JP2020111993A - タイル材 - Google Patents

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Abstract

【課題】離型シートにタイル本体の端縁からはみ出る突出部を設けたり、離型シートの熱膨張率をタイル本体の熱膨張率より低くすること等により、「施工効率の向上」などを実現する。【解決手段】タイル本体2の一方面2aに粘着層3が積層されたタイル材1である。粘着層3を覆う離型シート4を有し、離型シート4に平面視でタイル本体2からはみ出た突出部5を設けたり、少なくとも一方向で離型熱膨張率B4はタイル熱膨張率B2より低かったり、離型剥離接着強さH4はタイル剥離接着強さH2の0.8倍以下で且つ0.01N/25mm以上である。又、タイル本体2はガラス繊維を含んでいなかったり、タイル本体2は、クリア層6、プリント層7及びベース層8がこの順に積層され、塩化ビニル樹脂を含んだベース層8側に前記粘着層3が積層されていたり、離型シート4における合成樹脂フィルム9の他方面9b等に離型コート層10が積層されていても良い。【選択図】図1

Description

本発明は、タイル本体の一方面の少なくとも一部に粘着層が積層されたタイル材に関する。
従来、タイルシートが知られている(特許文献1)。
このタイルシートは、柔軟性材料よりなるシートと、該シート上に互いに目地間隙をあけて配置された複数枚のタイルと、該目地間隙に設けられた柔軟性材料よりなる目地材とを備えてなる。
又、このタイルシートは、その下面に、剥離紙が付着されている。
特開2005−120598号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたタイルシートは、その図2に示されたように、剥離紙が、タイルシート本体と、平面視で同じ大きさであるため、当該タイルシートを施工する際に、剥離紙を剥し難く、施工効率が下がる。
そこで、本発明は、離型シートにタイル本体の端縁からはみ出る突出部を設けたり、離型シートの熱膨張率をタイル本体の熱膨張率より低くすること等により、「施工効率の向上」などを実現できるタイル材を提供することを目的とする。
本発明に係るタイル材1は、タイル本体の一方面の少なくとも一部に粘着層が積層されたタイル材であって、前記粘着層を覆う離型シートを有し、この離型シートに、平面視において前記タイル本体の端縁からはみ出した突出部が設けられていることを第1の特徴とする。
本発明に係るタイル材1の第2の特徴は、タイル本体の一方面の少なくとも一部に粘着層が積層されたタイル材であって、前記粘着層を覆う離型シートを有し、当該タイル材の少なくとも一方向において、前記離型シートの離型熱膨張率は、前記タイル本体のタイル熱膨張率より低い点にある。
尚、タイル本体2や離型シート4の熱膨張率B2、B4は、何れの方向における熱膨張率Bでも略同じ値になったり、何れの方向における熱膨張率Bかによって異なる値となることもある。
よって、本発明における「当該タイル材1の少なくとも一方向において、離型シート4の離型熱膨張率B4は、タイル本体2のタイル熱膨張率B2より低い」とは、タイル材1の縦方向や横方向、斜め方向であったり、幅方向や長さ方向(タイル材1の平面視形状が略矩形などの場合であり、長手方向や短手方向とも言う)等のうち何れか一方向と同じ一方向における離型シート4の離型熱膨張率B4は、その同じ一方向におけるタイル本体2のタイル熱膨張率B2より低い場合、タイル材1の縦方向や横方向等のうち何れか二方向と同じ二方向における離型シート4の離型熱膨張率B4それぞれが、その同じ二方向におけるタイル本体2のタイル熱膨張率B2より低い場合などを含み、その他、タイル材1の縦方向や横方向等のうち全ての方向と同じ全ての方向における離型シート4の離型熱膨張率B4は、その同じ全ての方向におけるタイル本体2のタイル熱膨張率B2より低い場合を含む。
又、上述した同じ一方向や同じ二方向、同じ全ての方向における「同じ方向」とは、タイル本体2の粘着層3を離型シート4が覆っている状態にあるタイル材1としての縦方向や横方向、斜め方向、幅方向、長さ方向等の方向と、同じ方向(当該タイル本体2や離型シート4において平行な方向)との意味である。
本発明に係るタイル材1の第3の特徴は、上記第1又は2の特徴に加えて、前記タイル本体の粘着層は、前記離型シートが剥離されて露出する粘着面を備え、前記離型シートは、前記粘着層を覆っている状態で粘着面に接する離型面を備え、前記離型シートの離型面における離型剥離接着強さは、前記タイル本体の粘着面におけるタイル剥離接着強さの0.8倍以下であり、前記離型剥離接着強さは、0.01N/25mm以上である点にある。
本発明に係るタイル材1の第4の特徴は、タイル本体の一方面の少なくとも一部に粘着層が積層されたタイル材であって、前記粘着層を覆う離型シートを有し、前記タイル本体の粘着層は、前記離型シートが剥離されて露出する粘着面を備え、前記離型シートは、前記粘着層を覆っている状態で粘着面に接する離型面を備え、前記離型シートの離型面における離型剥離接着強さは、前記タイル本体の粘着面におけるタイル剥離接着強さの0.8倍以下であり、前記離型剥離接着強さは、0.01N/25mm以上である点にある。
本発明に係るタイル材1の第5の特徴は、上記第1〜4の特徴に加えて、前記タイル本体は、ガラス繊維を含んでいない点にある。
本発明に係るタイル材1の第6の特徴は、上記第1〜5の特徴に加えて、前記タイル本体は、少なくともクリア層、プリント層及びベース層が、この順に積層され、少なくとも前記ベース層は、塩化ビニル樹脂を含み、前記ベース層側の一方面に、前記粘着層が積層されている点にある。
本発明に係るタイル材1の第7の特徴は、上記第1〜6の特徴に加えて、前記離型シートは、合成樹脂フィルムを有していると共に、この合成樹脂フィルムの一方面及び他方面の少なくとも一方に、離型コート層が積層されている点にある。
これらの特徴により、離型シート4に、平面視でタイル本体2の端縁2cからはみ出した突出部5を設けることによって、特許文献1とは異なり、当該タイル材1を施工する際に、突出部5を把持すれば離型シート4を剥し易く、施工効率が上がる(「施工効率の向上」)。
又、タイル材1の少なくとも何れかの方向において、離型シート4の熱膨張率B4を、タイル本体2の熱膨張率B2より低くすることによって、当該タイル材1を所定の熱をかける等にて製造し、所定期間(例えば、1ヵ月等)経過した後に、当該方向においては、製造時より冷えて離型シート4よりタイル本体2が縮むこととなり、離型シート4に平面視でタイル本体2の端縁2cからはみ出す部分(突出部5)が生じることなる。その結果、当該タイル材1を施工する際に突出部5を把持すれば、特許文献1とは異なり、離型シート4を剥し易くなり、「施工効率の向上」が図れる。
これと同時に、タイル材1を製造して所定期間経過した後に、突出部5が生じるため、タイル材1の製造時には、わざわざ突出部5を離型シート4に設ける必要がなく、突出部5を設けながらも、製造効率が下がり難い(「製造効率の低下抑制」)。
更に、離型剥離接着強さH4を、タイル剥離接着強さH2の0.8倍以下とし且つ0.01N/25mm以上とすることによって、十分なタイル剥離接着強さH2を確保しつつも、離型剥離接着強さH4が強過ぎないため、粘着面3aが離型シート4に対して過剰に粘着する等はなく、当該タイル材1を製造して所定期間経過した後には、離型シート4よりタイル本体2が縮む(突出部5が生じる)際の障害となり難い。
これと同時に、離型シート4で粘着面3aを覆うための最低限の離型剥離接着強さH4は確保されており、当該タイル材1施工前に、意図せず離型シート4が剥離して粘着面3aが露出し難いとも言える(「突出部発生の障害抑制」と「意図しない粘着面露出の低減」の両立)。
尚、離型シート4よりタイル本体2が縮まない(突出部5が生じない)場合であっても、離型剥離接着強さH4が強過ぎないため、特許文献1とは異なり、当該タイル材1を施工する際に、離型シート4を剥し易さは確保していることで、「施工効率の向上」を図れると共に、「意図しない粘着面露出の低減」は実現できる。
そして、離型シート4より熱膨張率が高いタイル本体2にガラス繊維を含ませないことによって、タイル本体2にガラス繊維を含ませた場合と比べて、タイル材1を製造して所定期間経過した後には、離型シート4よりタイル本体2が更に縮み易くなるため、より大きい突出部5が生じるとも言え、更なる「施工効率の向上」を図れると共に、「製造効率の低下抑制」も可能となる。
そして、タイル本体2をクリア層6、プリント層7及びベース層8の順で積層することによって、プリント(Print )層7に印刷された模様・色彩が、クリア(Clear )層6越しに視認できるため、プリント層7だけを変えるだけで、タイル材1の模様・色彩を自由に変えることが可能となり、意匠性が向上する(「タイル材の意匠性向上」)。
これと同時に、塩化ビニル樹脂を含んだベース層8側に粘着層3を積層することによって、上述したクリア層6やプリント層7、粘着層3を支えるベース(Base)層8の強度向上に繋がり、且つ、ベース層8に再生した塩化ビニル樹脂を用いることも可能となる。更に、クリア層6やプリント層7が塩化ビニル樹脂を含んでいても構わない(「強度とリサイクル性の同時向上」)。
そして、離型シート4が合成樹脂フィルム9を有することによって、合成樹脂フィルム9を有さない(又は、合成樹脂フィルム9の代わりに、離型熱膨張率B4がより低い紙等を用いた)場合と比べて、離型シート4を剥がして当該タイル材1を施工した後に、タイル材1が反り難くなる(「タイル材の反り抑制」)。
これと同時に、合成樹脂フィルム9の他方面(表面)9b等に離型コート層10を積層することによって、この離型コート層10の厚み10wや素材を変えることで、当該離型シート4におけるタイル本体2(粘着層3)からの剥がし易さをコントロール(調整)できると共に、この剥がし易さに応じたタイル本体2(粘着層3)の粘着強度の低下も、コントロール(調整)できるとも言える。
本発明に係るタイル材によると、離型シートにタイル本体の端縁からはみ出る突出部を設けたり、離型シートの熱膨張率をタイル本体の熱膨張率より低くすること等により、「施工効率の向上」などを実現できる。
本発明に係るタイル材を示す側断面図である。 本発明に係るタイル材の表面(他方面)側の斜視を示す図面代用写真である。 本発明に係るタイル材の裏面(一方面)側における剥離シートと露出した粘着層の斜視を示す図面代用写真である。 本発明に係るタイル材の断面を示す図面代用写真である。
<タイル材1の全体構成>
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1〜4には、本発明に係るタイル材1が例示されている。
タイル材1は、後述するタイル本体2の一方面2aに粘着層3が積層された板状(プレート状)の部材である。
タイル材1は、上述した粘着層3を覆う離型シート4を有している。
この離型シート4には、平面視でタイル本体2の端縁2cからはみ出した突出部5が設けられていたり、又は、離型シート4の熱膨張率B4は、タイル本体2の熱膨張率B2より低い。
このようなタイル材1は、施工前に離型シート4をタイル本体2側から剥離して、粘着層3を露出させ、この露出した粘着層3で、例えば、床面や壁面、天井面などの内装面や、外装面などの面(下地材)に粘着して覆うこととなる。
以下、タイル材1を粘着させる面は、主に床面であるとして述べる。
ここで、タイル材1の「一方面1a」とは、床面等に粘着させた時に露出しない側の面であり、「裏面1a」であるとも言える。
逆に、タイル材1の「他方面1b」とは、床面等に粘着させた時に露出する側の面であり、「表面1b」であるとも言える。
タイル材1の厚み(タイル本体2と離型シート4を合わせた厚み)1wは、何れの値でも良いが、例えば、1mm以上13mm以下、好ましくは1mm以上9mm以下、更に好ましく1mm以上6mm以下であったり、2mm以上5mm以下などであっても良い。
タイル材1の平面視形状は、特に限定はないが、例えば、略正方形や略矩形、略多角形であったり、正方形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられた形状、略ひし形、略平行四辺形、略ひし形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられた形状であっても良い。
以下、タイル材1の平面視形状は、主に略正方形である場合について詳解する。
タイル材1の実際の大きさも、特に限定はないが、例えば、一辺が1000mm以下であったり、100mm以上2000mm以下、好ましくは150mm以上1000mm以下、更に好ましくは200mm以上800mm以下であっても良い。
このようなタイル材1を構成するタイル本体2について、以下に述べる。
<タイル本体2>
図1〜4に示したように、タイル本体2は、上述したタイル材1のうち、実際に床面等に粘着される板状(プレート状)の部材であって、上述したように、タイル本体2の一方面2aの少なくとも一部に粘着層3が積層されている。
ここで、タイル本体2の「一方面2a」とは、床面等に粘着させた時に露出しない側の面であり、「裏面2a」であるとも言え、逆に、タイル本体2の「他方面2b」とは、床面等に粘着させた時に露出する側の面であり、「表面2b」であるとも言える。
タイル本体2は、少なくともクリア層6、プリント層7及びベース層8が、この順に積層されても良い。
尚、本発明における「少なくともクリア層6、プリント層7及びベース層8が、この順に積層されている」とは、クリア層6とプリント層7とベース層8などの層が、この順に積層されていれば良く、例えば、上(他方面2b側)からクリア層6とプリント層7とベース層8のみがこの順で積層される場合を含むのは勿論、その他、上からクリア層6とプリント層7とベース層8がこの順で積層された後、当該ベース層8の下方にまた別の層が積層されている場合や、上からクリア層6とプリント層7とベース層8がこの順で積層された後、クリア層6とプリント層7の間及び/又はプリント層7とベース層8の間にまた別の層が積層されている場合などを含む。
タイル本体2は、上述したベース層8側の一方面2aに粘着層3が積層されていても良い。
尚、本発明における「タイル本体2におけるベース層8側の一方面2aに粘着層3が積層されている」とは、クリア層6とプリント層7とベース層8などの層がこの順に積層されたタイル本体2において、当該タイル本体2の一方面(裏面)1a側(裏面1a寄り)に、ベース層8を配置し、このタイル本体2の一方面1aに粘着層3が積層されていれば良く、例えば、上からクリア層6とプリント層7とベース層8のみがこの順で積層された場合には、当然、タイル本体2の一方面2aであるベース層8の一方面(裏面)8aに粘着層3が積層されることを意味し、上からクリア層6とプリント層7とベース層8がこの順で積層された後、当該ベース層8の下方にまた別の層が積層されている場合には、当該別の層の一方面(裏面)に粘着層3が積層されることを意味し、上からクリア層6とプリント層7とベース層8がこの順で積層された後、クリア層6とプリント層7の間及び/又はプリント層7とベース層8の間にまた別の層が積層されている場合には、タイル本体2の一方面2a(ベース層8の一方面(裏面)8a)に粘着層3が積層されることを意味する。
タイル本体2の厚み2wも、上述したタイル材1と同様に、何れの値でも良いが、例えば、1mm以上12mm以下、好ましくは1mm以上8mm以下、更に好ましくは1mm以上5mm以下であったり、2mm以上4mm以下などであっても良い。
タイル本体2の平面視形状も、上述したタイル材1と同様に、特に限定はないが、例えば、略正方形や略矩形、略多角形であったり、正方形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられた形状、略ひし形、略平行四辺形、略ひし形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられた形状であっても良い。
以下、タイル本体2の平面視形状は、上述したタイル材1と同様に、主に略正方形である場合について詳解する。
タイル本体2の実際の大きさも、上述したタイル材1と同様に、特に限定はないが、例えば、一辺が1000mm以下であったり、100mm以上2000mm以下、好ましくは150mm以上1000mm以下、更に好ましくは200mm以上800mm以下であっても良い。
タイル本体2は、ガラス繊維を含んでいない場合、又は、ガラス繊維を含んでいる場合の何れでも良く、タイル本体2がガラス繊維を含んでいない場合を詳解すれば、タイル本体2における上述したクリア層6、プリント層7、ベース層8、粘着層3、及び、後述する別の層の何れにも、ガラス繊維が含まれていないケースであったり、クリア層6、プリント層7、ベース層8、粘着層3及び別の層のうち少なくとも1つの層に含まれていないケースの何れかとなる。
尚、本発明における「ガラス繊維」とは、ガラス繊維そのものの他、ガラス繊維で構成された不織布(ガラス不織布)等を意味する。
タイル材1は、所望により、消臭剤、抗菌剤、防カビ剤、難燃剤、撥水剤、防汚剤、着色剤、香料、発泡剤等を添加した素材を用いても良い。
このようなタイル本体2を構成するクリア層6、プリント層7、ベース層8、そして、粘着層3について、以下に述べる。
<クリア層6>
図1、2、4に示したように、クリア層6は、上述したプリント層7、ベース層8及び粘着層3の上側(他方面2b側)に位置する層であって、クリア(Clear )との名称の通り、略透明である、又は、透過性を有している。
クリア層6は、略透明である、又は、透過性を有していれば、特に限定はないが、例えば、当該クリア層6の下側(一方面6a側)に位置するプリント層7に印刷(プリント)された模様・色彩が、当該クリア層6越しに視認できるとも言える。
ここで、クリア層6においても、その「一方面6a」とは、床面等に粘着させた時に露出しない側の面であり、「裏面6a」であるとも言え、逆に、クリア層6の「他方面2b」とは、床面等に粘着させた時に露出する側の面であり、「表面6b」であるとも言える。
尚、クリア層6が略透明である、又は、透過性を有していれば、その色彩についても、赤色系、橙色系、黄色系、緑色系、青色系、紫色系、黒色系、白色系など何れの色調でも良く、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
クリア層6の素材も、当該クリア層6が略透明である、又は、透過性を有していれば、特に限定はないが、例えば、略透明である又は透過性を有した塩化ビニル(ポリ塩化ビニル樹脂、PVC)樹脂などの合成樹脂や、略透明である又は透過性を有したガラスであっても良い。
尚、本発明における「塩化ビニル樹脂」は、バージン塩化ビニル樹脂や、再生した塩化ビニル樹脂などを含む。
その他、クリア層6の素材は、略透明であること又は透過性を確保できるのであれば、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂以外に、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維物が含まれていたり、陶磁器(セラミック等)、大理石、木材、コルク、石膏、粘土、頁岩、泥、瓦、コンクリート、アスファルトの粉末も含まれていても構わない。
クリア層6の厚み6wも、上述したタイル材1やタイル本体2と同様に、何れの値でも良いが、例えば、0.01mm以上2.00mm以下(10μm以上2000μm以下)、好ましくは0.03mm以上1.60mm以下(30μm以上1600μm以下)、更に好ましくは0.05mm以上1.50mm以下(50μm以上1500μm以下)であったり、0.10mm以上1.00mm以下(100μm以上1000μm以下)などであっても良い。
クリア層6の平面視形状も、上述したタイル材1やタイル本体2と同様に、特に限定はないが、例えば、略正方形や略矩形、略多角形であったり、正方形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられた形状、略ひし形、略平行四辺形、略ひし形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられた形状であっても良い。
以下、クリア層6の平面視形状は、上述したタイル材1やタイル本体2と同様に、主に略正方形である場合について詳解する。
クリア層6の実際の大きさも、上述したタイル材1やタイル本体2と同様に、特に限定はないが、例えば、一辺が1000mm以下であったり、100mm以上2000mm以下、好ましくは150mm以上1000mm以下、更に好ましくは200mm以上800mm以下であっても良い。
クリア層6は、略透明である又は透過性を有した層が1つだけで構成されていても(単層であっても)良いが、略透明である又は透過性を有した層が複数で構成されていても(複層であっても)構わない。
クリア層6は、後述するプリント層7やベース層8、粘着層3と合わせて積層される際に、エンボス加工(エンボス型材)にて、当該クリア層6の他方面(表面)6b側に、凹凸が形成されていても良い。
このクリア層6における凹凸の深さも、特に限定はないが、クリア層6自体の厚みより浅かったり、クリア層6自体の厚みより厚くても(つまり、クリア層6全体が凹凸状に変形していても)良く、凹凸の深さの具体的な値としては、例えば、1μm以上100μm以下、好ましくは5μm以上80μm以下、更に好ましくは10μm以上50μm以下であっても良い。
クリア層6における凹凸の平面視形状も、特に限定はないが、例えば、略正方形や略矩形、略ひし形、略平行四辺形であったり、略円形、略楕円形、略三角形、略五角形、略六角形などの略多角形などであっても良い。
1つのクリア層6における凹凸の数や配置も、特に限定はないが、例えば、1つであったり、複数であっっても良く、複数である場合には、所定間隔ごとに縦・横・斜め等に配置(配列)されていても構わない。
<プリント層7>
図1、2、4に示したように、プリント層7は、積層順として、上述したクリア層6とベース層8の間に位置する層であって、プリント(Print )との名称の通り、当該プリント層7の他方面(表面)7bに、模様・色彩が印刷されている。
ここで、プリント層7においても、その「一方面7a」とは、床面等に粘着させた時に露出しない側の面であり、「裏面7a」であるとも言え、逆に、プリント層7の「他方面7b」とは、床面等に粘着させた時に露出する側の面であり、「表面7b」であるとも言える。
プリント層7の他方面7bに印刷された模様・色彩は、特に限定はないが、例えば、木目調の模様であったり、無地や自然石(大理石等)風などの模様であっても良い。
プリント層7の他方面7bの色彩についても、赤色系、橙色系、黄色系、緑色系、青色系、紫色系、黒色系、白色系など何れの色調でも良く、彩度や明度についても何れの値でも構わない。
プリント層7の素材も、当該プリント層7の他方面7bに所定の模様・色彩が印刷されていれば、特に限定はないが、例えば、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂であっても良く、その他、他方面7bに所定の模様・色彩が印刷されているのであれば、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂以外に、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維物が含まれていたり、陶磁器(セラミック等)、大理石、木材、コルク、石膏、粘土、頁岩、泥、瓦、コンクリート、アスファルトの粉末も含まれていても構わない。
プリント層7の厚み7wも、上述したクリア層6や、タイル材1、タイル本体2と同様に、何れの値でも良いが、例えば、0.01mm以上1.00mm以下(10μm以上1000μm以下)、好ましくは0.03mm以上0.80mm以下(30μm以上800μm以下)、更に好ましくは0.05mm以上0.50mm以下(50μm以上500μm以下)であっても良い。
プリント層7の平面視形状も、上述したクリア層6や、タイル材1、タイル本体2と同様に、特に限定はないが、例えば、略正方形や略矩形、略多角形であったり、正方形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられた形状、略ひし形、略平行四辺形、略ひし形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられた形状であっても良い。
以下、プリント層7の平面視形状は、上述したクリア層6や、タイル材1、タイル本体2と同様に、主に略正方形である場合について詳解する。
プリント層7の実際の大きさも、上述したクリア層6や、タイル材1、タイル本体2と同様に、特に限定はないが、例えば、一辺が1000mm以下であったり、100mm以上2000mm以下、好ましくは150mm以上1000mm以下、更に好ましくは200mm以上800mm以下であっても良い。
プリント層7は、その他方面(表面)7bに模様・色彩が印刷された層が1つだけで構成されていても(単層であっても)良いが、その模様・色彩が印刷された層の下側(一方面2a側)に、また別の層が積層されていても(つまり、複層であっても)構わない。
<ベース層8>
図1〜4に示したように、ベース層8は、上述したクリア層6及びプリント層7の下側(一方面2a側)であり、且つ、粘着層3の上側(他方面2b側)に位置する層であって、ベース(Base)との名称の通り、上述したクリア層6やプリント層7、後述する粘着層3を支える(ベース(基礎)となる)とも言える。
ベース層8の素材は、特に限定はないが、例えば、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂であっても良く、その他、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂以外に、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維物が含まれていたり、陶磁器(セラミック等)、大理石、木材、コルク、石膏、粘土、頁岩、泥、瓦、コンクリート、アスファルトの粉末も含まれていても構わない。
ここで、ベース層8においても、その「一方面8a」とは、床面等に粘着させた時に露出しない側の面であり、「裏面8a」であるとも言え、逆に、ベース層8の「他方面8b」とは、床面等に粘着させた時に露出する側の面であり、「表面8b」であるとも言える。
ベース層8の厚み8wも、上述したクリア層6等や、タイル材1、タイル本体2と同様に、何れの値でも良いが、例えば、1mm以上11mm以下、好ましくは1mm以上7mm以下、更に好ましくは1mm以上4mm以下であったり、1mm以上3mm以下などであっても良い。
ベース層8の平面視形状も、上述したクリア層6等や、タイル材1、タイル本体2と同様に、特に限定はないが、例えば、略正方形や略矩形、略多角形であったり、正方形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられた形状、略ひし形、略平行四辺形、略ひし形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられた形状であっても良い。
以下、ベース層8の平面視形状は、上述したクリア層6等や、タイル材1、タイル本体2と同様に、主に略正方形である場合について詳解する。
ベース層8の実際の大きさも、上述したクリア層6等や、タイル材1、タイル本体2と同様に、特に限定はないが、例えば、一辺が1000mm以下であったり、100mm以上2000mm以下、好ましくは150mm以上1000mm以下、更に好ましくは200mm以上800mm以下であっても良い。
ベース層8は、塩化ビニル樹脂を含む層が1つだけで構成されていても(単層であっても)良いが、塩化ビニル樹脂を含む層が複数で構成されていても(複層であっても)構わない。
<粘着層3>
図1、3、4、に示したように、粘着層3は、上述したタイル本体2の一方面2aにおける少なくとも一部に積層されている層であって、この粘着層3によって、タイル材1(タイル本体2)を床面等に粘着(接着)させる。
尚、粘着層3が積層されるタイル本体2の一方面2aとは、換言すれば、ベース層8側の一方面であって、ベース層8が最も下側(一方面2a側)であれば、当該ベース層8の一方面8aとなる。
ここで、粘着層3においても、その「一方面3a」とは、床面等に粘着させた時に露出しない側の面であり、「裏面3a」であるとも言え、又、後述する離型シート4が剥離された際に露出し、且つ、床面等に粘着する面でもあることから、「粘着面3a」であるとも言える。
逆に、粘着層3の「他方面3b」とは、床面等に粘着させた時に露出する側の面であり、「表面3b」であるとも言える。
尚、後述する離型シート4をタイル本体2側から剥離して、粘着層3を露出させた際に露出するのは、当該粘着層3における一方面(粘着面)3aとなる。
粘着層3は、タイル材1(タイル本体2)を床面等に粘着させるのであれば、何れの構成であっても良いが、例えば、粘着剤(接着剤)を塗布して構成されていても良い。
以下、粘着層3は、主に粘着剤を塗布して構成されている場合について詳解する。
粘着層3を構成する粘着剤の素材も、特に限定はないが、例えば、アクリル樹脂(特に、再剥離性を有したアクリル樹脂)であったり、その他、酢酸ビニル樹脂、ビニル共重合樹脂、オレフィン系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、イソシアネート系樹脂、フェノール樹脂、ナイロン(ポリアミド)樹脂、スチレン樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴムなどであったり、これらを組み合わせたものであっても構わない。
粘着層3の厚み(粘着剤の塗布厚み)3wも、特に限定はないが、例えば、10μm以上300μm以下、好ましくは20μm以上200μm以下、更に好ましくは30μm以上150μm以下であったり、45μm以上95μm以下などであっても良い。
粘着層3の目付(粘着剤の塗布重量)も、特に限定はないが、例えば、10g/m2 以上300g/m2 以下、好ましくは20g/m2 以上200g/m2 以下、更に好ましくは30g/m2 以上150g/m2 以下であったり、45g/m2 以上95g/m2 以下などであっても良い。
粘着層3の一方面(粘着面)3aにおける剥離接着強さH3(タイル本体2側の剥離接着強さHでもあるため、「タイル剥離接着強さH2」とも言える)は、特に限定はないが、例えば、0.1N/25mm以上20.0N/25mm以下、好ましくは0.5N/25mm以上15.0N/25mm以下、更に好ましくは1.0N/25mm以上10.0N/25mm以下、3.0N/25mm以上7.0N/25mm以下であったり、3.5N/25mmや、5.4N/25mm、5.8N/25mmなどであっても良い。
ここで、本発明における「粘着層3(粘着面3a)の剥離接着強さH3(タイル剥離接着強さH2)」は、JIS−A−5536:2015の6.3.3剥離接着強さを準用した試験(以下「剥離接着強さ試験」と言う)にて測定した値であっても良く、この場合、粘着させる対象を、下地材(例えば、床面であって、更に具体的には、JIS−A−5705:2016を準用したクッションフロア(以下「クッションフロア」と言う)など)としたり、後述する離型シート4としたり、その他、試験を行うタイミングについても、当該剥離接着強さ試験における初期(粘着層3を積層した直後)や、粘着層3を加熱した後(例えば、85℃で84時間や、85℃で24時間等)、粘着層3を加熱する前などにて測定した値としても構わない。
以下、タイル剥離接着強さH2は、主に剥離接着強さ試験で粘着面3aを粘着させる対象がクッションフロアである場合について詳解する。
粘着層3において、後述する再露出接着率Zも、特に限定はないが、例えば、70%以上、好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上であっても良い。
ここで、本発明における「粘着層3の再露出接着率Z」は、上述した剥離接着強さ試験にて、初期の剥離接着強さ(初期剥離接着強さ)H’と、再露出した時の剥離接着強さ(再露出剥離接着強さ)H”を測定し、再露出剥離接着強さH”を初期剥離接着強さH’で割った値(H”/H’)を意味する。
尚、上述した初期剥離接着強さH’における「初期」とは、上述した粘着層3を積層した直後であって、詳解すれば、積層した粘着層3の一方面(粘着面)3aに、後述する離型シート4を貼り付ける前であると言える。
又、上述した再露出剥離接着強さH”における「再露出した時」とは、積層した粘着層3の粘着面3aに離型シート4を貼り付けた後、当該離型シート4を粘着層3から剥離させて、初めて再び粘着層3の粘着面3aが露出した時であると言える。
このような粘着層3は、上述したように、タイル本体2の一方面2aにおける少なくとも一部、つまり、当該一方面2aの全部(全面)又は一部に積層されていれば良い。
粘着層3がタイル本体2の一方面2aの一部に積層されている場合、粘着層3の配置・構成は、特に限定はないが、例えば、筋状(畝状)や点状に配置されていたり、粘着層3の厚み3wが配置箇所によって変化したり(粘着層3の部分によって厚み3wが異なったり)しても良い。
<離型シート4>
図1〜4に示したように、離型シート4は、上述した粘着層3を覆うシート状物であり、タイル材1(タイル本体2)の施工時には、当該離型シート4をタイル本体2側から剥離させて、粘着層3を露出させることとなる。
つまり、離型シート4は、粘着層3に対して剥離可能であることから、剥離シート4であるとも言える。
離型シート4は、平面視において、上述したタイル本体2の端縁2cからはみ出した突出部5が設けられている。
尚、離型シート4においても、その「一方面4a」とは、床面等に粘着させた時に露出しない側の面であり、「裏面4a」であるとも言える。
逆に、離型シート4の「他方面4b」とは、床面等に粘着させた時に露出する側の面であり、「表面4b」であるとも言え、又、上述した粘着層3を離型シート4が覆っている状態では粘着面3aに接し、且つ、当該粘着面3aから剥離する(離型する)面でもあることから、「離型面4b」であるとも言える。
離型シート4は、粘着層3を覆うのであれば、何れの構成であっても良いが、後述する合成樹脂フィルム9を有し、この合成樹脂フィルム9の表裏(一方面9a及び他方面9b)の少なくとも一方に、後述する離型コート層10が積層されている構成であっても良い。
その他、離型シート4は、上述した合成樹脂フィルム9の代りに、紙(上質紙)等のシート状物を有し、この紙等の表裏の少なくとも一方に、後述する離型コート層10が積層されていたり、離型シート4は、合成樹脂フィルム9や紙等のみで構成されていても(つまり、離型コート層10を有さずとも)構わない。
尚、上述した「離型面4b」とは、合成樹脂フィルム9の少なくとも他方面(表面)9bに少なくとも離型コート層10が積層されている構成であれば、当該他方面(表面)9bに積層された離型コート層10における他方面(表面)10bが離型面であり、紙等の少なくとも他方面(表面)に少なくとも離型コート層10が積層されている構成であっても、当該他方面(表面)に積層された離型コート層10における他方面(表面)10bが離型面であり、合成樹脂フィルム9や紙等のみで構成されていれば、当該合成樹脂フィルム9や紙等の他方面(表面)9b等が離型面である。
離型シート4が合成樹脂フィルム9や紙等を有し、これらの表裏の少なくとも一方に離型コート層10が積層されている場合には、当該離型シート4は、少なくとも2層以上である(複層(多層)構造である)とも言え、離型シート4は、これら合成樹脂フィルム9や紙等、離型コート層10以外に、更に別の層を有していても良い。
尚、離型シート4が合成樹脂フィルム9を有していれば、離型フィルム(剥離フィルム)であるとも言え、離型シート4が紙を有していれば、離型紙(剥離紙)であるとも言える。
以下、離型シート4は、主に合成樹脂フィルム9の表裏の少なくとも一方に、離型コート層10が積層されている場合について詳解する。
離型シート4の厚み4wも、特に限定はないが、例えば、10μm以上400μm以下、好ましくは20μm以上300μm以下、更に好ましくは30μm以上200μm以下であったり、100μmや、105μm、110μm、25μmなどであっても良い。
離型シート4の平面視形状も、粘着層3を覆うのであれば、特に限定はないが、例えば、略正方形や略矩形、略多角形で且つ突出部5を有した形状であったり、正方形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられ且つ突出部5を有した形状、略ひし形で且つ突出部5を有した形状、略平行四辺形で且つ突出部5を有した形状、略ひし形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられ且つ突出部5を有した形状であっても良い。
又、離型シート4の平面視形状は、上述した粘着層3がタイル本体2の一方面2aの一部だけに積層されている場合、当該一部の粘着層3だけを覆い且つ突出部5を有した形状であっても良い。
その他、離型シート4は、当該一部の粘着層3と当該一部の粘着層3以外の部分(粘着層3が積層されていないために露出したタイル本体2の一方面2a)を覆い且つ突出部5を有した形状であっても構わない。
離型シート4の実際の大きさも、粘着層3を覆うのであれば、特に限定はなく、例えば、突出部5も含めて最も長い箇所の長さが、1010mm以下であったり、110mm以上2010mm以下、好ましくは156mm以上1506mm以下、更に好ましくは202mm以上802mm以下であっても良い。
離型シート4の他方面(離型面)4bにおける剥離接着強さ(離型剥離接着強さ)H4は、特に限定はないが、例えば、0.01N/25mm以上(10mN/25mm以上)であったり、0.01N/25mm以上2.00N/25mm以下(10mN/25mm以上2000mN/25mm以下)、好ましくは0.05N/25mm以上1.00N/25mm以下(50mN/25mm以上1000mN/25mm以下)、更に好ましくは0.10N/25mm以上0.50N/25mm以下(100mN/25mm以上500mN/25mm以下)であったり、0.020N/25mm(20mN/25mm)や、0.096N/25mm(96mN/25mm)、0.206N/25mm(206mN/25mm)であったり、1.0N/25mm以上3.0N/25mm以下や、2.1N/25mmなどであっても良い。
ここで、本発明における「離型シート4(離型面4b)の剥離接着強さ(離型剥離接着強さ)H4」も、JIS−A−5536:2015の6.3.3剥離接着強さを準用した試験にて測定した値や、JIS−A−5536:2015の6.3.3剥離接着強さを準用した試験において90°剥離の代わりに180°剥離をした試験(以下「180°剥離試験」と言う)にて測定した値であっても良く、この場合、粘着させる対象を、上述したタイル剥離接着強さH2と同様に、クッションフロアなどの下地材としても良いが、例えば、上述したタイル本体2の粘着層3の粘着面3aとしたり、日東電工株式会社製の「ポリエステル粘着テープ NO. 31B(以下「ポリエステル粘着テープ」と言う)」の粘着面としても良く、その他、試験を行うタイミングについても、当該剥離接着強さ試験における初期(粘着層3を積層した直後)や、粘着層3を加熱した後(例えば、85℃で84時間や、85℃で24時間等)、粘着層3を加熱する前などにて測定した値としても構わない。
以下、離型剥離接着強さH4は、主に剥離接着強さ試験で離型面4bを粘着させる対象がポリエステル粘着テープの粘着面、又は、タイル本体2の粘着層3の粘着面3a(例えば、180°剥離試験にて測定した値であっても良い)である場合について詳解する。
又、離型剥離接着強さH4は、タイル剥離接着強さH2に対して、何れの割合(何分の1か)であっても良いが、例えば、タイル剥離接着強さH2の0.8倍(5分の4)以下、好ましくはタイル剥離接着強さH2の0.4倍(5分の2)以下、更に好ましくはタイル剥離接着強さH2の0.1倍(10分の1)以下であったり、約0.06倍(17分の1)や、約0.003倍(290分の1)、0.7倍(10分の7)、約0.29倍(7分の2)などであっても良い。
更に、タイル剥離接着強さH2と離型剥離接着強さH4の差(つまり、H2−H4)である剥離接着強さ差ΔHも、特に限定はないが、例えば、0.1N/25mm以上20.0N/25mm以下、好ましくは0.5N/25mm以上15.0N/25mm以下、更に好ましくは1.0N/25mm以上10.0N/25mm以下(3.0N/25mm以上7.0N/25mm以下)であったり、3.0N/25mmや、5.0N/25mm、1.0N/25mmなどであっても良い。
この他、離型シート4の離型面4bの残留接着率も、特に限定はないが、例えば、90%以上、好ましくは93%以上、更に好ましくは95%以上(93%や、98%、100%など)であっても良い。
尚、本発明における「残留接着率」は、JIS−Z−0109:2015の4036に記載されたように、「剥離剤の移行を確認するための指標。通常、粘着テープを剥離剤塗工面などに貼って剥がしたあとの粘着力を、初期の粘着力で除した比率で表示する。」ことを意味しても良い。
<合成樹脂フィルム9>
図1〜4に示したように、合成樹脂フィルム9は、合成樹脂製のフィルムであって、上述した離型シート4の一部であり、後述する離型コート層10を支える(ベース(基礎)となる)とも言える。
合成樹脂フィルム9は、その一方面9a及び他方面9bの少なくとも一方に、後述する離型コート層10が積層されている。
尚、合成樹脂フィルム9においても、その「一方面9a」とは、床面等に粘着させた時に露出しない側の面であり、「裏面9a」であるとも言え、逆に、合成樹脂フィルム9の「他方面9b」とは、床面等に粘着させた時に露出する側の面であり、「表面9b」であるとも言える。
合成樹脂フィルム9の素材は、合成樹脂であれば、特に限定はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル樹脂、ナイロン(ポリアミド)樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)を主成分とするアクリル樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂(ビニロン樹脂)、ポリウレタン(PU)樹脂などでも良く、その他、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。
合成樹脂フィルム9の厚み9wも、特に限定はないが、例えば、10μm以上400μm以下、好ましくは20μm以上300μm以下、更に好ましくは30μm以上200μm以下であったり、100μmや、105μm、110μm、25μmなどであっても良い。
合成樹脂フィルム9の平面視形状も、上述した離型シート4と同様に、特に限定はないが、例えば、略正方形や略矩形、略多角形で且つ突出部5を有した形状であったり、正方形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられ且つ突出部5を有した形状、略ひし形で且つ突出部5を有した形状、略平行四辺形で且つ突出部5を有した形状、略ひし形等の各辺に凹凸(段差や波形など)が設けられ且つ突出部5を有した形状であっても良い。
又、合成樹脂フィルム9の平面視形状は、上述した粘着層3がタイル本体2の一方面2aの一部だけに積層されている場合、当該一部の粘着層3だけを覆い且つ突出部5を有した形状であっても良い。
その他、合成樹脂フィルム9は、当該一部の粘着層3と当該一部の粘着層3以外の部分(粘着層3が積層されていないために露出したタイル本体2の一方面2a)を覆い且つ突出部5を有した形状であっても構わない。
合成樹脂フィルム9の実際の大きさも、粘着層3を覆うのであれば、上述した離型シート4と同様に、特に限定はなく、例えば、突出部5も含めて最も長い箇所の長さが、1010mm以下であったり、110mm以上2010mm以下、好ましくは156mm以上1506mm以下、更に好ましくは202mm以上802mm以下であっても良い。
<離型コート層10>
図1〜4に示したように、離型コート層10は、上述した合成樹脂フィルム9の一方面9a及び他方面9b(表裏)の少なくとも一方に積層されている層である。
離型コート層10があることで、離型シート4(合成樹脂フィルム9)を、タイル本体2(粘着層3)に対して貼付可能であり且つ当該タイル本体2(粘着層3)から剥がし易くなるとも言える。
ここで、離型コート層10においても、その「一方面10a」とは、床面等に粘着させた時に露出しない側の面であり、「裏面10a」であるとも言え、逆に、離型コート層10の「他方面10b」とは、床面等に粘着させた時に露出する側の面であり、「表面10b」であるとも言える。
以下、離型コート層10は、主に合成樹脂フィルム9の他方面(表面)9bのみに積層されている場合について詳解する。
離型コート層10は、合成樹脂フィルム9を粘着層3に貼付可能で且つ粘着層3から剥離可能とするのであれば、何れの構成であっても良いが、例えば、コート剤(離型剤)を塗布して構成されていても良い。
以下、離型コート層10は、主にコート剤を塗布して構成されている場合について詳解する。
離型コート層10を構成するコート剤の素材も、特に限定はないが、例えば、シリコーン樹脂(シリコーン系離型剤)、フッ素系樹脂(フッ素系離型剤)、ワックス、パラフィンなどであったり、これらを組み合わせたものであっても構わない。
離型コート層10の厚み(コート剤の塗布厚み)10wも、特に限定はないが、例えば、1.0μm以下であったり、0.1μm以上10.0μm以下、好ましくは0.1μm以上5.0μm以下、更に好ましくは0.1μm以上2.0μm以下であったり、1.0μmなどであっても良い。
このような離型コート層10は、当該離型シート4が粘着層3を覆うのであれば、その粘着層3がタイル本体2の一方面2aにおける全部(全面)に積層されているか、又は、一部のみに積層されているかに応じて、離型コート層10も、上述した合成樹脂フィルム9の他方面(表面)9b等における少なくとも一部、つまり、当該他方面9b等の全部(全面)又は一部に積層されていれば良い。
尚、粘着層3がタイル本体2の一方面2aの一部のみに積層されている場合であっても、離型コート層10を、合成樹脂フィルム9の他方面9b等における少なくとも一部、つまり、当該他方面9b等の全部(全面)に積層していても良い。
<突出部5>
図1〜4に示したように、突出部5は、上述した離型シート4の一部であって、平面視において、タイル本体2の端縁2cからはみ出した部分である。
突出部5は、平面視でタイル本体2の端縁2cからはみ出していれば、何れの構成でも良いが、離型シート4における合成樹脂フィルム9と離型コート層10等の各層が、全て一緒にはみ出していたり、離型シート4における合成樹脂フィルム9と離型コート層10等の層のうち、一部の層(例えば、合成樹脂フィルム9等)だけがはみ出していても構わない。
突出部5は、平面視でタイル本体2の端縁2cにおける少なくとも一部からはみ出していれば良く、詳解すれば、突出部5は、タイル本体2の端縁2c全部(端縁2c全周)から(平面視でタイル本体2の端縁2cをぐるっと囲むように)はみ出しているか、又は、端縁2c全周のうち一部だけからはみ出していることとなる。
突出部5が一部だけからはみ出している場合、例えば、タイル本体2や離型シート4の平面視形状が略正方形であれば、4つの辺のうち、1つの辺からだけはみ出していたり、2つの辺(互いに正対する2つの辺、又は、隣接する2つの辺)からだけはみ出していたり、3つの辺からはみ出していても良い。
突出部5における突出距離(タイル本体2の端縁2cからのはみ出し長さ)Tは、特に限定はないが、例えば、0.1mm以上10.0mm以下、好ましくは0.2mm以上5.0mm以下、更に好ましくは0.3mm以上4.0mm以下であったり、0.5mm以上3.0mm以下などであっても良い。
1つのタイル材1における突出部5の突出距離Tは、一定であっても良いが、部分的に異なっていても(例えば、凹凸(段差や波形など)状に端縁2cからはみ出していたり、タイル本体2や離型シート4の平面視形状が略正方形であれば、ある辺からの突出距離Tと、別の辺からの突出距離Tが異なっていても)良い。
<タイル熱膨張率B2と離型熱膨張率B4>
ここまで述べたタイル本体2や離型シート4は、それぞれが、所定の熱膨張率B2、B4の値をもつが、タイル材1の少なくとも一方向において、離型シート4の離型熱膨張率(離型シート4の熱膨張率)B4が、タイル本体2のタイル熱膨張率(タイル本体2の熱膨張率)B2より低くても良い。
ここで、本発明における「熱膨張率B(B2、B4)」は、JIS−A−1454:2016の13熱膨張率試験を準用した試験(以下「熱膨張率試験」と言う)にて測定した値であっても良い。
タイル材1の少なくとも一方向において、離型熱膨張率B4がタイル熱膨張率B2より低ければ、各方向における熱膨張率B2、B4それぞれの具体的な値は、特に制限はないが、例えば、離型シート4が合成樹脂フィルム9の他方面9bのみに離型コート層10を積層して構成され且つタイル材1の平面視形状が略矩形状である場合の当該タイル材1の幅方向においては、タイル熱膨張率(タイル本体2の幅方向における熱膨張率)B2は、0.1×10-5-1以上50.0×10-5-1以下、好ましくは1.0×10-5-1以上30.0×10-5-1以下、更に好ましくは5.0×10-5-1以上20.0×10-5-1以下であったり、9.0×10-5-1以上12.0×10-5-1などであっても良く、離型熱膨張率(離型フィルムの幅方向における熱膨張率)B4は、例えば、0.1×10-5-1以上20.0×10-5-1以下、好ましくは0.5×10-5-1以上15.00×10-5-1以下、更に好ましくは1.0×10-5-1以上10.0×10-5-1以下であったり、5.7×10-5-1や、8.3×10-5-1、10.0×10-5-1などであっても良い。
従って、この場合(謂わば、離型フィルムの場合)、タイル材1の幅方向において、離型熱膨張率B4がタイル熱膨張率B2より低いとも言える。
一方、同様に、離型シート4が合成樹脂フィルム9の他方面9bのみに離型コート層10を積層して構成され且つタイル材1の平面視形状が略矩形状である場合で、当該タイル材1の長さ方向においても、タイル熱膨張率(タイル本体2の長さ方向における熱膨張率)B2は、上述した幅方向と同様で、0.1×10-5-1以上50.0×10-5-1以下、好ましくは1.0×10-5-1以上30.0×10-5-1以下、更に好ましくは5.0×10-5-1以上20.0×10-5-1以下であったり、9.0×10-5-1以上12.0×10-5-1などであっても良く、離型熱膨張率(離型フィルムの長さ方向における熱膨張率)B4は、例えば、0.1×10-5-1以上50.0×10-5-1以下、好ましくは1.0×10-5-1以上30.00×10-5-1以下、更に好ましくは5.0×10-5-1以上20.0×10-5-1以下であったり、12.4×10-5-1や、13.1×10-5-1などであっても良い。
従って、この場合(離型フィルムの場合)、タイル材1の長さ方向においては、離型熱膨張率B4がタイル熱膨張率B2より低くないとも言える。
よって、この場合(詳しくは、離型シート4が合成樹脂フィルム9の他方面9bのみに離型コート層10を積層して構成され且つタイル材1の平面視形状が略矩形状である場合)は、タイル材1の少なくとも幅方向において、離型熱膨張率B4がタイル熱膨張率B2より低いとも言える。
この他、離型シート4が紙の他方面のみに離型コート層10を積層して構成され且つタイル材1の平面視形状が略矩形状である場合の当該タイル材1の幅方向においても、タイル熱膨張率(タイル本体2の幅方向における熱膨張率)B2は、上述と同様で、0.1×10-5-1以上50.0×10-5-1以下、好ましくは1.0×10-5-1以上30.0×10-5-1以下、更に好ましくは5.0×10-5-1以上20.0×10-5-1以下であったり、9.0×10-5-1以上12.0×10-5-1などであっても良く、離型熱膨張率(離型紙の幅方向における熱膨張率)B4は、例えば、0.1×10-5-1以上20.0×10-5-1以下、好ましくは0.5×10-5-1以上10.00×10-5-1以下、更に好ましくは1.0×10-5-1以上5.0×10-5-1以下であったり、1.8×10-5-1などであっても良い。
従って、この場合(謂わば、離型紙の場合)、タイル材1の幅方向において、離型熱膨張率B4がタイル熱膨張率B2より低いとも言える。
一方、同様に、離型シート4が紙の他方面のみに離型コート層10を積層して構成され且つタイル材1の平面視形状が略矩形状である場合で、当該タイル材1の長さ方向においては、タイル熱膨張率(タイル本体2の長さ方向における熱膨張率)B2は、上述した幅方向と同様に、0.1×10-5-1以上50.0×10-5-1以下、好ましくは1.0×10-5-1以上30.0×10-5-1以下、更に好ましくは5.0×10-5-1以上20.0×10-5-1以下であったり、9.0×10-5-1以上12.0×10-5-1などであっても良く、離型熱膨張率(離型紙の長さ方向における熱膨張率)B4も、上述した幅方向と同様に、例えば、0.1×10-5-1以上20.0×10-5-1以下、好ましくは0.5×10-5-1以上10.00×10-5-1以下、更に好ましくは1.0×10-5-1以上5.0×10-5-1以下であったり、1.8×10-5-1などであっても良い。
従って、この場合(離型紙の場合)、タイル材1の長さ方向においても、離型熱膨張率B4がタイル熱膨張率B2より低いと言える。
よって、この場合(詳しくは、離型シート4が紙の他方面のみに離型コート層10を積層して構成され且つタイル材1の平面視形状が略矩形状である場合)、タイル材1の幅方向及び長さ方向(換言すれば、全ての方向)において、離型熱膨張率B4がタイル熱膨張率B2より低いとも言える。
更に、タイル熱膨張率B2と離型熱膨張率B4の差(つまり、B2−B4)である熱膨張率差ΔBも、特に限定はないが、例えば、0.1×10-5-1以上50.0×10-5-1以下、好ましくは1.0×10-5-1以上30.0×10-5-1以下、更に好ましくは5.0×10-5-1以上20.0×10-5-1以下であったり、9.0×10-5-1以上12.0×10-5-1などであったり、10.5×10-5-1や、2.0×10-5-1などであっても良い。
尚、本発明における「タイル熱膨張率B2」とは、当該タイル本体2を構成する全ての層(上述したクリア層6、プリント層7、ベース層8、及び、粘着層3など)を合わせた状態における熱膨張率Bであっても良く、その他、当該タイル本体2を構成する全ての層のうち、最も厚い層(例えば、ベース層8)など何れか1つの層における熱膨張率Bであっても構わない。
又、本発明における「離型熱膨張率B4」も、当該離型シート4を構成する全ての層(上述した合成樹脂フィルム9、及び、離型コート層10など)を合わせた状態における熱膨張率Bであっても良く、その他、当該離型シート4を構成する全ての層のうち、最も厚い層(例えば、合成樹脂フィルム9)など何れか1つの層における熱膨張率Bであっても構わない。
<目隙、収縮率Rなど>
ここまで述べた本発明に係るタイル材1を複数枚施工する際、それぞれの離型シート4を剥がして床面等に粘着させた複数枚のタイル本体2に対して、例えば、所定の時間(20分等)、高温(56℃等)を維持した後に、所定の温度(5℃等)まで急冷した場合、隣接するタイル本体2の目隙(隣接するタイル本体2間の距離)は、特に限定はないが、例えば、1mm以下となって、施工後に高温環境下となっても、タイル本体2の目隙を抑制できるとも言える。
本発明に係るタイル材1では、上述した離型シート4の熱膨張率B4やタイル本体2の熱膨張率B2、製造時や所定期間経過後の温度等を問わず、離型シート4の収縮率R4がタイル本体2の収縮率R2より小さくとも良い。
ここで、本発明における「収縮率R」は、タイル本体2や離型シート4における初期の所定長さ(初期長さ)L’と、タイル本体2や離型シート4における所定期間経過した時の所定長さ(所定期間経過長さ)L”を測定し、所定期間経過長さL”を初期長さL’で割った値(L”/L’)を意味する。
尚、上述した初期長さL’における「初期」とは、当該タイル材1を製造した直後であると言える。
又、上述した「所定長さ」とは、タイル本体2や離型シート4における何れかの箇所における何れかの長さであって、例えば、タイル本体2や離型シート4の平面視形状が略正方形であれば、1辺の長さ等であっても良い。
更に、上述した所定期間経過長さL”における「所定期間」とは、例えば、1ヵ月や、数か月、数年等であっても良い。
このような収縮率Rについて、離型シート4の収縮率R4がタイル本体2の収縮率R2より小さいことによっても、当該タイル材1を製造し、所定期間経過した後には、離型シート4よりタイル本体2が縮むこととなり、離型シート4に平面視でタイル本体2の端縁2cからはみ出す部分(突出部5)が生じることなる。その結果、当該タイル材1を施工する際に突出部5を把持すれば、特許文献1とは異なり、離型シート4を剥し易くなり、「施工効率の向上」が図れる。
これと同時に、タイル材1を製造して所定期間経過した後に、突出部5が生じるため、タイル材1の製造時には、わざわざ突出部5を離型シート4に設ける必要がなく、突出部5を設けながらも、製造効率が下がり難い(「製造効率の低下抑制」)。
<その他>
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。タイル材1等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが出来る。
粘着層3は、熱可塑性エラストマ(TPE、Thermo-Plastic Elastomer)で構成されていたり、発泡させた樹脂で構成されても良い。
ベース層8は、その一方面(裏面)8aに後述する粘着層3が積層されるのであれば、当該粘着層3が剥離し難いように、当該一方面8aに凹凸が形成されていても良い。
本発明のタイル材は、上述したように、床面や壁面、天井面などの内装面や、外装面などの面(下地材)に、粘着層を粘着させて覆うなど、幅広く利用可能である。
1 タイル材
2 タイル本体
3 粘着層
3a 粘着層の粘着面(一方面)
4 離型シート
4b 離型シートの離型面(他方面)
5 離型シートの突出部
6 クリア層
7 プリント層
8 ベース層
9 合成樹脂フィルム
10 離型コート層
B2 タイル熱膨張率
B4 離型熱膨張率
H2 タイル剥離接着強さ
H4 離型剥離接着強さ

Claims (7)

  1. タイル本体の一方面の少なくとも一部に粘着層が積層されたタイル材であって、
    前記粘着層を覆う離型シートを有し、
    この離型シートに、平面視において前記タイル本体の端縁からはみ出した突出部が設けられていることを特徴とするタイル材。
  2. タイル本体の一方面の少なくとも一部に粘着層が積層されたタイル材であって、
    前記粘着層を覆う離型シートを有し、
    当該タイル材の少なくとも一方向において、前記離型シートの離型熱膨張率は、前記タイル本体のタイル熱膨張率より低いことを特徴とするタイル材。
  3. 前記タイル本体の粘着層は、前記離型シートが剥離されて露出する粘着面を備え、
    前記離型シートは、前記粘着層を覆っている状態で粘着面に接する離型面を備え、
    前記離型シートの離型面における離型剥離接着強さは、前記タイル本体の粘着面におけるタイル剥離接着強さの0.8倍以下であり、
    前記離型剥離接着強さは、0.01N/25mm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイル材。
  4. タイル本体の一方面の少なくとも一部に粘着層が積層されたタイル材であって、
    前記粘着層を覆う離型シートを有し、
    前記タイル本体の粘着層は、前記離型シートが剥離されて露出する粘着面を備え、
    前記離型シートは、前記粘着層を覆っている状態で粘着面に接する離型面を備え、
    前記離型シートの離型面における離型剥離接着強さは、前記タイル本体の粘着面におけるタイル剥離接着強さの0.8倍以下であり、
    前記離型剥離接着強さは、0.01N/25mm以上であることを特徴とするタイル材。
  5. 前記タイル本体は、ガラス繊維を含んでいないことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のタイル材。
  6. 前記タイル本体は、少なくともクリア層、プリント層及びベース層が、この順に積層され、
    少なくとも前記ベース層は、塩化ビニル樹脂を含み、
    前記ベース層側の一方面に、前記粘着層が積層されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のタイル材。
  7. 前記離型シートは、合成樹脂フィルムを有していると共に、この合成樹脂フィルムの一方面及び他方面の少なくとも一方に、離型コート層が積層されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のタイル材。
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