JP2000102508A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2000102508A
JP2000102508A JP10278184A JP27818498A JP2000102508A JP 2000102508 A JP2000102508 A JP 2000102508A JP 10278184 A JP10278184 A JP 10278184A JP 27818498 A JP27818498 A JP 27818498A JP 2000102508 A JP2000102508 A JP 2000102508A
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JP
Japan
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endoscope
hole
valve
communicating pipe
outside
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JP10278184A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Nakatsuchi
一孝 中土
Yousuke Yoshimoto
羊介 吉本
Yasuyuki Futaki
泰行 二木
Masaichi Higuma
政一 樋熊
Yutaka Tatsuno
裕 龍野
Takao Yamaguchi
貴夫 山口
Takahiro Kishi
孝浩 岸
Yasuto Kura
康人 倉
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オートクレーブ装置を用いて滅菌する際、内視
鏡内部空間に浸入する水蒸気の量を低減して、内視鏡内
臓物の耐性を確保した内視鏡を提供すること。 【解決手段】通気口金33は、コネクタ部31の内部透
孔31aと外部とを連通する弁室41aと部材配置孔4
1bとで形成した連通孔41を有する連通管40と、こ
の連通管40の太径部42の外周側に外嵌配置され連通
管40に対して回動自在な回転体50と、この回転体5
0の外周面に外嵌する回転体保持孔61を有し連通管4
0に一体的に固定されるカバー環60と、連通管40の
軸方向に対して進退及び回転が可能な弁体70と、部材
配置孔41bに配置される高吸水性物質からなる吸湿性
部材80と、この吸湿性部材80を保持する通気性を有
して通液性は有していない多孔質部材81,82と、連
通管40の雄ネジ部43aに螺合する雌ネジ部91を内
周面に形成した固定部材90とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用後の滅菌をオ
ートクレーブ装置で行う内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野で使用される内視鏡は、内視鏡
挿入部を体腔内に挿入して、臓器などを観察したり、内
視鏡の処置具チャンネル内に挿入した処置具を用いて、
各種治療や処置を行う。このため、一度使用した内視鏡
や処置具を他の患者に再使用する場合、内視鏡や処置具
を介しての患者間感染を防止する必要から、検査・処置
終了後に洗滌、消毒を行わなければならなかった。
【0003】これら内視鏡及びその附属品の消毒滅菌処
理としてはエチレンオキサイドガス(EOG)等のガス
や、消毒液を使用していた。しかし、周知のように滅菌
ガス類は、猛毒であり、滅菌作業の安全を確保するため
に作業行程が煩雑になるという問題があった。また、滅
菌後に、機器に付着したガスを取り除くためのエアレー
ションに時間がかかるので、滅菌後、直ちに機器を使用
することができないという問題があった。さらに、ラン
ニングコストが高価になるという問題があった。
【0004】一方、消毒液の場合には、消毒薬液の管理
が煩雑であり、消毒液を廃棄処理するために多大な費用
がかかるという問題があった。
【0005】近年では、煩雑な作業を伴わず、滅菌後直
ちに使用が可能で、ランニングコストが安価なオートク
レーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)が内視鏡機器の消毒滅菌処
理の主流になりつつある。
【0006】このオートクレーブ滅菌は、一般滅菌とも
いわれ、滅菌行程の前に真空にし、高温水蒸気で細部ま
で短時間で滅菌し、滅菌行程終了後に乾燥のために真空
にするものであり、米国規格ANSI/AAMIST3
7−1992には滅菌行程において約2気圧、132℃
で4分間さらすように規定されている。
【0007】前記オートクレーブ滅菌の一般的な行程で
は、滅菌装置のチャンバー内を陰圧にする行程があり、
この陰圧行程でチャンバー内に水蒸気を導入する。この
とき、内視鏡の気密状態が完全に確保されていないと、
内視鏡の内部空間に水蒸気が浸入して、内視鏡内臓物の
耐性を著しく低下させることになる。
【0008】これに対して、気密を確保した内視鏡や一
般的な水密を確保した内視鏡では、陰圧行程時に、内視
鏡本体内部が陽圧であることにより、内外の圧力差に絶
えられない部分が破壊するおそれがあった。
【0009】このため、特開平8−86966号公報に
は柔軟な被覆部が破裂しないように内視鏡を減圧滅菌室
に入れることができ、しかも減圧滅菌後は内視鏡の内圧
を大気圧に自動的に近づけて、内視鏡を支障なく通常使
用できるようにするため、通常は閉じていて、逆止弁が
取り付けられることによって開く内外連通弁を、内視鏡
の隔壁部に設けて、その内外連通弁に対して、前記逆止
弁を着脱自在に取り付けられるようにするとともに、前
記内外連通弁から前記逆止弁が取り外される動作の際
に、前記内外連通弁と前記逆止弁とが強制的に同時に開
いた状態にされて内視鏡の内部と外部とが連通する強制
連通過程を設けた内視鏡の内圧調整装置が開示されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平8−86966号公報に示されている内視鏡の内圧
調整装置では内視鏡の内部空間と外部とを連通させた
際、内視鏡の内部空間に侵入する水蒸気によって内視鏡
内臓物が劣化したり、内視鏡の一部が破損するおそれが
あった。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、オートクレーブ装置を用いて滅菌する際、陰圧行
程時に生じる圧力差によって内視鏡の一部が破裂するこ
と防止するとともに、内視鏡内部空間に浸入する水蒸気
の量を低減して、内視鏡内臓物の耐性を確保した内視鏡
を提供することを目的にしている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡は、内視
鏡内部空間と外部とを連通させる通気弁を備えた内視鏡
であって、前記通気弁近傍に、高吸水性物質で形成した
吸湿性部材を設けている。
【0013】この構成によれば、オートクレーブ滅菌
時、通気弁によって外部と連通した内視鏡内部空間に浸
入する水蒸気中の水分が吸湿性部材に吸湿される。一
方、通常使用状態においては内視鏡内部空間の湿気が吸
湿性部材に吸湿される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図7は本発明の一実施
形態に係り、図1は内視鏡の概略構成を説明する斜視
図、図2は通気口金の構成部材を説明する図、図3は弁
体が下がりきった状態の通気口金の構成を説明する断面
図、図4は通気口金を上方側から見たときの図、図5は
開放キャップの概略構成を示す断面図、図6は係止部の
構成を説明する図、図7は通気口金に開放キャップを装
着した状態を示す図である。
【0015】図1に示すように本実施形態の全体を気密
構造に構成した内視鏡1は、細長で柔軟な挿入部10
と、この挿入部10の基端側に連設して、基端部に接眼
部21を設けた操作部20と、この操作部20の側部か
ら延出するユニバーサルコード30とで主に構成されて
いる。
【0016】前記挿入部10は、先端側から順に硬質部
材で構成されている先端構成部11、図示しない複数の
湾曲駒を連設して例えば上下方向に湾曲自在な湾曲部1
2、可撓性を有する可撓管部13とで構成されており、
前記湾曲部12は前記操作部20に設けた湾曲操作ノブ
22を操作することにより、所望の方向に湾曲される構
成になっている。
【0017】前記ユニバーサルコード30の基端部には
図示しない光源装置に着脱自在に接続されるコネクタ部
31が設けられており、このコネクタ部31の基端面か
らは光源装置に設けられているソケットに挿入配置され
るライトガイド口金32が突出している。また、前記コ
ネクタ部31の外周面にはこのコネクタ部31の内部透
孔31aと外部とを連通する通気弁としての通気口金3
3が設けられている。
【0018】前記内視鏡1には光源装置からの照明光を
内視鏡先端部11まで伝送する一般的なライトガイド用
光学繊維束(以下ライトガイドと略記する)と、内視鏡
先端部11に設けた観察光学系でとらえた光学像を接眼
部21まで伝送する一般的なイメージガイド用光学繊維
束とが内挿されている。
【0019】前記内視鏡先端部11に先端部を配置した
ライトガイドは、挿入部10、操作部20、ユニバーサ
ルコード30及び内部透孔31aとで構成される内視鏡
内部空間を通って前記ライトガイド口金33まで延出し
ている。
【0020】図2及び図3を参照して通気口金33を説
明する。図3に示すように前記通気口金33は、コネク
タ部31の外壁体34に、外周面から中心軸に直交して
向かう、前記内部透孔31aに連通する取付孔35を介
して配置されるものであり、この取付孔35に通気口金
33を構成する連通管40の細径部43が配置される。
【0021】図2に示すように前記通気口金33は、前
記コネクタ部31の内部透孔31aと外部とを連通す
る、大径孔である弁室41aと細径孔である部材配置孔
41bとで形成した連通孔41を有し、太径部42と外
周に雄ネジ部43aを形成した細径部43とを備えた連
通管40と、この連通管40の太径部42の外周側に外
嵌配置され、連通管40に対して回動自在な略リング形
状の回転体50と、この回転体50の外周面に外嵌する
回転体保持孔61及び前記連通管40の太径部42の外
周側に外嵌する連通管配置孔62を有し、前記連通管4
0に螺合によって一体的に固定されるカバー環60と、
前記弁室41a内に配置され、前記連通管40の軸方向
に対して進退及び回転が可能で、太径部71と細径部7
2とを有する略凸字形状の弁体70と、前記連通管40
の部材配置孔41bに配置される、この配置孔41bの
孔形状に略一致して形成されたシリガゲルなどの高吸水
性物質からなる吸湿性部材80と、この吸湿性部材80
が弁室41a側に移動するのを防止する例えば10μm
程度の透孔を複数形成したポーラスを有し、通気性を有
して通液性は有していない、ポリテトラフルオロエチレ
ンで形成した第1多孔質部材81を先端側開口に配置し
たパイプ部材83と、前記連通管40の細径部43の外
周に形成した雄ネジ部43aに螺合する雌ネジ部91を
内周面に形成した前記連通管40をコネクタ部31に一
体的に螺合固定するとともに、前記部材配置孔41bに
配置された吸湿性部材80が連通孔41の細径部側開口
から脱落するのを防止する第2多孔質部材82及びこの
第2多孔質部材82を固定配置するリング状の押さえ部
材92が固定される配置用穴93を形成した固定部材9
0とで主に構成されている。なお、前記パイプ83の外
周面には部材配置孔41bの内周面に形成した雌ネジ部
41dに螺合する雄ネジ部83aが形成されている。
【0022】図2及び図3に示すように前記弁体70の
太径部71の側周面にはカム受けピン84が螺合するネ
ジ孔73が形成されており、このネジ孔73にカム受け
ピン84を螺合固定することにより、太径部71の側周
面からカム受けピン84の頭部が突出するようになって
いる。なお、符号74は水密を確保するためのOリング
85が配置される外周溝である。
【0023】前記弁体70の太径部71に螺合固定され
たカム受けピン84の頭部は、前記連通管40の太径部
42に形成されているカム孔44に配置されるようにな
っている。この太径部42に形成されているカム孔44
は、このカム孔44に沿って前記カム受けピン84の頭
部を移動させることによって、前記弁体70が弁室41
a内を回転しながら連通管40の軸方向に対して進退移
動(図中では上下移動)するように、連通管40の軸方
向に対して所定の傾斜角度で、回転方向へ90°の角度
幅に形成してある。
【0024】そして、前記弁体70が下りきった状態の
とき、前記外周溝74に配置されているOリング85
は、弁座75に押圧されて変形することにより、前記連
通孔41を形成している傾斜面41cに密着する。この
ことにより、前記コネクタ部31の内部透孔31aと外
部との連通状態が遮断されるようになっている。一方、
弁体70が上昇した状態のときには、弁座75及び傾斜
面41cに当接していたOリング85が離れてしまうこ
とにより、前記コネクタ部31の内部透孔31aと外部
とが連通孔41を介して開通した状態になる。
【0025】なお、前記弁体70の外周面と前記弁室4
1aの内周面との間には確実に連通路を形成するため、
弁体70の太径部71の外周面に、図4に示すように外
部側端部の一部に蓋部76を残した一対の切欠部77が
設けられている。
【0026】また、前記弁体70の細径部72には先端
面側に開口を形成した穴78が形成されており、この穴
78の開口端面側には弁体70が上昇位置にあるとき、
連通路を形成する逃し用切欠き79が形成してある。
【0027】前記連通管40の太径部42と細径部43
との中間部の側周面には前記カバー環60の透孔63を
介して配置される固定ネジ86が螺合されるネジ孔45
が形成してある。このため、前記回転体50を前記連通
管40の太径部42に係入配置した状態で、この連通管
40にカバー環60を係入し、このカバー環60の透孔
63を介して前記固定ネジ86を螺合してカバー環60
と連通管40とを一体的に固定することにより、前記回
転体50は連通管40の鍔部46とカバー環60の回転
体保持孔61とによって狭持される。このことにより、
前記回転体50は、連通管40の軸方向へ進退すること
なく、この連通管40に対して回動自在になる。
【0028】前記カバー環60は、前記回転体50の鍔
部46側の外周の一部を残して覆っており、このカバー
環60から露出した外周面の一部には切欠凹部からなる
係合部51が形成してある。また、前記連通管40の鍔
部46に前記係合部51と同様の切欠溝47が形成して
ある。そして、前記弁体70が閉塞状態のとき、前記係
合部51と切欠き溝47とが対向して連なるように構成
されている。
【0029】前記回転体50の内周面側には前記カム受
けピン84の頭部が配置される前記連通管40の軸方向
に細長な凹部52が形成されている。したがって、この
凹部52に前記カム受けピン84の頭部を係入配置され
ることにより、弁体70と回転体50とがカム受けピン
84を介して一体的に回転する。このとき、弁体70
は、前記回転体50に対しては軸方向へのみ移動可能に
構成されている。
【0030】なお、前記回転体50の内周面には前記連
通管40の外周面と回転体50の内周面との間の気密を
保持するためのOリング87を配置する内周溝53が形
成されている。符号88は前記カバー環60の側面から
外側方向へ突出するように螺合固定されたピン状の第1
係止体であり、この第1係止体88が図5に示す開放キ
ャップ2の係止部3に係入するようになっている。符号
4は前記切欠溝47を通過して係合部51に配置される
第2係止体である。
【0031】なお、前記細径部43の雄ネジ部43aに
固定部材90の雌ネジ部91を螺合することにより、コ
ネクタ部31に通気口金33が固設される。そして、前
記細径部43の外周溝48にはこの細径部43と前記取
付孔35との気密を保持するOリング89が配設されて
いる。
【0032】また、前記第2多孔質部材82は、前記連
通管40の連通孔41の細径部側開口を完全に塞ぐよう
に形成・配置されており、この第2多孔質部材82に設
けられている透孔を通じて、前記内部透孔31aと吸湿
性部材80を配設する部材配置孔41bとが連通してい
る。
【0033】図6に示すように前記係止部3は、連続す
る縦溝部3aと横溝部3bとで形成されている。前記縦
溝部3aの端部は開放キャップ2の開口側端面2aで開
口しており、この開口を介して前記縦溝部3aに前記第
1係止体88が挿入されて、通気口金33に開放キャッ
プ2が嵌め込まれるようになっている。
【0034】一方、前記横溝部3bは、開放キャップ2
の周方向に沿って形成されており、この横溝部3bの回
転方向への角度幅は、前記カム孔44の回転方向の角度
幅と同じ90゜に形成してあり、終端部である奥部3d
は係止用凹部になっている。
【0035】このため、前記開放キャップ2の縦溝部3
aに第1係止体88を嵌め込んだ状態では、通気口金3
3の弁体70から突出しているカム受けピン84の頭部
はカム孔44の最も低い位置、すなわち弁室41a内へ
押し込まれて、Oリング85が弁座75に強く押圧され
て傾斜面41cに密着した状態である。すなわち、通気
口金33は閉塞状態である。
【0036】上述のように構成されている内視鏡1の作
用を説明する。内視鏡1のコネクタ部31に設けられて
いる通気口金33が閉塞状態のとき、内視鏡内部空間
と、外部とを連通させる場合、まず、通気口金33に開
放キャップ2を装着する。このとき、図6で示した開放
キャップ2の係止部3である縦溝部3aに第1係止体8
8を配置した状態にして、前記開放キャップ2を前記通
気口金33に被嵌していく。すると、図7に示すように
第1係止体88が縦溝部3aと横溝部3bとの交叉部3
cに位置するとともに、前記第2係止体4が鍔部46の
切欠溝47を通って係合部51内に配置される。
【0037】次に、この状態を保持して、前記開放キャ
ップ2全体を時計方向へ90゜回転させる。すると、前
記第1係止体88が係止部3の横溝部3bに沿って奥部
3d側に移動していく。そして、前記開放キャップ2が
時計方向へ90゜回転したとき、前記第1係止体88が
係止用凹部である奥部3dに落ち込んで係止状態にな
る。
【0038】前記開放キャップ2を回転させたとき、前
記第2係止体4が前記係合部51に係合していることか
ら、回転体50も同時に同方向に回転する。このとき、
前記回転体50のカム孔44には、前記弁体70に螺合
固定されているカム受けピン84の頭部が位置している
ので、カム孔44に沿って移動するカム受けピン84と
ともに、弁体70も同様に回転するとともに軸方向に上
昇する。
【0039】この弁体70が上昇する過程において、弁
体70に設けられているのOリング85は、徐々に弁座
75から離れていく。すなわち、初期の回転段階におい
ては弁体70の上昇によってOリング85の変形状態が
復元するだけであり、このときOリング85が弁座75
から完全に離れる状態には至らない。
【0040】そして、この弁体70が上昇する過程の最
終段階において、前記Oリング85は弁座75から完全
に離れて、弁体70の切欠部77、前記Oリング85と
弁座75及び傾斜面41cとの隙間、逃し用切欠き79
を通じて連通路が開通した状態になって、前記通気口金
33により内視鏡内部空間と外部とが連通する。
【0041】この連通状態になった通気口金33の切欠
部77、前記Oリング85と弁座75及び傾斜面41c
との隙間、逃し用切欠き79を介して例えば水分を含ん
だ空気が部材配置孔41bに侵入すると、部材配置孔4
1bに配置されている通気性を有して通液性は有してい
ない第1多孔質部材81の透孔を通過して、吸湿性部材
80に到達し、この吸湿性部材80によって水分が吸湿
された後、第2多孔質部材82の透孔を通過して内視鏡
内部空間である内部透孔31a内に湿気の含まない空気
が侵入する。
【0042】このように、開放キャップを回転操作して
通気口金を開放状態にすることにより、内視鏡空間部側
と外部側との圧力差をなくすことができるとともに、通
気口金を通って内視鏡空間部に侵入しようとする水蒸気
を含んだ空気の水分を部材配置孔に配設した吸湿性部材
で吸湿して、内視鏡空間部に湿気の含まない空気を送り
こむことができる。このことにより、オートクレーブ装
置を用いて滅菌する際、内視鏡内部空間と外部との圧力
によって湾曲ゴムが破裂することが防止される。また、
内視鏡内部空間に浸入する水蒸気の量が低減されて、内
臓物に対する影響を極力抑制して内臓物の耐性が確保さ
れる。さらに、通常使用状態においては、部材配置孔に
配設した吸湿性部材によって内視鏡空間部内の湿気の除
去を行える。
【0043】なお、図8に示すように開放キャップ2の
内面側の底部又は開口側に吸湿性部材80を配置するこ
とにより、通気口金33に侵入する空気中の湿気や開放
キャップ2に侵入する空気中の湿気をこの吸湿性部材8
0で吸湿するようにしてもよい。また、オートクレーブ
の後、開放キャップ2の吸湿性部材80を乾燥させるこ
とによって交換することなく再使用することが可能にな
る。また、前記開放キャップ2をセミディスポとして使
用する構成であったり、吸湿性部材80を開放キャップ
2に対して着脱自在な構成や、必要に応じて吸湿性部材
80を交換可能にする構成、開放キャップ2自体を吸湿
性部材80で形成するようにしてもよい。
【0044】このように、開放キャップ側に吸湿性部材
を設けることにより、吸湿性部材の取付け作業を容易に
行うことができるとともに、通気口金を組み立てた後に
吸湿性部材を取り付けられるので組立て作業性を大幅に
向上させることができる。
【0045】なお、上述した実施の形態では本発明を光
学式の内視鏡に適用した場合を説明したが、先端構成部
内に固体撮像素子を配した電子内視鏡に適用しても同様
の効果を得ることができる。
【0046】本発明は、以上述べた実施形態のみに限定
されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施可能である。
【0047】[付記]以上詳述したような本発明の前記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0048】(1)内視鏡内部空間と外部とを連通させ
る通気弁を備えた内視鏡において、前記通気弁近傍に、
高吸水性物質で形成した吸湿性部材を設ける内視鏡。
【0049】(2)前記吸湿性部材を、前記通気弁に着
脱自在に設けた付記1記載の内視鏡。
【0050】(3)前記吸湿性部材を、前記通気弁を開
放状態にするときに使用する開放キャップに着脱自在に
設けた付記1に記載の内視鏡。
【0051】(4)前記開放キャップの一部又は全体を
前記吸湿性部材で構成した付記3記載の内視鏡。
【0052】(5)前記内視鏡は、挿入部に湾曲部を有
し、この湾曲部は軟性の外皮チューブによって被覆され
ている付記1記載の内視鏡。
【0053】(6)前記内視鏡は、オートクレーブ滅菌
対応可能な付記1記載の内視鏡。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
ートクレーブ装置を用いて滅菌する際、陰圧行程時に生
じる圧力差によって内視鏡の一部が破裂すること防止す
るとともに、内視鏡内部空間に浸入する水蒸気の量を低
減して、内視鏡内臓物の耐性を確保した内視鏡を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の一実施形態に係り、
図1は内視鏡の概略構成を説明する斜視図
【図2】通気口金の構成部材を説明する図
【図3】弁体が下がりきった状態の通気口金の構成を説
明する断面図
【図4】通気口金を上方側から見たときの図
【図5】開放キャップの概略構成を示す断面図
【図6】係止部の構成を説明する図
【図7】通気口金に開放キャップを装着した状態を示す
【図8】開放キャップの他の構成を示す断面図
【符号の説明】
31…コネクタ部 33…通気口金 40…連通管 44…カム孔 46…鍔部 47…切欠溝 50…回転体 51…係合部 52…凹部 60…カバー環 70…弁体 80…吸湿性部材 82…第2多孔質部材 84…カム受けピン 90…固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二木 泰行 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 樋熊 政一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 龍野 裕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山口 貴夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岸 孝浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 倉 康人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA24 CA11 CA27 DA03 DA21 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 GG09 JJ11 JJ13

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡内部空間と外部とを連通させる通
    気弁を備えた内視鏡において、 前記通気弁近傍に、高吸水性物質で形成した吸湿性部材
    を設けることを特徴とする内視鏡。
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