JP2836731B2 - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JP2836731B2
JP2836731B2 JP6224557A JP22455794A JP2836731B2 JP 2836731 B2 JP2836731 B2 JP 2836731B2 JP 6224557 A JP6224557 A JP 6224557A JP 22455794 A JP22455794 A JP 22455794A JP 2836731 B2 JP2836731 B2 JP 2836731B2
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roller
drive roller
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photographic processing
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真司 鳴神
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Noritsu Koki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真処理装置に関する。
さらに詳しくは、感光材料(以下、ペーパーという)の
搬送が良好に行なわれる写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に写真処理装置の一例を示す。この
写真処理装置は、ロールマガジン(図示せず)にロール
状に巻回保持されているペーパーを適宜引き出して、プ
リンター部1でペーパーの焼き付けを行い、プロセッサ
ー部2で現像などの処理を施すよう構成されている。
【0003】プリンター部1にはペーパーの搬送経路に
沿って、ペーパーを露光台へ搬送するためのローディン
グ部3、焼付露光を行なうための露光台4、ペーパーを
一定長さに正確に搬送するためのアドバンス部5、プロ
セッサー部2に送出するペーパーの進度を調節するため
のループを形成可能としたペーパー搬送部6およびスト
ックタンク部7、ならびに出口部8が設けられている。
また、プロセッサー部2の、発色現像、漂白および定着
安定を行なうための処理槽内にはプロセッサーラック部
9が、ペーパーの乾燥を行なうための乾燥槽内にはドラ
イヤー部10が、出口近辺にはカッター部11がそれぞ
れ設けられている。
【0004】このような写真処理装置では、通常、複数
の駆動ローラを使用しており、各駆動ローラのあいだで
は、加工誤差によりローラ外径に差が生じていたり、駆
動モータの制御方法が異なったり、ローラの材質が異な
ったりしているため、各駆動ローラの送り量に差を生じ
ている。
【0005】また永年使用しているあいだに各ローラは
除々に汚れや摩耗が進行していく。その汚れによりロー
ラ表面はすべりやすくなるし、また摩耗度合のバラツキ
によってもローラ外径に差が生じ、その結果各駆動ロー
ラの送り量に差が生じている。
【0006】この誤差をそのままにしておくと、指定の
寸法に搬送できないしローラ間でペーパーがたるんだ
り、引っ張り合ったりしたりし、プリント品質の低下
(カット位置、焼付位置のズレ)や、搬送不良によるペ
ーパーづまりという不都合を生じてしまう。
【0007】そのため、各駆動ローラの送り量の誤差を
吸収するために、各駆動ローラ1回転当りの送り量を測
定し、理論値と比較しその比較結果に基づいて送り量を
増減して誤差補正を行なったり、バッファを設けて吸収
する方法(たとえばペーパーをわざとたるませ一定量以
上のたるみが形成されると引っ張り出す方法)があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、個々の
ローラに対して誤差補正を行なっても、すべてのローラ
を完全同調させるのは非常に困難であるという問題があ
り、また、バッファを設けてもその制御のための装置が
必要であり、コストやスペースを多く必要とするという
問題がある。
【0009】本発明は、叙上の事情に鑑み、ペーパーに
適切な張力を与えることができるためペーパーの走行状
態が良好であり、またローラ外径の加工上の誤差などに
よる送り量の誤差を吸収できるため、厳密なローラ加工
精度を要求せずコストダウンを図ることができる写真処
理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の写真処理装置
は、露光台上を経由して帯状の感光材料を搬送するため
の搬送経路に沿って駆動ローラが複数並べられてなる感
光材料搬送機構を有する写真処理装置であって、前記隣
り合う駆動ローラのうち上流側の駆動ローラが、感光材
料のベース面に接するよう配設されているばあいには、
その下流側の駆動ローラよりも摩擦抵抗の小さい材質で
形成されており、前記上流側の駆動ローラの表面を感光
材料がスリップするように構成され、隣り合う駆動ロー
ラにおける感光材料の送り量の相対的な差が、上流側の
駆動ローラの方が下流側の駆動ローラよりも小さくなる
よう調整されてなることを特徴としている。また本発明
の写真処理装置は、露光台上を経由して帯状の感光材料
を搬送するための搬送経路に沿って駆動ローラが複数並
べられてなる感光材料搬送機構を有する写真処理装置で
あって、隣り合う駆動ローラのうち下流側の駆動ローラ
が感光材料のベース面に接するよう配設されているばあ
いには、その前記上流側の駆動ローラよりも摩擦抵抗の
小さい材質で形成されており、前記下流側の駆動ローラ
の表面を感光材料がスリップするように構成されてなる
ことを特徴としている。 また本発明の写真処理装置は、
露光台上を経由して帯状の感光材料を搬送するための搬
送経路に沿って駆動ローラが複数並べられてなる感光材
料搬送機構を有する写真処理装置であって、前記駆動ロ
ーラのうち少なくとも感光材料の乳剤面に接するように
配設された駆動ローラが、トルクリミッターを有してお
り、当該駆動ローラの表面で感光材料が滑りを起こす前
に前記トルクリミッターが作動して駆動元において当該
駆動ローラがスリップするよう構成されてなることを特
徴としている。
【0011】そして、前記隣り合う駆動ローラのローラ
径がほぼ等しいばあいに、前記隣り合う駆動ローラにお
ける回転数の相対的な差が、上流側の駆動ローラの方が
下流側の駆動ローラよりも小さくなるよう調整されてな
ることが好ましい。
【0012】または、前記隣り合う駆動ローラの回転数
がほぼ同じであるばあいに、前記隣り合う駆動ローラに
おけるローラ径の相対的な差が、上流側の駆動ローラの
方が下流側の駆動ローラよりも小さくなるよう調整され
てなることが好ましい。
【0013】さらに、前記隣り合う駆動ローラが前記露
光台を介して隣り合ってなることが好ましい。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】本発明の写真処理装置では、ペーパー搬送機構
の複数の駆動ローラのうち1つの駆動ローラをメインロ
ーラとしたばあい、メインローラはスリップせず、メイ
ンローラの上流側あるいは下流側に設けられた他の駆動
ローラがメインローラよりもスリップしやすくなってい
る。そして、メインローラより上流側の駆動ローラの送
り量を小さくすると、メインローラが上流側の駆動ロー
ラよりも多く送り出そうとし、上流側の駆動ローラはス
リップするので、メインローラと上流側の駆動ローラと
のあいだでペーパーに張力を与えることができる。ま
た、メインローラより下流側の駆動ローラの送り量を大
きくすると、メインローラが下流側の駆動ローラに送る
量が少ないため、下流側の駆動ローラがスリップし、メ
インローラと下流側の駆動ローラとのあいだでペーパー
に張力を与えることができる。また、摩擦係数の小さい
材質で駆動ローラを形成することによって、簡単にロー
ラの外周表面でペーパーがスリップを起こすようにする
ことができる。 またペーパーの乳剤面が接する位置に設
けられる駆動ローラは、駆動元においてスリップするよ
うにトルクリミッターを設けることによって、ペーパー
の表面を擦らずにスリップさせることができる。
【0018】各駆動ローラの送り量は、各駆動ローラの
外径に差をつけるか、各駆動ローラの回転数に差をつけ
ることによって調整することもできる。
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の写真処
理装置を説明する。
【0022】図1は本発明の写真処理装置の一実施例の
説明図、図2は本発明におけるペーパー搬送機構の一実
施例の説明図である。
【0023】なお、本発明の写真処理装置の主な構造は
従来のものを利用することができる。したがって、図1
に示される本発明の写真処理装置の一実施例の構成は従
来技術で説明したものと同様である。
【0024】本発明の写真処理装置が従来のものと異な
る点は、たとえばローディング部3、アドバンス部5、
ペーパー搬送部6などにおけるペーパー搬送機構におい
てペーパーが常に適度な張力を受けつつ搬送されるよう
に構成された点である。なお、前記ローディング部3、
アドバンス部5、ペーパー搬送部6など各部において、
それぞれ異なる構成のペーパー搬送機構を採用してもよ
い。
【0025】図2において、21はメインローラ、22
は第一ローラ、23は第二ローラである。ペーパーPは
第一ローラ22から、メインローラ21、第二ローラ2
3へと搬送される。
【0026】本発明は、隣り合う駆動ローラにおいて、
感光材料の送り量が相対的に異なるように調整し、隣り
合う駆動ローラ間のペーパーに張力を与えることを特徴
としている。したがって、請求項における上流側の、下
流側の、とは、メインローラ21と第一ローラ22を比
較したばあい、メインローラ21が下流側、第一ローラ
22が上流側である。また、メインローラ21と第二ロ
ーラ23を比較したばあい、メインローラ21が上流
側、第二ローラ23が下流側となる。本実施例では、説
明を明確にするため、メインローラ21を基準として、
第一ローラ22を上流側の駆動ローラ、第二ローラ23
を下流側の駆動ローラとして説明する。また、第一ロー
ラ22は、感光材料のベース面に接しており、第二ロー
ラ23およびメインローラ21は感光材料の乳剤面に接
している。
【0027】メインローラ21は、その外周表面におい
てペーパーが滑ることのないように摩擦係数の大きな材
質、たとえば、ゴム(ウレタンゴム、シリコンゴムな
ど)などで形成される。
【0028】第一ローラ22および第二ローラ23は、
メインローラ21に対してスリップすることによりペー
パーに張力を与えるものである。スリップさせる方法と
しては、ローラの外周表面においてペーパーを滑らせる
方法、あるいは、トルクがある程度以上かかるとローラ
自体を、駆動元が伝える回転数に対して異なる回転数で
回転(スリップ)させる方法とがある。
【0029】ローラ自体をスリップさせるばあい、メイ
ンローラ21に対して上流側の第1ローラ22は、駆動
元が伝える回転数に対して、多い回転数で回転(スリッ
プ)し、下流側の第2ローラ23は少ない回転数で回転
(スリップ)する。
【0030】どの方法を採用するかは、その駆動ローラ
がペーパーの乳剤面に接するものであるか、ベース面に
接するものであるかによって決定される。すなわち、少
なくとも乳剤面に接する駆動ローラは、乳剤面を滑るも
のであってはならないため、ローラ自体がスリップする
よう構成されたものでなければならない。乳剤面が擦れ
ると写真の品質に問題が生じるからである。しかし、ベ
ース面に接するものはどの方法を用いてもよい。
【0031】図2において、露光台4に面している側が
ベース面であり、上側が乳剤面Aである。したがって、
第一ローラ22はベース面に接するローラであり、その
表面をペーパーがスリップするように摩擦係数の小さい
材質、たとえばステンレス、表面処理を施したアルミ
(アルマイト処理)、鉄(めっき)、樹脂などにより形
成される。第二ローラ23は乳剤面に接するローラであ
り、その表面においてペーパーが滑らないように摩擦係
数の大きなゴム(ウレタンゴム、シリコンゴム等)など
により形成される。そして、トルクリミッターとして
は、摩擦式トルクリミッターなどが好ましい。
【0032】また、上流側の第一ローラ22の感光材料
送り量の能力は、メインローラ21の送り量よりも小
さく、下流側の第二ローラの感光材料の送り量はメイン
ローラ21の送り量よりも大きくなるように調整され
る。このように調整する方法としては駆動ローラの外径
を調整する方法、回転数を調整する方法などがある。
【0033】駆動ローラの外径を調整する方法として
は、たとえば、メインローラ21の外径を100mmと
して、第一ローラ22の外径を99mm、第二ローラ2
3の外径を101mmとする。この状態で同じ回転数を
各駆動ローラ21、22、23に与えると、上流側の第
一ローラ22はメインローラ21の99%の送り量とな
り、1%分ペーパーを引っ張ることになる。また、下流
側の第二ローラ23はメインローラ21の101%の送
り量となり、やはり1%分ペーパーを引っ張ることにな
る。このように、加工限界(加工による寸法のバラツ
キ)を考慮した上で、滑り量が0.2〜5%となるよう
に、第一ローラ22および第二ローラ23の外径を決定
することが好ましい。滑り量が0.2%以下ではペーパ
ーの張りが不足し、5%以上では滑りすぎるからであ
る。
【0034】回転数を調整する方法としては、たとえば
パルスモータを使用し、与えるパルス数を加速度や最高
速で調整し、メインローラ21に対して第1ローラ22
は減速し第2ローラ23は増速させる方法がある。
【0035】なお、メインローラは隣り合う駆動ローラ
のうちのどちらか一方、またはそれらとは別に設けても
よい。メインローラを複数設けるばあいは各メインロー
ラの送り量が等しくなるようギアとチェーンを介するの
が好ましい。そして各メインローラの径と回転数を等し
くしておくことが好ましい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の写真処理
装置におけるペーパー搬送機構は、常にペーパーに適当
な張力を与えることができ、ペーパーのたるみによるフ
ォーカスずれ防止、停止位置のずれ防止、プリント品質
低下の防止、搬送路におけるペーパーづまりの防止がで
きる。また、ペーパーまたは駆動ローラ自身がスリップ
してペーパーに張力を与えるように構成されているた
め、駆動ローラの外径加工の誤差を吸収でき、従来のよ
うに誤差補正のための機構やバッファを必要とせず、構
造が簡単になり、コストダウンを図ることができる。
【0037】また、乳剤面が当たる駆動ローラにトルク
リミッターを使用し駆動元で滑らせ、ローラ表面での滑
りを防ぐようにすると、写真の品質に悪影響を与えるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真処理装置の一実施例を示す説明図
である。
【図2】本発明の写真処理装置におけるペーパー搬送機
構の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
21 メインローラ 22 第一ローラ(上流側) 23 第二ローラ(下流側) P ペーパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 27/32 G03B 27/46 G03D 3/08 B65H 18/00 - 18/28 B65H 20/00 - 20/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光台上を経由して帯状の感光材料を搬
    送するための搬送経路に沿って駆動ローラが複数並べら
    れてなる感光材料搬送機構を有する写真処理装置であっ
    て、前記隣り合う駆動ローラのうち上流側の駆動ローラが、
    感光材料のベース面に接するよう配設されているばあい
    には、その下流側の駆動ローラよりも摩擦抵抗の小さい
    材質で形成されており、前記上流側の駆動ローラの表面
    を感光材料がスリップするように構成され、 隣り合う駆
    動ローラにおける感光材料の送り量の相対的な差が、上
    流側の駆動ローラの方が下流側の駆動ローラよりも小さ
    くなるよう調整されてなることを特徴とする写真処理装
    置。
  2. 【請求項2】 露光台上を経由して帯状の感光材料を搬
    送するための搬送経路に沿って駆動ローラが複数並べら
    れてなる感光材料搬送機構を有する写真処理装置であっ
    て、 隣り合う駆動ローラのうち下流側の駆動ローラが感光材
    料のベース面に接するよう配設されているばあいには、
    その前記上流側の駆動ローラよりも摩擦抵抗の小さい材
    質で形成されており、前記下流側の駆動ローラの表面を
    感光材料がスリップするように構成されてなることを特
    徴とする 写真処理装置。
  3. 【請求項3】 露光台上を経由して帯状の感光材料を搬
    送するための搬送経路に沿って駆動ローラが複数並べら
    れてなる感光材料搬送機構を有する写真処理装置であっ
    て、 前記駆動ローラのうち少なくとも感光材料の乳剤面に接
    するように配設された駆動ローラが、トルクリミッター
    を有しており、当該駆動ローラの表面で感光材料が滑り
    を起こす前に前記トルクリミッターが作動して駆動元に
    おいて当該駆動ローラがスリップするよう構成されてな
    ることを特徴とする 写真処理装置。
  4. 【請求項4】 前記隣り合う駆動ローラのローラ径がほ
    ぼ等しいばあいに、前記隣り合う駆動ローラにおける回
    転数の相対的な差が、上流側の駆動ローラの方が下流側
    の駆動ローラよりも小さくなるよう調整されてなる請求
    項1、2または3記載の写真処理装置。
  5. 【請求項5】 前記隣り合う駆動ローラの回転数がほぼ
    同じであるばあいに、前記隣り合う駆動ローラにおける
    ローラ径の相対的な差が、上流側の駆動ローラの方が下
    流側の駆動ローラよりも小さくなるよう調整されてなる
    請求項1、2または記載の写真処理装置。
  6. 【請求項6】 前記隣り合う駆動ローラが前記露光台を
    介して隣り合ってなる請求項1、2、3、4または5記
    載の写真処理装置。
JP6224557A 1994-09-20 1994-09-20 写真処理装置 Expired - Lifetime JP2836731B2 (ja)

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US08/632,437 US6222616B1 (en) 1994-09-20 1995-09-18 Method of transferring photosensitive material and apparatus used therefor
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EP03021834A EP1376219B1 (en) 1994-09-20 1995-09-18 Apparatus for transferring a photosensitive material
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