JP2006347397A - 格納式ハードパネルルーフの開閉装置 - Google Patents

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桂 井上
Yoshifumi Mori
佳史 森
Kenji Mizoe
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Katsuyuki Otake
克幸 大竹
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Abstract

【課題】 車両の屋根部を格納する際のパネルの動作軌跡をよりコンパクト化することで、格納のために車両前後方向に要するスペースを低減して、荷室スペースを好適に確保することができる格納式ハードパネルルーフの開閉装置を提供する。
【解決手段】 開閉機構15は、ガイド溝41を有する支持部材24と、カム44を有し支持部材に回転自在に支持された駆動リンク25と、一側端部26aが支持部材に回転自在に支持され、他側端部26bが第3パネルの取付部13cに回転自在に支持された第1リンク26と、駆動リンク及び第3パネルの取付部に一側端部27a及び他側端部27bがそれぞれ回転自在に支持された第2リンク27と、ガイド溝及びカムに挿通される係合ピン47を有して第1リンクに回転自在に支持されたチェック部材28とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、格納式ハードパネルルーフの開閉装置に関するものである。
従来、格納式ハードパネルルーフの開閉装置として種々のものが知られている。例えば特許文献1では、ルーフは車両前後方向で第1パネル(30)、第2パネル(32)及び第3パネル(34)の3つに分割可能な構成を有している。これら第1〜第3パネルは、全開時(ルーフ格納時)には、第1パネルが天地そのままの格納姿勢で、第2及び第3パネルが天地を逆さまにした格納姿勢で、第3パネル、第2パネル及び第1パネルの順番で下から上(高さ方向)に積層される。
また、特許文献2では、ルーフは車両前後方向で第1パネル(2)、第2パネル(3)及び第3パネル(4)の3つに分割可能な構成を有している。これら第1〜第3パネルの格納姿勢及び積層の順番は上記同様である。
さらに、特許文献3では、ルーフは車両前後方向で第1パネル(6)、第2パネル(7)及び第3パネル(8)の3つに分割可能な構成を有している。これら第1〜第3パネルは、全開時には、天地そのままの格納姿勢で、上記同様の順番で積層される。
さらにまた、特許文献4では、ルーフは車両前後方向で第1パネル(3)、第2パネル(4)及び第3パネル(5)の3つに分割可能な構成を有している。これら第1〜第3パネルは、全開時には、第1及び第2パネルが天地そのままの格納姿勢で、第3パネルが天地を逆さまにした格納姿勢で、上記同様の順番で積層される。ここでは、第3パネルを他のパネルとは別に動かすことで、特に第3パネルの格納のために車両前後方向に要するスペースの低減が図られている。
また、特許文献5では、ルーフは車両前後方向で少なくとも2つのパネル(5,4)に分割可能な構成を有しており、全開時には各種格納姿勢で積層される。
米国特許第6695386 B1号明細書(第1−6図) 欧州特許第0 835 778 B1号明細書(第1−8図) 米国特許第6336673 B1号明細書(第1−4図) 独国特許発明第101 28 322 C2号明細書(第1−12図) 国際公開第01/40007 A1号パンフレット(第1−11図)
ところで、特許文献1では、第3パネルを格納する際の動作軌跡の許容も含めてその格納のために車両前後方向に要するスペースの増大を余儀なくされ、荷室スペース(ラッゲージスペース)が減じることになる。これは、第3パネルの動きを規定するリンク(80,82)のピボット軸がブラケット(84)を介してボディ(14)に固定されていることによる。
また、特許文献2でも、上記同様に第3パネルの格納のために車両前後方向に要するスペースの増大を余儀なくされる。これは、第3パネルのピボット軸(13)及びリンク(16)のピボット軸(17)がボディに固定されていることによる。
さらに、特許文献3でも、上記同様に第3パネルの格納のために車両前後方向に要するスペースの増大を余儀なくされる。これは、第3パネルのピボット軸(15)がボディに固定されていることによる。
一方、特許文献4では、第3パネルは、ガイド部材(11)により全開位置(格納位置)へと導かれる構成である。従って、第3パネルの動作軌跡を変更するためには、ガイド部材の形状変更が必須となり、第3パネルの動作軌跡の自由度の低減を余儀なくされる。
また、特許文献5では、第3パネル(4)は、第2パネル(5)と連動させるために複雑な機構を備えた構造となっている。
本発明の目的は、車両の屋根部を格納する際のパネルの動作軌跡をよりコンパクト化することで、格納のために車両前後方向に要するスペースを低減して、荷室スペースを好適に確保することができる格納式ハードパネルルーフの開閉装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両の屋根部を形成するパネルを全開して、該屋根部を車両後方に格納する格納式ハードパネルルーフの開閉装置において、ガイド溝を有し、車体に固定された支持部材と、カムを有し、前記支持部材に回転自在に支持された駆動リンクと、一側端部が前記支持部材に対する前記駆動リンクの回転中心と同心で該支持部材に回転自在に支持され、他側端部が前記パネルに回転自在に支持された第1リンクと、前記駆動リンク及び前記パネルに一側端部及び他側端部がそれぞれ回転自在に支持された第2リンクと、前記ガイド溝及び前記カムに挿通される係合ピンを有して前記第1リンクに回転自在に支持された規制部材とを備え、前記駆動リンクが前記パネルの全閉状態に相当する回転位置から第1所定回転位置へと回転するとき、前記係合ピンが前記ガイド溝に係止されるように前記カムに案内されることで、前記第1リンクは前記支持部材に対して固定され、前記駆動リンクが前記第1所定回転位置から第2所定回転位置へと回転するとき、前記ガイド溝による前記係合ピンの係止が解除されるように、且つ、前記係合ピンが前記カムに係止されるように該カムに案内されることで、前記第1リンクの一側端部が前記支持部材に対する回転中心周りに回転し、前記駆動リンクが前記第2所定回転位置から前記パネルの全開状態に相当する回転位置へと回転するとき、前記係合ピンが前記カムに係止されることで、前記第1リンクが前記駆動リンクと一体で前記支持部材に対する回転中心周りに回転することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の格納式ハードパネルルーフの開閉装置において、前記パネルは、前記屋根部の後部を形成することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の格納式ハードパネルルーフの開閉装置において、前記第1リンクは、前記係合ピンが挿通されて前記規制部材の揺動に伴う該係合ピンの移動を案内する長孔を有することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の格納式ハードパネルルーフの開閉装置において、前記規制部材は、前記係合ピンが挿通された前記長孔を挟む一対の延出片を有することを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の格納式ハードパネルルーフの開閉装置において、前記カムは、前記駆動リンクが前記パネルの全閉状態に相当する回転位置から前記第1所定回転位置へと回転するとき、前記ガイド溝に係止された係合ピンに摺動するカム側周溝と、前記駆動リンクが前記第1所定回転位置から前記第2所定回転位置へと回転するとき、前記係合ピンを前記ガイド溝による係止の解除側に案内するカム側案内溝とを有することを要旨とする。
以上詳述したように、請求項1又は2に記載の発明では、前記駆動リンクが前記パネルの全閉状態に相当する回転位置から第1所定回転位置へと回転するとき、前記係合ピンが前記ガイド溝に係止されるように前記カムに案内されることで、前記第1リンクは前記支持部材に対して固定される。従って、前記パネルは、前記駆動リンクの回転に伴う前記第2リンクの回転により、前記第1リンクの他側端部に対する回転中心周りに回転する。このため、前記パネルの動作軌跡は、前記第1リンクの他側端部に対する回転中心を中心とする円弧となる。
そして、前記駆動リンクが前記第1所定回転位置から第2所定回転位置へと回転するとき、前記ガイド溝による前記係合ピンの係止が解除されるように、且つ、前記係合ピンが前記カムに係止されるように該カムに案内されることで、前記第1リンクの一側端部が前記支持部材に対する回転中心周りに回転する。従って、前記パネルは、前記駆動リンクの回転に伴う前記第1及び第2リンクの回転により、前記第1リンクの他側端部に対する回転中心周りに回転しつつ、前記支持部材に対する前記第1リンクの回転中心周りに回転する。
そして、前記駆動リンクが前記第2所定回転位置から前記パネルの全開状態に相当する回転位置へと回転するとき、前記係合ピンが前記カムに係止されることで、前記第1リンクが前記駆動リンクと一体で前記支持部材に対する回転中心周りに回転する。従って、前記パネルは、前記第1及び第2リンクを介して前記駆動リンクに固定されることで、該駆動リンクの回転に伴い、前記支持部材に対する前記第1リンク(及び駆動リンク)の回転中心周りに回転する。このため、前記パネルの動作軌跡は、前記支持部材に対する前記第1リンクの回転中心を中心とする円弧となる。
このように、前記駆動リンクの回転位置に応じて前記パネルの動作軌跡を切り替えることで、その自由度(柔軟性)を増大することができる。従って、前記屋根部を格納(パネルを全開)する際の前記パネルの動作軌跡をよりコンパクト化することで、格納のために車両前後方向に要するスペースを低減して、荷室スペースを好適に確保することができる。
請求項3に記載の発明では、前記規制部材の揺動に伴う前記係合ピンの移動は、前記長孔により案内されることで、より確実に前記係合ピンを前記ガイド溝等に係止させることができる。
請求項4に記載の発明では、前記係合ピンが挿通された前記長孔は、前記一対の延出片により挟まれることで、前記係合ピンの前記長孔からの脱落を抑制することができる。
請求項5に記載の発明では、前記カムを、前記カム側周溝及び前記カム側案内溝からなる極めて簡易な形状にすることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)は、本発明が適用される車両としての自動車を模式的に示す非格納状態(ルーフ全閉状態)の側面図であり、図1(b)は、要部を示す非格納状態の拡大図である。同図に示されるように、自動車の車体1は、その屋根部としてのルーフ2の後方がなだらかに傾斜する、いわゆるクーペタイプの形状を呈している。そして、この車体1の後尾には、荷室スペース(ラッゲージスペース)S1を形成するトランク3が設けられている。このトランク3の荷室スペースS1は、トリム(内張)4により前方の格納スペースS2と区画されている。この格納スペースS2は、前記ルーフ2を車両後方に格納するためのものである。
なお、上記荷室スペースS1の開口部は、ラッゲージパネル(トランクリッド)5により閉塞されている。上記ラッゲージパネル5は、車体1の後部に設けられたヒンジ6により車体1に回転自在に支持されている。このラッゲージパネル5は、前記ルーフ2の格納時に、同ルーフ2との干渉を回避すべく、車両前方が開く(前開きする)ようにヒンジ6周りに図示時計回転方向に回転する。
前記ルーフ2は、前部を形成する第1パネル11と、中間部を形成する第2パネル12と、後部を形成するパネルとしての第3パネル13とを備えている。つまり、上記ルーフ2は、車両前後方向で第1〜第3パネル11〜13の3つに分割可能な構成を有している。
図1に示したように、前記第1〜第3パネル11〜13の全閉状態では、上記第1パネル11の前端11aはフロントウインドゥの窓枠1aに突き合わされており、後端11bは第2パネル12の前端12aに突き合わされている。また、上記第2パネル12の後端12bは第3パネル13の前端13aに突き合わされており、第3パネル13の最後端13bは前記ラッゲージパネル5に突き合わされている。
前記第1及び第2パネル11,12は、開閉機構14により開閉されることで、全閉状態から全開状態(格納状態)までの範囲で推移する。また、前記第3パネル13は、開閉機構15により開閉されることで、全閉状態から全開状態(格納状態)までの範囲で推移する。これら開閉機構14,15は、それぞれ車両の幅方向両側(図1において紙面に直交する奥側及び手前側)で対で配設されており、以下では一方の開閉機構14,15を代表して順次説明する。
前記開閉機構14は、車体1に固定されたベース21と、リンク22,23とを備えている。
前記リンク22は、一側端部22aが軸31により前記ベース21に回転自在に支持されており、他側端部22bが軸32により前記第1パネル11に回転自在に支持されている。前記リンク23は、一側端部23aが軸33により前記ベース21に回転自在に支持されており、他側端部23bが軸34により前記第1パネル11に回転自在に支持されている。また、上記リンク23は、前記第2パネル12に固定されている。リンク22(又はリンク23)は、図示しないアクチュエータにより軸33(又は軸31)周りに回転駆動される。
ここで、前記リンク22,23は、前記ベース21及び前記第1パネル11とともに4節回転連鎖を構成する。従って、前記第1パネル11の動作軌跡(姿勢)は、前記リンク23の回転位置に応じた4節回転連鎖の動作によって決められる。一方、前記第2パネル12の動作軌跡(姿勢)は、前記リンク23の回転位置によって決められる。これら第1及び第2パネル11,12は、前記リンク23の回転位置に応じたそれぞれの動作軌跡に沿って開閉される。
次に、前記開閉機構15について図5及び図6を併せ参照して説明する。なお、図5は、図1(a)に示した第3パネル13の全閉状態における開閉機構15を示すもので、図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図である。同図に示されるように、この開閉機構15は、車体1に固定された支持部材24と、駆動リンク25と、第1リンク26と、第2リンク27と、規制部材としてのチェック部材28とを備えている。
前記支持部材24は、前記ベース21よりも車両後方に配置されている(図1(a)参照)。図6に示したように、この支持部材24は、互いに所定間隔だけ離間されて一側及び他側(図6の右側及び左側)に立設された一対のステイ24a,24bを有しており、両ステイ24a,24b間に配置空間Sを形成している。そして、支持部材24の一方のステイ24aには、ガイド溝41が形成されている。
図5に示したように、このガイド溝41は、両ステイ24a,24bを貫通する軸35を中心とする円弧状の支持側周溝41aと、支持側周溝41aの一側(図5において反時計回転方向の側)の端部に連続して内径方向に曲成された支持側ガイド溝41bとを有している。そして、前記支持部材24の他方のステイ24bは、このガイド溝41及びその周辺の位置が開放されるように成形されている。上記ガイド溝41は、後述する態様で前記チェック部材28等と係合する。
図6に示したように、前記駆動リンク25は、前記支持部材24の両ステイ24a,24b間に挟まれる態様で軸35により前記支持部材24に回転自在に支持されている。図5に示したように、この駆動リンク25は、例えば減速機付モータからなるアクチュエータ29に駆動連結されており、同アクチュエータ29により軸35周りに回転駆動される。
上記駆動リンク25は、円板部42及びアーム部43を有している。上記駆動リンク25は、前記支持部材24の一方のステイ24aの配置空間S側の端面に上記円板部42の軸方向一側(図6の右側)の端面が対向する態様で配置されており、上記アーム部43は、円板部42の軸方向他側(図6の左側)に配置されている。これら円板部42及びアーム部43は、例えば締結にて一体に接合されている。
前記円板部42は、軸35を中心とする円板状に成形されており、この円板部42にはカム44が形成されている。このカム44は、軸35を中心とする円弧状のカム側周溝44aと、カム側周溝44aの一側(図5において反時計回転方向の側)の端部に連続して外径方向に斜めに曲成されたカム側案内溝44bとを有している。上記カム側周溝44aは、軸35を中心に前記支持側周溝41aと同心円状に成形されていることはいうまでもない。上記カム側周溝44aは、前記支持側ガイド溝41bの先端部と径方向の距離が一致するように、前記支持側周溝41aの外径よりも小さい外径を有している。また、上記カム側案内溝44bの先端部は、前記支持側周溝41aと径方向の距離が一致するように成形されている。上記カム44は、後述する態様で前記チェック部材28等と係合する。
前記アーム部43は、略L字状に屈曲されており、前記円板部42の概ね接線方向(図示時計回転方向に向かう接線方向)に沿ってその先端部43aが延出するように成形されている。
前記第1リンク26は、一側端部26aが前記支持部材24に対する前記駆動リンク25の回転中心(軸35)と同心で前記支持部材24に回転自在に支持されており、他側端部26bが軸36により前記第3パネル13の取付部13cに回転自在に支持されている。また、上記第1リンク26は、一側端部26aから他側端部26bとは異なる方向に延出された延出部26cを有しており、この延出部26cには長孔45が形成されている。この長孔45の長手方向は、軸35を中心とする径方向に概ね一致している。そして、上記長孔45の長手方向一側(径方向外側)の先端部は、前記支持側周溝41a(及びカム側案内溝44bの先端部)と径方向の距離が一致するように成形されている。一方、上記長孔45の長手方向他側(径方向内側)の先端部は、前記カム側周溝44a(及び支持側ガイド溝41bの先端部)と径方向の距離が一致するように成形されている。この長孔45は、前記ガイド溝41等と係合するチェック部材28を案内するためのものである。
前記第2リンク27は、一側端部27aが軸37により前記アーム部43(駆動リンク25)の先端部43aに回転自在に支持されており、他側端部27bが軸38により前記第3パネル13の取付部13cに回転自在に支持されている。図1に示した第3パネル13の全閉状態では、軸38は、軸36よりも車両後方に配置されている。
前記チェック部材28は、軸39により前記第1リンク26の延出部26cに回転自在に支持されている。図6に示したように、このチェック部材28は、前記第1リンク26(延出部26c)を挟む一対の延出片46を有している。そして、上記延出片46の先端部には、両延出片46間に挟まれた第1リンク26の長孔45とともに前記ガイド溝41及び前記カム44に挿通される係合ピン47が設けられている。前記係合ピン47は、前記一対の延出片46により前記長孔45が挟まれることで、長孔45からの脱落が抑制されている。上記チェック部材28は、前記駆動リンク25の回転に伴い前記係合ピン47が前記カム44に案内されて、前記第1リンク26に対し揺動する。
例えば、前記駆動リンク25が、図1(a)(b)及び図7で示した前記第3パネル13の全閉状態(図7において上端13dが位置[0]にある状態)に相当する回転位置P0(図7参照)にあるとき、前記カム44のカム側周溝44aの他側(図1(b)において時計回転方向の側)の端部に配置された前記係合ピン47は、前記ガイド溝41の支持側ガイド溝41bの先端部に配置されることで、前記ガイド溝41に係止される。従って、このとき、前記第1リンク26は、チェック部材28を介して支持部材24に対し固定されている。
そして、前記駆動リンク25が、上記回転位置P0から図2(a)(b)及び図7で示した第1所定回転位置P1(図7参照)へと図示時計回転方向に回転するとき、前記カム44は、前記カム側周溝44aにおいて、前記ガイド溝41に係止された係合ピン47に摺動する。つまり、上記駆動リンク25は、前記第1リンク26をチェック部材28を介して支持部材24に対し固定したまま回転する。なお、前記駆動リンク25が上記第1所定回転位置P1にあるとき、図2(b)に示したように、前記係合ピン47は、前記カム44のカム側周溝44aの一側(図2(b)において反時計回転方向の側)の端部(即ちカム側案内溝44bとの境界部)に配置されている。
従って、前記駆動リンク25が上記回転位置P0から第1所定回転位置P1へと回転する間では、前記第3パネル13(取付部13c)は、前記支持部材24に対して固定された第1リンク26、駆動リンク25及び第2リンク27とともに4節回転連鎖を構成する。そして、前記第3パネル13は、前記駆動リンク25の回転に伴う前記第2リンクの回転(揺動)により、前記固定された第1リンク26(他側端部26b)の軸36周りに図示時計回転方向に回転する。このため、前記第3パネル13の動作軌跡は、軸36を中心とする円弧となる。例えば、第3パネル13の前端13aの上端13dは、曲線C1で示した動作軌跡となる。また、第3パネル13の最後端13bは、曲線C11で示した動作軌跡となる。
図7では、前記駆動リンク25が上記第1所定回転位置P1にあるときの前記第3パネル13の状態(図7において上端13dが位置[1]にある状態)を併せて図示している。同図から明らかなように、前記駆動リンク25が上記回転位置P0から第1所定回転位置P1へと回転する間では、前記第3パネル13は、軸35に対して車両後方側の高い位置にある軸36周りにその最後端13bが最下位置に来るまで効率的に回転(姿勢変化)する。
次に、前記駆動リンク25が、上記第1所定回転位置P1から図3(a)(b)及び図8で示した第2所定回転位置P2(図8参照)へと図示時計回転方向に回転するとき、前記カム44は、前記カム側案内溝44bにおいて、前記係合ピン47を前記ガイド溝41による係止の解除側(即ち支持側ガイド溝41bの基端側であって、支持側周溝41aとの境界部側)に案内する。このとき、前記係合ピン47は、前記カム44のカム側案内溝44bの先端部に配置されることで同カム44に係止される。そして、前記第1リンク26の一側端部26aは、係止解除等に伴う前記ガイド溝41及びカム44の角度分だけ軸35周りに回転する。そして、上記第1リンク26は、チェック部材28を介して駆動リンク25に対して固定される。
従って、前記駆動リンク25が上記第1所定回転位置P1から第2所定回転位置P2へと回転する間では、前記第3パネル13は、前記駆動リンク25の回転に伴う前記第1及び第2リンク26,27の回転(揺動)により、軸36周りに回転しつつ、軸35周りに回転する。そして、例えば第3パネル13の前端13aの上端13dは、曲線C2で示した動作軌跡となる。また、第3パネル13の最後端13bは、曲線C12で示した動作軌跡となる。図8では、前記駆動リンク25が上記第2所定回転位置P2にあるときの前記第3パネル13の状態(図8において上端13dが位置[2]にある状態)を併せて図示している。
次に、前記駆動リンク25が、上記第2所定回転位置P2から図4(a)(b)及び図8で示した前記第3パネル13の全開状態(図8において上端13dが位置[3]にある状態)に相当する回転位置P3(図8参照)へと図示時計回転方向に回転するとき、前記カム44のカム側案内溝44bに係止された係合ピン47は、前記ガイド溝41の支持側周溝41aを摺動する。そして、前記チェック部材28を介して前記駆動リンク25に固定された第1リンク26は、駆動リンク25と一体で軸35周りに回転する。なお、前記駆動リンク25が上記回転位置P3にあるとき、図4(b)に示したように、前記係合ピン47は、前記ガイド溝41の支持側周溝41aの他側(図4(b)において時計回転方向の側)の端部に配置されている。
従って、前記駆動リンク25が上記第2所定回転位置P2から上記回転位置P3へと回転する間では、前記第3パネル13(取付部13c)は、前記第1及び第2リンク26,27を介して前記駆動リンク25に固定されることで、前記駆動リンク25の回転に伴い、軸35周りに図示時計回転方向に回転する。このため、前記第3パネル13の動作軌跡は、軸35を中心とする円弧となる。例えば第3パネル13の前端13aの上端13dは、曲線C3で示した動作軌跡となる。また、第3パネル13の最後端13bは、曲線C13で示した動作軌跡となる。
図8では、前記駆動リンク25が上記回転位置P3にあるときの前記第3パネル13の状態(図8において上端13dが位置[3]にある状態)を併せて図示している。同図から明らかなように、前記駆動リンク25が上記第2所定回転位置P2から回転位置P3へと回転する間では、前記第3パネル13は、軸35周りに全閉時の位置のほぼ直下に来るまで回転(姿勢変化)する。そして、上記第3パネル13は、全閉時の位置のほぼ直下で天地を逆さまにした格納姿勢で格納スペースS2内に格納される。
なお、図4(b)には、前記第3パネル13とともに格納スペースS2内に格納された前記第1及び第2パネル11,12及びそのときの格納態様を併せて図示している。同図に示されるように、これら第1〜第3パネル11〜13は、全開時(ルーフ格納時)には、第1パネル11が天地そのままの格納姿勢で、第2及び第3パネル12,13が天地を逆さまにした格納姿勢で、第3パネル13、第2パネル12及び第1パネル11の順番で下から上(高さ方向)に積層される。
なお、図1〜図4に示したように、前記ラッゲージパネル5は、前記第1〜第3パネル11〜13の開閉時(ルーフ2の格納時等)には、ルーフ2との干渉を回避すべく、前述の態様で前開きしており、全閉状態又は全開状態の移行後には閉じている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記駆動リンク25の回転位置に応じて前記第3パネル13の動作軌跡を切り替えることで、その自由度(柔軟性)を増大することができる。従って、前記ルーフ2を格納(第3パネル13を全開)する際の前記第3パネル13の動作軌跡をよりコンパクト化することで、格納のために車両前後方向に要するスペース(格納スペースS2)を低減して、荷室スペースS1を好適に確保することができる。
(2)本実施形態では、前記チェック部材28の揺動に伴う前記係合ピン47の移動は、前記長孔45により案内されることで、より確実に前記係合ピン47を前記ガイド溝41等に係止させることができる。
(3)本実施形態では、前記係合ピン47が挿通された前記長孔45は、一対の延出片46により挟まれることで、前記係合ピン47の前記長孔45からの脱落を抑制することができる。
(4)本実施形態では、前記ガイド溝41を、前記支持側周溝41a及び前記支持側ガイド溝41bからなる極めて簡易な形状にすることができる。同様に、前記カム44を、前記カム側周溝44a及び前記カム側案内溝44bからなる極めて簡易な形状にすることができる。
(5)本実施形態では、前記第3パネル13を、全閉時の位置のほぼ直下に天地を逆さまにした格納姿勢で格納スペースS2内に格納することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、ガイド溝41及びカム44の形状は一例である。
・前記実施形態において、延出片46を対で配設しなくてもよい。すなわち、一方の延出片46を割愛してもよい。
・前記実施形態において、チェック部材28(係合ピン47)の軸39周りの揺動に第1リンク26が干渉しないのであれば、長孔45を割愛してもよい。
・駆動リンク25、第1及び第2リンク26,27等の形状は一例であり、前記第3パネル13の所要の動作軌跡に応じて適宜変更してもよい。
・第3パネル13の開閉に連動して前記第1及び第2パネル11,12を開閉するようにしてもよい。
(a)(b)は、本発明の一実施形態を示す全閉状態での側面図及び拡大図。 (a)(b)は、同実施形態の動作を示す側面図及び拡大図。 (a)(b)は、同実施形態の動作を示す側面図及び拡大図。 (a)(b)は、同実施形態の動作を示す側面図及び拡大図。 開閉機構を示す全閉状態での側面図。 図5のVI−VI線に沿った断面図。 同実施形態の動作を示す説明図。 同実施形態の動作を示す説明図。
符号の説明
1…車体、13…パネルとしての第3パネル、24…支持部材、25…駆動リンク、26…第1リンク、26a,27a…一側端部、26b,27b…他側端部、27…第2リンク、28…規制部材としてのチェック部材、41…ガイド溝、41a…支持側周溝、41b…支持側ガイド溝、42…円板部、43…アーム部、44…カム、44a…カム側周溝、44b…カム側案内溝、45…長孔、46…延出片、47…係合ピン。

Claims (5)

  1. 車両の屋根部を形成するパネルを全開して、該屋根部を車両後方に格納する格納式ハードパネルルーフの開閉装置において、
    ガイド溝を有し、車体に固定された支持部材と、
    カムを有し、前記支持部材に回転自在に支持された駆動リンクと、
    一側端部が前記支持部材に対する前記駆動リンクの回転中心と同心で該支持部材に回転自在に支持され、他側端部が前記パネルに回転自在に支持された第1リンクと、
    前記駆動リンク及び前記パネルに一側端部及び他側端部がそれぞれ回転自在に支持された第2リンクと、
    前記ガイド溝及び前記カムに挿通される係合ピンを有して前記第1リンクに回転自在に支持された規制部材とを備え、
    前記駆動リンクが前記パネルの全閉状態に相当する回転位置から第1所定回転位置へと回転するとき、前記係合ピンが前記ガイド溝に係止されるように前記カムに案内されることで、前記第1リンクは前記支持部材に対して固定され、
    前記駆動リンクが前記第1所定回転位置から第2所定回転位置へと回転するとき、前記ガイド溝による前記係合ピンの係止が解除されるように、且つ、前記係合ピンが前記カムに係止されるように該カムに案内されることで、前記第1リンクの一側端部が前記支持部材に対する回転中心周りに回転し、
    前記駆動リンクが前記第2所定回転位置から前記パネルの全開状態に相当する回転位置へと回転するとき、前記係合ピンが前記カムに係止されることで、前記第1リンクが前記駆動リンクと一体で前記支持部材に対する回転中心周りに回転することを特徴とする格納式ハードパネルルーフの開閉装置。
  2. 請求項1に記載の格納式ハードパネルルーフの開閉装置において、
    前記パネルは、前記屋根部の後部を形成することを特徴とする格納式ハードパネルルーフの開閉装置。
  3. 請求項1又は2に記載の格納式ハードパネルルーフの開閉装置において、
    前記第1リンクは、前記係合ピンが挿通されて前記規制部材の揺動に伴う該係合ピンの移動を案内する長孔を有することを特徴とする格納式ハードパネルルーフの開閉装置。
  4. 請求項3に記載の格納式ハードパネルルーフの開閉装置において、
    前記規制部材は、前記係合ピンが挿通された前記長孔を挟む一対の延出片を有することを特徴とする格納式ハードパネルルーフの開閉装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の格納式ハードパネルルーフの開閉装置において、
    前記カムは、
    前記駆動リンクが前記パネルの全閉状態に相当する回転位置から前記第1所定回転位置へと回転するとき、前記ガイド溝に係止された係合ピンに摺動するカム側周溝と、
    前記駆動リンクが前記第1所定回転位置から前記第2所定回転位置へと回転するとき、前記係合ピンを前記ガイド溝による係止の解除側に案内するカム側案内溝とを有することを特徴とする格納式ハードパネルルーフの開閉装置。
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JP2007263219A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Webasto Japan Kk リンク機構
JP2013006600A (ja) * 2012-10-10 2013-01-10 Webasto Japan Kk ルーフパネルの開閉装置

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