JP2006118190A - タイル材 - Google Patents

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Abstract

【課題】
完全なリサイクルが可能でかつ形状が自在であり、さらに軽量であるため比較的粘着力の弱い粘着剤でも床に確実に固定できて、人が歩行しても剥がれ難く、目地に詰まったゴミを容易に排除できるタイル材であって、より低コストで製造可能な新規なタイル材を提供することを目的とする。
また、薄いタイル材であっても表面のコーティングの収縮によって反り上がることなく、床に敷き詰めたときに施工面を平滑に維持できるタイル材を提供することを目的とする。
【解決手段】
床の上に複数敷き詰めて使用するタイル材1であって、合成樹脂のベースシート10に、ベースシート10と同寸法に形成され表面にコーティングが施された合成樹脂の上部シート20が積層され、ベースシート10は上部シート20よりも厚く形成されてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、店舗や遊技場、公共施設等の床に敷かれるタイル材に関する。
従来、店舗や遊技場、病院、公共施設、住宅等の比較的人の出入りの多い場所に適したタイルが提案されている。例えば、引用文献1には、プラスチックタイルであるタイル本体の上面に保護フィルムを剥離可能に接着したタイルが開示されている。このタイルは、靴で踏まれる等して上面が磨耗した場合に、保護フィルムのみを貼り替えることによりタイル本体の再使用を可能にしたものである。
しかし、タイル本体が樹脂層やガラス繊維層等を複数積層してなる複雑な構造であるため、破損する等して再利用ができなくなったタイル本体をリサイクルすることが困難であり、そのまま廃棄せざるを得ないという問題があった。
また、上述のタイル本体の構造により、タイル本体を複雑な形状に製造することが難しく、様々な用途及び様々な使用場所に適用させることができないという問題があった。さらに、タイル本体の重量が大きくなるため、運搬費、人件費が多くかかってしまうという問題もあった。
その上、目地の微細な隙間に埃等のゴミが入ってしまった場合、タイルが厚みを有することにより箒で掃き出したり掃除機で吸い取ったりすることができ難かった。また、従来のタイルは厚く形成されているため、例えば扉付近の床に施工した場合に、扉の下辺にタイルが引っ掛かって扉の開閉に支障をきたす恐れがあり、それを避けるため予め扉付近の床をわざわざ削って薄くする等、施工が煩雑になるという問題もあった。
また、一般的にプラスチックタイルは粘着剤で床に固定されており、タイルの重量が大きくなるとその粘着剤の量を増やしたり粘着力を強力にしたりする必要が生じる。そのため、粘着剤が室内に蒸散する等して環境を悪化させる恐れがあった。
これらの問題に対し本発明者は、紙又は合成樹脂の中間シートの上下に、中間シートよりも寸法が大きい合成樹脂シートを積層させ、その合成樹脂シートの外縁には中間シートが挟み込まれた部位より降下して厚みの小さい目地凹部を形成した3層構造のタイル材を考案し、既に特許出願を行っている(特願2004−236171号)。
上記3層構造のタイル材は、完全なリサイクルが可能でかつ形状が自在であり、また軽量であるため比較的粘着力の弱い粘着剤でも床に確実に固定できて、人が歩行しても剥がれ難く、さらに目地に詰まったゴミを容易に排除できる優れたタイル材であるが、製造コストの点でなお改良の余地があった。
また、タイル材の表面には、耐傷性を付与すること等を目的としてコーティングを施す場合があるが、タイル材が薄い場合にはコーティング材の収縮力によって全体が反り上がってしまい、そのため複数のタイル材を敷き詰めたときに目地部分が浮き上がるという恐れがあり、その防止策を講ずることが求められていた。
特開2004−44272号公報
そこで本発明は、上記従来の状況に鑑み、完全なリサイクルが可能でかつ形状が自在であり、さらに軽量であるため比較的粘着力の弱い粘着剤でも床に確実に固定できて、人が歩行しても剥がれ難く、目地に詰まったゴミを容易に排除できるタイル材であって、より低コストで製造可能な新規なタイル材を提供することを目的とする。
また、薄いタイル材であっても表面のコーティングの収縮によって反り上がることなく、床に敷き詰めたときに施工面を平滑に維持できるタイル材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1として、床の上に複数敷き詰めて使用するタイル材であって、合成樹脂のベースシートに、前記ベースシートと同寸法に形成され表面にコーティングが施された合成樹脂の上部シートが積層され、前記ベースシートは前記上部シートよりも厚く形成されてなるタイル材を提供するものである。
上記構成によれば、タイル材がベースシートと上部シートの2層構造からなるため、超薄型であり、自由な形状に形成することが可能となる。また、製造コストは最も小さくなり、大面積の施工に適したタイル材となる。さらに、ベースシートを厚くすることにより、コーティングに起因するタイル材の外縁の上方への反りが防止され、タイル材全体が平面状かわずかに下方へ反った状態が保たれる。したがって、タイル材が安定して設置される。
さらに、タイル材が軽量であるため、タイル材を床面に固定する時の粘着剤の量が一般的なカーペットタイルの半分〜四分の一程度で済み、また、粘着剤として粘着力の弱い水性糊を用いたりした場合でも、確実にタイル材を床に固定することができる。したがって、環境の悪化が防止される。なお、タイル材を剥がした際に床面に残った水性糊は水で容易に洗い流される。
そして、タイル材全体の厚さが小さいため、目地凹部に入り込んだ埃等のゴミを、箒で掃いたり掃除機で吸い取ったりすることにより取り除くことができる。また、超薄型であることから、タイル材を施工しても床に不適当な段差を生じることがない。
また、請求項2は、請求項1記載のタイル材において、上部シートのベースシートに積層する側の面、又はベースシートの両面のいずれかに、文字、絵柄等の印刷層が外から視認可能に設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、模様、案内標示、広告等、文字や絵柄から構成される印刷層を視認可能に設けることにより、床面としての利用性が高まる。また、合成樹脂のシートに対して印刷を施すため、グラビア印刷等の大ロットだけでなく、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷等の小ロット対応のタイル材製作もでき、色柄等の要求に対し臨機応変に対応できる。
また、請求項3は、請求項1又は2記載のタイル材において、ベースシート及び上部シートを構成する合成樹脂が、全てポリエステル樹脂であることを特徴とする。
上記構成によれば、ベースシート及び上部シートがリサイクル可能なポリエステル樹脂により形成されているため、廃棄時にそのままの状態でリサイクルに回すことができる。また、リサイクル処理を経た再生ポリエステル樹脂(再生ペット)を再びシート状に加工し、本発明のタイル材として繰り返し利用することができる。
また、請求項4は、請求項1〜3のいずれか記載のタイル材において、ベースシートの厚さが100〜400μmであり、上部シートの厚さが30〜100μmであることを特徴とする。
上記構成によれば、コーティングによる上部シートの反り上がりに対抗して、下方のベースシート側への引張力を十分に生じさせるため、ベースシート及び上部シートの厚さバランスが最適化される。
さらに、請求項5は、請求項1〜4のいずれか記載のタイル材に、床に接する粘着剤層を形成したことを特徴とする。
上記構成によれば、床にタイル材を設置する作業時に、床またはタイル材に粘着剤を塗布する必要がなく、作業性が向上する。
以上のように本発明は、上部シートと、厚いベースシートとの2層構造からなる超薄型のタイル材であるため、従来のタイル材に比して製造コストを非常に小さくすることができる。また、切断する等して形状を自在に加工できるため、施工現場において床面の形状に・大きさに対応した正確な敷設が可能となる。
そして、厚いベースシートによって上部シートの外縁を支えるため、薄いタイル材であっても表面のコーティングの収縮によって反り上がることなく、床に敷き詰めたときに施工面を平滑に維持することができる。
また、本発明のタイル材は軽量であるため、タイル材を床に固定する際に、粘着剤がローラで薄く引かれた程度である場合や粘着剤として水性糊等の比較的粘着力の弱い粘着剤が使用された場合であっても確実に固定することができる。したがって、人が歩行しても剥がれ難く、粘着剤の蒸散等による環境の悪化を防止することができる。上記の水性糊を使用した場合には、タイル材を剥がした際に床面に残った糊を水で容易に洗い流すことができる。さらに、薄くて軽いため運搬や保管が煩雑にならず、作業性にも優れている。加えて、目地に入り込んだ埃等のゴミを、箒で掃いたり掃除機で吸い取ったりすることによりタイル材を傷めずに容易に取り除くことができる。また、薄いために施工面に段差を生ずることがなく、お年寄りがつまずいたり、扉の開閉に支障をきたすことがない。
さらに、本発明のタイル材は、主にPET等のポリエステル樹脂から構成されるため、廃棄時にタイル材全体をリサイクルすることが可能である。また、リサイクル処理を経て得られる再生ペット等についても、本発明のタイル材を構成するベースシート、上部シートとして繰り返し利用することができる。
以下、本発明のタイル材について詳しく説明する。
まず、本発明の実施の形態(1)を図1〜図4に基づき説明する。図1のタイル材1は、合成樹脂のベースシート10に対し、そのベースシート10と同寸法に形成された合成樹脂の上部シート20が積層して概略構成されている。そして、文字、絵柄等の印刷層30が外から視認可能に設けられている。
このタイル材1は、図3に示すように床面Fに複数敷き詰めて使用するものである。
ベースシート10、及び上部シート20は、一辺の長さが例えば数十cmの矩形状に形成されている。そして、本発明のタイル材1は、上部シート20に比べてベースシート10の厚みを大きくしたことを特徴としている。すなわち、一般にタイル材1を床面Fに安定して設置するためには、床面Fと接するタイル材1の下面が平坦である必要がある。しかし、上側のベースシート10には、図2に示すように、耐傷性を付与すること等を目的として表面にコーティング21が施されているため、そのコーティング21の収縮力によってベースシート10の外縁が上方へ引っ張られ、タイル材1全体が反り上がってしまう恐れがある。この問題は、タイル材1を薄いシートで構成した場合に顕著となる。そこで、ベースシート10を上部シート20より厚く形成することにより、コーティング21の収縮力より強い保形力を発揮させ、タイル材1の全体が平面状かあるいは若干下方に反った状態(中央が上方に膨らんだ状態)にして、人の歩行等によるタイル材1のめくれ上がりを防止している。
ベースシート10と上部シート20の厚さは、コーティング21や各シートを構成する合成樹脂の種類によって適宜設定することができるが、少なくともタイル材1の全体を平坦に維持するために、ベースシート10の厚さは100〜400μmで例えば125μm、上部シートの厚さが30〜100μmで例えば75μm程度とすることが好ましい(ただし、ベースシートの方が厚いことを条件とする)。なお、ここでいう上部シートの厚さとはコーティング21を含まない厚さである。
ベースシート10、上部シート20の素材は、非伸縮性、耐磨耗性、リサイクル性等を考慮してPET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル樹脂を使用することが好ましいが、他のポリプロピレン樹脂、アクリル性樹脂、塩化ビニル等も適用可能である。なお、この実施の形態(1)では、図2に示すように、印刷層30を上部シート10の裏面(ベースシート10に積層する側の面)に設けており、印刷層30を外から視認可能とするため上部シート20を無色透明な素材により形成することが好ましい。
ベースシート10、上部シート20の素材としてPET等のポリエステル樹脂を用いた場合、使用後のタイル材をリサイクル処理し、その結果得られた再生ペットから再びタイル材を製造すれば、材料を繰り返し有効利用することができる。したがって、理想的には、新規の材料を何ら必要としない自己完結型の施工システムを構築することができ、環境保護に資するものとなる。なお、タイル材には印刷層を形成しているため、リサイクル処理を行った場合には一般的に有色(黒など)の再生ペットが得られる。この有色の再生ペットは、特に外側から視認されないベースシート10として好適に利用される。無論、処理方法によっては無色透明の再生ペットを得ることもでき、その場合には上部シート20としても有効に利用することができる。
また、コーティング21は、床面として使用した場合に十分な耐傷性、耐磨耗性を付与でき、また、安全性すなわち適当なすべり抵抗値が得られるものであれば適宜採用することができる。具体的には、ウレタンで強化されないアクリル系樹脂材料、ウレタンで強化されたアクリル系樹脂材料、フッ素系材料、シリコーン系材料(アルコキシシランとN−プロピルアルコールとアルミニウムキレート化合物との混合材料等)、シリコンガラス等の無機材料、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、セラミック系樹脂等を挙げることができる。
このコーティング21を上部シート20の表面に設けるための手段は、塗布でもよく、スプレー等による吹き付けでもよく、その他シートからの転写等の手段を用いて適宜行うことができる。
以上のようなタイル材1は、コーティング21及び印刷層30を設けた上部シート20とベースシート10とを積層させる工程、外周を所定の寸法にカットする工程を経て適宜製造することができる。
積層する工程では、ベースシート10と上部シート20の積層物に熱を加えることにより両者を融着させて行うことができる。また、接着剤や糊フィルムを介して接着させても良い。なお、糊フィルムとは、熱可塑性ポリマーをベースにした厚さ約50μmのホットメルトの薄膜であり、高温(例えば、100〜180℃程度)に加熱されると流動し、常温では固まる性質を有している。そして、上記の融着工程等を経て一体化された積層物の外周を、所定の寸法にカットすることによって目的のタイル材1を得ることができる。なお、カットする工程は、後述するように施工現場において行っても良い。
図4に、ベースシート10と上部シート20とを積層させる際の工程を示す。積層させる工程では、ベースシート10、上部シート20が、それぞれドラム状に巻き取られたドラムD1、D2から繰り出される。そして、加熱ローラRを介して両者を積層させるとともに熱を加えて融着させ、その後所定の寸法にカットすることにより目的のタイル材1を得ることができる。
その際、ローラRとドラムD2の相互の回転速度を調節して、例えば上部シート20をベースシート10よりも若干ゆるめながら積層させることにより、コーティング21の収縮による上部シート20の反り返る力を弱め、上述のようにベースシート10を厚く形成したことによる効果と相まって、タイル材1の全体を平面状に保持することができる。
なお、このとき、上部シート20をゆるめる代わりに下側のベースシート10を若干強く引き伸ばしながら積層させても良い。
なお、図4に示す製造工程は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、上述のようにベースシートと上部シートを積層させた後にカットするのではなく、予め所定の寸法(500mm角など)にカットしたベースシート及び上部シートを作製し、その後に両者を積層させる方法を採用することもできる。
上記の工程により製造されたタイル材1の全体の厚さは通常1mm以下となり、好ましくは、200μm〜500μmである。したがって、タイル材1の厚さは従来のタイル材の厚さと比較すると格段に薄い。この薄さに加えて素材が合成樹脂のシートのみからなるため、タイル材1の重量が小さくなり、以下の(1)〜(4)の利点を有する。
(1)タイル材1を床面Fに固定するための粘着剤の粘着力を剥離可能な程度に弱くしてもタイル材1が床面Fから剥がれてしまうことがないため、粘着剤の量を従来の半分〜四分の一にすることができる。また、粘着剤として例えば水性糊等の粘着力の弱いものを用いることができる。したがって、環境に優しく、また、タイル材1を剥がした後に床面Fに残った糊を水で容易に洗い流して除去することができる。さらに、上述のようにタイル材の上方への反りが防止されているため、平板状を維持し易く、その点からも粘着剤の量が少なくて済む。
(2)タイル材1を設置したままの状態で、目地に溜まった埃等のゴミを、箒で掃き出したり掃除機で吸い取ったりして容易に除去することができる。
(3)タイル材1を床面Fに設置した後に、人がタイル材1上を歩くことにより、その体重でタイル材1と床面Fとが徐々に馴染んでいくため、従来のタイル材のようにローラで別途押圧して馴染ませる必要がない。
(4)運搬費、人件費等が軽減され、保管コストが大幅に縮小される。例えば、上述したような樹脂層やガラス繊維層等を複数積層させた従来のタイル材(厚さ3〜5mm程度)では、寸法が500mm角の矩形状にした場合に重量が1枚あたり1.5〜2.2kg程度となる。これに対し、本発明のタイル材は、同じ500mm角の寸法で重さが1枚あたり通常100g前後であり、従来の20分の1の重量となる。したがって、一般的なコンビニエンスストアの床に施工する場合には枚数を400枚とすると総重量がわずか45kg程度で済み、従来に比して運搬費、保管コスト等を劇的に低減させることができる。
(5)敷き詰める際に、床面に合わせてカッターで容易にカットできるため、作業性が高まる。
(6)タイル材は非常に薄いために、床に施工したときに端部に実質的な段差を生じない。したがって、例えばお年寄りがつまずいてしまうような事態が防止される。また、本発明のタイル材は、貼り替えの際には使用を終えたタイル材を剥がした後に新しいタイル材を施工するものであり、何回でも貼り替えが可能である(ピールアップ工法)。そして、施工面からの厚みはほとんどないため、扉付近に施工した場合に扉の下辺がタイル材に引っ掛かることはなく、扉を支障なく開閉することが可能である。
図5には、本発明の実施の形態(2)を示す。このタイル材1は、ベースシート10の下面に、床に接する粘着剤層40を予め形成し、さらにその下部に剥離シート50を貼付した例である。これにより、設置時に床面Fまたはタイル材1に粘着剤を塗布する必要がなくなる。すなわち、剥離シート50を剥がすだけで床面Fにタイル材1を設置することができ、作業性が高まる。なお、粘着剤層40は、常温で使用でき、剥離可能なアクリル系エマルション型粘着剤、ウレタン系粘着剤等で形成されることが好ましいが、これに限定されるものではない。
実施の形態(2)におけるその他の構成は、上記実施の形態(1)に準ずる。
続いて、本発明の実施の形態(3)を図6に示す。この例では、床面Fに敷き詰めるタイル材1の平面形状を六角形状に形成している。本発明のタイル材1は、製造時または製造後に切断する等して形状を状況・用途に応じて自由に設定することができるため、図6の六角形状の他、三角形、丸形、星型等、自由に形成することができる。
実施の形態(3)におけるその他の構成は、上記実施の形態(1)に準ずる。
上記実施の形態(1)〜(3)に係るタイル材1は、カッター等で切断する際、ベースシート10と上部シート20とが融着等されて一体化されているため、図7に示す通り、切断部100においてシート間が離層することがなく、問題なく使用することができる。これにより、床面Fの角部分や階段等の複雑な形状をした場所においてもタイル材1を隙間なく敷き詰めることができる。
また、タイル材1は全体が薄く、可塑性を有しているため、例えばコンビニエンスストアの商品棚の下に施工したい場合に、商品棚をわざわざ動かさずとも、棚の近傍から敷き始めて棚に到達したらタイル材1を一度曲げて棚の下の隙間に押し込めることで容易に施工を完了することができる。
そして、タイル材1は、基本的に2層の合成樹脂シートのみから構成されるため、非常に安価に製造することができる。さらに軽量で容積が小さいため、運搬費、人件費を少なく抑えることができる。
加えて、タイル材1は、運搬、張り替えが容易であるため、リース等を行うことに適している。このとき、会社、イベント等の広告等を印刷するとより商業性が高まる。
さらに、タイル材1は、タイル材1の上面を箒で掃くことで容易に美麗な状態を保つことができる。従来のコンビニエンスストア等での床の清掃ではワックスがけが行われており、ワックスむらが生じる関係でその都度床全面にワックスがかけられていた。本発明によれば、人の往来が多い場所等の汚れた箇所のみ清掃あるいは貼り替えすればよく、効率的である。また、ワックス及び剥離剤(強アルカリ)の廃液処理の手間が省け、廃液による環境汚染も防止することができる。
また、本発明のタイル材は非常に薄いため、コンクリート等の施工面に微小な凹凸やごみが残存していると、その形状が施工したタイル材の表面にまで浮き出る恐れがある。そのような場合には、必要に応じて、コンクリート等の施工面に対し予め下張りを施した後に本発明のタイル材を敷き詰めることができる。下張りとしては、塩化ビニル製のシートが好適に用いられるがこれに限定されるものではない。なお、下張りと本発明のタイル材とは一体ではなく、分離して施工、リサイクルされる。すなわち、下張りはそのままでタイル材のみを貼り替えることができるので、上述のようなタイル材の優れたリサイクル性を損なうことはない。
さらに、例えば服飾店、美容室等では、美観の点から石貼りの床が良く用いられているが、表面が硬いため、その上で終日立ち続ける従業員から疲れるとの苦情が寄せられている。そのような場合にも、石貼りの床の代わりに塩化ビニルの下張りを施し、さらに石模様の印刷層を形成した本発明のタイル材を敷き詰めることにより、美観を維持しつつ表面の硬度を下げることができる。
上述の実施の形態(1)〜(3)では印刷層30を上部シート20の裏面(ベースシート10に積層する側の面)に設けているが、ベースシート10の上下面のいずれかに設けても同様の効果が得られる。その際の印刷層30は、ベースシート10及び上部シート20が薄いシートであることに起因して、上述のようにグラビア印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷等、種々の印刷方法により形成することができ、大小のロット数に対して柔軟に対応することが可能である。したがって、施工面積等に応じた多様な要求を満たすことができる。
本発明の実施の形態(1)に係るタイル材を示す斜視図である。 図1のX方向の断面図である タイル材の使用状態を示す斜視図である タイル材の製造工程を示す側面図である。 本発明の実施の形態(2)に係るタイル材を示す断面図である。 本発明の実施の形態(3)に係るタイル材の使用状態を示す斜視図である。 図1の一部を切断したタイル材の斜視図である
符号の説明
1 タイル材
10 ベースシート
20 上部シート
21 コーティング
30 印刷層
40 粘着剤層
50 剥離シート
100 切断部
D1、D2 ドラム
F 床面
R 加熱ローラ

Claims (5)

  1. 床の上に複数敷き詰めて使用するタイル材であって、合成樹脂のベースシートに、前記ベースシートと同寸法に形成され表面にコーティングが施された合成樹脂の上部シートが積層され、前記ベースシートは前記上部シートよりも厚く形成されてなるタイル材。
  2. 請求項1記載のタイル材において、上部シートのベースシートに積層する側の面、又はベースシートの両面のいずれかに、文字、絵柄等の印刷層が外から視認可能に設けられることを特徴とするタイル材。
  3. 請求項1又は2記載のタイル材において、ベースシート及び上部シートを構成する合成樹脂が、全てポリエステル樹脂であることを特徴とするタイル材。
  4. 請求項1〜3のいずれか記載のタイル材において、ベースシートの厚さが100〜400μmであり、上部シートの厚さが30〜100μmであることを特徴とするタイル材。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載のタイル材に、床に接する粘着剤層を形成したことを特徴とするタイル材。

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