JP2000108878A5 - - Google Patents
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Description
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シリンダと、該シリンダに摺動可能に設けられるピストンと、該ピストンと前記シリンダとで前記ピストンの前側に形成され液圧を発生させる圧力室と、前記シリンダと前記ピストンの外周面とで形成されリザーバに連通する液補給室と、該液補給室と前記圧力室とを区画するため、前記ピストンの外周面に摺接可能となるよう前記シリンダの内周側に保持された環状のカップシールと、を有し、
前記ピストンには、その外周面に一側が開口するとともに他側が前記圧力室に常時開口し、前記ピストンの初期位置において、前記圧力室を前記液補給室に連通可能なリリーフポートが形成されているマスタシリンダにおいて、
前記ピストンの外周部の前記リリーフポートの開口部より後側に、前側が小径で後側が大径となる制御テーパ面が設けられ、
該制御テーパ面は、前記ピストンが前進したとき、前記カップシールの内周側の後端部と当接可能に形成されていることを特徴とするマスタシリンダ。
【請求項2】 シリンダと、該シリンダに摺動可能に設けられるピストンと、該ピストンと前記シリンダとで前記ピストンの前側に形成され液圧を発生させる圧力室と、前記シリンダと前記ピストンの外周面とで形成されリザーバに連通する液補給室と、該液補給室と前記圧力室とを区画するため、前記ピストンの外周面に摺接可能となるよう前記シリンダの内周側に保持された環状のカップシールと、を有し、
前記ピストンには、その外周面に一側が開口するとともに他側が前記圧力室に常時開口し、前記ピストンの初期位置において、前記圧力室を前記液補給室に連通可能なリリーフポートが形成されているマスタシリンダにおいて、
前記ピストンの外周部の前端側に、前記ピストンの初期位置において、前記カップシールの内周側の後端部に近接して位置する、前側が小径で後側が大径となる制御テーパ面が設けられ、
該制御テーパ面は、前記ピストンが前進したとき、前記カップシールの内周側の後端部と当接して前記リリーフポートによる前記圧力室と前記液補給室との連通を遮断することを特徴とするマスタシリンダ。
【請求項3】 前記カップシールは内周側にインナリップ部を有し、該インナリップ部は外力を受けない自由状態でその突出先端側の径が小さくなるように若干傾斜する内周側の摺接面を有し、前記制御テーパ面の後端部は前記カップシールの内周側の後端部となる前記摺接面の最大内径より大径となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のマスタシリンダ。
【請求項4】 前記ピストンの外周部に凹部を形成するとともに該凹部に前記リリーフポートの開口部を配置し、さらに該リリーフポートの開口部より後側の前記凹部を前記制御テーパ面としていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のマスタシリンダ。
【請求項5】 前記凹部は、前記ピストンが初期位置にあるときに、前記カップシールの内周側のインナリップ部を収納可能としていることを特徴とする請求項4に記載のマスタシリンダ。
【請求項6】 前記制御テーパ面は前記ピストンの軸線を含む面の断面形状が円弧状となっていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のマスタシリンダ。
【請求項7】 前記ピストンの外周部の前端側に該外周部よりも小径の円筒部を形成し、該円筒部と前記外周部との間に前記制御テーパ面を形成していることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のマスタシリンダ。
【請求項8】 前記リリーフポートは、前記ピストンの初期位置において、前端部が前記カップシールの後端面よりも前側に位置しており、後端部が前記カップシールの後端面よりも後ろ側に位置していることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のマスタシリンダ。
【請求項1】 シリンダと、該シリンダに摺動可能に設けられるピストンと、該ピストンと前記シリンダとで前記ピストンの前側に形成され液圧を発生させる圧力室と、前記シリンダと前記ピストンの外周面とで形成されリザーバに連通する液補給室と、該液補給室と前記圧力室とを区画するため、前記ピストンの外周面に摺接可能となるよう前記シリンダの内周側に保持された環状のカップシールと、を有し、
前記ピストンには、その外周面に一側が開口するとともに他側が前記圧力室に常時開口し、前記ピストンの初期位置において、前記圧力室を前記液補給室に連通可能なリリーフポートが形成されているマスタシリンダにおいて、
前記ピストンの外周部の前記リリーフポートの開口部より後側に、前側が小径で後側が大径となる制御テーパ面が設けられ、
該制御テーパ面は、前記ピストンが前進したとき、前記カップシールの内周側の後端部と当接可能に形成されていることを特徴とするマスタシリンダ。
【請求項2】 シリンダと、該シリンダに摺動可能に設けられるピストンと、該ピストンと前記シリンダとで前記ピストンの前側に形成され液圧を発生させる圧力室と、前記シリンダと前記ピストンの外周面とで形成されリザーバに連通する液補給室と、該液補給室と前記圧力室とを区画するため、前記ピストンの外周面に摺接可能となるよう前記シリンダの内周側に保持された環状のカップシールと、を有し、
前記ピストンには、その外周面に一側が開口するとともに他側が前記圧力室に常時開口し、前記ピストンの初期位置において、前記圧力室を前記液補給室に連通可能なリリーフポートが形成されているマスタシリンダにおいて、
前記ピストンの外周部の前端側に、前記ピストンの初期位置において、前記カップシールの内周側の後端部に近接して位置する、前側が小径で後側が大径となる制御テーパ面が設けられ、
該制御テーパ面は、前記ピストンが前進したとき、前記カップシールの内周側の後端部と当接して前記リリーフポートによる前記圧力室と前記液補給室との連通を遮断することを特徴とするマスタシリンダ。
【請求項3】 前記カップシールは内周側にインナリップ部を有し、該インナリップ部は外力を受けない自由状態でその突出先端側の径が小さくなるように若干傾斜する内周側の摺接面を有し、前記制御テーパ面の後端部は前記カップシールの内周側の後端部となる前記摺接面の最大内径より大径となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のマスタシリンダ。
【請求項4】 前記ピストンの外周部に凹部を形成するとともに該凹部に前記リリーフポートの開口部を配置し、さらに該リリーフポートの開口部より後側の前記凹部を前記制御テーパ面としていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のマスタシリンダ。
【請求項5】 前記凹部は、前記ピストンが初期位置にあるときに、前記カップシールの内周側のインナリップ部を収納可能としていることを特徴とする請求項4に記載のマスタシリンダ。
【請求項6】 前記制御テーパ面は前記ピストンの軸線を含む面の断面形状が円弧状となっていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のマスタシリンダ。
【請求項7】 前記ピストンの外周部の前端側に該外周部よりも小径の円筒部を形成し、該円筒部と前記外周部との間に前記制御テーパ面を形成していることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のマスタシリンダ。
【請求項8】 前記リリーフポートは、前記ピストンの初期位置において、前端部が前記カップシールの後端面よりも前側に位置しており、後端部が前記カップシールの後端面よりも後ろ側に位置していることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のマスタシリンダ。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載のマスタシリンダは、シリンダと、該シリンダに摺動可能に設けられるピストンと、該ピストンと前記シリンダとで前記ピストンの前側に形成され液圧を発生させる圧力室と、前記シリンダと前記ピストンの外周面とで形成されリザーバに連通する液補給室と、該液補給室と前記圧力室とを区画するため、前記ピストンの外周面に摺接可能となるよう前記シリンダの内周側に保持された環状のカップシールと、を有し、前記ピストンには、その外周面に一側が開口するとともに他側が前記圧力室に常時開口し、前記ピストンの初期位置において、前記圧力室を前記液補給室に連通可能なリリーフポートが形成されているものであって、前記ピストンの外周部の前記リリーフポートの開口部より後側に、前側が小径で後側が大径となる制御テーパ面が設けられ、該制御テーパ面は、前記ピストンが前進したとき、前記カップシールの内周側の後端部と当接可能に形成されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項2記載のマスタシリンダは、シリンダと、該シリンダに摺動可能に設けられるピストンと、該ピストンと前記シリンダとで前記ピストンの前側に形成され液圧を発生させる圧力室と、前記シリンダと前記ピストンの外周面とで形成されリザーバに連通する液補給室と、該液補給室と前記圧力室とを区画するため、前記ピストンの外周面に摺接可能となるよう前記シリンダの内周側に保持された環状のカップシールと、を有し、前記ピストンには、その外周面に一側が開口するとともに他側が前記圧力室に常時開口し、前記ピストンの初期位置において、前記圧力室を前記液補給室に連通可能なリリーフポートが形成されているものであって、前記ピストンの外周部の前端側に、前記ピストンの初期位置において、前記カップシールの内周側の後端部に近接して位置する、前側が小径で後側が大径となる制御テーパ面が設けられ、該制御テーパ面は、前記ピストンが前進したとき、前記カップシールの内周側の後端部と当接して前記リリーフポートによる前記圧力室と前記液補給室との連通を遮断することを特徴としている。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載のマスタシリンダは、シリンダと、該シリンダに摺動可能に設けられるピストンと、該ピストンと前記シリンダとで前記ピストンの前側に形成され液圧を発生させる圧力室と、前記シリンダと前記ピストンの外周面とで形成されリザーバに連通する液補給室と、該液補給室と前記圧力室とを区画するため、前記ピストンの外周面に摺接可能となるよう前記シリンダの内周側に保持された環状のカップシールと、を有し、前記ピストンには、その外周面に一側が開口するとともに他側が前記圧力室に常時開口し、前記ピストンの初期位置において、前記圧力室を前記液補給室に連通可能なリリーフポートが形成されているものであって、前記ピストンの外周部の前記リリーフポートの開口部より後側に、前側が小径で後側が大径となる制御テーパ面が設けられ、該制御テーパ面は、前記ピストンが前進したとき、前記カップシールの内周側の後端部と当接可能に形成されていることを特徴としている。
また、本発明の請求項2記載のマスタシリンダは、シリンダと、該シリンダに摺動可能に設けられるピストンと、該ピストンと前記シリンダとで前記ピストンの前側に形成され液圧を発生させる圧力室と、前記シリンダと前記ピストンの外周面とで形成されリザーバに連通する液補給室と、該液補給室と前記圧力室とを区画するため、前記ピストンの外周面に摺接可能となるよう前記シリンダの内周側に保持された環状のカップシールと、を有し、前記ピストンには、その外周面に一側が開口するとともに他側が前記圧力室に常時開口し、前記ピストンの初期位置において、前記圧力室を前記液補給室に連通可能なリリーフポートが形成されているものであって、前記ピストンの外周部の前端側に、前記ピストンの初期位置において、前記カップシールの内周側の後端部に近接して位置する、前側が小径で後側が大径となる制御テーパ面が設けられ、該制御テーパ面は、前記ピストンが前進したとき、前記カップシールの内周側の後端部と当接して前記リリーフポートによる前記圧力室と前記液補給室との連通を遮断することを特徴としている。
このように、前側が小径で後側が大径となる制御テーパ面が、カップシールの内周側の後端部と当接可能に形成されているため、ピストンを前進させた場合に、カップシールの内周側の後端部に制御テーパ面が当接し、該制御テーパ面に沿ってカップシールが拡径するので、該カップシールとピストンとの間の面圧を部分的に高くすることができる。その結果、該カップシールの後端部側で十分な面圧を発生させて圧力室と液補給室とを遮断し、圧力室にあるブレーキ液をピストンで押圧して液圧を発生させることが可能となる。よって、カップシールの後端部と制御テーパ面とで、圧力室と液補給室とを遮断するに十分な面圧を発生させることが可能となるため、無効ストロークを長大化させることなく、液補給室に対するその開口量すなわち連通量を十分に確保できることになる。
本発明の請求項3記載のマスタシリンダによれば、請求項1または2に記載のものに関して、前記カップシールは内周側にインナリップ部を有し、該インナリップ部は外力を受けない自由状態でその突出先端側の径が小さくなるように若干傾斜する内周側の摺接面を有し、前記制御テーパ面の後端部は前記カップシールの内周側の後端部となる前記摺接面の最大内径より大径となっていることを特徴としている。
このようにインナリップ部が自由状態でその突出先端側の径が小さくなるように若干傾斜する内周側の摺接面を有しているため、カップシールのインナリップ部の摺接面の面圧のピークがピストンの前進に連れてインナリップ部の摺接面上を後端側から突出先端側へ移動することになるため、ピストンが前進した位置においては効率的なシール効果を発揮でき、効率を損なうことなくブレーキ液圧を発生させることができる。
本発明の請求項4記載のマスタシリンダによれば、請求項1乃至3の何れかに記載のものに関して、前記ピストンの外周部に凹部を形成するとともに該凹部に前記リリーフポートの開口部を配置し、さらに該リリーフポートの開口部より後側の前記凹部を前記制御テーパ面としていることを特徴としている。
このようにインナリップ部が自由状態でその突出先端側の径が小さくなるように若干傾斜する内周側の摺接面を有しているため、カップシールのインナリップ部の摺接面の面圧のピークがピストンの前進に連れてインナリップ部の摺接面上を後端側から突出先端側へ移動することになるため、ピストンが前進した位置においては効率的なシール効果を発揮でき、効率を損なうことなくブレーキ液圧を発生させることができる。
本発明の請求項4記載のマスタシリンダによれば、請求項1乃至3の何れかに記載のものに関して、前記ピストンの外周部に凹部を形成するとともに該凹部に前記リリーフポートの開口部を配置し、さらに該リリーフポートの開口部より後側の前記凹部を前記制御テーパ面としていることを特徴としている。
このようにリリーフポートの開口部より後側の凹部を制御テーパ面としているため、ピストンの外周部より外側に設けられた液補給室のリリーフポート側の流路の断面積を増大させることができる。
本発明の請求項5記載のマスタシリンダによれば、請求項4に記載のものに関して、前記凹部は、前記ピストンが初期位置にあるときに、前記カップシールの内周側のインナリップ部を収納可能としていることを特徴としている。
本発明の請求項6記載のマスタシリンダによれば、請求項1乃至5の何れかに記載のものに関して、前記制御テーパ面は前記ピストンの軸線を含む面の断面形状が円弧状となっていることを特徴としている。
本発明の請求項7記載のマスタシリンダによれば、請求項1乃至3の何れかに記載のものに関して、前記ピストンの外周部前端に該外周部よりも小径の円筒部を形成し、該円筒部と前記外周部との間に前記制御テーパ面を形成していることを特徴としている。
本発明の請求項8記載のマスタシリンダによれば、請求項1乃至7の何れかに記載のものに関して、前記リリーフポートは、前記ピストンの初期位置において、前端部が前記カップシールの後端面よりも前側に位置しており、後端部が前記カップシールの後端面よりも後ろ側に位置していることを特徴としている。
本発明の請求項5記載のマスタシリンダによれば、請求項4に記載のものに関して、前記凹部は、前記ピストンが初期位置にあるときに、前記カップシールの内周側のインナリップ部を収納可能としていることを特徴としている。
本発明の請求項6記載のマスタシリンダによれば、請求項1乃至5の何れかに記載のものに関して、前記制御テーパ面は前記ピストンの軸線を含む面の断面形状が円弧状となっていることを特徴としている。
本発明の請求項7記載のマスタシリンダによれば、請求項1乃至3の何れかに記載のものに関して、前記ピストンの外周部前端に該外周部よりも小径の円筒部を形成し、該円筒部と前記外周部との間に前記制御テーパ面を形成していることを特徴としている。
本発明の請求項8記載のマスタシリンダによれば、請求項1乃至7の何れかに記載のものに関して、前記リリーフポートは、前記ピストンの初期位置において、前端部が前記カップシールの後端面よりも前側に位置しており、後端部が前記カップシールの後端面よりも後ろ側に位置していることを特徴としている。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1及び2に記載のマスタシリンダによれば、前側が小径で後側が大径となる制御テーパ面が、カップシールの内周側の後端部と当接可能に形成されているため、ピストンを前進させた場合に、カップシールの内周側の後端部に制御テーパ面が当接し、該制御テーパ面に沿ってカップシールが拡径するので、該カップシールとピストンとの間の面圧を部分的に高くすることができる。その結果、該カップシールの後端部側で十分な面圧を発生させて圧力室と液補給室とを遮断し、圧力室にあるブレーキ液をピストンで押圧して液圧を発生させることが可能となる。このように、カップシールの後端部と制御テーパ面とで、圧力室と液補給室とを遮断するに十分な面圧を発生させることが可能となるため、無効ストロークを長大化させることなく、液補給室に対するその開口量すなわち連通量を十分に確保できることになる。
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1及び2に記載のマスタシリンダによれば、前側が小径で後側が大径となる制御テーパ面が、カップシールの内周側の後端部と当接可能に形成されているため、ピストンを前進させた場合に、カップシールの内周側の後端部に制御テーパ面が当接し、該制御テーパ面に沿ってカップシールが拡径するので、該カップシールとピストンとの間の面圧を部分的に高くすることができる。その結果、該カップシールの後端部側で十分な面圧を発生させて圧力室と液補給室とを遮断し、圧力室にあるブレーキ液をピストンで押圧して液圧を発生させることが可能となる。このように、カップシールの後端部と制御テーパ面とで、圧力室と液補給室とを遮断するに十分な面圧を発生させることが可能となるため、無効ストロークを長大化させることなく、液補給室に対するその開口量すなわち連通量を十分に確保できることになる。
本発明の請求項3記載のマスタシリンダによれば、インナリップ部が自由状態でその突出先端側の径が小さくなるように若干傾斜する内周側の摺接面を有しているため、カップシールのインナリップ部の摺接面の面圧のピークがピストンの前進に連れてインナリップ部の摺接面上を後端側から突出先端側へ移動することになるため、ピストンが前進した位置においては効率的なシール効果を発揮でき、効率を損なうことなくブレーキ液圧を発生させることができる。
本発明の請求項4記載のマスタシリンダによれば、リリーフポートの開口部より後側の凹部を制御テーパ面としてなるため、ピストンの外周部より外側に設けられた液補給室のリリーフポート側の流路の断面積を増大させることができる。したがって、液補給室からリリーフポートへのブレーキ液の流量をさらに増大させることができるため、制駆動力制御装置との組み合わせにさらに好適となる。
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