JP2000094301A - 基板研磨方法および基板研磨装置 - Google Patents

基板研磨方法および基板研磨装置

Info

Publication number
JP2000094301A
JP2000094301A JP28590598A JP28590598A JP2000094301A JP 2000094301 A JP2000094301 A JP 2000094301A JP 28590598 A JP28590598 A JP 28590598A JP 28590598 A JP28590598 A JP 28590598A JP 2000094301 A JP2000094301 A JP 2000094301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
polishing
pressurizing
pressing
film thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28590598A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Takashita
順治 高下
Hidenori Nakagawa
英則 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP28590598A priority Critical patent/JP2000094301A/ja
Publication of JP2000094301A publication Critical patent/JP2000094301A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨途中に発生する基板の膜厚の不均一を加
圧体の簡単な操作で除去することができ、平坦で厚みむ
らの少ない基板を得ることができる基板研磨方法および
基板研磨装置を提供する。 【解決手段】 大面積の基板上に形成された薄膜を均一
に研磨除去する際に、多数の加圧体による予め設定され
た定荷重で膜厚の途中まで研磨除去し(S1)、その後
に、基板の膜厚むらの分布状態を測定し(S2)、膜厚
むらの分布に応じて、加圧体の有無あるいは加圧機構に
よる加圧力の変更によって、荷重配置を変更して再度基
板の研磨を行ない(S3)、その膜厚むらを測定して
(S4)、その測定結果を所定の許容値と比較し(S
5)、基板の膜厚むらが所定の許容値以下になるまで膜
厚測定と荷重配置変更および研磨を繰り返す(S3〜S
5)。これによって、平坦で厚みむらの少ない基板を安
定して得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大面積センサーや
ディスプレイ等に用いられる配線基板を平坦化研磨する
基板研磨方法および基板研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大面積センサーやディスプレイ等に用い
られる配線基板は、平坦なガラス等の基板上に多数の細
い金属配線が形成付着され、その上から配線間の隙間と
配線上の全面に均一な厚みで絶縁膜を付着させて配線を
埋め込んでいる。このとき付着した絶縁膜の表面形状
は、当然ながら配線の凹凸に対応して凹凸形状になって
おり、このままではその表面に上配線等を断線なく形成
することは困難である。そのため、絶縁膜の表面を平坦
にしその上に欠陥のない電子素子を形成しうるように基
板全面が研磨されている。
【0003】このような基板上の配線や絶縁膜の表面を
平坦にする研磨には、通常、平面ラップ盤が用いられ、
ラップ盤による研磨原理は、経験則から、除去量は基板
とラップ盤の工具の相対移動速度と基板上の各点に作用
する接触圧の積に比例することが判明しており、基板全
面において、これらの2つのパラメーターを一定にする
ことにより、均一な研磨除去が可能となる。
【0004】相対移動速度は、ラップ盤工具の回転角速
度と基板の回転角速度を等しくすることにより基板全面
において一定になり、両者の回転数を揃えるにはそれぞ
れの駆動モーターを制御することにより容易に実現する
ことができる。
【0005】一方、接触圧を基板全面において一定にす
るのは容易ではなく、特に、厚さが薄い基板は、加圧に
よる変形が起こりやすく、面圧分布が不均一になりやす
い。そのために、基板裏面に作用させる加圧体の接触部
において種々の工夫がなされている。基板の表裏の平面
度がよく平行度もよい場合は、平面度の良い硬質の加圧
プレートを基板裏面に密着的に押し付け、基板の裏面全
体で全面接触の状態で加圧する。しかし、反りがあった
り平行度が良くない基板においては、基板裏面から加圧
プレートを密着的に押し付けするだけでは圧力むらが生
じるため、裏面加圧面に弾性シートを介在させたり、加
圧プレートの接触面全体にわずかに曲率をつけること等
により、基板周辺部と中央部の圧力偏差を補正する工夫
がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、平面度
の良い基板の裏面を平面度の良い硬質の加圧プレートに
密着させて加圧研磨する場合でも、基板が薄肉で大面積
の場合は、各種要因から均一に研磨除去することが困難
になる。その一つは、研磨摩擦による熱変形で基板に反
りが発生し、面圧が不均一になってしまうことである。
熱変形を小さく抑えることは困難であり、加圧プレート
の曲率変更による補正も困難である。
【0007】また、基板裏面と加圧体の間に置く圧力緩
和用の弾性シートは、それ自身に厚さむらや硬度むらが
あり、弾性シートの特性がそのまま加圧のむらとなって
表われ、結果として、研磨除去のむらになることが多
い。また、加圧接触面が平面の場合は、基板と加圧接触
面のわずかな平面度差が、加圧点の圧力形状の違いにな
り、加圧体毎の研磨除去形状の差になりやすく、加圧最
大位置が安定しない。
【0008】特開平09−260316号公報には、基
板の表面パターン構造や基板面内圧力分布に基づいて、
局所加圧機構群により基板表面の圧力分布を補正する方
法が提案されているが、実際の研磨除去形状は上述した
ような種々の要因で変化するため、研磨除去を均一にす
ることは困難である。
【0009】そこで、本発明は、上記従来技術の有する
未解決な課題に鑑みてなされたものであって、研磨除去
量は研磨される箇所の面圧に比例して増加することに着
眼し、研磨途中に発生する基板の膜厚の不均一を加圧体
の簡単な操作で除去することができ、平坦で厚みむらの
少ない基板を得ることができる基板研磨方法および基板
研磨装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の基板研磨方法は、大面積の基板上に形成さ
れた薄膜を均一に研磨除去する際に、予め設定された荷
重で膜厚の途中まで研磨除去した後に、膜厚むらの分布
状態を測定し、膜厚むらの分布に応じて荷重配置を変更
して再度研磨し、膜厚むらが所定の値以下になるまで膜
厚測定と荷重配置変更および研磨除去を繰り返すことを
特徴とする。
【0011】本発明の基板研磨方法においては、一定間
隔をもって配置された多数の加圧体を介して基板に荷重
を加えるようになし、基板表面の膜厚むらの分布に応じ
て膜厚の厚い箇所に対応する部分に加圧体を配置し、基
板表面の膜厚むらの分布に応じて加圧力を変化させて研
磨することが好ましく、また、研磨途中の基板表面の膜
厚形状に対応して基板の膜厚の薄い箇所に対応する部分
には加圧体を配置しない状態で研磨することもできる。
【0012】本発明の基板研磨方法においては、一定間
隔をもって配置された多数の加圧体にそれぞれ加圧機構
を付設して、該加圧機構により前記加圧体を介して基板
に荷重を加えるようになし、基板表面の膜厚むらの分布
に応じて前記加圧機構により前記加圧体の加圧力を変更
させて研磨することが好ましい。
【0013】本発明の基板研磨方法においては、多数の
加圧体は加圧体保持部材に一定間隔をもって形成された
多数の穴にそれぞれ着脱自在に収納配置されていること
が好ましい。
【0014】また、本発明の基板研磨装置は、研磨シー
トを貼り付けた定盤を回転させるとともに、基板を研磨
シートに対して基板裏面から加圧して押し付けながら回
転させて研磨し、大面積の基板の凹凸を平坦化する基板
研磨装置において、基板裏面から基板を研磨シートに押
し付ける多数の加圧体と、該多数の加圧体を着脱自在に
保持する穴が一定間隔をもって形成された加圧体保持部
材とを備え、研磨途中の基板表面の膜厚形状に応じて前
記加圧体保持部材の基板の膜厚の厚い箇所に対応する部
分に加圧体を配置し、基板表面の膜厚むらの分布に応じ
て加圧力を変化させて基板の研磨を行なうことができる
ように構成したことを特徴とする。
【0015】本発明の基板研磨装置は、研磨シートを貼
り付けた定盤を回転させるとともに、基板を研磨シート
に対して基板裏面から加圧して押し付けながら回転させ
て研磨し、大面積の基板の凹凸を平坦化する基板研磨装
置において、基板裏面から基板を研磨シートに加圧する
ようにそれ自体が荷重となる多数の加圧体と、該多数の
加圧体を着脱自在に保持する穴が一定間隔をもって形成
された加圧体保持部材とを備え、研磨途中の基板表面の
膜厚形状に応じて前記加圧体保持部材の基板の膜厚の厚
い箇所に対応する部分に荷重の大きい加圧体を配置し、
その他の基板の膜厚の薄い箇所に対応する部分に荷重の
小さい加圧体を配置して、基板表面の膜厚むらの分布に
応じて加圧力を変化させて基板の研磨を行なうことがで
きるように構成したことを特徴とする。
【0016】本発明の基板研磨装置は、研磨シートを貼
り付けた定盤を回転させるとともに、基板を研磨シート
に対して基板裏面から加圧して押し付けながら回転させ
て研磨し、大面積の基板の凹凸を平坦化する基板研磨装
置において、基板裏面から基板を研磨シートに押し付け
る多数の加圧体と、該多数の加圧体を保持する穴が一定
間隔をもって形成された加圧体保持部材と、該加圧体保
持部材に保持された多数の加圧体のそれぞれに対して加
圧力を調整可能に付加する加圧機構とを備え、研磨途中
の基板表面の膜厚形状に対応して前記加圧機構によって
各加圧体による加圧力を変更しうるように構成したこと
を特徴とする。
【0017】本発明の基板研磨装置において、加圧体は
基板裏面に接触する部分の形状が球面状に形成されてい
ることが好ましい。
【0018】
【作用】本発明によれば、大面積の基板上に形成された
薄膜を均一に研磨除去する際に、予め設定された荷重で
膜厚の途中まで研磨除去した後に、膜厚の分布状態を測
定し、膜厚のむらの分布に応じて加圧体の簡単な操作に
より基板に対する荷重配置を変更して再度研磨するよう
にし、膜厚のむらが所定の値以下になるまで膜厚測定と
荷重配置変更および研磨除去を繰り返すことによって、
基板全面が平坦で厚みむらの少ない基板を得ることがで
きる。
【0019】また、基板に対する荷重配置は一定間隔を
もって配置される多数の加圧体により行ない、そして、
研磨途中における基板の膜厚のむらの分布に応じた荷重
配置の変更は、膜厚の厚い箇所には加圧体を配置しそし
て膜厚の薄い箇所には加圧体を配置しないことにより、
あるいは、膜厚のむらの分布に応じて各加圧体毎の加圧
力を変化させることにより行なうことができ、荷重配置
の変更を加圧体の簡単な操作で適宜行なうことにより、
基板全面が平坦で厚みむらの少ない基板を安定して作製
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0021】図1は本発明の基板研磨方法を説明するフ
ロー図であり、図2は本発明の基板研磨方法を適用する
ことができる基板研磨装置の一例を図示する概略構成図
であり、図3は、図2に図示する基板研磨装置において
研磨途中の基板の膜厚形状とその膜厚形状に応じて荷重
配置を変更した状態を図示する図であり、(a)は平面
図であり、(b)は断面図である。
【0022】先ず、図2に図示する基板研磨装置につい
て説明する。被研磨物である大面積のガラスや半導体等
の基板1は、基板保持器2により保持され、基板1の研
磨面が定盤4の上に貼り付けられた研磨シート3と接す
るように配置される。研磨シート3は、ポリエステル繊
維不織布や発泡ポリウレタンシート等で形成され、定盤
4は図示しない回転装置により回転軸4aを介して回転
駆動される。
【0023】基板1の研磨面を研磨シート3に押し付け
るための多数の加圧体5は、それぞれ基板1の裏面に接
触する端面を球面形状とする円柱体であり、基板保持器
2内に支持された加圧体保持部材6により保持されて、
基板1の裏面側に配置されている。加圧体保持部材6
は、加圧体5の断面形状と同じ形状でかつ略同じ大きさ
の穴6aが一定間隔をもって多数形成されており(図3
の(a)および(b)参照)、これらの穴6aはそれぞ
れ加圧体5を着脱自在に保持する。
【0024】また、各加圧体5に対応するようにそれぞ
れの上方には増圧機構7が基板保持器2に固定されて配
置されており、これらの増圧機構7はそれぞれ各加圧体
5を下方に押圧して各加圧体5に所定の加圧力を付与す
る。増圧機構7としては、例えば、錘、ばね、エアーシ
リンダー、電歪アクチュエーター等を用いることができ
る。また、増圧機構7を簡単な構造にするために、複数
個の加圧体5をまとめて一つの機構で加圧するようにす
ることもでき、その場合には、複数の加圧体5と増圧機
構7の間に弾性体を介在させて各加圧体5に作用する圧
力を均一となるようにすることが好ましい。
【0025】加圧体保持部材6に保持された加圧体5の
基板1との接触端面を球面形状とすることにより、平面
状の接触端面のときに生じる面内での圧力分布の片寄り
をなくすことができ、さらに、加圧力が最大となる位置
が特定され、加圧体5を介する加圧力が全て同じ場合に
は各加圧体の面圧形状を同じにすることができる。
【0026】次に、本発明に係る基板研磨方法につい
て、前述した基板研磨装置を用いて行なう基板研磨方法
の一例を図1に示すフロー図に沿って説明する。
【0027】研磨しようとする基板1は、その裏面に加
圧体保持部材6に保持された多数の加圧体5が当接され
た状態で基板保持器2に保持され、定盤4上の研磨シー
ト3に圧接される。そして、図示しない回転装置により
回転軸4aを介して定盤4を回転させるとともに図示し
ない回転装置により回転軸2aを介して基板保持器2を
回転させて、基板1および研磨シート3を相対移動させ
ることにより基板1の研磨を行なう。このとき、加圧体
5は、図2に図示するように、加圧体保持部材6の全て
の穴6aに収納配置されており、増圧機構7により付与
される所定の加圧力により基板全面にわたって加圧して
いる。すなわち、各加圧体5による基板1に対する加圧
力は、増圧機構7により予め定められている一定の荷重
であって、定荷重配置により基板1の研磨が行なわれる
(S1)。
【0028】そして、定荷重配置による研磨を研磨基板
1の表面の膜厚の途中まで行ない、その研磨途中に生じ
ている膜厚分布を測定する(S2)。すなわち、基板1
の表面の膜厚の途中まで研磨を行なった基板1の膜は、
図3の(b)に図示するように、等高線で示されるよう
な2次元的な厚さのむら1b、1cを有する膜厚形状1
aが生じ、この膜厚形状1aにおけるむらの厚さの最大
値と最小値の差は研磨除去量に対し数%から数十%程度
になる。このように初期研磨で発生した膜厚形状1aの
むら(すなわち、膜厚分布)を2次元膜厚測定機等の測
定機で測定する。
【0029】この測定された膜厚分布1aから、予め設
定されている除去すべき膜厚の基準値から基準値を越え
た膜の厚みの部分1b、1b…およびその他の部分1
c、1c…を特定し、図3に図示するように、膜厚の厚
い部分1b、1b…に対応する加圧体保持部材6の穴6
aには加圧体5を配置し、その他の部分1c、1c…に
対応する箇所の加圧体保持部材6の穴6aから加圧体5
を取り除き、加圧体5を配置しないようにして、基板1
の膜厚分布1aに応じて加圧分布差をつけるようにす
る。すなわち、膜厚分布に応じた荷重配置を設定するよ
うに、膜厚の基準値を越えた膜の厚い部分1b、1b…
には加圧体5が配置され、膜の薄い部分1c、1c…に
は加圧体5が配置されていない状態となるように荷重配
置を変更し、膜厚の厚い部分1b、1b…の研磨面圧を
高めて、再度基板全面の研磨を一定時間行なう(S
3)。これにより、膜の厚い箇所は、他の箇所よりも大
きな研磨面圧により基準値まで研磨除去される。
【0030】その後、膜厚分布を再度膜厚測定機で測定
し(S4)、基板1の膜厚形状1aのむらを所定の許容
値と比較する(S5)。比較の結果、膜厚のむらが許容
値内であれば研磨を終了し(S6)、また、膜厚のむら
が許容値以上である場合には、測定された膜厚形状結果
および研磨除去すべき箇所を決める膜厚の基準値から荷
重配置を再決定し、変更した荷重配置によって再度一定
時間の研磨を行なう(S3)。このように、膜厚測定と
荷重配置の変更と研磨を順次繰り返すことにより(S3
〜S5)、膜厚のむらは段階的に小さくなり、均一な膜
除去を行なうことができる(S6)。
【0031】以上のような基板研磨方法に基づいて基板
を研磨する際に、基板の膜厚は、通常研磨前で200〜
600nmで、初期の厚みむらは数十nm程度である
が、研磨途中に厚みむらは100nm程度に増加するけ
れども、膜の研磨除去を進め、下の配線が露出する直前
での最終的な厚みむらを50nm程度にすることが可能
である。
【0032】本実施例をさらに具体的に説明すると、大
きさが350×250mmのガラス基板1の表面に、厚
み300nmのCrの配線を多数配置し、その上にCV
D化学蒸着法により配線間および配線上を埋めるように
Si34 を厚み600nm付着した。そのときの厚み
むらは30nmであった。このガラス基板1を基板研磨
装置にセットし、基板全面に一定間隔をもって配置した
加圧体5で加圧しながらSi34 を400nm研磨除
去した。この研磨除去の後に、その膜厚を測定したとこ
ろ、厚みむらは80nmに増加していた。そこで、厚み
むらが50nm以上ある箇所に対応する加圧体保持部材
6の穴6aに加圧体5を収納配置し、それ以外の穴6a
には加圧体5を配置しない荷重配置で30分研磨を行な
った。その結果、基板全面で膜厚の厚みむらは50nm
以下にすることができた。
【0033】次に、本発明の第2の実施例について図4
を参照して説明する。
【0034】図4は、本発明の第2の実施例における研
磨途中の基板の膜厚形状とその膜厚形状に応じて荷重配
置を変更した状態を図示する図であり、(a)は平面図
であり、(b)は断面図である。
【0035】本実施例における加圧体15(15a、1
5b…)は、加圧体自体がその長さに比例して種々の荷
重を有する錘となって基板を加圧する型式のものであ
り、加圧体保持部材16に一定間隔をもって形成された
多数の穴16aに着脱自在に収納配置される。
【0036】図4において、基板11は、同一荷重を有
する加圧体15(例えば、加圧体15a)を加圧体保持
部材16の全ての穴16aに収納する定荷重配置によっ
て一定時間初期研磨を行なった後の状態を示すものであ
り、基板11の研磨面には、図4の(b)に示すように
厚みむらのある膜厚形状11aが生じ、膜厚の厚い部分
11bと薄い部分11cとが生じており、膜厚の厚い部
分11bの範囲を図4の(a)に破線で示す。このよう
な膜厚形状11aは膜厚測定機により測定することがで
き、この測定された膜厚分布に応じて、膜の厚みに比例
した長さの荷重棒としての加圧体15a、15b…が加
圧体保持部材16の穴16a内にそれぞれ収納配置され
る。
【0037】本実施例において、前述した第1の実施例
と同様の膜付き基板を研磨するにあたり、先ず、全面に
同一荷重を有する加圧体(例えば、15a)を配置した
定荷重配置で加圧してSi34 を400nm研磨除去
した。この研磨除去の後に、その膜厚を測定したとこ
ろ、厚みむらは80nmに変化していた。そこで、厚み
むらの50nmを境界として、厚みむらが50nm以上
ある箇所に対応する加圧体保持部材16の穴16aに配
置する加圧体15aには、50nm以下の範囲に対応す
る加圧体15bの加圧力の2倍の加圧力を作用させて研
磨を行なった。その結果、基板全面で膜厚の厚みむらは
50nm以下にすることができた。
【0038】次に、本発明の第3の実施例について図5
を参照して説明する。
【0039】図5は、本発明の基板研磨方法を適用する
ことができる基板研磨装置の他の例を図示する概略構成
図であり、加圧体25として球状体を用い、この球状の
加圧体25は加圧体保持部材26に一定間隔をもって形
成された多数の穴26aにそれぞれ収納されている。そ
して、各加圧体25の上には独立した加圧機構27がそ
れぞれ配置されており、この加圧機構27は、ピエゾ等
の電歪素子あるいはマイクロねじ等の微少変位可動体で
形成され、基板保持器22に固定された上方固定端から
の変位により、各加圧体25の加圧力を個々に変化させ
ることができるように構成されている。また、図中、2
8は加圧機構27と加圧体25との間に配置された弾性
シートであり、29は基板21の裏面と加圧体25との
間に配置された基板保護シートであって、基板21と加
圧体25の接触部における加圧力の集中を分散させてよ
り均一な加圧力を加えることができる作用をする。な
お、21は研磨する基板であり、23は定盤24に貼り
付けられた研磨シートである。
【0040】図5に図示する基板研磨装置においても、
図1に示すフローにしたがって基板を研磨することがで
きる。すなわち、加圧機構27を個々に作動させること
により、研磨する基板21全面に対し各加圧体25を介
して同一研磨圧力で研磨することができ、さらに、基板
21の膜厚むらの分布に応じて、各加圧体25による研
磨圧力を調整することができる。したがって、研磨途中
に発生する基板21の膜厚のむらの大きい特定の箇所の
研磨圧力を高めるようにその箇所に対応する加圧体25
の加圧力を加圧機構27を介して高め、その他の箇所の
加圧体25の加圧力を加圧機構27を介して弱めるなど
して、膜厚むらの分布に応じて加圧体毎に研磨圧力の差
をつけて研磨することにより、基板の膜厚むらを除去す
ることができ、基板全面が平坦で厚みむらの少ない基板
を得ることができる。
【0041】また、本実施例においても、加圧体25の
基板裏面との接触部は球状であるので、接触部での圧力
分布の片寄りをなくすことができ、さらに、加圧が最大
となる位置を特定することができる。なお、本実施例で
は加圧体として球状体を用いているが、第1の実施例に
ような円柱状の加圧体を用いることができることはいう
までもない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
研磨途中に発生する基板の膜厚の不均一を加圧体の簡単
な操作で除去することができ、全面が平坦で厚みむらの
少ない基板を安定して得ることができる。
【0043】また、基板に対する荷重配置を一定間隔を
もって配置される多数の加圧体により行なうようにし、
そして、研磨途中において測定される基板の膜厚のむら
の分布に応じて、膜厚の厚い箇所には加圧体を配置しそ
して膜厚の薄い箇所には加圧体を配置しないことによ
り、あるいは、膜厚のむらの分布に応じて各加圧体毎の
加圧力を変化させることにより、基板に対する荷重配置
を変更することができるために、研磨途中における基板
の膜厚のむらの分布に応じて加圧体の簡単な操作で荷重
配置の変更を行なうことができ、基板膜厚の厚みむらを
効率よく研磨除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板研磨方法を説明するフロー図
である。
【図2】本発明の基板研磨方法を適用することができる
基板研磨装置を図示する概略構成図である。
【図3】図2に図示する基板研磨装置において研磨途中
の基板の膜厚形状とその膜厚形状に応じて荷重配置を変
更した状態を図示する図であって、(a)は平面図であ
り、(b)は断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例における研磨途中の基板
の膜厚形状とその膜厚形状に応じて荷重配置を変更した
状態を図示する図であって、(a)は平面図であり、
(b)は断面図である。
【図5】本発明の基板研磨方法を適用することができる
基板研磨装置の他の例を図示する概略構成図である。
【符号の説明】
1、11、21 基板 1a、11a 膜厚(むら)形状 1b、11b 膜厚の厚い部分 1c、11c 膜厚の薄い部分 2、22 基板保持器 3、23 研磨シート 4、24 定盤 5、15(15a、15b) 加圧体 6、16、26 加圧体保持部材 6a、16a、26a 穴 7 増圧機構 25 (球状)加圧体 27 加圧機構

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大面積の基板上に形成された薄膜を均一
    に研磨除去する際に、予め設定された荷重で膜厚の途中
    まで研磨除去した後に、膜厚むらの分布状態を測定し、
    膜厚むらの分布に応じて荷重配置を変更して再度研磨
    し、膜厚むらが所定の値以下になるまで膜厚測定と荷重
    配置変更および研磨除去を繰り返すことを特徴とする基
    板研磨方法。
  2. 【請求項2】 一定間隔をもって配置された多数の加圧
    体を介して基板に荷重を加えるようになし、基板表面の
    膜厚むらの分布に応じて膜厚の厚い箇所に対応する部分
    に加圧体を配置し、基板表面の膜厚むらの分布に応じて
    加圧力を変化させて研磨することを特徴とする請求項1
    記載の基板研磨方法。
  3. 【請求項3】 研磨途中の基板表面の膜厚形状に対応し
    て基板の膜厚の薄い箇所に対応する部分には加圧体を配
    置しないことを特徴とする請求項2記載の基板研磨方
    法。
  4. 【請求項4】 一定間隔をもって配置された多数の加圧
    体にそれぞれ加圧機構を付設して、該加圧機構により前
    記加圧体を介して基板に荷重を加えるようになし、基板
    表面の膜厚むらの分布に応じて前記加圧機構により前記
    加圧体の加圧力を変更させて研磨することを特徴とする
    請求項1記載の基板研磨方法。
  5. 【請求項5】 多数の加圧体は、加圧体保持部材に一定
    間隔をもって形成された多数の穴にそれぞれ着脱自在に
    収納配置されていることを特徴とする請求項2ないし4
    のいずれか1項記載の基板研磨方法。
  6. 【請求項6】 研磨シートを貼り付けた定盤を回転させ
    るとともに、基板を研磨シートに対して基板裏面から加
    圧して押し付けながら回転させて研磨し、大面積の基板
    の凹凸を平坦化する基板研磨装置において、基板裏面か
    ら基板を研磨シートに押し付ける多数の加圧体と、該多
    数の加圧体を着脱自在に保持する穴が一定間隔をもって
    形成された加圧体保持部材とを備え、研磨途中の基板表
    面の膜厚形状に応じて、前記加圧体保持部材の基板の膜
    厚の厚い箇所に対応する部分に加圧体を配置し、基板表
    面の膜厚むらの分布に応じて加圧力を変化させて基板の
    研磨を行なうことができるように構成したことを特徴と
    する基板研磨装置。
  7. 【請求項7】 研磨シートを貼り付けた定盤を回転させ
    るとともに、基板を研磨シートに対して基板裏面から加
    圧して押し付けながら回転させて研磨し、大面積の基板
    の凹凸を平坦化する基板研磨装置において、基板裏面か
    ら基板を研磨シートに加圧するようにそれ自体が荷重と
    なる多数の加圧体と、該多数の加圧体を着脱自在に保持
    する穴が一定間隔をもって形成された加圧体保持部材と
    を備え、研磨途中の基板表面の膜厚形状に応じて、前記
    加圧体保持部材の基板の膜厚の厚い箇所に対応する部分
    に荷重の大きい加圧体を配置し、その他の基板の膜厚の
    薄い箇所に対応する部分に荷重の小さい加圧体を配置し
    て、基板表面の膜厚むらの分布に応じて加圧力を変化さ
    せて基板の研磨を行なうことができるように構成したこ
    とを特徴とする基板研磨装置。
  8. 【請求項8】 研磨シートを貼り付けた定盤を回転させ
    るとともに、基板を研磨シートに対して基板裏面から加
    圧して押し付けながら回転させて研磨し、大面積の基板
    の凹凸を平坦化する基板研磨装置において、基板裏面か
    ら基板を研磨シートに押し付ける多数の加圧体と、該多
    数の加圧体を保持する穴が一定間隔をもって形成された
    加圧体保持部材と、該加圧体保持部材に保持された多数
    の加圧体のそれぞれに対して加圧力を調整可能に付加す
    る加圧機構とを備え、研磨途中の基板表面の膜厚形状に
    対応して前記加圧機構によって各加圧体による加圧力を
    変更しうるように構成したことを特徴とする基板研磨装
    置。
  9. 【請求項9】 加圧体は、基板裏面に接触する部分の形
    状が球面状に形成されていることを特徴とする請求項6
    ないし8のいずれか1項記載の基板研磨装置。
JP28590598A 1998-09-22 1998-09-22 基板研磨方法および基板研磨装置 Pending JP2000094301A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28590598A JP2000094301A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 基板研磨方法および基板研磨装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28590598A JP2000094301A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 基板研磨方法および基板研磨装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000094301A true JP2000094301A (ja) 2000-04-04

Family

ID=17697546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28590598A Pending JP2000094301A (ja) 1998-09-22 1998-09-22 基板研磨方法および基板研磨装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000094301A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002170796A (ja) * 2000-12-04 2002-06-14 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェーハ研磨装置
JP2007243221A (ja) * 2007-05-17 2007-09-20 Ebara Corp 基板研磨装置および基板研磨方法
US7455785B2 (en) 2002-03-29 2008-11-25 Hoya Corporation Method of determining a flatness of an electronic device substrate, method of producing the substrate, method of producing a mask blank, method of producing a transfer mask, polishing method, electronic device substrate, mask blank, transfer mask, and polishing apparatus
JP2017529681A (ja) * 2014-06-24 2017-10-05 ケーエルエー−テンカー コーポレイション 半導体プロセス制御のためのパターン付ウェハ形状測定
KR20190063417A (ko) * 2017-11-29 2019-06-07 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 기판 처리 장치
JP2020044626A (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 株式会社荏原製作所 研磨ヘッドおよび研磨装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002170796A (ja) * 2000-12-04 2002-06-14 Tokyo Seimitsu Co Ltd ウェーハ研磨装置
US7455785B2 (en) 2002-03-29 2008-11-25 Hoya Corporation Method of determining a flatness of an electronic device substrate, method of producing the substrate, method of producing a mask blank, method of producing a transfer mask, polishing method, electronic device substrate, mask blank, transfer mask, and polishing apparatus
JP2007243221A (ja) * 2007-05-17 2007-09-20 Ebara Corp 基板研磨装置および基板研磨方法
JP2017529681A (ja) * 2014-06-24 2017-10-05 ケーエルエー−テンカー コーポレイション 半導体プロセス制御のためのパターン付ウェハ形状測定
KR20190063417A (ko) * 2017-11-29 2019-06-07 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 기판 처리 장치
JP2019102518A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 株式会社荏原製作所 基板処理装置
JP7012519B2 (ja) 2017-11-29 2022-01-28 株式会社荏原製作所 基板処理装置
US11883922B2 (en) 2017-11-29 2024-01-30 Ebara Corporation Substrate processing apparatus
KR102644567B1 (ko) 2017-11-29 2024-03-08 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 기판 처리 장치
JP2020044626A (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 株式会社荏原製作所 研磨ヘッドおよび研磨装置
JP7158223B2 (ja) 2018-09-20 2022-10-21 株式会社荏原製作所 研磨ヘッドおよび研磨装置
US11511389B2 (en) 2018-09-20 2022-11-29 Ebara Corporation Polishing head and polishing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6143123A (en) Chemical-mechanical planarization machine and method for uniformly planarizing semiconductor wafers
US7824244B2 (en) Methods and apparatus for polishing a semiconductor wafer
TW519702B (en) Planarization process for semiconductor substrates
US6494765B2 (en) Method and apparatus for controlled polishing
US5297361A (en) Polishing machine with an improved sample holding table
JPH11165256A (ja) 化学的機械的研磨方法及びその装置
JP3724869B2 (ja) ポリッシング装置および方法
KR19980018590A (ko) 표면 교정 박판 보유지지 장치, 면 조정 수단 및 방향 조정 수단
JP2002046059A (ja) 基板研磨装置
JPH10230451A (ja) 研磨装置及びワーク測定方法
JP2000094301A (ja) 基板研磨方法および基板研磨装置
KR100685744B1 (ko) 플래튼 어셈블리, 웨이퍼 연마 장치 및 웨이퍼 연마 방법
JP2536434B2 (ja) 半導体基板の研磨装置
JP3821985B2 (ja) ポリッシング装置
JP3565480B2 (ja) 基板研磨方法および基板研磨装置
JP3500783B2 (ja) 半導体基板の研磨装置
JPH086027A (ja) 配向膜に対する凹凸模様の転写装置
JP3944260B2 (ja) 基板研磨方法及びその装置
JP2004283962A (ja) 板状ワークの平面研磨方法および平面研磨盤
JPH08162432A (ja) 半導体基板の研磨方法及び研磨装置並びに研磨されたウエハ
JP3073664B2 (ja) 圧延用ワークロールの研磨方法及び圧延用ワークロール
JP2000271855A (ja) ウエハ研磨装置
JP2008036738A (ja) 研磨方法及び研磨装置
JPH0760637A (ja) 研磨装置
JP2004239718A (ja) バッキングパッドの形状測定方法及び被加工物の研磨方法、並びにバッキングパッドの形状測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040218