JP2000109616A - 臭素化合物および難燃性樹脂組成物 - Google Patents

臭素化合物および難燃性樹脂組成物

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JP2000109616A
JP2000109616A JP10279753A JP27975398A JP2000109616A JP 2000109616 A JP2000109616 A JP 2000109616A JP 10279753 A JP10279753 A JP 10279753A JP 27975398 A JP27975398 A JP 27975398A JP 2000109616 A JP2000109616 A JP 2000109616A
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dibromo
phenyl
bis
bromine compound
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JP10279753A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Tahira
泰久 田平
Yutaka Takeya
竹谷  豊
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱加工時或いは最終成形品において、臭素
化合物の揮散やブリードアウトが実質的になく、しか
も、優れた難燃効果を有する臭素化合物およびこれを配
合したポリオレフィン系難燃性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (1)特定の臭素化合物および(2)長
鎖アルコールに由来する臭素化合物を主成分とし、
(1)の臭素化合物1モルに対して、(2)の臭素化合
物が0.01〜0.5モルであることを特徴とする臭素
化合物および(A)ポリオレフィン系樹脂100重量部
に対して、(B)上記臭素化合物1〜50重量部および
(C)無機系難燃助剤0〜25重量部よりなることを特
徴とする難燃性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臭素化合物および
難燃性樹脂組成物に関し、更に詳しくは、ポリオレフィ
ン系樹脂用難燃剤として、ブリードアウトが少なく、且
つ高度な難燃効果を発揮する臭素化合物および該臭素化
合物を配合した難燃性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポリオレフィン系樹脂の難燃
化方法として、臭素化合物とアンチモン化合物の併用添
加による方法が、難燃効果が優れ、広く実用に供されて
いる。この臭素化合物の中でも、臭素化ビスフェノール
Aの(2,3−ジブロモプロピル)エーテルは他の難燃
剤に比べて難燃効果が比較的高いことが知られている。
しかしながら、この化合物は、高度な難燃規格に対応す
るためには、ポリオレフィン系樹脂への添加量が多量に
なり、ブリードアウトが起こり、成形物の表面不良等の
問題が生じることがある。
【0003】また、ポリオレフィン系樹脂の難燃化方法
として、リン酸エステル、亜リン酸エステル、赤リン等
のリン化合物の添加も提案されているが、臭素化合物を
添加する方法に比べて、難燃効果が小さいだけでなく、
ポリオレフィン系樹脂との相溶性が非常に悪く、ほとん
ど使用されていない。近年、かかる欠点を改良すべく、
リン化合物の改質も種々提案されているが、ブリードア
ウトが実質的になく、しかも優れた難燃効果を奏でるも
のは得られていない。また、リン化合物の添加は、樹脂
の物性を大きく低下させることもある。
【0004】例えば、特許第2588331号公報に
は、無機質粉体にリン酸系難燃剤を担持させたものをポ
リオレフィン系樹脂に添加する方法が提案されている。
しかしながら、この方法では、得られた樹脂の機械的物
性の低下並びに荷重たわみ温度の低下による耐熱性不足
等の欠点から使用できる用途がかなり制限されるという
問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、加熱加工
時あるいは最終成形品において、臭素化合物の揮散やブ
リードアウトが実質的になく、しかも、優れた難燃効果
を有する臭素化合物およびこれを配合したポリオレフィ
ン系難燃性樹脂組成物を提供することを目的として鋭意
検討を重ねた結果、炭素数5〜38の長鎖アルコキシ基
を導入した特定の臭素化合物を配合することで、難燃効
果を保持しながらポリオレフィン系樹脂との相溶性を改
善し、ブリードアウトを防止できることを見い出し本発
明に到達するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、下記一般式(1)で示される臭素化合物および下記
一般式(2)で示される臭素化合物を主成分とし、下記
一般式(1)で示される臭素化合物1モルに対して、下
記一般式(2)で示される臭素化合物が0.01〜0.
5モルであることを特徴とする臭素化合物が提供され
る。
【0007】
【化5】
【0008】(但し、式中Xはハロゲン原子、m、nは
1〜6の整数、p、qは0〜10の整数で且つp+qは
1以上であり、Ar1、Ar2は同一又は異なっていても
よく、炭素数5〜16の芳香族炭化水素基または炭素数
5〜12の飽和脂環式炭化水素基を表し、Yは炭素数1
〜6の飽和炭化水素基、スルフォン基、スルフィド基、
ケトン基、炭素数2〜6のアルキレンオキシド基および
単結合から選ばれる一種であり、R1、R2は炭素数2〜
11の炭化水素基である。)
【0009】
【化6】
【0010】(但し、式中X、m、n、Ar1、Ar2
Y、R1、R2は前記一般式(1)における定義と同様な
ものを意味し、s、tは0〜10の整数で且つs+tは
1以上であり、R3、R4は炭素数5〜38の脂肪族基で
あり、a、bは0〜10の整数で且つa+bは1以上で
ある。) また、本発明によれば、(A)ポリオレフィン系樹脂1
00重量部に対して、(B)臭素化合物1〜50重量部
および(C)無機系難燃助剤0〜25重量部よりなり、
該臭素化合物は、上記一般式(1)で示される臭素化合
物および上記一般式(2)で示される臭素化合物を主成
分とし、上記一般式(1)で示される臭素化合物1モル
に対して、上記一般式(2)で示される臭素化合物が
0.01〜0.5モルであることを特徴とする難燃性樹
脂組成物が提供される。
【0011】本発明の臭素化合物は、上記一般式(1)
で示される臭素化合物および上記一般式(2)で示され
る臭素化合物を主成分とし、これらの合計量が80重量
%以上、より好ましくは85重量%以上、特に好ましく
は90重量%以上の臭素化合物である。
【0012】かかる式(1)中のXはハロゲン原子、好
ましくは臭素であり、m、nは1〜6の整数、好ましく
は2〜4の整数であり、p、qは0〜10の整数で且つ
p+qは1以上の整数、好ましくはp、qは2〜10の
整数であり、Ar1、Ar2は同一または異なっていても
よく、炭素数5〜16の芳香族炭化水素基または炭素数
5〜12の飽和脂環式炭化水素基であり、好ましくはフ
ェニル基、トリル基、キシリル基またはナフチル基であ
る。Yは炭素数1〜6の飽和炭化水素基、スルフォン
基、スルフィド基、ケトン基、炭素数2〜6のアルキレ
ンオキシド基および単結合から選ばれる一種であり、好
ましくはメチレン、イソプロピリデン、シクロヘキシリ
デン、スルフォン、スルフィド、ケトンおよび単結合か
ら選ばれる1種であり、R1、R2は炭素数2〜11の炭
化水素基、好ましくは直鎖状の飽和炭化水素基である。
【0013】かかる式(1)で示される臭素化合物とし
て、具体的には、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−4
−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]プロ
パン、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3
−ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)フェニル]プ
ロパン、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,
3−ジブロモブチルオキシ)フェニル]プロパン、2,
2−ビス[3,5−ジブロモ−4−(3,4−ジブロモ
ブチルオキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモペンチル
オキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[3,5−
ジブロモ−4−(4,5−ジブロモペンチルオキシ)フ
ェニル]プロパン、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−
4−(2,3,4,5−テトラブロモペンチルオキシ)
フェニル]プロパン;
【0014】ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
ジブロモプロピルオキシ)フェニル]スルフォン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ−2−メ
チルプロピルオキシ)フェニル]スルフォン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモブチルオ
キシ)フェニル]スルフォン、ビス[3,5−ジブロモ
−4−(3,4−ジブロモブチルオキシ)フェニル]ス
ルフォン、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジ
ブロモペンチルオキシ)フェニル]スルフォン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(4,5−ジブロモペンチル
オキシ)フェニル]スルフォン、ビス[3,5−ジブロ
モ−4−(2,3,4,5−テトラブロモペンチルオキ
シ)フェニル]スルフォン;
【0015】1,1−ビス[3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]エタ
ン、1,1−ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)フェニル]エタ
ン、1,1−ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
ジブロモブチルオキシ)フェニル]エタン、1,1−ビ
ス[3,5−ジブロモ−4−(3,4−ジブロモブチル
オキシ)フェニル]エタン、1,1−ビス[3,5−ジ
ブロモ−4−(2,3−ジブロモペンチルオキシ)フェ
ニル]エタン、1,1−ビス[3,5−ジブロモ−4−
(4,5−ジブロモペンチルオキシ)フェニル]エタ
ン、1,1−ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3,
4,5−テトラブロモペンチルオキシ)フェニル]エタ
ン;
【0016】ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
ジブロモプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ−2−メ
チルプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス[3,5
−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモブチルオキシ)フ
ェニル]メタン、ビス[3,5−ジブロモ−4−(3,
4−ジブロモブチルオキシ)フェニル]メタン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモペンチル
オキシ)フェニル]メタン、ビス[3,5−ジブロモ−
4−(4,5−ジブロモペンチルオキシ)フェニル]メ
タン、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3,4,5
−テトラブロモペンチルオキシ)フェニル]メタン;
【0017】[3,3′,5,5′−テトラブロモ−
4,4′−ジ(1,2−ジブロモエチルオキシ)]ビフ
ェニル、[3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,
4′−ジ(2,3−ジブロモプロピルオキシ)]ビフェ
ニル、[3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′
−ジ(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキ
シ)]ビフェニル、[3,3′,5,5′−テトラブロ
モ−4,4′−ジ(2,3−ジブロモブチルオキシ)]
ビフェニル、[3,3′,5,5′−テトラブロモ−
4,4′−ジ(3,4−ジブロモブチルオキシ)]ビフ
ェニル、[3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,
4′−ジ(2,3−ジブロモペンチルオキシ)]ビフェ
ニル、[3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′
−ジ(4,5−ジブロモペンチルオキシ)]ビフェニ
ル、[3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−
ジ(2,3,4,5−テトラブロモペンチルオキシ)]
ビフェニル;
【0018】2,2−ビス[4,6,8−トリブロモ−
5−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)α−ナフチ
ル]プロパン、2,2−ビス[4,6,7−トリブロモ
−5−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)β−ナフチ
ル]プロパン、2,2−ビス[4,6,8−トリブロモ
−5−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキ
シ)α−ナフチル]プロパン、2,2−ビス[4,6,
7−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモ−2−メチル
プロピルオキシ)β−ナフチル]プロパン、2,2−ビ
ス[4,6,8−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモ
ブチルオキシ)α−ナフチル]プロパン、2,2−ビス
[4,6,7−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモブ
チルオキシ)β−ナフチル]プロパン、2,2−ビス
[4,6,8−トリブロモ−5−(3,4−ジブロモブ
チルオキシ)α−ナフチル]プロパン、2,2−ビス
[4,6,7−トリブロモ−5−(3,4−ジブロモブ
チルオキシ)β−ナフチル]プロパン、2,2−ビス
[4,6,8−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモペ
ンチルオキシ)α−ナフチル]プロパン、2,2−ビス
[4,6,7−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモペ
ンチルオキシ)β−ナフチル]プロパン、2,2−ビス
[4,6,8−トリブロモ−5−(4,5−ジブロモペ
ンチルオキシ)α−ナフチル]プロパン、2,2−ビス
[4,6,7−トリブロモ−5−(4,5−ジブロモペ
ンチルオキシ)β−ナフチル]プロパン、2,2−ビス
[4,6,8−トリブロモ−5−(2,3,4,5−テ
トラブロモペンチルオキシ)α−ナフチル]プロパン、
2,2−ビス[4,6,7−トリブロモ−5−(2,
3,4,5−テトラブロモペンチルオキシ)β−ナフチ
ル]プロパン;
【0019】ビス[4,6,8−トリブロモ−5−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)α−ナフチル]ス
ルフォン、ビス[4,6,7−トリブロモ−5−(2,
3−ジブロモプロピルオキシ)β−ナフチル]スルフォ
ン、ビス[4,6,8−トリブロモ−5−(2,3−ジ
ブロモ−2−メチルプロピルオキシ)α−ナフチル]ス
ルフォン、ビス[4,6,7−トリブロモ−5−(2,
3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)β−ナフチ
ル]スルフォン、ビス[4,6,8−トリブロモ−5−
(2,3−ジブロモブチルオキシ)α−ナフチル]スル
フォン、ビス[4,6,7−トリブロモ−5−(2,3
−ジブロモブチルオキシ)β−ナフチル]スルフォン、
ビス[4,6,8−トリブロモ−5−(3,4−ジブロ
モブチルオキシ)α−ナフチル]スルフォン、ビス
[4,6,7−トリブロモ−5−(3,4−ジブロモブ
チルオキシ)β−ナフチル]スルフォン、ビス[4,
6,8−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモペンチル
オキシ)α−ナフチル]スルフォン、ビス[4,6,7
−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモペンチルオキ
シ)β−ナフチル]スルフォン、ビス[4,6,8−ト
リブロモ−5−(4,5−ジブロモペンチルオキシ)α
−ナフチル]スルフォン、ビス[4,6,7−トリブロ
モ−5−(4,5−ジブロモペンチルオキシ)β−ナフ
チル]スルフォン、ビス[4,6,8−トリブロモ−5
−(2,3,4,5−テトラブロモペンチルオキシ)α
−ナフチル]スルフォン、ビス[4,6,7−トリブロ
モ−5−(2,3,4,5−テトラブロモペンチルオキ
シ)β−ナフチル]スルフォン;
【0020】1,1−ビス[4,6,8−トリブロモ−
5−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)α−ナフチ
ル]エタン、1,1−ビス[4,6,7−トリブロモ−
5−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)β−ナフチ
ル]エタン、1,1−ビス[4,6,8−トリブロモ−
5−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)
α−ナフチル]エタン、1,1−ビス[4,6,7−ト
リブロモ−5−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピ
ルオキシ)β−ナフチル]エタン、1,1−ビス[4,
6,8−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモブチルオ
キシ)α−ナフチル]エタン、1,1−ビス[4,6,
7−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモブチルオキ
シ)β−ナフチル]エタン、1,1−ビス[4,6,8
−トリブロモ−5−(3,4−ジブロモブチルオキシ)
α−ナフチル]エタン、1,1−ビス[4,6,7−ト
リブロモ−5−(3,4−ジブロモブチルオキシ)β−
ナフチル]エタン、1,1−ビス[4,6,8−トリブ
ロモ−5−(2,3−ジブロモペンチルオキシ)α−ナ
フチル]エタン、1,1−ビス[4,6,7−トリブロ
モ−5−(2,3−ジブロモペンチルオキシ)β−ナフ
チル]エタン、1,1−ビス[4,6,8−トリブロモ
−5−(4,5−ジブロモペンチルオキシ)α−ナフチ
ル]エタン、1,1−ビス[4,6,7−トリブロモ−
5−(4,5−ジブロモペンチルオキシ)β−ナフチ
ル]エタン、1,1−ビス[4,6,8−トリブロモ−
5−(2,3,4,5−テトラブロモペンチルオキシ)
α−ナフチル]エタン、1,1−ビス[4,6,7−ト
リブロモ−5−(2,3,4,5−テトラブロモペンチ
ルオキシ)β−ナフチル]エタン;
【0021】ビス[4,6,8−トリブロモ−5−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)α−ナフチル]メ
タン、ビス[4,6,7−トリブロモ−5−(2,3−
ジブロモプロピルオキシ)β−ナフチル]メタン、ビス
[4,6,8−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモ−
2−メチルプロピルオキシ)α−ナフチル]メタン、ビ
ス[4,6,7−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモ
−2−メチルプロピルオキシ)β−ナフチル]メタン、
ビス[4,6,8−トリブロモ−5−(2,3−ジブロ
モブチルオキシ)α−ナフチル]メタン、ビス[4,
6,7−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモブチルオ
キシ)β−ナフチル]メタン、ビス[4,6,8−トリ
ブロモ−5−(3,4−ジブロモブチルオキシ)α−ナ
フチル]メタン、ビス[4,6,7−トリブロモ−5−
(3,4−ジブロモブチルオキシ)β−ナフチル]メタ
ン、ビス[4,6,8−トリブロモ−5−(2,3−ジ
ブロモペンチルオキシ)α−ナフチル]メタン、ビス
[4,6,7−トリブロモ−5−(2,3−ジブロモペ
ンチルオキシ)β−ナフチル]メタン、ビス[4,6,
8−トリブロモ−5−(4,5−ジブロモペンチルオキ
シ)α−ナフチル]メタン、ビス[4,6,7−トリブ
ロモ−5−(4,5−ジブロモペンチルオキシ)β−ナ
フチル]メタン、ビス[4,6,8−トリブロモ−5−
(2,3,4,5−テトラブロモペンチルオキシ)α−
ナフチル]メタン、ビス[4,6,7−トリブロモ−5
−(2,3,4,5−テトラブロモペンチルオキシ)β
−ナフチル]メタン等が挙げられる。
【0022】なかでも、2,2−ビス[3,5−ジブロ
モ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニ
ル]プロパン、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)フェ
ニル]プロパン、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,
3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ−2−メ
チルプロピルオキシ)フェニル]メタン、[3,3′,
5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジ(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)]ビフェニル、[3,3′,5,
5′−テトラブロモ−4,4′−ジ(1,2−ジブロモ
エチルオキシ)]ビフェニル、ビス[3,5−ジブロモ
−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]
スルフォンおよびビス[3,5−ジブロモ−4−(2,
3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)フェニル]
スルフォンが好ましく、2,2−ビス[3,5−ジブロ
モ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニ
ル]プロパンおよび2,2−ビス[3,5−ジブロモ−
4−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)
フェニル]プロパンがより好ましく、特に2,2−ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピル
オキシ)フェニル]プロパンが好ましく使用される。
【0023】本発明における臭素化合物は、上記一般式
(1)で示される臭素化合物1モルに対して、上記一般
式(2)で示される臭素化合物の含有量が0.01〜
0.5モルの範囲であり、0.02〜0.5モルの範囲
が好ましく、0.05〜0.4モルの範囲がより好まし
く、0.1〜0.4モルの範囲が特に好ましい。上記一
般式(2)で示される臭素化合物の含有量が0.01モ
ルより少なくなると臭素化合物のブリードアウトを抑制
することが困難となり、0.5モルより多くなるとこの
臭素化合物を配合した樹脂組成物の難燃性が低下するた
め好ましくない。
【0024】上記一般式(1)で示される臭素化合物1
モルに対する上記一般式(2)で示される化合物の含有
量(モル)は、高速液体クロマトグラフィーにより、2
80nmの吸収を検出する方法で測定することができ、
同一のクロマトグラフィーより得られた上記一般式
(1)で示される臭素化合物の成分のピーク面積と上記
一般式(2)で示される化合物のピーク面積を求め、そ
の面積比を算出することにより求められる。ここで、上
記一般式(1)で示される臭素化合物と上記一般式
(2)で示される化合物との相対感度が近似しているこ
とから、この面積比をモル比とすることができる。ま
た、上記一般式(2)で示される化合物のピークの位置
は、臭素化反応の際、下記一般式(4)で示される水酸
基を有する化合物を添加した場合に現れるピークであ
る。
【0025】本発明の臭素化合物を製造する方法として
は、例えば、下記一般式(3)で示される脂肪族不飽和
結合を有する化合物を反応に不活性な溶媒に溶解した溶
液と、臭素または臭素溶液とを混合し、反応させて臭素
化する際に、下記一般式(4)で示される特定の水酸基
を有する化合物を反応溶液中に存在させて臭素化反応を
行なう方法を採用することができる。
【0026】
【化7】
【0027】(但し、式中Xはハロゲン原子、m、nは
1〜6の整数、Ar1、Ar2は同一または異なっていて
もよく、炭素数5〜16の芳香族炭化水素基または炭素
数5〜12の飽和脂環式炭化水素基を表し、Yは炭素数
1〜6の飽和炭化水素基、スルフォン基、スルフィド
基、ケトン基、炭素数2〜6のアルキレンオキシド基お
よび単結合から選ばれる一種であり、R5、R6はそれぞ
れ少なくとも脂肪族不飽和基を1ヶ有している炭素数2
〜11の炭化水素基である。)
【0028】
【化8】
【0029】(但し、式中R7は1〜4価の炭素数5〜
38の脂肪族基で、uは1〜4の整数を表す。) かかる臭素化合物の製造方法において、上記一般式
(4)で示される特定の水酸基を有する化合物を反応溶
液中に存在させることにより、上記一般式(4)で示さ
れる水酸基を有する化合物と臭素との反応によって生成
する中間体と、上記一般式(3)で示される脂肪族不飽
和結合を有する化合物の脂肪族不飽和基とが反応し、上
記一般式(2)で示される臭素化合物が生成する。かか
る上記一般式(2)で示される臭素化合物は、ポリオレ
フィン系樹脂に配合した際の臭素化合物のブリードアウ
トを抑制する働きがあるため、この製造方法で得られる
臭素化合物を配合した樹脂組成物はブリードアウトの少
ない外観の良好なものとなる。
【0030】かかる臭素化合物の製造方法において使用
される水酸基を有する化合物は、上記一般式(4)で示
される化合物であり、R7は1〜4価の炭素数5〜38
の脂肪族基、好ましくは炭素数7〜38の脂肪族基、よ
り好ましくは炭素数8〜22の脂肪族基、特に好ましく
は1〜4価の炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基または
炭素数8〜22の含酸素若しくは含イオウの飽和炭化水
素基であり、uは1〜4の整数、好ましくは1〜2の整
数である。具体的には、ペンタノール、ヘキサノール、
ヘプタノール、オクチルアルコール、ノニルアルコー
ル、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ラウリ
ルアルコール、トリデシルアルコール、テトラデシルア
ルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコー
ル、ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、
ノナデシルアルコール、エイコシルアルコール、ヘンイ
コシルアルコール、ドコシルアルコール等のアルカノー
ル、アルカンジオール、アルカン−1,2−ジオール、
アルカントリオール、2,6−ジメチル−7−オクテン
−2−オール、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエ
ン−3−オール、2,6−ジメチル−1−オクテン−
3,8−ジオール等が挙げられ、なかでもオクチルアル
コール、ノニルアルコール、ラウリルアルコール、セチ
ルアルコール、ステアリルアルコールが好ましく用いら
れる。
【0031】かかる一般式(4)で示される水酸基を有
する化合物は、上記一般式(3)で示される脂肪族不飽
和結合を有する化合物に対して、その不飽和基100個
当り、水酸基の数が0.5個以上、好ましくは0.5〜
500個、より好ましくは5〜400個、さらに好まし
くは20〜350個、特に好ましくは50〜300個に
相当する量を使用する。この範囲内とすると、本発明の
上記一般式(1)で示される臭素化合物1モルに対し
て、上記一般式(2)で示される臭素化合物の含有量が
0.01〜0.5モルの範囲となる臭素化合物を得るこ
とができる。
【0032】また、反応溶液中に存在する水の量があま
りに多すぎると、水と臭素との反応により生成される中
間体と上記一般式(3)で示される脂肪族不飽和結合を
有する化合物との反応が進み、得られる臭素化合物の熱
安定性が低下し、また、本発明の目的とする上記一般式
(2)で示される臭素化合物を特定量含有する臭素化合
物が得られ難くなる。したがって、臭素化反応の際のか
かる脂肪族不飽和結合を有する化合物の溶液、臭素また
は臭素溶液および水酸基を有する化合物から実質的にな
る反応溶液中における水の濃度は、上記一般式(3)で
示される脂肪族不飽和結合を有する化合物に対して、そ
の不飽和基100個当り、水分子の数が10個以下に相
当する量が好ましく、0.05〜10個に相当する量が
より好ましく、0.05〜5個に相当する量がさらに好
ましい。かかる水分の含量は、カールフィッシャー法に
より測定される。
【0033】かかる臭素化合物の製造方法で上記一般式
(3)で示される脂肪族不飽和結合を有する化合物を溶
解するために使用される溶媒は、実質的に反応に不活性
であることが必要である。かかる溶媒は、該脂肪族不飽
和結合を有する化合物に対する溶解性が高い程好ましい
が、一部溶解の状態であっても構わない。すなわち、該
脂肪族不飽和結合を有する化合物の臭素化反応により生
成する臭素化合物が、該溶媒に溶解するものであれば良
い。
【0034】かかる溶媒としては、塩化メチレン、クロ
ロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1−ジクロロ
エタン、ブロモエタン、ブチルクロライド、クロロプロ
パン、クロロベンゼン、アセトンクロライド等の含ハロ
ゲン系炭化水素化合物、ジエチルエーテル、エチルイソ
プロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル系炭化水素化合物、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素化合物、二硫化炭素、ペンタ
ン等が挙げられる。また、臭素を溶媒として使用するこ
ともできる。なかでも塩化メチレン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン、1,1−ジクロロエタン、ブ
ロモエタン、ブチルクロライド、クロロプロパン、アセ
トンクロライド等のハロゲン化脂肪族炭化水素が好まし
く、塩化メチレン、クロロホルムがより好ましく、塩化
メチレンが特に好ましく用いられる。これらの溶媒は単
独若しくは二種以上混合して使用される。
【0035】また、かかる臭素化合物の製造方法では、
臭素または臭素溶液が使用される。臭素溶液で使用する
場合の溶媒としては、上記の溶媒と同様のものが使用さ
れ、その場合の臭素の濃度は、10〜90重量%の範囲
が好ましい。
【0036】かかる臭素化合物の製造方法において、脂
肪族不飽和結合を有する化合物を反応に不活性な溶媒に
溶解した溶液と、臭素または臭素溶液とを混合する方法
としては、臭素または臭素溶液を脂肪族不飽和結合を有
する化合物の溶液に添加し、混合する方法、脂肪族不飽
和結合を有する化合物の溶液を臭素または臭素溶液に添
加し、混合する方法或いは臭素または臭素溶液と脂肪族
不飽和結合を有する化合物の溶液とを同時に反応槽に加
え、混合する方法のいずれも採用することができる。
【0037】かかる臭素化合物の製造方法における反応
温度は、−20℃以上が好ましく、5℃以上がより好ま
しく、また、臭素化反応は常圧下に限定されず、加圧下
または減圧下でも行うことができる。また、臭素化反応
の際、臭素化の反応熱を、溶媒または臭素の気化熱で除
去する方法も採用でき、かかる気化した蒸気は、コンデ
ンサー等により冷却し液化させ、再び反応槽に戻す方
法、すなわち還流させる方法を用いることができる。
【0038】かかる臭素化合物の製造方法は、いわゆる
バッチ式で、一定量を反応槽に添加して臭素化反応を終
了させてもよく、また、臭素化反応を連続して行う事も
可能であり、原料を連続的に導入しながら、反応槽の一
部に取り出し口を設けて反応液の一部を導出させ、連続
的に別の槽に取り出すことができる。また、導出した反
応溶液の一部を循環してもよい。
【0039】かかる臭素化合物の製造方法において使用
する臭素の量は、所望の臭素化合物を得るために、脂肪
族不飽和結合を有する化合物に対して十分なモル比であ
れば良く、かかる脂肪族不飽和結合を有する化合物中の
不飽和基1個当り、臭素分子が1個〜5個の範囲が好ま
しく、1個〜3個の範囲がより好ましい。
【0040】前述した臭素化反応によって得られた反応
混合物から目的の臭素化合物は、それ自体公知の方法で
分離し回収することができる。しかし、反応混合物中に
は、未反応の臭素が残留しており、そのため残留臭素
は、還元剤で処理し、一旦臭素を臭化水素酸とし、次い
でアルカリ性の中和剤を添加する方法が通常採用されて
いる。
【0041】かかる処理に使用される還元剤としては、
通常の還元反応に用いられる還元剤であり、具体的に
は、亜硫酸水素ナトリウム、亜二チオン酸ナトリウム、
亜硫酸ナトリウム、シュウ酸、硫化水素、亜硝酸ナトリ
ウム、亜硝酸カリウム、硫酸ヒドロキシルアミン、ス
ズ、酸化第1スズおよびヒドラジン等が挙げられ、亜硫
酸水素ナトリウム、亜二チオン酸ナトリウム、亜硫酸ナ
トリウム、シュウ酸および亜硝酸ナトリウムが好ましく
用いられる。これらの還元剤は水溶液としても使用する
ことができる。また、これらの還元剤は単独若しくは二
種以上混合して使用される。
【0042】また、かかるアルカリ性の中和剤として
は、例えば、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸
塩、アルカリ土類金属水酸化物およびアルカリ土類金属
炭酸塩等が挙げられ、具体的には、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸
化カルシウムおよび炭酸カルシウム等が好ましく、特に
水酸化ナトリウムが好ましく用いられる。これらのアル
カリ性の中和剤は水溶液として使用することが好まし
い。また、これらのアルカリ性の中和剤は単独若しくは
二種以上混合して使用される。
【0043】上述の方法で処理された反応混合物から、
目的の臭素化合物は、それ自体知られた方法、例えば炭
素数1〜6の低級アルコール、具体的にはメタノール、
エタノール等の貧溶媒による沈殿などの手段により回収
される。
【0044】本発明の目的とする臭素化合物は、上述し
たように上記一般式(3)で示される脂肪族不飽和結合
を有する化合物と臭素とを上記一般式(4)で示される
水酸基を有する化合物の存在下に反応させる臭素化合物
の製造方法によって得ることができ、該臭素化合物は、
上記一般式(2)で示される化合物を含有する。
【0045】上記一般式(2)中のX、m、n、A
1、Ar2、Y、R1、R2は前記一般式(1)における
定義と同様なものを意味し、s、tは0〜10の整数で
且つs+tは1以上の整数、好ましくはs、tは1〜1
0の整数であり、R3、R4は炭素数5〜38の脂肪族
基、好ましくは炭素数7〜38の脂肪族基、より好まし
くは炭素数8〜22の脂肪族基、特に好ましくは炭素数
8〜22の脂肪族炭化水素基または炭素数8〜22の含
酸素若しくは含イオウの飽和炭化水素基であり、a、b
は0〜10の整数で且つa+bは1以上の整数である。
【0046】上記一般式(2)で表される化合物とし
て、具体的には、2−[3,5−ジブロモ−4−(2,
3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−2−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−オクチルオキシ
−3−ブロモプロピルオキシ)フェニル]プロパン、2
−[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)フェニル]−2−[3’,5’−ジブロモ−
4’−(2−ブロモ−3−オクチルオキシプロピルオキ
シ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[3,5−ジブ
ロモ−4−(2−オクチルオキシ−3−ブロモプロピル
オキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[3,5−
ジブロモ−4−(2−ブロモ−3−オクチルオキシプロ
ピルオキシ)フェニル]プロパン、2−[3,5−ジブ
ロモ−4−(2−オクチルオキシ−3−ブロモプロピル
オキシ)フェニル]−2−[3’,5’−ジブロモ−
4’−(2−ブロモ−3−オクチルオキシプロピルオキ
シ)フェニル]プロパン;
【0047】2−[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−2−[3’,
5’−ジブロモ−4’−(2−ノニルオキシ−3−ブロ
モプロピルオキシ)フェニル]プロパン、2−[3,5
−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)
フェニル]−2−[3’,5’−ジブロモ−4’−(2
−ブロモ−3−ノニルオキシプロピルオキシ)フェニ
ル]プロパン、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−4−
(2−ノニルオキシ−3−ブロモプロピルオキシ)フェ
ニル]プロパン、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−4
−(2−ブロモ−3−ノニルオキシプロピルオキシ)フ
ェニル]プロパン、2−[3,5−ジブロモ−4−(2
−ノニルオキシ−3−ブロモプロピルオキシ)フェニ
ル]−2−[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロ
モ−3−ノニルオキシプロピルオキシ)フェニル]プロ
パン;
【0048】2−[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−2−[3’,
5’−ジブロモ−4’−(2−ラウリルオキシ−3−ブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]プロパン、2−[3,
5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキ
シ)フェニル]−2−[3’,5’−ジブロモ−4’−
(2−ブロモ−3−ラウリルオキシプロピルオキシ)フ
ェニル]プロパン、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−
4−(2−ラウリルオキシ−3−ブロモプロピルオキ
シ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[3,5−ジブ
ロモ−4−(2−ブロモ−3−ラウリルオキシプロピル
オキシ)フェニル]プロパン、2−[3,5−ジブロモ
−4−(2−ラウリルオキシ−3−ブロモプロピルオキ
シ)フェニル]−2−[3’,5’−ジブロモ−4’−
(2−ブロモ−3−ラウリルオキシプロピルオキシ)フ
ェニル]プロパン;
【0049】2−[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−2−[3’,
5’−ジブロモ−4’−(2−セチルオキシ−3−ブロ
モプロピルオキシ)フェニル]プロパン、2−[3,5
−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)
フェニル]−2−[3’,5’−ジブロモ−4’−(2
−ブロモ−3−セチルオキシプロピルオキシ)フェニ
ル]プロパン、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−4−
(2−セチルオキシ−3−ブロモプロピルオキシ)フェ
ニル]プロパン、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−4
−(2−ブロモ−3−セチルオキシプロピルオキシ)フ
ェニル]プロパン、2−[3,5−ジブロモ−4−(2
−セチルオキシ−3−ブロモプロピルオキシ)フェニ
ル]−2−[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロ
モ−3−セチルオキシプロピルオキシ)フェニル]プロ
パン;
【0050】2−[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−2−[3’,
5’−ジブロモ−4’−(2−ステアリルオキシ−3−
ブロモプロピルオキシ)フェニル]プロパン、2−
[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピル
オキシ)フェニル]−2−[3’,5’−ジブロモ−
4’−(2−ブロモ−3−ステアリルオキシプロピルオ
キシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[3,5−ジ
ブロモ−4−(2−ステアリルオキシ−3−ブロモプロ
ピルオキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[3,
5−ジブロモ−4−(2−ブロモ−3−ステアリルオキ
シプロピルオキシ)フェニル]プロパン、2−[3,5
−ジブロモ−4−(2−ステアリルオキシ−3−ブロモ
プロピルオキシ)フェニル]−2−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−ブロモ−3−ステアリルオキシプロ
ピルオキシ)フェニル]プロパン;
【0051】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−オクチルオキシ−3−ブロモプロピ
ルオキシ)フェニル]スルフォン、[3,5−ジブロモ
−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]
−[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−
オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]スルフォ
ン、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2−オクチルオキ
シ−3−ブロモプロピルオキシ)フェニル]スルフォ
ン、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2−ブロモ−3−
オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]スルフォ
ン、[3,5−ジブロモ−4−(2−オクチルオキシ−
3−ブロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’
−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−オクチルオキシ
プロピルオキシ)フェニル]スルフォン;
【0052】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−ノニルオキシ−3−ブロモプロピル
オキシ)フェニル]スルフォン、[3,5−ジブロモ−
4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−ノ
ニルオキシプロピルオキシ)フェニル]スルフォン、ビ
ス[3,5−ジブロモ−4−(2−ノニルオキシ−3−
ブロモプロピルオキシ)フェニル]スルフォン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2−ブロモ−3−ノニルオ
キシプロピルオキシ)フェニル]スルフォン、[3,5
−ジブロモ−4−(2−ノニルオキシ−3−ブロモプロ
ピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブロモ−
4’−(2−ブロモ−3−ノニルオキシプロピルオキ
シ)フェニル]スルフォン;
【0053】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−ラウリルオキシ−3−ブロモプロピ
ルオキシ)フェニル]スルフォン、[3,5−ジブロモ
−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]
−[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−
ラウリルオキシプロピルオキシ)フェニル]スルフォ
ン、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2−ラウリルオキ
シ−3−ブロモプロピルオキシ)フェニル]スルフォ
ン、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2−ブロモ−3−
ラウリルオキシプロピルオキシ)フェニル]スルフォ
ン、[3,5−ジブロモ−4−(2−ラウリルオキシ−
3−ブロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’
−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−ラウリルオキシ
プロピルオキシ)フェニル]スルフォン;
【0054】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−セチルオキシ−3−ブロモプロピル
オキシ)フェニル]スルフォン、[3,5−ジブロモ−
4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−セ
チルオキシプロピルオキシ)フェニル]スルフォン、ビ
ス[3,5−ジブロモ−4−(2−セチルオキシ−3−
ブロモプロピルオキシ)フェニル]スルフォン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2−ブロモ−3−セチルオ
キシプロピルオキシ)フェニル]スルフォン、[3,5
−ジブロモ−4−(2−セチルオキシ−3−ブロモプロ
ピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブロモ−
4’−(2−ブロモ−3−セチルオキシプロピルオキ
シ)フェニル]スルフォン;
【0055】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−ステアリルオキシ−3−ブロモプロ
ピルオキシ)フェニル]スルフォン、[3,5−ジブロ
モ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニ
ル]−[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−
3−ステアリルオキシプロピルオキシ)フェニル]スル
フォン、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2−ステアリ
ルオキシ−3−ブロモプロピルオキシ)フェニル]スル
フォン、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2−ブロモ−
3−ステアリルオキシプロピルオキシ)フェニル]スル
フォン、[3,5−ジブロモ−4−(2−ステアリルオ
キシ−3−ブロモプロピルオキシ)フェニル]−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−ス
テアリルオキシプロピルオキシ)フェニル]スルフォ
ン;
【0056】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−オクチルオキシ−3−ブロモプロピ
ルオキシ)フェニル]メタン、[3,5−ジブロモ−4
−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−オ
クチルオキシプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2−オクチルオキシ−3−
ブロモプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス[3,
5−ジブロモ−4−(2−ブロモ−3−オクチルオキシ
プロピルオキシ)フェニル]メタン、[3,5−ジブロ
モ−4−(2−オクチルオキシ−3−ブロモプロピルオ
キシ)フェニル]−[3’,5’−ジブロモ−4’−
(2−ブロモ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フ
ェニル]メタン;
【0057】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−ノニルオキシ−3−ブロモプロピル
オキシ)フェニル]メタン、[3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−ノ
ニルオキシプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2−ノニルオキシ−3−ブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス[3,5
−ジブロモ−4−(2−ブロモ−3−ノニルオキシプロ
ピルオキシ)フェニル]メタン、[3,5−ジブロモ−
4−(2−ノニルオキシ−3−ブロモプロピルオキシ)
フェニル]−[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブ
ロモ−3−ノニルオキシプロピルオキシ)フェニル]メ
タン;
【0058】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−ラウリルオキシ−3−ブロモプロピ
ルオキシ)フェニル]メタン、[3,5−ジブロモ−4
−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−ラ
ウリルオキシプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2−ラウリルオキシ−3−
ブロモプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス[3,
5−ジブロモ−4−(2−ブロモ−3−ラウリルオキシ
プロピルオキシ)フェニル]メタン、[3,5−ジブロ
モ−4−(2−ラウリルオキシ−3−ブロモプロピルオ
キシ)フェニル]−[3’,5’−ジブロモ−4’−
(2−ブロモ−3−ラウリルオキシプロピルオキシ)フ
ェニル]メタン;
【0059】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−セチルオキシ−3−ブロモプロピル
オキシ)フェニル]メタン、[3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−セ
チルオキシプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2−セチルオキシ−3−ブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス[3,5
−ジブロモ−4−(2−ブロモ−3−セチルオキシプロ
ピルオキシ)フェニル]メタン、[3,5−ジブロモ−
4−(2−セチルオキシ−3−ブロモプロピルオキシ)
フェニル]−[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブ
ロモ−3−セチルオキシプロピルオキシ)フェニル]メ
タン;
【0060】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−ステアリルオキシ−3−ブロモプロ
ピルオキシ)フェニル]メタン、[3,5−ジブロモ−
4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−ス
テアリルオキシプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビ
ス[3,5−ジブロモ−4−(2−ステアリルオキシ−
3−ブロモプロピルオキシ)フェニル]メタン、ビス
[3,5−ジブロモ−4−(2−ブロモ−3−ステアリ
ルオキシプロピルオキシ)フェニル]メタン、[3,5
−ジブロモ−4−(2−ステアリルオキシ−3−ブロモ
プロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブロモ
−4’−(2−ブロモ−3−ステアリルオキシプロピル
オキシ)フェニル]メタン等が挙げられる。
【0061】なかでも、2−[3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−2−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−オクチルオキシ
−3−ブロモプロピルオキシ)フェニル]プロパン、2
−[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピ
ルオキシ)フェニル]−2−[3’,5’−ジブロモ−
4’−(2−ブロモ−3−オクチルオキシプロピルオキ
シ)フェニル]プロパン;
【0062】2−[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−2−[3’,
5’−ジブロモ−4’−(2−ノニルオキシ−3−ブロ
モプロピルオキシ)フェニル]プロパン、2−[3,5
−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)
フェニル]−2−[3’,5’−ジブロモ−4’−(2
−ブロモ−3−ノニルオキシプロピルオキシ)フェニ
ル]プロパン;
【0063】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−オクチルオキシ−3−ブロモプロピ
ルオキシ)フェニル]スルフォン、[3,5−ジブロモ
−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]
−[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−
オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]スルフォ
ン;
【0064】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−ノニルオキシ−3−ブロモプロピル
オキシ)フェニル]スルフォン、[3,5−ジブロモ−
4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−ノ
ニルオキシプロピルオキシ)フェニル]スルフォン;
【0065】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−オクチルオキシ−3−ブロモプロピ
ルオキシ)フェニル]メタン、[3,5−ジブロモ−4
−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−オ
クチルオキシプロピルオキシ)フェニル]メタン;
【0066】[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)フェニル]−[3’,5’−ジブ
ロモ−4’−(2−ノニルオキシ−3−ブロモプロピル
オキシ)フェニル]メタン、[3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)フェニル]−
[3’,5’−ジブロモ−4’−(2−ブロモ−3−ノ
ニルオキシプロピルオキシ)フェニル]メタンが好まし
い。
【0067】本発明の臭素化合物は、耐γ線用の安定剤
や難燃剤として有用であり、特に、これを難燃剤として
ポリオレフィン系樹脂に配合したものは、ポリオレフィ
ン系樹脂との相溶性が改善され、ブリードアウトの抑制
された樹脂組成物となる。
【0068】本発明の難燃性樹脂組成物で使用される
(A)ポリオレフィン系樹脂としては、エチレン、プロ
ピレン、ブテン等のオレフィン類の単独重合体若しくは
共重合体またはこれらオレフィンと共重合可能な成分と
の共重合体であり、具体的には、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレ
ン−α−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体およびプロピレン−ブテン共重合体等が挙げら
れ、なかでもポリプロピレンが好ましく用いられる。こ
れらは一種又は二種以上を組み合わせて使用することが
でき、また、所望により他の樹脂を少量成分としてブレ
ンドしてもよい。
【0069】本発明の難燃性樹脂組成物で使用される
(B)臭素化合物は、上記一般式(1)で示される臭素
化合物および上記一般式(2)で示される臭素化合物を
主成分とし、上記一般式(2)で示される臭素化合物の
含有量が上記一般式(1)で示される臭素化合物1モル
に対して0.01〜0.5モルである前述した臭素化合
物と同様のものである。
【0070】また、本発明の難燃性樹脂組成物におい
て、必要に応じて使用される(C)無機系難燃助剤とし
ては、臭素化合物との相互作用により難燃性を増加させ
るものであり、具体的には、三酸化アンチモン、五酸化
アンチモン、三酸化硼素、硼酸亜鉛、赤リン等が挙げら
れ、なかでも三酸化アンチモンおよび五酸化アンチモン
が特に好ましい。
【0071】かかる難燃性樹脂組成物における各成分の
割合は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、
上記臭素化合物は1〜50重量部であり、2〜40重量
部が好ましく、3〜30重量部がより好ましい。1重量
部より少なくなると難燃効果が少なく、50重量部より
多くなると難燃性樹脂組成物の熱安定性が低下し、ま
た、機械的物性が低下するため好ましくない。また、熱
可塑性樹脂100重量部に対して、上記無機系難燃助剤
は0〜25重量部であり、0.1〜20重量部が好まし
く、0.2〜15重量部がより好ましく、0.3〜10
重量部が特に好ましい。25重量部より多くなると難燃
性樹脂組成物の機械的物性が低下するため好ましくな
い。
【0072】本発明の難燃性樹脂組成物は、これらの各
成分を上記配合割合で配合し、ヘンシェルミキサー、タ
ンブラーミキサー、スーパーミキサー、バンバリーミキ
サー、ニーダー、ロール、単軸押出機、二軸押出機等に
より混合混練する方法を適宜用いることにより製造され
る。
【0073】本発明の難燃性樹脂組成物を発泡体とする
場合には、アゾジカルボンアミド等の熱分解型発泡剤を
添加し、有機過酸化物の存在下に架橋するか、或いは電
離性放射線による照射架橋の後、加熱発泡させることが
望ましい。また、本発明の樹脂組成物には、着色剤、顔
料、安定剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、充填剤、補
強剤、その他の添加剤を所望により配合することができ
る。
【0074】本発明によって得られた難燃性樹脂組成物
は建築用材、電気機器用材、インテリア用品、その他雑
貨用品の材料として極めて有用である。
【0075】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳述するが、
もとよりこれに限定されるものではない。なお、評価は
下記(1)〜(3)の方法に従った。
【0076】(1)一般式(1)で示される臭素化合物
の含有量および一般式(1)で示される臭素化合物に対
する一般式(2)で示される臭素化合物の含有量 一般式(1)で示される臭素化合物の含有量および一般
式(2)で示される臭素化合物の含有量の測定は、高速
液体クロマトグラフィー(島津製作所(株)製SCL−
6B)により、280nmの吸収を検出する方法で行っ
た。一般式(1)で示される臭素化合物の含有量は、こ
のクロマトグラフィーより得られた各成分のピーク面積
の和を100とし、これに対する一般式(1)の臭素化
合物のピーク面積比を求めた。また、一般式(2)で示
される臭素化合物の含有量の測定は、このクロマトグラ
フィーより得られた一般式(1)の臭素化合物のピーク
面積を求め、これに対する一般式(2)の臭素化合物の
ピーク面積の和を求め、一般式(1)の臭素化合物1モ
ルに対する含有量(モル)を算出した。
【0077】(2)難燃性 難燃性の評価は、UL規格のUL−94に定める垂直燃
焼試験方法に従って、厚さ1/8インチの試験片を用い
て測定した。
【0078】(3)ブリード性の評価 成形板(幅45×長さ70×厚さ2mm)を80℃のオ
ーブンに5日間放置し、成形板上のブリード発生の有無
で評価した。評価基準はブリードが全く認められないも
のを○、ほとんど認められないものを△、多く認められ
るものを×で示した。
【0079】[実施例1]攪拌装置、コンデンサー、温
度計、滴下ロートおよびアイスバスを備えたガラス製反
応容器に、2,2−ビス[(3,5−ジブロモ−4−ア
リルオキシ)フェニル]プロパン300g(0.48モ
ル)および合成ゼオライトで脱水処理した塩化メチレン
511gを入れ溶解させた。また、この溶液中に、蒸留
精製した後モレキュラーシーブ4Aを添加して脱水処理
したステアリルアルコール260g(0.96モル)を
加えた(原料化合物の脂肪族不飽和基100個当り水酸
基の数100個)。次に、この溶液を2℃に冷却し、攪
拌しながら、臭素161.3g(1.01モル)を30
分かけて滴下ロートより滴下した。滴下終了時には、反
応溶液の温度は15℃であった。滴下終了後、反応溶液
を30分間攪拌を続け、臭素の付加反応を終了した。
【0080】次に、反応溶液中の過剰の臭素を15重量
%亜硫酸水素ナトリウム水溶液120gで還元した後、
生成した臭化水素を25重量%の水酸化ナトリウム水溶
液を用いて中和した。その後、この溶液から塩化メチレ
ン層を分液し、かかる塩化メチレン層から塩化メチレン
を約90%蒸発、除去し、これにメタノール1200m
Lを加え反応生成物を沈殿させ、この沈殿物をろ過して
塊状固体を取り出した。この塊状固体を乳鉢で粉砕し、
80℃、10時間、5mmHgで減圧乾燥し、2,2−
ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプ
ロピルオキシ)}フェニル]プロパンの含有量が76.
4%である臭素化合物440gを得た。また、2,2−
ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプ
ロピルオキシ)}フェニル]プロパン1モルに対して、
ステアリルアルコールに由来する一般式(2)で示され
る臭素化合物の合計量は0.21モルであった。
【0081】[実施例2]攪拌装置、コンデンサー、温
度計、滴下ロートおよびアイスバスを備えたガラス製反
応容器に、2,2−ビス[(3,5−ジブロモ−4−ア
リルオキシ)フェニル]プロパン300g(0.48モ
ル)および塩化メチレン511gを入れ溶解させた。ま
た、この溶液中に、ステアリルアルコール26.2g
(0.097モル)を加えた(原料化合物の脂肪族不飽
和基100個当り水酸基の数10個)。次に、この溶液
を2℃に冷却し、攪拌しながら、臭素161.3g
(1.01モル)を30分かけて滴下ロートより滴下し
た。滴下終了時には、反応溶液の温度は15℃であっ
た。滴下終了後、反応溶液を30分間攪拌を続け、臭素
の付加反応を終了した。
【0082】次いで、この反応溶液を実施例1と同様の
方法で処理し、2,2−ビス[{3,5−ジブロモ−4
−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]プ
ロパンの含有量が93.9%である臭素化合物439.
9gを得た。また、2,2−ビス[{3,5−ジブロモ
−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニ
ル]プロパン1モルに対して、ステアリルアルコールに
由来する一般式(2)で示される臭素化合物の合計量は
0.036モルであった。
【0083】[実施例3]実施例1において、2,2−
ビス[(3,5−ジブロモ−4−アリルオキシ)フェニ
ル]プロパン300gの代わりに2,2−ビス[(3,
5−ジブロモ−4−イソブテニルオキシ)フェニル]プ
ロパン313g(0.48モル)を、ステアリルアルコ
ール260gの代わりにノニルアルコール139g
(0.96モル、原料化合物の脂肪族不飽和基100個
当り水酸基の数100個)を使用した以外は、実施例1
と同様の方法を行い、2,2−ビス[{3,5−ジブロ
モ−4−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキ
シ)}フェニル]プロパンの含有量が76.2%である
臭素化合物を得た。また、2,2−ビス[{3,5−ジ
ブロモ−4−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピル
オキシ)}フェニル]プロパン1モルに対して、ノニル
アルコールに由来する一般式(2)で示される臭素化合
物の合計量は0.22モルであった。
【0084】[実施例4]攪拌装置、コンデンサー、温
度計、滴下ロートおよびアイスバスを備えたガラス製反
応容器に、ビス[(3,5−ジブロモ−4−アリルオキ
シ)フェニル]スルフォン311g(0.48モル)お
よび合成ゼオライトで脱水処理した塩化メチレン511
gを入れ溶解させた。また、この溶液中に、蒸留精製し
た後モレキュラーシーブ4Aを添加して脱水処理したオ
クチルアルコール125g(0.96モル)を加えた
(原料化合物の脂肪族不飽和基100個当り水酸基の数
100個)。次に、この溶液を25℃とし、攪拌しなが
ら、臭素161.3g(1.01モル)を30分かけて
滴下ロートより滴下した。滴下終了時には、反応溶液の
温度は42℃であった。滴下終了後、反応溶液を30分
間攪拌を続け、臭素の付加反応を終了した。
【0085】次いで、この反応溶液を、実施例1と同様
の方法で処理し、ビス[{3,5−ジブロモ−4−
(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}フェニル]スル
フォンの含有量が75.8%である臭素化合物を得た。
また、ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブ
ロモプロピルオキシ)}フェニル]スルフォン1モルに
対して、オクチルアルコールに由来する一般式(2)で
示される臭素化合物の合計量は0.23モルであった。
【0086】[実施例5]実施例4において、ビス
[(3,5−ジブロモ−4−アリルオキシ)フェニル]
スルフォン311gの代わりにビス[(3,5−ジブロ
モ−4−アリルオキシ)フェニル]メタン287g
(0.48モル)を、オクチルアルコール125gの代
わりにラウリルアルコール179g(0.96モル、原
料化合物の脂肪族不飽和基100個当り水酸基の数10
0個)を使用した以外は、実施例4と同様の方法を行
い、ビス[{3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロ
モプロピルオキシ)}フェニル]メタンの含有量が7
6.1%である臭素化合物を得た。また、ビス[{3,
5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキ
シ)}フェニル]メタン1モルに対して、ラウリルアル
コールに由来する一般式(2)で示される臭素化合物の
合計量は0.22モルであった。
【0087】[実施例6]実施例1において、2,2−
ビス[(3,5−ジブロモ−4−アリルオキシ)フェニ
ル]プロパン300gの代わりに[3,3′,5,5′
−テトラブロモ−4,4′−ジアリルオキシ]ビフェニ
ル280g(0.48モル)を、ステアリルアルコール
260gの代わりにセチルアルコール233g(0.9
6モル、原料化合物の脂肪族不飽和基100個当り水酸
基の数100個)を使用した以外は、実施例1と同様の
方法を行い、[3,3′,5,5′−テトラブロモ−
4,4′−ジ(2,3−ジブロモプロピルオキシ)]ビ
フェニルの含有量が76.5%である臭素化合物を得
た。また、[3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,
4′−ジ(2,3−ジブロモプロピルオキシ)]ビフェ
ニル1モルに対して、セチルアルコールに由来する一般
式(2)で示される臭素化合物の合計量は0.21モル
であった。
【0088】[比較例1]実施例1において、ステアリ
ルアルコールを使用しないこと以外は、実施例1と同様
の方法で臭素化反応を行い、2,2−ビス[{3,5−
ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピルオキシ)}
フェニル]プロパンの含有量が95.2%である臭素化
合物を得た。
【0089】実施例1〜6および比較例1の結果を表1
に示した。
【0090】
【表1】
【0091】なお、表中の原料化合物(1)〜(5)
は、 (1)2,2−ビス[(3,5−ジブロモ−4−アリル
オキシ)フェニル]プロパン (2)2,2−ビス[(3,5−ジブロモ−4−イソブ
テニルオキシ)フェニル]プロパン (3)ビス[(3,5−ジブロモ−4−アリルオキシ)
フェニル]スルフォン (4)ビス[(3,5−ジブロモ−4−アリルオキシ)
フェニル]メタン (5)[3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′
−ジアリルオキシ]ビフェニル を表し、水酸基を有する化合物の濃度は、原料化合物中
の不飽和基100個当りの水酸基の数(個)を示す。ま
た、一般式(2)の臭素化合物の含有量は、一般式
(1)の臭素化合物1モルに対する量(モル)を表す。
【0092】[実施例7]ポリプロピレン樹脂[PP;
チッソ石油化学工業(株)製K−1016]100部
に、実施例1で得られた臭素化合物10部および三酸化
アンチモン5部を添加し、タンブラー型ブレンダーで混
合した後、二軸押出機[池貝鉄工(株)製PCM−3
0]によりシリンダー温度160℃でペレット化し、次
いで射出成型機[(株)名機製作所製SJ−25B]に
より成形温度190℃で試験片を成形した。得られた試
験片を用いて、難燃性とブリード性を評価し、その結果
を表2に示した。
【0093】[実施例8]実施例7において、実施例1
で得られた臭素化合物の代わりに実施例2で得られた臭
素化合物を使用する以外は、実施例7と同様の方法で試
験片を成形し、難燃性とブリード性を評価し、その結果
を表2に示した。
【0094】[実施例9]実施例7において、実施例1
で得られた臭素化合物の代わりに実施例3で得られた臭
素化合物を使用する以外は、実施例7と同様の方法で試
験片を成形し、難燃性とブリード性を評価し、その結果
を表2に示した。
【0095】[実施例10]実施例7において、実施例
1で得られた臭素化合物の代わりに実施例4で得られた
臭素化合物を使用する以外は、実施例7と同様の方法で
試験片を成形し、難燃性とブリード性を評価し、その結
果を表2に示した。
【0096】[実施例11]実施例7において、実施例
1で得られた臭素化合物の代わりに実施例5で得られた
臭素化合物を使用する以外は、実施例7と同様の方法で
試験片を成形し、難燃性とブリード性を評価し、その結
果を表2に示した。
【0097】[実施例12]実施例7において、実施例
1で得られた臭素化合物の代わりに実施例6で得られた
臭素化合物を使用する以外は、実施例7と同様の方法で
試験片を成形し、難燃性とブリード性を評価し、その結
果を表2に示した。
【0098】[実施例13]実施例7において、実施例
1で得られた臭素化合物10部を17部として、三酸化
アンチモンを使用しない以外は、実施例7と同様の方法
で試験片を成形し、難燃性とブリード性を評価し、その
結果を表2に示した。
【0099】[実施例14]実施例7において、三酸化
アンチモン5部の代わりに五酸化アンチモン8部を使用
する以外は、実施例7と同様の方法で試験片を成形し、
難燃性とブリード性を評価し、その結果を表2に示し
た。
【0100】[比較例2]実施例7において、実施例1
で得られた臭素化合物の代わりに比較例1で得られた臭
素化合物を使用する以外は、実施例7と同様の方法で試
験片を成形し、難燃性とブリード性を評価し、その結果
を表2に示した。
【0101】
【表2】
【0102】
【発明の効果】本発明により得られる臭素化合物は、ポ
リオレフィン系樹脂の難燃剤として好適に使用され、こ
の難燃性樹脂組成物は、ブリードアウトが少なく、且つ
高度な難燃性能を有するため、その工業的効果は格別の
ものがある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/06 C08K 5/06 5/41 5/41 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA05 AB80 EA22 4J002 BB001 BB021 BB051 BB061 BB071 BB081 BB111 BB171 DA058 DE048 DK008 ED076 ED077 FD138

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリオレフィン系樹脂100重量
    部に対して、(B)臭素化合物1〜50重量部および
    (C)無機系難燃助剤0〜25重量部よりなり、該臭素
    化合物は、下記一般式(1)で示される臭素化合物およ
    び下記一般式(2)で示される臭素化合物を主成分と
    し、下記一般式(1)で示される臭素化合物1モルに対
    して、下記一般式(2)で示される臭素化合物が0.0
    1〜0.5モルであることを特徴とする難燃性樹脂組成
    物。 【化1】 (但し、式中Xはハロゲン原子、m、nは1〜6の整
    数、p、qは0〜10の整数で且つp+qは1以上であ
    り、Ar1、Ar2は同一又は異なっていてもよく、炭素
    数5〜16の芳香族炭化水素基または炭素数5〜12の
    飽和脂環式炭化水素基を表し、Yは炭素数1〜6の飽和
    炭化水素基、スルフォン基、スルフィド基、ケトン基、
    炭素数2〜6のアルキレンオキシド基および単結合から
    選ばれる一種であり、R1、R2は炭素数2〜11の炭化
    水素基である。) 【化2】 (但し、式中X、m、n、Ar1、Ar2、Y、R1、R2
    は前記一般式(1)における定義と同様なものを意味
    し、s、tは0〜10の整数で且つs+tは1以上であ
    り、R3、R4は炭素数5〜38の脂肪族基であり、a、
    bは0〜10の整数で且つa+bは1以上である。)
  2. 【請求項2】 上記一般式(1)で示される臭素化合物
    が、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
    ジブロモプロピルオキシ)フェニル]プロパン、2,2
    −ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ−
    2−メチルプロピルオキシ)フェニル]プロパン、ビス
    [3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピル
    オキシ)フェニル]メタン、ビス[3,5−ジブロモ−
    4−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)
    フェニル]メタン、[3,3′,5,5′−テトラブロ
    モ−4,4′−ジ(2,3−ジブロモプロピルオキ
    シ)]ビフェニル、[3,3′,5,5′−テトラブロ
    モ−4,4′−ジ(1,2−ジブロモエチルオキシ)]
    ビフェニル、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
    ジブロモプロピルオキシ)フェニル]スルフォンおよび
    ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ−2
    −メチルプロピルオキシ)フェニル]スルフォンから選
    ばれる一種の化合物である請求項1記載の難燃性樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 無機系難燃助剤が、ポリオレフィン系樹
    脂100重量部に対して0.1〜20重量部である請求
    項1記載の難燃性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 無機系難燃助剤が、三酸化アンチモン、
    五酸化アンチモン、三酸化硼素、硼酸亜鉛および赤リン
    からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物である
    請求項1記載の難燃性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 下記一般式(1)で示される臭素化合物
    および下記一般式(2)で示される臭素化合物を主成分
    とし、下記一般式(1)で示される臭素化合物1モルに
    対して、下記一般式(2)で示される臭素化合物が0.
    01〜0.5モルであることを特徴とする臭素化合物。 【化3】 (但し、式中Xはハロゲン原子、m、nは1〜6の整
    数、p、qは0〜10の整数で且つp+qは1以上であ
    り、Ar1、Ar2は同一又は異なっていてもよく、炭素
    数5〜16の芳香族炭化水素基または炭素数5〜12の
    飽和脂環式炭化水素基を表し、Yは炭素数1〜6の飽和
    炭化水素基、スルフォン基、スルフィド基、ケトン基、
    炭素数2〜6のアルキレンオキシド基および単結合から
    選ばれる一種であり、R1、R2は炭素数2〜11の炭化
    水素基である。) 【化4】 (但し、式中X、m、n、Ar1、Ar2、Y、R1、R2
    は前記一般式(1)における定義と同様なものを意味
    し、s、tは0〜10の整数で且つs+tは1以上であ
    り、R3、R4は炭素数5〜38の脂肪族基であり、a、
    bは0〜10の整数で且つa+bは1以上である。)
  6. 【請求項6】 上記一般式(1)で示される臭素化合物
    が、2,2−ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
    ジブロモプロピルオキシ)フェニル]プロパン、2,2
    −ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ−
    2−メチルプロピルオキシ)フェニル]プロパン、ビス
    [3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモプロピル
    オキシ)フェニル]メタン、ビス[3,5−ジブロモ−
    4−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルオキシ)
    フェニル]メタン、[3,3′,5,5′−テトラブロ
    モ−4,4′−ジ(2,3−ジブロモプロピルオキ
    シ)]ビフェニル、[3,3′,5,5′−テトラブロ
    モ−4,4′−ジ(1,2−ジブロモエチルオキシ)]
    ビフェニル、ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−
    ジブロモプロピルオキシ)フェニル]スルフォンおよび
    ビス[3,5−ジブロモ−4−(2,3−ジブロモ−2
    −メチルプロピルオキシ)フェニル]スルフォンから選
    ばれる一種の化合物である請求項5記載の臭素化合物。
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