JP2000340550A - プラズマ処理方法、プラズマ処理装置およびプラズマモニタリング装置 - Google Patents

プラズマ処理方法、プラズマ処理装置およびプラズマモニタリング装置

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JP2000340550A
JP2000340550A JP11246175A JP24617599A JP2000340550A JP 2000340550 A JP2000340550 A JP 2000340550A JP 11246175 A JP11246175 A JP 11246175A JP 24617599 A JP24617599 A JP 24617599A JP 2000340550 A JP2000340550 A JP 2000340550A
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純一 戸野谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ処理装置のチャンバ内部の処理状態
の変動を処理中の膜堆積の影響を殆ど受けずに高感度で
モニタリングしながらプラズマ処理することが可能なプ
ラズマ処理方法およびプラズマ処理装置を提供する。 【解決手段】 プラズマ処理容器中でプラズマを発生さ
せて所定の処理を行うプラズマ処理方法であって、前記
プラズマへ高周波電力を周波数を変えながら導入してプ
ラズマからの反射波電力を求め、反射波電力の極小値に
対応する高周波電力の周波数を検出し、プラズマ処理中
の前記周波数の変化に基づいてプラズマの状態をモニタ
リングすることを特徴とするプラズマ処理方法およびプ
ラズマ処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
製造や液晶ディスプレイ用の薄膜トランジスタ等の電子
デバイスの製造で用いられるプラズマ処理方法、プラズ
マ処理装置およびプラズマモニタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造や液晶ディスプレ
イ用の電子デバイスの製造においては、プラズマを用い
たドライエッチングによる微細加工が頻繁に用いられ
る。異なる材料の薄膜が重ねられた多層膜をドライエッ
チングする際には、エッチングの終点検出が重要であ
る。
【0003】通常、ドライエッチングの終点検出は、薄
膜に入射した光からの反射光の強度変化や光の干渉を利
用して、またはプラズマからの発光スペクトル線の強度
変化を利用して行われる。前者の反射光等を利用した方
法は、光路を確保するための特別な装置が必要となるこ
とが多い。そのため、一般には後者の発光スペクトル線
の強度変化を利用する発光分光法が多く用いられる。
【0004】しかし、発光分光法を利用した終点検出で
は、エッチング面積が小さくなるとエッチングによる反
応生成物の量が少なくなるため、エッチング終点での検
出感度が低下するという問題がある。例えば、反応生成
物中のラジカルの発光強度をモニターする場合には、エ
ッチング終点での発光スペクトル線の強度変化が小さす
ぎて、検出感度が小さくなる。また、プラズマ中のラジ
カルなどの発光は、透明な窓を通して検出されるが、窓
の光透過率はエッチングガスや反応生成物の堆積によっ
て低下する。そのため、発光分光法では、エッチング処
理量の増大に伴い終点検出ができなくなる場合があると
いう問題がある。
【0005】そこで、発光分光法よりも高感度であり、
またプラズマプロセス中に起こる膜堆積の影響を受けに
くいエッチング終点検出方法が求められている。
【0006】一方、プラズマを用いたドライエッチング
装置では、プロセスの安定化を図ることが重要である。
そのために、ガス流量、圧力、高周波電力、温度等のプ
ロセスパラメーターの変動を抑えるとともに、装置のチ
ャンバ内部での処理状態を一定に保つことが必要とされ
ている。
【0007】前者のプロセスパラメーターの変動に対し
ては、通常、その変動量を常にモニタリングしている。
そして、変動量が所定の値を越えると装置のインターロ
ックが働いてプロセスが停止し、成膜や加工の不良を未
然に防ぐようにしている。後者の装置のチャンバ内部の
処理状態の変動に対しては、これを検出する有効手段が
ほとんどない。そのため、通常は一定の処理時間の後に
装置のチャンバ内部をクリーニングして処理を初期化す
ることが多い。このクリーニングには、チャンバ内を真
空に保ったまま行うプラズマクリーニングと、チャンバ
を大気解放して各パーツを薬液等で洗浄するウェットク
リーニングがある。プラズマクリーニングは、クリーニ
ング時間を決めて行うことが多い。しかし、どちらのク
リーニングを行うにせよ、装置の稼働率を低下させる要
因となるため、短時間で確実な初期化が必要とされてい
る。
【0008】そこで、装置のチャンバ内部の処理状態の
変動を検出する方法が求められている。また、プラズマ
クリーニングにおいては、クリーニングによるチャンバ
内壁の状態の変化をモニタして初期化の終了が確認でき
る方法が求められている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プラズマ処
理装置のチャンバ内部での処理状態の変動を処理中の膜
堆積の影響を殆ど受けずに高感度でモニタリングしなが
らプラズマ処理することが可能なプラズマ処理方法、プ
ラズマ処理装置、およびプラズマモニタリング装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、プラズ
マ処理容器中でプラズマを発生させて所定の処理を行う
プラズマ処理方法であって、前記プラズマへ高周波電力
を周波数を変えながら導入してプラズマからの反射波電
力を求め、反射波電力の極小値に対応する高周波電力の
周波数を検出し、プラズマ処理中の前記周波数の変化に
基づいてプラズマの状態をモニタリングすることを特徴
とするプラズマ処理方法が提供される。
【0011】また、本発明によれば、プラズマ処理容器
と、プラズマ処理容器に設けられた透過窓と、透過窓を
通してプラズマへ導入するための高周波電力を放出する
機能を持つ第1のアンテナと、前記透過窓を通過したプ
ラズマからの反射波電力を検知する機能を持つ第2のア
ンテナと、前記第1のアンテナへ高周波電力を周波数を
変化させながら導入し、前記第2のアンテナで検知した
反射波電力の極小値に対応する高周波電力の周波数を検
出する検出手段とを具備することを特徴とするプラズマ
処理装置が提供される。
【0012】また、本発明によれば、プラズマ処理容器
と、プラズマ処理容器内に挿入された、先端が封じられ
た誘電体チューブと、誘電体チューブ内に挿入され、前
記チューブを通してプラズマへ導入するための高周波電
力を放出し、前記チューブを通過したプラズマからの反
射波電力を検知するアンテナと、前記アンテナへ高周波
電力を周波数を変化させながら導入し、前記アンテナで
検知した反射波電力の極小値に対応する高周波電力の周
波数を検出する検出手段とを具備することを特徴とする
プラズマ処理装置が提供される。
【0013】また、本発明によれば、処理中のプラズマ
へ導入する高周波電力を放出する第1のアンテナと、プ
ラズマからの反射波電力を検知するためにプラズマ処理
容器に取り付けられる第2のアンテナと、前記第1のア
ンテナへ高周波電力を周波数を変化させながら導入し、
前記第2のアンテナで検知した反射波電力の極小値に対
応する高周波電力の周波数を吸収周波数として検出する
検出手段とを具備することを特徴とするプラズマモニタ
リング装置が提供される。
【0014】本発明においては、前記第1のアンテナと
前記第2のアンテナとがそれぞれ持つ前記機能を1本の
アンテナに持つことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。図1は、本発明に係るプラズマ処理装置
の一例を示す概略断面図である。本発明に係るプラズマ
処理装置は、プラズマ処理部10とプラズマモニタリン
グ部20とを備える。
【0016】プラズマ処理部10は、当該技術分野にお
いて良く知られているプラズマを発生させて所定の処理
を行う装置、例えば、マイクロ波励起方式、ECR(電
子サイクロトロン共鳴)方式、ICP(誘導結合型プラ
ズマ)方式、ダウンフロー方式、平行平板方式などのプ
ラズマ処理装置を指している。これらの装置は、例え
ば、プラズマエッチング装置、プラズマクリーニング装
置、プラズマアッシング装置などに用いられる。
【0017】図1は、例としてICP方式のプラズマ処
理部10を用いた装置を示す。図1において、チャンバ
1には石英窓2が設けられている。石英窓2の外側に
は、ループアンテナ3が取付けられ、ループアンテナ3
は整合器(マッチングボックス)4を介してプラズマ用
高周波電源5に接続されている。電源5で発生した高周
波電力は、整合器4でインピーダンスマッチングされた
後に、ループアンテナ3から石英窓2を通ってチャンバ
1内に導入される。また、チャンバ1には、チャンバ1
内にガス供給源(図示せず)からのプラズマ用ガスを導
入するためのガス導入口6と、チャンバ1内を排気ポン
プ(図示せず)によって排気するための排気口7が設け
られている。さらに、チャンバ1内には、シリコンウェ
ハーなどの被処理物を載置するための載置台を兼ねた基
板電極8が設けられている。
【0018】本発明に係るプラズマモニタリング部20
は、プラズマ処理部10が処理を行う間、プラズマ状態
をモニタリングするためのものである。図2は、プラズ
マモニタリング部20の一例を示す概略図である。図2
において、プラズマ処理装置のチャンバ1壁の開口部
に、シール部材21を介して透過窓22が取付けられて
いる。透過窓22の大気側の表面の近傍には、または前
記表面に接触して、同軸ケーブル23の一端が配置さ
れ、この一端には内部導体である芯線24が露出してい
る。同軸ケーブル23の他端は、検出手段25に接続さ
れている。同軸ケーブル23の外部導体は、図示しない
絶縁材によって内部導体24と絶縁され、接地線26に
よってチャンバ1とともに接地されている。
【0019】透過窓22は、後述するように芯線24か
ら放出される高周波電力をプラズマ内へ導入し、またプ
ラズマからの反射波電力を大気側へと取出すためのもの
である。透過窓22を形成する材料は、チャンバ1内の
真空雰囲気を維持でき、プラズマによる損傷を受けず、
高周波電力および反射波電力を透過させる誘電体材料で
ある。このような材料は、例えば、石英、酸化アルミ
(Al2 3 )、窒化アルミ(AlN)、および窒化ボ
ロン(BN)などの無機物、または、ポリイミド、およ
びポリエーテルエチルケトンなどのエンジニアリングプ
ラスチックなどの有機物である。透過窓22の厚みなど
の形状は、モニタリングするプラズマ処理の種類、使用
する高周波電力の周波数などに応じて適切なものを選
ぶ。透過窓22の厚みは、例えば5mmであるが、一般
に薄い方が好ましい。それは、後述するように、プラズ
マによって反射されずに吸収される高周波電力の割合
(以下、吸収率と言う)が増加するため、モニタリング
が容易になるからである。
【0020】同軸ケーブル23の露出する芯線24は、
高周波電力を放射し、プラズマからの反射波電力を検知
するためのアンテナとして作用する。後述する検出手段
25からの高周波電力は、同軸ケーブル23によって伝
達されたのち芯線24から放出されて、透過窓22を通
ってチャンバ1内に導入される。高周波電力の周波数
は、例えば1〜10GHzである。チャンバ1内に導入
された高周波電力は、ある特定の周波数(吸収周波数と
言う)のときに吸収される以外は、プラズマによって反
射されて、透過窓22を通って大気側へ取り出される。
取り出された反射波電力は芯線24によって検知され、
同軸ケーブル23を通って検出手段25へ送られる。
【0021】アンテナ24は、例えば、図2に示す直線
形状の他に、図3に示すような先端部がL字型をなすも
の(図3(a))、先端部がT字型をなすもの(図3
(b))、先端部がループ(スパイラルを含む)をなす
もの(図3(c))、または先端部が平板を有するもの
(図3(d))などがある。図2に示した直線形状のア
ンテナ24においては、直線部分が長いほど、高周波電
力の吸収率が増加し、また高周波電力の吸収が起きる吸
収周波数の数(吸収ピークの数)が増加する。アンテナ
24の長さは、好ましくは2mm以上であり、より好ま
しくは8ないし12mmである。長さが2mmを下回る
と高周波電力の吸収率が低すぎて、モニタリングが困難
となる。長さが12mmを上回ると、吸収ピークの数が
多すぎて同定が難しくなり、やはりモニタリングが困難
になる。特に、電子密度の大きいプラズマに対してはそ
の傾向が強いため、長さは短い方が良い。
【0022】ところで、プラズマの電子密度が小さいと
きは、吸収率は低下する。また、プラズマの電子密度は
チャンバ壁の付近では低くなるような分布を有するた
め、チューブ32がチャンバ1の壁に近づくと、やはり
吸収率が低下する。さらに、チューブ32表面がプラズ
マによって汚染される場合には、汚染が進むにつれて吸
収率が低下する。このように、電子密度が小さいプラズ
マやプローブの表面を汚染するようなプラズマについて
電子密度の測定やモニタリングを行うときには、アンテ
ナ24の形状やチューブ32の形状を適正化して吸収率
を大きくし、測定感度を上げる必要がある。
【0023】このような観点から、図2に示す直線形状
よりも図3に示す各形状のものの方が好ましい。図3に
示す形状では、透過窓22に対向するアンテナ24の領
域、言い換えれば、透過窓22に投影されるアンテナ2
4の領域が増加する。そのため、アンテナ24から透過
窓22を介してプラズマ中へ導入される高周波電力の割
合が増加する。その結果、高周波電力の吸収率も増加し
てモニタリングが容易になる。従って、図3に示す形状
においては、透過窓22に対向するL字、T字、および
ループの部分は長い方が、また平板の部分は大きい方
が、それぞれ好ましい。その際、直線部分はなるべく短
い方が好ましい。短くすることで、電子密度等のプラズ
マモニタリングの空間分解能の低下を抑え、また直線形
状のアンテナの所で述べたような吸収率の大きい複数の
ピークの発生を抑えられるためである。また、L字、T
字、ループ、および平板の各部分は透過窓22に対して
平行になるように形成されることが好ましい。また、L
字とT字の部分の長さが同じ場合には、L字型よりもT
字型のアンテナ24の方が、高周波電力の吸収率が増加
するため好ましい。
【0024】図2において、アンテナ24の先端部は、
透過窓22の大気側の表面と接触する方が好ましい。接
触することで、後述するように、吸収周波数の数が最も
少なく吸収率が最も高いため、モニタリングが容易にな
る。
【0025】検出手段25は、アンテナ24へ高周波電
力を周波数を変化させながら導入し、アンテナ24で検
知した反射波電力の極小値に対応する高周波電力の周波
数を検出する。前述したように、吸収周波数のときに高
周波電力はプラズマによって吸収されるため、反射波電
力の値が極小となる。すなわち、検出手段25は吸収周
波数を検出する。検出手段25は、例えばネットワーク
アナライザーなどである。ネットワークアナライザー
は、周波数を掃引しながら高周波電力を発生させる機
能、高周波電力を発生させながら同時に反射波電力を測
定する機能、測定された反射波電力から吸収周波数を検
出する機能を備えている。また、該アナライザーは、所
定の時間間隔ごとに、周波数を掃引しながら高周波電力
を発生させて吸収周波数を求める機能も有する。
【0026】アンテナ24と検出手段25との間の同軸
ケーブル23に、特定の周波数をカットするためのフィ
ルターが配置されていることが好ましい。こうすること
で、チャンバー1内にプラズマを起こすための高周波電
力が、反射波電力の測定値に混入してノイズとなること
を防止することができる。このようなフィルターは、ハ
イパスフィルター、ローパスフィルター、およびバンド
パスフィルターなどである。
【0027】図4は、プラズマモニタリング部20の他
の例を示す概略図である。なお、説明を簡単にするため
に、図4の構成のモニタリング部20は図1には示して
いない。図4において、プラズマ処理装置のチャンバ1
内にシール部材31を介して誘電体チューブ32が挿入
されている。誘電体チューブ32内には、図2で示した
同軸ケーブル23の一端が挿入され、他端は図2に示し
た検出手段25に接続されている。同軸ケーブル23の
露出する芯線24は、チューブ32の先端部の内面の近
傍に、または内面に接触して、配置されている。図示し
ていないが、図4の同軸ケーブル23の外部導体も、図
2に示す同軸ケーブル23と同様に、チャンバ1ととも
に接地されている。誘電体チューブ32を形成する材料
は、図2に示す透過窓22を形成する材料と同様の誘電
体材料である。誘電体チューブ32を構成する誘電体の
厚みなどの形状も、モニタリングするプラズマ処理の種
類、使用する高周波電力の周波数などによって、適切な
ものを選ぶ。チューブ32の厚み、特に先端部の厚み
は、透過窓22と同様に一般に薄い方が好ましい。チュ
ーブ32の先端部の厚みは、例えば2mmである。ま
た、図4に示す誘電体チューブ32の先端は曲面で封じ
られているが、チューブ32の先端は平面で封じられて
いる方が好ましい。こうすることで、やはりプラズマに
よる高周波電力の吸収率が増加する。
【0028】図4に示した芯線24も、図2の芯線24
と同様に、高周波電力を放射して反射波電力を検知する
ためのアンテナとして作用する。つまり、芯線24から
放射された高周波電力は誘電体チューブ32を透過して
チャンバ1内のプラズマへ導入され、プラズマからの反
射波電力は誘電体チューブ32を透過した後に芯線24
によって検知される。
【0029】図4のアンテナ24の形状および長さなど
は、図2および図3に示したアンテナ24と同様であ
る。図4のアンテナ24の先端部も、チューブ32の先
端部の内面に接触する方が好ましい。なお、チューブ3
2の先端が平面でなく曲面で封じられているときには、
その曲面に合うようにアンテナ24の先端部を変形させ
ることが好ましい。こうすることで、チューブ32の先
端が曲面であっても、アンテナ24の先端部をチューブ
32の先端部の内面に十分に接触させることができる。
【0030】なお、図4に示す形態のプラズマモニタリ
ング部20よりも、図2に示したモニタリング部20の
方が好ましい。図4の誘電体チューブ32はチャンバ1
内に挿入して用いるが、図2の透過窓22はチャンバ1
の壁に取り付けるだけである。そのため、図2のモニタ
リング部20の方が、モニタリング中にプラズマに与え
る影響がより少ないからである。
【0031】次に、図1に示した装置の動作を説明す
る。まず、プラズマ処理部10は以下のようにしてプラ
ズマ処理を行う。最初にチャンバ1内を排気口7を通し
て排気して所定の圧力にした後に、ガス供給源(図示せ
ず)からガス導入口6を通してチャンバ1内にプラズマ
用ガスを導入する。プラズマ発生用の高周波電力を石英
窓2を通してチャンバ1内に導入してプラズマ用ガスを
イオン化し、プラズマを発生させる。発生したプラズマ
によって基板電極8上の被処理物がプラズマ処理され
る。
【0032】プラズマモニタリング部20は、以下のよ
うにしてプラズマをモニタリングする。検出手段25か
らの高周波電力を周波数を変えながらチャンバ1内部に
導入して、同時に検出手段25によってチャンバ1内部
のプラズマからの反射波電力を測定する。そして、反射
波電力の極小値に対応する吸収周波数を検出する。後述
するように、吸収周波数はチャンバ1内部のプラズマの
状態を反映する相関関係を有する。従って、吸収周波数
を繰り返して検出してこの周波数の時間の経過に伴う変
化を観測することにより、プラズマ処理中のプラズマ状
態をモニタリングすることができる。
【0033】また、透過窓22および誘電体チューブ3
2が前述したように誘電体材料によって形成されている
ことによって、プラズマ処理中に透過窓22およびチュ
ーブ32に膜が堆積されても、高周波電力および反射波
電力の透過には殆ど影響が出ない。そのため、処理中の
膜堆積の影響を殆ど受けずにモニタリングすることが可
能である。また、透過窓22およびチューブ32が誘電
体材料から形成されていることによって、プラズマ処理
中のチャンバ1の内壁および被処理物などを金属汚染す
ることなく、プラズマをモニタリングすることができ
る。
【0034】上述したプラズマモニタリング部20は、
図2および3に示したような構成の他に、検出手段25
で求めた吸収周波数を所定の時間間隔ごとに入力して、
この周波数の変化を自動的にモニタリングするためのモ
ニタリング手段をさらに備えていても良い。モニタリン
グ手段は、検出手段25で検出される吸収周波数の値が
時間の経過とともにシフトして予め設定した範囲から外
れたときに、外部に所定の表示を出す機能、または後述
するプラズマ調整手段などへ所定の信号を送る機能を有
する。モニタリング手段は、例えば所定のプログラミン
グがされたコンピューターなどである。
【0035】なお、吸収周波数のモニタリングとして
は、以下の方法を採用しても良い。すなわち、検出手段
25において周波数を固定して高周波電力をチャンバ1
内部へ導入しながら同時に反射波電力の値を測定する。
そして、測定される反射波電力の値の変化をモニタリン
グ手段でモニタリングする。固定された高周波電力の周
波数には、例えばプラズマ処理中に検出手段25によっ
て一番最初に検出された吸収周波数の値を用いる。この
ように吸収周波数における反射波電力の変化をモニタリ
ングすることによっても、吸収周波数の変化を観測する
ことができる。それは、吸収周波数における反射波電力
は極小値を示しており、吸収周波数がシフトすれば反射
波電力の値は極小値から増加するためである。モニタリ
ング装置は、反射波電力の値がシフトして予め設定した
範囲から外れたときに、外部に所定の表示を出したり、
または後述するプラズマ調整手段などへ所定の信号を送
る。
【0036】プラズマモニタリング部20は、さらに必
要であれば、処理中のプラズマ状態を調整するためのプ
ラズマ調整手段をさらに備えていても良い。このプラズ
マ調整手段は、モニタリング手段からの信号を受けて、
処理中のプラズマの状態を調整する。このプラズマ調整
手段も、先のモニタリング手段と同様に、例えば所定の
プログラミングがされたコンピューターなどからなる。
プラズマ調整手段は、例えば、図1に示すプラズマ用高
周波電源5、整合器4、またはガス供給源(図示せず)
と接続されている。そして、モニタリング手段から信号
を受けたときに、これらの構成の少なくとも1つの動作
パラメーターを調整して、チャンバ1内部のプラズマ状
態を調整する。調整するパラメーターとしては、例え
ば、高周波電源5で発生させる高周波電力の電圧もしく
は周波数、ガス供給源(図示せず)から供給するガスの
流量などである。
【0037】プラズマ調整手段でプラズマ状態を調整す
ることによって、例えばプラズマ処理部10でのプラズ
マ処理を適切なタイミングで停止することができる。具
体的には、プラズマエッチング処理の停止、プラズマク
リーニング処理の停止、プラズマアッシング処理の停止
などを行うことができる。言い換えれば、プラズマエッ
チングの終点(エンドポイント)の検出、プラズマクリ
ーニングの終了時点の検出、またはプラズマアッシング
の終了時点の検出などを行うことができる。
【0038】なお、以上説明したプラズマモニタリング
部20を構成する部材のうち、図2または3に示した同
軸ケーブル23の先端部のアンテナ(芯線)24、検出
手段25、また必要に応じて、モニタリング手段および
プラズマ調整手段を、まとめて外付け用のプラズマモニ
タリング用装置として用いても良い。このような構成の
モニタリング装置を、モニタリング機能を有さない既存
のプラズマ処理装置に取り付ければ、既存のプラズマ処
理装置についてもプラズマをモニタリングすることがで
きる。
【0039】なお、プラズマ処理装置が、チャンバ1内
部を観測するための透明窓のための開口部を予め有する
場合には、この開口部に図2の透過窓22を取り付けれ
ば良く、プラズマ処理装置本体に新しく開口部を設ける
必要がない。従って、既存のプラズマ処理装置に対し
て、図2に示す構成を含むモニタリング用装置を容易に
取り付けることができる。また、図1に示したようにI
CP方式のプラズマ処理部10の場合には、チャンバー
1の誘電体部品を透過窓22として共用しても良い。こ
のような部品は、例えば、チャンバー1内に高周波電力
を印加するための石英窓2、または基板電極8の被覆材
(フォーカスリング)などである。こうすることで、透
過窓22などの新たな誘電体部品を設ける必要がなくな
る。
【0040】図5は、図1に示す装置を用いてプラズマ
を発生させ、チャンバ1内部に高周波電力を周波数を変
えながら導入して反射波電力を測定したときの測定結果
を模式的に示した図である。図5の横軸は高周波電力の
周波数、縦軸は反射波電力を高周波電力の値で除した反
射係数比である。図5に示すように、測定される反射係
数比には極小値のピークが現れる(このピークの高さ
が、前述の高周波電力の吸収率に対応する)。前述した
ように、極小値が現れるのは、チャンバ1内部に導入さ
れた高周波電力の一部がプラズマに吸収されるからであ
る。図5では、一例として複数の極小値a、b、c、d
が現れる場合を示している。これらの極小値のそれぞれ
に対応する高周波電力の周波数が吸収周波数である。そ
れぞれの吸収周波数は、プラズマ処理中のプラズマの変
化を反映して時間とともにシフトする。このシフト量を
観測することによって、処理中のプラズマ状態をモニタ
リングすることができる。なお、図5に示すように吸収
周波数が複数あるときには、そのうちの1つの周波数に
着目して、その変化をモニタリングする。
【0041】吸収周波数は、プラズマ状態に対応する量
であり、より詳細にはプラズマの電子密度に対応する量
である。プラズマの電子密度は、プラズマとチャンバ1
内壁との間の相互作用の変動、すなわちチャンバ1内部
での処理状態の変動を敏感に反映して変化する。すなわ
ち、プラズマの電子密度は、例えば、プラズマ中の活性
種のチャンバ1内壁表面での失活、電子の損失、チャン
バ1の内壁表面からプラズマ中への粒子の再放出等によ
って、プラズマ中のガス組成が変化するために変化す
る。より具体的には、電子密度の変化は、例えばエッチ
ング中に反応生成物が生じたりエッチングガスの一部が
反応で消費されたりしてプラスマ中のガス組成が変化す
るために起こる。このような電子密度の増減は、プラズ
マ中のガスが電子を放出しやすくなるか、取り込みやす
くなるかによって変わり、エッチング材料によってその
増減量が変化する。従って、吸収周波数の変化をモニタ
リングすることによって、処理中のプラズマ状態、ひい
てはチャンバ1内部での処理状態を高感度でモニタリン
グすることができる。
【0042】なお、図4の構成のモニタリング部20を
採用した場合には、測定される吸収周波数の値は、チュ
ーブ32の長さ方向での同軸ケーブル23の位置ととも
にシフトする。これは、吸収周波数の値が、誘電体チュ
ーブ32を形成する絶縁物表面付近に存在する表面波の
異なるモードに対応していると考えられるからである。
特に、図5に示すように吸収周波数が複数ある場合に
は、最も周波数の低い吸収周波数(例えば図5のピーク
aの周波数)は同軸ケーブル23の位置を移動させても
シフトせず、他の吸収周波数(例えば図5のピークb〜
dの周波数)がシフトする。これらの周波数は全て、同
軸ケーブル23の芯線(アンテナ)24の先端位置を誘
電チューブ32の最先端位置(チューブ32の先端部外
表面の位置)に外挿した点で、値が一致する。この一致
した吸収周波数は表面波共鳴周波数に一致すると考えら
れ、この周波数から下式(1)に従ってプラズマの電子
密度を求めることができる。
【0043】 ne =(ε0 ・me /e2 )・(1+εd )ω2 ………………(1) ここで、ne は電子密度、ε0 は真空中の誘電率、me
は電子の質量、eは電子の電荷素量、εd は誘電体チュ
ーブの誘電率、ωは外挿点での吸収周波数である。
【0044】しかし、同軸ケーブル23の位置を動かし
てピークb〜dをシフトさせ、前述のように外挿点で一
致する周波数を求めるのは煩雑であり時間がかかる。ま
た、シフトしないピークaの周波数は、外挿点で一致す
る周波数を常に示しているわけだが、他のb〜dのピー
クに比べて大きさが小さく、周波数の同定が難しい。
【0045】そこで、通常は、シフトするピークのうち
最もその値の大きいピーク(例えばピークd)とシフト
しないピークaとの間で、周波数の相関関係を測定して
おく。測定は、同軸ケーブル23の位置を固定した状態
で、あるガス種のプラズマに対して電子密度を様々に変
化させて図5のデータを取り、これらのデータから2つ
のピークa、dの周波数の間の関係を求めて行う。一度
この相関関係を求めておけば、プラズマのモニタリング
中に測定された図5のデータから、プラズマの電子密度
を容易にかつ迅速に求めることが可能となる。すなわ
ち、図5のデータからピークdの周波数を求め、前記相
関関係および式(1)を使って電子密度を求めれば良
い。また、前述したような電子密度を求めるために同軸
ケーブル23の位置を動かす必要もない。
【0046】以上、説明したように、本発明において
は、処理中のプラズマに高周波電力を導入して反射波電
力を測定することによって、プラズマ状態の変化をモニ
タリングしている。このようにモニタリングすること
で、プラズマ状態、ひいてはプラズマ処理装置のチャン
バ1内部での処理状態の変動を高感度でモニタリングし
ながらプラズマ処理することが可能である。また、誘電
体材料からなる透過窓22またはチューブ32を通して
高周波電力や反射波電力の導入または測定をしているた
め、プラズマ処理中の膜のプラズマモニタリング部への
堆積の影響を殆ど受けない。
【0047】なお、本明細書中の例(プラズマ処理装置
およびプラズマモニタリング装置)では、高周波電力の
導入と反射波電力の測定とを1本のアンテナ24で行っ
たが、それぞれ互いに近接する複数のアンテナに分けて
行なっても良い。
【0048】
【実施例】(実施例1)図1に示したプラズマ処理装置
を用いて、MoW基板をエッチング処理した。そして、
エッチング中とエッチング後とで、チャンバ1内部に高
周波電力を導入して反射波電力を測定し、吸収周波数を
求めた。エッチングは、プラズマ用ガスとしてSF6
2 をそれぞれ100/100sccmで導入し、ガス
圧を20mTorrに保ち、プラズマ用高周波電力とし
て600Wを用いて行った。また、プラズマモニタリン
グ部20には、図2に示したような石英からなる透過窓
22を用いる構成のものを用いた。
【0049】図6に、エッチング中に反射波電力を測定
した結果の一例を示す。図6の横軸はチャンバ1内部へ
導入した高周波電力の周波数であり、縦軸は反射係数比
である。図6から分かるように、反射係数比の極小値の
ピークに対応する吸収周波数は、約0.85GHzに位
置する。図7は、エッチング終了後に反射波電力を測定
した結果の一例である。図7から分かるように、吸収周
波数は約0.75GHzに位置している。これらの結果
から分かるように、エッチング後の吸収周波数は、エッ
チング中の吸収周波数よりも約0.1GHzだけ低周波
数側にシフトしている。このように、本発明によってエ
ッチングの終点を検出できることが分かり、本発明の効
果が確かめられた。
【0050】(実施例2)図1に示す装置を用いてチャ
ンバ1内にプラズマを発生させた。そのとき、図4に示
す構成のプラズマモニタリング部20を用いてプラズマ
状態を観測して、図5に示した複数の吸収周波数を伴う
反射波電力のデータを測定した。そして、同軸ケーブル
23の位置とともに移動するピークと移動しないピーク
との間の周波数の相関関係を求めた。
【0051】プラズマは、SF6 、O2 、SF6
2 、Arをそれぞれ100〜200sccmで導入し
てガス圧を10〜20mTorrに保ち、プラズマ用高
周波電力として300〜800Wを用いて発生させた。
そして、プラズマの電子密度は、ガス流量、ガス圧、高
周波電力を変化させることによって様々に変化させた。
また、誘電体チューブ32には石英チューブを採用し、
同軸ケーブル23は石英チューブ32の先端部の内面に
接触させて使用した。
【0052】図8に、測定結果の一例を示す。図8の横
軸は図5のピークdのような同軸ケーブル23とともに
移動するピークの吸収周波数、縦軸は図5のピークaの
ような移動しないピークの吸収周波数である。図8の結
果から、両ピークの間にはきれいな比例関係があること
が分かった。そして、この比例関係および式(1)を用
いれば、モニタリング中に測定される図5のようなデー
タから容易にかつ迅速にプラズマの電子密度を求められ
ることが確認できた。
【0053】(実施例3)図1の装置を用いて、図4に
示すチューブ32内の芯線24(アンテナ)の位置と反
射係数比との関係を測定した。プラズマは、Ar=50
sccm、10mTorr、200Wの条件で発生させ
た。また、アンテナ24は長さ6mmの直線形状のもの
を使用した。図9に測定結果の一例を示す。図9から明
らかなように、アンテナ24先端部がチューブ内面に接
触している(図のX=0mm)ときには2つのピーク
B、Dしか発生しないが、アンテナ24がチューブ32
内面から離れる(図のX=6mm、10mm)と、3つ
ピークA、B、Dが発生する。ピークB、Dの周波数は
アンテナ24の位置によって変化し、また、アンテナ2
4がチューブ32内面に接触しているときに発生する高
周波側のピークDが、アンテナ24の位置を変化させた
ときのどのピークよりも大きい。このことから、モニタ
リング中のアンテナ24すなわち芯線24の位置は、チ
ューブ32内部で固定することが好ましいことが分かっ
た。また、アンテナ24先端部は、チューブ32先端部
の内面に接触していることが好ましいことが確認され
た。以下の実施例はすべて、アンテナ24の先端部をチ
ューブ32内面に接触させて行った。
【0054】(実施例4)図1の装置を用いて、図4に
示すチューブ32外表面の汚染状態と高周波電力の吸収
率との関係を調べた。チューブ32外表面の汚染は、R
IE方式のプラズマチャンバにチューブ32を挿入した
状態でプラズマを起こし、チューブ32外表面に堆積物
を形成して行った。汚染時のプラズマは、C48=50
sccm、150mTorrを、200Wの放電で発生
させた。一方、吸収率の測定は、Ar=50sccm、
20mTorr、400Wのプラズマ中で行った。アン
テナ24は、3mmおよび10mmの長さの直線形状の
ものを使用した。
【0055】図10に測定結果の一例を示す。図10の
横軸は汚染時の堆積時間であり、縦軸は測定された吸収
率である。図10から明らかなように、汚染時間が長く
なるにつれ、つまりプローブの表面が汚れるに従って吸
収率は低下する。アンテナが3mmのとき、約90分の
汚染では吸収率が小さくピークを検出することはできな
かった。しかし、10mmのアンテナでは90分でもピ
ークを検出でき、さらにより長い時間までピークを検出
できた。このように、堆積性プラズマの電子密度測定や
モニタリングにおいては、表面の汚染によって吸収率が
低下するので、より感度の高いアンテナが求められ、ア
ンテナの形状が直線形状のものでは、その長さが長い方
が感度が良いことが確認された。
【0056】(実施例5)図1の装置を用いて、図4に
示すチューブ内32でのアンテナ24の長さと、高周波
電力の吸収率との関係を測定した。アンテナ24には直
線形状のものを使用した。プラズマは、Ar=50sc
cm、10mTorr、400Wの条件で発生させた。
図11に測定結果の一例を示す。図11(a)から明ら
かなように、アンテナ24の長さが長くなるほど吸収率
が大きくなることが確認された。一方、図11(b)に
示すように、アンテナ24の長さが20mm程度になる
と、複数の吸収率のピーク(図の反射係数比の極小値の
ピーク)の高さが同程度になって、ピークの同定が困難
になることも確かめられた。これらの結果より、アンテ
ナ24の直線部分の長さは8mm以上12mm以下が適
切であることが確認された。
【0057】(実施例6)図1の装置、ならびに図4に
示すチューブ32およびアンテナ24を用いて、アンテ
ナ24に入力する高周波電力の周波数と吸収率との関係
を調べた。プラズマは、Ar=50sccm、10mT
orrのもとでRFパワー(すなわち周波数)を様々に
変化させて発生させた。アンテナ24は、10mmの長
さの直線形状のものを使用した。
【0058】図12に測定結果の一例を示す。図12か
ら分かるように、周波数が小さい(RFパワーが小さ
い)ほど、すなわちプラズマの電子密度が小さいほど、
吸収率が低下することが確かめられた。
【0059】一方、周波数を上げていくと、吸収率も増
加するが800W程度で複数のピークが発生した。これ
は、前述したように、高周波電力の周波数が大きくなっ
て波長が短くなったために、余計なモードの波が発生し
たからであると考えられる。このように、直線形状のア
ンテナ24については、電子密度の大きいプラズマに対
しては、長さは短い方が良いことが確かめられた。
【0060】(実施例7)図1の装置を用いて、図4に
示すチューブ32内でのアンテナ24の形状と、高周波
電力の吸収率との関係を測定した。各アンテナ24の直
線部分の長さはほぼ3.0mmに固定し、直線形状、L
字型先端部、T字型先端部の各アンテナ形状について測
定した。プラズマは、Ar=50sccm、20mTo
rr、500Wの条件で発生させた。
【0061】図13に測定結果の一例を示す。図13か
ら明らかなように、直線形状よりもL字型の方が吸収率
が高いことが確認された。また、L字部分およびT字部
分の長さが同じであれば、L字型よりもT字型のアンテ
ナ24の方がさらに吸収率が高いことが確められた。さ
らに、L字部分またはT字部分がそれぞれ長くなるほ
ど、吸収率が高くなることも確認された。
【0062】(実施例8)図1の装置を用いて、図4に
示すチューブ32の先端部の形状および先端の厚みと、
高周波電力の吸収率との関係を測定した。チューブ32
には、図14(a)に示すように先端が曲面で封じられ
たものと、図14(b)に示すように先端が平面で封じ
られたものを用いた。各チューブ32とも石英製で、そ
れぞれ外径は8mm、内径は5mmであった。アンテナ
24は、長さ3mmの直線形状のものを使用した。プラ
ズマは、 Ar=50sccm、7.5mTorr、4
00Wの条件で発生させた。
【0063】まず、先端の厚みが等しい両チューブ32
について吸収率を測定したところ、図14(b)のチュ
ーブ32の方が図14(a)のチューブ32よりも約4
0%高い吸収率を示した。この結果より、先端が平面で
封じられたチューブ32を用いる方が吸収率が高いこと
が確認された。
【0064】次に、図14(b)のチューブ32の先端
の厚みを変えて吸収率を測定した。測定結果の一例を下
表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】上表1から明らかなように、チューブ32
の先端部の厚みが小さいほど吸収率が大きいことが確か
められた。
【0067】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明によれば、
プラズマ処理装置の内面状態の変動を処理中の膜堆積の
影響を殆ど受けずに高感度でモニタリングしながら処理
することが可能なプラズマ処理方法およびその装置、な
らびにプラズマモニタリング装置を提供することができ
る。本発明によれば、プラズマ処理装置のメンテナンス
が必要な時期を検出できて、メンテナンス終了直後の装
置がプラズマ処理を再開できる状態に戻る時期を検出す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ処理装置の一例を示す概
略断面図。
【図2】本発明に係るプラズマモニタリング部の一例を
示す概略図。
【図3】本発明に係るアンテナの形状の一例を示す斜視
図。
【図4】本発明に係るプラズマモニタリング部の他の例
を示す概略図。
【図5】本発明に係る反射波電力の測定結果の一例を示
す図。
【図6】本発明の実施例におけるエッチング中の測定結
果の一例。
【図7】本発明の実施例におけるエッチング後の測定結
果の一例。
【図8】本発明の実施例における2つの吸収周波数の間
の相関関係を測定した結果の一例を示す図。
【図9】本発明の実施例におけるアンテナの位置と反射
係数比との間の関係を測定した結果の一例を示す図。
【図10】本発明の実施例におけるチューブ外表面の汚
染状態と高周波電力の吸収率との間の関係を測定した結
果の一例を示す図。
【図11】本発明の実施例におけるアンテナの長さと吸
収率との間の関係を測定した結果の一例を示す図。
【図12】本発明の実施例における高周波電力の周波数
と吸収率との間の関係を測定した結果の一例を示す図。
【図13】本発明の実施例におけるアンテナの形状と吸
収率との間の関係を測定した結果の一例を示す図。
【図14】本発明の実施例で用いたチューブの形状の一
例を示す断面図。
【符号の説明】
1…チャンバ 2…石英窓 3…ループアンテナ 4…整合器 5…プラズマ用高周波電源 6…ガス導入口 7…排気口 8…基板電極 10…プラズマ処理部 20…プラズマモニタリング部 21、31…シール部材 22…透過窓 23…同軸ケーブル 24…芯線 25…検出手段 26…接地線 32…誘電体チューブ

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ処理容器中でプラズマを発生さ
    せて所定の処理を行うプラズマ処理方法であって、 前記プラズマへ高周波電力を周波数を変えながら導入し
    てプラズマからの反射波電力を求め、反射波電力の極小
    値に対応する高周波電力の周波数を検出し、プラズマ処
    理中の前記周波数の変化に基づいてプラズマの状態をモ
    ニタリングすることを特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 【請求項2】 前記処理がプラズマクリーニングである
    ことを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理方法。
  3. 【請求項3】 前記処理がプラズマエッチングであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理方法。
  4. 【請求項4】 前記処理がプラズマアッシングであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理方法。
  5. 【請求項5】 プラズマ処理容器と、 プラズマ処理容器に設けられた透過窓と、 透過窓を通してプラズマへ導入するための高周波電力を
    放出する機能を持つ第1のアンテナと、 前記透過窓を通過したプラズマからの反射波電力を検知
    する機能を持つ第2のアンテナと、 前記第1のアンテナへ高周波電力を周波数を変化させな
    がら導入し、前記第2のアンテナで検知した反射波電力
    の極小値に対応する高周波電力の周波数を検出する検出
    手段とを具備することを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のアンテナと前記第2のアンテ
    ナとがそれぞれ持つ前記機能を1本のアンテナに持つこ
    とを特徴とする請求項5記載のプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記アンテナの先端部は前記窓と接触す
    ることを特徴とする請求項5または6項記載のプラズマ
    処理装置。
  8. 【請求項8】 プラズマ処理容器と、 プラズマ処理容器内に挿入された、先端が封じられた誘
    電体チューブと、 誘電体チューブ内に挿入され、前記チューブを通してプ
    ラズマへ導入するための高周波電力を放出し、前記チュ
    ーブを通過したプラズマからの反射波電力を検知するア
    ンテナと、 前記アンテナへ高周波電力を周波数を変化させながら導
    入し、前記アンテナで検知した反射波電力の極小値に対
    応する高周波電力の周波数を検出する検出手段とを具備
    することを特徴とするプラズマ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記アンテナの先端部は前記チューブの
    先端部の内面と接触することを特徴とする請求項8記載
    のプラズマ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記アンテナは直線形状であることを
    特徴とする請求項5ないし9記載のプラズマ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記アンテナの先端部はL字型をなす
    ことを特徴とする請求項5ないし9記載のプラズマ処理
    装置。
  12. 【請求項12】 前記アンテナの先端部はT字型をなす
    ことを特徴とする請求項5ないし9記載のプラズマ処理
    装置。
  13. 【請求項13】 前記アンテナの先端部はループをなす
    ことを特徴とする請求項5ないし9記載のプラズマ処理
    装置。
  14. 【請求項14】 前記アンテナの先端部は平板を有する
    ことを特徴とする請求項5ないし9記載のプラズマ処理
    装置。
  15. 【請求項15】 前記アンテナと前記検出手段との間
    に、特定の周波数をカットするためのフィルターが配置
    されることを特徴とする請求項5ないし14いずれか1
    項記載のプラズマ処理装置。
  16. 【請求項16】 処理中のプラズマへ導入する高周波電
    力を放出する第1のアンテナと、プラズマからの反射波
    電力を検知するためにプラズマ処理容器に取り付けられ
    る第2のアンテナと、 前記第1のアンテナへ高周波電力を周波数を変化させな
    がら導入し、前記第2のアンテナで検知した反射波電力
    の極小値に対応する高周波電力の周波数を吸収周波数と
    して検出する検出手段とを具備することを特徴とするプ
    ラズマモニタリング装置。
  17. 【請求項17】 前記第1のアンテナと前記第2のアン
    テナとがそれぞれ持つ前記機能を1本のアンテナに持つ
    ことを特徴とする請求項16記載のプラズマモニタリン
    グ装置。
  18. 【請求項18】 前記アンテナは直線形状であることを
    特徴とする請求項16または17記載のプラズマモニタ
    リング装置。
  19. 【請求項19】 前記アンテナの先端部はL字型をなす
    ことを特徴とする請求項16または17記載のプラズマ
    モニタリング装置。
  20. 【請求項20】 前記アンテナの先端部はT字型をなす
    ことを特徴とする請求項16または17記載のプラズマ
    モニタリング装置。
  21. 【請求項21】 前記アンテナの先端部はループをなす
    ことを特徴とする請求項1617記載のプラズマモニタ
    リング装置。
  22. 【請求項22】 前記アンテナの先端部は平板を有する
    ことを特徴とする請求項16または17記載のプラズマ
    モニタリング装置。
  23. 【請求項23】 前記アンテナと前記検出手段との間
    に、特定の周波数をカットするためのフィルターが配置
    されることを特徴とする請求項16ないし22いずれか
    1項記載のプラズマモニタリング装置。
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