JP2000103288A - パッケージトレイの格納構造 - Google Patents
パッケージトレイの格納構造Info
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- JP2000103288A JP2000103288A JP10275479A JP27547998A JP2000103288A JP 2000103288 A JP2000103288 A JP 2000103288A JP 10275479 A JP10275479 A JP 10275479A JP 27547998 A JP27547998 A JP 27547998A JP 2000103288 A JP2000103288 A JP 2000103288A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で且つ、外観品質を向上する。
【解決手段】 パッケージトレイ14はフロントパッケ
ージトレイ18とリヤパッケージトレイ20とに2分割
されており、フロントパッケージトレイ18は車体に固
定されている。第1リンク40が矢印B方向へ回転する
と、ピン50がカム孔46内を移動し、第2リンク52
及び第3リンク56の揺動によって、リヤパッケージト
レイ20は前方側に対して後方側を上にしてその傾斜角
度を増加させながら前方へ揺動し格納位置に達するよう
になっている。また、フロントパッケージトレイ18の
形状、特に前後幅は、移動するリヤパッケージトレイ2
0と干渉しない形状に設定されている。
ージトレイ18とリヤパッケージトレイ20とに2分割
されており、フロントパッケージトレイ18は車体に固
定されている。第1リンク40が矢印B方向へ回転する
と、ピン50がカム孔46内を移動し、第2リンク52
及び第3リンク56の揺動によって、リヤパッケージト
レイ20は前方側に対して後方側を上にしてその傾斜角
度を増加させながら前方へ揺動し格納位置に達するよう
になっている。また、フロントパッケージトレイ18の
形状、特に前後幅は、移動するリヤパッケージトレイ2
0と干渉しない形状に設定されている。
Description
【発明の属する技術分野】本発明はパッケージトレイの
格納構造に関し、特に、屋根部と後部窓部とをトランク
ルーム内に格納可能としたコンバーチブル車等のパッケ
ージトレイの格納構造に関する。
格納構造に関し、特に、屋根部と後部窓部とをトランク
ルーム内に格納可能としたコンバーチブル車等のパッケ
ージトレイの格納構造に関する。
【従来の技術】従来、車両後部に形成されたトランクル
ーム内に屋根部と後部窓部とを格納可能としたコンバー
チブル車の一例が特開平10−058984号公報に開
示さている。図5に示される如く、この車両100は、
ルーフ部(屋根部)101とリヤウインド部(後部窓
部)102とを有する屋根構造部104を備えており、
屋根構造部104は、後部座席室領域108を覆う閉鎖
状態から、移動制御装置116によって、車体後部の格
納部114内に格納される格納位置に移動できるように
なっている。また、移動制御装置116の一部を構成す
るリンク120とリンク126の各一方の端部が、それ
ぞれルーフ部101に固定されたガイド部124に対し
て揺動可能に軸支されており、リンク120とリンク1
26の各他方の端部が、それぞれ車体側に設けられた支
持部112に対して揺動可能に軸支されている。さら
に、この従来装置は、図6に示される如く、車両シート
の後部を覆うためのパッケージトレイを備えているが、
このパッケージトレイ130は、移動制御装置116と
の干渉を防ぐために、前板部130A、後板部130B
及び左右の側方揺動板部130Cに四分割されたものと
なっている。
ーム内に屋根部と後部窓部とを格納可能としたコンバー
チブル車の一例が特開平10−058984号公報に開
示さている。図5に示される如く、この車両100は、
ルーフ部(屋根部)101とリヤウインド部(後部窓
部)102とを有する屋根構造部104を備えており、
屋根構造部104は、後部座席室領域108を覆う閉鎖
状態から、移動制御装置116によって、車体後部の格
納部114内に格納される格納位置に移動できるように
なっている。また、移動制御装置116の一部を構成す
るリンク120とリンク126の各一方の端部が、それ
ぞれルーフ部101に固定されたガイド部124に対し
て揺動可能に軸支されており、リンク120とリンク1
26の各他方の端部が、それぞれ車体側に設けられた支
持部112に対して揺動可能に軸支されている。さら
に、この従来装置は、図6に示される如く、車両シート
の後部を覆うためのパッケージトレイを備えているが、
このパッケージトレイ130は、移動制御装置116と
の干渉を防ぐために、前板部130A、後板部130B
及び左右の側方揺動板部130Cに四分割されたものと
なっている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来装置では、四分割されたパッケージトレイ130のそ
れぞれを移動させることで、屋根構造部104を格納部
114内に格納する際に、屋根構造部104とパッケー
ジトレイ130とが干渉しないようにしているので、4
分割したそれぞれの前板部130A、後板部130B及
び左右の側方揺動板部130Cをそれぞれ移動させるた
めの、リンク等の格納構造が複雑となると共に、4分割
するための分割線によってパッケージトレイの外観品質
が低下する。本発明は上記事実を考慮し、簡単な構成で
且つ、外観品質を向上することができるパッケージトレ
イの格納構造を提供することが目的である。
来装置では、四分割されたパッケージトレイ130のそ
れぞれを移動させることで、屋根構造部104を格納部
114内に格納する際に、屋根構造部104とパッケー
ジトレイ130とが干渉しないようにしているので、4
分割したそれぞれの前板部130A、後板部130B及
び左右の側方揺動板部130Cをそれぞれ移動させるた
めの、リンク等の格納構造が複雑となると共に、4分割
するための分割線によってパッケージトレイの外観品質
が低下する。本発明は上記事実を考慮し、簡単な構成で
且つ、外観品質を向上することができるパッケージトレ
イの格納構造を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車両後部に形成されたトランクルーム内に屋根部と
後部窓部とを格納可能とした車両のパッケージトレイの
格納構造であって、前記パッケージトレイの後部を構成
し、通常使用位置とシート後方の格納位置とへ移動可能
とされた後部パッケージトレイと、該後部パッケージト
レイと車体とを連結すると共に該後部パッケージトレイ
を移動するための移動手段と、前記パッケージトレイの
前部を構成し、前記後部パッケージトレイとの干渉を避
けた形状とされた前部パッケージトレイと、該前部パッ
ケージトレイを車体に固定する固定手段と、を有するこ
とを特徴とする。従って、パッケージトレイの後部を構
成する後部パッケージトレイは、車体と後部パッケージ
トレイとを連結する移動手段により、通常使用位置から
シート後方の格納位置へ移動し、この移動時に、パッケ
ージトレイの前部を構成し固定手段により車体に固定さ
れた前部パッケージトレイが、後部パッケージトレイと
干渉することはない。このように、パッケージトレイを
前部パッケージトレイと後部パッケージトレイとに2分
割し、且つ後部パッケージトレイのみを移動すれば良い
ため、パッケージトレイの格納構造を簡単な構成とする
ことができると共に、パッケージトレイの分割線も少な
くなるため外観品質を向上することができる。請求項2
記載の本発明は、請求項1記載のパッケージトレイの格
納構造において、前記前部パッケージトレイと前記シー
トとの隙間を塞ぐと共に、前記後部パッケージトレイが
通過可能な目隠し部材を、有することを特徴とする。従
って、請求項1記載の内容に加えて、後部パッケージト
レイが通過している時以外は、目隠し部材が前部パッケ
ージトレイとシートとの間の隙間を塞ぐため、前部パッ
ケージトレイとシートとの間の見栄えを向上できる。
は、車両後部に形成されたトランクルーム内に屋根部と
後部窓部とを格納可能とした車両のパッケージトレイの
格納構造であって、前記パッケージトレイの後部を構成
し、通常使用位置とシート後方の格納位置とへ移動可能
とされた後部パッケージトレイと、該後部パッケージト
レイと車体とを連結すると共に該後部パッケージトレイ
を移動するための移動手段と、前記パッケージトレイの
前部を構成し、前記後部パッケージトレイとの干渉を避
けた形状とされた前部パッケージトレイと、該前部パッ
ケージトレイを車体に固定する固定手段と、を有するこ
とを特徴とする。従って、パッケージトレイの後部を構
成する後部パッケージトレイは、車体と後部パッケージ
トレイとを連結する移動手段により、通常使用位置から
シート後方の格納位置へ移動し、この移動時に、パッケ
ージトレイの前部を構成し固定手段により車体に固定さ
れた前部パッケージトレイが、後部パッケージトレイと
干渉することはない。このように、パッケージトレイを
前部パッケージトレイと後部パッケージトレイとに2分
割し、且つ後部パッケージトレイのみを移動すれば良い
ため、パッケージトレイの格納構造を簡単な構成とする
ことができると共に、パッケージトレイの分割線も少な
くなるため外観品質を向上することができる。請求項2
記載の本発明は、請求項1記載のパッケージトレイの格
納構造において、前記前部パッケージトレイと前記シー
トとの隙間を塞ぐと共に、前記後部パッケージトレイが
通過可能な目隠し部材を、有することを特徴とする。従
って、請求項1記載の内容に加えて、後部パッケージト
レイが通過している時以外は、目隠し部材が前部パッケ
ージトレイとシートとの間の隙間を塞ぐため、前部パッ
ケージトレイとシートとの間の見栄えを向上できる。
【発明の実施の形態】本発明に係るパッケージトレイの
格納構造の一実施形態を図1〜図4を用いて説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印F
Rは車両前方方向を示している。図4に示される如く、
本実施形態の車体10では、屋根構造部12が屋根部と
してのルーフ部12Aと後部窓部としてのリヤウインド
部12B(図1参照)とから成り、屋根構造部12は、
後部座席室領域を閉鎖状態とする通常使用位置(図示省
略)から、折り畳んでラゲージ14内に格納できる格納
位置(図4の状態)へ移動可能となっている。パッケー
ジトレイ16は、パッケージトレイ16の前部を構成す
る前部パッケージトレイとしてのフロントパッケージト
レイ18と、パッケージトレイ16の後部を構成する後
部パッケージトレイとしてのリヤパッケージトレイ20
とで構成されている。また、フロントパッケージトレイ
18の前端部とリヤシート22のシートバック24の上
端部24Aとの間には、目隠し部材としてのゴムシート
26が配設されている。ゴムシート26は前後に2分割
されており、前方側のゴムシート26Aがシートバック
24の上端後部24Aに、後方側のゴムシート26がフ
ロントパッケージトレイ18の前端部に固定されてい
る。図1に示される如く、ラゲージ14内には車幅方向
に沿ってクロスメンバ30が配設されており、クロスメ
ンバ30の両端部はクオータインナパネル(図示省略)
に固定されている。クロスメンバ30の前壁部30Aに
は、車幅方向に沿って所定の間隔で固定手段としての複
数のブラケット31が固定されており、これらのブラケ
ット31の上部31Aにフロントパッケージトレイ18
が固定されている。クロスメンバ30の上壁部30Bの
両端部近傍には、それぞれブラケット32が固定されて
おり、ブラケット32には、リヤパッケージトレイ20
を移動するための左右一対のモータ34が固定されてい
る。また、モータ34の出力軸34Aは、伝達ギヤ36
を介して駆動ギヤ38に駆動力を伝達できるようになっ
ている。駆動ギヤ38は移動手段の一部としての第1リ
ンク40の前端部40Aに固定されており、第1リンク
40の前端部40Aは、軸42を介してブラケット32
に図1の時計回転方向(図1の矢印A方向)及び図1の
反時計回転方向(図1の矢印B方向)へ揺動可能に軸支
されている。また、第1リンク40の後端部40Bは軸
44を介してリヤパッケージトレイ20の後部下面20
Aに揺動可能に軸支されている。第1リンク40の前端
上部にはカム部40Cが形成されており、カム部40C
にはカム孔46が形成されている。カム孔46にはピン
50が、カム孔46に沿って移動可能に挿入されてい
る。ピン50は移動手段の一部としての第2リンク52
の前端部に立設されており、第2リンク52の後端部
は、軸54を介してリヤパッケージトレイ20の後部下
面20Aに揺動可能に軸支されている。なお、軸54は
軸44の前方側に配設されている。また、ピン50に
は、移動手段の一部としての第3リンク56の上端部が
揺動可能に軸支されており、第3リンク56の下端部
は、軸58によってブラケット32に揺動可能に軸支さ
れている。カム孔46の前部は、軸42を中心とした円
弧状部46Aとなっており、カム孔46の後部は、軸4
2を中心として略半径方向外側へ延びる直線状部46B
となっている。従って、リヤパッケージトレイ20が図
1に示す通常使用位置にある時、第1リンク40が図1
の矢印B方向へ回転し、ピン50がカム孔46の円弧状
部46A内を移動している間は、図2に示される如く、
第1リンク40、第2リンク52及び第3リンク56の
揺動によって、リヤパッケージトレイ20は前方側に対
して後方側を上にしてその傾斜角度θを急激に増加させ
ながら前方(図2の矢印C方向)へ揺動するようになっ
ている。また、第1リンク40が図1の矢印B方向へ更
に回転し、ピン50がカム孔46の直線状部46B内を
移動している間は、図3に示される如く、第1リンク4
0、第2リンク52及び第3リンク56の揺動によっ
て、リヤパッケージトレイ20は前方側に対して後方側
を上にしてその傾斜角度θを穏やかに増加させながら略
下方(図3の矢印D方向)へ移動し、図3に示す格納位
置に達するようになっている。一方、第1リンク40が
図1の矢印A方向へ回転すると、ピン50がカム孔46
の直線状部46B内と円弧状部46A内とを移動し、リ
ヤパッケージトレイ20は、図3に示す格納位置から図
2に示される中間位置を経て図1に示す通常使用位置へ
戻るようになっている。図4に示される如く、フロント
パッケージトレイ18の車幅方向両端部近傍及びゴムシ
ート26の車幅方向両端部近傍には、それぞれ、第1リ
ンク40及び第2リンク52が通過するためのスリット
60とスリット62が形成されていると共に、フロント
パッケージトレイ18の形状、特に前後幅は、揺動する
リヤパッケージトレイ20と干渉しない形状とされてい
る。また、ゴムシート26は、リヤパッケージトレイ2
0とが通過する際に、前方側のゴムシート26Aと後方
側のゴムシート26とがそてぞれ下方へ弾性変形するよ
うになっている。次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態の車体10では、リヤパッケージトレイ20
を格納する場合には、モータ34を正転させることによ
って、第1リンク40が図1の矢印B方向へ回転する。
この回転により、ピン50がカム孔46の円弧状部46
A内を移動している間は、図2に示される如く、第1リ
ンク40、第2リンク52及び第3リンク56の揺動に
よって、リヤパッケージトレイ20は前方側に対して後
方側を上にしてその傾斜角度θを急激に増加させながら
前方(図2の矢印C方向)へ揺動する。また、第1リン
ク40が図1の矢印B方向へ更に回転し、ピン50がカ
ム孔46の直線状部46B内を移動している間は、図3
に示される如く、第1リンク40、第2リンク52及び
第3リンク56の揺動によって、リヤパッケージトレイ
20は前方側に対して後方側を上にしてその傾斜角度θ
を穏やかに増加させながら略下方(図3の矢印D方向)
へ移動し、図3に示す格納位置に達する。一方、リヤパ
ッケージトレイ20を格納位置から通常使用位置に戻す
場合には、モータ34を逆転させることによって、第1
リンク40が図1の矢印A方向へ回転すると、ピン50
がカム孔46の直線状部46B内と円弧状部46A内と
を移動し、リヤパッケージトレイ20は、図3に示す格
納位置から図2に示される中間位置を経て図1に示す通
常使用位置へ戻る。また、フロントパッケージトレイ1
8の形状、特に前後幅が、移動するリヤパッケージトレ
イ20と干渉しない形状に設定されているため、リヤパ
ッケージトレイ20が移動中にフロントパッケージトレ
イ18と干渉することは無い。このように、本実施形態
では、パッケージトレイ14をフロントパッケージトレ
イ18とリヤパッケージトレイ20とに2分割し、且つ
リヤパッケージトレイ20のみを移動すれば良いため、
パッケージトレイ14の格納構造を簡単な構成とするこ
とができると共に、パッケージトレイ14の分割線も少
なくなるため外観品質を向上することができる。また、
本実施形態では、リヤパッケージトレイ20が通過する
際には、前方側のゴムシート26Aと後方側のゴムシー
ト26とがそてぞれ下方へ弾性変形するが、リヤパッケ
ージトレイ20が図1に示される通常使用位置及び図3
に示される格納位置にある場合には、リヤシート22の
シートバック24の上端部24Aとの間の隙間を、前方
側のゴムシート26Aと後方側のゴムシート26とが塞
ぐため、フロントパッケージトレイ18とリヤシート2
2との間の見栄えを向上できる。以上に於いては、本発
明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明
はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の
範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業
者にとって明らかである。例えば、本実施形態では、目
隠し部材として前後2分割されたゴムシート26を使用
したが、ゴムシートに代えて、通常使用位置方向へ付勢
する付勢手段を有するヒンジ機構によって支持された開
閉扉等の他の目隠し部材を使用しても良い。また、本実
施形態では、リヤパッケージトレイ20をリヤシート2
2のシートバック24の後方に格納する構成としたが、
車両が2シータの場合には、リヤパッケージトレイ20
をフロントのシートバックの後方に格納する構成とな
る。なお、本実施形態では、左右一対のモータ34でリ
ヤパッケージトレイ20を移動する構成としたが、これ
に代えて、クロスメンバ30に沿って車幅方向に延びる
トルク伝達ロッドを配設し、一つのモータ34でリヤパ
ッケージトレイ20を移動する構成としても良い。
格納構造の一実施形態を図1〜図4を用いて説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印F
Rは車両前方方向を示している。図4に示される如く、
本実施形態の車体10では、屋根構造部12が屋根部と
してのルーフ部12Aと後部窓部としてのリヤウインド
部12B(図1参照)とから成り、屋根構造部12は、
後部座席室領域を閉鎖状態とする通常使用位置(図示省
略)から、折り畳んでラゲージ14内に格納できる格納
位置(図4の状態)へ移動可能となっている。パッケー
ジトレイ16は、パッケージトレイ16の前部を構成す
る前部パッケージトレイとしてのフロントパッケージト
レイ18と、パッケージトレイ16の後部を構成する後
部パッケージトレイとしてのリヤパッケージトレイ20
とで構成されている。また、フロントパッケージトレイ
18の前端部とリヤシート22のシートバック24の上
端部24Aとの間には、目隠し部材としてのゴムシート
26が配設されている。ゴムシート26は前後に2分割
されており、前方側のゴムシート26Aがシートバック
24の上端後部24Aに、後方側のゴムシート26がフ
ロントパッケージトレイ18の前端部に固定されてい
る。図1に示される如く、ラゲージ14内には車幅方向
に沿ってクロスメンバ30が配設されており、クロスメ
ンバ30の両端部はクオータインナパネル(図示省略)
に固定されている。クロスメンバ30の前壁部30Aに
は、車幅方向に沿って所定の間隔で固定手段としての複
数のブラケット31が固定されており、これらのブラケ
ット31の上部31Aにフロントパッケージトレイ18
が固定されている。クロスメンバ30の上壁部30Bの
両端部近傍には、それぞれブラケット32が固定されて
おり、ブラケット32には、リヤパッケージトレイ20
を移動するための左右一対のモータ34が固定されてい
る。また、モータ34の出力軸34Aは、伝達ギヤ36
を介して駆動ギヤ38に駆動力を伝達できるようになっ
ている。駆動ギヤ38は移動手段の一部としての第1リ
ンク40の前端部40Aに固定されており、第1リンク
40の前端部40Aは、軸42を介してブラケット32
に図1の時計回転方向(図1の矢印A方向)及び図1の
反時計回転方向(図1の矢印B方向)へ揺動可能に軸支
されている。また、第1リンク40の後端部40Bは軸
44を介してリヤパッケージトレイ20の後部下面20
Aに揺動可能に軸支されている。第1リンク40の前端
上部にはカム部40Cが形成されており、カム部40C
にはカム孔46が形成されている。カム孔46にはピン
50が、カム孔46に沿って移動可能に挿入されてい
る。ピン50は移動手段の一部としての第2リンク52
の前端部に立設されており、第2リンク52の後端部
は、軸54を介してリヤパッケージトレイ20の後部下
面20Aに揺動可能に軸支されている。なお、軸54は
軸44の前方側に配設されている。また、ピン50に
は、移動手段の一部としての第3リンク56の上端部が
揺動可能に軸支されており、第3リンク56の下端部
は、軸58によってブラケット32に揺動可能に軸支さ
れている。カム孔46の前部は、軸42を中心とした円
弧状部46Aとなっており、カム孔46の後部は、軸4
2を中心として略半径方向外側へ延びる直線状部46B
となっている。従って、リヤパッケージトレイ20が図
1に示す通常使用位置にある時、第1リンク40が図1
の矢印B方向へ回転し、ピン50がカム孔46の円弧状
部46A内を移動している間は、図2に示される如く、
第1リンク40、第2リンク52及び第3リンク56の
揺動によって、リヤパッケージトレイ20は前方側に対
して後方側を上にしてその傾斜角度θを急激に増加させ
ながら前方(図2の矢印C方向)へ揺動するようになっ
ている。また、第1リンク40が図1の矢印B方向へ更
に回転し、ピン50がカム孔46の直線状部46B内を
移動している間は、図3に示される如く、第1リンク4
0、第2リンク52及び第3リンク56の揺動によっ
て、リヤパッケージトレイ20は前方側に対して後方側
を上にしてその傾斜角度θを穏やかに増加させながら略
下方(図3の矢印D方向)へ移動し、図3に示す格納位
置に達するようになっている。一方、第1リンク40が
図1の矢印A方向へ回転すると、ピン50がカム孔46
の直線状部46B内と円弧状部46A内とを移動し、リ
ヤパッケージトレイ20は、図3に示す格納位置から図
2に示される中間位置を経て図1に示す通常使用位置へ
戻るようになっている。図4に示される如く、フロント
パッケージトレイ18の車幅方向両端部近傍及びゴムシ
ート26の車幅方向両端部近傍には、それぞれ、第1リ
ンク40及び第2リンク52が通過するためのスリット
60とスリット62が形成されていると共に、フロント
パッケージトレイ18の形状、特に前後幅は、揺動する
リヤパッケージトレイ20と干渉しない形状とされてい
る。また、ゴムシート26は、リヤパッケージトレイ2
0とが通過する際に、前方側のゴムシート26Aと後方
側のゴムシート26とがそてぞれ下方へ弾性変形するよ
うになっている。次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態の車体10では、リヤパッケージトレイ20
を格納する場合には、モータ34を正転させることによ
って、第1リンク40が図1の矢印B方向へ回転する。
この回転により、ピン50がカム孔46の円弧状部46
A内を移動している間は、図2に示される如く、第1リ
ンク40、第2リンク52及び第3リンク56の揺動に
よって、リヤパッケージトレイ20は前方側に対して後
方側を上にしてその傾斜角度θを急激に増加させながら
前方(図2の矢印C方向)へ揺動する。また、第1リン
ク40が図1の矢印B方向へ更に回転し、ピン50がカ
ム孔46の直線状部46B内を移動している間は、図3
に示される如く、第1リンク40、第2リンク52及び
第3リンク56の揺動によって、リヤパッケージトレイ
20は前方側に対して後方側を上にしてその傾斜角度θ
を穏やかに増加させながら略下方(図3の矢印D方向)
へ移動し、図3に示す格納位置に達する。一方、リヤパ
ッケージトレイ20を格納位置から通常使用位置に戻す
場合には、モータ34を逆転させることによって、第1
リンク40が図1の矢印A方向へ回転すると、ピン50
がカム孔46の直線状部46B内と円弧状部46A内と
を移動し、リヤパッケージトレイ20は、図3に示す格
納位置から図2に示される中間位置を経て図1に示す通
常使用位置へ戻る。また、フロントパッケージトレイ1
8の形状、特に前後幅が、移動するリヤパッケージトレ
イ20と干渉しない形状に設定されているため、リヤパ
ッケージトレイ20が移動中にフロントパッケージトレ
イ18と干渉することは無い。このように、本実施形態
では、パッケージトレイ14をフロントパッケージトレ
イ18とリヤパッケージトレイ20とに2分割し、且つ
リヤパッケージトレイ20のみを移動すれば良いため、
パッケージトレイ14の格納構造を簡単な構成とするこ
とができると共に、パッケージトレイ14の分割線も少
なくなるため外観品質を向上することができる。また、
本実施形態では、リヤパッケージトレイ20が通過する
際には、前方側のゴムシート26Aと後方側のゴムシー
ト26とがそてぞれ下方へ弾性変形するが、リヤパッケ
ージトレイ20が図1に示される通常使用位置及び図3
に示される格納位置にある場合には、リヤシート22の
シートバック24の上端部24Aとの間の隙間を、前方
側のゴムシート26Aと後方側のゴムシート26とが塞
ぐため、フロントパッケージトレイ18とリヤシート2
2との間の見栄えを向上できる。以上に於いては、本発
明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明
はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の
範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業
者にとって明らかである。例えば、本実施形態では、目
隠し部材として前後2分割されたゴムシート26を使用
したが、ゴムシートに代えて、通常使用位置方向へ付勢
する付勢手段を有するヒンジ機構によって支持された開
閉扉等の他の目隠し部材を使用しても良い。また、本実
施形態では、リヤパッケージトレイ20をリヤシート2
2のシートバック24の後方に格納する構成としたが、
車両が2シータの場合には、リヤパッケージトレイ20
をフロントのシートバックの後方に格納する構成とな
る。なお、本実施形態では、左右一対のモータ34でリ
ヤパッケージトレイ20を移動する構成としたが、これ
に代えて、クロスメンバ30に沿って車幅方向に延びる
トルク伝達ロッドを配設し、一つのモータ34でリヤパ
ッケージトレイ20を移動する構成としても良い。
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、車両後部に形
成されたトランクルーム内に屋根部と後部窓部とを格納
可能とした車両のパッケージトレイの格納構造であっ
て、パッケージトレイの後部を構成し、通常使用位置と
シート後方の格納位置とへ移動可能とされた後部パッケ
ージトレイと、後部パッケージトレイと車体とを連結す
ると共に後部パッケージトレイを移動するための移動手
段と、パッケージトレイの前部を構成し、後部パッケー
ジトレイとの干渉を避けた形状とされた前部パッケージ
トレイと、前部パッケージトレイを車体に固定する固定
手段と、を有するため、簡単な構成とすることができる
と共に外観品質を向上することができるという優れた効
果を有する。請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
パッケージトレイの格納構造において、前部パッケージ
トレイとシートとの隙間を塞ぐと共に、後部パッケージ
トレイが通過可能な目隠し部材を、有するため、請求項
1記載の効果に加えて、前部パッケージトレイとシート
との間の見栄えを向上できるという優れた効果を有す
る。
成されたトランクルーム内に屋根部と後部窓部とを格納
可能とした車両のパッケージトレイの格納構造であっ
て、パッケージトレイの後部を構成し、通常使用位置と
シート後方の格納位置とへ移動可能とされた後部パッケ
ージトレイと、後部パッケージトレイと車体とを連結す
ると共に後部パッケージトレイを移動するための移動手
段と、パッケージトレイの前部を構成し、後部パッケー
ジトレイとの干渉を避けた形状とされた前部パッケージ
トレイと、前部パッケージトレイを車体に固定する固定
手段と、を有するため、簡単な構成とすることができる
と共に外観品質を向上することができるという優れた効
果を有する。請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
パッケージトレイの格納構造において、前部パッケージ
トレイとシートとの隙間を塞ぐと共に、後部パッケージ
トレイが通過可能な目隠し部材を、有するため、請求項
1記載の効果に加えて、前部パッケージトレイとシート
との間の見栄えを向上できるという優れた効果を有す
る。
【図1】本発明の一実施形態に係るパッケージトレイの
格納構造における通常使用状態を示す側断面図である。
格納構造における通常使用状態を示す側断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るパッケージトレイの
格納構造における移動中の状態を示す側断面図である。
格納構造における移動中の状態を示す側断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るパッケージトレイの
格納構造における格納状態を示す側断面図である。
格納構造における格納状態を示す側断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るパッケージトレイの
格納構造が適用された車室内側後部を示す車両斜め内側
前方から見た斜視図である。
格納構造が適用された車室内側後部を示す車両斜め内側
前方から見た斜視図である。
【図5】従来の実施形態に係るパッケージトレイの格納
構造における移動中の状態を示す概略側面図である。
構造における移動中の状態を示す概略側面図である。
【図6】従来の実施形態に係るパッケージトレイの格納
構造における車体左側半分を示す平面図である。
構造における車体左側半分を示す平面図である。
10 車体 12 屋根構造部 12A ルーフ部(屋根部) 12B リヤウインド部(後部窓部) 14 ラゲージ 16 パッケージトレイ 18 フロントパッケージトレイ(前部パッケージト
レイ) 20 リヤパッケージトレイ(後部パッケージトレ
イ) 22 リヤシート 24 シートバック 26 ゴムシート(目隠し部材) 31 ブラケット(固定手段) 40 第1リンク(移動手段) 40C 第1リンクのカム部 46 カム孔 52 第2リンク(移動手段) 56 第3リンク(移動手段)
レイ) 20 リヤパッケージトレイ(後部パッケージトレ
イ) 22 リヤシート 24 シートバック 26 ゴムシート(目隠し部材) 31 ブラケット(固定手段) 40 第1リンク(移動手段) 40C 第1リンクのカム部 46 カム孔 52 第2リンク(移動手段) 56 第3リンク(移動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 健一郎 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 西 史邦 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3D022 BA09 BB00 BC10
Claims (2)
- 【請求項1】 車両後部に形成されたトランクルーム内
に屋根部と後部窓部とを格納可能とした車両のパッケー
ジトレイの格納構造であって、 前記パッケージトレイの後部を構成し、通常使用位置と
シート後方の格納位置とへ移動可能とされた後部パッケ
ージトレイと、 該後部パッケージトレイと車体とを連結すると共に該後
部パッケージトレイを移動するための移動手段と、 前記パッケージトレイの前部を構成し、前記後部パッケ
ージトレイとの干渉を避けた形状とされた前部パッケー
ジトレイと、 該前部パッケージトレイを車体に固定する固定手段と、 を有することを特徴とするパッケージトレイの格納構
造。 - 【請求項2】 前記前部パッケージトレイと前記シート
との隙間を塞ぐと共に、前記後部パッケージトレイが通
過可能な目隠し部材を、有することを特徴とする請求項
1記載のパッケージトレイの格納構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10275479A JP2000103288A (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | パッケージトレイの格納構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10275479A JP2000103288A (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | パッケージトレイの格納構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000103288A true JP2000103288A (ja) | 2000-04-11 |
Family
ID=17556109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10275479A Pending JP2000103288A (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | パッケージトレイの格納構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000103288A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7828362B2 (en) | 2006-12-05 | 2010-11-09 | Suzuki Motor Corporation | Roof retractable type vehicle |
US8042857B2 (en) | 2008-07-28 | 2011-10-25 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Roof opening and closing apparatus for vehicle |
CN109552203A (zh) * | 2017-09-27 | 2019-04-02 | 丰田纺织株式会社 | 包括吸音构件的车辆内饰部件 |
-
1998
- 1998-09-29 JP JP10275479A patent/JP2000103288A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7828362B2 (en) | 2006-12-05 | 2010-11-09 | Suzuki Motor Corporation | Roof retractable type vehicle |
US8042857B2 (en) | 2008-07-28 | 2011-10-25 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Roof opening and closing apparatus for vehicle |
CN109552203A (zh) * | 2017-09-27 | 2019-04-02 | 丰田纺织株式会社 | 包括吸音构件的车辆内饰部件 |
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