 A JP2000109767 A JP 2000109767A
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Haruo Shizukuda
治夫 雫田
Yasushi Ebihara
康 海老原
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置の微調整を容易とし、恒久的な接着にも
用いられる強い接着力を発現することができる両面接着
テープとそれに用いる剥離ライナーを提供する。 【解決手段】 建築物の床板の下地面に床板材を貼着す
るために好ましく用いられる両面粘着テープである。基
材層11と基材層11の両面に粘着剤層12,13を有
する両面テープ10と、両面テープ10の粘着剤層13
の基材層11側とは反対側面に設けられたチューブ状剥
離ライナー14を備えた両面粘着テープ16、及び、粘
着剤層と、粘着剤層の一表面に設けられたチューブ状剥
離ライナーを備えた両面粘着テープである。また、両面
粘着テープ用の剥離ライナー14で、チューブ状に形成
されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、両面粘着テープ
に係り、更に詳しくは、片面にチューブ状剥離ライナー
を貼着してなる両面粘着テープとそれに用いる剥離ライ
ナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来から、フローリング板等の床板材
を、建築物の床板の下地面に接着する手段として、酢酸
ビニル樹脂系エマルジョン接着剤やエポキシ系接着剤を
用いる方法が採用されていたが、酢酸ビニル樹脂系エマ
ルジョン接着剤は0℃以下で凍結するという問題があ
り、エポキシ系接着剤は有機溶剤を含有するため、使用
に当たっては充分に換気を行う必要があった。また、こ
れらの接着剤を用いて床板材を接着すると、接着層厚さ
を均一にすることが困難であるため、厚さにムラがで
き、床板材がきしむという問題のほか、これらの接着剤
は硬化に時間がかかるという問題もあった。
【0003】 また、両面テープを用いて床板材を接着
する方法もあり、これは、床板の下地面に固定した両面
テープの粘着層上面にある剥離紙を剥離した後、床板材
を下地面に圧着する方法であるが、圧着後に位置ずれが
生じた場合には、一旦圧着した床板材は容易に剥がすこ
とができず、また、剥がしたとしても両面テープが破断
して再度使用することができなうという問題があった。
【0004】 上記した問題を解決するために、特公平
7−122329号公報に記載の床板の施工方法が提案
されている。この方法は、図8に示すように、粘着層2
の表面上に剥離紙Aを有する帯状両面接着テープ1を用
いるもので、この両面接着テープ1の先端から、施工す
べき床板材の幅以上までの長さに相当する粘着層2が剥
離紙Aから除去され、この粘着層が除去された剥離紙A
の部分Arは、残った粘着層の端部2’において長手方
向に折り返す処理がなされている。このような前処理が
なされた両面接着テープ1を下地面に粘着し、前記の折
り返された剥離紙Ar上に、施工すべき床板材を載置し
て位置決めを行い、次いで床板材の下にある折り返され
た剥離紙Arを前記両面接着テープの長手方向に前記床
板材の幅だけ引き出して圧着する。しかしながら、この
方法は、はじめに粘着層を剥離紙から除去する作業を必
要とし、その作業が煩雑で経済性に欠けるという問題が
ある。
【0005】 また、特公平6−23484号公報にお
いては、両面テープの粘着層の接着力を水などを用いて
一時的に停止させ、位置決め等を行ってから、水が蒸発
することにより接着力を発現させる施工提案されてい
る。しかしながら、水を用いた場合には、床板材に用い
ている木材が施工後反ってしまうという問題がある。
【0006】 さらに、特公平7−310057号公報
においては、図9に示すように。、粘着シート5の片面
に非粘着物質6の凸部を形成させ、位置決め後、圧接力
によって該非粘着物質6を粘着シート5の表面以下に移
動させ、接着を行えるようにした施工方法が提案されて
いる。しかしながら、この施工方法においては、粘着シ
ートが所定以上の厚みを必要とし、かつ圧接によって接
着力が発現することから、接着力のコントロールが困難
であるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、上記した
従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、位置の微調整を容易とし、しかも恒久的な
接着にも用いられる強い接着力を発現することができる
両面接着テープ、及びそれに用いる剥離ライナーを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、基材層と該基材層の両面に粘着剤層を有する両面
テープと、該両面テープのいずれかの粘着剤層の基材層
側とは反対側面に設けられたチューブ状剥離ライナーを
備えたことを特徴とする両面粘着テープが提供される。
また、本発明によれば、粘着剤層と、該粘着剤層の一表
面に設けられたチューブ状剥離ライナーを備えたことを
特徴とする両面粘着テープが提供される。さらに、本発
明によれば、両面粘着テープ用の剥離ライナーであっ
て、チューブ状に形成されていることを特徴とする両面
粘着テープ用剥離ライナーが提供される。
【0009】 又、本発明によれば、建築物の床板の下
地面に床板材を貼着するための両面粘着テープであっ
て、基材層と該基材層の両面に粘着剤層を有する両面テ
ープと、該両面テープのいずれかの粘着剤層の基材層側
とは反対側面に設けられたチューブ状剥離ライナーを備
えたことを特徴とする両面粘着テープが提供される。更
に、本発明によれば、建築物の床板の下地面に床板材を
貼着するための両面粘着テープであって、粘着剤層と、
該粘着剤層の一表面に設けられたチューブ状剥離ライナ
ーを備えたことを特徴とする両面粘着テープが提供され
る。さらにまた、本発明によれば、建築物の床板の下地
面に床板材を貼着する両面粘着テープ用の剥離ライナー
であって、チューブ状に形成されていることを特徴とす
る両面粘着テープ用剥離ライナーが提供される。
【0010】 上記した本発明における両面粘着テープ
においては、チューブ状剥離ライナーが、これを扁平状
にした場合のチューブ径方向の長さが、両面テープの幅
或いは長さのいずれか一方より大きく形成されているこ
とが、施工時における剥離ライナーの引き抜き作業性の
点から好ましい。また、本発明においては、チューブ状
剥離ライナーの粘着剤層側の表面が、シリコーン系剥離
剤、長鎖アルキル系剥離剤、フッ素系剥離剤などの剥離
剤処理されていると、粘着剤層と剥離ライナーとの剥離
性が更に向上し、好ましい。なお、両面テープにおい
て、チューブ状剥離ライナーが設けられていない粘着材
層の基材層側とは反対側面に、剥離紙を設けてもよい。
この場合には、保管や運搬、作業時において粘着剤層を
保護する。
【0011】
【発明の実施の形態】 本発明の両面粘着テープには、
大きくわけて2つの態様がある。第一の態様は、基材層
と該基材層の両面に粘着剤層を有する両面テープにチュ
ーブ状剥離ライナーを備えたものであり、第二の態様
は、粘着剤層の一表面にチューブ状剥離ライナーを備え
たものである。本発明の両面粘着テープは、このように
通常の両面テープあるいは粘着剤層に、特定構造のチュ
ーブ状剥離ライナーを設けているので、位置決め及び位
置の微調整が容易となり、しかも粘着剤層の有する充分
な接着力を発現して貼付物を貼着することができる。そ
のため、本発明の両面粘着テープは、建築物の床板の下
地面にフローリング板等の床板材を貼着・施工する際
に、特に有利に使用することができる。
【0012】 以下、本発明のうち、建築物の床板の下
地面に床板材を貼着するための両面粘着テープに関し、
図面に基づいて、更に詳細に説明する。図1は、本発明
の両面粘着テープ(第一の態様)の一例を示す断面説明
図である。図1に示すように、両面テープ10は、基材
層11と、基材層11の両面に設けられた粘着剤層1
2,13とから構成されており、この両面テープ10の
粘着剤層13の基材層11側とは反対側面にチューブ状
剥離ライナー14が備えられている。そして、粘着剤層
12の基材層11側とは反対側面に剥離紙15が設けら
れている。
【0013】 この両面粘着テープ16においては、チ
ューブ状剥離ライナー14は、これを扁平状にした場合
のチューブ径方向の長さ(幅)が、両面テープ10の幅
或いは長さのいずれか一方より大きくなるように形成さ
れている。本発明のチューブ状剥離ライナー14は、こ
のような構成を有することにより、施工時において、位
置決め後、ナイフ等により当該剥離ライナー14を切断
して引き抜く際の作業が容易となる。なお、チューブ状
剥離ライナー14は、必ずしも完全にチューブ状あるい
はループ状となっている必要はなく、例えば、上記した
位置決め後に切断すべき部分に、予めミシン目を設けて
その部分を切断しやすくしてもよく、また、形状として
はチューブ状にはなっているが、位置決め後に切断すべ
き部分を予め切断したような構成であってもよい。ま
た、チューブ状剥離ライナー14の粘着剤層側の表面は
シリコーン系剥離剤による処理等の剥離剤処理が施され
ており、粘着剤層13と剥離ライナー14との剥離性を
良好にしている。なお、粘着剤層13を剥離ライナー1
4に対して剥離性のよい材質で構成した場合には、上記
のような剥離剤処理は施さなくてもよい。又、剥離剤処
理は、チューブ状剥離ライナー14の内側及び外側の双
方に施されることが、施工時の引き抜き性の点から望ま
しい。
【0014】 図1に示す両面粘着テープ(第一の態
様)16は、例えば、次のように製造される。ポリプロ
ピレン、ポリエチレンなどのオレフィン樹脂を、例えば
インフレーション法によりチューブ状あるいはループ状
に成形し、紙筒に巻き取る。次いで、グラビアコーター
などによりその片面にシリコーン処理を施して、チュー
ブ状剥離ライナー14を得る。なお、上記のように、オ
レフィン樹脂に対して剥離性のよい粘着剤層13を両面
テープ10に使用する場合には、シリコーン処理は施さ
なくてもよい。
【0015】 次に、通常の剥離紙15を用いて、基材
層11と、基材層11の両面に設けられた粘着剤層1
2,13とから構成される両面テープ10に対し、粘着
剤層12側に剥離紙15を設けてなる剥離紙付きの両面
テープ10をコンマコーター等により予め作成する。こ
の両面テープ10を、フローリング板等の床板材の所定
幅に合わせて切断し、両面テープ10の幅より若干大き
いチューブ状剥離ライナー14と粘着剤層13とを積層
することにより、本発明の両面粘着テープ(第一の態
様)16を得ることができる。
【0016】 図2は、本発明の両面粘着テープ(第二
の態様)の一例を示す断面説明図である。図2に示すよ
うに、この両面粘着テープは、粘着剤層20と、この粘
着剤層20の一表面にチューブ状剥離ライナー21を備
えて構成されている。また、図示していないが、通常、
粘着剤層20の剥離ライナー21の反対側面には剥離紙
が設けられている。なお、チューブ状剥離ライナー21
の構成は、上記した第一の態様と同じである。
【0017】 この両面粘着テープ(第二の態様)は、
チューブ状剥離ライナー21の両面にシリコーン処理を
施し、コンマコーター等により、チューブ状剥離ライナ
ー21の片面に粘着剤層20を塗工することにより、得
ることができる。
【0018】 次に、本発明の両面粘着テープ(第一の
態様)を用いた場合の床板材の施工方法について説明す
る。図3〜4に示すように、まず、両面粘着テープ16
の剥離紙15(図1参照)を剥がし、チューブ状剥離ラ
イナー14を付けたまま、本発明の両面粘着テープ16
を、床板材であるフローリング板23に貼着する。な
お、22は建築物の壁、24は床板の下地面であり、ま
た、28は既に下地面上に接着施工されたフローリング
板を示している。次いで、図5に示すように、チューブ
状剥離ライナー14を付けたまま、フローリング板23
を建築物の床板の下地面24の上に置き、位置決め後、
チューブ状剥離ライナー14の所定部分25をナイフ等
で切断する。
【0019】 次に、図6に示すように、切断したチュ
ーブ状剥離ライナー14の下地面24の側にある剥離ラ
イナー14の一辺26を矢印A方向に引き剥がすことに
より、チューブ状剥離ライナー14を両面粘着テープ1
6から離脱させる。最後に、図7のように、上方からフ
ローリング板23を下地面24方向に加圧することによ
り、フローリング板23を下地面24に接着する。上記
したような作業を繰り返し行うことにより、下地面24
の上にフローリング板23を順次接着、施工することが
できる。
【0020】 以下、本発明に係る両面粘着テープの構
成材料について説明する。上記のように、両面テープ
は、基材層と、基材層の両面に設けられた粘着剤層とか
ら構成されている。粘着剤層は、床板材と基材層、下地
面と基材層とを接着させるものであり、基材層、床板
材、及び下地面に接着性の良好なものであれば、その種
類は特に限定されるものではない。通常、アクリル系粘
着剤、天然ゴム系粘着剤、スチレン−イソプレン−スチ
レン共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチ
レン共重合体(SBS)等の合成ゴム系粘着剤、シリコ
ーン系粘着剤などを用いることができる。また、粘着剤
層の層厚も限定されないが、一般的には、10〜100
μm程度である。
【0021】 基材層は、粘着剤層を保持するために用
いられ、従って、粘着剤層を保持することが可能であれ
ば、その種類は特に限定されない。通常、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等オレフィン樹脂、ポリエチレンテレ
フタレート、塩化ビニール等のプラスチックフィルム、
半ざらクラフト紙、上質紙、クレコート紙、和紙等の
紙、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の
繊維よりなる織布、アルミニウム、銅、ステンレス等の
金属箔、ポリエチレン、ウレタン、アクリル、ポリブタ
ジエン等のフォーム基材、シリコーンゴム、ブチルゴム
等の厚手基材、などを用いることができる。
【0022】 なお、一般的には、床板材と両面粘着テ
ープの間にフォーム材等を足音等の消音効果を高めるた
めに用いるが、この基材層として、フォーム基材、厚手
基材を用いることにより、足音等の消音効果を基材層に
持たせることも可能である。また、基材層の層厚も限定
されないが、一般的には、10μm〜10mm程度であ
るが、足音等の消音効果を高めるためにフォーム基材、
厚手基材を用いた場合には、10mm程度とする。
【0023】 両面テープの粘着剤層に設けられるチュ
ーブ状剥離ライナー、および剥離紙は、その材質につい
ては、一般的に両面テープに用いられている剥離ライナ
ー、剥離紙であればよい。剥離ライナー及び剥離紙は、
粘着剤の粘着特性を低下させずに、容易にロール状に製
造できることが必要であり、粘着剤に対して剥がれやす
い基材から構成される。基材の種類としては、粘着剤の
粘着特性を低下させずに、容易にロール状に製造可能で
あれば、種類は特に限定されないが、通常、ポリプロピ
レン、ポリエチレン等オレフィン樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート、塩化ビニール等のプラスチックフィル
ム、半ざらクラフト紙、上質紙、クレコート紙、和紙等
の紙、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、アクリル等
の繊維よりなる織布が用いられる。
【0024】 なお、対象となる粘着剤の種類により、
基材に剥離剤を積層する剥離剤処理を施さなくても、剥
離ライナー、剥離紙(基材)と粘着剤との剥離効果を有
する場合(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等オ
レフィン樹脂)には、剥離剤は必要ないが、それ以外の
場合には剥離剤処理を施すことが必要である。剥離剤の
種類としては、粘着剤に対して剥がれやすく、基材に対
して接着可能であればその種類は問わないが、通常、シ
リコーン系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤、フッ素系剥
離剤などを用いることができる。また、剥離剤の厚さも
限定されないが、通常1〜150μmである。尚、チュ
ーブ状剥離ライナーは、その形状がチューブ状であるこ
と以外は、剥離紙と、基材の種類、剥離剤の種類、厚さ
等について同一であるが、但し、基材に粘着剤との剥離
効果を有するもの(例えば、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等オレフィン樹脂)以外のものを用いる場合には、
チューブ状基材の内側及び外側にそれぞれ剥離剤処理を
施すことが、施工時の引き剥がしが容易になることか
ら、好ましい。
【0025】
【実施例】 以下、本発明を実施例に基づいて説明す
る。(実施例1)厚さ70μmのポリエチレンをインフ
レーション法により直径30cmになるようにチューブ
状(円筒状)フィルムを得た。次いで、シリコーン樹脂
(東レダウ製LTC353)を、メイヤーバーを用い
て、前記チューブ状フィルム上にコーティングし、チュ
ーブ状剥離ライナーを得た。次に、幅25cmの両面テ
ープ(住友スリーエム製Y−9448H)をチューブ状
剥離ライナーと貼り合わせて、チューブ状剥離ライナー
付きの両面粘着テープを作成した。
【0026】(実施例2)実施例1と同様にして得たチ
ューブ状フィルムの両面に、実施例1と同様にシリコー
ン処理を施し、チューブ状剥離ライナーを得た。次に、
チューブ状剥離ライナーの上に、乾燥後の厚さが50μ
mとなるようにアプリケーターを用いて粘着剤層を塗布
し、感圧性の両面粘着テープを作成した。
【0027】(比較例1)幅25cm、坪量14g/m
2のレーヨン紙の両面に、アクリル系粘着剤を60g/
2づつ塗布し、幅30cmの両面シリコーン処理した
平面紙(ライナー)を貼り合わせて、感圧性接着テープ
を作成した。
【0028】(比較例2)幅25cm、厚さ0.6mm
の発泡ポリエチレンフォームの両面に、アクリル系粘着
剤を60g/m2づつ塗布し、幅30cmの両面シリコ
ーン処理したポリエチレン製ライナーを貼り合わせて、
両面フォームテープを作成した。
【0029】(剥離性試験)以上の実施例1〜2、比較
例1〜2で作成されたテープについて、下記の要領で剥
離性を調べた。 幅25cmのフローリング板にテープを貼り付け、テ
ープから5cm、各ライナーが大きくなるように形成す
る。 下地面にライナー付きのまま、フローリング板を設置
する。 位置決め後、各ライナーの引き抜き試験を行い、ライ
ナーが引き抜けるかどうかを調べた。なお、チューブ状
剥離ライナーのテープより大きく形成した部分は、ナイ
フで切断し、引き出せるようにした。その結果を、表1
に示す。
【0030】
【表1】
【0031】 表1からわかるように、本発明の両面粘
着テープを用いた実施例1〜2においては、ライナーの
引き抜き性、及びフローリング板と下地面との接着性
は、ともに良好であったが、比較例1〜2のテープで
は、ライナーが引き抜けず、その結果、フローリング板
と下地面とが接着しなかった。
【0032】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の両面接
着テープとそれに用いる剥離ライナーによれば、建築物
の床板の下地面にフローリング板等の床板材を貼着・施
工する際に、位置決め及び位置の微調整が容易となり、
しかも粘着剤層の有する充分な接着力を発現して床板材
を貼着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の両面粘着テープ(第一の態様)の一
例を示す断面説明図である。
【図2】 本発明の両面粘着テープ(第二の態様)の一
例を示す断面説明図である。
【図3】 本発明の両面粘着テープ(第一の態様)を用
いた場合の床板材の施工方法を示す概略説明図である。
【図4】 フローリング板に両面粘着テープが貼着した
状態を説明図である。
【図5】 本発明の両面粘着テープ(第一の態様)を用
いた場合の床板材の施工方法を示す概略説明図である。
【図6】 本発明の両面粘着テープ(第一の態様)を用
いた場合の床板材の施工方法を示す概略説明図である。
【図7】 本発明の両面粘着テープ(第一の態様)を用
いた場合の床板材の施工方法を示す概略説明図である。
【図8】 従来における床板の施工方法に用いる帯状両
面接着テープを示す斜視図である。
【図9】 従来における別の床板の施工方法を示す説明
図である。
【符号の説明】
10…両面テープ、11…基材層、12,13…粘着剤
層、14…チューブ状剥離ライナー、15…剥離紙、1
6…両面粘着テープ、20…粘着剤層、21…チューブ
状剥離ライナー、22…壁、23…フローリング板、2
4…下地面、25…チューブ状剥離ライナーの所定部
分、26…剥離ライナーの一辺、28…施工されたフロ
ーリング板。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA04 AA05 AA10 AA11 AB01 CA02 CA03 CA04 CA05 CA06 CA08 CB01 CB02 CB04 CC02 DA02 DA04 DA05 DB02 EA05 FA08 FA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層と該基材層の両面に粘着剤層を有
    する両面テープと、 該両面テープのいずれかの粘着剤層の基材層側とは反対
    側面に設けられたチューブ状剥離ライナーを備えたこと
    を特徴とする両面粘着テープ。
  2. 【請求項2】 粘着剤層と、 該粘着剤層の一表面に設けられたチューブ状剥離ライナ
    ーを備えたことを特徴とする両面粘着テープ。
  3. 【請求項3】 該チューブ状剥離ライナーは、これを扁
    平状にした場合のチューブ径方向の長さが、該両面テー
    プの幅或いは長さのいずれか一方より大きくなるよう形
    成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の両
    面粘着テープ。
  4. 【請求項4】 両面粘着テープ用の剥離ライナーであっ
    て、チューブ状に形成されていることを特徴とする両面
    粘着テープ用剥離ライナー。
  5. 【請求項5】 建築物の床板の下地面に床板材を貼着す
    るための両面粘着テープであって、 基材層と該基材層の両面に粘着剤層を有する両面テープ
    と、 該両面テープのいずれかの粘着剤層の基材層側とは反対
    側面に設けられたチューブ状剥離ライナーを備えたこと
    を特徴とする両面粘着テープ。
  6. 【請求項6】 建築物の床板の下地面に床板材を貼着す
    るための両面粘着テープであって、 粘着剤層と、 該粘着剤層の一表面に設けられたチューブ状剥離ライナ
    ーを備えたことを特徴とする両面粘着テープ。
  7. 【請求項7】 該チューブ状剥離ライナーは、これを扁
    平状にした場合のチューブ径方向の長さが、該両面テー
    プの幅或いは長さのいずれか一方より大きくなるよう形
    成されていることを特徴とする請求項5又は6記載の両
    面粘着テープ。
  8. 【請求項8】 建築物の床板の下地面に床板材を貼着す
    る両面粘着テープ用の剥離ライナーであって、 チューブ状に形成されていることを特徴とする両面粘着
    テープ用剥離ライナー。
JP10281073A 1998-10-02 1998-10-02 両面粘着テープとそれに用いる剥離ライナー Withdrawn JP2000109767A (ja)

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JP2015177012A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 リンテック株式会社 シート貼付装置および貼付方法
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