JP2000100316A - 電界放射型電子源 - Google Patents
電界放射型電子源Info
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Abstract
電界放射型電子源を提供する。 【解決手段】導電性基板から強電界ドリフト層たる急速
熱酸化された多孔質ポリシリコン層6に注入された電子
は、多孔質ポリシリコン層6内を表面に向かってドリフ
トし多孔質ポリシリコン層6上に形成された金属薄膜を
トンネルして放出される。多孔質ポリシリコン層6は、
少なくとも、柱状の半導体結晶であるポリシリコン61
と、ポリシリコン61の表面に形成された薄いシリコン
酸化膜62と、柱状のポリシリコン61間に介在するナ
ノメータオーダの半導体微結晶である微結晶シリコン層
63と、微結晶シリコン層63の表面に形成され当該微
結晶シリコン層63の結晶粒径よりも小さな膜厚の絶縁
膜であるシリコン酸化膜64とから構成され、電子はシ
リコン酸化膜64にかかる強電界により加速される。
Description
て電界放射により電子線を放射するようにした電界放射
型電子源に関するものである。
えば米国特許3665241号などに開示されているい
わゆるスピント(Spindt)型電極と呼ばれるものがあ
る。このスピント型電極は、微小な三角錐状のエミッタ
チップを多数配置した基板と、エミッタチップの先端部
を露出させる放射孔を有するとともにエミッタチップに
対して絶縁された形で配置されたゲート層とを備え、真
空中にてエミッタチップをゲート層に対して負極として
高電圧を印加することにより、エミッタチップの先端か
ら放射孔を通して電子線を放射するものである。
ロセスが複雑であるとともに、多数の三角錐状のエミッ
タチップを精度良く構成することが難しく、例えば平面
発光装置やディスプレイなどへ応用する場合に大面積化
が難しいという問題があった。また、スピント型電極
は、電界がエミッタチップの先端に集中するので、エミ
ッタチップの先端の周りの真空度が低くて残留ガスが存
在するような場合、放射された電子によって残留ガスが
プラスイオンにイオン化され、プラスイオンがエミッタ
チップの先端に衝突するから、エミッタチップの先端が
ダメージ(例えば、イオン衝撃による損傷)を受け、放
射される電子の電流密度や効率などが不安定になった
り、エミッタチップの寿命が短くなってしまうという問
題が生じる。したがって、スピント型電極では、この種
の問題の発生を防ぐために、高真空(10-5Pa〜10
-6Pa)で使用する必要があり、コストが高くなるとと
もに、取扱いが面倒になるという不具合があった。
(Metal Insulator Metal)方式やMOS(Metal Oxid
e Semiconductor)型の電界放射型電子源が提案されて
いる。前者は金属−絶縁膜−金属、後者は金属−酸化膜
−半導体の積層構造を有する平面型の電界放射型電子源
である。しかしながら、このタイプの電界放射型電子源
において電子の放射効率を高めるためには(多くの電子
を放射させるためには)、上記絶縁膜や上記酸化膜の膜
厚を薄くする必要があるが、上記絶縁膜や上記酸化膜の
膜厚を薄くしすぎると、上記積層構造の上下の電極間に
電圧を印加した時に絶縁破壊を起こす恐れがあり、この
ような絶縁破壊を防止するためには上記絶縁膜や上記酸
化膜の膜厚の薄膜化に制約があるので、電子の放出効率
(引き出し効率)をあまり高くできないという不具合が
あった。
号公報に開示されているように、シリコン基板などの単
結晶の半導体基板を用い、その半導体基板の主表面側を
陽極酸化することにより多孔質半導体層(例えば、ポー
ラスシリコン層)を形成して、その多孔質半導体層上に
金属薄膜を形成し、半導体基板と金属薄膜との間に電圧
を印加して電子を放射させるように構成した電界放射型
電子源(半導体冷電子放出素子)が提案されている。
特開平8−250766号公報に記載の電界放射型電子
源では、基板が半導体基板に限られるので、大面積化や
コストダウン化が難しいという不具合や、電子放出時に
いわゆるポッピング現象が発生しやすいという不具合が
ある。電子放出時にポッピング現象が発生する電界放射
型電子源では、放出電子量にむらが起こりやすいので、
平面発光装置やディスプレイ装置などに応用した場合
に、発光むらができてしまうという不具合がある。
あり、その目的は、電子を安定して高効率で放出できる
低コストの電界放射型電子源を提供することにある。
目的を達成するために、導電性基板と、導電性基板の一
表面側に形成された強電界ドリフト層と、該強電界ドリ
フト層上に形成された金属薄膜とを備え、金属薄膜を導
電性基板に対して正極として電圧を印加することにより
導電性基板から注入された電子が強電界ドリフト層をド
リフトし金属薄膜を通して放出される電界放射型電子源
であって、前記強電界ドリフト層は、少なくとも、導電
性基板の主表面に略直交して列設された柱状の半導体結
晶と、半導体結晶間に介在するナノメータオーダの半導
体微結晶と、半導体微結晶の表面に形成され当該半導体
微結晶の結晶粒径よりも小さな膜厚の絶縁膜とからなる
ことを特徴とするものであり、電子放出特性の真空度依
存性が小さく且つ電子放出時にポッピング現象が発生せ
ず安定して高効率で電子を放出することができ、また、
導電性基板として単結晶シリコン基板などの半導体基板
の他にガラス基板などに導電性膜を形成した基板などを
使用することもできるから、従来のように半導体基板を
多孔質化した多孔質半導体層を利用する場合やスピント
型電極に比べて、電子源の大面積化及び低コスト化が可
能になるという効果がある。
て、前記半導体結晶が、ポリシリコンよりなることを特
徴とする。
2の発明において、前記絶縁膜が、酸化膜よりなること
を特徴とする。
2の発明において、前記絶縁膜が、窒化膜よりなること
を特徴とする。
従来の技術で説明した特開平8−250766号公報に
記載の構造では、単結晶シリコン基板の主表面側を多孔
質化することにより形成されたポーラスシリコン層が電
子の注入される強電界ドリフト層を構成しているので電
界放射型電子源の断熱性が高く、電圧が印加され電流が
流れた場合の基板温度の上昇が比較的大きいという知見
を得た。さらに、該温度上昇により電子が熱的に励起さ
れるとともに半導体基板の抵抗が下がり、電子の放出量
が増えるので、これにより電子放出時にポッピング現象
が生じやすく、放出電子量にむらが起こりやすいとの知
見を得た。そこで、発明者は、上記知見に基づいて本発
明を行った。
子源10の概略構成図を、図3(a)〜(e)に電界放
射型電子源10の製造方法における主要工程断面図を示
す。なお、本実施形態では、導電性基板としてn形シリ
コン基板1(抵抗率が略0.1Ωcmの(100)基
板)を用いている。
2に示すように、n形シリコン基板1の主表面上に急速
熱酸化されたポリシリコン層5が形成され、該ポリシリ
コン層5上に急速熱酸化された多孔質ポリシリコン層6
が形成され、該多孔質ポリシリコン層6上に金属薄膜た
る金薄膜7が形成されている。また、n形シリコン基板
1の裏面にはオーミック電極2が形成されている。
してn形シリコン基板1を用いているが、導電性基板
は、電界放射型電子源10の負極を構成するとともに真
空中において上述の多孔質ポリシリコン層6を支持し、
なお且つ、多孔質ポリシリコン層6へ電子を注入するも
のである。
導電性基板と金属薄膜との間に電圧を印加したときに導
電性基板から注入された電子がドリフトする強電界ドリ
フト層である。
ら説明する。
ック電極2を形成した後、n形シリコン基板1の表面に
膜厚が略1.5μmのノンドープのポリシリコン層3を
形成することにより図3(a)に示すような構造が得ら
れる。ポリシリコン層3の成膜は、LPCVD法により
行い、成膜条件は、真空度を20Pa、基板温度を64
0℃、モノシランガスの流量を600sccmとした。
後、55wt%のフッ化水素水溶液とエタノールとを略
1:1で混合した混合液よりなる電解液を用い、白金電
極(図示せず)を負極、n形シリコン基板1(オーミッ
ク電極2)を正極として、ポリシリコン層3に光照射を
行いながら定電流で陽極酸化処理を行うことによって、
多孔質ポリシリコン層4(以下、PPS層4と称す)が
形成され図3(b)に示すような構造が得られる。な
お、本実施形態では、陽極酸化処理の条件として、電流
密度を10mA/cm2一定、陽極酸化時間を30秒と
するとともに、陽極酸化中に500Wのタングステンラ
ンプによりポリシリコン層3の表面に光照射を行った。
その結果、本実施形態では、膜厚が略1μmの多孔質ポ
リシリコン層4が形成された。なお、本実施形態では、
ポリシリコン層3の一部を多孔質化しているが、ポリシ
リコン層3全部を多孔質化してもよい。
al Oxidation)技術によってPPS層4及びポリシリ
コン層3の急速熱酸化を行うことにより図3(c)に示
す構造が得られる。ここに、図3(c)における5は急
速熱酸化されたポリシリコン層を、6は急速熱酸化され
たPPS層(以下、RTO−PPS層6と称す)を示
す。急速熱酸化の条件としては、酸化温度を900℃、
酸化時間を1時間とした。なお、本実施形態では、PP
S層4及びポリシリコン層3の酸化を急速熱酸化により
行っているので、数秒で酸化温度まで昇温することが可
能であり、通常の炉心管タイプの酸化装置で問題となる
入炉時の巻き込み酸化を抑制することができる。
る金薄膜7を例えば蒸着により形成することによって、
図3(d)および図2に示す構造の電界放射型電子源1
0が得られる。ここに、本実施形態では、金薄膜7の膜
厚を略10nmとしたが、この膜厚は特に限定するもの
ではない。なお、電界放射型電子源10は金薄膜7を電
極の正極(アノード)とし、オーミック電極2を負極
(カソード)とするダイオードが構成される。また、本
実施形態では、金属薄膜を蒸着により形成しているが、
金属薄膜の形成方法は蒸着に限定されるものではなく、
例えばスパッタ法を用いてもよい。
の特性について説明する。
バ(図示せず)内に導入して、図4に示すように金薄膜
7と対向する位置にコレクタ電極21(放射電子収集電
極)を配置し、真空チャンバ内の真空度を5×10-5P
aとして、金薄膜7とオーミック電極2との間に直流電
圧Vpsを印加するとともに、コレクタ電極21と金薄膜
7との間に直流電圧Vcを印加することによって、金薄
膜7とオーミック電極2との間に流れるダイオード電流
Ipsと、電界放射型電子源10から金薄膜7を通して放
射される電子e-(なお、図4中の一点鎖線は放射電子
流を示す)によりコレクタ電極21と金薄膜7との間に
流れる放出電子電流Ieとを測定した結果を図5に示
す。ここに、金薄膜7はオーミック電極2(つまり、n
形シリコン基板1)に対して正極として直流電圧Vpsを
印加し、コレクタ電極21は金薄膜7に対して正極とし
て直流電圧Vcを印加している。
電流密度を示し、同図中のイ(○)がダイオード電流I
psを、同図中のロ(●)が放出電子電流Ieを示す。な
お、直流電圧Vcは100V一定とした。
eは直流電圧Vpsが正のときのみ観測され、直流電圧Vp
sの値を増加させるにつれてダイオード電流Ips及び放
出電子電流Ieとも増加した。例えば、直流電圧Vpsを
15Vとしたとき、ダイオード電流Ipsの電流密度は略
100mA/cm2、放出電子電流Ieの電流密度は略1
0μA/cm2であり、この放出電子電流Ieの値は従来
例で説明した単結晶シリコン基板の表面を多孔質化する
ことにより形成したポーラスシリコン層を強電界ドリフ
ト層として利用した電界放射型電子源に比べて大きな値
であり(例えば、電子情報通信学会ED96−141,
P41−46によれば、直流電圧Vpsを15Vとしたと
き、ダイオード電流Ipsの電流密度は略40mA/cm
2、放出電子電流Ieの電流密度は略1μA/cm2であ
る)、本実施形態の電界放射型電子源10の電子の放出
効率が高いことが分かる。
Vpsとに関するデータをFowler−Nordhei
m(ファウラ−ノルドハイム)プロットした結果を示
す。図6より、各データが直線上にのることから、この
放出電子電流Ieは量子的なトンネル効果による電子の
放出による電流であると推考される。
のダイオード電流Ipsおよび放出電子電流Ieそれぞれ
の経時変化を示すグラフであって、横軸が時間、縦軸が
電流密度であり、同図中のイがダイオード電流Ipsを、
同図中のロが放出電子電流Ieを示す。なお、図7は、
直流電圧Vpsを15V一定、直流電圧Vcを100V一
定とした場合の結果である。図7からわかるように、本
実施形態の電界放射型電子源10では、ダイオード電流
Ips、放出電子電流Ie両方ともポッピング現象は観測
されず、時間が経過しても略一定のダイオード電流Ips
及び放出電子電流Ieを維持することができる。このよ
うな放出電子電流Ieの経時変化の少ない安定した特性
は、従来のMIM方式や単結晶シリコン基板の表面を多
孔質化することにより実現される電界放射型電子源では
得られない特性であり、本発明の構造を採用することに
より得られる特性である。
の放出電子電流Ieの真空度依存性について説明する。
図8は本実施形態の電界放射型電子源10の周囲をAr
ガス雰囲気として真空度を変化させたときのダイオード
電流Ips及び放出電子電流Ieの変化を示す。図8は横
軸が真空度、縦軸が電流密度であり、同図中のイ(○)
がダイオード電流Ipsを、同図中のロ(●)が放出電子
電流Ieを示す。図8から、真空度が10-4Pa〜1P
aの範囲では略一定の放出電子電流Ieが得られ、放出
電子電流Ieの真空度依存性が小さいことがわかる。す
なわち、本実施形態の電界放射型電子源10は電子放出
特性の真空度依存性が小さいので、真空度が多少変化し
ても安定して電子を効率良く放出(放射)することがで
き、低真空度でも良好な電子放出特性が得られ従来のよ
うな高真空で使用する必要がないから、電界放射型電子
源10を利用する装置の低コスト化が図れるとともに取
扱いが容易になる。
子放出の機構について説明する。
極酸化処理後の図3(b)の試料のPPS層4断面をT
EM(透過型電子顕微鏡)により観察したところ、柱状
のポリシリコンの周辺に、ナノメータオーダ(直径5n
m前後)の微結晶シリコン層が成長していることが確認
された。また、ポリシリコン層3成膜後の図3(a)の
試料の断面をTEMにより観察したところ、膜成長方向
(図3(a)の上下方向)の細い柱状のグレイン(結晶
粒)の集合体(柱状構造)でポリシリコン層3が構成さ
れていることが確認された。TEMによるこれらの観察
結果を比較した結果、ポリシリコン層3の陽極酸化反応
は、グレインの境界で優先的に進み、つまり、柱状構造
の柱と柱との間を深さ方向に陽極酸化が進行し、陽極酸
化後も柱状のシリコングレインの構造が残っているもの
と考えられる。これは、多孔質層(PPS層4)の形成
速度が単結晶シリコン基板を陽極酸化してポーラスシリ
コン層を形成する場合に比べて速くなるので、量子閉じ
込め効果が現れるナノメータオーダの微結晶シリコン層
の空間密度が低くなる一方で比較的大きい柱状のグレイ
ンが残留しているのであると考えられる。ここにおい
て、柱状のグレイン構造が残留するということは、電気
伝導性の制御および構造的・熱的安定性からみれば、柱
状構造のポリシリコン層を陽極酸化処理することにより
形成された多孔質多結晶シリコンは通常の塊状のポリシ
リコン層を陽極酸化処理することにより形成される多孔
質多結晶シリコンよりも優れた性質をもつと考えられ
る。
に示す急速熱酸化された多孔質ポリシリコン層6(RT
O−PPS層6)は、つまり、強電界ドリフト層は、図
1に示すように、少なくとも、柱状の半導体結晶である
ポリシリコン61と、ポリシリコン61の表面に形成さ
れた薄いシリコン酸化膜62と、柱状のポリシリコン6
1間に介在するナノメータオーダの半導体微結晶である
微結晶シリコン層63と、微結晶シリコン層63の表面
に形成され当該微結晶シリコン層63の結晶粒径よりも
小さな膜厚の絶縁膜であるシリコン酸化膜64とから構
成されると考えられる。
10では、次のようなモデルで電子放出が起こると考え
られる。すなわち、金薄膜7をn形シリコン基板1に対
して正極として印加する直流電圧Vpsが所定値(臨界
値)に達すると、n形シリコン基板1側からRTO−P
PS層6に熱的励起により電子e-が注入される。一
方、RTO−PPS層6に印加された電界はほとんどシ
リコン酸化膜64にかかるから、注入された電子は酸化
膜64にかかっている強電界により加速されRTO−P
PS層6におけるポリシリコン61の間の空間を表面に
向かって図1中の矢印Aの向きへ(図1中の上方向へ向
かって)ドリフトする。ここに、RTO−PPS層中の
電子のドリフト長は後述のように微結晶シリコン層63
の粒径に比べて非常に大きいので、ほとんど衝突を起こ
すことなくRTO−PPS層6の表面に到達する。RT
O−PPS層6の表面に到達した電子e-はホットエレ
クトロンであって、ホットエレクトロンは熱平衡状態よ
りも数kT以上のエネルギを有するので、RTO−PP
S層6の最表面の酸化層を介して金薄膜7を容易にトン
ネルし真空中に放出される。
10では、上述の図7で説明したようにポッピングノイ
ズが発生せずに高効率で安定して電子を放出することが
できるが、これは、RTO−PPS層6は各グレインの
表面が多孔質化し各グレインの中心部分(図1のポリシ
リコン61)では結晶状態が維持されていることから、
電圧の印加により生じた熱が上記結晶状態が維持された
部分(図1のポリシリコン61)を伝導して外部に放出
され、温度上昇が抑制されるからであると推考される。
RTO−PPS層6は、強電界が存在しうる半絶縁性を
備え、また、電子散乱が少なくドリフト長が大きく、さ
らに、ダイオード電流Ipsの熱暴走を抑えるだけの熱伝
導率を有するので、高効率で安定して電子を放出するこ
とができるのだと考えられる。
リングによる電子放出の機構を支持する事項として、
表面での強電界効果、電子のドリフト長、放出電子
のエネルギ分布、それぞれについて説明する。 表面での強電界効果 従来例で説明したn形単結晶シリコン基板を陽極酸化し
て得られるポーラスシリコンにより形成されるダイオー
ド(以下、ポーラスシリコンダイオードと称す)では、
冷電子放出まで至らない低電圧領域においてまずエレク
トロルミネセンス(以下、ELと称す)発光が観測され
る。この発光機構を考えると、基板はn形であることか
ら、電子が発光再結合するために必要なホールの発生が
どのような機構で起こるかが問題となる。ホールの生成
機構としては、EL発光特性の解析から、微結晶シリコ
ン層の価電子帯から隣接した微結晶シリコン層の伝導帯
への電子トンネリング、および衝突電離による電子なだ
れ、の2つの過程が提案されている(T.Oguro et al,
J.Appl.Phys.81(1997)1407-1412)。
在によってはじめて生じうる効果である。また、印加電
界によるPLクエンチングの励起波長依存性の測定結果
に基づく見積もりによれば、EL発光時のポーラスシリ
コンダイオードでは、106V/cm程度の強電界がポ
ーラスシリコン層の表面から数百nmの深さまでの比較
的浅い領域に存在している。電子放出はELよりもさら
に高い印加電圧から始まるから、電子放出にはホットエ
レクトロンが関与していると考えられる。
によって酸化層がRTO−PPS層6の表面側に特に集
中して形成されているので、ポーラスシリコン層と同様
に、表面付近で生じる強電界がホットエレクトロンの生
成とトンネル放出を引き起こしていると考えられる。 電子のドリフト長 ポーラスシリコン層の光導電効果に関連したキャリア飛
行時間(time-of-flight:TOF)測定の結果によれば、強
電界下(105V/cm)にあるポーラスシリコン層内
のキャリアのドリフト長は約1μmにも及ぶことが報告
されている(R.Sedlacik et al,Thin Solid Films
255(1993)269-271)。これはポーラスシリコン層中の
微結晶シリコン層のサイズをはるかに超える値であり、
伝導電子が容易にホット化しうることを意味する。要す
るに、ポーラスシリコン層中の電子伝導を支配している
は単結晶シリコン構造そのものではなく、強電界が存在
する微結晶シリコン層の表面層ないし微結晶シリコン層
間の薄いシリコン酸化膜などの界面組織であるといえ
る。
−PPS層6にも当てはまり、同程度の電界が存在する
場合、電子のドリフト長はポリシリコン61のグレイン
サイズ(本実施形態では200nmないし300nm)
に比べて十分に長くなり、表面に到達した電子がホット
エレクトロンになっていることが容易に推察される。 放出電子のエネルギ分布 本実施形態の電界放射型電子源10から放射される電子
のエネルギN(E)のエネルギ分布を測定した結果を図
9に示す。図9において、イは直流電圧Vpsを12Vと
した場合、ロは直流電圧Vpsを15Vとした場合、ハは
直流電圧Vpsを18Vとした場合、をそれぞれ示す。
ルギ分布は比較的ブロードであって、しかも数eVの高
エネルギ成分を含んでおり、印加する直流電圧Vpsの増
加とともにピーク位置が高エネルギ側へシフトすること
がわかった。したがって、RTO−PPS層6での電子
散乱は少なく、RTO−PPS層6の表面側に到達した
電子は十分なエネルギを有するホットエレクトロンであ
ると考えられる。つまり、擬似弾道型(バリスティッ
ク)電子放出現象が起こっていると考えられる。
た電子が熱平衡状態にまで緩和してしまう強い散乱を受
けていないということは、RTO−PPS層6内でのエ
ネルギ損失、すなわち、熱発生が少なく、ダイオード電
流Ipsを一定に保持する効果を生む。さらに、RTO−
PPS層6中に残存している柱状のポリシリコン61
(図1参照)が熱の拡散に寄与しポッピングノイズの発
生を抑制していると考えられる。
板1上に堆積した柱状構造を有するポリシリコン層3に
陽極酸化処理を施しているが、最終的に図1に示すよう
な構造が得られれば塊状のポリシリコン層を堆積して陽
極酸化処理を施してもよい。また、ポリシリコン層3を
堆積する替りに、n形シリコン基板1の主表面から所定
深さまでn形シリコン基板1の表面側を柱状にマイクロ
加工し陽極酸化処理を施すようにしてもよい。
としてn形シリコン基板1(抵抗率が略0.1Ωcmの
(100)基板)を用いているが、導電性基板はn形シ
リコン基板に限定されるものではなく、例えば、クロム
などの金属基板や、ガラス基板などに透明導電性薄膜
(例えば、ITO:Indium Tin Oxide)や白金やクロ
ムなどの導電性膜を形成した基板などを用いてもよく、
n形シリコン基板などの半導体基板を用いる場合に比べ
て大面積化及び低コスト化が可能になる。
基板が半導体基板の場合にはLPCVD法やスパッタ法
により行ってもよいし、あるいは、プラズマCVD法に
よってアモルファスシリコンを成膜した後にアニール処
理を行うことにより結晶化させて成膜してもよい。ま
た、導電性基板がガラス基板に導電性薄膜を形成した基
板の場合には、CVD法によって導電性薄膜上にアモル
ファスシリコンを成膜した後エキシマレーザでアニール
することにより、ポリシリコン層3を形成してもよい。
また、導電性薄膜上にポリシリコン層3を形成する方法
はCVD法に限定されるものではなく、例えばCGS
(Continuous Grain Silicon)法や触媒CVD法など
を用いてもよい。なお、ポリシリコン層3をCVD法な
どにより基板上に堆積させる場合、堆積されるポリシリ
コン層は基板のオリエンテーションが強く影響するの
で、ポリシリコン層3を単結晶シリコン(100)基板
以外の基板上に堆積させる場合には、基板の主表面に対
して垂直方向へ柱状に成長する堆積条件を設定すればよ
い。
ってPPS層4及びポリシリコン層3を急速熱酸化して
いるが、急速熱酸化に限らず、化学的方法により酸化し
てもよし、酸素プラズマにより酸化してもよい。また、
酸化の替りに窒化するようにしてもよく、窒化の場合に
は、窒素プラズマによる窒化や熱的な窒化などの方法を
用いればよい。すなわち、図1におけるシリコン酸化膜
64よりなる絶縁膜の替りにシリコン窒化膜を絶縁膜と
して採用してもよい。
として金薄膜7を用いているが、金属薄膜の材料は金に
限定されるものではなく、仕事関数の小さな金属であれ
ばよく、例えば、アルミニウム、クロム、タングステ
ン、ニッケル、白金などを用いてもよい。ここに、金の
仕事関数は5.10eV、アルミニウムの仕事関数は
4.28eV、クロムの仕事関数は4.50eV、タン
グステンの仕事関数は4.55eV、ニッケルの仕事関
数は5.15eV、白金の仕事関数は5.65eVであ
る。
性基板と、導電性基板の一表面側に形成された強電界ド
リフト層と、該強電界ドリフト層上に形成された金属薄
膜とを備え、金属薄膜を導電性基板に対して正極として
電圧を印加することにより導電性基板から注入された電
子が強電界ドリフト層をドリフトし金属薄膜を通して放
出される電界放射型電子源であって、前記強電界ドリフ
ト層は、少なくとも、導電性基板の主表面に略直交して
列設された柱状の半導体結晶と、半導体結晶間に介在す
るナノメータオーダの半導体微結晶と、半導体微結晶の
表面に形成され当該半導体微結晶の結晶粒径よりも小さ
な膜厚の絶縁膜とからなるので、電子放出特性の真空度
依存性が小さく且つ電子放出時にポッピング現象が発生
せず安定して高効率で電子を放出することができ、ま
た、導電性基板として単結晶シリコン基板などの半導体
基板の他にガラス基板などに導電性膜を形成した基板な
どを使用することもできるから、従来のように半導体基
板を多孔質化した多孔質半導体層を利用する場合やスピ
ント型電極に比べて、電子源の大面積化及び低コスト化
が可能になるという効果がある。
理説明図である。
断面図である。
mプロットしたグラフである。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 導電性基板と、導電性基板の一表面側に
形成された強電界ドリフト層と、該強電界ドリフト層上
に形成された金属薄膜とを備え、金属薄膜を導電性基板
に対して正極として電圧を印加することにより導電性基
板から注入された電子が強電界ドリフト層をドリフトし
金属薄膜を通して放出される電界放射型電子源であっ
て、前記強電界ドリフト層は、少なくとも、導電性基板
の主表面に略直交して列設された柱状の半導体結晶と、
半導体結晶間に介在するナノメータオーダの半導体微結
晶と、半導体微結晶の表面に形成され当該半導体微結晶
の結晶粒径よりも小さな膜厚の絶縁膜とからなることを
特徴とする電界放射型電子源。 - 【請求項2】 前記半導体結晶は、ポリシリコンよりな
ることを特徴とする請求項1記載の電界放射型電子源。 - 【請求項3】 前記絶縁膜は、酸化膜よりなることを特
徴とする請求項1または請求項2記載の電界放射型電子
源。 - 【請求項4】 前記絶縁膜は、窒化膜よりなることを特
徴とする請求項1または請求項2記載の電界放射型電子
源。
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