JP2002216998A - プラズマ密度情報測定方法及びその装置並びにプラズマ密度情報測定用プローブ、プラズマ処理方法及びその装置 - Google Patents

プラズマ密度情報測定方法及びその装置並びにプラズマ密度情報測定用プローブ、プラズマ処理方法及びその装置

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JP2002216998A
JP2002216998A JP2001014609A JP2001014609A JP2002216998A JP 2002216998 A JP2002216998 A JP 2002216998A JP 2001014609 A JP2001014609 A JP 2001014609A JP 2001014609 A JP2001014609 A JP 2001014609A JP 2002216998 A JP2002216998 A JP 2002216998A
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JP2001014609A
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English (en)
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Naoki Toyoda
直樹 豊田
Shohei Nanko
正平 南光
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Nissin Co Ltd
Original Assignee
Nissin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々のプラズマ発生条件に応じてプラズマ密
度情報を精度良く測定することを課題とする。 【解決手段】 チャンバ1内にチューブの誘電率が互い
に異なる測定プローブ5a,5b,5c,… を複数本
備えて、測定プローブ切替え部8aによってプラズマ発
生条件に応じた測定プローブ5(測定プローブ5a,5
b,5c,… )を選択することで、種々のプラズマ発
生条件に応じて吸収ポイントを容易に観測して、電子密
度等のプラズマ密度情報を精度良く測定することができ
る。そのプラズマ密度情報の測定結果に基づいて、生成
用電力制御部4によってエッチング等のプラズマ処理を
容易にかつ適切に制御することができる。特に、比誘電
率が15以上の物質でチューブを構成することで、吸収
の強い吸収ポイントを観測することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜素子の製造工
程や、粒子ビーム源あるいは分析装置等に用いられるプ
ラズマにおけるプラズマ密度情報測定方法及びその装置
並びにプラズマ密度情報測定用プローブ、プラズマ処理
方法及びその装置に係り、特に種々のプラズマ発生条件
に応じてプラズマ密度情報を精度良く測定する技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマを応用した技術として、プラズ
マCVD(化学気相成長)やプラズマエッチング等が知
られている。このようなプラズマ応用技術では、プラズ
マ処理を行うためのプラズマ処理室(例えばチャンバ)
内のプラズマが経時的に変化するので、生成プラズマの
特性を良く示すプラズマ密度に関する情報、即ちプラズ
マ密度情報を十分に把握することが、適切な処理を行う
上で非常に重要となる。プラズマ密度情報に関する有用
な物理量として電子密度に関係する量、即ち吸収周波数
や、プラズマ表面波共鳴周波数等がある。これらの電子
密度等を測定することによってプラズマ密度情報を十分
に把握してプラズマ処理を行うことができる。
【0003】プラズマ密度情報を把握する方法として、
発光分析、生成用電力やバイアス電力に関する反射率、
チャンバ内のガス圧の変化、プラズマ内及び排気ガスの
質量、熱抵抗分析といったものがある。しかし、これら
の方法は、いずれの場合においてもプラズマ処理室の外
からモニタリングしているので、プラズマ密度情報を正
確に測定することができない。
【0004】そこで、本発明者は、特開2000−10
0598号の発明を先に提案している。この発明では、
プラズマ密度情報を測定するための測定プローブをプラ
ズマ処理室であるチャンバ内に挿入して、プラズマ密度
情報を測定するための測定用電源から測定用電力をチャ
ンバ内のプラズマに供給することによって測定が行われ
る。測定プローブは電力を放射するアンテナと、測定用
電力を伝送する同軸ケーブルと、先端が閉じられた誘電
体製のチューブとから構成されており、この誘電体製の
チューブ内にアンテナと同軸ケーブルとが接続されて挿
設されている。
【0005】測定用電源から測定用電力は同軸ケーブル
を介してアンテナに放射されて、チャンバ内のプラズマ
に供給される。チャンバ内のプラズマに供給された測定
用電力は、プラズマ密度に起因してプラズマ負荷に吸収
されるか、反射されて同軸ケーブルを介して戻ってく
る。つまり、プラズマに供給された測定用電力によっ
て、測定用プローブの誘電体製のチューブ表面にプラズ
マによる表面波が励起して、それによってプラズマ負荷
の吸収または反射が起こる。その測定用電力の反射また
は吸収に基づいて、プラズマ密度情報が測定される。
【0006】測定用電力の反射または吸収に基づいてプ
ラズマ密度情報を測定するには、測定用電源から、ある
周波数帯域(例えば100kHzから2.5GHzま
で)の周波数で測定用電力を自動掃引しながら出力す
る。掃引される周波数と、そのときの測定用電力の反射
率とを対応付けてプロットすることによって、測定用電
力の反射率の対周波数変化が求められる。反射率が大き
く下がるところは、プラズマに起因して測定用電力の強
い吸収が起こる吸収ポイントであって、その吸収ポイン
トの周波数が測定用プローブの吸収周波数と呼ばれる周
波数である。この吸収周波数は、電子密度等のプラズマ
密度情報と一定の相関関係があって、この吸収ポイント
を測定することによってプラズマ密度情報を測定するこ
とができる。また、プラズマ処理室であるチャンバの内
部をモニタリングしているので、プラズマ密度情報を正
確に測定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような測定用プローブを有するプラズマ密度情報測定装
置の場合には、次のような問題点がある。即ち、プラズ
マを発生させるプラズマ発生条件によってはプラズマ密
度情報を正確に測定することができないという問題点で
ある。
【0008】プラズマ密度情報は、プラズマを生成する
ためのガス種(例えばアルゴンやヘリウム等)、ガス
圧、プラズマを生成するための電力等のプラズマを発生
させるプラズマ発生条件によって変化する。プラズマ密
度情報を含めたプラズマ発生条件によっては、上述した
吸収ポイントが観測し難いところが存在する。
【0009】例えば、電子密度が1×109 cm-3から
2×1011cm-3までの範囲であって、ガス圧が40P
a以下の範囲では、大きなQ値の吸収ポイントが得られ
るので、吸収ポイントを容易に観測することができて、
その結果、電子密度等のプラズマ密度情報を正確に測定
することができる。なお、本明細書では、吸収ポイント
で観測される吸収波形の半値幅をQ値(quality facto
r)と定義付ける。なおQ値は、共振器の場合、吸収周
波数に比例し、損失量に反比例する。これをこの測定用
プローブに展開すると、電子密度に比例し、電子密度プ
ラズマの損失(中性子電子衝突周波数)に反比例すると
いえる。
【0010】しかしながら、ガス圧が40Paを超える
範囲、もしくは電子密度が1×10 9 cm-3未満の範囲
では、上述したQ値はガス圧に対する電子密度の比(電
子密度/ガス圧)に比例するので、Q値が低くなってし
まう。Q値が低減すると、吸収ポイントが観測し難くな
るか、吸収ポイントを観測することができなくなってし
まい、その結果、電子密度等のプラズマ密度情報が測定
し難くなるか、プラズマ密度情報を測定することができ
なくなる。
【0011】さらには、電子密度が2×1011cm-3
超える範囲では、吸収ポイントの周波数である吸収周波
数が2.5GHz程度までになってしまい、従来の2.
5GHzまで掃引する測定用電源を備えた高周波送受信
機では対応できなくなり、2.5GHz以上を掃引する
測定用電源を備えた高周波送受信機を新たに設置しなけ
れば測定することができないという問題点もある。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、種々のプラズマ発生条件に応じてプラ
ズマ密度情報を精度良く測定するプラズマ密度情報測定
方法及びその装置並びにプラズマ密度情報測定用プロー
ブ、プラズマ処理方法及びその装置を提供することを課
題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】マイクロ波等の高周波回
路において、伝送線路の周波数領域を調整するのに、整
合素子等を用いて等価回路中のインピーダンスを急激に
変化させることで、特定の周波数帯域だけのマイクロ波
を通過させる技術が知られている。そこで、本発明者は
この技術について着眼して、上記測定プローブ等のよう
にプラズマ密度情報を測定するプラズマ密度情報測定用
プローブについて当てはめてみた。
【0014】つまり、プラズマ密度情報測定用プローブ
の場合、等価回路中のインピーダンスを急激に変化させ
るためには、上記インピーダンス中であって等価的に表
される誘電率を急激に変化させる。プラズマ密度情報測
定用プローブでは、誘電率は、上述した誘電体製のチュ
ーブ等のようにプラズマに結合する誘電体性領域の誘電
率の他に、誘電体性領域またはアンテナの周りに『シー
ス(Sheath)』と呼ばれる層の誘電率と、プラズマ中の
誘電率とで等価的に表される。そこで、本発明者は上記
誘電体性領域の誘電率を大きくすることで、等価回路中
のインピーダンスを急激に変化させることに想到し、適
切な上記誘電体性領域の比誘電率を求めるべく下記のよ
うなシミュレーションを行った。
【0015】図9は、Q値の対比誘電率変化のシミュレ
ーション結果を示す図である。また、この比誘電率は、
プラズマに結合する誘電体性領域の比誘電率についてで
ある。図9に示すように、比誘電率を高くするとQ値は
大きくなり、特に比誘電率が15以上のところでQ値が
急激に大きくなることがわかる。ここでは、後述する実
施例の結果に比べて顕著にでていないのは、シース層を
考慮していないためであり、これを考慮すれば、もっと
大きな変化が現れるものと考えられる。
【0016】なお、比誘電率をεd としてあらわすと、
図9中における黒丸での比誘電率ε d は、3.78,1
0,15,20の4つであり、そのときの各Q値はそれ
ぞれ7.4,7.3,8.1,9.7である。この4つ
の比誘電率εd での、測定電力の反射率の対周波数変化
のシミュレーション結果が、図10である。この図10
中にそれぞれ示されているPは、測定用電力の強い吸収
が起こる吸収ポイントである。このシミュレーション結
果からも、比誘電率εd が大きくなるにつれてQ値が大
きくなっていることがわかる。さらには、吸収ポイント
Pの周波数である吸収周波数が低周波側にシフトしてい
ることもわかる。なお、比誘電率が3.78にほぼ相当
する物質は石英(SiO2 )であり、比誘電率が10に
ほぼ相当する物質はアルミナ(Al2 3 )である。
【0017】以上の理由から、プラズマに結合する誘電
体性領域の比誘電率が高いプラズマ密度情報測定用プロ
ーブを用いることによって、プラズマ密度情報を精度良
く測定することに本発明者は想到した。
【0018】以上のような知見に基づいて創作された本
発明は、次のような構成をとる。即ち、請求項1に記載
の発明は、プラズマの特性を示すプラズマ密度情報を測
定するプラズマ密度情報測定方法であって、前記プラズ
マ密度情報を測定するためのプラズマ密度情報測定用電
源からプラズマ密度情報測定用電力をプラズマに供給す
る過程と、プラズマ密度情報測定用プローブを用いて、
プラズマ負荷による前記プラズマ密度情報測定用電力の
反射または吸収に基づいてプラズマ密度情報を測定する
過程とを備え、かつ、プラズマに結合する部分である前
記プラズマ密度情報測定用プローブの誘電体性領域の部
分の誘電率を、プラズマを発生させるプラズマ発生条件
に応じて変えて、プラズマ密度情報を測定することを特
徴とする。
【0019】また、請求項2に記載の発明は、プラズマ
の特性を示すプラズマ密度情報を測定するプラズマ密度
情報測定装置であって、プラズマ密度情報を測定するた
めにプラズマ密度情報測定用電力をプラズマに供給する
プラズマ密度情報測定用電源と、プラズマ負荷による前
記プラズマ密度情報測定用電力の反射または吸収に基づ
いてプラズマ密度情報を測定するプラズマ密度情報測定
用プローブと、プラズマに結合する部分である前記プラ
ズマ密度情報測定用プローブの誘電体性領域の部分の誘
電率を、プラズマを発生させるプラズマ発生条件に応じ
て変える誘電率切替え手段とを備えることを特徴とす
る。
【0020】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載のプラズマ密度情報測定装置において、前記誘電
率切替え手段は、前記誘電体性領域の誘電率が互いに異
なる前記プラズマ密度情報測定用プローブを複数本備
え、前記プラズマ発生条件に応じてプラズマ密度情報測
定用プローブを選択することによって誘電体性領域の誘
電率を変える手段であることを特徴とする。
【0021】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
に記載のプラズマ密度情報測定装置において、前記誘電
率切替え手段は、前記プラズマ密度情報測定用プローブ
における前記誘電体性領域とそれ以外の領域とを着脱自
在に構成し、前記プラズマ発生条件に応じて誘電体性領
域のみをプラズマ密度情報測定用プローブから取り外し
て、異なる誘電率の誘電体性領域を前記プラズマ密度情
報測定用プローブに取り付けることによって誘電体性領
域の誘電率を変える手段であることを特徴とする。
【0022】また、請求項5に記載の発明は、プラズマ
密度情報を測定するためのプラズマ密度情報測定用電源
からプラズマに供給されるプラズマ密度情報測定用電力
のプラズマ負荷による反射または吸収に基づいてプラズ
マ密度情報を測定するプラズマ密度情報測定用プローブ
であって、電力を放射するアンテナと、前記プラズマ密
度情報測定用電力を伝送するケーブルと、プラズマに結
合する誘電体性領域とを備え、かつ、前記誘電体性領域
の比誘電率が15以上であることを特徴とする。
【0023】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載のプラズマ密度情報測定用プローブにおいて、少
なくとも前記アンテナが前記誘電体性領域に直接に被覆
されていることを特徴とする。
【0024】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
に記載のプラズマ密度情報測定用プローブにおいて、前
記誘電体性領域が、先端が閉じられた誘電体性外皮であ
って、前記アンテナとケーブルとが前記誘電体性外皮に
被覆されていることを特徴とする。
【0025】また、請求項8に記載の発明は、請求項5
から請求項7のいずれかに記載のプラズマ密度情報測定
用プローブにおいて、前記誘電体性領域は、ジルコニア
で形成されていることを特徴とする。
【0026】また、請求項9に記載の発明は、プラズマ
中の被処理物にプラズマ処理を行うプラズマ処理方法で
あって、前記プラズマ密度情報を測定するためのプラズ
マ密度情報測定用電源からプラズマ密度情報測定用電力
をプラズマに供給する過程と、プラズマ密度情報測定用
プローブを用いて、プラズマ負荷による前記プラズマ密
度情報測定用電力の反射または吸収に基づいてプラズマ
密度情報を測定する過程と、測定された前記プラズマ密
度情報に基づいてプラズマ処理を制御する過程とを備
え、かつ、プラズマに結合する部分である前記プラズマ
密度情報測定用プローブの誘電体性領域の部分の誘電率
を、プラズマを発生させるプラズマ発生条件に応じて変
えて、プラズマ密度情報を測定してプラズマ処理を制御
することを特徴とする。
【0027】また、請求項10に記載の発明は、プラズ
マ中の被処理物にプラズマ処理を行うプラズマ処理装置
であって、プラズマ密度情報を測定するためにプラズマ
密度情報測定用電力をプラズマに供給するプラズマ密度
情報測定用電源と、プラズマ負荷による前記プラズマ密
度情報測定用電力の反射または吸収に基づいてプラズマ
密度情報を測定するプラズマ密度情報測定用プローブ
と、プラズマに結合する部分である前記プラズマ密度情
報測定用プローブの誘電体性領域の部分の誘電率を、プ
ラズマを発生させるプラズマ発生条件に応じて変える誘
電率切替え手段と、測定された前記プラズマ密度情報に
基づいてプラズマ処理を制御する制御手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0028】また、請求項11に記載の発明は、請求項
10に記載のプラズマ処理装置において、前記誘電率切
替え手段は、前記誘電体性領域の誘電率が互いに異なる
前記プラズマ密度情報測定用プローブを複数本備え、前
記プラズマ発生条件に応じてプラズマ密度情報測定用プ
ローブを選択することによって誘電体性領域の誘電率を
変える手段であることを特徴とする。
【0029】また、請求項12に記載の発明は、請求項
10に記載のプラズマ処理装置において、前記誘電率切
替え手段は、前記プラズマ密度情報測定用プローブにお
ける前記誘電体性領域とそれ以外の領域とを着脱自在に
構成し、前記プラズマ発生条件に応じて誘電体性領域の
みをプラズマ密度情報測定用プローブから取り外して、
異なる誘電率の誘電体性領域を前記プラズマ密度情報測
定用プローブに取り付けることによって誘電体性領域の
誘電率を変える手段であることを特徴とする。
【0030】
【作用】請求項1に記載の発明の作用について説明す
る。プラズマ密度情報測定用電源(以下、適宜「測定用
電源」と略記する)から入射されたプラズマ密度情報測
定用電力(以下、適宜「測定用電力」と略記する)は、
プラズマ密度情報測定用プローブを介して、プラズマ密
度に起因してプラズマ負荷に吸収されるか、反射されて
戻ってくる。その測定用電力の反射または吸収に基づい
て、プラズマ密度情報測定用プローブを用いてプラズマ
密度情報が測定される。プラズマ密度情報はプラズマの
特性を示すので、プラズマ密度情報を測定することによ
り、プラズマの特性を把握することになる。さらに、プ
ラズマに結合する部分であるプラズマ密度情報測定用プ
ローブの誘電体性領域の部分の誘電率を変化させること
で、プラズマ密度情報測定用プローブの吸収周波数のQ
値が変化するので、プラズマ発生条件に応じてQ値が大
きくなるようにその誘電率を変化させることで、プラズ
マ密度情報が測定され易くなる。
【0031】請求項2に記載の発明によれば、プラズマ
密度情報測定用電源(測定用電源)から入射されたプラ
ズマ密度情報測定用電力(測定用電力)は、プラズマ密
度情報測定用プローブを介して、プラズマ密度に起因し
てプラズマ負荷に吸収されるか、反射されて戻ってく
る。その測定用電力の反射または吸収に基づいて、プラ
ズマ密度情報測定用プローブによってプラズマ密度情報
が測定される。プラズマ密度情報はプラズマの特性を示
すので、プラズマ密度情報を測定することにより、プラ
ズマの特性を把握することになる。さらに、プラズマに
結合する部分であるプラズマ密度情報測定用プローブの
誘電体性領域の部分の誘電率を変化させることで、プラ
ズマ密度情報測定用プローブの吸収周波数のQ値が変化
するので、誘電率切替え手段によって、プラズマ発生条
件に応じてQ値が大きくなるようにその誘電率を変化さ
せることで、プラズマ密度情報が測定され易くなる。
【0032】請求項3に記載の発明によれば、誘電体性
領域の誘電率が互いに異なるプラズマ密度情報測定用プ
ローブを複数本備えることで、誘電率切替え手段によっ
て、プラズマ発生条件に応じてプラズマ密度情報測定用
プローブが選択される。従って、プラズマ発生条件に応
じてQ値が大きくなるように誘電体性領域の誘電率が高
いプラズマ密度情報測定用プローブを選択することで、
プラズマ密度情報が測定され易くなる。
【0033】請求項4に記載の発明によれば、プラズマ
密度情報測定用プローブにおける誘電体性領域とそれ以
外の領域とを着脱自在に構成することで、誘電率切替え
手段によって、プラズマ発生条件に応じて誘電体性領域
のみをプラズマ密度情報測定用プローブから取り外し
て、異なる誘電率の誘電体性領域をそのプラズマ密度情
報測定用プローブに取り付ける。プラズマ発生条件に応
じてQ値が大きくなるように誘電率が高い誘電体性領域
を取り付けることで、プラズマ密度情報が測定され易く
なる。
【0034】請求項5に記載の発明によれば、プラズマ
密度情報測定用電源(測定用電源)から供給されたプラ
ズマ密度情報測定用電力(測定用電力)はプラズマ密度
情報測定用プローブのケーブルを介してアンテナまで伝
送されて、アンテナから放出されてプラズマ負荷に吸収
されるか、反射されてケーブルを介して戻ってくる。つ
まり、プラズマ密度情報測定用プローブを構成する誘電
体性領域の表面にプラズマ表面波が励起されて、測定用
電源から供給された測定用電力は誘電体性領域を介して
プラズマと結合して、それによってプラズマ負荷による
吸収または反射が起こる。このとき、誘電体性領域の比
誘電率が15以上になると、プラズマ密度情報測定用プ
ローブに関する等価回路中のインピーダンスが急激に変
化して、Q値が急激に大きくなる。従って、誘電体性領
域の比誘電率を15以上にすることで、測定用電力の吸
収が大きくなって、プラズマ密度情報が測定され易くな
る。
【0035】請求項6に記載の発明によれば、少なくと
もアンテナを直接に被覆している誘電体性領域の比誘電
率を15以上にすることで、測定用電力の吸収が大きく
なって、プラズマ密度情報が測定され易くなる。
【0036】請求項7に記載の発明によれば、誘電体性
領域が、アンテナとケーブルとを被覆していて、かつ、
先端が閉じられた誘電体性外皮であるので、その誘電体
性外皮の比誘電率を15以上にすることで、測定用電力
の吸収が大きくなって、プラズマ密度情報が測定され易
くなる。
【0037】請求項8に記載の発明によれば、誘電体性
領域が比誘電率が15以上であるジルコニア(zirconi
a)(ZrO2 )で形成されているので、ジルコニアを
誘電体性領域として用いることで、プラズマ密度情報測
定用プローブに関する等価回路中のインピーダンスが急
激に変化して、Q値が急激に大きくなる。従って、測定
用電力の吸収が大きくなって、プラズマ密度情報が測定
され易くなる。
【0038】請求項9に記載の発明によれば、プラズマ
密度情報測定用電源(測定用電源)から入射されたプラ
ズマ密度情報測定用電力(測定用電力)は、プラズマ密
度情報測定用プローブを介して、プラズマ密度に起因し
てプラズマ負荷に吸収されるか、反射されて戻ってく
る。その測定用電力の反射または吸収に基づいて、プラ
ズマ密度情報測定用プローブを用いてプラズマ密度情報
が測定される。プラズマ密度情報はプラズマの特性を示
すので、プラズマ密度情報を測定することにより、プラ
ズマ処理が制御される。さらに、プラズマに結合する部
分であるプラズマ密度情報測定用プローブの誘電体性領
域の部分の誘電率を変化させることで、プラズマ密度情
報測定用プローブの吸収周波数のQ値が変化するので、
プラズマ発生条件に応じてQ値が大きくなるようにその
誘電率を変化させることで、プラズマ密度情報が測定さ
れ易くなって、プラズマ処理が容易に制御される。
【0039】請求項10に記載の発明によれば、プラズ
マ密度情報測定用電源(測定用電源)から入射されたプ
ラズマ密度情報測定用電力(測定用電力)は、プラズマ
密度情報測定用プローブを介して、プラズマ密度に起因
してプラズマ負荷に吸収されるか、反射されて戻ってく
る。その測定用電力の反射または吸収に基づいて、プラ
ズマ密度情報測定用プローブによってプラズマ密度情報
が測定される。プラズマ密度情報はプラズマの特性を示
すので、プラズマ密度情報を測定することにより、プラ
ズマ処理が制御される。さらに、プラズマに結合する部
分であるプラズマ密度情報測定用プローブの誘電体性領
域の部分の誘電率を変化させることで、プラズマ密度情
報測定用プローブの吸収周波数のQ値が変化するので、
誘電率切替え手段によって、プラズマ発生条件に応じて
Q値が大きくなるようにその誘電率を変化させること
で、プラズマ密度情報が測定され易くなって、制御手段
によってプラズマ処理が容易に制御される。
【0040】請求項11に記載の発明によれば、誘電体
性領域の誘電率が互いに異なるプラズマ密度情報測定用
プローブを複数本備えることで、誘電率切替え手段によ
って、プラズマ発生条件に応じてプラズマ密度情報測定
用プローブが選択される。従って、プラズマ発生条件に
応じてQ値が大きくなるように誘電体性領域の誘電率が
高いプラズマ密度情報測定用プローブを選択すること
で、プラズマ密度情報が測定され易くなって、制御手段
によってプラズマ処理が容易に制御される。
【0041】請求項12に記載の発明によれば、プラズ
マ密度情報測定用プローブにおける誘電体性領域とそれ
以外の領域とを着脱自在に構成することで、誘電率切替
え手段によって、プラズマ発生条件に応じて誘電体性領
域のみをプラズマ密度情報測定用プローブから取り外し
て、異なる誘電率の誘電体性領域をそのプラズマ密度情
報測定用プローブに取り付ける。プラズマ発生条件に応
じてQ値が大きくなるように誘電率が高い誘電体性領域
を取り付けることで、プラズマ密度情報が測定され易く
なって、制御手段によってプラズマ処理が容易に制御さ
れる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。なお、本実施例ではエッチング処理
を例に採って説明する。図1は、実施例装置の構成を示
すブロック図である。
【0043】本実施例に係るエッチング処理装置は、図
1に示すように、プラズマPMが生成されるチャンバ1
を備えており、このチャンバ1内に被処理物である基板
Wを投入することによってプラズマによるエッチング処
理が行われる。チャンバ1内には2つの電極2a,2b
が互いに対向してそれぞれ配設されており、一方の電極
2aにはプラズマPMを生成するための生成用電力が供
給され、他方の電極2bは接地されている。その接地さ
れた電極2b上に、図1に示すように基板Wが載置され
る。なお、第1実施例では接地された電極側に基板を配
設したが、プラズマを生成する電力が供給される電極側
に基板を配設してもよい。
【0044】なお、本実施例に係るチャンバ1は、2つ
の電極2a,2bを互いに対向させて、両電極2a,2
b間にプラズマを生成する、いわゆるCCP(Capacitiv
elyCoupled Plasma) 型であるが、コイルを備えたアン
テナに電流を流すことでアンテナに磁場を発生させて、
アンテナからの磁場による誘導電場の発生によってプラ
ズマを生成する、いわゆるICP(Inductively Coupled
Plasma)型、即ち誘導結合プラズマであってもよい。
【0045】電極2aとプラズマPMを生成するための
生成用電源3とは、生成用電力制御部4を介して接続さ
れており、この生成用電力制御部4によって生成用電源
3からチャンバ1に供給される生成用電力が操作され
る。この生成用電力制御部4は、本発明における制御手
段に相当する。
【0046】また、チャンバ1内には、上述した基板W
の他に、チャンバ1内のプラズマ密度情報を測定する測
定プローブ5が挿入されており、プラズマ密度情報を測
定するための測定用電源6と、この測定プローブ5と
は、同軸ケーブル7と測定プローブ切替え部8aとプロ
ーブ制御部8bとを介して接続されている。なお、本実
施例では、プラズマ密度情報として電子密度を測定して
いるが、その他のプラズマ密度情報として例えばプラズ
マ密度やイオン密度等がある。測定プローブ5は、本発
明におけるプラズマ密度情報測定用プローブに相当し、
測定用電源6は、本発明におけるプラズマ密度情報測定
用電源に相当する。
【0047】測定プローブ5は、プラズマPMに結合す
る後述するチューブの誘電率が互いに異なる複数本の測
定プローブ5a,5b,5c,… から構成される。こ
れら測定プローブ5a,5b,5c,… は、測定プロ
ーブ切替え部8aによって測定の対象となる測定プロー
ブ5(各測定プローブ5a,5b,5c,… )を切り
換えて選択するようにスイッチング素子等によってプロ
ーブ制御部8bに接続されている。測定プローブ切替え
部8aは、本発明における誘電率切替え手段に相当す
る。
【0048】上述の基板W、電極2a,2b、測定プロ
ーブ5の他に、チャンバ1と、プラズマPMを生成する
ためのガスを供給するガス供給源(タンク)9とは、ガ
ス調整用バルブ10aと圧力計10bとを介して連通接
続されている。圧力計10bは、チャンバ1内のガス圧
を計測するために設けられており、この圧力計10b
は、チャンバ1内のガス圧を直接に測定するためにチャ
ンバ1内に設けられていてもよい。
【0049】次に、生成用電力制御部4の具体的構成に
ついて説明する。生成用電力制御部4は、エッチングレ
ート変換部11と、エッチング時間変換部12と、エッ
チング時間設定部13と、インピーダンス整合器14と
から構成されている。エッチングレート変換部11は、
測定プローブ5とプローブ制御部8bとによって測定さ
れた電子密度を電子密度に応じたエッチングレートに変
換するように構成されており、エッチング時間変換部1
2は、変換されたエッチングレートを電子密度に応じた
エッチング時間に変換するように構成されている。ま
た、エッチング時間設定部13は、エッチング時間を設
定するように構成されており、インピーダンス整合器1
4は、電極2aへの生成用電力の供給を調節したり、設
定されたエッチング時間が経過すると電極2aへの生成
用電力の供給を終了するように構成されている。なお、
本明細書中において用いられるエッチングレートとは単
位時間当たりにエッチングされる膜の厚みのことをい
う。
【0050】エッチングレート変換部11とエッチング
時間変換部12とは、CPU(中央演算処理部)等の演
算部の機能を備えており、エッチングレートと電子密度
とが比例関係にあることを利用して、測定された電子密
度を演算部によって系数倍したものがエッチングレート
として変換されるとともに、エッチングすべき膜厚の厚
みをエッチングレートで割った値がエッチング時間とし
て変換される。第1実施例では、エッチングレート変換
部11とエッチング時間変換部12とをCPU(中央演
算処理部)等の演算部で構成したが、図示を省略する記
憶部をも備えるとともに、その記憶部に電子密度とエッ
チングレートとの相関関係を示す検量線等を予め記憶さ
せて、測定された電子密度に応じてその記憶部から随時
読み出しを行ってエッチングレートやエッチング時間等
を導出するように構成してもよい。
【0051】エッチング時間設定部13は、タイマやク
ロックの機能を備えており、電子密度が測定されるのと
ほぼ同時にタイマがリセットされてタイマのカウントを
開始する。設定されたエッチング時間に相当する分だけ
タイマがカウントされると、エッチング時間設定部13
はインピーダンス整合器14に対して、生成用の電力の
供給を終了するようにインピーダンス整合器14内の整
合回路を操作する。なお、本実施例では、エッチング時
間設定部13はインピーダンス整合器14を操作するこ
とによって、プラズマPMへの生成用の電力の供給を終
了させたが、生成用電源3に対して直接的に操作して電
圧の印加等を直接的に終了するようにエッチング時間設
定部13を構成してもよい。
【0052】インピーダンス整合器14は、生成用電源
3の周波数がMHzオーダの周波数の場合、インダクタ
ンスとキャパシタンスとを組み合わせた整合回路が用い
られる。また上述の周波数が1GHz以上の周波数の場
合、EHチューナやスタブチューナが用いられる。
【0053】次に、測定プローブ5について、図2を参
照して説明する。各測定プローブ5a,5b,5c,…
は、同軸ケーブル7の先端部を加工成形することによ
ってそれぞれ構成されており、図2に示すように、先端
部において同軸ケーブル7の外部絶縁体16aと外部導
体16bとを除去してから先端部が閉じられている誘電
体製のチューブ15を被せることによって構成されてい
る。また、外部絶縁体16aと外部導体16bとを除去
したことによって同軸ケーブル7の先端部において中心
絶縁体16c,中心導体16dのみとなって、中心導体
16dは、同軸ケーブル7を介して伝送された電力を放
射するアンテナの機能を果たすことになる。従って、先
端部における中心導体16dは、本発明におけるアンテ
ナに相当し、同軸ケーブル7は、本発明におけるケーブ
ルに相当し、チューブ15は、本発明における誘電体性
領域に相当する。また、チューブ15は、本発明におけ
る誘電体性外皮にも相当する。
【0054】また上述したようにチューブ15の誘電率
が互いに異なるように各測定プローブ5a,5b,5
c,… は構成されている。チューブ15の誘電率につ
いては、特に限定されないが、プラズマ密度情報を含む
プラズマ発生条件によって、チューブ15の誘電率は適
宜選択される。例えば、ガス圧が40Paを超える範
囲、もしくは電子密度が1×109 cm-3未満の範囲で
は、後述するように吸収ポイントが観測し易いように大
きなQ値の吸収ポイントを得るべく、少なくとも測定プ
ローブ5a,5b,5c,… のうち一本の測定プロー
ブ5のチューブ15において比誘電率は、15以上であ
ることが好ましい。
【0055】上述のようにガス圧が40Paを超える範
囲、もしくは電子密度が1×109cm-3未満の範囲の
場合、15以上の比誘電率を持った誘電体製のチューブ
15として、比誘電率が35であるジルコニア(zircon
ia)(ZrO2 )が用いられる。なお、上述したジルコ
ニア(ZrO2 )以外にも、炭化ケイ素(silicon carb
ide )(SiC)や異方性誘電体等に例示されるよう
に、比誘電率が15以上であれば、チューブ15を形成
する材質として特に限定されない。炭化ケイ素(Si
C)の場合は、純度によって誘電率は変化するが比誘電
率は約20前後である。また、異方性誘電体の場合は、
比誘電率が15以上の領域で用いるようにする。
【0056】測定プローブ5a,5b,5c,… をそ
れぞれ構成する各同軸ケーブル7は、上述したように、
測定プローブ切替え部8a内のスイッチング素子等によ
って測定の対象となる測定プローブ5(各測定プローブ
5a,5b,5c,… )を切り換えて選択するよう
に、スイッチング素子等に接続されている。測定プロー
ブ切替え部8aは、本実施例のエッチング処理装置で発
信した各信号を受けて切り換え接続されるようになって
いる。例えば、図1に示すように、圧力計10bによっ
て測定されたチャンバ1内のガス圧の結果について、あ
る圧力のしきい値に基づいてデジタル信号にデジタル変
換して、そのデジタル信号によって測定プローブ5が切
り換えられて選択されたり、後述する電子密度変換部に
よる電子密度の測定結果について、ある電子密度のしき
い値に基づいてデジタル信号にデジタル変換して、その
デジタル信号によって測定プローブ5が切り換えられて
選択される。
【0057】測定プローブ5をプラズマPM中に挿入さ
せる。次に、測定用電源6から測定用電力を伝送させ
る。すると、測定プローブ5の吸収周波数において、先
端では誘電体性領域であるチューブ15や同軸ケーブル
7等を境界条件に持ちながら共鳴吸収が起きる。この結
果、測定用電源6から供給されて伝送された電磁波が吸
収されるので、測定プローブ5の吸収周波数において反
射電力が小さくなる。また、測定用電力がプラズマPM
によって吸収されると吸収されなかった残りの測定用電
力は、測定用電源6側からプラズマPM側に伝送した方
向とは逆方向に、測定用電源6側に向かって伝送され
る。また、測定用電力がプラズマPMによって反射され
ると、反射された測定用電力は、同様に測定用電源6側
に向かって伝送される。この測定用電力は、本発明にお
けるプラズマ密度情報測定用電力に相当する。
【0058】続いて、プローブ制御部8bの具体的構成
について説明する。プローブ制御部8bは、方向性結合
器17と、減衰器18と、フィルタ19と、吸収周波数
導出部20と、電子密度変換部21とから構成されてい
る。測定プローブ5には、同軸ケーブル7を介して測定
用電源6側から順に、方向性結合器17、減衰器18、
及びフィルタ19が接続されている。
【0059】測定用電源6は周波数掃引式であって、あ
る周波数帯域(例えば100kHzから2.5GHzま
で)の周波数で測定用電力を自動掃引しながら出力す
る。測定用電源6から出力された測定用電力は、同軸ケ
ーブル7中を伝送しながら方向性結合器17、減衰器1
8、及びフィルタ19の順に経由して、測定プローブ5
へ伝送される。一方、測定用電力が吸収または反射され
ると、上述したように逆方向に電力の反射分が伝送され
て、方向性結合器17で検出されて、吸収周波数導出部
20へ送り込まれる。吸収周波数導出部20には測定用
電源6から出力される測定用電力の周波数も逐次送り込
まれる。
【0060】フィルタ19は、プローブ制御部8bに混
入してくる電力やノイズを除去する機能を果たす。ま
た、減衰器18は、測定プローブ5へ送り込む測定用電
力の量を調整する機能を果たす。
【0061】吸収周波数導出部20は、測定用電力の周
波数と、測定用電力の検出反射量とに基づいて、測定用
電力の反射率の対周波数変化を求める。そして、得られ
た結果に基づいて、電子密度に起因して測定用電力の強
い吸収が起こる吸収周波数を求める。なお、吸収周波数
の具体的な導出については、後述するフローチャートで
説明する。
【0062】電子密度変換部21は、吸収周波数導出部
20によって導出された吸収周波数に基づいて電子密度
に変換するように構成されている。上述の吸収周波数は
電子密度と一定の相関関係があるので、吸収周波数が求
まることによって、電子密度が容易に求められる。
【0063】続いて、上述した構成を有するエッチング
処理装置において、エッチング処理の流れを、図3のフ
ローチャートを参照して説明する。なお、ステップS1
の時点ではプラズマ生成用の生成用電源3のスイッチは
既にON状態であって、ガス供給源(タンク)9からチ
ャンバ1内にガスが既に供給されて、プラズマPMも既
に生成されているものとする。
【0064】〔ステップS1〕測定用電源6のスイッチ
をONにする。測定用電源6から100kHzから2.
5GHzまでの周波数で測定用電力を自動掃引しながら
出力する。また、自動掃引しながら吸収周波数導出部2
0に上述の周波数が逐次送り込まれる。出力された測定
用電力は、同軸ケーブル7を介して測定プローブ5に供
給される。
【0065】なお、供給の対象となる測定プローブ5が
わかっている場合においても、供給の対象となる測定プ
ローブ5がわからない場合においても、測定プローブ切
替え部8aによって測定プローブ5の内、測定プローブ
5a,5b,5c,… のいずれかがこの時点で選択さ
れて、その選択された測定プローブ5に対して測定用電
力が供給される。
【0066】例えば、チャンバ1内のガス圧は圧力計1
0bによって測定されるので、プラズマ発生条件として
はこの時点でわかる。従って、測定プローブ切替え部8
aによってチャンバ1内のガス圧に応じて測定プローブ
5を変える。チャンバ1内のガス圧が40Paを超える
範囲では、もしチューブ15の比誘電率が15未満の場
合では、大きなQ値を持った吸収ポイントが観測し難い
ので、その場合にはチューブ15は、上述したジルコニ
ア(ZrO2 )等のように比誘電率が15以上の物質で
形成される方が好ましい。
【0067】例えば、電子密度等のようなプラズマ密度
情報の場合、正確な測定値が得られていないので、プラ
ズマ発生条件としてはこの時点ではわからない。従っ
て、測定プローブ切替え部8aによって任意の測定プロ
ーブ5にして、例えばQ値が低くて吸収ポイントが読み
取れない時点(ステップS2)や、電子密度等のように
プラズマ密度情報が正確に求まった時点(ステップS
3)で、改めて適切な測定プローブ5に選択する。もち
ろん、プラズマ密度情報に関する正確な測定値が得られ
なくとも、大体のプラズマ密度情報の範囲がわかってい
れば、この時点で測定プローブ切替え部8aによって適
切な測定プローブ5に選択することができる。例えば、
電子密度が1×109 cm-3から2×1011cm-3まで
の範囲であって、ガス圧が40Pa以下の範囲では、チ
ューブ15の比誘電率が15未満の物質、例えばフッ素
樹脂や石英(SiO2 )やアルミナ(Al2 3 )等で
形成されたチューブ15をもった測定プローブ5に選択
することができる。また、電子密度が1×109 cm-3
未満の範囲では、チューブ15の比誘電率が15未満の
場合、大きなQ値を持った吸収ポイントが観測し難いの
で、上述したジルコニア(ZrO2 )等のように比誘電
率が15以上の物質で形成したチューブ15をもった測
定プローブ5に選択する方が好ましい。
【0068】〔ステップS2〕供給された測定用電力
は、表面波によって吸収または反射が起こって、供給時
とは逆方向に同軸ケーブル7を介して測定用電力の反射
分だけ測定用電源6側に伝送される。測定用電力の反射
量は、フィルタ19、減衰器18、及び方向性結合器1
7の順に経由して、方向性結合器17で検出される。そ
して、吸収周波数導出部20へ送り込まれる。
【0069】吸収周波数導出部20では、同じ周波数に
おいて〔測定用電力の検出反射量〕÷〔測定用電力の全
出力量〕なる演算が行われて測定用電力の反射率が求め
られる。掃引される周波数と、この測定用電力の反射率
とを対応付けてプロットすることによって、図4に示す
ような測定用電力の反射率の対周波数変化が求められ
る。図4に示すように、反射率が大きく下がるところ
は、電子密度に起因して測定電力の強い吸収が起こる吸
収ポイントであって、その吸収ポイントの周波数が吸収
周波数ということになる。
【0070】図4中では吸収ポイントPa,Pbの2つ
が現れている。通常、吸収ポイントは複数個現れて、そ
れに伴って吸収周波数も吸収ポイントと同数個だけ存在
する。これらの吸収周波数は、いずれにおいても電子密
度等のプラズマ密度情報と一定の相関関係があるが、特
に、吸収周波数のうち、電子密度に対して2乗に比例す
る吸収周波数は、プラズマ表面波共鳴周波数と呼ばれて
いる。電子密度等のプラズマ密度情報を導出する際にお
いてこのプラズマ表面波共鳴周波数は有用な物理量の1
つである。なお、電子密度等のプラズマ密度情報は局所
的に変化するので、測定プローブ5は基板Wの表面の近
傍で測定を行うのが好ましい。
【0071】また、Q値が低くて吸収ポイントが読み取
れない場合には、測定プローブ切替え部8aによって適
切な測定プローブ5に選択されて、ステップS1に戻っ
て、新たに選択された測定プローブ5に測定用電力が供
給される。同様に、測定用電源6から100kHzから
2.5GHzまでの周波数で測定用電力を自動掃引しな
がら出力する。
【0072】〔ステップS3〕吸収周波数が吸収周波数
導出部20によって導出されると、電子密度変換部21
によって電子密度に変換されて、導出される。この時点
においても、電子密度をより正確に求めるべく測定プロ
ーブ切替え部8aによって測定プローブ5を選択するこ
とができる。
【0073】〔ステップS4〕電子密度が求まってか
ら、基板Wをチャンバ1内に投入して、電極2b上に載
置する。載置した時点からエッチング処理が行われる。
従って、エッチング処理が開始されるのとほぼ同時に、
エッチング時間設定部13において、タイマがリセット
されてタイマのカウントを開始する。エッチング処理を
より精密に行うという点において、チャンバ1内への基
板Wの投入と電子密度の測定とはほぼ同時に行われる方
が好ましい。
【0074】〔ステップS5〕一方、測定された電子密
度は、生成用電力制御部4内のエッチングレート変換部
11に送り込まれて、電子密度に基づいてエッチングレ
ートに変換される。上述したように、エッチングレート
と電子密度とは比例関係にあるので、測定された電子密
度を系数倍するだけでエッチングレートが求まる。
【0075】〔ステップS6〕エッチングレートが求ま
ると、エッチング時間変換部12によってエッチング時
間が求まる。例えば、エッチングしたい膜厚の厚みが1
0μmであって、エッチングレートが1μm/minの
とき、エッチング時間は、上記膜厚の厚みの10μmか
ら上記エッチングレートの1μm/minで割った10
minとなって求められる。
【0076】〔ステップS7〕エッチング時間が求まる
と、エッチング時間設定部13に送り込まれる。ステッ
プS4において開始されたタイマがエッチング時間に相
当する分だけカウントされると、即ち、エッチング時間
が経過すると、エッチング時間設定部13はインピーダ
ンス整合器14に対して、生成用電力の供給を終了する
ようにインピーダンス整合器14内の整合回路を操作す
る。この操作によって生成用電源3から供給される生成
用電力は0となって、エッチング処理が終了する。
【0077】以上のように、本実施例では、チューブ1
5の誘電率が互いに異なる測定プローブ5a,5b,5
c,… を複数本備えることで、測定プローブ切替え部
8aによって、ガス圧や電子密度等のプラズマ発生条件
に応じて測定プローブ5a,5b,5c,… のいずれ
か1つが選択される。従って、プラズマ発生条件に応じ
てQ値が大きくなるようにチューブ15の誘電率が高い
測定プローブ5(測定プローブ5a,5b,5c,…
)を選択することで、吸収周波数導出部20によって
吸収ポイントを容易に観測することができて、電子密度
変換部21によって電子密度等の種々のプラズマ密度情
報を精度良く測定することができる。その電子密度変換
部21による電子密度等のプラズマ密度情報の測定結果
に基づいて、生成用電力制御部4によってエッチング処
理を容易にかつ適切に制御することができる。
【0078】さらに、ガス圧が40Paを超える範囲、
もしくは電子密度が1×109 cm -3未満の範囲では、
Q値が低くて吸収ポイントが観測し難かったが、少なく
とも測定プローブ5a,5b,5c,… のうち一本の
測定プローブ5のチューブ15の比誘電率をジルコニア
(ZrO2 )等のように15以上の物質で形成して、比
誘電率が15以上の物質で形成したチューブ15をもっ
た測定プローブ5を選択することで以下のような作用・
効果を奏する。
【0079】即ち、測定プローブ5に関する等価回路中
のインピーダンスが急激に変化して、Q値が急激に大き
くなる。従って、プラズマに起因して測定用電力の強い
吸収が起こる吸収ポイントを容易に観測することができ
て、電子密度等の種々のプラズマ発生条件に応じて電子
密度等のプラズマ密度情報を精度良く測定することがで
きる。
【0080】また、測定プローブ5においてチューブ1
5の比誘電率を15以上にすることで、Q値が大きくな
って吸収ポイントが大きくなることを実際に確認するた
めに、実験を行っている。図5〜図7は測定用電力の反
射率の対周波数変化の実験結果を示す図である。また、
外径は6mmで、内径は4mmのチューブに挿設され
た、先端部における中心導体の長さ、即ちアンテナの長
さが5mmの測定プローブを用いて、ICP型のチャン
バを採用している。また、生成用電源の周波数は13.
56MHzで、生成用電力は50Wから1000Wまで
を50Wごと出力しており、測定用電源6から100k
Hzから3GHzまでの周波数で測定用電力を自動掃引
しながら測定用電力の反射率の測定を行っている。図5
(a),図6(a),図7(a)は、比誘電率が3.7
8の石英(SiO2 )で形成したチューブを用いたとき
のそれぞれの結果であり、図5(b),図6(b),図
7(b)は、比誘電率が35のジルコニア(ZrO2
で形成したチューブを用いたときのそれぞれの結果であ
る。また、図5はガス圧が13Pa、図6はガス圧が1
30Pa、図7はガス圧が260Paのときの結果であ
る。
【0081】図5〜図7の測定結果から、石英(SiO
2 )製のチューブを使用した測定プローブのときの吸収
ポイントと比較して、ジルコニア(ZrO2 )製のチュ
ーブを使用した測定プローブのときの吸収ポイントが大
きいことがわかる。特に、図6,図7のようにガス圧が
40Paを超える範囲にあっては、石英(SiO2 )の
ように比誘電率が15未満の場合には、石英のときの測
定レンジを、ジルコニアのときの測定レンジよりも大き
くしているにも関わらず、吸収ポイントを観測するのが
困難か、または観測できないことがわかる(なお、図
6,7で反射率がピークになっている部分はノイズであ
る)。
【0082】さらに、ガス圧が高くなって、かつ生成用
電力が大きくなるにつれて、電子密度が高くなるので、
図5〜図7の測定結果からも生成用電力やガス圧が高く
なると、即ち電子密度が高くなると吸収ポイントが高周
波側にシフトしているのがわかる。また、図5〜図7の
測定結果から、ジルコニアのときの吸収ポイントが、石
英のときの吸収ポイントと比較して低周波側で観測され
ることがわかる。これは、ジルコニアのように比誘電率
を高く(それに伴って誘電率も高くなる)することで、
電子密度が2×1011cm-3を超える高密度の範囲であ
っても、吸収周波数を2.5GHz未満に低減させるこ
とができることを示す。従って、上述のように電子密度
が高密度であっても、2.5GHz以上を掃引する測定
用電源を備えた高周波送受信機を新たに設置することな
く、従来の2.5GHzまで掃引する測定用電源を備え
た高周波送受信機のまま使用することができて、装置が
簡易になるという効果をも奏している。
【0083】本発明は、上記実施形態に限られることは
なく、下記のように変形実施することができる。
【0084】(1)上述した本実施例ではエッチング処
理についてのプラズマ処理であったが、例えばCVD
(化学気相成長)処理や、アッシング処理や、チャンバ
のクリーニング処理等、プラズマ中の被処理物に行うプ
ラズマ処理であれば、特に限定されない。また、プラズ
マ処理のみならず、プラズマ密度情報を単に測定するプ
ラズマ密度情報測定装置にも本発明を適用することがで
きる。
【0085】(2)本実施例ではプラズマを生成するた
めの生成用電力を操作してプラズマ処理を制御したが、
例えば生成用電力以外にもプラズマを生成するガス圧
や、ガスの混合比等を操作してプラズマ処理を制御して
もよく、通常のプラズマ制御において用いられる方法な
らば、特に限定されない。
【0086】また、本実施例では電子密度に応じてエッ
チング時間等の処理時間を設定して、生成用電力を操作
したが、処理時間を固定にしておいて、インピーダンス
整合器等を操作することによって生成用電力を調節し
て、処理時間に応じて電子密度を制御してもよい。同様
の手法で、図1中のガス調整用バルブ10aによって、
ガス圧や、ガスの混合比等を調節して、処理時間に応じ
て電子密度を制御してもよい。また、上述したこれらの
方法を適宜互いに組み合わせることもできる。
【0087】(3)上述した本実施例ではプラズマ密度
情報は電子密度であったが、イオン密度、その他にもプ
ラズマ密度情報測定用プローブの吸収周波数等(高次吸
収周波数,表面波共振周波数を含む)もプラズマの特性
を示すので、これらの物理量を測定することで、プラズ
マ発生に係る物理量(例えば生成用電力や、ガス圧や、
ガスの混合比等)を操作してもよい。例えば、図1中の
吸収周波数導出部20によって吸収周波数を求めた後、
吸収周波数とエッチング時間との相関関係によって生成
用電力を操作してもよい。
【0088】(4)本実施例で用いられた測定プローブ
5は、図2に示されるものであったが、例えば図8に示
されるような測定プローブ5で構成されていてもよい。
図8(a)に示す測定プローブ5は、図2中のチューブ
15を備えずに先端部におけるアンテナである中心導体
16dが中心絶縁体16cに直接に被覆されている構造
で構成されている。この場合外部絶縁体16a,中心絶
縁体16cが、本発明における誘電体性領域に相当す
る。従って、図8(a)に示すような測定プローブ5で
あって、ジルコニアのような高い誘電率をもった高誘電
体の測定プローブ5を形成する場合、絶縁部分がジルコ
ニアで形成された同軸ケーブル7を予め用意すると、先
端部において同軸ケーブル7の外部絶縁体16aと外部
導体16bとを除去するだけで、加工成形することがで
きる。また、除去する以外にも、少なくともアンテナ部
分の表面に誘電体を蒸着、もしくは堆積させることによ
って、アンテナ部分が誘電体に直接に被覆されていても
よい。
【0089】また、図2に示す測定プローブ5のアンテ
ナである中心導体16dは、チューブ5に被覆されてい
るので、必ずしも中心導体16dは中心絶縁体cに被覆
される必要はなく、図8(b)に示すような構成であっ
てもよい。
【0090】また、本発明における誘電体性外皮は、図
2に示されているチューブ15のように比誘電率が15
以上である高誘電体の物質によって一体形成されている
ものだけでなく、例えば石英等で形成されたチューブや
管の表面に比誘電率が15以上である高誘電体を蒸着、
もしくは堆積させて形成したもの等も含む。
【0091】その他にも図示を省略するが、先端部にア
ンテナを備えた同軸ケーブルに、その同軸ケーブルの形
状に合わせた誘電体製のチューブを直接的に被せて測定
プローブを構成することもできる。また、測定用電力の
吸収をより大きくするためにアンテナの先に平板状の金
属板等を備えてもよいし、アンテナの形状についても特
に限定されない。
【0092】(5)本発明における誘電率切替え手段
は、図1に示したように、チューブ15の誘電率が互い
に異なる測定プローブ5a,5b,5c,… を複数本
備えて、測定プローブ5a,5b,5c,… に接続さ
れたスイッチング素子を切り換えることで測定プローブ
5を適宜選択して誘電率を変える測定プローブ切替え部
8aであったが、本発明における誘電率切替え手段を下
記のように構成してもよい。
【0093】図2に示す測定プローブ5の場合、本発明
における誘電体性領域に相当するチューブ15とそれ以
外の部分(同軸ケーブル7)とは、チューブ15を先端
方向に、または同軸ケーブル7を先端方向とは逆方向に
抜き差しするだけで、着脱可能に構成されている。そこ
で、先端方向にチューブ15を抜き差しする図示を省略
するアームを備えて、そのアームをチャンバ内外を往復
移動可能に構築する。チャンバ外には互いに誘電率の異
なるチューブ15を複数本分だけ待機させる。そして、
プラズマ発生条件に応じてアームによってチューブ15
のみを同軸ケーブル7から取り外して、異なる誘電率の
チューブ15をアームによってその同軸ケーブル7に取
り付けるように構成する。このアームは、本発明におけ
る誘電率切替え手段に相当する。
【0094】上述の構成を備えることで、図2に示すよ
うなチューブと同軸ケーブルとが着脱自在に構成されて
いる測定プローブに対して、プラズマ発生条件に応じて
アームによってチューブ15を抜き差しするだけで、測
定プローブの誘電率を容易に変えることができる。従っ
て、例えばプラズマ発生条件に応じてQ値を大きくする
場合には、誘電率が高いチューブ15を取り付けること
で、吸収ポイントを容易に観測することができて、種々
のプラズマ発生条件に応じてプラズマ密度情報を精度良
く測定することができる。
【0095】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1の発明
に係るプラズマ密度情報測定方法によれば、プラズマ密
度情報測定用プローブの誘電体性領域の部分の誘電率を
変化させることでQ値が変化するので、プラズマ発生条
件に応じてQ値が大きくなるようにその誘電率を変化さ
せることで、プラズマに起因して測定用電力の強い吸収
が起こる吸収ポイントを容易に観測することができる。
その結果、種々のプラズマ発生条件に応じてプラズマ密
度情報を精度良く測定することができる。
【0096】請求項2の発明に係るプラズマ密度情報測
定装置によれば、プラズマ密度情報測定用プローブの誘
電体性領域の部分の誘電率を変化させることでQ値が変
化するので、誘電率切替え手段によって、プラズマ発生
条件に応じてQ値が大きくなるようにその誘電率を変化
させることで、吸収ポイントを容易に観測することがで
きて、種々のプラズマ発生条件に応じてプラズマ密度情
報を精度良く測定することができる。さらには、誘電体
性領域の誘電率を高くすると、例えば電子密度が高密度
の範囲であっても、吸収ポイントの周波数である吸収周
波数を2.5GHz未満に低減させることができて、測
定用電源を2.5GHzまで掃引する従来の装置のまま
使用することができて、装置が簡易になるという効果を
も奏している。
【0097】請求項3の発明に係るプラズマ密度情報測
定装置によれば、誘電体性領域の誘電率が互いに異なる
プラズマ密度情報測定用プローブを複数本備えること
で、誘電率切替え手段によって、プラズマ発生条件に応
じてプラズマ密度情報測定用プローブを選択することが
できる。従って、プラズマ発生条件に応じてQ値が大き
くなるように誘電体性領域の誘電率が高いプラズマ密度
情報測定用プローブを選択することで、吸収ポイントを
容易に観測することができて、種々のプラズマ発生条件
に応じてプラズマ密度情報を精度良く測定することがで
きる。
【0098】請求項4の発明に係るプラズマ密度情報測
定装置によれば、プラズマ密度情報測定用プローブにお
ける誘電体性領域とそれ以外の領域とを着脱自在に構成
することで、誘電率切替え手段によって、プラズマ発生
条件に応じて誘電体性領域のみをプラズマ密度情報測定
用プローブから取り外して、異なる誘電率の誘電体性領
域をそのプラズマ密度情報測定用プローブに取り付ける
ことができる。プラズマ発生条件に応じてQ値が大きく
なるように誘電率が高い誘電体性領域を取り付けること
で、吸収ポイントを容易に観測することができて、種々
のプラズマ発生条件に応じてプラズマ密度情報を精度良
く測定することができる。
【0099】請求項5の発明に係るプラズマ密度情報測
定用プローブによれば、誘電体性領域の比誘電率が15
以上になると、プラズマ密度情報測定用プローブに関す
る等価回路中のインピーダンスが急激に変化して、Q値
が急激に大きくなるので、誘電体性領域の比誘電率を1
5以上にすることで、プラズマに起因して測定用電力の
強い吸収が起こる吸収ポイントを容易に観測することが
できて、種々のプラズマ発生条件に応じてプラズマ密度
情報を精度良く測定することができる。
【0100】請求項6の発明に係るプラズマ密度情報測
定用プローブによれば、少なくともアンテナを直接に被
覆している誘電体性領域の比誘電率を15以上にするこ
とで、プラズマに起因して測定用電力の強い吸収が起こ
る吸収ポイントを容易に観測することができて、種々の
プラズマ発生条件に応じてプラズマ密度情報を精度良く
測定することができる。
【0101】請求項7の発明に係るプラズマ密度情報測
定用プローブによれば、誘電体性領域が、アンテナとケ
ーブルとを被覆していて、かつ、先端が閉じられた誘電
体性外皮であるので、その誘電体性外皮の比誘電率を1
5以上にすることで、プラズマに起因して測定用電力の
強い吸収が起こる吸収ポイントを容易に観測することが
できて、種々のプラズマ発生条件に応じてプラズマ密度
情報を精度良く測定することができる。
【0102】請求項8の発明に係るプラズマ密度情報測
定用プローブによれば、誘電体性領域が比誘電率が15
以上であるジルコニアで形成されているので、プラズマ
密度情報測定用プローブに関する等価回路中のインピー
ダンスが急激に変化して、Q値が急激に大きくなる。従
って、プラズマに起因して測定用電力の強い吸収が起こ
る吸収ポイントを容易に観測することができて、種々の
プラズマ発生条件に応じてプラズマ密度情報を精度良く
測定することができる。
【0103】請求項9の発明に係るプラズマ処理方法に
よれば、プラズマ密度情報測定用プローブの誘電体性領
域の部分の誘電率を変化させることでQ値が変化するの
で、プラズマ発生条件に応じてQ値が大きくなるように
その誘電率を変化させることで、プラズマに起因して測
定用電力の強い吸収が起こる吸収ポイントを容易に観測
することができる。その結果、種々のプラズマ発生条件
に応じてプラズマ密度情報を精度良く測定して、プラズ
マ処理を容易にかつ適切に制御することができる。
【0104】請求項10の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、プラズマ密度情報測定用プローブの誘電体性
領域の部分の誘電率を変化させることでQ値が変化する
ので、誘電率切替え手段によって、プラズマ発生条件に
応じてQ値が大きくなるようにその誘電率を変化させる
ことで、吸収ポイントを容易に観測することができて、
種々のプラズマ発生条件に応じてプラズマ密度情報を精
度良く測定することができる。そのプラズマ密度情報の
測定結果に基づいて、制御手段によってプラズマ処理を
容易にかつ適切に制御することができる。
【0105】請求項11の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、誘電体性領域の誘電率が互いに異なるプラズ
マ密度情報測定用プローブを複数本備えることで、誘電
率切替え手段によって、プラズマ発生条件に応じてプラ
ズマ密度情報測定用プローブを選択することができる。
従って、プラズマ発生条件に応じてQ値が大きくなるよ
うに誘電体性領域の誘電率が高いプラズマ密度情報測定
用プローブを選択することで、吸収ポイントを容易に観
測することができて、種々のプラズマ発生条件に応じて
プラズマ密度情報を精度良く測定することができる。そ
のプラズマ密度情報の測定結果に基づいて、制御手段に
よってプラズマ処理を容易にかつ適切に制御することが
できる。
【0106】請求項12の発明に係るプラズマ処理装置
によれば、プラズマ密度情報測定用プローブにおける誘
電体性領域とそれ以外の領域とを着脱自在に構成するこ
とで、誘電率切替え手段によって、プラズマ発生条件に
応じて誘電体性領域のみをプラズマ密度情報測定用プロ
ーブから取り外して、異なる誘電率の誘電体性領域をそ
のプラズマ密度情報測定用プローブに取り付けることが
できる。プラズマ発生条件に応じてQ値が大きくなるよ
うに誘電率が高い誘電体性領域を取り付けることで、吸
収ポイントを容易に観測することができて、種々のプラ
ズマ発生条件に応じてプラズマ密度情報を精度良く測定
することができる。そのプラズマ密度情報の測定結果に
基づいて、制御手段によってプラズマ処理を容易にかつ
適切に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例に係る測定プローブの構成を示す一部
縦断面図である。
【図3】本実施例に係るエッチング処理の流れを示すフ
ローチャート図である。
【図4】吸収周波数を求める説明に供するグラフであ
る。
【図5】ガス圧が13Paのときの測定用電力の反射率
の対周波数変化の実験結果を示す図であって、(a)は
石英で形成したチューブを用いたときの実験結果、
(b)はジルコニアで形成したチューブを用いたときの
実験結果である。
【図6】ガス圧が130Paのときの測定用電力の反射
率の対周波数変化の実験結果を示す図であって、(a)
は石英で形成したチューブを用いたときの実験結果、
(b)はジルコニアで形成したチューブを用いたときの
実験結果である。
【図7】ガス圧が260Paのときの測定用電力の反射
率の対周波数変化の実験結果を示す図であって、(a)
は石英で形成したチューブを用いたときの実験結果、
(b)はジルコニアで形成したチューブを用いたときの
実験結果である。
【図8】(a)及び(b)は変形例に係る測定プローブ
の構成を示す一部縦断面図である。
【図9】Q値の対比誘電率変化のシミュレーション結果
を示す図である。
【図10】測定用電力の対周波数変化のシミュレーショ
ン結果を示す図である。
【符号の説明】
1 … チャンバ 3 … 生成用電源 4 … 生成用電力制御部 5 … 測定プローブ 6 … 測定用電源 7 … 同軸ケーブル 8a … 測定プローブ切替え部 8b … プローブ制御部 10a … ガス調整用バルブ 10b … 圧力計 14 … インピーダンス整合器 15 … チューブ 16d … 中心導体 20 … 吸収周波数導出部 21 … 電子密度変換部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマの特性を示すプラズマ密度情報
    を測定するプラズマ密度情報測定方法であって、前記プ
    ラズマ密度情報を測定するためのプラズマ密度情報測定
    用電源からプラズマ密度情報測定用電力をプラズマに供
    給する過程と、プラズマ密度情報測定用プローブを用い
    て、プラズマ負荷による前記プラズマ密度情報測定用電
    力の反射または吸収に基づいてプラズマ密度情報を測定
    する過程とを備え、かつ、プラズマに結合する部分であ
    る前記プラズマ密度情報測定用プローブの誘電体性領域
    の部分の誘電率を、プラズマを発生させるプラズマ発生
    条件に応じて変えて、プラズマ密度情報を測定すること
    を特徴とするプラズマ密度情報測定方法。
  2. 【請求項2】 プラズマの特性を示すプラズマ密度情報
    を測定するプラズマ密度情報測定装置であって、プラズ
    マ密度情報を測定するためにプラズマ密度情報測定用電
    力をプラズマに供給するプラズマ密度情報測定用電源
    と、プラズマ負荷による前記プラズマ密度情報測定用電
    力の反射または吸収に基づいてプラズマ密度情報を測定
    するプラズマ密度情報測定用プローブと、プラズマに結
    合する部分である前記プラズマ密度情報測定用プローブ
    の誘電体性領域の部分の誘電率を、プラズマを発生させ
    るプラズマ発生条件に応じて変える誘電率切替え手段と
    を備えることを特徴とするプラズマ密度情報測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のプラズマ密度情報測定
    装置において、前記誘電率切替え手段は、前記誘電体性
    領域の誘電率が互いに異なる前記プラズマ密度情報測定
    用プローブを複数本備え、前記プラズマ発生条件に応じ
    てプラズマ密度情報測定用プローブを選択することによ
    って誘電体性領域の誘電率を変える手段であることを特
    徴とするプラズマ密度情報測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のプラズマ密度情報測定
    装置において、前記誘電率切替え手段は、前記プラズマ
    密度情報測定用プローブにおける前記誘電体性領域とそ
    れ以外の領域とを着脱自在に構成し、前記プラズマ発生
    条件に応じて誘電体性領域のみをプラズマ密度情報測定
    用プローブから取り外して、異なる誘電率の誘電体性領
    域を前記プラズマ密度情報測定用プローブに取り付ける
    ことによって誘電体性領域の誘電率を変える手段である
    ことを特徴とするプラズマ密度情報測定装置。
  5. 【請求項5】 プラズマ密度情報を測定するためのプラ
    ズマ密度情報測定用電源からプラズマに供給されるプラ
    ズマ密度情報測定用電力のプラズマ負荷による反射また
    は吸収に基づいてプラズマ密度情報を測定するプラズマ
    密度情報測定用プローブであって、電力を放射するアン
    テナと、前記プラズマ密度情報測定用電力を伝送するケ
    ーブルと、プラズマに結合する誘電体性領域とを備え、
    かつ、前記誘電体性領域の比誘電率が15以上であるこ
    とを特徴とするプラズマ密度情報測定用プローブ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のプラズマ密度情報測定
    用プローブにおいて、少なくとも前記アンテナが前記誘
    電体性領域に直接に被覆されていることを特徴とするプ
    ラズマ密度情報測定用プローブ。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のプラズマ密度情報測定
    用プローブにおいて、前記誘電体性領域が、先端が閉じ
    られた誘電体性外皮であって、前記アンテナとケーブル
    とが前記誘電体性外皮に被覆されていることを特徴とす
    るプラズマ密度情報測定用プローブ。
  8. 【請求項8】 請求項5から請求項7のいずれかに記載
    のプラズマ密度情報測定用プローブにおいて、前記誘電
    体性領域は、ジルコニアで形成されていることを特徴と
    するプラズマ密度情報測定用プローブ。
  9. 【請求項9】 プラズマ中の被処理物にプラズマ処理を
    行うプラズマ処理方法であって、前記プラズマ密度情報
    を測定するためのプラズマ密度情報測定用電源からプラ
    ズマ密度情報測定用電力をプラズマに供給する過程と、
    プラズマ密度情報測定用プローブを用いて、プラズマ負
    荷による前記プラズマ密度情報測定用電力の反射または
    吸収に基づいてプラズマ密度情報を測定する過程と、測
    定された前記プラズマ密度情報に基づいてプラズマ処理
    を制御する過程とを備え、かつ、プラズマに結合する部
    分である前記プラズマ密度情報測定用プローブの誘電体
    性領域の部分の誘電率を、プラズマを発生させるプラズ
    マ発生条件に応じて変えて、プラズマ密度情報を測定し
    てプラズマ処理を制御することを特徴とするプラズマ処
    理方法。
  10. 【請求項10】 プラズマ中の被処理物にプラズマ処理
    を行うプラズマ処理装置であって、プラズマ密度情報を
    測定するためにプラズマ密度情報測定用電力をプラズマ
    に供給するプラズマ密度情報測定用電源と、プラズマ負
    荷による前記プラズマ密度情報測定用電力の反射または
    吸収に基づいてプラズマ密度情報を測定するプラズマ密
    度情報測定用プローブと、プラズマに結合する部分であ
    る前記プラズマ密度情報測定用プローブの誘電体性領域
    の部分の誘電率を、プラズマを発生させるプラズマ発生
    条件に応じて変える誘電率切替え手段と、測定された前
    記プラズマ密度情報に基づいてプラズマ処理を制御する
    制御手段とを備えることを特徴とするプラズマ処理装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のプラズマ処理装置
    において、前記誘電率切替え手段は、前記誘電体性領域
    の誘電率が互いに異なる前記プラズマ密度情報測定用プ
    ローブを複数本備え、前記プラズマ発生条件に応じてプ
    ラズマ密度情報測定用プローブを選択することによって
    誘電体性領域の誘電率を変える手段であることを特徴と
    するプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載のプラズマ処理装置
    において、前記誘電率切替え手段は、前記プラズマ密度
    情報測定用プローブにおける前記誘電体性領域とそれ以
    外の領域とを着脱自在に構成し、前記プラズマ発生条件
    に応じて誘電体性領域のみをプラズマ密度情報測定用プ
    ローブから取り外して、異なる誘電率の誘電体性領域を
    前記プラズマ密度情報測定用プローブに取り付けること
    によって誘電体性領域の誘電率を変える手段であること
    を特徴とするプラズマ処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006132970A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Ntt Docomo Inc 比吸収率測定システム及び方法
JP2010232110A (ja) * 2009-03-29 2010-10-14 Chube Univ 高圧力プラズマの電子密度および/または電子衝突周波数測定が可能な測定方法及び測定装置
JP2011054510A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Chube Univ プラズマの電子密度及び電子温度の測定プローブ及び測定装置
CN111935893A (zh) * 2020-07-23 2020-11-13 中国科学院力学研究所 一种三电极结构的静电探针系统

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