JP2015053978A - 内視鏡通気口金 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部の圧力が内視鏡内部の圧力よりも低いときに内視鏡内外を連通するとともに、外部の圧力が内視鏡内部の圧力より高いときにも内視鏡内外を連通する内視鏡通気口金を提供する
【解決手段】内視鏡2を構成する内視鏡コネクタ16に設けられ、漏水検査装置から延出する管路が接続される口金本体21と、口金本体21内に設けられる弁体24と、を備える内視鏡通気口金20は、弁体24に、内視鏡外部の圧力が内視鏡内部の圧力より高い状態、及び、内視鏡内部の圧力が内視鏡外部の圧力より高い状態において、内視鏡2の内外を連通し、内視鏡外部の圧力と内視鏡内部の圧力とが同圧である状態においては水密を保持する連通機構を設けている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡に設けられた内視鏡通気口金に関する。
内視鏡は、胃、大腸などの体管内に挿入される挿入部と、この挿入部の基端側に設けられた操作部と、この操作部の側部から延出するユニバーサルコードとを備えて主に構成されている。ユニバーサルコードの基端部には内視鏡コネクタが設けられている。内視鏡コネクタは、光源装置、カメラコントロールユニット等、外部装置に接続される。
内視鏡の操作部、或いは、内視鏡コネクタには、漏水検査の際に挿入部及び操作部等の内視鏡内部に空気を送気するための通気口金が設けられているものがある。通気口金は、通常閉塞状態であって、漏水検査の際、気体を供給する漏水検査装置から延出する管路を接続することによって開放され、送気を行って加圧することによって水密試験を行える。
また、通気口金には内視鏡内部を大気に開放する連通キャップが着脱自在である。連通キャップは、内視鏡を陰圧下に放置する際、例えば内視鏡を滅菌処理する、或いは、内視鏡を航空機輸送する場合等において、湾曲部の外周を構成する湾曲ゴム等が膨張されて破裂することを防止するために装着される。
しかし、連通キャップを付け忘れることによって湾曲ゴム等が膨張し、破裂する虞れがある。
特許文献1には、内視鏡を陰圧下に放置する際、連通キャップを付け忘れても膨張、破裂を防止できる内視鏡装置が示されている。この内視鏡装置においては、内視鏡に、圧力調整部として内視鏡の外部の圧力が内視鏡内部の圧力より低いときに開いて内視鏡内外を連通する、逆止弁を設けている。
2004−216174号公報
しかしながら、滅菌処理終了後、内視鏡内部空間は、陰圧である。このため、特許文献1の内視鏡においても、滅菌処理の際、逆止弁を有する口金に圧力を調整するための開放キャップを取り付け、滅菌処理終了後、開放キャップを取り外す際に弁を押し下げて内視鏡内部を大気に対して開放して内視鏡内部圧力と大気圧とを略同圧に戻すようにしていた。
したがって、作業者は、開放キャップを付け忘れた場合、滅菌処理終了後に陰圧の内視鏡内部を大気に開放するために開放キャップを取り付け、取り外す必要が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、外部の圧力が内視鏡内部の圧力よりも低いときに内視鏡内外を連通するとともに、外部の圧力が内視鏡内部の圧力より高いときにも内視鏡内外を連通する内視鏡通気口金を提供することを目的にしている。
本発明の一態様の内視鏡通気口金は、内視鏡を構成する内視鏡構成部材に設けられ、漏水検査装置から延出する管路が接続される口金本体と、前記口金本体内に設けられる弁体と、を備える内視鏡通気口金であって、前記弁体に、内視鏡内部の圧力が内視鏡外部の圧力より高い状態、及び、内視鏡外部の圧力が内視鏡内部の圧力より高い状態において、内視鏡の内外を連通し、内視鏡外部の圧力と内視鏡内部の圧力とが略同圧である状態においては水密を保持する連通機構を設けている。
本発明によれば、外部の圧力が内視鏡内部の圧力よりも低いときに内視鏡内外を連通するとともに、外部の圧力が内視鏡内部の圧力より高いときにも内視鏡内外を連通する内視鏡通気口金を実現できる。
通気口金を内視鏡コネクタに備える内視鏡と、カメラコントロールユニットとを備える内視鏡装置を説明する図 通気口金の構成、及び通気口金の作用を説明する図であって内視鏡外部圧力と内視鏡内部圧力とが略同圧である状態における第1弁部材と第2弁部材とを説明する図 通気口金の作用を説明する図であって内視鏡内部の圧力が内視鏡外部の圧力より高い状態における第1弁部材と第2弁部材とを説明する図 通気口金の作用を説明する図であって内視鏡外部の圧力が内視鏡内部の圧力より高い状態における第1弁部材と第2弁部材とを説明する図 他の構成の弁体を備える通気口金の構成及び作用を説明する図 第1弁部材と第2弁部材と多孔室膜部材とを備える通気口金の構成及びその作用を説明する図 第1弁部材及び第2弁部材の動作と通気口金の作用の関係を説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように内視鏡装置1は、内視鏡2と、外部装置である例えばカメラコントロールユニット(以下、CCUと記載する)3と、モニタ(不図示)と、を有して構成される。
内視鏡2は、挿入部4と、操作部5と、ユニバーサルケーブル6と、を有して構成されている。挿入部4は、観察対象部位へ挿入される細長な長尺部材である。挿入部4は、先端部7と、湾曲部8と、可撓管部9とを連設して構成されている。
操作部5は、把持部5aを備え、把持部5aは挿入部4の基端部に連設している。操作部5には、湾曲操作部11、各種スイッチ12、送気送水ボタン13、吸引ボタン14などが設けられている。
湾曲操作部11は、湾曲部8の湾曲操作を行うための例えば上下操作ノブ11a及び左右操作ノブ11bを有している。スイッチ12は、例えば、レリーズスイッチ、フリーズスイッチ、及び、通常観察と蛍光観察との切替を行うための観察モード切替スイッチ等である。なお、符号15は処置具挿入口である。
ユニバーサルケーブル6は、操作部5の側部より延出している。ユニバーサルケーブル6の端部には内視鏡コネクタ16が設けられている。内視鏡コネクタ16からは信号伝達ケーブル17が延出されている。ケーブル端部にはCCU3に着脱自在な電気コネクタ18が設けられている。本実施形態において、内視鏡構成部材である内視鏡コネクタ16の外表面には通気口金20が設けられている。
なお、通気口金20を内視鏡構成部材である操作部5の外表面に設ける構成であってもよい。
図2−図4を参照して通気口金20の構成及び作用を説明する。
図2に示すように通気口金20は、内視鏡コネクタ16が取り付けられる口金本体21と、口金本体21内に設けられる回転リング22、摺動部材23、弁体24、軸体25、第1弁部材26、第2弁部材27、押圧リング28、保持部材29、及びコイルスプリング30と、を備えて主に構成されている。弁体24、軸体25、第1弁部材26、第2弁部材27、押圧リング28、保持部材29、及びコイルスプリング30は、連通機構を構成する。
口金本体21は、段付きパイプであって、内視鏡内部と外部とを連通する段付貫通孔21hを備えている。太径な一端部は、エアー口金が取り付けられるエアー口金取付部21cとして構成されている。エアー口金取付部21cの外周面からカムピン31が突出している。
なお、エアー口金は、図示しない漏水検査装置から延出されている管路である送気チューブの先端に設けられている。カムピン31は、エアー口金のカム溝に係入される。
口金本体21の細径な他端部は、固定部21bである。固定部21bには雄ネジ部が設けられている。符号32は、締結用雌ネジである。締結用雌ネジ32は、内視鏡コネクタ16に形成された内視鏡内部と外部とを連通する取付孔16hから突出された固定部21bに螺合固定される。
この結果、口金本体21は、内視鏡コネクタ16に取り付けられる。
符号51は、第1Oリングであって、締結用雌ネジ32と本体下段部21dとで形成された周状凹部21fに配置されて、口金本体21と取付孔16hとの間の水密を保持する。
なお、取付孔16hの内視鏡外部側開口(以下、外部開口と略記する)の稜線及び内視鏡内部側開口(以下、内部開口と略記する)の稜線には、図示は省略しているが、面取りが施してある。
回転リング22は、環状部材であって、先端部21fに形成された凹部の底面である本体上段部21u上に回動自在に配置されている。回転リング22の内周面側には予め定めた形状のカム溝22g1と、周溝22g2が形成されている。
周溝22g2には第2Oリング52が配置される。第2Oリング52は、回転リング22と摺動部材23との間の水密を保持する。
摺動部材23は、細長なパイプ形状であって、回転リング22の貫通孔22h内及び口金本体21の段付貫通孔21h内に挿通配置される。摺動部材23の一端部側は、フランジ部23fであって、回転リング22の一端面に近接または載置される。摺動部材23は、口金本体21に対して図示されていない例えば固定ネジによって一体に固定されている。
摺動部材23の一端部側側面にはカムピンとなる雄ネジ33の頭部が突出して配置される貫通孔で構成された側孔23sが形成されている。一方、摺動部材23の他端部側面には第3Oリング53が配置される周溝23gが形成されている。第3Oリング53は、口金本体21と摺動部材23との間の水密を保持する。
符号23Sは、収納空間であり、符号23hは連通孔である。
連通孔23hは、摺動部材23の長手軸に沿って形成され、収納空間23Sと他端面側の外部とを連通する。収納空間23Sには、連通機構を主に構成する弁体24が摺動自在に配設され、弁体24内には軸体25が摺動自在に設けられている。
弁体24は、第1空間24S1と第2空間24S2とを連通する第1通気孔24h1及び第2通気孔24h2と、ネジ穴24fと、周溝24gと、を備えて主に構成されている。
周溝24gには、第4Oリング54が配置される。第4Oリング54は、収納空間23Sを構成する内面に形成された斜面に密着して摺動部材23と弁体24との間の水密を保持している。
ネジ穴24fは、雌ネジ部を有し、雄ネジ33が螺合配置される。ネジ穴24fは、側孔23sに対向するように弁体24の外周面に形成されている。
第1空間24S1は、第1通気孔24h1及び第2通気孔24h2の外部開口側に設けられ、斜面を有している。第2空間24S2は、第1通気孔24h1及び第2通気孔24h2の内部開口側に設けられ、平面を有している。
第1通気孔24h1は、一つであり、軸体25が摺動自在に配置される。第2通気孔24h2は、第1通気孔24h1の周囲に等間隔、例えば120度間隔で3つ形成されている。なお、第2通気孔24h2の数は、3つに限定されるものでは無く、3つ以下であってもそれ以上であってもよい。
軸体25は、一端側にフランジ部25fを備え、フランジ部25fに対設して周溝25gを構成する周状凸部25bを備えている。周溝25gには第1弁部材26が配置される。第1弁部材26は、Oリングであり、第1空間24S1の斜面に密着して第1通気孔24h1の外部開口側の開口を閉塞する。
軸体25の他端部には雄ネジ部25mが設けられている。雄ネジ部25mには保持部材29が螺合固定されるようになっている。
保持部材29は、大径部と小径部とを有する凸字形状であって、中央穴を有する。保持部材29の凸部にはスプリング30の他端側が係入配置される。中央穴には雌ネジ部29fが設けられ、雄ネジ部25mが螺合する。
第2弁部材27は、予め定めた厚み寸法で予め定めた弾性力を有するリング形状の弾性部材である。第2弁部材27は、第2空間24S2の平面に密着して第2通気孔24h2の内部開口側の開口を閉塞する。
第2弁部材27の中央貫通孔の外径は、第1通気孔24h1の内径より予め定めた寸法大径である。この結果、第2弁部材27によって第1通気孔24h1の内部開口側の開口が閉塞されることを防止している。
押圧リング28は、大径部と小径部とを有する凸字形状であって、中央貫通孔を有する。押圧リング28の凸部にはスプリング30の一端側が係入配置される。中央貫通孔の外径は、第1通気孔23h1の内径より予め定めた寸法大径である。この結果、押圧リング28は、軸体25に対してスムーズに摺動する。
なお、第2弁部材27は、押圧リング28に例えば接着で一体に固定されている。
保持部材29は、軸体25の他端部が第1通気孔24h1から突出された状態で、且つ、突出された軸体25に第2弁部材27、押圧リング28、及びコイルスプリング30を摺動自在に配置した状態で螺合される。
コイルスプリング30は、保持部材29の凸部に他端側を配置して押圧リング28の凸部に一端側を配置して直立状態に配置されている。そして、コイルスプリング30の一面側は、押圧リング28の太径部の他面側に当接配置され、コイルスプリング30の他面側は保持部材29の太径部の一面側に当接配置されている。
コイルスプリング30は、予め定めた付勢力を有して以下に示すように弁部材26、27を動作させるように構成されている。
具体的に、内視鏡外部の圧力と内視鏡内部の圧力とが同圧、或いは、該内部と該外部とが予め定めた圧力差内である場合、図2に示すようにコイルスプリング30の付勢力によって、第1弁部材26は、第1通気孔24h1の外部開口側の開口を閉塞し、第2弁部材27は第2通気孔24h2の内部開口側の開口を閉塞した状態になる。この結果、内視鏡内部と外部とが連通すること無く水密状態に保持される。
一方、内視鏡内部の圧力が内視鏡外部の圧力より予め設定された圧力より高くなった場合、図3に示すように第1弁部材26を有する軸体25及び軸体25に一体な保持部材29は、コイルスプリング30の付勢力に抗して押し上げられて、第1通気孔24h1の外部開口側の開口が開放される。一方、第2弁部材26は、コイルスプリング30の付勢力によって、第2通気孔24h2の内部開口側の開口を閉塞した状態に保持される。
また、内視鏡外部の圧力が内視鏡内部の圧力より予め設定された圧力より高くなった場合、図4に示すように第2弁部材27及び押圧リング28は、コイルスプリング30の付勢力に抗して押し下げられて、第2通気孔24h2の内部開口側の開口が開放される。一方、第1弁部材26は、コイルスプリング30の付勢力によって、第1通気孔24h1の外部開口側の開口を閉塞した状態に保持される。
上述した通気口金20を備える内視鏡の作用を説明する。
本実施形態の通気口金20を備えている内視鏡2を航空機輸送する場合、内視鏡2は、連通キャップを装着すること無く陰圧下に放置される。この陰圧下において、内視鏡内部の圧力が内視鏡外部の圧力より予め設定した圧力より高くなると、上述したように第1通気孔24h1の外部開口側の開口が開放されて、湾曲部8の外周を構成する湾曲ゴム等が膨張されて破裂することが防止される。
一方、本実施形態の通気口金20を備えている内視鏡2をオートクレーブ滅菌(滅菌処理)する場合も、連通キャップを装着すること無く、内視鏡2をチャンバー内に放置される。放置された内視鏡2は、チャンバー内圧力が大気圧よりも予め定めた圧力値だけ低いプレバキューム工程、チャンバー内圧力が大気圧よりも予め定めた圧力値だけ高い高圧蒸気滅菌工程、チャンバー内圧力が大気圧よりも予め定めた圧力値だけ低い乾燥工程を経てオートクレーブ滅菌処理される。
プレバキューム工程においては、内視鏡内部の圧力が内視鏡外部の圧力より高くなる。このとき、第1通気孔24h1の外部開口側の開口だけが開放されて、湾曲部8の外周を構成する湾曲ゴム等が膨張されて破裂することが防止される。
高圧蒸気滅菌工程においては、内視鏡外部の圧力と内視鏡内部の圧力差が、予め定めた圧力差内になる。このとき、第1弁部材26が第1通気孔24h1の外部開口側の開口を閉塞し、且つ、第2弁部材27が第2通気孔24h2の内部開口側の開口を閉塞する。この結果、内視鏡内部が水密状態に保持される。
乾燥工程においては、内視鏡内部の圧力が内視鏡外部の圧力より高くなる。このとき、第1通気孔24h1の外部開口側の開口だけが開放されて、湾曲部8の外周を構成する湾曲ゴム等が膨張されて破裂することが防止される。
オートクレーブ滅菌終了後、内視鏡2は、大気中に放置される。このとき、内視鏡外部の圧力が内視鏡内部の圧力より高くなる。このとき、第2通気孔24h2の内部開口側の開口だけが開放されて、内視鏡内部と外部とが連通されて内視鏡内部圧力と大気圧とが略同圧になる。
なお、図示されていないエアー口金を通気口金20の口金本体21に取り付ける際、作業者は、エアー口金のカム溝内にカムピン31を配置し、口金本体21をカム溝に沿って回転させる。すると、弁体24が摺動部材23に対して図中上方に移動されて従来の内視鏡と同様な通気状態、すなわち、第1弁部材26、第2弁部材27によって流体の供給が妨げられること無く水密試験可能状態になる。
このように、本実施形態の通気口金20を備えた内視鏡2によれば、連通キャップを装着すること無く、内視鏡2を陰圧下に放置した場合であっても、湾曲部8の外周を構成する湾曲ゴム等が膨張されて破裂することを防止ることができると共に、陰圧下に放置された内視鏡2を再び大気中に放置した場合には、内視鏡内部圧力と大気圧とを略同圧にすることができる。
この結果、キャップの付け忘れによる内視鏡の破損を防止することができると共に、作業性を向上させて取り扱いが容易になる。
なお、図5に示すように弁体24に第2通気孔24h2を形成する代わりに第2通気孔24h3を形成して、内視鏡内部側の開口を平面ではなく側面に設け、その側面に第2弁部材42を設けるようにして、上述した実施形態と同様の構成及び作用を得るようにしてもよい。
具体的に、第2弁部材42は、第2弁機構部40に設けられている。第2弁機構部40は、円形或いは角形のパイプ部材41と、第2弁部材42と、Oリング43と、を備えて構成されている。
パイプ部材41は、弁体24の平面に例えば接着によって一体固定される。第2弁部材42は、予め定めた厚み寸法で予め定めた弾性力を有するL字形状の弾性部材である。第2弁部材42は、パイプ部材41の内面に接着によって一体固定されている。Oリング43は、パイプ部材41の当接面と第2通気孔24h3の開口周りとの間の水密を保持する。
図に示すように第2弁部材42は、通常、弾性力によって実線に示すように第2通気孔24h3の内視鏡内部側側面開口を塞ぐように構成されている。そして、第2弁部材42は、内視鏡外部の圧力が内視鏡内部の圧力より予め設定された圧力より高くなった場合、破線に示すように弾性変形されて第2通気孔24h2の内部開口側の開口が開放される。
この結果、上述した実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
また、図6に示す通気口金20Aを構成して、上述した実施形態と同様の構成及び作用を得るようにしてもよい。なお、上述した実施形態と同様の構成部材には同符号を付して説明を省略する。
図6に示すように通気口金20Aは、口金本体21と、口金本体21内に設けられる回転リング22、摺動部材23、弁体61、多孔質膜62、固定部材63、第1弁部材64、及び第2弁部材65を備えて主に構成されている。
弁体61は、段付貫通孔61hと、周溝24gと、を備えて主に構成されている。段付貫通孔61hは、凹部61h1と、該凹部61h1と他端側外部とを連通する連通孔61h2とを有している。
凹部61h1の底面には、多孔質膜62が載置され、多孔質膜62が配設された凹部61h1には固定部材63が例えば螺合によって固定される。連通孔61h2の他端開口側には取付部61a、及び逃がし凹部61bが形成されている。
多孔質膜62は、液体を透過せず、気体のみが内視鏡の内外を相互に透過できるように構成されている。多孔質膜62は、リング形状であって、連通孔61h2の内径より大径な径寸法の中央貫通孔を備えている。
固定部材63は、リング形状の例えば雌ネジであって、中央貫通孔の内径よりも大径な径寸法の通気口を備えている。
第1弁部材64は、予め定めた厚み寸法で予め定めた弾性力を有するL字形状の弾性部材であって、支持部64a、当接部64b、及び貫通孔64cを備えて構成されている。
支持部64aは、連通孔61h2の取付部61aに例えば接着によって一体に固定されている。この固定状態において、当接部64bは、逃がし凹部61bの底面に弾性力によって密着配置されるように構成されている。貫通孔64cは、連通孔61h2と収納空間23Sとを連通する。
第2弁部材65は、予め定めた厚み寸法で予め定めた弾性力を有する板状の弾性部材である。第2弁部材65は、第1弁部材64に一端部側が固定支持され、弾性力によって貫通孔64cを閉塞する。
ここで、弁部材64、65の作用を説明する。
内視鏡外部の圧力と内視鏡内部の圧力とが同圧、或いは、該内部と該外部とが予め定めた圧力差内である場合、図7の(A)に示すように第1弁部材64は、連通孔61h2の外部開口側の開口を閉塞する。一方、第2弁部材65は第1弁部材64の貫通孔64cを閉塞した状態になる。
一方、内視鏡内部の圧力が内視鏡外部の圧力より予め設定された圧力より高くなった場合、図7の(B)に示すように第1弁部材64は、第2弁部材65が第1弁部材64の貫通孔64cを閉塞した状態で、支持部64aを支点に弾性力に抗して多孔質膜62側に押し曲げられて当接部64bが逃がし凹部61bの底面から離間されて、連通孔61h2の外部開口側の開口が開放される。
また、内視鏡外部の圧力が内視鏡内部の圧力より予め設定された圧力より高くなった場合、図7の(C)に示すように第1弁部材64は、弾性力によって底面に密着配置されて連通孔61h2の外部開口側の開口を閉塞し続ける一方、第2弁部材65は、固定支持子部を支点に弾性力に抗して内視鏡内部側に押し曲げられて、貫通孔64cが開放される。
この結果、確実に液体が内視鏡内部空間に浸入することを常時防止した上で、上述した実施形態と同様な作用効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態においては、多孔質膜62及び弁部材64、65を設けて通気口金20Aを構成するとしている。しかし、多孔質膜62だけを設けて通気口金を構成する、或いは、多孔質膜62を不要にして弁部材64、65だけを設けて通気口金を構成するようにしてもよい。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…内視鏡装置 2…内視鏡 3…カメラコントロールユニット 4…挿入部 5…操作部
5a…把持部 6…ユニバーサルケーブル 6…ユニバーサルケーブル 7…先端部
8…湾曲部 9…可撓管部 11…湾曲操作部 11a…上下操作ノブ
11b…左右操作ノブ 12…スイッチ 13…送気送水ボタン 14…吸引ボタン
15…処置具挿入口 16…内視鏡コネクタ 16h…取付孔 17…信号伝達ケーブル
18…電気コネクタ 20、20A…通気口金 21…口金本体 21a…先端部
21b…固定部 21c…エアー口金取付部 21d…本体下段部 21f…周状凹部
21h…段付貫通孔 21u…本体上段部 22…回転リング 22g1…カム溝
22g2…周溝 22h…貫通孔 23…摺動部材 23S…収納空間
23f…フランジ部 23g…周溝 23h…連通孔 23s…側孔 24…弁体
24S1…第1空間 24S2…第2空間 24f…ネジ穴 24g…周溝
24h1…第1通気孔 24h2、24h3…第2通気孔 25…軸体 25b…周状凸部
25f…フランジ部 25g…周溝 25m…雄ネジ部 26…第1弁部材
27…第2弁部材 28…押圧リング 29…保持部材 29f…雌ネジ部
30…コイルスプリング 31…カムピン 32…締結用雌ネジ 33…雄ネジ
40…弁機構部 41…パイプ部材 42…弁部材 43…Oリング 61…弁体
61a…取付部 61b…凹部 61h…段付貫通孔 61h1…凹部 61h2…連通孔
62…多孔質膜 63…固定部材 64…第1弁部材 64a…支持部 64b…当接部
64c…貫通孔 65…第2弁部材

Claims (3)

  1. 内視鏡を構成する内視鏡構成部材に設けられ、漏水検査装置から延出する管路が接続される口金本体と、前記口金本体内に設けられる弁体と、を備える内視鏡通気口金において、
    前記弁体に、内視鏡外部の圧力が内視鏡内部の圧力より高い状態、及び、内視鏡内部の圧力が内視鏡外部の圧力より高い状態において、内視鏡の内外を連通し、内視鏡外部の圧力と内視鏡内部の圧力とが同圧である状態においては水密を保持する連通機構を設けていることを特徴とする内視鏡通気口金。
  2. 前記連通機構は、
    前記弁体の長手軸方向に設けられた第1通気孔と、前記第1通気孔の周囲に少なくとも1つ設けられた第2通気孔と、
    前記第1通気孔内に摺動自在に配置される棒体と、
    前記棒体の一端側に設けられ、内視鏡外部の圧力が内視鏡内部の圧力より高い状態及び前記内視鏡外部の圧力と内視鏡内部の圧力とが同圧である状態において前記第1通気孔の内視鏡外部側開口を閉塞する第1弁部材と、
    前記棒体に摺動自在に配置され、内視鏡内部の圧力が内視鏡外部の圧力より高い状態及び前記内視鏡外部の圧力と内視鏡内部の圧力とが同圧である状態において前記第2通気孔の内視鏡内部側開口を閉塞する第2弁部材が一面側に設けられる押圧リングと、
    前記環状部材の他面側に一面側が当接配置され、前記棒体の他端側に固設された環状の保持部材の一面側に他面側が配置されて、前記棒体及び前記押圧リングを予め定め力量で付勢する付勢部材と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡通気口金。
  3. 前記連通機構は、
    前記弁体の長手軸方向に設けられた弁体貫通孔と、
    前記貫通孔の内視鏡外部側開口に設けられた雌ネジ部を有し、該貫通孔の径寸法より大径な凹部の底面に配置される多孔室膜部材と、
    前記凹部に螺合固定されて前記多孔室膜部材を固定保持する、前記多孔室膜を通じて前記弁体貫通孔に連通する固定部材貫通孔を有する、固定部材と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡通気口金。
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