JP2000096518A - 構造物の移動制限装置 - Google Patents

構造物の移動制限装置

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JP2000096518A
JP2000096518A JP10264568A JP26456898A JP2000096518A JP 2000096518 A JP2000096518 A JP 2000096518A JP 10264568 A JP10264568 A JP 10264568A JP 26456898 A JP26456898 A JP 26456898A JP 2000096518 A JP2000096518 A JP 2000096518A
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shoe
movement
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JP10264568A
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English (en)
Inventor
Keiichi Honma
慶一 本間
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Kawaguchi Metal Industries Co Ltd
Original Assignee
Kawaguchi Metal Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単であって、しかも全体形状がコンパ
クトな移動制限装置を提供する。 【解決手段】上部構造物2と下部構造物3との間に配置
され、上部構造物2の水平方向及び鉛直方向の移動を制
限するための移動制限装置1であって、上部構造物2の
下面に固定され、下面に凹部10が形成された上沓4
と、下部構造物3の上面に上沓4と対向するように固定
され、上面に凹部10に嵌入されて、水平方向の所定長
さ範囲での移動が許される突起11が形成された下沓5
と、突起11の移動方向に沿った下沓5の両側部に設け
られ、上沓4と係合して上部構造物2の鉛直方向の移動
を制限する係合部材13とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は構造物の移動制限
装置に関する。さらに詳細には、橋梁において橋桁の水
平方向の移動制限機能と上揚力による鉛直方向の移動制
限機能とを備えた移動制限装置に関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁においては橋桁の温度変化による伸
縮、荷重による撓み等の変位に対応するために所要の支
承部に可動支承装置が設置されている。この可動支承装
置により橋桁は水平方向の移動が可能であるが、その一
方地震時の過大な水平移動を制限し、橋桁が橋脚から落
橋するのを防止する必要がある。このため橋桁と橋脚、
橋台との間には支承装置に隣接して移動制限装置が設置
されている。
【0003】この移動制限装置としては、従来、アンカ
ーバー方式、コンクリート・ブロックストッパー方式、
鋼角ストッパー方式等が知られている。また改良された
移動制限装置として、実公平2−48494号公報に開
示されたようなものも知られている。
【0004】ところで、いわゆる直下型地震の場合、鉛
直方向の揺れが極めて大きいことが判明している。橋梁
がこのような地震力を受けると、橋桁には大きな上揚力
が作用する。しかるに、上記のような移動制限装置は、
橋桁の上下動があっても水平方向の移動制限の機能が保
たれていればよいという考え方に基づくもので、鉛直方
向の移動制限については考慮されていなかった。このた
め、橋桁が大きく上揚し、その下降時に支承装置に大き
な衝撃力を与え、支承装置のみならず上下部構造物にも
損壊をもたらすという結果が生じていた。
【0005】このようなことに鑑み、この出願の出願人
は、特開平8−239808号公報に開示されているよ
うに、上揚力による鉛直方向の移動制限機能を持たせた
移動制限装置を提案した。しかしながら、この装置は上
記要請に十分に応えた機能を発揮するものの、制限機構
が上部構造物側のプレート(上沓)の内部に組み込まれ
ているので、装置全体が比較的大きなものなる。また、
制限機構が水平方向の移動制限機能と上揚力による鉛直
方向の移動制限機能とを兼ねているので、構造が比較的
複雑である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。この発明の目的は、構造が簡
単であって、しかも全体形状がコンパクトな移動制限装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を達
成するために、次のような手段を採用している。すなわ
ちこの発明は、上部構造物と下部構造物との間に配置さ
れ、前記上部構造物の水平方向及び鉛直方向の移動を制
限するための移動制限装置であって、前記上部構造物の
下面に固定され、下面に凹部が形成された上沓と、前記
下部構造物の上面に前記上沓と対向するように固定さ
れ、上面に前記凹部に嵌入されて、水平方向の所定長さ
範囲での相対移動が許される突起が形成された下沓と、
前記突起の移動方向に沿った前記下沓の両側部に設けら
れ、前記上沓と係合して前記上部構造物の鉛直方向の移
動を制限する係合部材とを備えてなることを特徴とする
構造物の移動制限装置にある。
【0008】より具体的には、前記上沓は前記突起の移
動方向沿った両側部に切欠き段部を有し、前記係合部材
は前記下沓に固定されるベースと、このベースから前記
突起の移動方向と直角な方向に張り出す張出部とからな
り、この張出部が前記切欠き段部に係合する。
【0009】前記係合部材の係合態様は次のようにして
もよい。すなわち、前記上沓及び前記下沓は前記突起の
移動方向に沿った両側部に切欠き段部をそれぞれ有し、
前記係合部材は上部張出部と下部張出部とを有する溝形
部材からなり、前記係合部材はその下部張出部が前記下
沓の前記切欠き段部に係合した状態で該下沓の側面に固
定され、前記係合部材の前記上部張出部が前記上沓の前
記切欠き段部に係合する。
【0010】この発明によれば、地震等により上部構造
物に水平力が作用すると、下沓に設けた設けた突起が上
沓に設けた凹部の端部周壁に衝突し、上部構造物の水平
移動が制限される。また、上部構造物に上揚力が作用す
ると、下沓に設けた係合部材と上沓との係合により、上
部構造物の上揚が制限される。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照しながら以下に説明する。以下の実施の形態は、この
発明を上部構造物が橋桁、下部構造物が橋脚である橋梁
に適用した例である。図1は、この発明の移動制限装置
が設置される位置を示し、橋軸方向にみた図である。橋
桁2と橋脚3との間には弾性変形可能なゴム沓を含む可
動支承装置4が設置されている。移動制限装置1は、こ
の可動支承装置4に隣接して設置される。
【0012】図2から図5は、この発明の移動制限装置
1の実施の形態を詳細に示している。図2は平面図、図
3は橋軸方向Xにみた部分断面図、図4は橋軸直角方向
Yにみた部分断面図、図5は上沓の水平断面図である。
移動制限装置1は、上沓4と下沓5とを備え、これらの
部材はいずれも矩形で金属製のものである。上沓2の上
面に形成された複数のボス6にアンカーバー7が螺着さ
れ、このアンカーバー7を介して上沓4は橋桁2の下面
に固定される。
【0013】下沓5も上沓4と同様に、下面に形成され
た複数のボス8にアンカーバー9が螺着され、このアン
カーバー9を介して、下沓5は上沓4と対向するように
橋脚3の上面に固定される。上沓4の下面には橋軸方向
Xに関して所定長さを有する凹部10が形成されてい
る。
【0014】一方、下沓5の上面には突起11が形成さ
れている。この突起11は上沓4の凹部10に嵌入さ
れ、凹部10の橋軸方向の長さ範囲で相対移動自在であ
る。図示の例では、突起11として角柱形のものが示さ
れているが、円柱形でもよい。なお、凹部10の橋軸方
向両端の壁面にはゴム板等からなる緩衝部材12を設け
てもよい。
【0015】下沓5の橋軸方向Xに沿った両側部には係
合部材13が設けられている。係合部材13は橋軸方向
Xに延びるベース14と、このベース14から橋軸直角
方向Yに張り出す張出部15とからなり、ベース14は
複数のボルト17により下沓5に固定されている。一
方、上沓4の橋軸方向Xに沿った両側部には切欠き段部
16が形成され、この切欠き段部16の上面に張出部1
5の下面が係合している。
【0016】次に上記のように構成された移動制限装置
の作用について説明する。橋桁2が温度変化による伸
縮、荷重による撓み等により橋軸方向に変位すると、そ
の変位にともなって突起11が凹部10内を相対移動す
る。すなわち、凹部10の橋軸方向の長さ範囲内で橋桁
2の変位が許される。そして、橋桁2に地震等によりそ
の許容変位量を超える大きな水平力が作用すると、突起
11がの凹部10の端部周壁に衝突して移動が制限され
る。
【0017】また、橋桁2に上揚力が作用すると、係合
部材13の張出部15が上沓4の切欠き段部16に係合
しているので、橋桁2の上揚が制限される。したがっ
て、橋桁2の上揚にともなう下降時の衝撃によって支承
装置や橋脚等が破損するという事態を回避できる。この
係合部材13は、橋桁2の上揚移動のみを制限し、水平
移動に関しては何らの制限もしない。
【0018】このように、上記のような移動制限装置に
よれば、水平方向の移動制限機構と上揚力による鉛直方
向の移動制限機構とが分離しているので、構造が簡単な
ものとなり、係合部材13に作用する上揚力はボルト1
7のみで受け持つので、強度計算も容易になる。また、
上沓4の上面と下沓5の下面との間隔を狭く設計するこ
とができるので、全体形状がコンパクトになる。
【0019】図6及び図7は別の実施の形態を示し、図
6は橋軸方向Xにみた断面図、図4は橋軸直角方向Yに
みた部分断面図である。この実施の形態では、係合部材
23が上部張出部24及び下部張出部を25を有する溝
形部材からなっている。下沓5の橋軸方向に沿った両側
部には切欠き段部26が形成されている。係合部材23
は、その下部張出部25が切欠き段部26の下面に係合
した状態で、複数のボルト27により下沓5の側面に固
定される。
【0020】この状態で係合部材23の上部張出部24
が、上沓4の切欠き段部16に係合する。この実施の形
態によれば、係合部材24に作用する上揚力はボルト2
7に加えて、下沓5の切欠き段部26に係合する下部張
出部25により受け持つことになるので、ボルト27の
強度を小さくすることができる。また、下沓5の平面的
な大きさも小さくすることができる。
【0021】上記実施の形態は単なる例示にすぎず、こ
の発明はその本質を逸脱しない限り、種々の改変が可能
である。また、上記実施の形態では、この発明を上部構
造物が橋桁、下部構造物が橋脚である橋梁に適用した
が、この発明は他の構造物にも適用できる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、移動
制限装置の構造が極めて簡単なものとなり、しかも全体
形状がコンパクトであって、製造コストを安価に抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の移動制限装置が設置される
位置を示し、橋軸方向に沿ってみた図である。
【図2】図2は、この発明の移動制限装置を示す平面図
である。
【図3】図3は、同装置の橋軸方向にみた部分断面図で
ある。
【図4】図4は、同装置の橋軸直角方向にみた部分断面
図である。
【図5】図5は、上沓の水平断面図である。
【図6】図6は、別の実施の形態を示し、橋軸方向にみ
た断面図である。
【図7】図7は、同装置の橋軸直角方向にみた部分断面
図である。
【符号の説明】
1:移動制限装置 2:橋桁 3:橋脚 4:上沓 5:下沓 10:凹部 11:突起 13:係合部材 14:ベース 15:張出部 16:切欠き段部 23:係合部材 24:上部張出部 25:下部張出部 26:切欠き段部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部構造物と下部構造物との間に配置さ
    れ、前記上部構造物の水平方向及び鉛直方向の移動を制
    限するための移動制限装置であって、 前記上部構造物の下面に固定され、下面に凹部が形成さ
    れた上沓と、 前記下部構造物の上面に前記上沓と対向するように固定
    され、上面に前記凹部に嵌入されて、水平方向の所定長
    さ範囲での相対移動が許される突起が形成された下沓
    と、 前記突起の移動方向に沿った前記下沓の両側部に設けら
    れ、前記上沓と係合して前記上部構造物の鉛直方向の移
    動を制限する係合部材とを備えてなることを特徴とする
    構造物の移動制限装置。
  2. 【請求項2】前記上沓は前記突起の移動方向に沿った両
    側部に切欠き段部を有し、前記係合部材は前記下沓に固
    定されるベースと、このベースから前記突起の移動方向
    と直角な方向に張り出す張出部とからなり、この張出部
    が前記切欠き段部に係合することを特徴とする請求項1
    記載の構造物の移動制限装置。
  3. 【請求項3】前記上沓及び前記下沓は前記突起の移動方
    向に沿った両側部に切欠き段部をそれぞれ有し、前記係
    合部材は上部張出部と下部張出部とを有する溝形部材か
    らなり、 前記係合部材はその下部張出部が前記下沓の前記切欠き
    段部に係合した状態で該下沓の側面に固定され、前記係
    合部材の前記上部張出部が前記上沓の前記切欠き段部に
    係合することを特徴とする請求項1記載の構造物の移動
    制限装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007132044A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Nitta Ind Corp 構造物用弾性支承体
CN111411575A (zh) * 2020-03-16 2020-07-14 邢台路桥建设总公司 一种路桥避震支座及其安装方法

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