JP2011054510A - プラズマの電子密度及び電子温度の測定プローブ及び測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 測定プローブ10は、長さが異なる複数のスリット13、14を備え、絶縁膜15、16を設けることにより各スリットに対応して1つの測定プロープで複数の共振周波数を持つように構成されている。これにより、プラズマの電子密度ne及び電子温度Teの共振周波数依存性から当該プラズマの電子密度ne及び電子温度Teを算出することができる。
【選択図】図2
Description
本測定プローブによれば、一端が開口した長さが異なる複数のスリットを備えており、各スリットに対応する共振周波数のシース厚依存性が異なるように構成されているため、1つのプローブにより複数の異なる共振周波数を測定することができる。プラズマの電子密度と電子温度との関係は、共振周波数により異なるため、測定された複数の異なる共振周波数における電子密度と電子温度との関係をすべて満足するような電子密度及び電子温度を、当該プラズマの電子密度及び電子温度として算出することができる。
本測定プローブは、例えば、一辺数cm程度の金属板から形成することができるので小型であるとともに、1つの測定プローブで電子温度と電子密度との両方を算出できるため、測定操作が簡便である。
また、測定も例えば市販のネットワークアナライザにより簡便な操作で可能であるため、高価な測定装置を用いることなく、プラズマの電子密度及び電子温度を測定することができる。
d∝(Te/ne)1/2
測定プローブ10は、一辺数cm程度の金属板から形成することができるので小型であるとともに、1つの測定プローブで電子温度と電子密度との両方を算出できるため、測定操作が簡便である。
また、測定も例えば市販のネットワークアナライザにより簡便な操作で可能であるため、高価な測定装置を用いることなく、電子密度ne及び電子温度Teを測定することができる。
測定プローブ10において、金属板12、スリット13、14及び絶縁層15、16の寸法は、測定対象であるプラズマの電子密度ne及び電子温度Teに合わせて任意に設定することができる。
本実施例では、下記に示す測定プローブ10について、電磁界シミュレーションによって共振スペクトルを求め、スリットの長さの影響を調べた。ここで、電子密度ne=3×1016m-3、電子温度Te=3eVとした。
本実施例では、実施例1の測定プローブ10を用いて、給電点Eが共振スペクトルの強度に与える影響、つまり、励起スリットが共振スペクトルの強度に与える影響について調べた。スリット13の長さは32mm、スリット14の長さは41mmとした。図5中のAは、長さが長い方のスリット14に給電点Eを設けた場合(スリット14が励起スリット)、Bは、長さが短い方のスリット13に給電点Eを設けた場合(スリット13が励起スリット)の共振スペクトルである。
本実施例では、スリット13を覆う絶縁層15の厚さを0.1mmと1.0mmとの2水準とし、絶縁層15の厚さがスリット13の共振周波数のシース厚さ依存性を調べた。図6に示すように、絶縁層15の厚さが厚い方が、曲線の傾きが小さく、共振周波数のシース厚依存性は小さくなるとともに、共振周波数が低くなることが確認された。
本発明の測定プローブ10及び測定プローブ10を備えたプラズマ特性測定装置1によれば、測定プローブ10が、複数のスリット13、14を備え、各スリットに対応して1つの測定プロープで複数の共振周波数を持つように構成されているので、プラズマの電子密度ne及び電子温度Teの共振周波数依存性から当該プラズマの電子密度ne及び電子温度Teを算出することができる。
測定プローブ10は、一辺数cm程度の金属板から形成することができるので小型であるとともに、1つの測定プローブで電子温度と電子密度との両方を算出できるため、測定操作が簡便である。
また、測定も例えば市販のネットワークアナライザにより簡便な操作で可能であるため、高価な測定装置を用いることなく、電子密度ne及び電子温度Teを測定することができる。高周波発振器21による周波数の掃引が1回でよいので、測定時間を短縮することができる。
上述の実施形態では、各スリットに対応する共振周波数のシース厚依存性が異なるように構成するために、厚さが異なる絶縁層15、16を設けたが、絶縁層15、16を設けずにスリットの幅を変えることにより、共振周波数のシース厚依存性依存性を変えてもよい。例えば、図7に示すように、スリット13の幅を1、5、8mmと変えた場合、スリット13の幅が広いほど、曲線の傾きが小さく、共振周波数のシース厚依存性は小さくなることが確認された。従って、各スリットの幅を変えることにより、共振周波数のシース厚依存性依存性を変えることができるため、測定プローブ10を、絶縁層を設けずに、複数の幅が異なるスリットを備えた構成とすることもできる。
10 プローブ
11 同軸ケーブル
12 金属板、
13、14 スリット
15、16 絶縁層
20 プローブ制御装置
21 高周波発振器
22 方向性結合器
23 減衰器
24 フィルタ
25 反射係数スペクトル表示部
26 プラズマ特性算出部
30 プラズマ処理装置
31 チャンバー
32 制御部
E 給電点
Claims (7)
- プラズマ雰囲気内に挿入され、マイクロ波領域の共振アンテナとして作用するプラズマの電子密度及び電子温度の測定プローブであって、
前記プラズマの電子密度及び電子温度の測定プローブは、一端が開口した長さが異なる複数のスリットを備えた板状に形成されており、
前記プローブに周波数を掃引しながら高周波パワーを供給し、前記プローブから反射されるパワーにより得られる反射係数のスペクトルから、前記各スリットに対応する共振周波数を測定可能に構成されるとともに、
前記各スリットに対応する共振周波数のシース厚依存性が異なるように構成されていることを特徴とするプラズマの電子密度及び電子温度の測定プローブ。 - 前記各スリットは、厚さが異なる絶縁体からなる絶縁層によりそれぞれ覆われていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマの電子密度及び電子温度の測定プローブ。
- 前記絶縁層は、長いスリットほど厚くなるように設けられていることを特徴とする請求項2に記載のプラズマの電子密度及び電子温度の測定プローブ。
- 前記各スリットの幅がそれぞれ異なることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のプラズマの電子密度及び電子温度の測定プローブ。
- 高周波パワーを供給するスリットである励起スリットが最も長さが長いスリットであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のプラズマの電子密度及び電子温度の測定プローブ。
- 圧力が10torr以下のプラズマの電子密度及び電子温度の測定に用いることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載のプラズマの電子密度及び電子温度の測定プローブ。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載のプラズマの電子密度及び電子温度の測定プローブと、
前記プローブに同軸ケーブルを介して電気的に接続され周波数を掃引しながら高周波パワーを供給する高周波発振器と、
前記プローブから反射されるパワーにより得られる反射係数のスペクトルを測定し、前記プローブの共振特性を検出する共振スペクトル検出部と、
前記共振スペクトル検出部において検出された共振特性から各スリットに対応する共振周波数を算出し、当該共振周波数における電子密度と電子温度との関係から、プラズマの電子密度及び電子温度を算出するプラズマ特性算出部と、
を備えたことを特徴とするプラズマの電子密度及び電子温度の測定装置。
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