JP2000101428A - チャージポンプ回路 - Google Patents

チャージポンプ回路

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JP2000101428A
JP2000101428A JP10273473A JP27347398A JP2000101428A JP 2000101428 A JP2000101428 A JP 2000101428A JP 10273473 A JP10273473 A JP 10273473A JP 27347398 A JP27347398 A JP 27347398A JP 2000101428 A JP2000101428 A JP 2000101428A
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治 細畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電流出力(充電動作)及び電流引き込み(放電
動作)を高速に行うことができるとともに、出入力電位
のダイナミックレンジを広く保持できるチャージポンプ
を提供する。 【解決手段】この発明のチャージポンプは、抵抗R1と
トランジスタQ1、Q2とを有し、CLA3、CLA4
信号を受け取って定電流源として動作し電流の出力を制
御する電流出力用スイッチ回路と、前記電流出力用スイ
ッチ回路にCLA3、CLA4信号を出力する出力用ア
ンプ回路と、抵抗R4とトランジスタQ6、Q7とを有
し、CLB3、CLB4信号を受け取って定電流源とし
て動作し電流の引き込みを制御する電流引き込み用スイ
ッチ回路と、この電流引き込み用スイッチ回路にCLB
3、CLB4信号を出力する引き込み用アンプ回路とか
ら構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電流出力(充
電)及び電流引き込み(放電)を行うチャージポンプに
関するものであり、特にPLL(Phase Locked Loop )
回路などに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】電流出力(充電)及び電流引き込み(放
電)を行うチャージポンプに関する従来の技術について
説明する。図5は、従来のチャージポンプの一例を示す
回路図である。
【0003】このチャージポンプは、高速動作をバイポ
ーラICで実現する場合の例である。電流出力側では、
定電流源I101と、PNP形トランジスタQ101、
PNP形トランジスタQ102からなる差動増幅器とが
カスコード接続され、電流引き込み側では、定電流源I
102と、NPN形トランジスタQ103、NPN形ト
ランジスタQ104からなる差動増幅器とがカスコード
接続されている。
【0004】このように構成されたチャージポンプの動
作は次のようになる。電流出力時には、トランジスタQ
101のベース及びトランジスタQ102のベースに、
電流出力を実行させるための所定のA1信号及びA2信
号がそれぞれ入力される。これにより、トランジスタQ
101のコレクタ電流が遮断され、トランジスタQ10
2に定電流源I101の電流が流れる。そして、トラン
ジスタQ102のコレクタ電流が、出入力端子T100
から外部に出力される。
【0005】電流引き込み時には、トランジスタQ10
3のベース及びトランジスタQ104のベースに、電流
引き込みを実行させるための所定のB1信号、B2信号
がそれぞれ入力される。これにより、トランジスタQ1
03のコレクタ電流が遮断され、トランジスタQ104
に定電流源I102の電流が流れる。そして、この電流
が、出入力端子T100が接続された外部から引き込ま
れる。
【0006】この図5に示すようなチャージポンプで
は、差動増幅器をスイッチングすることにより、電流出
力あるいは電流引き込みの動作が高速に実行される。次
に、従来のチャージポンプの別の例について説明する。
【0007】図6は、従来のチャージポンプの別の例を
示す回路図である。このチャージポンプは、出入力電位
のダイナミックレンジを広く保持する場合の例である。
電流出力側には、定電流源I103と、NPN形トラン
ジスタQ105、NPN形トランジスタQ106からな
る差動増幅器と、PNP形トランジスタQ107、PN
P形トランジスタQ108からなるカレントミラー回路
とを有している。また、電流引き込み側には、定電流源
I104と、PNP形トランジスタQ109、PNP形
トランジスタQ110からなる差動増幅器と、NPN形
トランジスタQ111、NPN形トランジスタQ112
からなるカレントミラー回路とを有している。
【0008】このように構成されたチャージポンプの動
作は次のようになる。電流出力時には、トランジスタQ
105のベース及びトランジスタQ106のベースに、
電流出力を実行させるための所定のA1信号、A2信号
がそれぞれ入力される。これにより、トランジスタQ1
05のコレクタ電流が遮断され、トランジスタQ106
及びトランジスタQ107に定電流源I103の電流が
流れる。すると、この電流と等しい電流がトランジスタ
Q108に流れる。そして、トランジスタQ108を流
れるコレクタ電流が出入力端子T100から外部に出力
される。
【0009】電流引き込み時には、前記トランジスタQ
109のベース及びトランジスタQ110のベースに、
電流引き込みを実行させるための所定のB1信号、B2
信号がそれぞれ入力される。これにより、トランジスタ
Q109のコレクタ電流が遮断され、トランジスタQ1
10及びトランジスタQ111に定電流源I104の電
流が流れる。すると、この電流と等しい電流がトランジ
スタQ112に流れる。そして、このときトランジスタ
Q112に流れる電流が、出入力端子T100が接続さ
れた外部から引き込まれる。
【0010】この図6に示すようなチャージポンプで
は、差動増幅器の出力電流をカレントミラー回路で折り
返して、電流出力あるいは電流引き込みの動作を行って
いる。この場合、電源電圧と出入力端子との間にはトラ
ンジスタQ108が設けられているだけであるため、出
入力端子T100の電位は、トランジスタQ108が飽
和するおおむね、電源電圧−0.2[V]程度まで上昇
することができる。同様に、基準電位点と出入力端子と
の間にはトランジスタQ112が設けられているだけで
あるため、出入力端子T100の電位は、トランジスタ
Q112が飽和するおおむね、基準電位点+0.2
[V]程度まで下がることができる。すなわち、電源電
圧を5[V]、基準電位点を0[V]とすれば、出入力
端子における出入力電位のダイナミックレンジは4.8
[V]〜0.2[V]程度となり、広いダイナミックレ
ンジが確保できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すチャージポンプでは、高速動作は可能であるが、定
電流源と差動増幅器をカスコード接続しているため、定
電流源と差動増幅器の動作に必要な電圧分だけ、出入力
電位のダイナミックレンジが狭くなるという欠点があ
る。
【0012】また、図6に示すチャージポンプでは、カ
レントミラー回路のスイッチング速度が遅いため、動作
速度が遅くなり、短いパルスを出力できなくなるという
欠点がある。
【0013】そこでこの発明は、前記欠点をなくすため
になされたものであり、電流出力(充電動作)及び電流
引き込み(放電動作)を高速に行うことができるととも
に、出入力電位のダイナミックレンジを広く保持できる
チャージポンプを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明に係るチャージポンプは、抵抗とトランジ
スタとを有し、制御信号を受け取って定電流源として動
作し出力電流を制御する電流出力スイッチ回路と、前記
電流出力スイッチ回路に前記制御信号を出力する増幅回
路と、抵抗とトランジスタとを有し、制御信号を受け取
って定電流源として動作し引き込み電流を制御する電流
引き込みスイッチ回路と、前記電流引き込みスイッチ回
路に前記制御信号を出力する増幅回路とを具備する。
【0015】また、この発明に係るチャージポンプは、
抵抗とトランジスタとを有し、制御信号を受け取って定
電流源として動作し出力電流を制御する電流出力スイッ
チ回路と、前記電流出力スイッチ回路に前記制御信号を
出力する増幅回路と、定電流源と差動増幅器をカスコー
ド接続してなり、制御信号を受け取って引き込み電流を
制御する電流引き込みスイッチ回路とを具備する。
【0016】また、この発明に係るチャージポンプは、
定電流源と差動増幅器をカスコード接続してなり、制御
信号を受け取って出力電流を制御する電流出力スイッチ
回路と、抵抗とトランジスタとを有し、制御信号を受け
取って定電流源として動作し引き込み電流を制御する電
流引き込みスイッチ回路と、前記電流引き込みスイッチ
回路に前記制御信号を出力する増幅回路とを具備する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。まず、この発明の第1の
実施の形態のチャージポンプについて説明する。図1
は、第1の実施の形態のチャージポンプの構成を示す回
路図である。
【0018】このチャージポンプは、電流出力(充電)
を行うための電流出力用スイッチ回路、この電流出力用
スイッチ回路の動作を制御するために必要な信号を発生
する出力用アンプ回路、電流引き込み(放電)を行うた
めの電流引き込み用スイッチ回路、この電流引き込み用
スイッチ回路の動作を制御するために必要な信号を発生
する引き込み用アンプ回路を有している。
【0019】前記電流出力用スイッチ回路は、図1に示
すように、PNP形トランジスタQ1、PNP形トラン
ジスタQ2からなる差動増幅器、及び抵抗R1から構成
される。この電流出力用スイッチ回路に信号を出力する
出力用アンプ回路は、NPN形トランジスタQ3、NP
N形トランジスタQ4からなる差動増幅器、レベルシフ
ト回路として働くPNP形トランジスタQ5、定電流源
I1及び抵抗R2、抵抗R3から構成される。
【0020】前記電流引き込み用スイッチ回路は、NP
N形トランジスタQ6、NPN形トランジスタQ7から
なる差動増幅器、及び抵抗R4から構成される。この電
流引き込み用スイッチ回路に信号を出力する引き込み用
アンプ回路は、PNP形トランジスタQ8、PNP形ト
ランジスタQ9からなる差動増幅器、レベルシフト回路
として働くNPN形トランジスタQ10、定電流源I
2、及び抵抗R5、抵抗R6から構成される。
【0021】前述した回路素子の接続は次のようになっ
ている。CLA1信号がトランジスタQ3のベースに、
CLA2信号がトランジスタQ4のベースにそれぞれ接
続される。トランジスタQ3のコレクタは、抵抗R2を
介してトランジスタQ5のコレクタとベースに接続され
る。トランジスタQ4のコレクタは、抵抗R3を介して
トランジスタQ5のコレクタとベースに接続される。ト
ランジスタQ5のエミッタは、電源電圧VDDに接続され
ている。トランジスタQ3のエミッタとトランジスタQ
4のエミッタが接続され、この接続点は定電流源I1を
介して基準電位点GNDに接続される。なお、前記CL
A1信号とCLA2信号は、このチャージポンプにおけ
る電流出力の動作を制御するための信号である。
【0022】前記トランジスタQ3のコレクタと抵抗R
2の接続点はトランジスタQ2のベースに、前記トラン
ジスタQ4のコレクタと抵抗R3の接続点はトランジス
タQ1のベースにそれぞれ接続される。トランジスタQ
1のエミッタとトランジスタQ2のエミッタとの接続点
は、抵抗R1を介して電源電圧VDDに接続される。トラ
ンジスタQ1のコレクタは基準電位点GNDに接続さ
れ、トランジスタQ2のコレクタは出入力端子Toに接
続されている。
【0023】また、CLB1信号がトランジスタQ8の
ベースに、CLB2信号がトランジスタQ9のベースに
それぞれ接続される。トランジスタQ8のコレクタは、
抵抗R5を介してトランジスタQ10のコレクタとベー
スに接続される。トランジスタQ9のコレクタは、抵抗
R6を介してトランジスタQ10のコレクタとベースに
接続される。このトランジスタQ10のエミッタは、基
準電位点GNDに接続されている。トランジスタQ8の
エミッタとトランジスタQ9のエミッタが接続され、こ
の接続点は定電流源I2を介して電源電圧VDDに接続さ
れる。なお、前記CLB1信号とCLB2信号は、この
チャージポンプにおける電流引き込みの動作を制御する
ための信号である。
【0024】前記トランジスタQ8のコレクタと抵抗R
5の接続点はトランジスタQ7のベースに、前記トラン
ジスタQ9のコレクタと抵抗R6の接続点はトランジス
タQ6のベースにそれぞれ接続される。トランジスタQ
6のエミッタとトランジスタQ7のエミッタとの接続点
は、抵抗R4を介して基準電位点GNDに接続される。
トランジスタQ6のコレクタは電源電圧VDDに接続さ
れ、トランジスタQ7のコレクタは出入力端子Toに接
続されている。
【0025】次に、この第1の実施の形態のチャージポ
ンプの動作について説明する。まず、このチャージポン
プにおける電流出力(充電)の動作は次のようになる。
トランジスタQ3、Q4からなる差動増幅器に、図2
(A)に示すCLA1信号、図2(B)に示すCLA2
信号が入力される。このCLA1信号、CLA2信号
は、電流出力の動作を制御するための信号である。ここ
で、CLA1信号及びCLA2信号の“H”と“L”の
電位差は、トランジスタQ3、Q4からなる差動増幅器
を十分にスイッチングできる電位差であるとする。
【0026】まず、電流出力(充電)が停止している場
合、CLA1信号により“L”がトランジスタQ3のベ
ースに入力され、CLA2信号により“H”がトランジ
スタQ4のベースに入力されている。すると、トランジ
スタQ3ではそのコレクタ電流が遮断され、トランジス
タQ4には定電流源I1の電流が流れる。これにより、
抵抗R2と抵抗R3との間に差電圧が生じ、この差電圧
に応じたCLA3信号、CLA4信号が差動増幅器を構
成するトランジスタQ2とトランジスタQ1のベースに
入力される。
【0027】前記差動増幅器では、トランジスタQ1は
入力されたCLA4信号に応じてコレクタ電流を流す。
一方、トランジスタQ2は入力されたCLA3信号に応
じてトランジスタQ2のコレクタ電流を遮断する。した
がって、トランジスタQ2から出入力端子Toへ充電電
流が流れず、電流出力(充電)の動作は停止する。
【0028】続いて、電流出力(充電)が行われる場
合、CLA1信号により“H”がトランジスタQ3のベ
ースに入力され、CLA2信号により“L”がトランジ
スタQ4のベースに入力される。すると、トランジスタ
Q3では遮断されていたコレクタ電流(定電流源I1の
電流)が流れる。一方、トランジスタQ4ではそのコレ
クタ電流が遮断される。これにより、抵抗R2と抵抗R
3との間に差電圧が生じ、この差電圧に応じたCLA3
信号、CLA4信号が差動増幅器を構成するトランジス
タQ2とトランジスタQ1のベースに入力される。
【0029】前記差動増幅器では、トランジスタQ1は
入力されたCLA4信号に応じてトランジスタQ1のコ
レクタ電流を遮断する。一方、トランジスタQ2は入力
されたCLA3信号に応じてコレクタ電流を流す。した
がって、トランジスタQ2から出入力端子Toへ充電電
流が流れ、電流出力(充電)が行われる。
【0030】ここで、トランジスタQ2、Q5が同一形
状のトランジスタであるとすると、次の関係が成り立
つ。 I1×R2+[V]T ×ln(I1/Is) =I3×R1+[V]T ×ln(I3/Is) …(1) ただし、I1:定電流源I1の電流、I3:充電電流、
[V]T =kT/q、k:ボルツマン定数、q:素電
荷、T:絶対温度であり、Isについてはトランジスタ
Q5、Q2に固有の定数、形状が同一であるため、トラ
ンジスタQ5、Q2とで同じIsとして表現したもので
ある。
【0031】電流I1と充電電流I3との関係は、式
(1)で求められ、トランジスタQ5とトランジスタQ
1が同一特性であり、さらに抵抗R2と抵抗R1も同一
特性であれば、I1=I3となる。
【0032】次に、電流引き込み(放電)の動作は次の
ようになる。トランジスタQ8、Q9からなる差動増幅
器に、図2(B)に示すCLB1信号、図2(A)に示
すCLB2信号が入力される。このCLB1信号、CL
B2信号は、電流引き込みの動作を制御するための信号
である。ここで、CLB1信号及びCLB2信号の
“H”と“L”の電位差は、トランジスタQ8、Q9か
らなる差動増幅器を十分にスイッチングできる電位差で
あるとする。
【0033】まず、電流引き込み(放電)が停止してい
る場合、CLB1信号により“H”がトランジスタQ8
のベースに入力され、CLB2信号により“L”がトラ
ンジスタQ9のベースに入力されている。すると、トラ
ンジスタQ8ではそのコレクタ電流が遮断され、トラン
ジスタQ9には定電流源I2の電流が流れる。これによ
り、抵抗R5と抵抗R6との間に差電圧が生じ、この差
電圧に応じたCLB3信号、CLB4信号が差動増幅器
を構成するトランジスタQ6とトランジスタQ7のベー
スに入力される。
【0034】前記差動増幅器では、トランジスタQ6は
入力されたCLB3信号に応じてコレクタ電流を流す。
一方、トランジスタQ7は入力されたCLB4信号に応
じてトランジスタQ7のコレクタ電流を遮断する。した
がって、出入力端子ToからトランジスタQ7へ放電電
流が流れず、電流引き込み(放電)の動作は停止する。
【0035】続いて、電流引き込み(放電)が行われる
場合、CLB1信号により“L”がトランジスタQ8の
ベースに入力され、CLB2信号により“H”がトラン
ジスタQ9のベースに入力される。すると、トランジス
タQ8では遮断されていたコレクタ電流(定電流源I2
の電流)が流れる。一方、トランジスタQ9ではそのコ
レクタ電流が遮断される。これにより、抵抗R5と抵抗
R6との間に差電圧が生じ、この差電圧に応じたCLB
3信号、CLB4信号が差動増幅器を構成するトランジ
スタQ6とトランジスタQ7のベースに入力される。
【0036】前記差動増幅器では、トランジスタQ6は
入力されたCLB3信号に応じてトランジスタQ6のコ
レクタ電流を遮断する。一方、トランジスタQ7は入力
されたCLB4信号に応じてコレクタ電流を流す。した
がって、出入力端子ToからトランジスタQ7へ放電電
流が流れ、電流引き込み(放電)が行われる。
【0037】ここで、トランジスタQ7、Q10が同一
形状のトランジスタであるとすると、次の関係が成り立
つ。 I2×R5+[V]T ×ln(I2/Is) =I3×R4 +[V]T ×ln(I3/Is) …(2) ただし、I2:定電流源I2の電流、I3:放電電流、
[V]T =kT/q、k:ボルツマン定数、q:素電
荷、T:絶対温度であり、Isについてはトランジスタ
Q10、Q7に固有の定数、形状が同一であるため、ト
ランジスタQ10、Q7とで同じIsとして表現したも
のである。
【0038】電流I2と放電電流I3との関係は、式
(2)で求められ、トランジスタQ10とトランジスタ
Q7が同一特性であり、抵抗R5と抵抗R4も同一特性
であれば、I2=I3となる。
【0039】このように構成されたチャージポンプで
は、電流出力用スイッチ回路の動作を制御するためのC
LA3信号、CLA4信号を出力する出力用アンプ回路
が差動増幅器であるため、前記CLA3信号、CLA4
信号を高速に生成し出力することができる。そして、電
流出力用スイッチ回路もトランジスタQ1及びトランジ
スタQ2からなる差動増幅器で構成されているため、こ
の差動増幅器に入力されるCLA3信号、CLA4信号
が高速に生成されることから、高速に電流出力(充電動
作)を行うことができる。
【0040】また、電流引き込み用スイッチ回路の動作
を制御するためのCLB3信号、CLB4信号を出力す
る引き込み用アンプ回路が差動増幅器であるため、前記
CLB3信号、CLB4信号を高速に生成し出力するこ
とができる。そして、電流引き込み用スイッチ回路もト
ランジスタQ6及びトランジスタQ7からなる差動増幅
器で構成されているため、この差動増幅器に入力される
CLB3信号、CLB4信号が高速に生成されることか
ら、高速に電流引き込み(放電動作)を行うことができ
る。
【0041】なお、トランジスタQ5、抵抗R2とトラ
ンジスタQ2、抵抗R1、及びトランジスタQ10、抵
抗R5とトランジスタQ7、抵抗R4はカレントミラー
回路の関係にある。しかし、トランジスタQ3、トラン
ジスタQ4のどちらに電流が流れていても、トランジス
タQ5には常に電流が流れている。同様に、トランジス
タQ8、トランジスタQ9のどちらに電流が流れていて
も、トランジスタQ10には常に電流が流れている。こ
のため、通常のカレントミラー回路がオンするときのよ
うな遅れがない。したがって、このチャージポンプで
は、入力信号に対して高速な電流出力(充電)または電
流引き込み(放電)を実行することができる。
【0042】また、このチャージポンプでは、抵抗とト
ランジスタによる差動増幅器によって構成されたスイッ
チで電流出力を行うため、定電流源と差動増幅器をカス
コード接続したスイッチで電流出力を行う場合と比べ
て、定電流源が動作するのに必要な電圧がいらなくな
り、出力電圧の範囲が広くなる。また、このチャージポ
ンプでは、抵抗とトランジスタによる差動増幅器によっ
て構成されたスイッチで電流引き込みを行うため、定電
流源と差動増幅器をカスコード接続したスイッチで電流
引き込みを行う場合と比べて、定電流源が動作するのに
必要な電圧がいらなくなり、入力電圧の範囲が広くな
る。
【0043】以上説明したようにこの第1の実施の形態
によれば、電流出力(充電動作)及び電流引き込み(放
電動作)を高速に行うことができるとともに、出入力電
位のダイナミックレンジを広く保持することができる。
【0044】次に、この発明の第2の実施の形態のチャ
ージポンプについて説明する。このチャージポンプは、
電流出力側に差動増幅器を有する電流出力用スイッチ回
路を備え、電流引き込み側に差動増幅器を有する引き込
み用アンプ回路と差動増幅器を有する電流引き込み用ス
イッチ回路を備えたものである。
【0045】図3は、第2の実施の形態のチャージポン
プの構成を示す回路図である。このチャージポンプは、
電流出力(充電)を行うための電流出力用スイッチ回
路、電流引き込み(放電)を行うための電流引き込み用
スイッチ回路、この電流引き込み用スイッチ回路の動作
を制御するために必要な信号を発生する引き込み用アン
プ回路を有している。
【0046】前記電流出力用スイッチ回路は、図3に示
すように、PNP形トランジスタQ1、PNP形トラン
ジスタQ2からなる差動増幅器、及び定電流源I1から
構成される。前記電流引き込み用スイッチ回路は、NP
N形トランジスタQ6、NPN形トランジスタQ7から
なる差動増幅器、及び抵抗R4から構成される。この電
流引き込み用スイッチ回路に信号を出力する引き込み用
アンプ回路は、PNP形トランジスタQ8、PNP形ト
ランジスタQ9からなる差動増幅器、レベルシフト回路
として働くNPN形トランジスタQ10、定電流源I
2、及び抵抗R5、抵抗R6から構成される。
【0047】次に、この第2の実施の形態のチャージポ
ンプの動作について説明する。まず、このチャージポン
プにおける電流出力(充電)の動作は次のようになる。
トランジスタQ1、Q2からなる差動増幅器に、図2
(A)に示すCLA5信号、図2(B)に示すCLA6
信号が入力される。このCLA5信号、CLA6信号
は、電流出力の動作を制御するための信号である。ここ
で、CLA5信号及びCLA6信号の“H”と“L”の
電位差は、トランジスタQ1、Q2からなる差動増幅器
を十分にスイッチングできる電位差であるとする。
【0048】まず、電流出力(充電)が停止している場
合、CLA5信号により“L”がトランジスタQ1のベ
ースに入力され、CLA6信号により“H”がトランジ
スタQ2のベースに入力されている。すると、トランジ
スタQ1ではコレクタ電流(定電流源I1の電流)が流
れ、一方、トランジスタQ2ではコレクタ電流が遮断さ
れる。したがって、トランジスタQ2から出入力端子T
oへ充電電流が流れず、電流出力(充電)の動作は停止
する。
【0049】続いて、電流出力(充電)が行われる場
合、CLA5信号により“H”がトランジスタQ1のベ
ースに入力され、CLA6信号により“L”がトランジ
スタQ2のベースに入力される。すると、トランジスタ
Q1ではコレクタ電流が遮断され、一方、トランジスタ
Q2では遮断されていたコレクタ電流(定電流源I1の
電流)が流れる。したがって、トランジスタQ2から出
入力端子Toへ充電電流が流れ、電流出力(充電)が行
われる。
【0050】次に、電流引き込み(放電)の動作は次の
ようになる。トランジスタQ8、Q9からなる差動増幅
器に、図2(B)に示すCLB1信号、図2(A)に示
すCLB2信号が入力される。このCLB1信号、CL
B2信号は、電流引き込みの動作を制御するための信号
である。ここで、CLB1信号及びCLB2信号の
“H”と“L”の電位差は、トランジスタQ8、Q9か
らなる差動増幅器を十分にスイッチングできる電位差で
あるとする。
【0051】まず、電流引き込み(放電)が停止してい
る場合、CLB1信号により“H”がトランジスタQ8
のベースに入力され、CLB2信号により“L”がトラ
ンジスタQ9のベースに入力されている。すると、トラ
ンジスタQ8ではそのコレクタ電流が遮断され、トラン
ジスタQ9には定電流源I2の電流が流れる。これによ
り、抵抗R5と抵抗R6との間に差電圧が生じ、この差
電圧に応じたCLB3信号、CLB4信号が差動増幅器
を構成するトランジスタQ6とトランジスタQ7のベー
スに入力される。
【0052】前記差動増幅器では、トランジスタQ6は
入力されたCLB3信号に応じてコレクタ電流を流す。
一方、トランジスタQ7は入力されたCLB4信号に応
じてトランジスタQ7のコレクタ電流を遮断する。した
がって、出入力端子ToからトランジスタQ7へ放電電
流が流れず、電流引き込み(放電)の動作は停止する。
【0053】続いて、電流引き込み(放電)が行われる
場合、CLB1信号により“L”がトランジスタQ8の
ベースに入力され、CLB2信号により“H”がトラン
ジスタQ9のベースに入力される。すると、トランジス
タQ8では遮断されていたコレクタ電流(定電流源I2
の電流)が流れる。一方、トランジスタQ9ではそのコ
レクタ電流が遮断される。これにより、抵抗R5と抵抗
R6との間に差電圧が生じ、この差電圧に応じたCLB
3信号、CLB4信号が差動増幅器を構成するトランジ
スタQ6とトランジスタQ7のベースに入力される。
【0054】前記差動増幅器では、トランジスタQ6は
入力されたCLB3信号に応じてトランジスタQ6のコ
レクタ電流を遮断する。一方、トランジスタQ7は入力
されたCLB4信号に応じてコレクタ電流を流す。した
がって、出入力端子ToからトランジスタQ7へ放電電
流が流れ、電流引き込み(放電)が行われる。
【0055】ここで、トランジスタQ7、Q10が同一
形状のトランジスタであるとすると、次の関係が成り立
つ。 I2×R5+[V]T ×ln(I2/Is) =I3×R4 +[V]T ×ln(I3/Is) …(2) ただし、I2:定電流源I2の電流、I3:放電電流、
[V]T =kT/q、k:ボルツマン定数、q:素電
荷、T:絶対温度であり、Isについてはトランジスタ
Q10、Q7に固有の定数、形状が同一であるため、ト
ランジスタQ10、Q7とで同じIsとして表現したも
のである。
【0056】電流I2と放電電流I3との関係は、式
(2)で求められ、トランジスタQ10とトランジスタ
Q7、抵抗R5と抵抗R4とが等しければI2=I3と
なる。このように構成されたチャージポンプでは、電流
出力用スイッチ回路がトランジスタQ1及びトランジス
タQ2からなる差動増幅器で構成されているため、高速
に電流出力(充電動作)を行うことができる。また、電
流引き込み用スイッチ回路の動作を制御するためのCL
B3信号、CLB4信号を出力する引き込み用アンプ回
路が差動増幅器であるため、前記CLB3信号、CLB
4信号を高速に生成し出力することができる。そして、
電流引き込み用スイッチ回路もトランジスタQ6及びト
ランジスタQ7からなる差動増幅器で構成されているた
め、この差動増幅器に入力されるCLB3信号、CLB
4信号が高速に生成されることから、高速に電流引き込
み(放電動作)を行うことができる。
【0057】なお、トランジスタQ10、抵抗R5とト
ランジスタQ7、抵抗R4はカレントミラー回路の関係
にある。しかし、トランジスタQ8、トランジスタQ9
のどちらに電流が流れていても、トランジスタQ10に
は常に電流が流れている。このため、通常のカレントミ
ラー回路がオンするときのような遅れがない。したがっ
て、このチャージポンプでは、入力信号に対して高速な
電流引き込み(放電)を実行することができる。
【0058】また、このチャージポンプでは、抵抗とト
ランジスタによる差動増幅器によって構成されたスイッ
チで電流引き込みを行うため、定電流源と差動増幅器を
カスコード接続したスイッチで電流引き込みを行う場合
と比べて、定電流源が動作するのに必要な電圧がいらな
くなり、入力電圧の範囲が広くなる。
【0059】以上説明したようにこの第2の実施の形態
によれば、電流出力(充電動作)及び電流引き込み(放
電動作)を高速に行うことができるとともに、出入力電
位のダイナミックレンジを広く保持することができる。
【0060】なお、この第2の実施の形態のチャージポ
ンプは、例えば出入力端子にダーリントントランジスタ
を接続した場合など、出力電圧範囲が制限されてもよい
場合に用いると有効である。
【0061】次に、この発明の第3の実施の形態のチャ
ージポンプについて説明する。このチャージポンプは、
電流出力側に差動増幅器を有する出力用アンプ回路と差
動増幅器を有する電流出力用スイッチ回路とを備え、電
流引き込み側に差動増幅器を有する電流引き込み用スイ
ッチ回路を備えたものである。
【0062】図4は、第3の実施の形態のチャージポン
プの構成を示す回路図である。このチャージポンプは、
電流出力(充電)を行うための電流出力用スイッチ回
路、この電流出力用スイッチ回路の動作を制御するため
に必要な信号を発生する出力用アンプ回路、電流引き込
み(放電)を行うための電流引き込み用スイッチ回路を
有している。
【0063】前記電流出力用スイッチ回路は、図4に示
すように、PNP形トランジスタQ1、PNP形トラン
ジスタQ2からなる差動増幅器、及び抵抗R1から構成
される。この電流出力用スイッチ回路に信号を出力する
出力用アンプ回路は、NPN形トランジスタQ3、NP
N形トランジスタQ4からなる差動増幅器、レベルシフ
ト回路として働くPNP形トランジスタQ5、定電流源
I1及び抵抗R2、抵抗R3から構成される。
【0064】前記電流引き込み用スイッチ回路は、NP
N形トランジスタQ6、NPN形トランジスタQ7から
なる差動増幅器、及び定電流源I2から構成される。次
に、この第3の実施の形態のチャージポンプの動作につ
いて説明する。まず、このチャージポンプにおける電流
出力(充電)の動作は次のようになる。
【0065】トランジスタQ3、Q4からなる差動増幅
器に、図2(A)に示すCLA1信号、図2(B)に示
すCLA2信号が入力される。このCLA1信号、CL
A2信号は、電流出力の動作を制御するための信号であ
る。ここで、CLA1信号及びCLA2信号の“H”と
“L”の電位差は、トランジスタQ3、Q4からなる差
動増幅器を十分にスイッチングできる電位差であるとす
る。
【0066】まず、電流出力(充電)が停止している場
合、CLA1信号により“L”がトランジスタQ3のベ
ースに入力され、CLA2信号により“H”がトランジ
スタQ4のベースに入力されている。すると、トランジ
スタQ3ではそのコレクタ電流が遮断され、トランジス
タQ4には定電流源I1の電流が流れる。これにより、
抵抗R2と抵抗R3との間に差電圧が生じ、この差電圧
に応じたCLA3信号、CLA4信号が差動増幅器を構
成するトランジスタQ2とトランジスタQ1のベースに
入力される。
【0067】前記差動増幅器では、トランジスタQ1は
入力されたCLA4信号に応じてコレクタ電流を流す。
一方、トランジスタQ2は入力されたCLA3信号に応
じてトランジスタQ2のコレクタ電流を遮断する。した
がって、トランジスタQ2から出入力端子Toへ充電電
流が流れず、電流出力(充電)の動作は停止する。
【0068】続いて、電流出力(充電)が行われる場
合、CLA1信号により“H”がトランジスタQ3のベ
ースに入力され、CLA2信号により“L”がトランジ
スタQ4のベースに入力される。すると、トランジスタ
Q3では遮断されていたコレクタ電流(定電流源I1の
電流)が流れる。一方、トランジスタQ4ではそのコレ
クタ電流が遮断される。これにより、抵抗R2と抵抗R
3との間に差電圧が生じ、この差電圧に応じたCLA3
信号、CLA4信号が差動増幅器を構成するトランジス
タQ2とトランジスタQ1のベースに入力される。
【0069】前記差動増幅器では、トランジスタQ1は
入力されたCLA4信号に応じてトランジスタQ1のコ
レクタ電流を遮断する。一方、トランジスタQ2は入力
されたCLA3信号に応じてコレクタ電流を流す。した
がって、トランジスタQ2から出入力端子Toへ充電電
流が流れ、電流出力(充電)が行われる。
【0070】ここで、トランジスタQ2、Q5が同一形
状のトランジスタであるとすると、次の関係が成り立
つ。 I1×R2+[V]T ×ln(I1/Is) =I3×R1+[V]T ×ln(I3/Is) …(1) ただし、I1:定電流源I1の電流、I3:充電電流、
[V]T =kT/q、k:ボルツマン定数、q:素電
荷、T:絶対温度であり、Isについてはトランジスタ
Q5、Q2に固有の定数、形状が同一であるため、トラ
ンジスタQ5、Q2とで同じIsとして表現したもので
ある。
【0071】電流I1と充電電流I3との関係は、式
(1)で求められ、トランジスタQ5とトランジスタQ
2、抵抗R2と抵抗R1とが等しければI1=I3とな
る。次に、電流引き込み(放電)の動作は次のようにな
る。
【0072】トランジスタQ6、Q7からなる差動増幅
器に、図2(B)に示すCLB5信号、図2(A)に示
すCLB6信号が入力される。このCLB5信号、CL
B6信号は、電流引き込みの動作を制御するための信号
である。ここで、CLB5信号及びCLB6信号の
“H”と“L”の電位差は、トランジスタQ6、Q7か
らなる差動増幅器を十分にスイッチングできる電位差で
あるとする。
【0073】まず、電流引き込み(放電)が停止してい
る場合、CLB5信号により“H”がトランジスタQ6
のベースに入力され、CLB6信号により“L”がトラ
ンジスタQ7のベースに入力されている。すると、トラ
ンジスタQ6ではコレクタ電流(定電流源I2の電流)
が流れ、一方、トランジスタQ7ではコレクタ電流が遮
断される。したがって、出入力端子Toからトランジス
タQ7へ放電電流が流れず、電流引き込み(放電)の動
作は停止する。
【0074】続いて、電流引き込み(放電)が行われる
場合、CLB5信号により“L”がトランジスタQ6の
ベースに入力され、CLB6信号により“H”がトラン
ジスタQ7のベースに入力される。すると、トランジス
タQ6ではコレクタ電流が遮断され、一方、トランジス
タQ7では遮断されていたコレクタ電流(定電流源I2
の電流)が流れる。したがって、出入力端子Toからト
ランジスタQ7へ放電電流が流れ、電流引き込み(放
電)が行われる。
【0075】このように構成されたチャージポンプで
は、電流出力用スイッチ回路の動作を制御するためのC
LA3信号、CLA4信号を出力する出力用アンプ回路
が差動増幅器であるため、前記CLA3信号、CLA4
信号を高速に生成し出力することができる。そして、電
流出力用スイッチ回路もトランジスタQ1及びトランジ
スタQ2からなる差動増幅器で構成されているため、こ
の差動増幅器に入力されるCLA3信号、CLA4信号
が高速に生成されることから、高速に電流出力(充電動
作)を行うことができる。また、電流引き込み用スイッ
チ回路がトランジスタQ6及びトランジスタQ7からな
る差動増幅器で構成されているため、高速に電流引き込
み(放電動作)を行うことができる。
【0076】なお、トランジスタQ5、抵抗R2とトラ
ンジスタQ2、抵抗R1はカレントミラー回路の関係に
ある。しかし、トランジスタQ3、トランジスタQ4の
どちらに電流が流れていても、トランジスタQ5には常
に電流が流れている。このため、通常のカレントミラー
回路がオンするときのような遅れがない。したがって、
このチャージポンプでは、入力信号に対して高速な電流
出力(充電)または電流引き込み(放電)を実行するこ
とができる。
【0077】また、このチャージポンプでは、抵抗とト
ランジスタによる差動増幅器によって構成されたスイッ
チで電流出力を行うため、定電流源と差動増幅器をカス
コード接続したスイッチで電流出力を行う場合と比べ
て、定電流源が動作するのに必要な電圧がいらなくな
り、出力電圧の範囲が広くなる。
【0078】以上説明したようにこの第3の実施の形態
によれば、電流出力(充電動作)及び電流引き込み(放
電動作)を高速に行うことができるとともに、出入力電
位のダイナミックレンジを広く保持することができる。
【0079】なお、前述した実施の形態では、NPN形
トランジスタあるいはPNP形トランジスタを用いた場
合を説明したが、これらの換わりにnチャネル電界効果
トランジスタあるいはpチャネル電界効果トランジスタ
を用いてもよい。
【0080】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、電流
出力(充電動作)及び電流引き込み(放電動作)を高速
に行うことができるとともに、出入力電位のダイナミッ
クレンジを広く保持できるチャージポンプを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のチャージポンプの構成を示
す回路図である。
【図2】チャージポンプを動作させるための入力信号を
示す図である。
【図3】第2の実施の形態のチャージポンプの構成を示
す回路図である。
【図4】第3の実施の形態のチャージポンプの構成を示
す回路図である。
【図5】従来のチャージポンプの一例を示す回路図であ
る。
【図6】従来のチャージポンプの別の例を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
Q1、Q2、Q5、Q8、Q9…PNP形トランジスタ R1、R2、R3、R4、R5、R6…抵抗 Q3、Q4、Q6、Q7、Q10…NPN形トランジス
タ I1、I2…定電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天本 徹 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 Fターム(参考) 5H420 NA03 NB03 NB24 NC02 5J106 AA04 DD05 DD08 DD32 EE19 JJ08 KK00 KK02 LL00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗とトランジスタとを有し、制御信号
    を受け取って定電流源として動作し出力電流を制御する
    電流出力スイッチ回路と、 前記電流出力スイッチ回路に前記制御信号を出力する増
    幅回路と、 抵抗とトランジスタとを有し、制御信号を受け取って定
    電流源として動作し引き込み電流を制御する電流引き込
    みスイッチ回路と、 前記電流引き込みスイッチ回路に前記制御信号を出力す
    る増幅回路と、 を具備することを特徴とするチャージポンプ。
  2. 【請求項2】 抵抗とトランジスタとを有し、制御信号
    を受け取って定電流源として動作し出力電流を制御する
    電流出力スイッチ回路と、 前記電流出力スイッチ回路に前記制御信号を出力する増
    幅回路と、 定電流源と差動増幅器をカスコード接続してなり、制御
    信号を受け取って引き込み電流を制御する電流引き込み
    スイッチ回路と、 を具備することを特徴とするチャージポンプ。
  3. 【請求項3】 定電流源と差動増幅器をカスコード接続
    してなり、制御信号を受け取って出力電流を制御する電
    流出力スイッチ回路と、 抵抗とトランジスタとを有し、制御信号を受け取って定
    電流源として動作し引き込み電流を制御する電流引き込
    みスイッチ回路と、 前記電流引き込みスイッチ回路に前記制御信号を出力す
    る増幅回路と、 を具備することを特徴とするチャージポンプ。
  4. 【請求項4】 前記電流出力スイッチ回路及び電流引き
    込みスイッチ回路の中のトランジスタは差動増幅器を構
    成していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載のチャージポンプ。
  5. 【請求項5】 前記増幅回路は、 トランジスタにより構成された差動増幅器と、 前記差動増幅器を構成するトランジスタと極性が逆のト
    ランジスタを含むレベルシフト回路と、 一端が前記レベルシフト回路に接続され、他端が前記差
    動増幅器のそれぞれの出力に接続された2つの抵抗と、 前記差動増幅器のバイアス電流である定電流源と、 を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載のチャージポンプ。
  6. 【請求項6】 前記電流出力スイッチ回路における電源
    電圧と前記電流出力スイッチ回路が電流を出力する出入
    力端子との間に、1つのトランジスタと抵抗だけが接続
    されていることを特徴とする請求項1、2、4又は5の
    いずれかに記載のチャージポンプ。
  7. 【請求項7】 前記電流引き込みスイッチ回路における
    基準電位点と前記電流引き込みスイッチ回路が電流を引
    き込む出入力端子との間に、1つのトランジスタと抵抗
    だけが接続されていることを特徴とする請求項1、3、
    4、5又は6のいずれかに記載のチャージポンプ。
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