JP2002170796A - ウェーハ研磨装置 - Google Patents

ウェーハ研磨装置

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JP2002170796A
JP2002170796A JP2000368641A JP2000368641A JP2002170796A JP 2002170796 A JP2002170796 A JP 2002170796A JP 2000368641 A JP2000368641 A JP 2000368641A JP 2000368641 A JP2000368641 A JP 2000368641A JP 2002170796 A JP2002170796 A JP 2002170796A
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wafer
suction
polishing
transfer surface
polishing apparatus
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JP2000368641A
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Tsuuzofu Michael
ツーゾフ ミハイル
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、半導体ウェーハの全面を高精度に平
坦に研磨することができるウェーハ研磨装置を提供す
る。 【解決手段】本発明のウェーハ研磨装置10は、ウェー
ハ吸着部材であるバッキングプレート42の吸着面に、
凹凸状の形状転写面42Bを形成し、この形状転写面4
2Bにウェーハ22の裏面22Aを吸着保持させて、ウ
ェーハ22の表面22Bを形状転写面42Bに対応する
面形状に変形させる。この状態でウェーハ22の表面2
2Bを研磨布16に押し付けて研磨すると、形状転写面
42Bの凸部が転写されたウェーハ22の凸部に研磨圧
力が集中するので、凸部が凹部よりも多めに研磨され
る。したがって、形状転写面42Bの凸部に対応する位
置に、膜付けの厚い部分23Cを吸着させると、その部
分23Cが他の膜付けの薄い部分よりも多めに研磨され
るので、ウェーハ22を高精度に平坦に研磨することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学的機械研磨法
(CMP:Chemical Mechanical Polishing )によるウ
ェーハ研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体デバイスの高集積化、多層
化に伴い、その製作過程において半導体ウェーハの表面
を高精度に平坦に研磨する技術が重要視されている。そ
こで、半導体ウェーハを高精度に研磨する研磨装置とし
て、CMP法による研磨装置が知られている。この研磨
装置は、半導体ウェーハと研磨パッドとの間に研磨液を
供給しながら、半導体ウェーハを研磨パッドに押し付け
て相対運動させることにより、研磨液の作用で半導体ウ
ェーハの表面に生成された軟質の皮膜を、研磨液や研磨
パッドによって拭い取ることで研磨を進行させる装置で
ある。この研磨装置によれば、加工変質層の無い高精度
な研磨を実施することができる。
【0003】一方、本願出願人は、特開平2000−1
5559号公報等において、半導体ウェーハを研磨パッ
ドに圧力エア層を介して押し付けて研磨する研磨装置を
提案している。この研磨装置によれば、半導体ウェーハ
の全面を均一な圧力で研磨パッドに押し付けることがで
きるので、半導体ウェーハの全面を均一に研磨すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2000−15559号公報等のウェーハ研磨装置は、
半導体ウェーハ全面を均一に研磨するものなので、研磨
前の半導体ウェーハが平坦ではない場合には、その半導
体ウェーハを平坦に研磨することが難しいという欠点が
あった。
【0005】半導体ウェーハは、その製作過程におい
て、金属製の皮膜が膜付けされるが、図10の如く膜付
けの厚みが不均一な半導体ウェーハ1は平坦ではない。
【0006】一方、最近では、半導体デバイスの高集積
化を達成する観点から、半導体ウェーハに形成された一
つのチップ内において、研磨量(研磨圧力)を部分制御
する技術が注目されている。すなわち、チップ内におい
て密度の高い領域を密度の低い領域よりも研磨圧力を高
くしたり低くしたりして研磨することが注目されてい
る。この場合にも、前記ウェーハ研磨装置は半導体ウェ
ーハ全面を均一に研磨するものなので、対応することが
できない。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ウェーハ全面を高精度に平坦に研磨すること
ができるウェーハ研磨装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、ウェーハ保持部材によってウェーハの裏
面を吸着保持し、該ウェーハ吸着部材を介してウェーハ
を、移動する研磨パッドに押し付けてウェーハの表面を
研磨するウェーハ研磨装置において、前記ウェーハ吸着
部材の吸着面には、凹凸状の形状転写面が形成され、該
形状転写面に前記ウェーハの裏面が吸着保持されること
により、ウェーハの表面が前記形状転写面に対応する面
形状に変形された状態で、前記研磨パッドによって研磨
されることを特徴とする。
【0009】本発明は、前記目的を達成するために、ウ
ェーハ保持部材によってウェーハの裏面を吸着保持し、
該ウェーハ吸着部材を介してウェーハを、移動する研磨
パッドに押し付けてウェーハの表面を研磨するウェーハ
研磨装置において、前記ウェーハ吸着部材は、ウェーハ
保持ヘッドのキャリアに取り付けられるとともに、該ウ
ェーハ吸着部材の吸着面には、凹凸状の形状転写面が形
成され、該形状転写面に前記ウェーハの裏面が吸着保持
されることにより、ウェーハの表面が前記形状転写面に
対応する面形状に変形された状態で、前記研磨パッドに
よって研磨されることを特徴とする。
【0010】本発明は、前記目的を達成するために、ウ
ェーハ保持部材によってウェーハの裏面を吸着保持し、
該ウェーハ吸着部材を介してウェーハを、移動する研磨
パッドに押し付けてウェーハの表面を研磨するウェーハ
研磨装置において、前記ウェーハ吸着部材は、ウェーハ
保持ヘッドのキャリアに着脱自在に取り付けられるリン
グ状のリテーナー部材に取り付けられるとともに、該ウ
ェーハ吸着部材の吸着面には、凹凸状の形状転写面が形
成され、該形状転写面に前記ウェーハの裏面が吸着保持
されることにより、ウェーハの表面が前記形状転写面に
対応する面形状に変形された状態で、前記研磨パッドに
よって研磨されることを特徴とする。
【0011】本発明は、ウェーハを圧力エア層を介して
研磨パッドに押し付ける前記従来の研磨装置の不具合を
解消すべく、ウェーハをウェーハ吸着部材に吸着させた
状態で、移動する研磨パッドに押し付ける研磨装置を採
用した。移動する研磨パッドとは、回転、回転揺動及び
リニアに移動する研磨パッドである。
【0012】そして、請求項1に記載の発明は、前記ウ
ェーハ吸着部材の吸着面に、凹凸状の形状転写面を形成
し、この形状転写面にウェーハの裏面を吸着保持させ
て、ウェーハの表面を前記形状転写面に対応する面形状
に変形させる。この状態でウェーハの表面を研磨する
と、形状転写面の凸部が転写されたウェーハの凸部に研
磨圧力が集中するので、凸部が凹部よりも多めに研磨さ
れる。したがって、形状転写面の凸部に対応する位置
に、膜付けの厚い部分を吸着させると、その部分が他の
膜付けの薄い部分よりも多めに研磨されるので、すなわ
ち、研磨量を部分制御(ゾーンコントロール)すること
ができるので、ウェーハを高精度に平坦に研磨すること
ができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、ウェーハ吸着部
材はウェーハ保持ヘッドのキャリアに取り付けられ、ウ
ェーハ吸着部材の吸着面には、凹凸状の形状転写面が形
成され、この形状転写面にウェーハの裏面が吸着保持さ
れることにより、ウェーハの表面が前記形状転写面に対
応する面形状に変形された状態で研磨されることを特徴
とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記キャリアに
取り付けられたウェーハ吸着部材に、凹凸状の形状転写
面を如何に形成するかについての発明である。かかる発
明によれば、ウェーハ吸着部材は、ウェーハ保持ヘッド
のキャリアに取り付けられた状態で、金型に押し付けら
れることにより前記凹凸状の形状転写面が形成される。
ウェーハ吸着部材は、形状記憶合金又は形状記憶樹脂等
によって構成され、前記金型に押し付けられたときに、
金型の凹凸形状に変形され、その形状を研磨中に維持す
る。凹凸形状の異なる多数のウェーハ毎に金型を揃えて
おくことが好ましい。何故ならば、枚葉ウェーハ(シン
グルウェーハ)の研磨に適用することができるからであ
る。ウェーハの凹凸形状、すなわちウェーハのプロファ
イルは、そのウェーハの複数の加工工程から得られる形
状情報に基づいて、ウェーハの研磨工程の前に取得する
ことができる。よって、そのプロファイルに対応する金
型を装置に組み込むことで、同種の多数枚のウェーハを
バッチ処理することができる。また、シングルウェーハ
を連続加工する場合には、複数の金型を研磨装置に組み
込むことにより、シングルウェーハの連続処理が可能に
なる。
【0015】請求項4に記載の発明は、ウェーハ保持ヘ
ッドのキャリアに着脱自在に取り付けられるリング状の
リテーナー部材に、ウェーハ吸着部材を取り付けたこと
を特徴としている。本発明によれば、ウェーハの種類に
対応した、凹凸状の形状転写面を有するウェーハ吸着部
材を複数個揃え、そのなかから研磨対象のウェーハに対
応するウェーハ吸着部材を選択し、このウェーハ吸着部
材をリテーナー部材を介してキャリアに装着する。した
がって、本発明は、キャリアを共通使用することができ
るので、ウェーハ研磨装置の汎用性を高めることができ
る。
【0016】請求項5に記載の発明は、前記リテーナー
部材に取り付けられたウェーハ吸着部材に、凹凸状の形
状転写面を如何に形成するかについての発明である。か
かる発明によれば、ウェーハ吸着部材は、前記キャリア
に装着される前に、金型でプレス成形されて凹凸状の形
状転写面が形成される。この発明も、請求項3と同様の
効果を奏する。
【0017】請求項6に記載の発明は、半導体ウェーハ
に形成された一つのチップ内において、研磨量をコント
ロールすることを目的としてなされたものであり、多数
の突起部材がその表面に形成された金型に、ウェーハ吸
着部材の吸着面を押し付けることにより、チップに対応
する凹凸状の形状転写面を形成している。このように、
多数の突起部材に対応する凹凸状の形状転写面を形成す
れば、ピンポイントで微妙な研磨量のコントロールが可
能になるので、チップ内における研磨量の部分制御が可
能になる。
【0018】請求項7に記載の発明は、ウェーハ吸着部
材の前記凹凸状の形状転写面を、ウェーハ吸着部材に多
数の突起部材を取り付けることにより形成したことを特
徴としている。かかる発明も、請求項6と同様の効果を
奏する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るウェーハ研磨装置の好ましい実施の形態について詳説
する。
【0020】図1、図2は第1の実施の形態のウェーハ
研磨装置10の構造図であり、このウェーハ研磨装置1
0は、主としてプラテン12、及び保持ヘッド14等か
ら構成される。プラテン12は円盤状に形成され、その
上面には研磨パッド16が貼付されている。研磨パッド
16としては、スエードタイプ、不織布、発泡ウレタン
タイプ等があり、ウェーハの研磨層の材質によって適宜
選択されてプラテン12に貼付されている。
【0021】プラテン12の下部には、回転軸18が連
結され、回転軸18はモータ20の図示しない出力軸に
連結されている。このモータ20を駆動することによ
り、プラテン12は矢印A方向に回転され、その回転す
るプラテン12の研磨パッド16上に、不図示のスラリ
供給装置からメカノケミカル研磨剤(スラリ)が供給さ
れる。スラリとしては、例えば、研磨層がシリコンの場
合には、BaCO3 微粉末をKOH水溶液に懸濁したも
のが使用される。
【0022】保持ヘッド14は、図示しない昇降装置に
よって上下移動自在に設けられ、研磨対象のウェーハ2
2を保持ヘッド14にセットする際に上昇移動される。
また、保持ヘッド14は、ウェーハ22を研磨する際に
下降移動されてウェーハ22とともに研磨パッド16に
押圧当接される。なお、図1では、1台の保持ヘッド1
4のみ示したが、保持ヘッド14の台数は1台に限定さ
れるものではなく、例えば回転軸18を中心とする円周
上に複数台等間隔に設置することが加工効率上好まし
い。
【0023】図2の如く、保持ヘッド14は、ヘッド本
体24、キャリア26、ゴムシート28等から構成され
る。ヘッド本体24は、円盤状に形成され、回転軸30
に連結された不図示のモータによって図2上矢印B方向
に回転される。また、ヘッド本体24にはエア供給路3
2が形成されている。エア供給路32は、図2上二点鎖
線で示すように保持ヘッド14の外部に延設され、レギ
ュレータ34を介してエアポンプ36に接続される。
【0024】キャリア26は、略円柱状に形成されてヘ
ッド本体24の下部にヘッド本体24と同軸上に配置さ
れている。また、キャリア26とヘッド本体24との間
には、1枚のゴムシート28が配置されている。このゴ
ムシート28は、均一な厚さで円盤状に形成される。ま
た、ゴムシート28は、環状の止め金38によってヘッ
ド本体24の下面に固定され、キャリア26を押圧する
エアバッグとして機能する。
【0025】ヘッド本体24の下方には、ゴムシート2
8と止め金38とによって密閉される空間40が形成さ
れる。この空間40に、エア供給路32が連通されてい
る。したがって、エア供給路32から空間40にエアポ
ンプ36から圧縮エアを供給すると、ゴムシート28が
エア圧で弾性変形されてキャリア26の上面を押圧す
る。これにより、研磨パッド16に対するウェーハ22
の押し付け力を得ることができる。また、エア圧をレギ
ュレータ34で調整すれば、ウェーハ22の押し付け力
(研磨圧力)を制御することができる。
【0026】ところで、ウェーハ研磨装置10は、図3
に示すようにキャリア26の底面に取り付けられたバッ
キングプレート(ウェーハ吸着部材に相当)42にウェ
ーハ22の裏面22Aを吸着保持させた状態で、ウェー
ハ22の表面22Bを研磨パッド16に押し付けて研磨
する装置である。
【0027】バッキングプレート42は、図3(A)の
如く所定の厚みを有する板状又はフイルム状に形成され
るとともに、その裏面42Aがキャリア26の底面に形
成された取付面26Aに接着される。また、バッキング
プレート42の表面である吸着面42Bには、多数の吸
着用穴が形成され、これらの吸着用穴によってウェーハ
22の裏面22Aが図3(C)の如く吸着される。この
状態でウェーハ22の表面22Bが、研磨パッド16に
押し付けられて研磨される。
【0028】バッキングプレート42の吸着面42Bに
は、図3(B)の如く凹凸状の形状転写面(以下、吸着
面42Bと同じ符号42Bを用いて説明する)42Bが
形成されている。この形状転写面42Bに、ウェーハ2
2の裏面22Aが吸着保持されて、ウェーハ22の表面
22Bが形状転写面42Bに対応した面形状に変形され
ている。
【0029】形状転写面42Bの形成方法については、
図3の如く下が凸の形状転写面42Bを形成する場合、
図3(A)に示すように、バッキングプレート42の吸
着面42Bを、上が凹の金型48に押し付ける。これに
より、バッキングプレート42の吸着面42Bは、金型
48の凹面48Aの形状が転写され、下が凸の形状転写
面42Bが形成される。
【0030】バッキングプレート42は、形状記憶合金
又は形状記憶樹脂等で構成されており、金型46、48
に押し付けられたときに、金型46、48の凸面46
A、凹面48Aの形状に変形され、その形状を研磨中に
維持することができるものが採用されている。
【0031】図3のバッキングプレート42に吸着保持
されるウェーハ22は、中央に形成された膜の厚みが周
辺の膜よりも厚く膜付けされたものである(図10に示
したウェーハ1と同形状のウェーハである)。このウェ
ーハ22は、膜厚の厚い中央部23Cが形状転写面42
Bの凸部43Cに吸着保持され、また、ウェーハ22の
周辺部23Dが、形状転写面42Bの外周部(凹部)4
3Dに吸着保持されている。
【0032】この状態でウェーハ22の表面22Bを研
磨パッド16に押し付けて研磨すると、形状転写面42
Bの凸部43Cが転写されたウェーハの中央部23Cに
研磨圧力が集中するので、中央部23Cが周辺部23D
よりも多めに研磨される。したがって、膜厚が厚い中央
部23Cが多めに研磨されるので、ウェーハ22の表面
22Bが高精度に平坦に研磨される。
【0033】第1の実施の形態のウェーハ研磨装置10
によれば、凹凸形状の異なる多数のウェーハ毎に金型4
6、48を揃えておくことにより、枚葉ウェーハ(シン
グルウェーハ)の研磨に適用することができる。ウェー
ハの凹凸形状、すなわちウェーハのプロファイルは、そ
のウェーハの複数の加工工程から得られる形状情報に基
づいて、ウェーハの研磨工程の前に取得することができ
る。よって、そのプロファイルに対応する金型をウェー
ハ研磨装置10に組み込むことで、同種の多数枚のウェ
ーハをバッチ処理することができる。また、シングルウ
ェーハを連続加工する場合には、複数の金型46、48
をウェーハ研磨装置10に組み込むことにより、シング
ルウェーハの連続処理が可能になる。
【0034】図4に示す第2の実施の形態のウェーハ研
磨装置50は、研磨中のウェーハ22を包囲するリテー
ナーリング52にバッキングプレート42を取り付けた
ものである。
【0035】ウェーハ研磨装置50の保持ヘッド54
は、ヘッド本体56、キャリア58、ゴムシート60、
及びリテーナーリング52等から構成される。ヘッド本
体56は、円盤状に形成され、回転軸62に連結された
不図示のモータによって図4上矢印B方向に回転され
る。また、ヘッド本体56にはエア供給路64、66が
形成されている。エア供給路64は、図4上二点鎖線で
示すように保持ヘッド54の外部に延設され、レギュレ
ータ68を介してエアポンプ70に接続される。また、
エア供給路66は、図4上二点鎖線で示すように保持ヘ
ッド54の外部に延設され、レギュレータ72を介して
エアポンプ70に接続される。
【0036】キャリア58は、略円柱状に形成されてヘ
ッド本体56の下部にヘッド本体56と同軸上に配置さ
れている。また、キャリア58には、キャリア58の下
面外周部に噴出口が形成された多数のエア供給路74、
74…(図4では2ヵ所のみ図示)とキャリア58の下
面内周部に噴出口が形成された多数のエア供給路76、
76…(図4では2ヵ所のみ図示)とが形成されてい
る。エア供給路74、76…は、図4上二点鎖線で示す
ように保持ヘッド54の外部に延設され、レギュレータ
78を介してエアポンプ48に接続されている。したが
って、エアポンプ70からの圧縮エアが、エア供給路7
4、76…を介してキャリア58とバッキングプレート
42との間の空気室80に噴き出される。これにより、
空気室80には圧力エア層が形成され、キャリア58の
押圧力がこの圧力エア層とバッキングプレート42とを
介してウェーハ22に伝達される。なお、バッキングプ
レート42は、リテーナーリング52に直接取り付けて
もよいが、ゴムシート等の弾性シート82を介してリテ
ーナーリング52に取り付けてもよい。
【0037】このように構成された保持ヘッド54は、
キャリア58にかける押圧力を制御してキャリア58を
上下動させることにより、ウェーハ22の研磨圧力(ウ
ェーハ22を研磨パッド16に押し付ける力)を制御す
るものなので、圧力エア層の圧力を制御してウェーハ2
2の研磨圧力を制御するよりも、研磨圧力の制御が容易
になる。すなわち、保持ヘッド54では、キャリア58
の上下位置を制御するだけでウェーハ22の研磨圧力を
制御できるからである。
【0038】一方、リテーナーリング52及びキャリア
58と、ヘッド本体56との間には1枚のゴムシート6
0が配置されている。このゴムシート60は、均一な厚
さで円盤状に形成される。また、ゴムシート60は、環
状の止め金84、86によってヘッド本体56の下面に
固定され、リテーナーリング52とキャリア58を押圧
するエアバッグとして機能する。
【0039】ヘッド本体56の下方には、ゴムシート6
0と小径の止め金84とによって密閉される空間88が
形成される。この空間88に、エア供給路64が連通さ
れている。したがって、エア供給路64から空間88に
圧縮エアを供給すると、ゴムシート60の中央部60A
がエア圧で弾性変形されてキャリア58の上面を押圧す
る。これにより、研磨パッド16に対するウェーハ22
の押し付け力を得ることができる。また、エア圧をレギ
ュレータ68で調整すれば、ウェーハ22の押し付け力
(研磨圧力)を制御することができる。
【0040】また、ヘッド本体56の下方には、ゴムシ
ート60と止め金84、86とによって密閉されるドー
ナツ状の空間90が形成される。この空間90に、エア
供給路66が連通されている。したがって、エア供給路
66から空間90に圧縮エアを供給すると、ゴムシート
60の外周部60Bがエア圧で弾性変形されてリテーナ
ーリング52の上面を押圧する。これにより、研磨パッ
ド16に対するリテーナーリング52の押し付け力を得
ることができる。また、エア圧をレギュレータ72で調
整すれば、リテーナーリング52の押し付け力(研磨圧
力)を制御することができる。
【0041】ところで、リテーナーリング52は、キャ
リア58に不図示の着脱機構を介して着脱自在に取り付
けられている。そして、リテーナーリング52に取り付
けられているバッキングプレート42は、キャリア58
に装着される前に、図5に示す雄雌の金型92、94で
プレス成形されて、図6に示す下が凸の形状転写面42
Bが形成される。また。金型92、94の上下を逆にす
れば、図7に示す上が凸の形状転写面42Bが形成され
る。
【0042】図4に示したウェーハ研磨装置50によれ
ば、ウェーハ22の種類に対応した、凹凸状の形状転写
面42Bが形成されたバッキングプレート42を複数個
揃え、そのなかから研磨対象のウェーハ22に対応する
バッキングプレート42を選択し、このバッキングプレ
ート42をリテーナーリング52を介してキャリア58
に装着する。したがって、ウェーハ研磨装置50によれ
ば、キャリア58を共通使用することができるので、リ
テーナーリング52を除く他の部品の汎用性が高まる。
【0043】図8には、バッキングプレート42に形状
転写面42Bを形成させるための金型96が示されてい
る。この金型96は、その表面に多数の突起部材98、
98…が接着されて構成されている。このように構成さ
れた金型96にバッキングプレート42の吸着面42B
を押し付けると、バッキングプレート42の吸着面42
Bに突起部材98の形状及び配列に対応した凸凹状の形
状転写面42Bが形成される。
【0044】このようなバッキングプレート42の形状
転写面42Bにウェーハ22の裏面を吸着保持させる
と、バッキングプレート42の凸部が転写されたウェー
ハ22の表面の凸部が他の部分よりも多めに研磨され
る。したがって、ウェーハ22に形成されている一つの
チップ内において、形状転写面42Bの凸凹の位置を調
整することにより、一つのチップ内での研磨量コントロ
ール(部分制御:ゾーンコントロール)が可能になる。
この場合、突起部材98は極小さなものになるので、形
状を転写させるための面100は、図10の如くテーパ
状に形成することが製造上容易である。
【0045】前記実施例では、金型96に突起部材98
を取り付けたが、この突起部材98をバッキングプレー
ト42の吸着面42Aに直接取り付けても、同様の効果
を得ることができる。
【0046】なお、実施の形態では、研磨パッド16を
回転させるウェーハ研磨装置について説明したが、これ
に限定されるものではなく、特開平11−70469号
公報等に開示された研磨パッドをリニアに移動させるウ
ェーハ研磨装置にも本発明を適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るウェー
ハ研磨装置によれば、ウェーハ吸着部材の吸着面に、凹
凸状の形状転写面を形成し、この形状転写面にウェーハ
の裏面を吸着保持させ、ウェーハの表面を前記形状転写
面に対応する面形状に変形させた状態で、ウェーハの表
面を研磨するようにしたので、すなわち、研磨量を部分
制御したので、ウェーハを高精度に平坦に研磨すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るウェーハ研磨装置の全
体斜視図
【図2】図1に示したウェーハ保持ヘッドの断面図
【図3】ウェーハ保持ヘッドのキャリアとバッキングプ
レートとウェーハとの取付状態を示す模式図
【図4】第2の実施の形態に係るウェーハ保持ヘッドの
断面図
【図5】バッキングプレートの形状転写面を金型で成形
する状態を示す説明図
【図6】下が凸の形状転写面が形成されたバッキングプ
レートの断面図
【図7】上が凸の形状転写面が形成されたバッキングプ
レートの断面図
【図8】突起部材が接着された金型の要部斜視図
【図9】金型に接着された突起部材の拡大斜視図
【図10】膜付けの厚みが不均一な半導体ウェーハの側
面図
【符号の説明】
10…ウェーハ研磨装置、12…プラテン、14…保持
ヘッド、16…研磨パッド、22…ウェーハ、26…キ
ャリア、42…バッキングプレート、42B…形状転写
面、46、48、92、94、96…金型、52…リテ
ーナーリング、98…突起部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェーハ保持部材によってウェーハの裏
    面を吸着保持し、該ウェーハ吸着部材を介してウェーハ
    を、移動する研磨パッドに押し付けてウェーハの表面を
    研磨するウェーハ研磨装置において、 前記ウェーハ吸着部材の吸着面には、凹凸状の形状転写
    面が形成され、該形状転写面に前記ウェーハの裏面が吸
    着保持されることにより、ウェーハの表面が前記形状転
    写面に対応する面形状に変形された状態で、前記研磨パ
    ッドによって研磨されることを特徴とするウェーハ研磨
    装置。
  2. 【請求項2】 ウェーハ保持部材によってウェーハの裏
    面を吸着保持し、該ウェーハ吸着部材を介してウェーハ
    を、移動する研磨パッドに押し付けてウェーハの表面を
    研磨するウェーハ研磨装置において、 前記ウェーハ吸着部材は、ウェーハ保持ヘッドのキャリ
    アに取り付けられるとともに、該ウェーハ吸着部材の吸
    着面には、凹凸状の形状転写面が形成され、該形状転写
    面に前記ウェーハの裏面が吸着保持されることにより、
    ウェーハの表面が前記形状転写面に対応する面形状に変
    形された状態で、前記研磨パッドによって研磨されるこ
    とを特徴とするウェーハ研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記ウェーハ吸着部材は、ウェーハ保持
    ヘッドのキャリアに取り付けられた状態で、金型に押し
    付けられることにより、前記凹凸状の形状転写面が形成
    されることを特徴とする請求項2に記載のウェーハ研磨
    装置。
  4. 【請求項4】 ウェーハ保持部材によってウェーハの裏
    面を吸着保持し、該ウェーハ吸着部材を介してウェーハ
    を、移動する研磨パッドに押し付けてウェーハの表面を
    研磨するウェーハ研磨装置において、 前記ウェーハ吸着部材は、ウェーハ保持ヘッドのキャリ
    アに着脱自在に取り付けられるリング状のリテーナー部
    材に取り付けられるとともに、該ウェーハ吸着部材の吸
    着面には、凹凸状の形状転写面が形成され、該形状転写
    面に前記ウェーハの裏面が吸着保持されることにより、
    ウェーハの表面が前記形状転写面に対応する面形状に変
    形された状態で、前記研磨パッドによって研磨されるこ
    とを特徴とするウェーハ研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記ウェーハ吸着部材は、前記キャリア
    に装着される前に、金型で成形されて前記凹凸状の形状
    転写面が形成されることを特徴とする請求項4に記載の
    ウェーハ研磨装置。
  6. 【請求項6】 前記ウェーハ吸着部材の前記凹凸状の形
    状転写面は、多数の突起部材がその表面に形成された金
    型に、ウェーハ吸着部材の吸着面を押し付けることによ
    り形成されることを特徴とする請求項1に記載のウェー
    ハ研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記ウェーハ吸着部材の前記凹凸状の形
    状転写面は、ウェーハ吸着部材に多数の突起部材を取り
    付けることにより形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のウェーハ研磨装置。
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