JP4060096B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の挿入部(体腔に挿入する細長い部分)の先端部には、湾曲部が設けられている。湾曲部は、挿入部の基端側に設置された操作部から湾曲方向および湾曲度合いを遠隔操作可能になっている。この湾曲部は、互いに回動自在に連結された多数の節輪と、該節輪の外周に被覆された外皮(湾曲ゴム)とを有しており、挿入部内に配設されたワイヤーが牽引されることにより、湾曲方向および湾曲度合いを調節することができるようになっている。
【0003】
また、内視鏡は、感染等を予防するため、使用する都度、消毒・滅菌を行う必要がある。この消毒・滅菌を水蒸気滅菌により行うオートクレーブ装置が知られている。
【0004】
このオートクレーブ装置においては、内視鏡を収容した滅菌槽内を排気してほぼ真空(減圧状態)にした後、滅菌槽内に高温高圧の水蒸気を充填する。内視鏡の内部にこの水蒸気が侵入すると、故障の原因となるため、内視鏡は、その内部が気密的に密閉され、水蒸気が侵入しないようになっている。しかしながら、滅菌槽内を減圧する際には、内視鏡の内部が常圧のままであると、内視鏡の内外の圧力差によって前記湾曲部の外皮等が膨張し、破裂したり伸展したりして損傷してしまうため、内視鏡の内部もほぼ真空(減圧状態)にする必要がある。このため、従来、内視鏡の内部から外部へのみ一方通行に気体を通過させる逆止弁を設けている。これにより、滅菌槽内が減圧されるのに伴なって、内視鏡内部の空気がこの逆止弁を通って自動的に外部に排出され、内視鏡内部も同時に減圧されるようになっている。
【0005】
しかしながら、前記逆止弁では、滅菌槽内が減圧されたときに内視鏡の内部圧力が滅菌槽内の圧力にできるだけ近い圧力まで減圧されるようにするため、逆止弁を閉じるバネの力を可能な限り弱く設定する必要がある。このため、逆止弁のOリング(封止部材)に洗浄液(消毒液)のカスや、ゴミ等が付着すると、逆止弁が完全に閉まらずに隙間を生じ、水蒸気滅菌時の加圧蒸気が内視鏡の内部に侵入する場合があった。これにより、侵入した水分が原因となって、内視鏡の機能低下や故障を生じ易いという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、水蒸気滅菌時の加圧蒸気が内視鏡の内部に侵入するのを確実に防止することができる内視鏡を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(5)の本発明により達成される。
【0008】
(1) 内視鏡の内外を連通する開状態と、前記内視鏡の内外を遮断する閉状態とになる通気弁と、
前記通気弁の通気路に、前記内視鏡の内部を吸引して減圧する吸引手段の吸引路を接続可能な接続部と、
前記通気弁の開閉状態を操作する操作手段とを備え、
前記通気弁は、前記通気路内に設置され、前記通気路を閉塞する閉の位置と、前記通気路を閉塞しない開の位置とに変位可能な弁体と、前記弁体を前記開の位置から前記閉の位置に変位するように付勢する付勢部材とを有し、前記付勢部材の付勢力は、前記内視鏡の内部がほぼ真空の状態で水蒸気滅菌を行った際、前記内視鏡の内外の圧力差がもたらす力が前記弁体に作用しても前記通気弁が閉状態を維持するような大きさになっており、
前記操作手段は、基部と、操作部と、該操作部での操作により前記基部に対し変位する変位部とを有し、前記変位部が前記付勢部材の付勢力に抗して前記弁体を前記閉の位置から前記開の位置に押圧移動することにより前記通気弁を閉状態から開状態にするよう構成されていることを特徴とする内視鏡。
【0009】
これにより、水蒸気滅菌時の加圧蒸気が内視鏡の内部に侵入するのを確実に防止することができる内視鏡を提供することができる。
【0010】
) 前記変位部は、前記基部に対しネジの螺合により回転可能に設置されており、前記操作部での操作によって回転することにより前記基部に対し前記ネジの軸方向に変位する上記()に記載の内視鏡。
これにより、簡単な操作で確実に通気弁の開閉を選択することができる。
【0011】
) 光源装置に着脱可能に装着される差込部を備え、前記通気弁は、前記差込部に設けられている上記(1)または(2)に記載の内視鏡。
これにより、通気弁が内視鏡の使用の邪魔にならないようにすることができる。
【0012】
) 前記接続部と前記操作手段とは、前記内視鏡の本体に対し着脱可能に装着されるアダプタに設置されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の内視鏡。
【0013】
これにより、内視鏡の使用時には、接続部と操作手段とが設置されたアダプタを取り外すことができ、軽量化が図れ、操作性が向上する。
【0014】
) 前記アダプタは、ほぼキャップ状をなし、前記通気弁に被せるように装着され、前記接続部は、その内腔が前記アダプタの内腔に連通するように設置されており、前記アダプタを前記通気弁に装着した状態で、前記接続部の内腔と前記通気路とが前記アダプタの内腔を介して連通する上記()に記載の内視鏡。
これにより、簡単な構造で上記効果を達成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内視鏡を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の内視鏡の実施形態を示す平面図、図2は、図1中のX−X線断面図、図3は、図1に示す内視鏡における通気弁にアダプタを装着した状態を示す断面図、図4は、図3中のY−Y線断面図、図5〜図8は、それぞれ、図1に示す内視鏡における通気弁にアダプタを装着した状態を示す断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1中の右側を「基端」、左側を「先端」、図2、図3および図5〜図8中の上側を「上端」、下側を「下端」と言う。
【0020】
図1に示す内視鏡(ファイバースコープ)1は、可撓性を有する長尺の挿入部可撓管11と、該挿入部可撓管11の先端側に設けられた湾曲部12と、挿入部可撓管11の基端側に設けられ、術者が把持して内視鏡1全体を操作する操作部13と、該操作部13の基端側に設けられ、被写体の像を直接観察する接眼部14と、光源装置(図示せず)に着脱可能に装着される差込部16と、操作部13と差込部16とを接続する可撓性を有する長尺の接続部可撓管15と、差込部16に設けられた通気弁2および内圧表示手段3と、通気弁2に対し着脱可能に装着されるアダプタ4とを備えている。以下、各部の構成について説明する。
【0021】
挿入部可撓管11と湾曲部12とは、生体の管腔内に挿入する挿入部を構成するものである。挿入部可撓管11および湾曲部12の内部(中空部)には、例えば、光ファイバー、電線ケーブル、ケーブル、またはチューブ類等の内蔵物(図示せず)が配置、挿通されている。
【0022】
挿入部可撓管11と接続部可撓管15とは、それぞれ、中空部を有する(管状の)芯材の外周を外皮で被覆した内視鏡用可撓管で構成されている。内視鏡用可撓管の外皮は、例えば各種ゴム材料等の弾性材料や合成樹脂材料等で構成されている。
【0023】
湾曲部12は、通常、互いに回動自在に連結された複数(多数)の節輪と、該節輪の外周に被覆された網状管と、該網状管の外周に被覆された外皮とで構成されており、湾曲可能になっている。この湾曲部12の外皮(湾曲ゴム)は、例えば各種ゴム材料等の柔軟な弾性材料で構成されている。
【0024】
操作部13には、操作レバー17が設置されている。この操作レバー17を操作すると、挿入部可撓管11内に配設されたワイヤー(図示せず)が牽引されて、湾曲部12が2方向(または4方向)に湾曲し、その湾曲方向および湾曲度合いを遠隔操作することができる。
【0025】
差込部16は、ほぼ有底筒状をなすハブ161と、該ハブ161の底部から先端側に延びるように設置された光源用コネクタ162とを有している。内視鏡1の使用時には、この光源用コネクタ162を光源装置(図示せず)の差込穴に差し込むことにより、内視鏡1と光源装置とが光学的に接続される。
【0026】
そして、光源装置に内蔵された光源から発せられた光は、光源用コネクタ162内、ハブ161内、接続部可撓管15内、操作部13内、挿入部可撓管11内および湾曲部12内に連続して配設された光ファイバー束によるライトガイド(図示せず)を通り、湾曲部12の先端部121より観察部位に照射され、照明する。
【0027】
前記照明光により照明された観察部位からの反射光(被写体像)は、挿入部可撓管11内および操作部13内に連続して配設された光ファイバー束によるイメージガイド(図示せず)を通り、接眼部14へ伝達される。
【0028】
接眼部14の内部には、接眼レンズ(図示せず)が設置され、イメージガイド内を通って到達した反射光がこの接眼レンズを通して観察される。
【0029】
内視鏡1の各部同士は、例えばパッキンやOリング等のシール部材を用いて気密的(液密的)に接合(連結)されており、よって、内視鏡1の内部は、外部に対し気密的(液密的)に隔てられた密閉空間になっている。
【0030】
なお、本発明は、内視鏡1のようなファイバー内視鏡に限らず、電子内視鏡等の各種の内視鏡に適用することができることは、言うまでもない。
【0031】
さて、このような内視鏡1における差込部16には、内視鏡1の内外(内部と外部)を連通する開状態と、内視鏡1の内外を遮断する閉状態とになる通気弁2が設けられている。以下、この通気弁2の構成について説明する。
【0032】
図2に示すように、通気弁2は、ほぼ円筒状をなす第1ハウジング21および第2ハウジング22を有している。この第1ハウジング21および第2ハウジング22の内腔により、ハブ161の内腔(内視鏡1の内部)と外部とを連通する通気路23が形成されている。
【0033】
第1ハウジング21は、その下端部が差込部16のハブ161に埋入した状態で、ハブ161に対しほぼ直交する姿勢で例えば螺合により固定されている。第1ハウジング21とハブ161との間には、Oリング27が設置され、これにより、気密性が確保されている。
【0034】
第2ハウジング22は、その下端側に第1ハウジング21の上端側が挿入した状態で例えば螺合により第1ハウジング21に同軸的に固定されている。第1ハウジング21と第2ハウジング22との間には、Oリング28が設置され、これにより、気密性が確保されている。
【0035】
第1ハウジング21および第2ハウジング22の内腔(通気路23)には、弁体24と、弁体24を上方向に付勢するコイルバネ(付勢部材)25とが設置されている。
【0036】
弁体24は、棒状の摺動部241を有しており、この摺動部241が第1ハウジング21の下端側の内周面211に沿って摺動可能になっている。これにより、弁体24は、上下方向(軸方向)に変位可能になっており、図2に示す閉の位置と、図5に示す開の位置とに移動可能になっている。
【0037】
摺動部241には、その長手方向に沿って通気溝242が形成されており、この通気溝242内を気体(空気)が通過可能になっている。図4に示すように、この通気溝242は、摺動部241の周方向に沿って4つ形成されている。
【0038】
摺動部241の上側には、摺動部241より拡径したほぼ円柱状の拡径部243が形成されている。拡径部243の外周部には、封止部材としてのOリング244が設置されている。
【0039】
第2ハウジング22の上端側には、胴部223に対し内径が縮小した縮径部221が形成されている。また、第2ハウジング22の上端開口部には、内周側にリング状に突出するフランジ222が形成されている。
【0040】
通常の状態では、図2に示すように、弁体24は、コイルバネ25の付勢力により拡径部243の上端面がフランジ222の下端面に圧接された状態になっている。この状態では、縮径部221の内側に拡径部243が挿入し、縮径部221の内周面にOリング244が密着することにより、通気路23が閉塞した状態になっている。すなわち、図2に示す状態では、通気弁2は、閉状態になっている。
【0041】
コイルバネ25は、その内側に摺動部241が挿入した状態で設置されている。このコイルバネ25は、圧縮した状態で設置されており、その復元力(弾性力)により、弁体24を上方向、すなわち、開の位置から閉の位置に向かう方向に付勢している。コイルバネ25の付勢力(バネ定数)は、内視鏡1の内部がほぼ真空の状態で水蒸気滅菌を行って外部に加圧蒸気の圧力が作用したとき、内視鏡1の内外の圧力差がもたらす下方向の力が弁体24に作用しても、弁体24が移動せずに閉の位置に留まり、通気弁2が閉状態を維持するような比較的大きい値に設定されている。
【0042】
このように、コイルバネ25の付勢力が比較的大きいため、万一、Oリング244に洗浄液(消毒液)のカスや、ゴミ等が付着したような場合であっても、コイルバネ25の付勢力によってOリング244が確実に縮径部221の内周面に密着し、隙間を生じることがない。よって、水蒸気滅菌時の加圧蒸気が通気弁2を通過して内視鏡1内部へ侵入するのを確実に防止することができ、その結果、水蒸気の侵入による内視鏡1の機能低下や故障を防ぐことができる。
【0043】
第2ハウジング22の下端側には、胴部223に対し外径が拡大した大径部224が形成されている。この大径部224には、後述するアダプタ4を固定するための固定ピン26が径方向外方に突出した状態で設置されている。
【0044】
このような通気弁2には、通気弁2を開状態にするためのアダプタ4を着脱可能に装着することができる。以下、このアダプタ4の構成について説明する。
【0045】
図3に示すように、アダプタ4は、ほぼキャップ状(有底筒状)をなし、通気弁2に被せるように装着される。アダプタ4の下端部には、固定ピン26が挿入するほぼL字状の案内溝(切欠き)41が形成されている。アダプタ4を通気弁2に被せ、所定角度回転すると、固定ピン26が案内溝41内を移動し、これにより、アダプタ4が通気弁2に装着・固定される。また、逆の操作を行うことにより、アダプタ4を通気弁2から取り外すことができる。
【0046】
アダプタ4の内周部には、Oリング42が設置されている。アダプタ4を通気弁2に装着した状態では、Oリング42が胴部223の外周面に密着することにより、気密性が確保される。
【0047】
アダプタ4の側部には、ほぼ円筒状のニップル(接続部)45がアダプタ4の径方向外方に突出するように設置されている。ニップル45の内腔は、アダプタ4の内腔46に連通している。図5に示すように、このニップル45には、図示しない真空ポンプ(吸引手段)から延びる吸引チューブ(吸引路)100を嵌合し、接続することができる。
【0048】
アダプタ4の上端側には、後述する操作部材5の変位部51が挿入する挿入孔43が形成されている。この挿入孔43は、アダプタ4の中心軸に沿って形成されている。挿入孔43の上端側内周部には、雌ネジ44が形成されている。
【0049】
操作部材(操作手段)5は、ほぼ円柱状の変位部51と、変位部51の上端側に形成された回転ツマミ(取っ手)52とを有している。変位部51の上端側外周部には、雄ネジ53が形成されている。操作部材5は、変位部51が挿入孔43に挿入し、雄ネジ53と雌ネジ44とが螺合した状態で、基部としてのアダプタ4に対し回転可能に設置されている。このような構成により、回転ツマミ52を所定方向に回転すると、操作部材5(変位部51)は、下方向に変位(移動)し、逆方向に回転すると、上方向に変位(移動)する。
【0050】
変位部51の外周部には、Oリング54が設置されており、変位部51が上下に変位するとOリング54が挿入孔43の内周面に密着しつつ摺動する。これにより、気密性が確保されている。
【0051】
変位部51の下端側は、縮径して棒状をなす押圧部511になっている。図3に示す状態から、回転ツマミ52を所定方向に回転させると、操作部材5(変位部51)が下方向に変位し、押圧部511の下端が弁体24の上端に接触する。さらに回転ツマミ52を所定方向に回転して操作部材5が下方向に移動すると、図5に示すように、押圧部511の下端側が第2ハウジング22の上端開口部からその内部に挿入し、押圧部511の下端が弁体24の上端を押圧することにより、弁体24がコイルバネ25の付勢力に抗して下方向に移動する。これにより、拡径部243は、胴部223の内側に移動し、胴部223の内周面とOリング244との間に隙間が形成され、通気路23の閉塞状態が解除される。すなわち、図5に示す状態では、通気弁23は、開状態となり、内視鏡1の内部は、通気路23を介して内腔46と連通し、さらにニップル45の内腔を介して外部と連通する。
【0052】
図5に示す状態から、回転ツマミ52を前記所定方向と逆方向に回転して操作部材5(変位部51)が上方向に移動すると、これに伴なって、弁体24がコイルバネ25の付勢力により上方向に移動し、通気弁2が閉状態に戻る(図6参照)。このように、操作部材5の回転ツマミ52を回転操作することにより、通気弁2の開閉状態を容易かつ確実に選択することができる。
【0053】
押圧部511の途中の部分には、円板状をなす係止部材55が設けられている。図3に示す状態では、係止部材55の外周部上面がアダプタ4の内周部に形成された段差部47に係止(当接)しており、これ以上、操作部材5が上方向に変位するのを防止している。これにより、操作部材5がアダプタ4から離脱しないようになっている。
【0054】
差込部16には、さらに、内視鏡1の内部の圧力を視覚的に表示する内圧表示手段3が設けられている。以下、内圧表示手段3の構成について説明する。
【0055】
図2に示すように、内圧表示手段3は、ほぼ円筒状をなすシリンダ31と、シリンダ31の内腔に挿入した状態で設置された指標部材32と、指標部材32を下方向に付勢する付勢部材としてのコイルバネ33とを有している。
【0056】
シリンダ31は、ハブ161に埋入した状態で、ハブ161に対しほぼ直交する姿勢で例えば螺合により固定されている。このシリンダ31は、シリンダ31の内腔を介して内視鏡1の内外が連通するように設置されている。シリンダ31とハブ161との間には、Oリング34が設置され、これにより、気密性が確保されている。
【0057】
指標部材32は、ほぼ棒状(円柱状)の指標部材本体321を有しており、指標部材本体321の外周面がシリンダ31の下端側の内周面311に摺動しつつ、シリンダ31に対し上下方向(軸方向)に移動可能になっている。この際、指標部材本体321の外周部に設置された封止部材としてのOリング322が内周面311に密着しつつ摺動することにより、気密性が確保される。
【0058】
指標部材本体321の途中の部分には、外周側にリング状に突出するフランジ323が形成されている。図2に示す状態では、フランジ323の下面がシリンダ31の内周部に形成された段差部312に係止(当接)しており、これ以上、指標部材32が下方向に変位するのを防止している。これにより、指標部材32がシリンダ31から抜け出して離脱しないようになっている。
【0059】
コイルバネ33は、シリンダ31内に設置されている。コイルバネ33の内側には、指標部材本体321のフランジ323より上側の部分が挿入した状態になっている。コイルバネ33の上端は、シリンダ31の上端開口部に例えば螺合により固定されたリング状(円環状)のバネ押さえ(ナット)35の下端面に当接しており、コイルバネ33の下端は、フランジ323の上面に当接している。コイルバネ33は、圧縮した状態で設置されており、その復元力(弾性力)により指標部材32を下方向に(シリンダ31から外側に押し出すように)付勢している。
【0060】
指標部材32は、このコイルバネ33の付勢力と、内視鏡1の内外の圧力差がもたらす上方向の力(内視鏡1内部に引き込むような力)とのバランス(釣り合い)により、シリンダ31から突出した状態(図2に示す状態)と、シリンダ31内に引き込まれた状態(図5に示す状態)との間で変位する。よって、指標部材32のシリンダ31に対する位置は、内視鏡1の内部圧力に対応して変化する。
【0061】
指標部材本体321の下端部には、外周側にリング状に突出するフランジ324が設けられている。図5に示す状態では、フランジ324の上面がシリンダ31の下端面に係止(当接)しており、これ以上、指標部材32が上方向に変位する(内視鏡1の内部に引き込まれる)のを防止するようになっている。
【0062】
図2に示す状態では、指標部材本体321の下側の部分は、シリンダ31の下端面313より下方向に突出し、外部に露出している。この露出した部分の外周面には、第1の目印(マーカー)325と、第1の目印325より下側に位置する第2の目印(マーカー)326とが設けられている。なお、図中では、第1の目印325よりやや上側の破断線より下側においては、指標部材32の外観を示しており、第1の目印325および第2の目印326は、それぞれ斜線を施した領域で表している。
【0063】
第1の目印325および第2の目印326は、それぞれ所定の幅で設けられている。また、第1の目印325および第2の目印326は、互いに異なる着色を施した構成になっている。第1の目印325および第2の目印326の色は、特に限定されないが、以下では、第1の目印325が黄色、第2の目印326が赤色であるものとする。
【0064】
コイルバネ33の付勢力(バネ定数)の大きさや、第1の目印325および第2の目印326の位置および幅は、それぞれ、内圧表示手段3が以下のように作動するように設定されている。
【0065】
内視鏡1の内部圧力が外部圧力(大気圧)とほぼ等しい状態では、図2および図3に示すように、コイルバネ33の付勢力により、フランジ323の下面が段差部312に当接しており、第1の目印325および第2の目印326がともに外部に現出(露出)していて、視認することができる。
【0066】
内視鏡1の内部圧力が外部圧力(大気圧)よりも小さい状態では、この内外の圧力差がもたらす上方向の力が指標部材32に作用し、この力とコイルバネ33の付勢力とが釣り合うよう、指標部材32が図2および図3に示す状態よりも上方向に移動して(内側に引き込まれて)、コイルバネ33が圧縮される。すなわち、内視鏡1の外部圧力(大気圧)と内部圧力との差が大きいほど、指標部材32は、より内側に引き込まれ、上方向に位置する。よって、内視鏡1の内部圧力が外部圧力(大気圧)よりも徐々に小さくなっていくとした場合、まず第1の目印325がシリンダ31内に没入して視認できなくなり、次いで、第2の目印326もシリンダ31内に没入して視認できなくなる。
【0067】
第1の目印325がシリンダ31内に没入して隠れたとき(例えば図8に示す状態)は、内視鏡1の使用に支障を来す状態(使用が禁止される状態)になっている。この状態では、内視鏡1の内部圧力が外部圧力(大気圧)に比べて低すぎて、内外の圧力差が大きすぎることにより、湾曲部12の外皮が外部圧力に押されて節輪の間に食い込んだ状態になる。よって、湾曲操作を行うと、この外皮が節輪に噛み込まれて損傷したり、湾曲操作機構に無理な力が掛かって故障したりするおそれがある状態である。
【0068】
これに対し、第1の目印325が少しでもシリンダ31内から現出していて視認できるときには、内視鏡1の内部圧力が大気圧に十分に近くなっていて(内外の圧力差が十分に小さくなっていて)、前記のような損傷・故障のおそれがなく、内視鏡1を使用可能な状態(この状態を以下、「第1の状態」と言う)になっている。
【0069】
内視鏡1の使用が禁止される状態と許容される状態との境界の状態、すなわち、第1の目印325と第2の目印326との境界部327がシリンダ31の下端面313に位置する状態における内部圧力は、湾曲部12の構造、大きさ、外皮の材質等によっても異なるが、例えば、外部圧力よりも30〜50mmHg低い程度となる。
【0070】
このようにして、内視鏡1では、第1の目印325がシリンダ31内から少しでも現出して視認できるとき(第1の目印325の黄色が見えるとき)には、内視鏡1の使用が許容される状態であることが示される。逆に、第1の目印325がシリンダ31内に没入して視認できないとき(第1の目印325の黄色が見えないとき)には、内視鏡1を使用してはならない状態であることが示される。すなわち、内視鏡1では、使用が許容される状態であるか、禁止される状態であるかを外見上で容易に確認することができる。よって、内部圧力が低すぎる状態で使用して、湾曲部12の外皮が節輪に噛み込まれて損傷したり、湾曲操作機構に無理な力が掛かって故障したりするようなことを確実に防止することができる。
【0071】
第1の目印325および第2の目印326が共にシリンダ31内に没入して隠れたとき(例えば図5および図6に示す状態)は、内視鏡1の内部圧力が十分に低くなっていて、内視鏡1の外部をほぼ真空にするのを許容する状態(この状態を以下、「第2の状態」と言う)になっている。
【0072】
これに対し、第2の目印326が少しでもシリンダ31内から現出していて視認できるとき(例えば図8に示す状態)は、内視鏡1の外部をほぼ真空にするのが次の理由によって禁止される状態である。すなわち、この状態では、外部をほぼ真空にすると、外部圧力に対して内部圧力が高くなりすぎ、内外の圧力差によって、湾曲部12の外皮等が膨張し、破裂したり伸展したりして損傷するおそれがあるため、外部を真空にしてはならない。
【0073】
内視鏡1の外部をほぼ真空にするのが禁止される状態と許容される状態との境界の状態、すなわち、第2の目印326の下端がシリンダ31の下端面313に位置する状態における内部圧力は、湾曲部12の構造、大きさ、外皮の材質等によっても異なるが、例えば、外部圧力よりも400〜700mmHg低い程度となる。
【0074】
このようにして、内視鏡1では、第2の目印326がシリンダ31内に没入して視認できないとき(第2の目印326の赤色が見えないとき)には、内視鏡1の外部をほぼ真空にするのを許容する状態であることが示され、第2の目印326がシリンダ31内から少しでも現出して視認できるとき(第2の目印326の赤色が見えるとき)には、内視鏡1の外部をほぼ真空にしてはならない状態であることが示される。
【0075】
内視鏡1の外部をほぼ真空にする場合としては、内視鏡1をオートクレーブ装置(図示せず)を用いて水蒸気滅菌する場合が挙げられる。水蒸気滅菌の際には、オートクレーブ装置の滅菌槽に内視鏡1を収容し、滅菌槽内を排気してほぼ真空(減圧状態)にした後、滅菌槽内に高温高圧(例えば、温度:100〜200℃程度、圧力:1.0〜3.0kg/cm程度)の水蒸気を充填する。
【0076】
よって、内視鏡1を水蒸気滅菌する場合には、水蒸気充填前の減圧状態に耐えられるようにするため、後述するように真空ポンプを用いて内視鏡1の内部をほぼ真空(減圧状態)にする。このとき、内視鏡1では、前記のようにして、内視鏡1の外部をほぼ真空にするのが許容される状態であるか、禁止される状態であるかを外見上で容易に確認することができる。すなわち、内視鏡1の内部が十分に減圧されたかどうかを確認することができ、よって、減圧が十分でない状態で水蒸気滅菌を行って、湾曲部12の外皮等が膨張し、破裂、伸展して損傷してしまうようなことを確実に防止することができる。
【0077】
第1の目印325のみがシリンダ31内に没入して隠れ、第2の目印326はシリンダ31内から現出して視認できるとき(例えば図8に示す状態)は、内視鏡1の内部圧力の大きさは、前記第1の状態と、前記第2の状態との中間の状態(第3の状態)になっている。すなわち、第1の目印325の黄色が見えず、第2の目印326の赤色のみが見える場合には、内視鏡1の使用と、水蒸気滅菌(外部をほぼ真空にすること)との両方が禁止される状態であることを確認することができる。
【0078】
また、この第3の状態を確認することができることにより、次のようにして、内視鏡1の気密性が確保されているかどうか(例えば挿入部可撓管11、湾曲部12および接続部可撓管15等にピンホールや亀裂等がないかどうか)をテストすることもできる。まず、後述するような方法で、内視鏡1の内部を真空ポンプを用いてほぼ真空にして通気弁2を閉じる。この状態でしばらく放置した後、指標部材32が突出せずに第2の目印326の赤色が見えないままである場合には、内視鏡1の空気漏れがなく、気密性が確保されていることを確認することができ、指標部材32が突出して第2の目印326の赤色が見えるようになった場合には、内視鏡1に空気漏れが生じており、気密性が損なわれていることを確認することができる。内視鏡1の気密性が損なわれている場合には、水蒸気滅菌時の加圧蒸気が内視鏡1の内部に侵入し、機能低下や故障の原因となるため、修理を必要とする。
【0079】
次に、内視鏡1をオートクレーブ装置を用いて水蒸気滅菌する際の手順について詳細に説明する。
【0080】
[1] 水蒸気滅菌を行う前には、次のようにして、内視鏡1の内部を十分に減圧する。まず、通気弁2にアダプタ4を装着し(図3参照)、ニップル45に真空ポンプ(図示せず)の吸引チューブ100を接続する。次いで、回転ツマミ52を所定方向に回転して、通気弁2を開状態とし、前記真空ポンプを作動させる。これにより、図5中の矢印で示すように、内視鏡1内部の空気が通気路23(通気溝242)、内腔46、ニップル45内を順次通過して排出され、内視鏡1内部が減圧されていく。なお、吸引チューブ100の途中に開閉コックを設け、この減圧のスピードを調整できるようになっていてもよい。
【0081】
第2の目印326がシリンダ31内に没入して視認できなくなったら、回転ツマミ52を前記所定方向と逆方向に回転して、通気弁2を閉状態とし、前記真空ポンプを停止して、吸引チューブ100をニップル45から取り外す(図6参照)。
【0082】
このように、内視鏡1では、水蒸気滅菌を行う際、オートクレーブ装置の滅菌槽内に収容する前に予め内視鏡1の内部を真空ポンプを用いて十分に減圧することができ、よって、内視鏡1の内部圧力を十分に低く(ほぼ真空に)することができる。これにより、滅菌槽内がほぼ真空(減圧状態)にされたときの内視鏡1内外の圧力差を可及的に小さくすることができ、よって、湾曲部12の外皮が膨張し、損傷するのを確実に防止することができる。
【0083】
また、内圧表示手段3が設けられていることにより、内視鏡1の内部が十分に減圧されたことを容易に確認することができる。これにより、真空ポンプの作動を停止するタイミングが容易に分かり、作業性に優れる。
【0084】
[2] この状態で、内視鏡1を図示しないオートクレーブ装置の滅菌槽に入れて、水蒸気滅菌を行う。このとき、アダプタ4を一旦取り外した状態で滅菌してもよい。また、内視鏡1を蒸気透過性のある袋(滅菌袋)に入れた状態で滅菌してもよい。
【0085】
滅菌槽内に加圧蒸気が充填されたとき、内視鏡1では、前述したように、通気弁2の閉状態が確実に保持されるため、加圧蒸気が通気弁2を通過して内視鏡1内部へ侵入するのを確実に防止することができる。
【0086】
これに対し、従来のように内視鏡の内部から外部へのみ一方通行に気体を通過させる逆止弁を設け、滅菌槽内が減圧されるのに伴ない、内視鏡内部の空気が該逆止弁を通って自動的に排出されて減圧されるような構成である場合には、次のような問題があった。すなわち、前記逆止弁を閉じようとするバネの付勢力は比較的小さいため、逆止弁のOリング(封止部材)に洗浄液(消毒液)のカスや、ゴミ等が付着すると、逆止弁が完全に閉まらずに隙間を生じ、水蒸気滅菌時の加圧蒸気が内視鏡の内部に侵入する場合があり、内視鏡の機能低下や故障を引き起こすおそれがあった。
【0087】
[3] 水蒸気滅菌が終わったら、内視鏡1をオートクレーブ装置の滅菌槽から取り出し、回転ツマミ52を所定方向に回転して、通気弁2を開状態とする。これにより、図7中の矢印で示すように、外部の空気が前記と逆の経路で内視鏡1内部に流入し、内視鏡1の内部圧力が徐々に上昇して大気圧に近づいていく。
【0088】
[4] 第1の目印325がシリンダ31から外部に現出して視認できるようになったら、回転ツマミ52を前記所定方向と逆方向に回転して、通気弁2を閉状態とする。このとき、内視鏡1では、内圧表示手段3が設けられていることにより、内視鏡1内部の減圧状態が解除され、大気圧に近い状態に戻ったのを容易に確認することができる。よって、通気弁2を閉じるタイミングが容易に分かり、作業性に優れる。
【0089】
次いで、アダプタ4を取り外す。これにより、内視鏡1の滅菌操作が終了し、使用可能な状態となる。
【0090】
以上、本実施形態の内視鏡1について説明したが、本発明では、通気弁2や、内圧表示手段3は、差込部16以外の部位、例えば操作部13に設けられていてもよい。
【0091】
また、本発明では、操作部材5(操作手段)やニップル45(接続部)が内視鏡1の本体に固定されているようなもの(取り外しできないもの)であってもよい。また、内圧表示手段3を有さないものであってもよい。
【0092】
以上、本発明の内視鏡を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、内視鏡を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
【0093】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、通気弁の開閉状態を操作する操作手段を設けたことにより、水蒸気滅菌時において、通気弁が閉じた状態を確実に保持することができ、水蒸気が内視鏡の内部に侵入するのを確実に防止することができる。よって、内視鏡内部に侵入した水分が原因となって機能低下や故障を生じるのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内視鏡の実施形態を示す平面図である。
【図2】図1中のX−X線断面図である。
【図3】図1に示す内視鏡における通気弁にアダプタを装着した状態を示す断面図である。
【図4】図3中のY−Y線断面図である。
【図5】図1に示す内視鏡における通気弁にアダプタを装着した状態を示す断面図である。
【図6】図1に示す内視鏡における通気弁にアダプタを装着した状態を示す断面図である。
【図7】図1に示す内視鏡における通気弁にアダプタを装着した状態を示す断面図である。
【図8】図1に示す内視鏡における通気弁にアダプタを装着した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 内視鏡
11 挿入部可撓管
12 湾曲部
121 先端部
13 操作部
14 接眼部
15 接続部可撓管
16 差込部
161 ハブ
162 光源用コネクタ
17 操作レバー
2 通気弁
21 第1ハウジング
211 内周面
22 第2ハウジング
221 縮径部
222 フランジ
223 胴部
224 大径部
23 通気路
24 弁体
241 摺動部
242 通気溝
243 拡径部
244 Oリング
25 コイルバネ
26 固定ピン
27、28 Oリング
3 内圧表示手段
31 シリンダ
311 内周面
312 段差部
313 下端面
314 段差部
32 指標部材
321 指標部材本体
322 Oリング
323、324 フランジ
325 第1の目印
326 第2の目印
327 境界部
33 コイルバネ
34 Oリング
35 バネ押さえ
36、37 コイルバネ
38 リング部材
4 アダプタ
41 案内溝
42 Oリング
43 挿入孔
44 雌ネジ
45 ニップル
46 内腔
47 段差部
5 操作部材
51 変位部
511 押圧部
52 回転ツマミ
53 雄ネジ
54 Oリング
55 係止部材
100 吸引チューブ

Claims (5)

  1. 内視鏡の内外を連通する開状態と、前記内視鏡の内外を遮断する閉状態とになる通気弁と、
    前記通気弁の通気路に、前記内視鏡の内部を吸引して減圧する吸引手段の吸引路を接続可能な接続部と、
    前記通気弁の開閉状態を操作する操作手段とを備え、
    前記通気弁は、前記通気路内に設置され、前記通気路を閉塞する閉の位置と、前記通気路を閉塞しない開の位置とに変位可能な弁体と、前記弁体を前記開の位置から前記閉の位置に変位するように付勢する付勢部材とを有し、前記付勢部材の付勢力は、前記内視鏡の内部がほぼ真空の状態で水蒸気滅菌を行った際、前記内視鏡の内外の圧力差がもたらす力が前記弁体に作用しても前記通気弁が閉状態を維持するような大きさになっており、
    前記操作手段は、基部と、操作部と、該操作部での操作により前記基部に対し変位する変位部とを有し、前記変位部が前記付勢部材の付勢力に抗して前記弁体を前記閉の位置から前記開の位置に押圧移動することにより前記通気弁を閉状態から開状態にするよう構成されていることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記変位部は、前記基部に対しネジの螺合により回転可能に設置されており、前記操作部での操作によって回転することにより前記基部に対し前記ネジの軸方向に変位する請求項に記載の内視鏡。
  3. 光源装置に着脱可能に装着される差込部を備え、前記通気弁は、前記差込部に設けられている請求項1または2に記載の内視鏡。
  4. 前記接続部と前記操作手段とは、前記内視鏡の本体に対し着脱可能に装着されるアダプタに設置されている請求項1ないし3のいずれかに記載の内視鏡。
  5. 前記アダプタは、ほぼキャップ状をなし、前記通気弁に被せるように装着され、前記接続部は、その内腔が前記アダプタの内腔に連通するように設置されており、前記アダプタを前記通気弁に装着した状態で、前記接続部の内腔と前記通気路とが前記アダプタの内腔を介して連通する請求項に記載の内視鏡。
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