JPH0634520A - 粘着テープもしくはシートのアンカー力評価方法 - Google Patents

粘着テープもしくはシートのアンカー力評価方法

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JPH0634520A
JPH0634520A JP19180692A JP19180692A JPH0634520A JP H0634520 A JPH0634520 A JP H0634520A JP 19180692 A JP19180692 A JP 19180692A JP 19180692 A JP19180692 A JP 19180692A JP H0634520 A JPH0634520 A JP H0634520A
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JP
Japan
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adhesive
peeling
adhesive tape
sheet
force
Prior art date
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Pending
Application number
JP19180692A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Akesato
秀昭 明里
Takurou Sen
拓朗 笘
Manabu Sakahara
学 坂原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基材が伸び易く、変形し易い粘着テープでも
基材に対する粘着剤のアンカー力を評価できる評価方法
を提供する。 【構成】 ポリエチレンテレフタレートフイルムからな
る基材11の一面に、ポリアミド樹脂の下塗剤層13を設
け、その上にアクリル系粘着層12が積層されてなる粘着
テープ1の粘着層12面に剥離体2として厚さの異なるポ
リエチレンテレフタレートフイルムを貼着し、基材11の
他面を接着剤4を用いて固定部3に接着し、上記粘着テ
ープ1の剥離シート2を180 °で剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着テープもしくはシ
ートの基材と粘着層との接着力、即ちアンカー力評価方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着テープもしくはシートの基材として
は、ポリエチレン、ポリエステル、塩化ビニル、ポリプ
ロピレン等の合成樹脂フイルム、或いはレーヨン、綿、
ポリエステル等の繊維を用いた織布または不織布、或い
はポリウレタン、ポリエチレン等の合成樹脂発泡シート
等があり、引っ張りによって伸び易く、変形し易いもの
が多く使われている。
【0003】基材の一面に粘着層が設けられた粘着テー
プもしくはシートは被着体に貼り付けられた後、必要に
応じて剥離されるが、その際、粘着層の基材に対する接
着力が弱い場合には被着体に粘着剤が残される、所謂糊
残りといわれる現象が生じる。
【0004】従って、糊残りを生じないためには基材と
粘着層との接着力、即ち粘着剤のアンカー力が充分であ
ることが必要である。この粘着剤のアンカー力は粘着テ
ープもしくはシートの通常の剥離試験に於いて評価され
る。このような剥離試験方法としてはJIS Z 0237の「粘
着テープ・粘着シートの試験方法」に規定されている
「180 度引きはがし法」が知られている。
【0005】この方法は、厚さ1.5 〜2.0 mmのステンレ
ス鋼板に粘着テープもしくはシートの粘着層を貼り合わ
せ、粘着テープの遊びの部分を一定の速さで引きはがす
方法である。尤も、上記JIS による試験方法は被着体に
対する粘着層の粘着力の測定が目的であるが、被着体に
対する粘着力が基材に対する接着力よりも大きい場合に
は基材に対する接着力が測定されることになり、結果と
して現れる糊残りの有無によって基材に対するアンカー
力が評価される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の試験方法で剥離
試験を行うと、剥離の際に基材が伸びたり変形し、それ
により粘着層も追随して伸びたり変形してアンカー力を
正確に評価できないという問題がある。本発明は上記従
来の問題点を解消する為になされたものであり、粘着層
のアンカー力を正確に評価できる評価方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の粘着テープもしくはシートのアンカー力評
価方法は、試験体の粘着テープもしくはシートの基材を
鋼板等の容易に変形せず平滑な表面を有する固定部に固
定し、粘着テープもしくはシートの粘着層に厚さの異な
る数種類の剥離体をそれぞれ別々に貼着し、それぞれの
剥離体を剥離し、粘着層の糊残りの有無を観察すること
を特徴とするものである。
【0008】以下に本発明評価方法の詳細を説明する。
本発明の粘着テープもしくはシートのアンカー力評価方
法では、基材の一面に粘着層が設けられてなる粘着テー
プもしくはシートの粘着層面に厚さの異なる数種類の剥
離体を貼着するとともに、基材の他面を鋼板等の容易に
変形せず平滑な表面を有する固定部に接着固定する。
【0009】剥離体としては、粘着層との接着性がよ
く、引張りにより容易に伸びないものが好ましく、例え
ば、ポリエチレンテレフタレートフイルム、2軸延伸ポ
リプロピレンフイルム、ポリカーボネートフイルム等が
挙げられる。剥離体の厚みは20μm 〜100 μm のものが
適当である。
【0010】固定部としては、鋼板、ステンレス板、ア
ルミニウム板等の容易に変形せず、平滑な表面を有する
板等が用いられる。上記粘着テープもしくはシートには
粘着層面に剥離体を貼着してから、基材の他面を固定部
に接着してもよく、この逆に、基材の他面を固定部に接
着してから、粘着層面に剥離体を貼着してもよい。
【0011】ここで、粘着テープもしくはシートのアン
カー力は粘着層と基材との接着力を評価するものである
から、基材と固定部との接着力は、粘着層と剥離体との
粘着力及びアンカー力よりも大であることが必要であ
る。
【0012】本評価方法では、粘着テープもしくはシー
トの基材が鋼板等の容易に変形せず平滑な表面を有する
固定部に接着固定されているので、粘着層に貼着した剥
離体を剥離しても基材は伸びたり変形したりしない。剥
離体と粘着層との粘着力がアンカー力よりも大であれ
ば、粘着層が基材から剥離され、アンカー力が評価され
ることになる。
【0013】ここで、厚さの異なる数種類の剥離体を用
いて、これらを別々に粘着層へ貼着し、剥離すると、或
る厚み以上の剥離体を使用した場合にアンカー力よりも
剥離体と粘着層との粘着力の方が大きくなり、糊残りが
生じ易くなることが判った。
【0014】従って、糊残りが発生したときの剥離体の
厚みを知ることにより、アンカー力を評価することが可
能である。
【0015】
【作用】粘着テープもしくはシートの基材が鋼板等の容
易に変形せず平滑な表面を有する固定部に接着固定され
ているので、粘着層に貼着されている剥離体を剥離して
も、基材や粘着層が伸びたり変形したりしない。又、厚
さの異なる数種類の剥離体を粘着層に貼着し、これらを
剥離することにより、糊残りが発生するときの剥離体の
厚みを知ることができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例を示す側面図であ
り、ポリエチレンテレフタレートフイルム(厚さ25μm
)からなる基材11の一面に下塗剤層13としてポリアミ
ド樹脂(ゼネラル・ミル社製、商品名「#94」)を10μ
m に塗布し、その上にブチルアクリレート100 重量部、
アクリル酸5重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート
0.5 重量部、コロネートL-55(日本ウレタン社製)1重
量部からなるアクリル系粘着剤層(厚さ15μm )12がこ
の順に積層されてなる粘着テープ1を縦90cm、横2.5cm
の大きさに切取り、この粘着テープ1の粘着層12の表面
に剥離体2として表1に示すような厚さの異なるポリエ
チレンテレフタレートフイルムをそれぞれ縦100 cm、横
2.5cm の大きさに切取り、表面を溶剤で洗浄した後、上
記粘着テープ1の粘着層12面に別々に接着し、厚みの異
なる剥離体を貼着した試験体を作製した。
【0017】この試験体の基材11の他面を、エポキシ樹
脂を主成分とする接着剤(長瀬チバ社製、商品名 アラ
ルダイト・スタンダード)4を用いて平滑な表面を有す
る固定部(アルミニウム板、厚さ5mm)3に貼り付けて
接着した。
【0018】測定機としてオリエンティク株式会社製高
速剥離試験機を使用し、上記各試験体を接着した固定部
3の一端部31を下方にして測定機の下部チャックに、剥
離体2を180 度に折り返してその余端21を上部チャック
にそれぞれ取付け、約10 m/分の速度で引張りながら剥
離した。この粘着テープ1は基材11が固定部3に接着さ
れているので、剥離体を剥離しても基材は剥がれたりず
れたりすることなく、安定した状態で剥離することがで
きた。このときの剥離力と剥離体への糊残り状況を観察
した結果を表1に示す。
【0019】(実施例2)粘着テープに下塗剤層を設け
なかった以外は実施例1と同様にして試験片を作製し、
引張り試験を行った結果を表1に示す。
【0020】(比較例1)比較例として、実施例1と同
じ粘着テープ1を従来どおりの方法で、粘着層をステン
レス板に貼り付けた以外は実施例1と同様に試験し、観
察した結果を表1に示す。
【0021】(比較例2)実施例2で用いたものと同じ
粘着テープを用いて該粘着テープを剥離し、比較例1と
同様に試験し、観察した結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】粘着剤のアンカー力が小さいときは、剥離
体の厚みは75μm より薄くてもよいが、アンカー力が大
きいときは、剥離体の厚みが75μm より厚いものを使用
することにより、剥離体の厚みを基準としてアンカー力
を評価できることが判る。比較例1と比較例2を比べる
と、下塗剤層のある粘着テープも下塗剤層のない粘着テ
ープも剥離力、粘着剤の剥がれ状況が殆ど同様のに現れ
ているので、アンカー力の正確な評価をすることができ
ない。
【0024】一方、実施例1と実施例2とを比べると、
下塗剤層のある粘着テープと下塗剤層のない粘着テープ
とでは、厚さ75μm の剥離体を用いたところでアンカー
力の差が明瞭に現れており、アンカー力を正確に評価で
きることが判る。
【0025】
【発明の効果】本発明の方法によれば、粘着テープもし
くはシートの基材を鋼板等の容易に変形せず平滑な表面
を有する固定部に接着し、粘着層に貼着した剥離体を剥
離するので、基材や粘着層が伸びたり変形したりせずに
粘着剤のアンカー力を正確に評価できる。又、剥離体と
粘着層との剥離力が剥離体の厚みにより異なるので、厚
さの異なる数種類の剥離体を別々に粘着層に貼着し、こ
れを剥がすことにより糊残りが生じるときの剥離体の厚
みを知ることができる。従って、粘着剤のアンカー力を
剥離体の厚みで表すことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 粘着テープ 11 基材 12 粘着剤 2 剥離体 3 固定部 4 接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験体の粘着テープもしくはシートの基
    材を鋼板等の容易に変形せず平滑な表面を有する固定部
    に固定し、粘着テープもしくはシートの粘着層に厚さの
    異なる数種類の剥離体をそれぞれ別々に貼着し、それぞ
    れの剥離体を剥離し、粘着層の糊残りの有無を観察する
    ことを特徴とする粘着テープもしくはシートのアンカー
    力評価方法。
JP19180692A 1992-07-20 1992-07-20 粘着テープもしくはシートのアンカー力評価方法 Pending JPH0634520A (ja)

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