JP2000100598A - プラズマ生成用高周波パワ―の制御方法、およびプラズマ発生装置 - Google Patents

プラズマ生成用高周波パワ―の制御方法、およびプラズマ発生装置

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JP2000100598A
JP2000100598A JP11058635A JP5863599A JP2000100598A JP 2000100598 A JP2000100598 A JP 2000100598A JP 11058635 A JP11058635 A JP 11058635A JP 5863599 A JP5863599 A JP 5863599A JP 2000100598 A JP2000100598 A JP 2000100598A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラズマ密度を長期間にわたって適切かつ容易
にコントロールする。 【解決手段】本発明では、誘電体製のチューブを介して
プラズマPMへ供給される測定用高周波パワーの吸収現
象を測定原理とする長寿命・熱フィラメントレス方式の
プラズマ密度情報求出部11をプラズマ生成用の高周波
パワーの供給系とは別に設けている。プラズマ密度情報
求出部11で刻々モニタされる実測プラズマ密度とプラ
ズマ密度設定部10bに保持されている目標プラズマ密
度との比較結果に基づいてインピーダンス整合器10a
を変化させ、電源側とプラズマ側との間のインピーダン
ス整合状態を調整することにより、高周波電源8から出
力される生成用高周波パワーを適切に制御する構成であ
るので、プラズマ密度を長期間継続して適切かつ容易に
コントロールすることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜素子の製造工
程や粒子ビーム源あるいは分析装置などに用いられるプ
ラズマに供給するプラズマ生成用高周波パワーの制御方
法、およびプラズマ発生装置に係り、プラズマ密度を適
切かつ容易にコントロールするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラズマの利用が盛んである。薄
膜素子の製造工程では、例えば、10MHz程度のRF
帯の周波数から2.45GHzに代表されるマイクロ波
帯の周波数の高周波パワー(高周波電力)で生起させた
高周波プラズマを用いて、エッチング処理やCVD(化
学気相成長)処理などが行われている。このようなプラ
ズマ応用技術では、プラズマ密度を的確にコントロール
することが適切な処理を行う上で重要である。
【0003】従来のプラズマ発生装置におけるプラズマ
密度のコントロールは、次のように、プラズマ生成用の
高周波パワーを制御することにより行われている。プラ
ズマ生成用の高周波パワーは高周波電源からインピーダ
ンス整合器を経由してプラズマへ供給される。一方、プ
ラズマに吸収されずに反射して高周波電源側に戻ってく
る高周波パワー、すなわち反射パワー(反射電力)を検
出する。そして、反射パワーが最小となるようインピー
ダンス整合器を常に自動制御することにより電源側とプ
ラズマ側の間のインピーダンスの整合状態を調整し、プ
ラズマ密度を安定させて一定の処理条件を維持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プラズマ密度のコントロールは適切とは言えないという
問題がある。プラズマ密度はプラズマに投入される正味
電力にほぼ比例するのであるが、高周波パワーの反射パ
ワーが最小となるようインピーダンス整合器を自動調節
しても、インピーダンス整合器と放電電極(放電アンテ
ナ)の間の損失も含めた高周波パワーが一定となるだけ
で、必ずしもプラズマに投入される正味電力が一定とな
るわけでないからである。したがって、プラズマに吸収
されずに反射して戻ってくる高周波パワーの反射量に基
づいてプラズマ生成用の高周波パワーを制御する従来の
プラズマ密度のコントロール方式はどうしても限界があ
る。
【0005】上記問題の解決策として、実際に測定した
プラズマ密度に基づいてプラズマ密度をコントロールす
ることが考えられる。一価の正イオンと電子からなる典
型的なプラズマの場合、電気的中性が保たれるプラズマ
特有の性質から正イオン密度と電子密度とは実質的に等
しいので、普通、電子密度をプラズマ密度と呼ぶ。つま
り、プラズマ中の電子密度はプラズマ密度と実質的に等
価である。従来、プラズマ中の電子密度を測定する方法
として、ラングミュア・プローブ法や、マイクロ波干渉
計測法の他、比較的最近開発された電子ビーム照射式の
プラズマ振動プローブ法があり、これらの方法でプラズ
マ中の電子密度を測定し、測定した電子密度に基づき、
プラズマ生成用の高周波パワーを制御する方法が考えら
れるのである。
【0006】ラングミュア・プローブ法では、プラズマ
中に金属プロープを直に晒した状態で設置しておき、金
属プローブへ直流バイアス電圧、又は、高周波電圧を重
畳させた直流バイアス電圧を印加した時に金属プローブ
に流れる電流値に基づいて電子密度を求める。マイクロ
波干渉計測法では、プラズマ生成用のチャンバーの壁に
プラズマを間にして向き合う窓を設けておき、一方の窓
からマイクロ波(例えば単色のレーザ光)をプラズマに
入射するとともにプラズマを通過して他方の窓から出射
するマイクロ波を検出し、入射・出射マイクロ波間の位
相差に基づいて電子密度を求める。電子ビーム照射式プ
ラズマ振動法では、熱フィラメントをチャンバーの内に
設置しておき、熱フィラメントからプラズマに電子ビー
ムを照射した時に生じるプラズマ振動の周波数に基づい
て電子密度を求める。
【0007】しかしながら、上記のラングミュア・プロ
ーブ法には、測定を長時間にわたって続けられないとい
う欠点がある。測定中の金属プローブ表面には短時間の
うちに絶縁性皮膜からなる汚れが付着し、金属プローブ
に流れる電流値が変動して、正確な測定が直ぐに出来な
くなるからである。金属プローブ表面に付着した汚れを
除くために、金属プローブに負のバイアス電圧を印加し
イオンでスパッタ除去する方法や、金属プローブを赤熱
させて汚れを蒸発除去する方法も試みられてはいるが、
効果が薄くて欠点を解消するには至らない。
【0008】また、マイクロ波干渉計測法には、測定実
施が簡単でないという欠点がある。大がかりで高価な装
置や難しいマイクロ波伝送路の調整が必要な上、入射・
出射マイクロ波間の位相差が僅かなことから、正確な測
定が難しい。さらに、電子ビーム照射式のプラズマ振動
プローブ法には、熱フィラメントから蒸発するタングス
テンによるプラズマ雰囲気汚染の心配に加えて、熱フィ
ラメントの断線による測定中断の心配がある。特に酸素
やフロン系ガスを用いるプラズマの場合には熱フィラメ
ントが断線し易く、頻繁にフィラメント交換を行う必要
があるので、実用向きとは言いがたい。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑み、プラズマ密
度を長期間にわたって適切かつ容易にコントロールする
ことができるプラズマ生成用高周波パワーの制御方法、
およびプラズマ発生装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明に係るプラズマ生成用高周波パワ−
の制御方法は、プラズマにプラズマ密度情報計測用の高
周波パワー(高周波電力)を供給するとともに、プラズ
マ負荷による前記高周波パワーの反射または吸収状況を
示すパラメータの量的測定を行って、前記パラメータの
測定結果に従いプラズマ密度情報を求出し、得られたプ
ラズマ密度情報に基づきプラズマ生成用の高周波パワー
(高周波電力)を制御することを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載のプラ
ズマ生成用の高周波パワーの制御方法において、誘電体
製の隔壁を介してプラズマにプラズマ密度情報計測用の
高周波パワーを供給する。
【0012】請求項3の発明は、請求項1に記載のプラ
ズマ生成用の高周波パワーの制御方法において、プラズ
マ負荷による高周波パワーの反射または吸収状況を示す
パラメータの量的測定が、高周波パワー供給用の高周波
アンプの電流量の計測により行われる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1に記載のプラ
ズマ生成用の高周波パワーの制御方法において、プラズ
マ密度情報として、パラメータの測定結果からプラズマ
密度に起因して高周波パワーの強い吸収が起こるプラズ
マ吸収周波数を求出する。
【0014】請求項5の発明は、請求項1から4のいず
れかに記載のプラズマ生成用の高周波パワーの制御方法
において、プラズマ生成用の高周波パワーをインピーダ
ンス整合系を介して高周波電源からプラズマに供給する
とともに、プラズマ密度情報に基づきインピーダンス整
合系を制御して電源側とプラズマ側の間のインピーダン
ス整合状態を調整することによりプラズマ生成用の高周
波パワーの制御を行う。
【0015】請求項6の発明に係るプラズマ発生装置
は、プラズマ生成用のチャンバーと、チャンバーの内に
配設されたプラズマ生成用の放電電極と、この放電電極
に供給するプラズマ生成用の高周波パワー(高周波電
力)を出力する高周波電源と、チャンバーの中のプラズ
マにプラズマ密度情報計測用の高周波パワー(高周波電
力)を供給するとともにプラズマ負荷による高周波パワ
ーの吸収状況を示すパラメータの量的測定を行ってプラ
ズマ密度情報を求出するプラズマ密度情報求出手段と、
プラズマ密度情報求出手段により求出された情報に基づ
きプラズマ生成用の高周波パワーを制御する高周波パワ
ー制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0016】請求項7の発明は、請求項6に記載のプラ
ズマ発生装置において、プラズマ密度情報求出手段は、
誘電体製の隔壁を介してチャンバーの中のプラズマにプ
ラズマ密度情報計測用の高周波パワー(高周波電力)を
供給する。
【0017】請求項8の発明は、請求項6または7に記
載のプラズマ発生装置において、プラズマ密度情報求出
手段は、プラズマ密度情報として、パラメータの測定結
果からプラズマ密度に起因して高周波パワーの強い吸収
が起こるプラズマ吸収周波数を求出するよう構成されて
いる。
【0018】請求項9の発明は、請求項6から8のいず
れかに記載のプラズマ発生装置において、高周波パワー
制御手段は、インピーダンス整合器が配設されていて、
プラズマ密度情報に基づきインピーダンス整合器を制御
して電源側とプラズマ側の間のインピーダンス整合状態
を調整することによりプラズマ生成用の高周波パワーの
制御を行うよう構成されている。
【0019】請求項10の発明は、請求項7から9まで
のいずれかに記載のプラズマ発生装置において、プラズ
マ生成用のチャンバーに差し込まれるとともに、先端が
閉じている誘電体製のチューブと、チューブの先端側に
収容されて高周波パワーを放射するアンテナと、チュー
ブの後よりに収容されてアンテナに接続されている高周
波パワー伝送用のケーブルとを具備するプラズマ密度情
報測定用プローブを備え、誘電体製のチューブの管壁を
誘電体製の隔壁としてチューブ内のアンテナからプラズ
マ密度情報計測用の高周波パワーがプラズマに供給され
るよう構成されている。
【0020】請求項11の発明は、請求項10に記載の
プラズマ発生装置において、誘電体製のチューブには複
数本のアンテナがチューブの先端からの距離がそれぞれ
異なるように収容されており、プラズマ密度情報求出手
段が、各アンテナ毎に得られるパラメータの測定結果か
らプラズマ密度に起因して高周波パワーの強い吸収の起
こるプラズマ吸収周波数をそれぞれ求出するとともに、
プラズマ吸収周波数のうち共通周波数のプラズマ吸収周
波数をプラズマ表面波共鳴周波数として求出するよう構
成されている。
【0021】請求項12の発明は、請求項10または1
1に記載のプラズマ発生装置において、プラズマ密度情
報測定用プローブがプラズマ生成用のチャンバーに進退
可能に差し込まれているとともに、非測定時はプローブ
の先端がチャンバー内の測定位置からチャンバー壁面付
近の退避位置へ引っ込むようプローブを移動させるプロ
ーブ移動手段を備えている。
【0022】請求項13の発明は、請求項10から12
までのいずれかに記載のプラズマ発生装置において、プ
ラズマ密度情報測定用プローブの後段に、プローブ内の
アンテナに迷入してくる過大なプラズマ生成用の高周波
パワーを阻止する保護手段が配設されている。
【0023】請求項14の発明は、請求項10から13
までのいずれかに記載のプラズマ発生装置において、高
周波パワー伝送用のケーブルが、芯線とシールド用の導
体製チューブと、芯線・導体製チューブ間の空隙を埋め
る絶縁用セラミックス材とからなる。
【0024】請求項15の発明は、請求項10から14
までのいずれかに記載のプラズマ発生装置において、誘
電体製のチューブは、測定エリアは未被覆状態となるよ
うにしてチューブ表面が金属で被覆されている。
【0025】請求項16の発明は、請求項10から15
までのいずれかに記載のプラズマ発生装置において、ア
ンテナが誘電体製のチューブの内面に近接して沿うよう
に延びている。
【0026】
【作用】請求項1に記載の発明の作用について説明す
る。本発明の制御方法の場合、プラズマ生成用の高周波
パワーとは別にプラズマへ供給するプラズマ密度情報計
測用の高周波パワーについて、プラズマ負荷による吸収
状況を示すパラメータの量的測定を行い、パラメータの
測定結果から得られるプラズマ密度情報に基づき、プラ
ズマ生成用の高周波パワーを制御する。プラズマ生成用
の高周波パワーの供給系とは全く別の測定系によって得
たプラズマ密度情報に従ってプラズマ生成用の高周波パ
ワーを制御する結果、実際のプラズマ密度のモニタ結果
が高周波パワーの制御に良く反映され、プラズマ密度を
適切にコントロールできるようになる。また、本発明
は、プラズマに高周波パワーを供給してプラズマ密度情
報を求める構成であるので、高周波パワー供給のための
アンテナに絶縁性皮膜からなる汚れが付着してもその影
響が少なく、精度のよいプラズマ密度情報に基づいてプ
ラズマ生成用高周波パワーを制御することができる。
【0027】請求項2の発明の制御方法の場合、コント
ロール対象であるプラズマ側とプラズマ密度情報計測用
の高周波パワーの供給側との間に誘電体製の隔壁が存在
するので、高周波パワーの供給側からプラズマへの異物
などの侵入がなく、プラズマを清浄に維持することがで
きる。また、プラズマによる高周波パワー供給側の損傷
が防止される。さらに、誘電体製の隔壁の表面に絶縁性
皮膜からなる汚れが付着しても、絶縁性皮膜は誘電体で
あるので、誘電体製の隔壁の厚みが僅かに変化する程度
であって、測定系に実質的な変化は起こらず、絶縁性皮
膜の汚れによる測定妨害は回避される。
【0028】請求項3の発明のプラズマ生成用高周波パ
ワーの制御方法の場合、高周波パワー供給用の高周波ア
ンプの電流量を計測することで、プラズマ負荷による高
周波パワーの反射または吸収状況を示すパラメータの量
的測定が行われる。プラズマ負荷による高周波パワーの
反射または吸収の程度に対応した量で高周波パワーを供
給する高周波アンプに電流が流れるので、高周波アンプ
の電流量を測ることにより、高周波パワーの反射または
吸収状況を示すパラメータの量的測定が簡単に実施でき
ることになる。
【0029】請求項4の発明の制御方法の場合、パラメ
ータの測定結果からプラズマ密度に起因して高周波パワ
ーの強い吸収が起こるプラズマ吸収周波数をプラズマ密
度情報として求出し、プラズマ吸収周波数に基づいてプ
ラズマ生成用高周波パワーの制御を行う。プラズマ吸収
周波数は、パラメータの測定結果において共鳴的な目立
つ吸収が生じる箇所の周波数であることから、実際のプ
ラズマ密度に正確に対応するプラズマ密度情報が簡単に
求まる。
【0030】請求項5の発明の制御方法の場合、プラズ
マ生成用の高周波パワーを出力する高周波電源とプラズ
マとの間に設けたインピーダンス整合系をプラズマ密度
情報に基づき制御して電源側とプラズマ側との間のイン
ピーダンス整合状態を調整することによりプラズマ生成
用の高周波パワーの制御を行う。インピーダンス整合系
の調整は、強い高周波パワー制御作用がある(制御が効
きやすい)ので、プラズマ生成用の高周波パワーの制御
が円滑に行える。
【0031】請求項6の発明のプラズマ発生装置の場
合、請求項1の発明を実施することにより、実際のプラ
ズマ密度に応じたプラズマ生成用の高周波パワーの制御
が実行されて、プラズマ密度が長期間にわたって適切か
つ容易にコントロールされる。
【0032】請求項7の発明のプラズマ発生装置の場
合、誘電体製の隔壁を介してチャンバー中のプラズマに
プラズマ密度情報測定用の高周波パワーを供給している
ので、プラズマを汚染することがないとともに、プラズ
マによる高周波パワー供給側の損傷が阻止される。
【0033】請求項8の発明のプラズマ発生装置の場
合、請求項4の発明を実施することにより、実際のプラ
ズマ密度に応じたプラズマ生成用の高周波パワーの制御
が的確に実行されて、プラズマ密度が長期間にわたって
非常に適切かつ容易にコントロールされる。
【0034】請求項9の発明のプラズマ発生装置の場
合、請求項5の発明を実施することにより、実際のプラ
ズマ密度に見合ったプラズマ生成用の高周波パワーの的
確な制御が円滑に実行されて、プラズマ密度が長期間に
わたって適切かつ非常に容易にコントロールされる。
【0035】請求項10の発明のプラズマ発生装置の場
合、プラズマ密度情報測定用プローブのケーブル経由で
プラズマ密度情報計測用の高周波パワーがアンテナから
誘電体製のチューブの管壁(隔壁)を介してプラズマに
供給されるとともに、アンテナで受信された反射パワー
がケーブル経由で取り出される。また、アンテナから出
る高周波パワーがプラズマに影響する範囲は余り広範囲
ではないので、高周波パワーの量を調整するなどすれ
ば、局所的なプラズマ密度情報を得ることも可能とな
る。つまり、プラズマ密度情報測定用プローブによっ
て、プラズマ密度情報の測定に必要な態勢が容易に整え
られて測定が簡単に実施できる上、空間分解能を発現さ
せることも可能となるのである。
【0036】請求項11の発明のプラズマ発生装置の場
合、チューブの先端からの距離が異なる各アンテナ毎に
得られたプラズマ吸収周波数のうち共通周波数のプラズ
マ吸収周波数を求出することで容易にプラズマ表面波共
鳴周波数が分かる。。請求項12の発明のプラズマ発生
装置の場合、プラズマ密度情報測定用プローブの先端を
非測定時はプローブ移動手段によりチャンバー壁面付近
の退避位置へ引っ込ませられるので、プローブの表面に
汚れが厚く堆積し易いようなプラズマの場合でも、測定
時だけプローブをプラズマの方へ移動させるようにし
て、プローブの汚染を防止することができる。
【0037】請求項13の発明のプラズマ発生装置の場
合、プラズマ密度情報測定用プローブのアンテナに過大
なプラズマ生成用の高周波パワーが迷入して来た場合、
後段の保護手段が過大な迷入高周波パワーを阻止して装
置の破壊を防止する。特に、生成プラズマが不意に消滅
した時は、プラズマ生成用の高周波パワーがもろにアン
テナに乗って装置が破壊する心配があるが、この心配が
プローブの後段の保護手段により解消される。
【0038】請求項14のプラズマ発生装置の場合、高
周波パワー伝送用のケーブルの芯線とシールド用の導体
製チューブの間の空隙が熱に強い絶縁用セラミックス材
で埋められているので、ケーブルの耐熱性が向上する。
【0039】請求項15のプラズマ発生装置の場合、誘
電体製のチューブの表面は、測定エリアは未被覆状態と
なるようにして金属で覆われているので、測定結果は金
属で覆われていない測定エリアの局部的状況だけを強く
反映したものとなり、空間分解能が向上する。
【0040】請求項16のプラズマ発生装置の場合、プ
ラズマ密度情報測定用プローブの高周波パワー供給用の
アンテナが誘電体製のチューブの内面に近接して沿うよ
うに延びているので、アンテナから放射される高周波パ
ワーがプラズマへ効率よく供給されるので、プラズマ密
度情報計測用の高周波パワーの供給量が少なくて済む、
測定精度があがるなどする。
【0041】
【発明の実施の形態】続いて、本発明の一実施例を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明のプラズマ発生
装置の一例が組み込まれていて、本発明のプラズマ生成
用高周波パワーの制御方法の一例が実施されるプラズマ
処理システムを示すブロック図、図2は実施例に用いら
れているプラズマ密度情報測定用プローブ(以下、適宜
「測定プローブ」と略記)の構成を示す縦断面図、図3
は実施例に用いられている測定プローブの構成を示す横
断面図である。
【0042】実施例のプラズマ処理システムは、図1に
示すように、反応性プラズマ(以下、適宜「プラズマ」
と略記)PMが生成される室内空間Sを有する直径数1
0cmのステンレス鋼製チャンバー1と、チャンバー1
の内に配設されたプラズマ生起用の放電電極(放電アン
テナ)2と、排気用パイプ3を介してチャンバー1の室
内空間Sと連通している真空排気ポンプ4と、流量調節
弁5が介設されたガス供給用パイプ6を介してチャンバ
ー1の室内空間Sと連通しているガス源7とを備えてい
る。この他、実施例のシステムのチャンバー1には、ワ
ーク(被処理物)Wの載置台(図示省略)やワークWの
搬入・搬出機構(図示省略)なども配設されている。
【0043】チャンバー1の室内空間Sは真空排気ポン
プ4によって排気されて適当な室内圧力が保たれる。プ
ラズマPM生成時の室内空間Sの雰囲気圧力としては数
mTorr〜数十mTorrが例示される。またガス源
7からガスが適当な流量で供給される。供給ガスの種類
としては、アルゴン,チッ素,酸素ガス,フッ素系ガ
ス、塩素系ガスなどが例示される。流量調節弁5で設定
されるガス流量としては、10〜100cc/分程度が
例示される。
【0044】放電電極2としては、誘導結合型RF放電
のプラズマの場合、誘導コイルが用いられ、容量結合型
RF放電のプラズマの場合、平板状電極が用いられる。
また、高周波パワーの周波数がマイクロ波帯の周波数で
あるマイクロ波放電のプラズマの場合、ホーンアンテナ
やスロットアンテナあるいは開口導波管などが放電電極
2として用いられる。
【0045】また、チャンバー1の外にはプラズマ生起
用の高周波パワー(高周波電力)を供給するための高周
波電源8と、放電電極2に供給されるプラズマ生起用の
高周波パワー(以下、適宜「生起用高周波パワー」と略
記)を制御するための高周波パワー制御部9とが設けら
れている。
【0046】高周波電源8から出力される高周波パワー
の大きさは、例えば1kW〜3kW程度が例示される。
高周波パワーの周波数は特定の周波数に限られるもので
はないが、通常は、13.56MHzに代表されるRF
帯から900MHz〜2.45GHz程度のマイクロ波
帯の間の周波数である。
【0047】高周波パワー制御部9は、高周波電源側と
プラズマ側の間のインピーダンス整合状態を調節するイ
ンピーダンス整合器10aと、チャンバー1に生起させ
るプラズマについての目標プラズマ密度を設定するため
のプラズマ密度設定部10bと、設定された目標プラズ
マ密度と実測されるプラズマ密度との差に従ってインピ
ーダンス整合器10aを制御する整合器制御部10cと
からなる。
【0048】インピーダンス整合器10aとしては、高
周波パワーの周波数がRF帯の周波数の場合、インダク
タンスとキャパシタンスを組み合わせた整合回路が用い
られ、高周波パワーの周波数がマイクロ波帯の周波数の
場合、EHチューナやスタブチューナが用いられる。
【0049】なお、実施例のシステムの場合、高周波電
源8から出力される高周波パワーの出力量を検出する出
力パワーモニタ機構(図示省略)や、プラズマ負荷側で
吸収されることなく電源側に戻ってくる高周波パワーの
反射量を検出する反射パワーモニタ機構(図示省略)が
プラズマ生成状況を大まかに把握する等の手段のひとつ
として配設されている。
【0050】上記のようにして生成されるプラズマPM
によって、ワークWに対しエッチング処理やCVD(化
学気相成長)処理などが施されるのであるが、実施例の
システムには、以下に述べるように、プラズマ密度情報
を時々刻々求めるプラズマ密度情報求出部11が設けら
れている。実施例のプラズマ密度情報求出部11は、図
1に示すように、チャンバー1の壁に取り付けられてい
る測定プローブ12と、チャンバー1の外側に配設され
ているプローブ制御部13とで構成される。先ず、測定
プローブ12の具体的構成について説明する。
【0051】測定プローブ12は、図2および図3に示
すように、先端が閉じているとともに後端が大気(外
気)に開いている誘電体製のチューブ14と、高周波パ
ワーを放射するループアンテナ15と、ループアンテナ
15に接続されて高周波パワーをループアンテナ15に
伝送する同軸ケーブル16と、放出電磁波の漏れを防止
するためのアルミニウム製の導体ピース17とを備えて
いる。チューブ14を形成する誘電体材料は特に限定さ
れないが、例えば強化耐熱ガラス、石英、セラミックス
が例示される。
【0052】ループアンテナ15と同軸ケーブル16は
ループアンテナ15が先となるようにしてチューブ14
の内に納められている。また導体ピース17は同軸ケー
ブル16とチューブ14の内面の間を塞ぐようにしてル
ープアンテナ15の少し手前の位置へ設置されている。
その結果、高周波パワー漏れによる測定誤差が回避され
る。
【0053】測定プローブ12はチャンバー1の壁に設
けられた貫通孔1Aから先端がチャンバー1の内に位置
するようにして差し込まれて取り付けられている。チャ
ンバー1への測定プローブ12の差し込み量(図1中に
符号Mで示す)を適宜に設定することにより、プラズマ
PM中の任意の箇所のプラズマ密度を測定することがで
きる。プローブ12の外周面とチャンバー1の貫通孔1
Aの間にはO−リング1Bが介在していて、測定プロー
ブ12の装着が真空漏れを起こさない構成となってい
る。
【0054】同軸ケーブル16は、図3に示すように、
芯線16aと、芯線16aを外側から長手方向沿いに続
けて包囲するシールド線16bとの間にフッ素系樹脂等
の絶縁材16cが介在する通常の同軸構造である。チュ
ーブ14と同軸ケーブル16との隙間には、空気や窒素
ガスなどの冷却用流体が強制的に送り込まれている。そ
の結果、チューブ14や同軸ケーブル16などの温度上
昇によって起こる測定誤差が回避される。冷却用流体の
送り込み手段としては、次のような構造を採ることがで
きる。例えば図示しない細管をチューブ14や同軸ケー
ブル16との隙間に差し込んで、その細管の先端を導体
ピース17の近くに位置させる。この細管を介して冷却
用流体をチューブ14の奥側へ送り込んで測定プローブ
12を冷却する。なお、冷却用流体は空気などの気体に
限らず水などの液体であってもよい。
【0055】さらに、ループアンテナ15と同軸ケーブ
ル16および導体ピース17は、図5に示すように、同
軸ケーブル16をチューブ14の長手方向に対して引い
たり押したりすることで一体的に前進あるいは後退し、
ループアンテナ15の位置がチューブ14の長手方向に
沿って変更させられる構成となっている。つまり、測定
プローブ12では、ループアンテナ15を含む導体ピー
ス17から先のチューブ14の先端部長さLが簡単に変
更させられるのである。
【0056】続いて、プローブ制御部13の具体的構成
について説明する。プローブ制御部13は、周波数掃引
式の高周波発振器18と、方向性結合器19と、減衰器
20と、フィルタ21とを備えていて、これらが、図1
に示す順で次々と測定プローブ12へ接続されている。
高周波発振器18は100kHzから3GHzの周波数
で10mW程度のプラズマ密度情報測定用の高周波パワ
ーを自動掃引しながら出力する。高周波発振器18から
出力された高周波パワーは方向性結合器19−減衰器2
0−フィルタ21と経由して測定プローブ12へ伝送さ
れる。
【0057】一方、プラズマ密度情報測定用の高周波パ
ワー(以下、適宜「測定用高周波パワー」と略記)はル
ープアンテナ15から放出されてプラズマ負荷に全て吸
収されるとは限らず、プラズマ負荷に吸収されずに反射
して戻ってくる分もある。プラズマ負荷に吸収されずに
戻ってくる高周波パワーの反射量は、方向性結合器19
で検出されて、プラズマ吸収周波数求出部22へ送り込
まれる。プラズマ吸収周波数求出部22には高周波発振
器18から出力される測定用高周波パワーの周波数も逐
次送り込まれる。
【0058】なお、フィルタ21はアンテナ15を経由
してプローブ制御部13へ混入してくるプラズマ励起用
の高周波パワーを除去する働きをする。また、減衰器2
0は測定プローブ12へ送り込む測定用高周波パワーの
量を調整する働きをする。
【0059】方向性結合器19は、図4に示すように、
芯線19aと芯線19aを外側から長手方向沿いに続け
て包囲するシールド線19bからなる同軸構造であっ
て、シールド線19bの内側において芯線19aに沿っ
て短い結合ライン19cが設けられており、結合ライン
19cの高周波発振器側が抵抗19dで接地されてい
て、結合ライン19cの非接地側で測定用高周波パワー
の反射量が検出できる構成となっている。
【0060】プラズマ吸収周波数求出部22は、高周波
パワーの周波数と、高周波パワーの検出反射量にしたが
って、測定用高周波パワーの反射率の対周波数変化を求
出するとともに、得られた結果に基づいて、プラズマ密
度に起因して高周波パワーの強い吸収が起こるプラズマ
吸収周波数を求出する構成となっている。すなわち、プ
ラズマ吸収周波数求出部22では、〔高周波パワーの検
出反射量〕÷〔高周波パワーの全出力量(実施例では一
定量)〕なる演算が行われて測定用高周波パワーの反射
率が求められ、刻々変わる周波数と対応付けてプロット
されることにより、測定用高周波パワーの反射率の対周
波数変化が求出される処理が行われる。反射率が大きく
下がるところは、プラズマ密度に起因して高周波パワー
の強い吸収が起こる吸収ピークであり、吸収ピークの周
波数がプラズマ吸収周波数ということになるので、さら
にプラズマ吸収周波数求出部22では、吸収ピークを自
動検出して対応する周波数をプラズマ吸収周波数として
認定求出する処理が行われる。
【0061】プラズマ吸収周波数求出部22で求出され
たプラズマ吸収周波数は、プラズマ密度と一定の相関関
係がある有用なプラズマ密度情報である。実施例システ
ムの場合、プラズマ吸収周波数は表面波共鳴周波数fで
ある。表面波共鳴周波数fはプラズマ密度と実質的に等
価であるプラズマ中の電子密度ne と直接対応している
より有用なプラズマ密度情報である。
【0062】このプラズマ密度情報求出部11による具
体的なプラズマ密度情報の測定方式は、本発明の発明者
らが始めて創り出し得た新方式であるので、理解を容易
とするために、さらに具体的かつ詳細な測定例を説明す
る。
【0063】チャンバー1の室内空間Sがアルゴン10
mTorrの状態となるように調整した。そして、高周
波電源8から放電電極2に13.56MHzの高周波パ
ワーを1.2kWの出力量で与えることにより、室内空
間Sに反応性プラズマPMを生成した。測定プローブ1
2のチューブ14は外径6mm:比誘電率4のパイレッ
クス製ガラス管である。同軸ケーブル16は50Ωのセ
ミリジッドケーブルであり、導体ピース17はアルミホ
イルからなる。
【0064】先ず、測定プローブ12を、図2に示すよ
うに、ループアンテナ15を含む導体ピース17から先
のチューブ14の先端部長さLが3.5mmとなるよう
にセットした。そして、高周波発振器18から10mW
の高周波パワー(高周波電力)を100kHzから3G
Hzまで周波数掃引しながら出力するとともに、方向性
結合器19で高周波パワーの反射量を検出し、図6の最
上段の曲線Raで示す通りの高周波パワーの反射率の対
周波数変化を得る。
【0065】続いて、図5に示すように、ループアンテ
ナ15を含む導体ピース17から先のチューブ14の先
端部長さLが5.5mm,7.5mm,9.5mm,1
1,5mm,13.5mmとなるように測定プローブ1
2のセット状態を変更し、各変更位置において、上と同
様に高周波パワーの反射率の対周波数変化を得ると、結
果は、図6の曲線Rb〜Rfが示すとおりとなる。
【0066】曲線Ra〜Rfには、プラズマ負荷側での
高周波パワーの強い吸収があることを示す吸収ピークP
a〜Pdが幾つか現れている。吸収ピークPa〜Pdの
位置の周波数が、プラズマ吸収周波数である。これらプ
ラズマ吸収周波数から生成プラズマPMの特性が把握で
きる。ただ、最も低い周波数の吸収ピークPaだけは、
図7に示すように、先端部長さLが変化しても同一周波
数(1.5GHz)の位置に出現しており、常に同一の
プラズマ吸収周波数が測定される。このように、先端部
長さLに依存しないプラズマ吸収周波数が、プラズマ表
面波共鳴周波数f(=ω/2π)であるので、実施例シ
ステムの場合、プラズマ吸収周波数求出部22は最も低
い周波数の吸収ピークの周波数をプラズマ表面波共鳴周
波数fとして自動的に求出して、高周波パワー制御部9
の整合器制御部10cへ送出するよう構成されている。
【0067】なお、プラズマ吸収周波数求出部22はプ
ラズマ表面波共鳴周波数fをさらに電子プラズマ角周波
数ωp あるいは電子密度ne に変換して整合器制御部1
0cへ送出する構成であってもよい。プラズマ表面波共
鳴周波数fは電子プラズマ角周波数ωp =ω×√(1+
ε)なる演算、あるいは、電子密度ne =ε0 ・me
ωp /e(但し,ωp :電子プラズマ角周波数,ε:チ
ューブ14の比誘電率,ε0 :真空誘電率,me :電子
の質量,e:電子素量)なる演算で簡単に変換できる。
プラズマ表面波共鳴周波数fが1.5GHzの場合、電
子プラズマ角周波数ωp は2π×1.5×109 ×√
(1+4)=3.35×109 であり、プラズマPMの
電子密度ne は1.4×1011/cm3 である。なお、
実施例システムにおいて、プラズマ表面波共鳴周波数f
や電子プラズマ角周波数ωp あるいは電子密度ne を表
示する表示モニタを設けることも有用である。プラズマ
密度情報をリアルタイムで簡単に視認できるようにな
る。
【0068】実施例の場合、ループアンテナ15および
同軸ケーブル16とプラズマPMとの間に必ず存在する
チューブ14が、プラズマPMによるループアンテナ1
5や同軸ケーブル16の損傷を阻止する。チューブ14
が無ければループアンテナ15ないし同軸ケーブル16
が1分程度で損傷して測定不能に陥るが、チューブ14
があれば何十時間でも測定を続けられる。また、測定
中、チューブ14の表面に絶縁性皮膜からなる汚れが薄
く付着しても、絶縁性皮膜が誘電体であるため、実質的
に測定系が変化せず、絶縁性皮膜の汚れによる測定結果
の変動は生じない。したがって、長期間にわたってプラ
ズマ密度情報を連続的にモニタできる。
【0069】また、チューブ14を介して高周波パワー
をループアンテナ15から供給して測り易い共鳴的な高
周波パワーの吸収現象を捉える程度のことであるので、
プラズマ密度情報が至極簡単に測定できる。さらに、熱
フィラメントレス方式であるので、蒸発タングステンに
よる雰囲気汚染を心配する必要も、熱フィラメント交換
を行う必要もない。
【0070】次に、高周波パワー制御部9の構成を具体
的に説明する。プラズマ吸収周波数求出部22からプラ
ズマ密度情報を受け取った高周波パワー制御部9の整合
器制御部10cは、プラズマ密度設定部10bに保持さ
れている目標プラズマ密度とプラズマ密度情報との比較
を行って、両者の差が予め定めた一定範囲以上であれ
ば、両者の差の大きさに見合う変化をインピーダンス整
合器10aに与え、高周波電源8側とプラズマPM側と
のインピーダンス整合状態を調整する。つまり、本発明
の場合、目標プラズマ密度と実測プラズマ密度の差が解
消されるようにプラズマ生成用の高周波バワーをフィー
ドバック制御する構成なのである。
【0071】なお、プラズマ密度設定部10bでは、プ
ラズマ吸収周波数求出部22から送出されるプラズマ密
度情報と同一データ形式で目標プラズマ密度が設定保持
される。すなわち、プラズマ密度情報がプラズマ表面波
共鳴周波数fであれば、目標プラズマ密度もプラズマ表
面波共鳴周波数fの形である。プラズマ密度情報が電子
プラズマ角周波数ωp であれば、目標プラズマ密度も電
子プラズマ角周波数ω p の形である。プラズマ密度情報
が電子密度ne であれば、目標プラズマ密度も電子密度
e の形である。
【0072】続いて、以上に説明した構成を有する実施
例のプラズマ処理システムにおいて生成用高周波パワー
の制御が実施される際の装置動作を、生成用高周波パワ
ーの制御の流れを示す図8のフローチャートに即して説
明する。
【0073】〔ステップS1〕放電用高周波電源8のス
イッチをON状態にする。このとき、チャンバー1の室
内空間Sを真空排気ポンプ4によって排気されていると
ともにガス源7から適当な流量のガスが室内空間Sに供
給され、室内空間Sは適当な雰囲気に調整されている。
【0074】〔ステップS2〕インピーダンス整合器1
0aを適当な初期状態にセットする(例えばチューナー
の位置をT0 に設定する)。
【0075】〔ステップS3〕高周波電源8からインピ
ーダンス整合器10aを介して放電電極2へ生成用高周
波パワーを適当な初期値(出力量P0 )に設定して、プ
ラズマPMをチャンバー1の室内空間Sに生起させる。
【0076】〔ステップS4〕高周波発振器18から周
波数掃引を伴う測定用高周波パワーがループアンテナ1
5を介してプラズマPMに与えられると、プラズマ吸収
周波数求出部22でプラズマ表面波共鳴周波数fが求出
されて整合器制御部10cへ送られる。
【0077】〔ステップS5〕整合器制御部10cは目
標プラズマ密度に相当するプラズマ表面波共鳴周波数f
o と実測プラズマ密度に相当するプラズマ表面波共鳴周
波数fの周波数差Δf(=f0 −f)を算出する。
【0078】〔ステップS6〕算出周波数差Δfが一定
値以上であるつ否かを判定する。算出周波数差Δfが一
定値未満であれば、生成プラズマPMのプラズマ密度は
目標プラズマ密度になっているものと判断して制御処理
を終了する。
【0079】〔ステップS7〕算出周波数差Δfが一定
値以上である場合は、インピーダンス整合器10aの調
整可能範囲を全てチェックしたか否かを判断する。
【0080】〔ステップS8〕インピーダンス整合器1
0aの調整可能範囲を全てチェックしていない場合は、
インピーダンス整合器10aを再調整した後(例えばチ
ューナーの位置を別の位置に変化さし後)、ステップS
4に戻る。
【0081】〔ステップS9〕インピーダンス整合器1
0aの調整可能範囲を全てチェックしても、未だに算出
周波数差Δfが一定値以上である場合は、高周波電源8
から出力される生成用高周波パワーの設定値を変えた
後、ステップS4に戻る。
【0082】以上のように、実測プラズマ密度が目標プ
ラズマ密度に収束するよう、プラズマ密度情報の測定や
インピーダンス整合器10aの調整および生成用高周波
パワー出力量の変更が続けられる。
【0083】上述の実施例のシステムでは、プラズマ生
成用の高周波パワーの供給系とは全く別の測定系によっ
て得たプラズマ密度情報であるプラズマ表面波共鳴周波
数fに従ってプラズマ生成用の高周波パワーを制御する
結果、生成プラズマにおけるプラズマ密度が高周波パワ
ーの制御に良く反映され、プラズマ密度が適切にコント
ロールされ、ワークWに対して適切なプラズマ処理を施
すことができる。
【0084】本発明は、上記実施の形態に限られること
はなく、下記のように変形実施することができる。 (1)上記の実施例では、先端にループアンテナ15が
形成された同軸ケーブル16を誘電体製のチューブ14
で覆って形成された測定プローブ12を用いたが、測定
プローブ12は必ずしもチューブ14で覆われている必
要はない。すなわち、先端にループアンテナ15、ある
いは芯線16aを針状に突出させてなるアンテナが形成
された同軸ケーブルを、プラズマ中に直接に挿入してプ
ラズマ密度を測定することも可能である。この場合、プ
ラズマ中に露出しているアンテナに絶縁性の皮膜が付着
することもあるが、本発明はアンテナから高周波パワー
(電磁波)を放射する構成であるので、アンテナに付着
した絶縁性の皮膜などによって影響を受けることが少な
い。
【0085】(2)本発明の測定方式では、プラズマ表
面波共鳴周波数f以外のプラズマ吸収周波数も測定され
るが、これらもプラズマ密度情報のひとつである。例え
ば、図6に示したように、吸収ピークPaに相当するプ
ラズマ表面波共鳴周波数f以外にも、その周辺にいくつ
かのプラズマ吸収周波数(図6の吸収ピークPb,P
c,Pd)が観測される。これらは、いわゆるトンクス
・ダットナー (Tonks-Dattner)共鳴と呼ばれるものに対
応していると考えられる。すなわち、円筒状のプラズマ
の外から電磁波を照射して、プラズマに吸収されるパワ
ーを測定すると、電子プラズマ角周波数ωP のあたりの
複数の周波数において強く吸収が起こる。この現象は、
発見者の名を冠してトンクス・ダットナー共鳴と呼ばれ
る。後の研究から、この共鳴が起こる機構は、電磁波に
よって半径方向に伝わる電子プラズマ波が励起されて、
それがプラズマ端で反射されて定在波が立つとき共鳴的
に吸収が起こると説明されている。また、共鳴周波数は
電子プラズマ角周波数ωP に関係しているので、プラズ
マ密度が変わるとトンクス・ダットナー共鳴の周波数も
変化する。つまり、トンクス・ダットナー共鳴周波数は
プラズマ密度の情報を与える。したがって、トンクス・
ダットナー共鳴周波数に基づいてプラズマ生成用の高周
波パワーを制御することも可能である。
【0086】(3)実施例の場合、プラズマ負荷による
高周波パワーの吸収状況を示すパラメータが高周波パワ
ーの反射率であった。本発明では、プラズマ負荷による
高周波パワーの吸収状況を示すパラメータとしてプラズ
マ負荷のインピーダンス値も挙げられる。この場合、チ
ャンネルアナライザーを用いてプラズマ負荷のインピー
ダンスの対周波数特性を測定する構成となる。
【0087】(4)実施例では、インピーダンス整合器
10aで調整できなかった場合に、放電用高周波電源8
の高周波パワーを変化させるようにしたが、チャンバー
1内に供給されるガス圧力を変化させて調整することも
可能である。
【0088】(5)実施例において、ループアンテナ1
5を含む導体ピース17から先のチューブ14の先端部
長さLが自動的に変更されるよう構成されているのに加
え、プラズマ吸収周波数求出部22では、各ループアン
テナ15の位置で測定用高周波パワーの反射率の対周波
数変化がそれぞれ求出されるとともに、これら複数の測
定結果における吸収ピークの周波数を相互に比較して、
プラズマ密度に起因して高周波パワーの強い吸収が起こ
るプラズマ吸収周波数を確定するよう構成されたもの
が、変形例として挙げられる。
【0089】(6)実施例の場合、インピーダンス整合
器10aおよび高周波電源8の両方を自動的に調整する
構成であったが、インピーダンス整合器10aおよび高
周波電源8のいずれか一方だけに対し自動的に調整を行
い、他方に対しては手動調整を行う構成のものが、変形
例として挙げられる。さらに、インピーダンス整合器1
0aだけを自動または手動による調整対象とし、高周波
電源8は調整せず一定値に固定する構成のものも、変形
例として挙げられる。
【0090】(7)実施例の場合、測定プローブ12の
チューブ14がチャンバー1の壁に着脱可能に取り付け
られる構成であった。しかし、測定プローブ12のチュ
ーブ14がチャンバー1の壁に完全に固定されていて、
測定の都度ループアンテナ15とケーブル16および導
体ピース17を挿入して測定する構成のものも、本発明
の変形例として挙げられる。
【0091】(8)実施例の場合、チャンバー1に測定
プローブ12が1個だけ設置される構成であったが、チ
ャンバー1に測定プローブ12が複数個設置される構成
のものが変形例として挙げられる。
【0092】(9)実施例では、測定プローブ12をプ
ラズマ中に挿入してプラズマ密度情報を得たが、測定プ
ローブ12は必ずしもプラズマ中に設置する必要はな
い。例えば、図1に示したチャンバー1に耐熱強化ガラ
スや石英などの誘電体からなる窓を設けておき、この窓
の外側に高周波パワー照射用のアンテナを設置し、この
窓を介してチャンバー1内のプラズマ中に高周波パワー
を照射するようにしてもよい。
【0093】(10)本発明の測定プローブの形状・材
料やアンテナの種類なども実施例に挙げられるているも
のに限らない。また、本発明のプラズマ発生装置はプラ
ズマ処理システムだけでなく、粒子ビーム源あるいは分
析装置などのプラズマ発生装置として用いることも可能
である。
【0094】(11)実施例の場合、測定プローブ12
においてループアンテナ15を含むチューブ14の先端
部長さLを変化させて各先端部長さでの同一周波数のプ
ラズマ吸収周波数をプラズマ表面波共鳴周波数fとして
求出する構成であったが、図9に示すように、誘電体製
のチューブ14aの内に線状アンテナ15aを含むチュ
ーブ14の先端部長さ(チューブの先端からの距離)L
a,Lbが異なるように線状アンテナ15a,15aお
よび同軸ケーブル16A,16Bを収容しておき、プロ
ーブ制御部13のプラズマ吸収周波数求出部22で各ア
ンテナ毎にプラズマ吸収周波数を求出するとともに、吸
収周波数比較部22aで共通周波数のプラズマ吸収周波
数をプラズマ表面波共鳴周波数fとして求出する構成の
ものが変形例として挙げられる。また、線状アンテナ1
5a,15aおよび同軸ケーブル16A,16Bを一つ
の誘電体製のチューブに収容せずに、図10に示すよう
に、別々の誘電体製のチューブ14,14に分けて収容
するようにしてもよい。これらの変形例の場合、チュー
ブ14の先端部長さを変化させずとも、簡単にプラズマ
表面波共鳴周波数fが求められる。
【0095】(12)実施例の場合、プラズマ密度情報
計測用の高周波パワーの反射量を方向性結合器19で取
り出す方式の構成であったが、高周波パワーの反射量の
測定を、プラズマ密度情報計測用の高周波パワー供給用
の高周波アンプの電流量の計測により行う方式のものが
変形例として挙げられる。高周波アンプの電流量は高周
波パワーの反射量と非常によい対応関係を示しており、
計測も簡単である。具体的には、図11に示すように、
高周波発振器18のオシレータ信号発振部18aの次段
に設けられている高周波アンプ部18bの電流量をアン
プ電流検出部19aで取り出してプラズマ吸収周波数求
出部22へ送出する構成となる。アンプ電流検出部19
aとしては、例えば高周波アンプ部18bの駆動電源の
電流値を検出する回路構成のものが例示される。
【0096】(13)実施例において、図12に示すよ
うに、プラズマ密度情報測定プローブ12の後段に、プ
ローブ内のアンテナ15に迷入してくる過大なプラズマ
生成用の高周波パワーを阻止するパワーリミッタ23を
設けた構成のものが変形例とし1挙げられる。特にプラ
ズマPMが不意に消滅した時には、プラズマ生成用の高
周波パワーがアンテナ15にもろに乗ってプローブ制御
部13が破壊される恐れがある。パワーリミッタ23で
一定以上の過大な迷入高周波パワーがプローブ制御部1
3に流れ込むのを阻止して、プローブ制御部13が破壊
するのを防止するのである。パワーリミッタ23の代わ
りにリレータイプの同軸スイッチや、半導体タイプの電
子スイッチ等のスイッチ(図示省略)を用いてもよい。
スイッチは手動でオン・オフさせる構成でもよいが、逆
入する高周波パワーが一定以上(例えば供給高周波パワ
ーの1.2倍)となったことを検出して、自動的にスイ
ッチをオフにしたり、あるいはプラズマ光を光センサで
モニタしておき、プラズマ光が消えたことを検出して自
動的にスイッチをオフするような構成もプローブ制御部
13の破壊防止には有効である。
【0097】(14)実施例において、測定プローブ1
2がプラズマPMが生成されるチャンバー1に進退可能
に差し込まれているとともに、非測定時は測定プローブ
12の先端がチャンバー1の内の測定位置からチャンバ
ー1の壁面付近の退避位置へ引っ込むよう測定プローブ
12を移動させるプローブ移動手段を備えている構成の
ものが、変形例として挙げられる。測定プローブ12の
表面に汚れが厚く堆積するようなプラズマPMでも、汚
れが少なくなる結果、測定プローブ12の寿命が長くな
る。具体的には、図13に示すように、測定プローブ1
2に可動ピース24を一体的に取り付けるとともに、可
動ピース24を送りネジ棒25にネジ係合し、モータ2
6の回転に伴い送りネジ棒25が回転するに連れて可動
ピース24が測定プローブ12の長手方向に向けて往復
移動するように構成するとともに、非測定時は、図13
に実線で示す通り、測定プローブ12の先端をチャンバ
ー1の壁面付近の退避位置に引っ込ませ、測定時は、図
13に一点鎖線で示す通り、測定プローブ12の先端を
チャンバー1の内の測定位置に進出させるようモータ2
6を制御する構成が例示される。
【0098】(15)実施例の場合、同軸ケーブル16
の芯線16aとシールド線16bとの間の絶縁材16c
がフッ素系樹脂等であったが、図14に示すように、芯
線16aとシールド用の導体製チューブ16eとの間を
埋める絶縁材16dが熱に強い(絶縁)セラミックスで
ある構成のものが、変形例として挙げられる。この場
合、同軸ケーブル16の耐熱性が向上する。
【0099】(16)実施例の測定プローブ12におい
て、図15に示すように、誘電体製のチューブ14は、
測定域は未被覆状態となるようにしてチューブ表面が金
属膜27で覆われている。つまり、金属膜27は測定域
にあたるところが切り欠かれて窓27aとなっているの
である。高周波パワーは金属膜27のあるところへは進
入せず、窓27aのところに進出できるだけなので、金
属膜27で被覆されていない測定エリアの局部的状況
が、測定結果に強く反映される結果、空間分解能を向上
させられる。
【0100】(17)実施例の測定プローブ12におい
て、図16に示すように、ループアンテナ15の代わり
に線状アンテナ15aが用いられているとともに、線状
アンテナ15aが誘電体製のチューブ14の内面に近接
して沿うように延びていれば、高周波パワーが効率よく
供給されるようになり、必要な高周波パワーが少なくて
済む、測定精度が上がるなどの利点がある。ループアン
テナ15でも、チューブ14の内面に近接して沿うよう
に延びさせれば、やはり高周波パワーが効率よく供給さ
れるようになる。
【0101】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1の発明
のプラズマ生成用高周波パワーの制御方法によれば、プ
ラズマ生成用の高周波パワーの供給系とは全く別の測定
系によって得たプラズマ密度情報に従ってプラズマ生成
用の高周波パワーが制御される結果、実際のプラズマ密
度のモニタ結果が高周波パワーの制御に良く反映され、
プラズマ密度を適切にコントロールすることができる。
また、本発明は、プラズマに高周波パワーを供給するこ
とに基づいて、プラズマ密度情報を得手いるので、高周
波パワー供給のためのアンテナに絶縁性皮膜などの汚れ
が付着してもその影響が少ない。つまり、プラズマ密度
情報が精度良く得られるので、これに基づくプラズマ生
成用の高周波パワーの制御の精度も上がる。さらに、プ
ラズマ密度情報を測定する上で、プラズマに高周波パワ
ーを供給するとともに、プラズマ負荷による高周波パワ
ーの反射または吸収状況を示すパラメータの量的測定
(具体的には例えば高周波パワーの反射量ないしプラズ
マ負荷のインピーダンス値の測定)を行うことで済むか
ら、情報測定に熱フィラメントも使わずに簡単であるの
で、プラズマ密度のコントロールを容易に行うことがで
きる。
【0102】請求項2の発明のプラズマ生成用高周波パ
ワーの制御方法によれば、コントロール対象であるプラ
ズマ側とプラズマ密度情報計測用の高周波パワーの供給
側との間に誘電体製の隔壁が介在しているので、プラズ
マ密度情報計測用の高周波パワーの供給側からプラズマ
を汚染することがない。また逆に、反応性プラズマの場
合でも、高周波パワー供給側に損傷を与えることがな
い。さらに、誘電体製の隔壁の表面に絶縁性皮膜などの
汚れが付着しても測定系に変化は生じないので、長期間
にわたって継続的にプラズマ密度のコントロールを行う
ことができる。
【0103】請求項3の発明のプラズマ生成用高周波パ
ワーの制御方法によれば、プラズマ負荷による高周波パ
ワーの反射または吸収状況を示すパラメータの量的測定
が、高周波パワー供給用の高周波アンプの電流量の計測
により簡単に行われるので、容易にプラズマ密度情報を
得ることができる。
【0104】請求項4の発明のプラズマ生成用高周波パ
ワーの制御方法によれば、実際のプラズマ密度に正確に
対応するプラズマ密度情報であるプラズマ吸収周波数に
基づきプラズマ生成用高周波パワーの制御が行われる結
果、プラズマ密度をより適切にコントロールすることが
できる。
【0105】請求項5の発明のプラズマ生成用高周波パ
ワーの制御方法によれば、強い高周波パワー制御作用が
ある(制御が効きやすい)インピーダンス整合系を用い
て、プラズマ生成用の高周波パワーを円滑に制御するこ
とができるので、プラズマ密度の適切なコントロールを
より容易に行うことができる。
【0106】請求項6の発明のプラズマ発生装置によれ
ば、請求項1の発明を実施することにより、実際のプラ
ズマ密度に応じたプラズマ生成用の高周波パワーの制御
が実行される結果、プラズマ密度が長期間にわたって適
切かつ容易にコントロールされる。
【0107】請求項7の発明のプラズマ発生装置によれ
ば、誘電体製の隔壁を介してチャンバー中のプラズマに
プラズマ密度情報測定用の高周波パワーを供給している
ので、チャンバー内のプラズマが高周波ハワー供給側か
ら汚染されることがなく、また、プラズマによって高周
波パワー供給側が損傷されることもない。
【0108】請求項8の発明のプラズマ発生装置によれ
ば、請求項4の発明を実施することにより、実際のプラ
ズマ密度に応じたプラズマ生成用の高周波パワーの制御
が的確に実行される結果、プラズマ密度が長期間にわた
って適切かつ非常に容易にコントロールされる。
【0109】請求項9の発明のプラズマ発生装置によれ
ば、請求項5の発明を実施することにより、実際のプラ
ズマ密度に見合ったプラズマ生成用の高周波パワーの的
確な制御が円滑に行われる結果、プラズマ密度が長期間
にわたって適切かつ非常に容易にコントロールされる。
【0110】請求項10の発明のプラズマ発生装置によ
れば、プラズマ密度情報測定用プローブを用いることに
より、プラズマ密度情報の測定に必要な態勢が容易に整
えられて測定が簡単に実施できる。また、アンテナが誘
電体製のチューブで覆われているのでプラズマを汚染す
ることがなく、逆にプラズマから損傷も受けないので長
寿命である。さらに局所的なプラズマ密度情報も得られ
るようになるので、空間分解能を発現させることも可能
である。
【0111】請求項11の発明のプラズマ発生装置によ
れば、チューブの先端からの距離が異なる各アンテナ毎
に得られるプラズマ吸収周波数のうち共通周波数のプラ
ズマ吸収周波数を求出することにより、有用なプラズマ
密度情報であるプラズマ表面波共鳴周波数を容易に得る
ことができる。
【0112】請求項12の発明のプラズマ発生装置によ
れば、プラズマ密度情報測定用プローブの先端を非測定
時はチャンバー壁面付近の退避位置へ引っ込ませて、測
定時だけプローブをプラズマの方へ移動させるられるの
で、プローブの表面に汚れが厚く堆積するようなプラズ
マの場合でも、プローブの汚染を防止し、長期間プロー
ブを使い続けられる。
【0113】請求項13の発明のプラズマ発生装置によ
れば、プラズマ密度情報測定用プローブのアンテナに迷
入して来た過大なプラズマ生成用の高周波パワーをプロ
ーブ後段の保護手段が阻止するので、装置破壊の心配が
解消される。
【0114】請求項14のプラズマ発生装置によれば、
高周波パワー伝送用のケーブルの芯線・導体製チューブ
間の空隙が熱に強い絶縁性セラミックス材で埋められて
いるので、ケーブルの耐熱性が向上し、過酷な温度条件
でも使用することができる。
【0115】請求項15のプラズマ発生装置によれば、
誘電体製のチューブの表面における金属で覆われていな
い測定エリアの局部的状況が、測定結果に強く反映され
る結果、空間分解能が向上する。
【0116】請求項16のプラズマ発生装置によれば、
高周波パワーアンテナから放射される高周波パワーがプ
ラズマへ効率よく供給されるので、高周波パワーの供給
量が少なくて済む、測定精度が上がるなどの利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るプラズマ処理システムを示すブロ
ック図である。
【図2】実施例のプラズマ密度情報求出部用の測定プロ
ーブを示す縦断面図である。
【図3】実施例のプラズマ密度情報求出部用の測定プロ
ーブを示す横断面図である。
【図4】プラズマ密度情報求出部に用いられた方向性結
合器の等価回路図である。
【図5】測定プローブにおけるループアンテナの位置変
更状況を示する断面図である。
【図6】プラズマ密度情報測定用の高周波パワーの反射
率周波数特性を示すグラフである。
【図7】プラズマ吸収周波数と測定プローブのチューブ
の先端部長さの間の対応関係を示すグラフである。
【図8】実施例での生成用高周波パワーの制御の流れを
示すフローチャートである。
【図9】本発明用の測定プローブの変形例を示す縦断面
図である。
【図10】本発明用の測定プローブの他の変形例を示す
縦断面図である。
【図11】本発明用のプローブ制御部の変形例を示すブ
ロック図である。
【図12】本発明用のプローブ制御部の他の変形例を示
すブロック図である。
【図13】本発明用の測定プローブとプローブ移動手段
とを示す部分断面図である。
【図14】本発明用の同軸ケーブルの変形例を示す部分
縦断面図である。
【図15】本発明用の測定プローブの他の変形例を示す
縦断面図である。
【図16】本発明用の測定プローブの他の変形例を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 …チャンバー 2 …放電電極 8 …高周波電源 9 …高周波パワー制御部 10a …インピーダンス整合器 10c …整合器制御部 11 …プラズマ密度情報求出部 14,14a …(誘電体製の)チューブ 15 …ループアンテナ 15a …線状アンテナ 16 …同軸ケーブル 16A,16B…同軸ケーブル 16d …絶縁材(セラミックス材) 16e …導体製チューブ 18 …周波数掃引式の高周波発振器 18a …高周波アンプ部 19 …方向性結合器 19a …アンプ電流検出部 22 …プラズマ吸収周波数求出部 23 …パワーリミッタ 27 …金属膜 PM …反応性プラズマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 直樹 兵庫県宝塚市亀井町10番7号 株式会社ニ ッシン内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマにプラズマ密度情報計測用の高周
    波パワー(高周波電力)を供給するとともに、プラズマ
    負荷による前記高周波パワーの反射または吸収状況を示
    すパラメータの量的測定を行って、前記パラメータの測
    定結果に従いプラズマ密度情報を求出し、得られたプラ
    ズマ密度情報に基づきプラズマ生成用の高周波パワー
    (高周波電力)を制御することを特徴とするプラズマ生
    成用高周波パワーの制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のプラズマ生成用の高周波
    パワーの制御方法において、誘電体製の隔壁を介してプ
    ラズマにプラズマ密度情報計測用の高周波パワーを供給
    するプラズマ生成用の高周波パワーの制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のプラズマ生成用の高周波
    パワーの制御方法において、プラズマ負荷による高周波
    パワーの反射または吸収状況を示すパラメータの量的測
    定が、高周波パワー供給用の高周波アンプの電流量の計
    測により行われるプラズマ生成用高周波パワーの制御方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のプラズマ生成用の高周波
    パワーの制御方法において、プラズマ密度情報として、
    パラメータの測定結果からプラズマ密度に起因して高周
    波パワーの強い吸収が起こるプラズマ吸収周波数を求出
    するプラズマ生成用高周波パワーの制御方法。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載のプラズ
    マ生成用の高周波パワーの制御方法において、プラズマ
    生成用の高周波パワーをインピーダンス整合系を介して
    高周波電源からプラズマに供給するとともに、プラズマ
    密度情報に基づきインピーダンス整合系を制御して電源
    側とプラズマ側の間のインピーダンス整合状態を調整す
    ることによりプラズマ生成用の高周波パワーの制御を行
    うプラズマ生成用高周波パワーの制御方法。
  6. 【請求項6】プラズマ生成用のチャンバーと、チャンバ
    ーの内に配設されたプラズマ生成用の放電電極と、この
    放電電極に供給するプラズマ生成用の高周波パワー(高
    周波電力)を出力する高周波電源と、チャンバーの中の
    プラズマにプラズマ密度情報計測用の高周波パワー(高
    周波電力)を供給するとともにプラズマ負荷による高周
    波パワーの吸収状況を示すパラメータの量的測定を行っ
    てプラズマ密度情報を求出するプラズマ密度情報求出手
    段と、プラズマ密度情報求出手段により求出された情報
    に基づきプラズマ生成用の高周波パワーを制御する高周
    波パワー制御手段とを備えていることを特徴とするプラ
    ズマ発生装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のプラズマ発生装置におい
    て、プラズマ密度情報求出手段は、誘電体製の隔壁を介
    してチャンバーの中のプラズマにプラズマ密度情報計測
    用の高周波パワー(高周波電力)を供給するプラズマ発
    生装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7に記載のプラズマ発生装
    置において、プラズマ密度情報求出手段は、プラズマ密
    度情報として、パラメータの測定結果からプラズマ密度
    に起因して高周波パワーの強い吸収が起こるプラズマ吸
    収周波数を求出するよう構成されているプラズマ発生装
    置。
  9. 【請求項9】請求項6から8のいずれかに記載のプラズ
    マ発生装置において、高周波パワー制御手段は、インピ
    ーダンス整合器が配設されていて、プラズマ密度情報に
    基づきインピーダンス整合器を制御して電源側とプラズ
    マ側の間のインピーダンス整合状態を調整することによ
    りプラズマ生成用の高周波パワーの制御を行うよう構成
    されているプラズマ発生装置。
  10. 【請求項10】請求項7から9までのいずれかに記載の
    プラズマ発生装置において、プラズマ生成用のチャンバ
    ーに差し込まれるとともに、先端が閉じている誘電体製
    のチューブと、チューブの先端側に収容されて高周波パ
    ワーを放射するアンテナと、チューブの後よりに収容さ
    れてアンテナに接続されている高周波パワー伝送用のケ
    ーブルとを具備するプラズマ密度情報測定用プローブを
    備え、誘電体製のチューブの管壁を誘電体製の隔壁とし
    てチューブ内のアンテナからプラズマ密度情報計測用の
    高周波パワーがプラズマに供給されるよう構成されてい
    るプラズマ発生装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のプラズマ発生装置に
    おいて、誘電体製のチューブには複数本のアンテナがチ
    ューブの先端からの距離がそれぞれ異なるように収容さ
    れており、プラズマ密度情報求出手段が、各アンテナ毎
    に得られるパラメータの測定結果からプラズマ密度に起
    因して高周波パワーの強い吸収の起こるプラズマ吸収周
    波数をそれぞれ求出するとともに、プラズマ吸収周波数
    のうち共通周波数のプラズマ吸収周波数をプラズマ表面
    波共鳴周波数として求出するよう構成されているプラズ
    マ発生装置。
  12. 【請求項12】請求項10または11に記載のプラズマ
    発生装置において、プラズマ密度情報測定用プローブが
    プラズマ生成用のチャンバーに進退可能に差し込まれて
    いるとともに、非測定時はプローブの先端がチャンバー
    内の測定位置からチャンバー壁面付近の退避位置へ引っ
    込むようプローブを移動させるプローブ移動手段を備え
    ているプラズマ発生装置。
  13. 【請求項13】請求項10から12までのいずれかに記
    載のプラズマ発生装置において、プラズマ密度情報測定
    用プローブの後段に、プローブ内のアンテナに迷入して
    くる過大なプラズマ生成用の高周波パワーを阻止する保
    護手段が配設されているプラズマ発生装置。
  14. 【請求項14】請求項10から13までのいずれかに記
    載のプラズマ発生装置において、高周波パワー伝送用の
    ケーブルが、芯線とシールド用の導体製チューブと、芯
    線・導体製チューブ間の空隙を埋める絶縁用セラミック
    ス材とからなるプラズマ発生装置。
  15. 【請求項15】請求項10から14までのいずれかに記
    載のプラズマ発生装置において、誘電体製のチューブ
    は、測定エリアは未被覆状態となるようにしてチューブ
    表面が金属で被覆されているプラズマ発生装置。
  16. 【請求項16】請求項10から15までのいずれかに記
    載のプラズマ発生装置において、アンテナが誘電体製の
    チューブの内面に近接して沿うように延びているプラズ
    マ発生装置。
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