JP2006087633A - 内視鏡の内圧調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開口を確実に閉じることができる信頼性の高い内圧調整装置を提供する。
【解決手段】内圧調整装置1の本体11に,内視鏡の内部と外部とを連通させる開口12を設け,本体11の内部に,本体11に対して回転可能な回転体13と,開口12を本体11の内部側から開閉させる弁体15を設けた。回転体13の回転と弁体15の移動は連動させた構成とした。そして,回転体13を一方の回転方向に回転させ,弁体15を開口に移動させることにより開口12を閉じ,回転体13を他方の回転方向に回転させ,弁体15を本体11の内部側に移動させることにより,開口12を開く構成とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は,内視鏡のコネクタ部などに設けられる内圧調整装置に関する。
一般に医療用の内視鏡には内圧調整装置が設けられており,例えば内視鏡のEOG滅菌を行うときは,内圧調整装置を開いて内圧を開放するようにしている。また,内視鏡の気密検査では,内圧調整装置に通気ホースを接続し,内視鏡を水中に浸漬させ,通気ホースから内視鏡の内部に気体を供給して,気泡が放出されるか否かを確認することで,亀裂などを発見するようにしている。
従来,内圧調整装置として,回転体と弁体を備え,通気ホースなどのアダプタによって回転体を回転させると弁体が外側に向かって移動して本体の開口が開き,回転体を逆方向に回転させると弁体が内側に向かって移動し,本体の開口が閉じられるようにした構成が提案されている(例えば,特許文献1参照。)。また,弁体を内側に向かって付勢するバネを備え,アダプタによって回転体を回転させると,バネの弾性力に抗して弁体が外側に向かって移動させられ,本体の開口が開く構成としたものが提案されている(例えば,特許文献2参照。)。その他,弁体によって本体の開口を内側から塞ぐようにし,弁体を開口に向かって付勢するバネを備え,アダプタに設けられたピンによって弁体を押すことにより,バネの弾性力に抗して弁体を内側に移動させて開口を開くようにした構成が公知である(例えば,特許文献3,4参照。)。
実公平7−41441号公報 特開平8−317897号公報 特許3193444号公報 特開平5−23287号公報
しかしながら,実公平7−41441号公報に記載された内圧調整装置にあっては,内圧により弁体が外側に移動して,本体の開口が自然に開いてしまうことがあった。そのような現象は,例えば,航空機内や高地での輸送時や,内圧の開放を行わずに低圧下でEOG滅菌を行った場合や,保管時に内視鏡が高温になった場合や,気密検査後に高圧になった内圧の開放を行わずに開口を閉じてしまった場合など,多くの状況下で発生しうる。また,特開平8−317897号公報,特許3193444号公報,特開平5−23287号公報に記載された内圧調整装置のようにバネを設けた場合,バネが引っ掛かったりして弁体を付勢できなくなり,開口を閉塞できなくなるおそれがあった。このように本体の開口が開いてしまうと,開口から内視鏡内に液体などが侵入して,内視鏡が破損される危険がある。
本発明の目的は,開口を確実に閉じることができる信頼性の高い内圧調整装置を提供することにある。
上記課題を解決するため,本発明によれば,内視鏡の内部と外部を連通させて内圧を調整する内圧調整装置であって,内視鏡の内部と外部とを連通させる開口を設けた本体と,前記本体に対して回転可能な回転体と,前記本体の内部において移動することにより前記開口を本体の内部側から開閉させる弁体とを備え,前記回転体の回転と前記弁体の移動を連動させ,前記回転体を一方の回転方向に回転させ,前記弁体を前記開口に移動させて本体の内部側から密着させることにより,前記開口を閉じ,前記回転体を他方の回転方向に回転させ,前記弁体を本体の内部側に移動させることにより,前記開口を開く構成としたことを特徴とする,内視鏡の内圧調整装置が提供される。
この内圧調整装置にあっては,前記回転体に,アダプタに設けた係合ピンを係合させる係合穴を設け,前記アダプタと前記回転体を係合させ,前記アダプタを回転させることにより,前記回転体を回転させる構成とし,前記本体に,前記開口を開いたとき前記係合ピンを前記係合穴から外れないように保持する係合ピン保持部を設けても良い。また,前記回転体の内面に雌ネジ部を設け,前記弁体の外面に,前記雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を設け,前記雄ネジ部に対して前記雌ネジ部を回転させることにより,前記雄ネジ部を移動させるようにしても良い。
本発明によれば,本体の開口に弁体を内部側から密着させて閉じるようにしたことにより,内圧が外圧より高くなっても弁体が開口から離れず,開口が自然に開いてしまうことを防止できる。また,バネを用いないのでバネが引っ掛かったりして開口を閉塞できなくなるおそれもない。従って,開口を確実に開閉することができ,内圧調整装置の信頼性を向上させることができる。また,開口から液体などが侵入して内視鏡が破損されることを防止できる。
以下,本発明の好ましい実施の形態を図面を参照にして説明する。図1に示すように,内視鏡1は,体腔内に挿入される可撓性を有する細長い挿入部2と,挿入部2の基端に接続された操作部3とを備えている。挿入部2の先端部2aには,照明光を照射するための照明窓,撮像窓,液体や色素等を噴射する供給口等が設けられている。操作部3にはコード部4が接続されており,コード部4の基端には,各種の外部装置のケーブル,チューブ類等が接続されるコネクタ部5が連結されている。コネクタ部5には,本発明にかかる内圧調整装置10が備えられている。
図2は,内圧調整装置10の断面図を示している。内圧調整装置10は,コネクタ部5の外殻に固定された本体11を備えている。図2において本体11の上面には,内視鏡の内部と外部とを連通させる開口12が設けられている。本体11の内部には,本体11に対して周方向に回転可能な回転体13と,開口12を本体11の内部側から開閉させる弁体15とが設けられている。回転体13の回転と弁体15の移動は連動しており,弁体15は回転体13の回転に伴って軸方向(図2において上下方向)に沿って移動するようになっている。
本体11の内部には,回転体13との間をシールするためのOリング17が備えられている。回転体13は,このOリング17によって回転体13との間をシールした状態を維持しながら,上下方向に向いた中心軸Aを中心として,本体11の内部において回転することができる。
弁体15は,回転体13の中央部に設けられた軸穴20内において,中心軸Aに沿って配置されている。弁体15の上端部側は軸穴20の上方に突出しており,弁体15の上端部に形成された頭部25によって開口12を閉塞するようになっている。
頭部25は,環状に形成された弾性を有するOリング26を備えている。Oリング26は頭部25の外周に沿って設けられている。一方,開口12には,開口12の下縁部(内部側の縁部)に沿って,テーパ部27が設けられている。テーパ部27は,下方に向かうほど外周側に広がるように形成されている。このテーパ部27にOリング26を下方(内部側)から押し付けるようにして密着させることにより,本体11の内部の雰囲気と開口12より外側の雰囲気とを確実に遮断できるようになっている。
弁体15の外周面において,軸穴20内に配置された部分には,左ネジ状の雄ネジ部31が形成されている。一方,軸穴20の内周面には,雄ネジ部31と螺合する雌ネジ部32が形成されている。雄ネジ部31と雌ネジ部32は,中心軸Aを中心とし,上下方向を進行方向として左巻きになる巻き方向に沿って形成されている。即ち,雄ネジ部31を雌ネジ部32に対して上方からみて左方向に相対的に回転させると,雄ネジ部31が雌ネジ部32に対して相対的に下方に進むような巻き方向になっている。
弁体15の下端部側は軸穴20の下方に突出しており,コネクタ部5の内部空間に向けて配置されている。また,本体11の下端部には,弁体15の回転を規制する規制板41が設けられている。図3に示すように,弁体15の下端部側において,外周面の左右両側には,それぞれ平坦面42,42が設けられている。平坦面42,42は,弁体15の軸方向と平行に形成されている。一方,規制板41には略長方形状のガイド穴43が設けられており,弁体15の下端部はこのガイド穴43内を通るように配置され,ガイド穴43の縁部が各平坦面42,42に接触した状態になっている。従って,弁体15は周方向に回転できないようになっている。また,図2において各平坦面42,42をガイド穴43に沿って上下方向に摺動させながら,弁体15を昇降させることができる。
図2に示すように,弁体15には,弁体15の内部を貫通するように連通路45が備えられている。連通路45の一端は,雄ネジ部31より上方かつOリング26より下方において,弁体15の外周面に開口されている。連通路45の他端は,弁体15の下面に開口して,コネクタ部5の内部空間に連通している。従って,本体11の内部とコネクタ部5の内部とは,連通路45を介して連通した状態になっている。
本体11の外壁には,後述するアダプタ60の係合ピン62A,62Bをガイドするための2つの係合ピン誘導溝51A,51Bが開口されている。また,回転体13の外周面には,後述するアダプタ60の係合ピン62A,62Bを係合させるための2個の係合穴52A,52Bが設けられている。各係合穴52A,52Bは,それぞれ係合ピン誘導溝51A,51Bの内側に配置されている。
図4は,内圧調整装置10の斜視図を示している。図4に示すように,係合ピン誘導溝51Aは略L字状に形成されており,図4において上下方向に形成された縦誘導部56と,縦誘導部56の下端から本体11の外周方向に沿って形成された係合ピン保持部としての周方向誘導部57とを備えている。縦誘導部56の上端部は,本体11の上面に開口されている。さらに,本体11の上面において,縦誘導部56の上端部から中心側に向かって延びるように,上面開口部58が形成されている。周方向誘導部57は,上方からみて縦誘導部56から右回転方向に延びるように形成されている。なお,係合ピン誘導溝51Bは係合ピン誘導溝51Aと同様の形状を有するので,説明を省略する。
図4に示すように,係合穴52Aは,回転体13の外周面から中心側に向かって凹状に,また,上下方向に沿って形成されており,係合ピン誘導溝51Aの縦誘導部56及び周方向誘導部57とほぼ同じ高さに開口している。係合穴52Aの上端部は,回転体13の上面周縁に開口しており,上面開口部58に連通するようになっている。なお,係合ピン誘導溝51Bは係合ピン誘導溝51Aと同様の形状を有するので,説明を省略する。
図5は,内圧調整装置10の横断面図であり,係合ピン誘導溝51A,51Bの周方向誘導部57に沿って切断した状態を示している。図5に示すように,係合穴52Aを係合ピン誘導溝51Aの縦誘導部56に連通させたとき,係合穴52Bも,係合ピン誘導溝51Bの縦誘導部56に同時に連通するようになっている。
図6は,内圧調整装置10に接続されるアダプタ60の縦断面図を示している。アダプタ60は筒状になっており,一端には通気ホース61が接続され,他端は開口になっている。通気ホース61は図示しない加圧装置に接続されている。アダプタ60の他端部の内面には,2個の係合ピン62A,62Bが突設されている。また,アダプタ60の内周面に沿ってOリング63が備えられている。
次に,以上のように構成された内視鏡1の内圧調整装置10の操作方法を,一例として内視鏡1の気密検査を行う場合について説明する。先ず,アダプタ60が取り付けられていない通常状態の内圧調整装置10は,図2に示す閉塞状態になっている。弁体15は,頭部25によって開口12を閉塞する閉塞位置P1に配置されている。Oリング26は開口12のテーパ部27に内部側から密着させられている。従って,開口12が連通路45と連通せず,コネクタ部5の内部と外部とが連通していない状態になっている。回転体13の係合穴52A,52Bは,各係合ピン誘導溝51A,51Bの縦誘導部56及び上面開口部58に連通している。この閉塞状態の内圧調整装置10に,図7に示すように通気ホース61のアダプタ60を上方から被せるように装着する。即ち,アダプタ60の端部開口に内圧調整装置10の本体11が挿入されるようにし,アダプタ60の係合ピン62A,62Bを本体11の各係合ピン誘導溝51A,51Bの上面開口部58にそれぞれ通過させ,縦誘導部56及び回転体13の係合穴52A,52B内にそれぞれ上方から進入させる。これにより,各係合ピン62A,62Bを各係合穴52A,52Bに係合させ,アダプタ60と回転体13とを連結させることができる。また,Oリング63が本体11の外周面に密着して,アダプタ60と本体11の外周面との間が密閉される。
係合ピン62A,62Bを縦誘導部56の下端まで移動させたら,アダプタ60を上方からみて右回転方向(即ち,雄ネジ部31と雌ネジ部32の巻き方向と反対方向)に,中心軸Aを中心として回転させ,係合ピン62A,62Bを各係合ピン誘導溝51A,51Bの周方向誘導部57(図5参照)内に沿って移動させる。すると,係合穴52A,52Bが係合ピン62A,62Bと共に移動させられ,回転体13がアダプタ60と一体的に,右回転方向に回転させられる。図7において,回転体13を上方からみて右回転させると,規制板41によって回転が防止されている弁体15の雄ネジ部31に対して,雌ネジ部32が右回転する。即ち,雄ネジ部31が雌ネジ部32に対して相対的に左回転する。従って,雄ネジ部31が雌ネジ部32に対して下方に進行するように雌ネジ部32によってガイドされるので,弁体15が閉塞位置P1から本体11の内部側に向かって下降移動させられる。そして,弁体15の下降により,Oリング26が開口12のテーパ部27から離れ,開口12が開口させられる。
さらにアダプタ60を右回転させ,係合ピン62A,62Bを各係合ピン誘導溝51A,51Bの周方向誘導部57の先端部に当接するまで移動させ,係合穴52A,52Bがそれぞれ各係合ピン誘導溝51A,51Bの周方向誘導部57の先端部に連通した状態にする(図5において二点鎖線)。このとき,弁体15は,図8に示すように頭部25が開口12から離隔した開放位置P2に配置される。即ち,開口12が開かれ,開口12,本体11の内部空間及び連通路45を介して,コネクタ部5の外部と内部とが連通し,内圧調整装置10が開放状態になる。なお,係合ピン62A,62Bは,各係合ピン誘導溝51A,51Bの周方向誘導部57内に配置され,上方に移動しないように保持される。従って,係合ピン62A,62Bが係合穴52A,52Bから外れないように固定されるので,アダプタ60が内圧調整装置10から外れることを防止できる。
こうしてアダプタ60を介して通気ホース61を内圧調整装置10に接続したら,内視鏡1を水中に浸漬させ,図示しない加圧装置を駆動させて通気ホース61内に気体を供給して加圧する。通気ホース61から供給された気体は,アダプタ60内,開口12,本体11内及び連通路45を通過して,コネクタ部5の内部に供給される。コネクタ部5,コード部4,操作部3,挿入部2(図1参照)の各内部空間は互いに連通しているので,通気ホース61から気体が供給されることにより内視鏡1の内部全体が加圧される。そして,内視鏡1の表面に亀裂などがある場合は,そこから水中に気泡が放出される。従って,気泡の発生の有無により,亀裂などを発見することができる。
このようにして気密検査を行ったら,内視鏡1を水中から取り出し,アダプタ60を内圧調整装置10から取り外す。即ち,図8に示すように開放状態になっている内圧調整装置10において,アダプタ60を内圧調整装置10に取り付けたときの回転方向と逆方向に,上方からみて左回転方向(即ち,雄ネジ部31と雌ネジ部32の巻き方向と同じ方向)に回転させ,アダプタ60の係合ピン62A,62Bを本体11の各係合ピン誘導溝51A,51Bの周方向誘導部57(図5参照)に沿って移動させる。係合穴52A,52Bは係合ピン62A,62Bと共に移動させられ,回転体13がアダプタ60と一体的に左回転させられる。こうして回転体13を左回転させると,規制板41によって回転が防止されている弁体15の雄ネジ部31に対して雌ネジ部32が左回転する。即ち,雄ネジ部31が雌ネジ部32に対して相対的に右回転する。従って,雄ネジ部31が雌ネジ部32に対して上方に進行するように雌ネジ部32によってガイドされるので,弁体15が開放位置P2から上昇移動する。そして,図7に示すように,係合ピン62A,62Bを各係合ピン誘導溝51A,51Bの縦誘導部56まで移動させると,弁体15が閉塞位置P1に戻る。即ち,頭部25を開口12に移動させ,Oリング26を本体11の内部側からテーパ部27に密着させることにより,開口12が閉じられる。こうして,内圧調整装置10を閉塞状態に戻すことができる。係合ピン62A,62Bを縦誘導部56まで移動させたら,アダプタ60を内圧調整装置10から上昇させ,係合ピン62A,62Bを係合穴52A,52B,縦誘導部56,上面開口部58から抜き取る。こうして,アダプタ60を取り付けたときのみ,弁体15を昇降させて開口12を内部側から開閉することができ,内圧調整装置10を閉塞状態にしてから,アダプタ60を取り外すことができる。
なお,閉塞位置P2において,弁体15は,開口12の下縁部に沿って設けられたテーパ部27にOリング26の上部を当接させた状態になるので,弁体15が開口12より外側に移動することはない。従って,内視鏡1の内圧が外圧より高くなるような状況下で,弁体15が内部側から加圧されても,テーパ部27によってOリング26が確実に押さえられるので,開口12が開いてしまうことは無い。また,閉塞状態では,互いに螺合した雄ネジ部31と雌ネジ部32によって弁体15が確実に支持されているので,仮に弁体15が開口12の外側から押されたり,内視鏡1の内圧が外圧より低くなったりしても,弁体15が内部側に下降することを防止できる。このように,アダプタ60によって回転体13の回転操作を行うとき以外に弁体15が開口12から外れて開口してしまうことを防止でき,開口12を確実に閉塞することができる。従って,内圧調整装置10の信頼性を向上させることができる。
かかる内圧調整装置1によれば,弁体15を本体11の内部側から移動させて開口12を塞ぐようにし,Oリング26をテーパ部27に密着させた状態で閉塞する構成としたことにより,内視鏡1の内圧が外圧より高くなっても,Oリング26が開口12に押し付けられて離れないので,開口12が自然に開いてしまうことを防止できる。また,バネなどの付勢部材を用いず,回転体13の回転操作により弁体15を強制的に開閉する構成としたので,バネが引っ掛かったりして開口12を閉塞できなくなるおそれもない。従って,回転体13の回転操作により開口12を確実に開閉することができ,信頼性を高くすることができる。また,自然に開いてしまった開口12から液体や異物などが侵入して内視鏡1が破損されることを防止できる。
以上,本発明の好適な実施の形態の一例を示したが,本発明はここで説明した形態に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本実施の形態では,内圧調整装置10はコネクタ部5の外殻に設けられたものとしたが,かかる場所に設けられたものに限定されない。例えば,図1においてコネクタ部5には,先端部2aに設けたCCDなどの撮像素子の駆動電源や撮像素子の出力信号を伝送したりするための信号用ポート70が設けられているが,この信号用ポート70に取り付けられる防水キャップには,防水キャップに亀裂や隙間が存在しないか検査する際に通気ホースを接続して防水キャップ内に気体を供給するための内圧調整装置が設けられているものがある。このような信号用ポート用防水キャップの内圧調整装置にも,本発明を好適に適用することができる。
本実施の形態では,雄ネジ部31及び雌ネジ部32を左ネジ状とし,回転体13を右回転させることにより弁体15が内部側に向かって下降し,回転体13を左回転させることにより弁体15が開口12に向かって上昇する構成としたが,勿論,雄ネジ部31及び雌ネジ部32を右ネジ状(軸方向を進行方向として右巻きになる巻き方向)としても良い。この場合,回転体13を上方からみて左回転方向に(即ち,雄ネジ部31と雌ネジ部32の巻き方向と反対方向に)回転させることにより,弁体15を内部側に向かって下降させ,回転体13を右回転方向に(即ち,雄ネジ部31と雌ネジ部32の巻き方向と同じ方向に)回転させることにより,弁体15を開口12に向かって上昇させることができる。また,この場合,各係合ピン誘導溝51A,51Bにおける周方向誘導部57は,上方からみて縦誘導部56から左回転方向に延びるように形成すれば良い。かかる構成により,アダプタ60を取り付けるときはアダプタ60及び回転体13を左回転させることにより弁体12を下降させて開口12を開き,アダプタ60を取り外すときはアダプタ60及び回転体13を右回転させることにより弁体12を上昇させ開口12を閉じることができる。
本実施の形態では,軸穴20の内周面に雌ネジ部32を設け,弁体15の外周面に雄ネジ部31を設け,雌ネジ部32と雄ネジ部31の螺合により,回転体13と弁体15を連動させた構成としたが,回転体13と弁体15を連動させる構成は,かかるものに限定されない。例えば,軸穴20の内周面に,軸方向を進行方向として左巻きになる巻き方向に沿ってガイド溝を形成し,弁体15の外周面に,ガイド溝内で移動可能なピンを突設させるようにしても良い。この場合も,回転体13を右回転させると,弁体15のピンが回転体13のガイド溝にガイドされて下方に移動されるので,弁体15を下降させることができる。一方,回転体13を左回転させると,弁体15のピンが回転体13のガイド溝にガイドされて上方に移動されるので,弁体15を上昇させることができる。
本実施の形態では,加圧装置に接続された通気ホース61のアダプタ60によって回転体13を回転させ,アダプタ60を内圧調整装置10に取り付けることとしたが,アダプタはかかるものに限定されない。例えば,一端を開口させて大気に開放させたアダプタや,多孔質部材を備えたアダプタなどであっても良い。
本発明は,内視鏡のコネクタ部などに設けられる内圧調整装置に適用できる。
内視鏡の構成を説明する説明図である。 内圧調整装置の縦断面図である。 内圧調整装置の底面図である。 内圧調整装置の斜視図である。 図2におけるB−B線による内圧調整装置の横断面図である。 アダプタの縦断面図である。 閉塞状態の内圧調整装置の縦断面図である。 開放状態の内圧調整装置の縦断面図である。
符号の説明
1 内視鏡
5 コネクタ部
10 内圧調整装置
11 本体
12 開口
13 回転体
15 弁体
20 軸穴
31 雄ネジ部
32 雌ネジ部
41 規制板
45 連通路
60 アダプタ
52A,52B 係合穴
51A,51B 係合ピン誘導溝
62A,62B 係合ピン

Claims (3)

  1. 内視鏡の内部と外部を連通させて内圧を調整する内圧調整装置であって,
    内視鏡の内部と外部とを連通させる開口を設けた本体と,
    前記本体に対して回転可能な回転体と,
    前記本体の内部において移動することにより前記開口を本体の内部側から開閉させる弁体とを備え,
    前記回転体の回転と前記弁体の移動を連動させ,
    前記回転体を一方の回転方向に回転させ,前記弁体を前記開口に移動させて本体の内部側から密着させることにより,前記開口を閉じ,
    前記回転体を他方の回転方向に回転させ,前記弁体を本体の内部側に移動させることにより,前記開口を開く構成としたことを特徴とする,内視鏡の内圧調整装置。
  2. 前記回転体に,アダプタに設けた係合ピンを係合させる係合穴を設け,
    前記アダプタと前記回転体を係合させ,前記アダプタを回転させることにより,前記回転体を回転させる構成とし,
    前記本体に,前記開口を開いたとき前記係合ピンを前記係合穴から外れないように保持する係合ピン保持部を設けたことを特徴とする,請求項1に記載の内視鏡の内圧調整装置。
  3. 前記回転体の内面に雌ネジ部を設け,
    前記弁体の外面に,前記雌ネジ部と螺合する雄ネジ部を設け,
    前記雄ネジ部に対して前記雌ネジ部を回転させることにより,前記雄ネジ部を移動させることを特徴とする,請求項1又は2に記載の内視鏡の内圧調整装置。
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