JP3933970B2 - 車両用テールゲート自動開閉装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の後部開口を開閉させるテールゲートを自動で開閉させる車両用テールゲート自動開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車体の後部開口を開閉させるテールゲートについて、その開閉を人力ではなく電動で行う車両用テールゲート自動開閉装置が、米国特許公報第6137249号公報に開示されている。この公報に開示された車両用テールゲート自動開閉装置を含む従来の装置は、後部開口を内側に形成する車体の後部開口形成部の上縁部に車体とテールゲートとを回動可能に連結させるヒンジを設けるとともに、ヒンジより下側の車体側部にセクタギヤを備えた駆動装置を設け、後部開口形成部に形成された挿通開口に挿通されるロッドで駆動装置のセクタギヤとテールゲートとを連結させたもので、駆動装置の駆動モータの駆動力でセクタギヤを旋回させることにより、セクタギアに連結されたロッドを介してテールゲートを開閉させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報に記載されたものを含む従来の車両用テールゲート自動開閉装置においては、図7に示すように、下側のセクタギヤとロッド50との連結位置の旋回軌跡K1に対する旋回中心O1の方向と、上側のテールゲートとロッド50との連結位置の旋回軌跡K2に対する旋回中心O2の方向とがともに車体前方(図7における矢印X方向)で同じ方向とされており、このような配置の結果、ロッド50の揺動幅Wが広くなってしまう。このようにロッド50の揺動幅Wが広くなると、このロッド50を挿通させるため車体後部の側部に形成される挿通開口が当然のことながら大きくなり、外観上好ましくないという問題があった。
【0004】
したがって、本発明は、ロッドの揺動幅を狭く抑えることでロッドを挿通させるための車体の挿通開口を小さくできる車両用テールゲート自動開閉装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の車両用テールゲート自動開閉装置は、後部開口(例えば実施の形態における後部開口12)を内側に形成する車体(例えば実施の形態における車体13)の後部開口形成部(例えば実施の形態における後部開口形成部14)の上縁部に車体とテールゲート(例えば実施の形態におけるテールゲート15)とを回動可能に連結させるヒンジ(例えば実施の形態におけるヒンジ16)を設けるとともに、前記ヒンジより下側の車体側部にセクタギヤ(例えば実施の形態におけるセクタギヤ25)を備えた駆動装置(例えば実施の形態における駆動装置18)を設け、前記後部開口形成部に形成された挿通開口(例えば実施の形態における挿通開口34)に挿通されるロッド(例えば実施の形態におけるロッド31)で前記セクタギヤと前記テールゲートとを連結させてなるものであって、前記テールゲートと前記ロッドとの連結位置(例えば実施の形態における連結軸32)の旋回軌跡(例えば実施の形態における旋回軌跡K2)に対する旋回中心(例えば実施の形態における旋回中心O2)の方向と、前記セクタギヤと前記ロッドとの連結位置(例えば実施の形態における連結軸30)の旋回軌跡(例えば実施の形態における旋回軌跡K1)に対する旋回中心(例えば実施の形態における旋回中心O1)の方向とを車体前後方向に逆向きに配置してなることを特徴としている。
【0006】
このように、テールゲートとロッドとの連結位置の旋回軌跡に対する旋回中心の方向と、セクタギヤとロッドとの連結位置の旋回軌跡に対する旋回中心の方向とを車体前後方向に逆向きに配置してなるため、これらの方向が車体前後方向に同方向に配置される場合に対してセクタギヤを同様の位置に配置しても、ロッドの揺動幅を狭く抑えることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置を図1〜図6を参照して以下に説明する。なお、図1、図3および図6において矢印X方向が車体前方である。
【0008】
本実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置11は、図1および図2に示すように、後部開口12を内側に形成する車体13の後部開口形成部14の上縁部に、車体13とテールゲート15とを回動可能に連結させるヒンジ16を有している。
【0009】
このヒンジ16によってテールゲート15は、車体13に対し左右方向に沿う軸線回りに回動可能に連結させられており、ヒンジ16から下方に延出し車体13に接合されて後部開口12を閉塞させる状態と、ヒンジ16からほぼ水平後方に延出し車体13から離間して後部開口12を開放させる状態(図1および図2に示す状態)との間で回動する。
【0010】
また、本実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置11は、ヒンジ16より下側であって後部開口形成部14よりも車体前側の車体側部に取り付けられる駆動装置18を有している。
【0011】
この駆動装置18は、図3〜図5にも示すように、若干前後方向に傾斜して回転軸線を配するように設けられた、車体13に対し位置固定の電動モータ等の駆動モータ19と、この駆動モータ19の下側に配置されてこの駆動モータ19で駆動される歯車装置20とを有している。この歯車装置20は、その車体前部側に設けられ、駆動モータ19で駆動されて車体左右方向の軸線回りに回転させられる車体13に対し位置固定の前部ギヤ21と、この前部ギヤ21の支持軸22に支持された状態でこの前部ギヤ21と一体に回転するこの前部ギヤ21よりも歯数の小さい図示せぬ駆動ギヤとを有している。
【0012】
そして、駆動装置18は、この駆動ギヤに噛み合うようにこの駆動ギヤの車体前方側に前方凸の状態で配置された円弧状の歯部24を有する略扇形状のセクタギヤ25を備えている。このセクタギヤ25は、歯部24の車体13における後方であってこの歯部24の中心に配置された車体13に対し位置固定の車体13左右方向に沿う支持軸26において回転可能に支持されている。また、セクタギヤ25には、溝部27が支持軸26を中心とした円弧状に形成されており、この溝部27に前部ギヤ21の支持軸22を挿通させている。
【0013】
以上の構成により、駆動装置18は、駆動モータ19が駆動されると、位置固定の支持軸22に支持された図示せぬ駆動ギヤが回転し、この駆動ギヤに歯部24において噛み合うセクタギヤ25が支持軸26を中心に旋回する。このとき、セクタギヤ25の旋回範囲は溝部27に挿通された位置固定の支持軸22によって決められる。すなわち、セクタギヤ25は、支持軸22が溝部27の下端部に当接する状態(図1,図3〜図5に示す状態)が上側への旋回の限界位置であり、支持軸22が溝部27の上端部に当接する状態が下側への旋回の限界位置となっている。
【0014】
加えて、本実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置11は、駆動装置18のセクタギヤ25の上部における歯部24より半径方向外側に支持された車体左右方向に沿う連結軸30に連結させられるロッド31を有している。このロッドは、一端側が連結軸30に回動可能に連結させられるとともに、他端側がテールゲート15の車体左右方向に沿う連結軸32に回動可能に連結させられている。
【0015】
以上の構成により、駆動装置18の駆動モータ19の正逆回転によりセクタギヤ25が回転し歯部24を旋回させると、ロッド31のセクタギヤ25との連結部分である連結軸30が支持軸26を中心に旋回して昇降し、ロッド31のテールゲート15との連結部分である連結軸32もヒンジ16の中心に対し車体後側で旋回して昇降し、その結果、テールゲート15が開閉する。
【0016】
ここで、車体13の後部開口形成部14の側部には、車体前後方向に貫通する穴状の挿通開口34が形成されており、この挿通開口34にロッド31が挿通されている。なお、ロッド31よりも車体後側には、車体13とテールゲート15とを連結させるようにダンパ35が設けられている。
【0017】
そして、本実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置11においては、上記のようにセクタギヤ25の歯部24よりも車体後方に支持軸26が配置されており、その結果、図6に示すように、セクタギヤ25とロッド31との連結位置である連結軸30の中心の旋回軌跡K1に対する該旋回軌跡K1の旋回中心である支持軸26の中心O1の方向が車体後方に向いている。また、テールゲート15とロッド31との連結位置である連結軸32の中心の旋回軌跡K2に対する該旋回軌跡K2の旋回中心であるヒンジ16の中心O2の方向は車体前方に向いている。すなわち、テールゲート15とロッド31との連結位置である連結軸32の旋回軌跡K2に対する該旋回軌跡K2の旋回中心O2の方向と、セクタギヤ25とロッド31との連結位置である連結軸30の旋回軌跡K1に対する該旋回軌跡K1の旋回中心O1の方向とが車体前後方向に逆向きに配置されている。
【0018】
以上のような構成の車両用テールゲート自動開閉装置11によれば、テールゲート15とロッド31との連結位置である連結軸32の旋回軌跡K2に対する旋回中心O2の方向と、セクタギヤ25とロッド31との連結位置である連結軸30の旋回軌跡K1に対する旋回中心O1の方向とを車体前後方向に逆向きに配置してなるため、これらの方向が車体前後方向に同方向に配置される場合(図7参照)に対してセクタギヤ25を同様の位置に配置しても、ロッド31の揺動幅Wを狭く抑えることができる。
【0019】
したがって、ロッド31を挿通させるための車体13の挿通開口34を小さくできる。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の車両用テールゲート自動開閉装置によれば、テールゲートとロッドとの連結位置の旋回軌跡に対する旋回中心の方向と、セクタギヤとロッドとの連結位置の旋回軌跡に対する旋回中心の方向とを車体前後方向に逆向きに配置してなるため、これらの方向が車体前後方向に同方向に配置される場合に対してセクタギヤを同様の位置に配置しても、ロッドの揺動幅を狭く抑えることが可能となる。
【0021】
したがって、ロッドを挿通させるための車体の挿通開口を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置が適用された車両の後部の透過側面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置が適用された車両の背面図である。
【図3】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置の駆動装置を示す側面図である。
【図4】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置の駆動装置を示す一の角度から見た斜視図である。
【図5】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置の駆動装置を示す別の角度から見た斜視図である。
【図6】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置の旋回軌跡および旋回中心等を示す模式図である。
【図7】 従来の車両用テールゲート自動開閉装置の旋回軌跡および旋回中心等を示す模式図である。
【符号の説明】
11 車両用テールゲート自動開閉装置
12 後部開口
13 車体
14 後部開口形成部
15 テールゲート
16 ヒンジ
18 駆動装置
25 セクタギヤ
31 ロッド
34 挿通開口
K1,K2 旋回軌跡
O1,O2 旋回中心
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の後部開口を開閉させるテールゲートを自動で開閉させる車両用テールゲート自動開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車体の後部開口を開閉させるテールゲートについて、その開閉を人力ではなく電動で行う車両用テールゲート自動開閉装置が、米国特許公報第6137249号公報に開示されている。この公報に開示された車両用テールゲート自動開閉装置を含む従来の装置は、後部開口を内側に形成する車体の後部開口形成部の上縁部に車体とテールゲートとを回動可能に連結させるヒンジを設けるとともに、ヒンジより下側の車体側部にセクタギヤを備えた駆動装置を設け、後部開口形成部に形成された挿通開口に挿通されるロッドで駆動装置のセクタギヤとテールゲートとを連結させたもので、駆動装置の駆動モータの駆動力でセクタギヤを旋回させることにより、セクタギアに連結されたロッドを介してテールゲートを開閉させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報に記載されたものを含む従来の車両用テールゲート自動開閉装置においては、図7に示すように、下側のセクタギヤとロッド50との連結位置の旋回軌跡K1に対する旋回中心O1の方向と、上側のテールゲートとロッド50との連結位置の旋回軌跡K2に対する旋回中心O2の方向とがともに車体前方(図7における矢印X方向)で同じ方向とされており、このような配置の結果、ロッド50の揺動幅Wが広くなってしまう。このようにロッド50の揺動幅Wが広くなると、このロッド50を挿通させるため車体後部の側部に形成される挿通開口が当然のことながら大きくなり、外観上好ましくないという問題があった。
【0004】
したがって、本発明は、ロッドの揺動幅を狭く抑えることでロッドを挿通させるための車体の挿通開口を小さくできる車両用テールゲート自動開閉装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の車両用テールゲート自動開閉装置は、後部開口(例えば実施の形態における後部開口12)を内側に形成する車体(例えば実施の形態における車体13)の後部開口形成部(例えば実施の形態における後部開口形成部14)の上縁部に車体とテールゲート(例えば実施の形態におけるテールゲート15)とを回動可能に連結させるヒンジ(例えば実施の形態におけるヒンジ16)を設けるとともに、前記ヒンジより下側の車体側部にセクタギヤ(例えば実施の形態におけるセクタギヤ25)を備えた駆動装置(例えば実施の形態における駆動装置18)を設け、前記後部開口形成部に形成された挿通開口(例えば実施の形態における挿通開口34)に挿通されるロッド(例えば実施の形態におけるロッド31)で前記セクタギヤと前記テールゲートとを連結させてなるものであって、前記テールゲートと前記ロッドとの連結位置(例えば実施の形態における連結軸32)の旋回軌跡(例えば実施の形態における旋回軌跡K2)に対する旋回中心(例えば実施の形態における旋回中心O2)の方向と、前記セクタギヤと前記ロッドとの連結位置(例えば実施の形態における連結軸30)の旋回軌跡(例えば実施の形態における旋回軌跡K1)に対する旋回中心(例えば実施の形態における旋回中心O1)の方向とを車体前後方向に逆向きに配置してなることを特徴としている。
【0006】
このように、テールゲートとロッドとの連結位置の旋回軌跡に対する旋回中心の方向と、セクタギヤとロッドとの連結位置の旋回軌跡に対する旋回中心の方向とを車体前後方向に逆向きに配置してなるため、これらの方向が車体前後方向に同方向に配置される場合に対してセクタギヤを同様の位置に配置しても、ロッドの揺動幅を狭く抑えることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置を図1〜図6を参照して以下に説明する。なお、図1、図3および図6において矢印X方向が車体前方である。
【0008】
本実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置11は、図1および図2に示すように、後部開口12を内側に形成する車体13の後部開口形成部14の上縁部に、車体13とテールゲート15とを回動可能に連結させるヒンジ16を有している。
【0009】
このヒンジ16によってテールゲート15は、車体13に対し左右方向に沿う軸線回りに回動可能に連結させられており、ヒンジ16から下方に延出し車体13に接合されて後部開口12を閉塞させる状態と、ヒンジ16からほぼ水平後方に延出し車体13から離間して後部開口12を開放させる状態(図1および図2に示す状態)との間で回動する。
【0010】
また、本実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置11は、ヒンジ16より下側であって後部開口形成部14よりも車体前側の車体側部に取り付けられる駆動装置18を有している。
【0011】
この駆動装置18は、図3〜図5にも示すように、若干前後方向に傾斜して回転軸線を配するように設けられた、車体13に対し位置固定の電動モータ等の駆動モータ19と、この駆動モータ19の下側に配置されてこの駆動モータ19で駆動される歯車装置20とを有している。この歯車装置20は、その車体前部側に設けられ、駆動モータ19で駆動されて車体左右方向の軸線回りに回転させられる車体13に対し位置固定の前部ギヤ21と、この前部ギヤ21の支持軸22に支持された状態でこの前部ギヤ21と一体に回転するこの前部ギヤ21よりも歯数の小さい図示せぬ駆動ギヤとを有している。
【0012】
そして、駆動装置18は、この駆動ギヤに噛み合うようにこの駆動ギヤの車体前方側に前方凸の状態で配置された円弧状の歯部24を有する略扇形状のセクタギヤ25を備えている。このセクタギヤ25は、歯部24の車体13における後方であってこの歯部24の中心に配置された車体13に対し位置固定の車体13左右方向に沿う支持軸26において回転可能に支持されている。また、セクタギヤ25には、溝部27が支持軸26を中心とした円弧状に形成されており、この溝部27に前部ギヤ21の支持軸22を挿通させている。
【0013】
以上の構成により、駆動装置18は、駆動モータ19が駆動されると、位置固定の支持軸22に支持された図示せぬ駆動ギヤが回転し、この駆動ギヤに歯部24において噛み合うセクタギヤ25が支持軸26を中心に旋回する。このとき、セクタギヤ25の旋回範囲は溝部27に挿通された位置固定の支持軸22によって決められる。すなわち、セクタギヤ25は、支持軸22が溝部27の下端部に当接する状態(図1,図3〜図5に示す状態)が上側への旋回の限界位置であり、支持軸22が溝部27の上端部に当接する状態が下側への旋回の限界位置となっている。
【0014】
加えて、本実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置11は、駆動装置18のセクタギヤ25の上部における歯部24より半径方向外側に支持された車体左右方向に沿う連結軸30に連結させられるロッド31を有している。このロッドは、一端側が連結軸30に回動可能に連結させられるとともに、他端側がテールゲート15の車体左右方向に沿う連結軸32に回動可能に連結させられている。
【0015】
以上の構成により、駆動装置18の駆動モータ19の正逆回転によりセクタギヤ25が回転し歯部24を旋回させると、ロッド31のセクタギヤ25との連結部分である連結軸30が支持軸26を中心に旋回して昇降し、ロッド31のテールゲート15との連結部分である連結軸32もヒンジ16の中心に対し車体後側で旋回して昇降し、その結果、テールゲート15が開閉する。
【0016】
ここで、車体13の後部開口形成部14の側部には、車体前後方向に貫通する穴状の挿通開口34が形成されており、この挿通開口34にロッド31が挿通されている。なお、ロッド31よりも車体後側には、車体13とテールゲート15とを連結させるようにダンパ35が設けられている。
【0017】
そして、本実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置11においては、上記のようにセクタギヤ25の歯部24よりも車体後方に支持軸26が配置されており、その結果、図6に示すように、セクタギヤ25とロッド31との連結位置である連結軸30の中心の旋回軌跡K1に対する該旋回軌跡K1の旋回中心である支持軸26の中心O1の方向が車体後方に向いている。また、テールゲート15とロッド31との連結位置である連結軸32の中心の旋回軌跡K2に対する該旋回軌跡K2の旋回中心であるヒンジ16の中心O2の方向は車体前方に向いている。すなわち、テールゲート15とロッド31との連結位置である連結軸32の旋回軌跡K2に対する該旋回軌跡K2の旋回中心O2の方向と、セクタギヤ25とロッド31との連結位置である連結軸30の旋回軌跡K1に対する該旋回軌跡K1の旋回中心O1の方向とが車体前後方向に逆向きに配置されている。
【0018】
以上のような構成の車両用テールゲート自動開閉装置11によれば、テールゲート15とロッド31との連結位置である連結軸32の旋回軌跡K2に対する旋回中心O2の方向と、セクタギヤ25とロッド31との連結位置である連結軸30の旋回軌跡K1に対する旋回中心O1の方向とを車体前後方向に逆向きに配置してなるため、これらの方向が車体前後方向に同方向に配置される場合(図7参照)に対してセクタギヤ25を同様の位置に配置しても、ロッド31の揺動幅Wを狭く抑えることができる。
【0019】
したがって、ロッド31を挿通させるための車体13の挿通開口34を小さくできる。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の車両用テールゲート自動開閉装置によれば、テールゲートとロッドとの連結位置の旋回軌跡に対する旋回中心の方向と、セクタギヤとロッドとの連結位置の旋回軌跡に対する旋回中心の方向とを車体前後方向に逆向きに配置してなるため、これらの方向が車体前後方向に同方向に配置される場合に対してセクタギヤを同様の位置に配置しても、ロッドの揺動幅を狭く抑えることが可能となる。
【0021】
したがって、ロッドを挿通させるための車体の挿通開口を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置が適用された車両の後部の透過側面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置が適用された車両の背面図である。
【図3】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置の駆動装置を示す側面図である。
【図4】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置の駆動装置を示す一の角度から見た斜視図である。
【図5】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置の駆動装置を示す別の角度から見た斜視図である。
【図6】 本発明の一実施形態の車両用テールゲート自動開閉装置の旋回軌跡および旋回中心等を示す模式図である。
【図7】 従来の車両用テールゲート自動開閉装置の旋回軌跡および旋回中心等を示す模式図である。
【符号の説明】
11 車両用テールゲート自動開閉装置
12 後部開口
13 車体
14 後部開口形成部
15 テールゲート
16 ヒンジ
18 駆動装置
25 セクタギヤ
31 ロッド
34 挿通開口
K1,K2 旋回軌跡
O1,O2 旋回中心
Claims (1)
- 後部開口を内側に形成する車体の後部開口形成部の上縁部に車体とテールゲートとを回動可能に連結させるヒンジを設けるとともに、前記ヒンジより下側の車体側部にセクタギヤを備えた駆動装置を設け、前記後部開口形成部に形成された挿通開口に挿通されるロッドで前記セクタギヤと前記テールゲートとを連結させてなる車両用テールゲート自動開閉装置であって、
前記テールゲートと前記ロッドとの連結位置の旋回軌跡に対する旋回中心の方向と、前記セクタギヤと前記ロッドとの連結位置の旋回軌跡に対する旋回中心の方向とを車体前後方向に逆向きに配置してなることを特徴とする車両用テールゲート自動開閉装置。
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