JP2000105448A - 感光材料の搬送ラック及び搬送ラックを備えた感光材料現像処理装置 - Google Patents

感光材料の搬送ラック及び搬送ラックを備えた感光材料現像処理装置

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JP2000105448A
JP2000105448A JP10277536A JP27753698A JP2000105448A JP 2000105448 A JP2000105448 A JP 2000105448A JP 10277536 A JP10277536 A JP 10277536A JP 27753698 A JP27753698 A JP 27753698A JP 2000105448 A JP2000105448 A JP 2000105448A
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drive gear
drive
processing liquid
transport
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JP10277536A
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Toshihiko Nakano
利彦 中野
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送方向反転時にシート状部材に復元動作が
生じる場合でも写真フィルムFを中断することなく連続
して搬送することができるようにする。 【解決手段】 回転軸831に取り付けられて縦方向に
一列に配設され、シート状部材89を係合させて写真フ
ィルムFを搬送する複数のスプロケット832、各スプ
ロケット832を回転軸831を介して同一方向に回転
させるように配設された複数の駆動ギア841,84
3、及び隣接する駆動ギア841,843間のバックラ
ッシュによる駆動ギアの回転を阻止する制動手段86を
備える。また、制動手段86は、駆動ギア841,84
3と一体に回転可能で、かつ駆動ギア841,843に
対し移動可能に取り付けられた回転側部材861,86
5、回転側部材861,865が当接される静止側部材
862,866、及び回転側部材861,865に対し
静止側部材862,866に当接させる方向の付勢力を
与える圧縮コイルばね863,867を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理液槽内に配設
され、処理液槽内において写真フィルム等の感光材料を
搬送する搬送ラック及びこの搬送ラックを備えた感光材
料現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光材料現像処理装置は、複数種
類の処理液がそれぞれ個別に充填される複数の処理液槽
と、各処理液槽内に装着される搬送ラックを有する搬送
装置とを備えており、写真フィルム等の感光材料がこの
搬送装置により搬送されて各処理液槽内の処理液に順次
浸漬されることにより現像処理が行われるようになって
いる。
【0003】この搬送装置における各搬送ラックは、図
4に示すように、回転力が伝達可能に噛合された縦方向
に配設されてなる複数の駆動ギア100と、これらの駆
動ギア100のうちの同一方向に回転する駆動ギア10
0の回転軸110に取り付けられたスプロケット120
と、スプロケット120の両側に配設された縦ガイド1
30,140と、最下段のスプロケット120の下方に
配設された底ガイド150とを備えている。
【0004】一方、感光材料である写真フィルムFは、
合成樹脂等の可撓性材料からなるリーダとしてのシート
状部材160の後端に取り付けられると共に、このシー
ト状部材160がスプロケット120に係合され、各ガ
イド130,150,140に案内されて搬送されるこ
とにより処理液槽内を順次搬送されるようになってい
る。
【0005】すなわち、シート状部材160は、スプロ
ケット120の周面の歯121に係合される複数の係合
孔161が中央縦方向に一列に形成されており、後端の
左右両側に写真フィルムFを取り付けた状態で係合孔1
61が回転駆動する各スプロケット120の歯121に
係合され、ガイド130に案内されて処理液内に搬入さ
れた後、搬送方向が反転され、ガイド150,140に
案内されて処理液内から搬出されるようになっている。
なお、図4(a)は、搬送ラックの要部を概略的に示す
正面図であり、図4(b)は、搬送ラックの底部を概略
的に示す側断面図である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
搬送ラックでは、各スプロケット120を回転駆動する
隣接する駆動ギア120間にバックラッシュBL(図4
(b))が不可避的に存在することに起因して駆動ギア
120が中断状態になり、写真フィルムFに対する搬送
ムラが生じることになる。すなわち、シート状部材16
0は、耐久性や耐薬品性等を確保する必要があることか
ら一定の肉厚が必要となる結果、不可避的に大きな復元
力を有するものとなる。このため、シート状部材160
が最下段のスプロケット120における搬送方向反転時
にU字形状となり、シート状部材160の後端が最下段
のスプロケット120位置に達したときにシート状部材
160の下流側分から受ける復元を規制する作用力が低
下してシート状部材160に真っ直に戻る現象を生じ
る。
【0007】この復元力は、図4(b)に示すように、
シート状部材160の後端が最下段のスプロケット12
0の位置に達したとき、その後端に矢印Aで示す方向の
力として作用し、シート部材160の後端の係合孔16
1がスプロケット120の歯から離脱してその後端が鎖
線で示す位置に移動する結果、その反動で駆動ギア12
0の回転が加速され、最下段の駆動ギア120は、少な
くともすぐ上の駆動ギア120との間のバックラッシュ
BL分だけ早回りすることになり、しかも反動が大きい
場合は次々に上側の駆動ギア120がそれぞれバックラ
ッシュBL分ずつ回転して最下段の駆動ギア120は各
駆動ギア120のバックラッシュBLを累積した分だけ
写真フィルムFの搬送方向である矢印Bで示す方向に余
計に回転することになる。
【0008】このため、その後に最上段の駆動ギア12
0に与えられた回転駆動力が最下段の駆動ギア120に
伝達されるまでには、各駆動ギア120が駆動力の伝達
可能な状態に噛み合うまでの一定時間が必要になり、そ
の間はシート部材160の搬送を担っている最下段の駆
動ギア120は回転が中断された状態になる。
【0009】ところが、最下段の駆動ギア120の回転
が中断されると、写真フィルムFの搬送が中断され、こ
のときに写真フィルムFの面上であって処理液の界面に
一致する部分に現像処理後にライン状の模様が生じるこ
とがある。この模様が生じると写真フィルムとしての製
品価値を損なうものとなる。このライン状の模様は、写
真フィルムFがリバーサルフィルムである場合に特に顕
著となる。
【0010】なお、シート状部材160の後端部分の左
右両側に搬送方向に伸びる長孔を形成するようにする
と、シート状部材160が最下段のスプロケット120
においてU字形状になったときの復元力が弱められるこ
とからバックラッシュ分の回転を阻止することが可能と
なるが、この場合にはシート状部材160の耐久性が低
下したり、写真フィルムFの取付け個所に方向性が生じ
て取り扱いが煩雑になったりするという別の問題が生じ
る。
【0011】また、最下段のスプロケット120の近傍
位置にシート状部材160の左右両側の端縁を挟み込む
ようなU字形状のガイド部材を設け、シート状部材16
0を搬送方向反転時にそのガイド部材に沿って通過させ
るようにすると、復元力がガイド部材により強制的に規
制されることから駆動ギア120のバックラッシュ分の
回転を阻止することが可能となるが、この場合にはシー
ト状部材160がガイド部材で詰まる虞があるという別
の問題が生じる。
【0012】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、シート状部材が復元動作を生じても感光材料の搬
送を中断させることなく連続して搬送することができる
感光材料の搬送ラック及びこの搬送ラックを備えた感光
材料現像処理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、処理液槽内に配設され、先端に
可撓性材料からなるシート状部材を取り付けた感光材料
を処理液内に搬入し、搬送方向を反転して処理液内から
搬出するようにした搬送ラックであって、回転力が順次
伝達可能に噛合して配設された複数の駆動ギアと、該複
数の駆動ギアのうちの同一方向に回転する駆動ギアの回
転軸に取り付けられ、前記シート状部材を係合させる係
合突起を周面に有する回転搬送手段と、前記複数の駆動
ギアのうちの少なくとも1つの駆動ギアに所定の負荷を
与える制動手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】この構成によれば、シート状部材に取り付
けた感光材料がシート状部材を先頭にして処理液内に搬
入されると共に、搬送方向が反転されて処理液内から搬
出される。このとき、少なくとも1つの駆動ギアに所定
の負荷が与えられているので、搬送方向反転時のシート
状部材の復元力により駆動ギアをバックラッシュ分だけ
余計に回転させる力が作用しても駆動ギアは余計には回
転せず、感光材料は中断することなく連続して搬送され
ることになる。
【0015】また、請求項2の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記少なくとも1つの駆動ギアが、前記
感光材料の搬送方向を反転させる回転搬送手段を回転駆
動する駆動ギアを含むものであることを特徴している。
【0016】この構成によれば、最下段の駆動ギアのバ
ックラッシュ分の回転が阻止される結果、搬送方向反転
時のシート状部材の復元力により駆動ギアをバックラッ
シュ分だけ余計に回転させる力が作用しても駆動ギアは
余計には回転せず、感光材料は中断することなく連続し
て搬送されることになる。
【0017】また、請求項3の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記少なくとも1つの駆動ギアが、前記
複数の駆動ギアのうちの所定の複数の駆動ギアであるこ
とを特徴としている。
【0018】この構成によれば、複数の駆動ギアのバッ
クラッシュ分の回転が阻止される結果、搬送方向反転時
のシート状部材の復元力により駆動ギアをバックラッシ
ュ分だけ余計に回転させる力が作用しても駆動ギアは余
計には回転せず、感光材料は中断することなく連続して
搬送されることになる。
【0019】また、請求項4の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに係るものにおいて、前記制動手段が、前記
駆動ギアの回転軸に対して軸方向に移動可能な回転側部
材と、該回転側部材が当接される静止側部材と、前記回
転側部材を前記静止側部材に当接させる付勢力を与える
付勢部材とを備えたことを特徴している。
【0020】この構成によれば、駆動ギアと一体に回転
する回転側部材が静止側部材に当接される結果、回転側
部材と静止側部材間の摩擦力によって隣接する駆動ギア
間のバックラッシュ分の回転が阻止される。このため、
駆動ギアは余計には回転せず、感光材料は中断すること
なく連続して搬送されることになる。
【0021】また、請求項5の発明は、請求項4に係る
ものにおいて、前記付勢部材が、前記駆動ギアと前記回
転側部材との間に介設された圧縮コイルばねであること
を特徴としている。
【0022】この構成によれば、駆動ギアと一体に回転
する回転側部材が圧縮コイルばねにより付勢されて静止
側部材に当接される結果、駆動ギアのバックラッシュ分
の回転が阻止され、駆動ギアは余計には回転せずに感光
材料は中断することなく連続して搬送されることにな
る。
【0023】また、請求項6の発明は、複数種類の処理
液が個別に充填される複数の処理液槽と、少なくとも1
つの処理液槽内に配設される請求項1乃至5のいずれか
に記載の感光材料の搬送ラックと、該搬送ラックの駆動
ギアの1つに回転駆動力を与える回転駆動源とを備えた
ことを特徴としている。
【0024】この構成によれば、シート状部材に取り付
けた感光材料がシート状部材を先頭にして処理液内に搬
入されると共に、搬送方向が反転されて処理液内から搬
出される。このとき、少なくとも1つの駆動ギアに所定
の負荷が与えられているので、搬送方向反転時のシート
状部材の復元力により駆動ギアをバックラッシュ分だけ
余計に回転させる力が作用しても駆動ギアは余計には回
転せず、感光材料は中断することなく連続して搬送され
ることになる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る搬送ラックが適用される感光材料現像処理装置の概略
構成を示す図である。この図において、感光材料現像処
理装置は、長尺状の感光材料である写真フィルムFを装
填するフィルム装填部10と、フィルム装填部10から
引き出される写真フィルムFを現像処理する現像処理部
30と、現像処理部30で現像された写真フィルムFを
乾燥する乾燥部50と、乾燥部50で乾燥された写真フ
ィルムFを一時的に保存する写真フィルム受部70とを
備えている。
【0026】フィルム装填部10は、写真フィルムFを
下流側に搬送する搬送ローラ11と、搬送ローラ11に
写真フィルムFを押圧する上下動可能な従動ローラ12
と、従動ローラ12を上下方向に移動させるローラ用ソ
レノイド13と、パトローネPから引き出し終えた写真
フィルムFの後端を切断するカッタ14と、カッタ14
の刃を上下方向に移動させるカッタ刃用ソレノイド15
とを備えている。
【0027】現像処理部30は、現像液の充填される現
像処理液槽31、漂白液の充填される漂白処理液槽3
2、定着液の充填される2つの定着処理液槽33,34
及び安定液の充填される3つの安定処理液槽35,3
6,37が互いに連設されて構成されいる。各処理液槽
31乃至37内には、搬送ラック38がそれぞれ配設さ
れており、フィルム装填部10から引き出された写真フ
ィルムFが搬送ラック38により現像液、漂白液、定着
液及び安定液中を順に通過して上流側から下流側に搬送
されるようになっている。この搬送ラック38の構成に
ついては後述する。
【0028】乾燥部50は、ヒータ51と、現像処理部
30から搬送されてきた写真フィルムFを写真フィルム
受部70に搬送する搬送経路を取り囲む乾燥室52と、
ヒータ51の熱を乾燥室52に送り込むファン53と、
乾燥室52内の温度を検知する温度センサ54とを備え
ている。また、写真フィルム受部70は、乾燥された写
真フィルムFを必要に応じて巻き取るリール等を備えて
いるが、図示を省略している。
【0029】図2は、搬送ラック38の構成を示す正面
図、図3は、搬送ラック38の要部のみを示す側断面図
ある。なお、図2では、後述する搬送ガイド87を除い
た状態で示し、図3では、後述する支持板80を除いた
状態で示している。すなわち、搬送ラック38は、対向
位置に配設された支持板80,81を有するフレーム体
82と、支持板80,81間に支持され、縦方向に沿っ
て一列に配設された複数のフィルム送り手段83と、各
フィルム送り手段83を駆動する駆動手段84と、駆動
手段84に駆動力を供給する駆動力供給手段85と、駆
動手段84の逆方向の駆動を阻止する制動手段86と、
フィルム送り手段83による写真フィルムFの搬送をガ
イドする搬送ガイド87とを備えている。
【0030】各フィルム送り手段83は、支持板80,
81に軸支された駆動軸831と、駆動軸831に支持
され、支持板80,81間の中央位置に配設されたスプ
ロケット832と、スプロケット832の左右両側の回
転軸831に嵌合されたフィルム受部833,834と
を備えている。なお、スプロケット832には、周面に
所定間隔で係合突起830が形成されている。また、各
スプロケット832及び各フィルム受部833,834
は、それぞれ縦方向に一列に配設されている。また、最
下段のスプロケット832の左右両側のフィルム受部8
33,834は円筒状を有しており、その他のスプロケ
ット832の左右両側のフィルム受部833,834は
鼓状を有している。
【0031】駆動手段84は、一方の支持板80の外側
に突出した各回転軸831の端部に嵌合された駆動ギア
841と、各駆動ギア841間に配設されると共に、一
方の支持板80に軸支された回転軸842の端部に嵌合
され、隣接する駆動ギア841に噛合された駆動ギア
(アイドルギア)843とを備えている。
【0032】すなわち、フィルム送り手段83は、一方
の支持板80の外側において回転力が伝達可能に噛合さ
れ、縦方向に配設された複数の駆動ギア841,843
のうち、同一方向に回転する駆動ギア841が取り付け
られている回転軸831にスプロケット832が取り付
けられ、このスプロケット832の左右両側のフィルム
受部833,834が配設された構成とされている。
【0033】駆動力供給手段85は、支持板80,81
に軸支された回転軸851と、この回転軸851の支持
板80から外側に突出する部分に嵌合され、最上段の回
転軸831の駆動ギア841に噛合される駆動ギア85
2と、回転軸851の駆動ギア852の外側に嵌合され
たウォームホイール853とを備えている。なお、図略
の駆動モータにより回転駆動されるラインシャフト88
が各処理液槽31乃至37に沿って配設されており、ウ
ォームホイール853はこのラインシャフト88に噛合
されるようになっている。
【0034】これにより、ラインシャフト88の回転駆
動力がウォームホイール853を介して回転軸851に
伝達され、この回転軸851の回転駆動力が最上段のフ
ィルム送り手段83の駆動ギア841に伝達される。こ
の駆動ギア841に伝達された回転駆動力は順次下段の
駆動ギア841に伝達される結果、各フィルム送り手段
83のスプロケット832がそれぞれ同一方向に回転駆
動されることになる。
【0035】制動手段86は、本実施形態では、最下段
の駆動ギア841を含む連続した3つの駆動ギア84
1,843に作動するように設けられている。すなわ
ち、駆動ギア841については、制動手段86は、駆動
ギア841と支持体80との間に配設されると共に、駆
動ギア841に対し移動可能な状態で回転軸831に嵌
合され、駆動ギア841と一体に回転される平板状の回
転側部材861と、支持体80の駆動ギア841側に固
設され、回転軸831が内部を貫通する静止側部材86
2と、駆動ギア841と回転側部材861との間に配設
され、回転側部材861に対し静止側部材862側に付
勢する方向の力を作用させる圧縮コイルばね863とを
備えている。
【0036】なお、駆動ギア841の支持体80側に
は、回転側部材861を一定距離だけ離間させるための
離間部材864が一体に形成され、圧縮コイルばね86
3は離間部材864の外周に嵌合されるようになってい
る。また、回転軸831の支持体80より外側に突出す
る部分は断面半月形状に形成される一方、駆動ギア84
1及び回転側部材861の中心の各嵌合孔が回転軸83
1の形状に合致した半月形状にされ、これらの嵌合孔が
回転軸831に嵌合されることにより、回転軸831、
駆動ギア841及び回転側部材861が常に一体に回転
駆動するようになっている。
【0037】これにより、回転側部材861が圧縮コイ
ルばね863により静止側部材862側に押圧される結
果、回転側部材861の回転時に回転側部材861と静
止側部材862との間に生じる摩擦力によって駆動ギア
841に対して制動力が働き、その制動力により隣接す
る駆動ギア841,843間のバックラッシュ分の回転
が阻止されることになる。なお、回転側部材861と静
止側部材862との間に生じる摩擦力は圧縮コイルばね
863の圧縮力により適宜調節され、ラインシャフト8
8からの回転駆動力による駆動ギア841の回転は正常
に行われるようになっている。
【0038】また、駆動ギア843については、制動手
段86は、駆動ギア843と支持体80との間に配設さ
れると共に、駆動ギア843に対し接離可能な状態で回
転軸842に嵌合され、駆動ギア843と一体に回転さ
れる平板状の回転側部材865と、支持体80の駆動ギ
ア843側に固設され、回転軸842が内部を貫通する
静止側部材866と、駆動ギア843と回転側部材86
5との間に配設され、回転側部材865に対し静止側部
材866側に付勢する方向の力を作用させる圧縮コイル
ばね867とを備えている。
【0039】なお、駆動ギア843の支持体80側に
は、回転側部材865を一定距離だけ離間させるための
離間部材868が一体に形成され、圧縮コイルばね86
7は離間部材868の外周に嵌合されるようになってい
る。
【0040】これにより、回転側部材865が圧縮コイ
ルばね867により静止側部材866側に押圧される結
果、回転側部材865の回転時に回転側部材865と静
止側部材866との間に生じる摩擦力によって駆動ギア
843に対して制動力が働き、その制動力により駆動ギ
ア841,843間のバックラッシュ分による回転が阻
止されることになる。なお、回転側部材865と静止側
部材866との間に生じる摩擦力は、圧縮コイルばね8
67の圧縮力により適宜調節され、ラインシャフト88
からの回転駆動力による駆動ギア843の回転は正常に
行われるようになっている。
【0041】搬送ガイド87は、フィルム送り手段83
の両側部に縦方向に配設された縦ガイド871,872
と、底部に配設された底ガイド873とで構成されてお
り、フィルム送り手段83のフィルム受部833,83
4との間に写真フィルムFの搬送経路を構成する。
【0042】次に、上記のように構成された感光材料現
像処理装置の動作について概略説明する。この感光材料
現像処理装置は、CPUやメモリ等からなる図略の制御
系により全体の動作が制御されるようになっている。
【0043】最初に電源スイッチをONにすると、現像
処理部30の各処理液槽内の処理液が所定の温度に加熱
される一方、乾燥部50のヒータ51に通電され、ファ
ン53の送風により乾燥室52内が所定の温度になるよ
うに加熱される。
【0044】この状態で、現像処理すべき写真フィルム
Fをフィルム装填部10にセットすると共に、写真フィ
ルムFの先端を合成樹脂等の可撓性材料からなるリード
としてのシート状部材89の後端に貼着等により取り付
けて最初の処理液槽の搬送ラック38にセットした後に
スタートボタンをONにすると、写真フィルムFはシー
ト状部材89の係合孔891がスプロケット832の係
合突起830に係合されて下流側に搬送され、各処理液
槽31乃至37の処理液に順次浸漬されて現像処理が行
われる。
【0045】各処理液槽31乃至37内では、写真フィ
ルムFが搬送ラック38により処理液内に搬入される一
方、最下段のスプロケット832により搬送方向が反転
されて処理液内から搬出される。このとき、シート状部
材89が最下段のスプロケット832で湾曲し、その後
端が最下段のスプロケット832位置に達したときにに
シート状部材89の復元力による矢印A方向の力が作用
してその後端が鎖線で示す位置に移動するが、最下段の
駆動ギア841を含む連続する3つの駆動ギア841,
843には制動力が作用しているので、隣接する駆動ギ
ア841,843間にバックラッシュが存在していても
最下段の駆動ギア841を含む3つの駆動ギア841,
843のバックラッシュ分の回転が阻止される結果、写
真フィルムFは中断することなく連続して搬送されるこ
とになる。
【0046】そして、現像処理が行われた写真フィルム
Fは、乾燥部50に順次移送され、乾燥処理が行われて
写真フィルム受部70に排出される。すべての写真フィ
ルムFがパトローネPから引き出されたとき、写真フィ
ルムFの後端がカッタ14により切断される。
【0047】本発明に係る搬送ラックが適用される感光
材料現像処理装置は、回転力が順次伝達可能に噛合して
配設された複数の駆動ギア841,843と、この複数
の駆動ギア841,843のうちの同一方向に回転する
駆動ギア841,843の回転軸831,842に取り
付けられ、シート状部材89を係合させる係合突起83
0を周面に有するスプロケット832と、複数の駆動ギ
ア841,843のうちの少なくとも1つの駆動ギア8
41,843に所定の負荷を与える制動手段86とを備
えているので、搬送方向反転時にシート状部材89に復
元動作が生じる場合でも写真フィルムFを中断させるこ
となく連続して搬送することができる。
【0048】なお、本発明の搬送ラック及びこの搬送ラ
ックを備えた感光材料現像処理装置は、上記実施形態の
構成に限定されるものではなく、以下に述べるような種
々の変形態様を採用することが可能である。
【0049】(1)上記実施形態では、制動手段86
は、駆動ギア841,843と一体に回転する回転側部
材861,865が静止側部材862,866に押圧さ
れることによる摩擦力により駆動ギア841,843に
制動力が作用するようになっているが、例えば、駆動ギ
ア841,843の側面部に制動部材を押圧させて摩擦
により制動力が作用するようにしたり、駆動ギア84
1,843に一体形成された離間部材864,868に
制動部材を押圧させて摩擦により制動力が作用するよう
にしたりすることも可能である。
【0050】また、駆動ギア841,843に、回転方
向に所定の大きさの回転摩擦力が与えられた別のギア
や、駆動ギア841,843よりも重量の大きな別のギ
アを噛合させておくようにすることも可能である。こう
した場合でも、駆動ギア841,843に所定の制動力
を作用させることができる。
【0051】(2)上記実施形態では、制動手段86
は、3つの駆動ギア841,843に作用する個所に設
けられているが、少なくとも最下段の駆動ギア841に
のみ設けるようにしてもよい。なお、制動手段86を上
記実施形態のように複数の個所に設けた場合には、それ
ぞれの制動力を小さくすることができるので、回転側部
材861,865と静止側部材862,866との間に
働く摩擦力を小さくすることができ、摩擦により回転側
部材861,865と静止側部材862,866とが削
られて生じる塵埃の発生を効果的に抑制することができ
る。
【0052】(3)上記実施形態では、制動手段86
は、最下段の駆動ギア841を含む連続した3つの駆動
ギア841,843に作用する個所に設けるようにして
いるが、最下段の駆動ギア841を除く他の駆動ギア8
41,843に作用する1乃至複数個所に設けることも
可能である。このように、最下段の駆動ギア841に作
用する個所に制動手段86を設けない場合には、最下段
の駆動ギア841についてはその最下段の駆動ギア84
1とその上の駆動ギア843との間のバックラッシュ分
だけは回転することになるが、その回転量が僅かであっ
て搬送速度が比較的速い場合等ではバックラッシュによ
る搬送の中断時間は極めて短いもとのなることから写真
フィルムFにライン状の模様が発生するという不都合は
生じない。
【0053】(4)上記実施形態では、駆動ギア84
1,843はすべて同じ側に配設されているが、例え
ば、搬送方向の上半分の駆動ギア841,843と搬送
方向の下半分の駆動ギア841,843とをスプロケッ
ト832の左右両側に分散して配設することも可能であ
る。
【0054】(5)上記実施形態では、各処理液槽31
乃至37に上記構成の搬送ラック38が装着されている
が、少なくとも1つの処理液槽にのみ上記構成の搬送ラ
ック38を装着するようにすることも可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至3の
発明は、回転力が順次伝達可能に噛合して配設された複
数の駆動ギアと、該複数の駆動ギアのうちの同一方向に
回転する駆動ギアの回転軸に取り付けられ、前記シート
状部材を係合させる係合突起を周面に有する回転搬送手
段と、前記複数の駆動ギアのうちの少なくとも1つの駆
動ギアに所定の負荷を与える制動手段とを備えているの
で、シート状部材が復元動作を生じても感光材料を中断
させることなく連続して搬送することが可能な搬送ラッ
クを実現することができる。
【0056】また、請求項4及び請求項5の発明によれ
ば、制動手段が、駆動ギアの回転軸に対して軸方向に移
動可能な回転側部材と、回転側部材が当接される静止側
部材と、回転側部材を静止側部材に当接させる付勢力を
与える付勢部材とを備えているので、シート状部材が復
元動作を生じても確実に感光材料を中断させることなく
連続して搬送することが可能な搬送ラックを実現するこ
とができる。
【0057】また、請求項6の発明によれば、複数種類
の処理液が個別に充填される複数の処理液槽と、少なく
とも1つの処理液槽内に配設される請求項1乃至5のい
ずれかに記載の感光材料の搬送ラックと、搬送ラックの
駆動ギアの1つに回転駆動力を与える回転駆動源とを備
えているので、シート状部材が復元動作を生じても感光
材料を中断させることなく連続して搬送することが可能
な搬送ラックを備えた感光材料現像処理装置を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る感光材料の搬送ラッ
クが適用される感光材料現像処理装置の概略構成を示す
図である。
【図2】図1に示す感光材料現像処理装置における搬送
ラックの正面図である。
【図3】図1に示す感光材料現像処理装置における搬送
ラックの側断面図である。
【図4】従来の搬送ラックの有する問題点を説明するた
めの搬送ラックの要部を示す図で、(a)は正面図、
(b)は側断面図である。
【符号の説明】
10 フィルム装填部 30 現像処理部 31 現像処理液槽 32 漂白処理液槽 33,34 定着処理液槽 35,36,37 安定処理液槽 38 搬送ラック 50 乾燥部 70 写真フィルム受部 86 制動手段 88 ラインシャフト(回転駆動源) 830 係合突起 831 回転軸 832 スプロケット(回転搬送手段) 841,843 駆動ギア 861,865 回転側部材 862,866 静止側部材 863,867 圧縮コイルばね(付勢手段) F 写真フィルム(感光材料)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液槽内に配設され、先端に可撓性材
    料からなるシート状部材を取り付けた感光材料を処理液
    内に搬入し、搬送方向を反転して処理液内から搬出する
    ようにした搬送ラックであって、回転力が順次伝達可能
    に噛合して配設された複数の駆動ギアと、該複数の駆動
    ギアのうちの同一方向に回転する駆動ギアの回転軸に取
    り付けられ、前記シート状部材を係合させる係合突起を
    周面に有する回転搬送手段と、前記複数の駆動ギアのう
    ちの少なくとも1つの駆動ギアに所定の負荷を与える制
    動手段とを備えたことを特徴とする感光材料の搬送ラッ
    ク。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも1つの駆動ギアは、前記
    感光材料の搬送方向を反転させる回転搬送手段を回転駆
    動する駆動ギアを含むものであることを特徴とする請求
    項1記載の感光材料の搬送ラック。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つの駆動ギアは、前記
    複数の駆動ギアのうちの所定の複数の駆動ギアであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の感光材料の搬送ラック。
  4. 【請求項4】 前記制動手段は、前記駆動ギアの回転軸
    に対して軸方向に移動可能な回転側部材と、該回転側部
    材が当接される静止側部材と、前記回転側部材を前記静
    止側部材に当接させる付勢力を与える付勢部材とを備え
    たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    感光材料の搬送ラック。
  5. 【請求項5】 前記付勢部材は、前記駆動ギアと前記回
    転側部材との間に介設された圧縮コイルばねであること
    を特徴とする請求項4記載の感光材料の搬送ラック。
  6. 【請求項6】 複数種類の処理液が個別に充填される複
    数の処理液槽と、少なくとも1つの処理液槽内に配設さ
    れる請求項1乃至5のいずれかに記載の感光材料の搬送
    ラックと、該搬送ラックの駆動ギアの1つに回転駆動力
    を与える回転駆動源とを備えたことを特徴とする感光材
    料現像処理装置。
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